| 【発明の名称】 |
車両用前照灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】枦山 克巳
【氏名】二川 幸司
【氏名】松原 昇
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| 【要約】 |
【課題】左右一つずつの灯室内の左右幅寸法を小さくして、車体前側の左右方向に占める割合を少なくすると共に、対向車や歩行者への視認性を向上させた車両用前照灯を提供する。
【解決手段】車体の前側に左右1個ずつの灯室3を有し、該灯室3内にプロジェクタ型ランプユニット6と、反射型ランプユニット7とを備え、前記プロジェクタ型ランプユニット6の前側の対向した位置には、反射型ランプユニット7の光源8を後ろ向きに出射可能なると共にリフレクタ12の反射により前側を照明可能なるように配設してなり、前記プロジェクタ型ランプユニット6は、リフレクタ12の第1焦点Aに相当する位置に光源13を設けると共に前記リフレクタ12からの第2焦点Bを経てから集光レンズ11により屈曲させて前方へ照射可能なるように配し、前記リフレクタ12の第2焦点B近傍に、少なくとも二つの配光機能を奏する切換え装置15を配してなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体の前側に左右1個ずつの灯室を有し、該灯室内にプロジェクタ型ランプユニットと、反射型ランプユニットとを備え、前記プロジェクタ型ランプユニットの前側の対向した位置には、反射型ランプユニットの光源を後ろ向きに出射可能なると共にリフレクタの反射により前側を照明可能なるように配設してなり、前記プロジェクタ型ランプユニットは、リフレクタの第1焦点に相当する位置に光源を設けると共に前記リフレクタからの第2焦点を経てから集光レンズにより屈曲させて前方へ照射可能なるように配し、前記リフレクタの第2焦点近傍に、少なくとも二つの配光機能を奏する切換え装置を配してなることを特徴とする車両用前照灯。 【請求項2】 請求項1に記載の車両用前照灯であって、前記プロジェクタ型ランプユニットは、前端開口に集光レンズが取付けられたホルダーの内部に、ホルダーと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けてなり、前記切換え装置は、前記リフレクタの第2焦点の下側位置に、光軸方向に対する水平直交方向に回転軸を合わせたロータリーソレノイドを設けると共に、該ロータリーソレノイドの回転部にシェードの下端を取付け、該シェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンとロービームの配光パターンとを切り換えることが可能なることを特徴とする車両用前照灯。 【請求項3】 請求項1に記載の車両用前照灯であって、前記プロジェクタ型ランプユニットは、前端開口に集光レンズが取付けられたホルダーの内部に、ホルダーと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けてなり、前記切換え装置は、前記リフレクタの第2焦点の下側位置に、光軸方向に対する水平直交方向に回転軸を合わせたロータリーソレノイドを設けると共に、該ロータリーソレノイドの回転部にシェードの下端を取付け、該シェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンと投射型のフォグランプの配光パターンとを切り換えることが可能なることを特徴とする車両用前照灯。 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用前照灯であって、前記反射型ランプユニットは、前記光源と、前記灯室を形成するハウジングの前側に架橋されてなると共に前記光源を前記ハウジング側に向けて配設されてなる上下細身のエクステンションと、前記プロジェクタ型ランプユニットに支持されたリフレクタとより構成されてなることを特徴とする車両用前照灯。 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用前照灯であって、前記反射型ランプユニットの光源は、前記プロジェクタ型ランプユニットの集光レンズの上半分の何れかに対向した位置に配されてなることを特徴とする車両用前照灯。 