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【発明の名称】 電気スタンド
【発明者】 【氏名】土屋 康博

【氏名】渡辺 弘之

【要約】 【課題】第1のアーム部材をスタンド取付部に対して長期に亘りしっかりと係止できる電気スタンドを提供する。

【解決手段】第1のアーム部材3をスタンド取付部1に対して上下方向の所定位置で係止する係止機構を、第1のアーム部材3を上下方向にガイドするガイド部材13と、スタンド取付部1を上下方向の所定位置で貫通して第1のアーム部材3に向って開口する貫通孔部1dと、第1のアーム部材3に設けられて、貫通孔部1dと整合するアーム側孔部15cと、貫通孔部1dを貫通してアーム側孔部15cに嵌合する係止部材23とから構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 机等の被取付部に取付られるスタンド取付部と、前記スタンド取付部に対して上下方向可動に一端が取りつけられた第1のアーム部材と、前記第1のアーム部材の他端側に一端が取り付けられた第2のアーム部材と、前記第2のアーム部材の他端側に取付けられ、照明器具を収納するセードと、前記第1のアーム部材を前記スタンド取付部に対して前記上下方向の所定位置で係止する係止機構とを具備する電気スタンドにおいて、前記係止機構は、前記スタンド取付部内に配置され、前記第1のアーム部材を前記上下方向にガイドするガイド部材と、前記スタンド取付部を前記上下方向の所定位置で貫通して前記第1のアーム部材に向って開口する1以上の貫通孔部と、前記第1のアーム部材に設けられ、前記所定位置において、前記貫通孔部と整合する1以上のアーム側孔部と、前記貫通孔部を貫通して前記アーム側孔部に嵌合する係止部材とからなる電気スタンド。
【請求項2】 前記アーム側孔部は、螺子孔により形成されており、前記係止部材は、前記螺子孔に螺合するボルトにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気スタンド。
【請求項3】 机等の被取付部に取付られるスタンド取付部と、前記スタンド取付部に対して上下方向可動に一端が取りつけられた第1のアーム部材と、前記第1のアーム部材の他端側に一端が取り付けられた第2のアーム部材と、前記第2のアーム部材の他端側に取付けられ、照明器具を収納するセードと、前記第1のアーム部材を前記スタンド取付部に対して前記上下方向の所定位置で係止する係止機構とを具備する電気スタンドにおいて、前記係止機構は、前記スタンド取付部内に配置されて、両面に前記上下方向に延びるラックが形成された板状のラック部材と、前記第1のアーム部材に備えられて、前記ラック部材に対して上下方向可動に前記ラック部材を囲んで配置されるブラケットと、前記ブラケットに回動自在に取り付けられて前記ラック部材を挟むように、前記ラック部材の両面の前記ラックにそれぞれ噛み合う一対のピニオンと、一端が前記スタンド取付部内に固定され、他端が前記第1のアーム部材に固定されて、前記第1のアーム部材を上方向に付勢するばね部材と、前記第1のアーム部材に備えられて、前記ラック部材側に弾性的に付勢される嵌合部材を有するストッパ部材と、前記ラック部材の前記第1のアーム部材と対向する面において、前記ストッパ部材の前記嵌合部材を前記上下方向の所定位置で嵌合できるように形成された凹凸部とからなる電気スタンド。
【請求項4】 前記ラック部材の前記第1のアーム部材と対向する面に形成されているラックは、前記面の幅方向両縁部に別れてそれぞれ形成される2つのラックからなり、前記2つのラックの間には、上下方向に延びて第1のアーム部材側に開口する溝部が形成されており、前記凹凸部は、前記溝部の底部に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電気スタンド。
【請求項5】 前記凹凸部は、前記上下方向に延びるラック形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の電気スタンド。