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の車両用前照灯であって、前記反射型ランプユニットのリフレクタは、前記プロジェクタ型ランプユニットの集光レンズを中心とする位置に配されてなることを特徴とする車両用前照灯。 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の車両用前照灯であって、前記ロータリーソレノイドの一部がホルダー内に位置していることを特徴とする車両用前照灯。 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の車両用前照灯であって、前記集光レンズの外面及び内面の両方とも非球面で、集光レンズと光源との間隔が短いことを特徴とする車両用前照灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両用前照灯に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の車両用前照灯として、例えば特開平10−199305号公報に示すように、車体の前側に左右1個ずつで、ハウジングと前面カバーとにより成形されてなる灯室を有し、該灯室内の車両中央側には、走行ビーム形成用の反射型ランプユニットが配され、該反射型ランプユニットより車両外方側には、すれ違いビーム形成用のプロジェクタ型ランプユニット、投射型のフォグランプユニットなどが左右方向に並設させているものがある。 【0003】かかる前記反射型ランプユニットは、放物面形状のリフレクタと、該リフレクタに挿着された光源であるバルブとから構成され、リフレクタで反射されて前方に導かれた光は、前面カバーを透過して、或いは前面カバーに形成されてなる配光制御手段によって左右方向に拡散配光されて、所定の配光パターンが得られる。また、プロジェクタ型ランプユニットは、略楕円体形状のリフレクタと、該リフレクタに挿着された光源であるバルブと、リフレクタの前面開口部にレンズホルダを介して一体化された正面視円形の集光レンズとから構成され、集光レンズの略焦点位置に立設されたシェードによって、リフレクタで反射されて集光レンズに向かう光の一部が遮られて、所定の配光パターンが形成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の技術にあっては、左右一つずつの灯室内に、走行ビーム形成用の反射型ランプユニットと、すれ違いビーム形成用のプロジェクタ型ランプユニットとが左右方向に並設されているので、灯室の面積、特に左右幅寸法が大きくなり、車体のデザインを左右しかねない点で、デザインの自由度を阻害する恐れがある。 【0005】また、車体の左右幅寸法が限られていることと、車体の真ん中に配される空気取り入れ口(ラジエータインテークユニット)の左右幅をより大きくしてエンジン性能などの向上を図ろうとする他の目的とのバランスを得ることなど、前照灯の配される左右空間の寸法は限られていて、車両走行時における視認性の向上の観点から本来配したい位置に配せず、若干ずらして配せざるを得ないなど、改善が求められている。 【0006】また、プロジェクタ型ランプユニットの集光レンズは、丸くて小さいため、対向車や路上に佇む歩行者にとって自車の位置が遠くに見え、横断歩道を渡るタイミングや対向車が自車の前を横切るタイミングを損なう恐れがあるばかりか、光源を支持した位置が反射面がないことにより暗くなるおそれがあり、この点でも、改善が求められている。 【0007】この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、左右一つずつの灯室内の左右幅寸法を小さくして、車体前側の左右方向に占める割合を少なくすると共に、対向車や歩行者への視認性を向上させた車両用前照灯を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、車体の前側に左右1個ずつの灯室を有し、該灯室内にプロジェクタ型ランプユニットと、反射型ランプユニットとを備え、前記プロジェクタ型ランプユニットの前側の対向した位置には、反射型ランプユニットの光源を後ろ向きに出射可能なると共にリフレクタの反射により前側を照明可能なるように配設してなり、前記プロジェクタ型ランプユニットは、リフレクタの第1焦点に相当する位置に光源を設けると共に前記リフレクタからの第2焦点を経てから集光レンズにより屈曲させて前方へ照射可能なるように配し、前記リフレクタの第2焦点近傍に、少なくとも二つの配光機能を奏する切換え装置を配してなる。 