【請求項6】 天板と、前記天板上に脱着可能に配置された棚と、前記天板に取付られ、照明器具を収納するセードが前記棚の上方に配置される電気スタンドとを有する電気スタンド付き机において、前記電気スタンドが机等の被取付部に取付られるスタンド取付部と、前記スタンド取付部に対して上下方向可動に一端が取りつけられた第1のアーム部材と、前記第1のアーム部材の他端側に一端が取り付けられた第2のアーム部材と、前記第2のアーム部材の他端側に取付けられ、照明器具を収納するセードと、前記第1のアーム部材を前記スタンド取付部に対して前記上下方向の所定位置で係止する係止機構とを具備し、前記係止機構は、前記スタンド取付部内に配置され、前記第1のアーム部材を前記上下方向にガイドするガイド部材と、前記スタンド取付部を前記上下方向の所定位置で貫通して前記第1のアーム部材に向って開口する1以上の貫通孔部と、前記第1のアーム部材に設けられ、前記所定位置において、前記貫通孔部と整合する1以上のアーム側孔部と、前記貫通孔部を貫通して前記アーム側孔部に嵌合する係止部材とからなり、前記セードを前記棚の上方に配置できる位置に前記貫通孔部の一つが形成されている電気スタンド付き机。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、机等の被取付部に取付られる電気スタンド及び電気スタンド付き机に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スタンド取付部と、スタンド取付部に対して上下方向可動に取りつけられた第1のアーム部材と、第1のアーム部材に取り付けられた第2のアーム部材と、第2のアーム部材に取付けられた照明器具を収納するセードとを備えた電気スタンドが知られている。この種の電気スタンドは、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して上下方向の所定位置で係止できるように係止機構を備えている。例えば、特開平7−103213号公報では、スタンド取付部に設けられて第1のアーム部材が貫通するコレットチャックからなるパイプホルダと、このパイプホルダに螺合するねじキャップとから係止機構を構成している。そして、第1のアーム部材を上下方向の任意の位置に配置してからパイプホルダをねじキャップで締め付けることにより、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して係止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような係止機構では、長期の使用により、パイプホルダ及びねじキャップの螺子が摩耗して、第1のアーム部材をスタンド取付部に対してしっかりと係止できなくなるおそれがある。
【0004】本発明の目的は、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して長期に亘りしっかりと係止できる電気スタンドを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、スタンド取付部に対して第1のアーム部材を上下方向に移動して停止するだけで簡単に第1のアーム部材を係止できる電気スタンドを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、天板上に脱着可能に配置された棚を備えた電気スタンド付き机において、電気スタンドの高さを容易に調整できる電気スタンド付き机を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とする電気スタンドは、机等の被取付部に取付られるスタンド取付部と、スタンド取付部に対して上下方向可動に一端が取りつけられた第1のアーム部材と、第1のアーム部材の他端側に一端が取り付けられた第2のアーム部材と、第2のアーム部材の他端側に取付けられ、照明器具を収納するセードと、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して上下方向の所定位置で係止する係止機構とを具備している。本発明では、係止機構を、スタンド取付部内に配置され第1のアーム部材を上下方向にガイドするガイド部材と、スタンド取付部を上下方向の所定位置で貫通して第1のアーム部材に向って開口する1以上の貫通孔部と、第1のアーム部材に設けられ所定位置において貫通孔部と整合する1以上のアーム側孔部と、貫通孔部を貫通してアーム側孔部に嵌合する係止部材とから構成する。本発明の電気スタンドにおいて第1のアーム部材をスタンド取付部に対して上下方向に移動させるには、まず、係止部材が挿入されている一の貫通孔部から係止部材を取り外し、第1のアーム部材を上下方向に移動させる。そして、アーム側孔部と所望する他の貫通孔部とを整合させる。次に係止部材を貫通孔部に貫通してアーム側孔部に係止すればよい。本発明の電気スタンドでは、係止部材を貫通孔部を貫通させてアーム側孔部に挿入して第1のアーム部材をスタンド取付部に対して係止するため、従来のコレットチャックを用いる係止機構に比べて、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して長期に亘り安定して確実に係止することができる。