【0009】請求項1に記載の発明によれば、前記プロジェクタ型ランプユニットと前記反射型ランプユニットとを前後関係に配したことにより、左右一つずつの灯室の左右幅寸法を小さくして、車体前側の左右方向に占める割合を少なくすることができる。また、一つの前照灯で複数の配光機能を奏することができる。 【0010】請求項2に記載の発明は、前記プロジェクタ型ランプユニットは、前端開口に集光レンズが取付けられたホルダーの内部に、ホルダーと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けてなり、前記切換え装置は、前記リフレクタの第2焦点の下側位置に、光軸方向に対する水平直交方向に回転軸を合わせたロータリーソレノイドを設けると共に、該ロータリーソレノイドの回転部にシェードの下端を取付け、該シェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンとロービームの配光パターンとを切り換えることが可能なる。 【0011】請求項2に記載の発明によれば、第2焦点の下方に設けられたロータリーソレノイドにより、シェードの下端を支持しているため、従来のようにシェードの片側の端部だけを支持する場合に比べて、シェードの支持が安定的で偏荷重が加わらず、長期使用によっても、シェードの支持状態が変化しない。また、ロータリーソレノイドの回転部に取り付けたシェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンとロービームの配光パターンとを切り換えることが可能となる。また、ロータリーソレノイドがホルダーの下側に設けられているため、前記プロジェクタ型ランプユニットを横に並べた2灯式又は複数の灯式構造にすることもできる。 【0012】請求項3に記載の発明は、前記プロジェクタ型ランプユニットは、前端開口に集光レンズが取付けられたホルダーの内部に、ホルダーと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けてなり、前記切換え装置は、前記リフレクタの第2焦点の下側位置に、光軸方向に対する水平直交方向に回転軸を合わせたロータリーソレノイドを設けると共に、該ロータリーソレノイドの回転部にシェードの下端を取付け、該シェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンと投射型のフォグランプの配光パターンとを切り換えることが可能なる。 【0013】請求項3に記載の発明によれば、第2焦点の下方に設けられたロータリーソレノイドにより、シェードの下端を支持しているため、従来のようにシェードの片側の端部だけを支持する場合に比べて、シェードの支持が安定的で偏荷重が加わらず、長期使用によっても、シェードの支持状態が変化しない。また、ロータリーソレノイドの回転部に取り付けたシェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンと投射型のフォグランプの配光パターンとを切り換えることが可能となる。また、ロータリーソレノイドがホルダーの下側に設けられているため、前記プロジェクタ型ランプユニットを横に並べた2灯式又は複数の灯式構造にすることもできる。 【0014】請求項4に記載の発明は、前記反射型ランプユニットは、前記光源と、前記灯室を形成するハウジングの前側に架橋されてなると共に前記光源を前記ハウジング側に向けて配設されてなる上下細身のエクステンションと、前記プロジェクタ型ランプユニットに支持されたリフレクタとより構成されてなる。 【0015】請求項4に記載の発明によれば、前記反射型ランプユニットの光源がハウジングの前側に架橋されてなる上下細身のエクステンションに支持されているので、前記プロジェクタ型ランプユニットと前記反射型ランプユニットとのそれぞれの機能を発揮することができる。 【0016】請求項5に記載の発明は、前記反射型ランプユニットの光源は、前記プロジェクタ型ランプユニットの集光レンズの上半分の何れかに対向した位置に配されてなる。 【0017】請求項5に記載の発明によれば、前記プロジェクタ型ランプユニットの集光レンズの最も活用される面である集光レンズの下半分の領域を避けた位置に、前記反射型ランプユニットの光源を設けることで、前記プロジェクタ型ランプユニットの光量が阻害されないことになる。また、車体を見下ろす路上に立つ人の目の高さからの灯体への視線は、垂線に対して少ない急角度であり、集光レンズの上半分の領域に前記反射型ランプユニットの光源を配することで、光源周りの部品がエクステンションによって遮られて隠されることになり、商品性向上となる。 【0018】請求項6に記載の発明は、前記反射型ランプユニットのリフレクタは、前記プロジェクタ型ランプユニットの集光レンズを中心とする位置に配されてなる。 【0019】請求項6に記載の発明によれば、前記灯室の左右幅寸法が小さくても、前記プロジェクタ型ランプユニットからの漏光が前記反射型ランプユニットのリフレクタによって反射されることで発光面が大きくなり、視認性が向上するばかりか、対向車や路上に佇む歩行者に対する自車の距離が近く見え、安全性に寄与できる。 【0020】請求項7に記載の発明は、前記ロータリーソレノイドの一部がホルダー内に位置している。 【0021】請求項7に記載の発明によれば、ロータリーソレノイドの一部だけをホルダー内に位置させたため、ロータリーソレノイドがホルダーから取り出し易く、ロータリーソレノイドのメンテナンスが容易になる。 【0022】請求項8に記載の発明は、集光レンズの外面及び内面の両方とも非球面で、集光レンズと光源との間隔が短い。 【0023】請求項8に記載の発明によれば、外面及び内面の両方とも非球面の集光レンズを用いることにより、集光レンズと光源との間隔を短くして、前照灯の小型化を図ることができる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。この実施形態に係る車両用前照灯1は、車体2の前側FRに左右1個ずつの灯室3、3を有している。該灯室3は、猫の目状に開口した容器状のハウジング4と、該ハウジング4の前側FRの開口に配されてなる後側RRに若干湾曲した透明の前面カバー5とより中空状に形成されてなる。 【0025】前記灯室3内には、すれ違いビーム形成用のプロジェクタ型ランプユニット6と、走行ビーム形成用の反射型ランプユニット7とを前後方向になるように備え、前記プロジェクタ型ランプユニット6の前側FRの対向した位置に反射型ランプユニット7の光源であるクリアランスバルブ8を後ろ側RRに向けて出射可能なるように配設してなる。 【0026】前記反射型ランプユニット7は、前記クリアランスバルブ8と、前記灯室3を形成するハウジング4の前側FRに架橋されてなると共に前記クリアランスバルブ8を前記ハウジング4側、つまり、後ろ側RRに向けて配設されてなる上下細身のエクステンション9と、前記プロジェクタ型ランプユニット6に支持された自由曲面形状のリフレクタ10とより構成されてなる。前記反射型ランプユニット7のクリアランスバルブ8は、前記プロジェクタ型ランプユニット6の集光レンズ11の光軸Zよりも上UP半分の何れかに対向した位置に配されてなる。前記リフレクタ10は、前記プロジェクタ型ランプユニット6の集光レンズ11を中心とする位置に配されてなる。 【0027】前記プロジェクタ型ランプユニット6は、凹面鏡状で内面に蒸着が施されているリフレクタ12と、該リフレクタ12の穴12aに挿着され且つ第1焦点A付近にフィラメントを位置させる「光源」である放電式のバルブ13と、前側端部に開口を有する容器形状のホルダー14と、前記リフレクタ12の前側FRの開口部に設けられ且つ前記リフレクタ12と光軸Zとを共有した正面視円形で外面が非球面の前記集光レンズ11とから構成されている。 【0028】前記バルブ13は、メタルハライドランプ等の高圧金属蒸気放電灯や高輝度放電灯(HID)等で、放電部13aは、リフレクタ12の第1焦点Aに位置している。従って、このバルブ13から発せられた光L1,L2は、リフレクタ12で反射された後、いったん第2焦点Bで集光してから、集光レンズ11により屈折されて前側FRへ照射される。 【0029】ホルダー14内における第2焦点Bの下方には、ロータリーソレノイド15が固定されている。このロータリーソレノイド15は、光軸Zに対する水平直交方向に沿う回転軸16を両端に有している。回転軸16は、ロータリーソレノイド15のホルダー14に対する位置決めを図っている。 【0030】そして、回転軸16には、シェード17が接続されている。このシェード17は、図4に実線で示すような垂直に立った状態から、図4に破線で示すような前側FR(後側RRでも可)に倒れた状態まで、前後に回動できる。このシェード17は、立った状態で、その上端18が第2焦点B付近に位置し、リフレクタ12からの反射光L1、L2のうち、リフレクタ12の下側で反射されて上方へ照射される反射光L1の一部を遮断し、配光パターンをロービームにすることができる。シェード17を前側FRへ倒せば、配光パターンをハイビームに切り換えられる。この実施形態では、シェード17の上端18を直線状に形成したが、実際は希望する配光パターンに合わせて、種々の形状のカットラインに形成される。 【0031】このようにして得られた車両用前照灯1は、前記プロジェクタ型ランプユニット6と、前記反射型ランプユニット7とを前後関係に配したことにより、左右一つずつの灯室3,3の左右幅寸法を小さくして、車体2の前側FRの左右方向に占める割合を少なくすることができる。 【0032】前記反射型ランプユニット7のクリアランスバルブ8が、ハウジング4の前側FRに架橋されてなる上下細身のエクステンション9に支持されているので、前記プロジェクタ型ランプユニット6と前記反射型ランプユニット7とのそれぞれの機能を発揮することができる。 【0033】また、前記プロジェクタ型ランプユニット6の集光レンズ11の光軸Z周りのリフレクタ12の反射面には、放電式のバルブ13を挿入・設置するための穴12aが前記したように形成されているが、放電式のバルブ13からの光は該穴12aでは反射されないため、最も活用される面である集光レンズ11の中央部を通過する光束は、他の部位に比べて少ない。従って、その部位にクリアランスバルブ8,エクステンション9を設置することによって、阻害される光量が少なくてすみ、配光に影響を及ぼさないことになる。また、車体2を見下ろす路上に立つ人の目の高さからの前照灯1の灯室3への視線は、垂線に対して少ない急角度であり、集光レンズ11の上UP半分の領域に前記反射型ランプユニット7のクリアランスバルブ8を配することで、クリアランスバルブ8周りの部品がエクステンション9によって遮られて隠されることになり、部品が見えない分、前照灯1の商品性が向上する。 【0034】また、該灯室3の左右幅寸法が小さくても、前記プロジェクタ型ランプユニット6から発光される光が、前記反射型ランプユニット7のリフレクタ10に漏れて、該リフレクタ10によって反射されることで、プロジェクタ型ランプユニット6の集光レンズ11のみが発光する場合に比較して、発光面が集光レンズ11とリフレクタ10との両方になるので、大きくなり、よく見えるようになる点で視認性が向上するばかりか、対向車や路上に佇む歩行者に対する自車の距離が近くに見えることになり、自車の前を横切る対向車や横断歩道を渡る歩行者に自車の存在を十分認識させることになって、自車との距離感を失うことが無く、安全性に寄与できる。 【0035】前記実施形態では、前記エクステンション9が、下弦となる緩やかなカーブ状に形成されてなるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、図5に示すように、ハウジング4を水平に配した状態で、光軸Zと同じ位置に配されていて、中央部のみ上側UPに持ち上げた形状のエクステンション21でも、また、図6に示すように、ハウジング4を水平に配した状態で、光軸Zより平行に上側に持ち上げられた位置に配されてなるエクステンション22でも良いことは勿論である。 【0036】また、ロータリーソレノイド15の全部が、ホルダー14内においてデッドスペースとなっていた第2焦点Bの真下位置に収納されているため、ロータリーソレノイド15がホルダー14から外部へほとんど出っ張らず、ホルダー14の外観形状がスリムになる。従って、車体への組み込みが容易になる。しかも、ロータリーソレノイド15がホルダー14の下側に設けられているため、前記プロジェクタ型ランプユニット6を横に並べた2灯式又は複数の灯式構造にすることもできる。 【0037】また、前記配光パターンとして、ハイビームとロービームとを示したが、この配光パターンに限定されるものではなく、リフレクタ10の形状やシェード17の形状、ロータリーソレノイド15の回動機構を変えることにより、ハイビームの配光パターンと投射型のフォグランプの配光パターンとを切り換えるものでも良い。 【0038】尚、以上の各実施形態では、ロータリーソレノイド15の回転する回転軸16に、回転板やレバーを取付けても良いし、回転軸16自体は左右方向にストロークして、それに取付けられた回転板やレバーだけがベアリング等を用いた駆動力変換機構により回転する構造にしてもよい。この場合も、回転部の回転中心は回転軸16であることに代わりがない。また、「光源」として放電式のバルブ13に限定されるものはなく、白熱灯であっても良い。かかる場合、原価が低減できる。 【0039】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記プロジェクタ型ランプユニットと前記反射型ランプユニットとを前後関係に配したことにより、左右一つずつの灯室の左右幅寸法を小さくして、車体前側の左右方向に占める割合を少なくすることができる。また、一つの前照灯で複数の配光機能を奏することができる。 【0040】請求項2に記載の発明によれば、第2焦点の下方に設けられたロータリーソレノイドにより、シェードの下端を支持しているため、従来のようにシェードの片側の端部だけを支持する場合に比べて、シェードの支持が安定的で偏荷重が加わらず、長期使用によっても、シェードの支持状態が変化しない。また、ロータリーソレノイドの回転部に取り付けたシェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンとロービームの配光パターンとを切り換えることが可能となる。また、ロータリーソレノイドがホルダーの下側に設けられているため、前記プロジェクタ型ランプユニットを横に並べた2灯式又は複数の灯式構造にすることもできる。 【0041】請求項3に記載の発明によれば、第2焦点の下方に設けられたロータリーソレノイドにより、シェードの下端を支持しているため、従来のようにシェードの片側の端部だけを支持する場合に比べて、シェードの支持が安定的で偏荷重が加わらず、長期使用によっても、シェードの支持状態が変化しない。また、ロータリーソレノイドの回転部に取り付けたシェードの上端を前後に回動させることにより、前記リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームの配光パターンと投射型のフォグランプの配光パターンとを切り換えることが可能となる。また、ロータリーソレノイドがホルダーの下側に設けられているため、前記プロジェクタ型ランプユニットを横に並べた2灯式又は複数の灯式構造にすることもできる。 【0042】請求項4に記載の発明によれば、前記反射型ランプユニットの光源がハウジングの前側に架橋されてなる上下細身のエクステンションに支持されているので、前記プロジェクタ型ランプユニットと前記反射型ランプユニットとのそれぞれの機能を発揮することができる。 【0043】請求項5に記載の発明によれば、前記プロジェクタ型ランプユニットの集光レンズの最も活用される面である集光レンズの下半分の領域を避けた位置に、前記反射型ランプユニットの光源を設けることで、前記プロジェクタ型ランプユニットの光量が阻害されないことになる。また、車体を見下ろす路上に立つ人の目の高さからの灯体への視線は、垂線に対して少ない急角度であり、集光レンズの上半分の領域に前記反射型ランプユニットの光源を配することで、光源周りの部品がエクステンションによって遮られて隠されることになり、商品性向上となる。 【0044】請求項6に記載の発明によれば、前記灯室の左右幅寸法が小さくても、前記プロジェクタ型ランプユニットからの漏光が前記反射型ランプユニットのリフレクタによって反射されることで発光面が大きくなり、視認性が向上するばかりか、対向車や路上に佇む歩行者に対する自車の距離が近く見え、安全性に寄与できる。 【0045】請求項7に記載の発明によれば、ロータリーソレノイドの一部だけをホルダー内に位置させたため、ロータリーソレノイドがホルダーから取り出し易く、ロータリーソレノイドのメンテナンスが容易になる。 【0046】請求項8に記載の発明によれば、外面及び内面の両方とも非球面の集光レンズを用いることにより、集光レンズと光源との間隔を短くして、前照灯の小型化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−313116(P2002−313116A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月25日(2002.10.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−118533(P2001−118533) |
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