【0008】アーム側孔部は、単なる凹状の孔により形成してもよいし、螺子孔により形成してもよい。螺子孔により形成する場合は、係止部材を螺子孔に螺合するボルトにより形成すればよい。このように螺子孔にボルトを螺合する構造を採用すれば、第1のアーム部材をスタンド取付部に対してより確実に係止することができる。
【0009】本発明の電気スタンドは、種々の態様で使用することができるが、棚を天板に脱着可能に取り付け、セードが棚の上方に配置されるように電気スタンドを天板に取り付ける机に使用する場合には、セードを棚の上方に配置できる位置に貫通孔部の一つを形成すればよい。このようにすれば、棚を天板に取り付けている場合には、アーム側孔部と上方の貫通孔部とを整合させて係止部材で係止し、棚を天板から取り外している場合には、アーム側孔部と下方の貫通孔部とを整合させて係止部材で係止すればよく、少ない数の貫通孔部で第1のアーム部材をスタンド取付部に対して確実に係止することができる。
【0010】本願の他の発明の電気スタンドでは、係止機構を、スタンド取付部内に配置されて、両面に上下方向に延びるラックが形成された板状のラック部材と、第1のアーム部材に備えられてラック部材に対して上下方向可動にラック部材を囲んで配置されるブラケットと、ブラケットに回動自在に取り付けられてラック部材を挟むようにラック部材の両面のラックにそれぞれ噛み合う一対のピニオンと、一端がスタンド取付部内に固定され、他端が第1のアーム部材に固定されて第1のアーム部材を上方向に付勢するばね部材と、第1のアーム部材に備えられて、ラック部材側に弾性的に付勢される嵌合部材を有するストッパ部材と、ラック部材の第1のアーム部材と対向する面においてストッパ部材の嵌合部材を上下方向の所定位置で嵌合できるように形成された凹凸部とから構成する。この電気スタンドにおいて第1のアーム部材をスタンド取付部に対して上下方向に移動させるには、第1のアーム部材を上下方向に移動させればよい。このようにすると、第1のアーム部材の上下方向の移動により、一対のピニオンがラック上を回転しながら移動すると共に、ストッパ部材の嵌合部材が凹凸部上を移動する。そして、第1のアーム部材の上下方向の移動を任意の位置で止めると、ストッパ部材の嵌合部材が凹凸部の凹部に嵌合して、第1のアーム部材は、任意の位置で係止される。この電気スタンドでは、ストッパ部材の嵌合部材を凹凸部の凹部に嵌合して第1のアーム部材をスタンド取付部に対して係止するため、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して安定して確実に係止することができる。また、一対のピニオン及びラックとストッパ部材及び凹凸部との組合せにより、従来のように、螺合等の動作を行うことなく、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して上下方向に移動させて任意の位置で第1のアーム部材を停止させるだけで簡単に係止動作を行える利点がある。
【0011】ラック部材にラック及び凹凸部を形成する構造は、種々のものを採用できる。例えば、ラック部材の第1のアーム部材と対向する面に形成されているラックを、該面の幅方向両縁部に別れてそれぞれ形成される2つのラックから構成することができる。この場合、これら2つのラックの間に、上下方向に延びて第1のアーム部材側に開口する溝部を形成して、凹凸部をこの溝部の底部に形成すればよい。
【0012】凹凸部はラック形状とすることができる。このようにすれば凹凸部を簡単に形成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態の電気スタンドを詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態の電気スタンドの正面図であり、図2は、一部破断断面図である。両図に示すように、この電気スタンドは、学習机の天板等の被取付部に取付られるスタンド取付部1と、スタンド取付部1に取りつけられた第1のアーム部材3と、第2のアーム部材5と、第1のアーム部材3と第2のアーム部材5とが相互に回動するように両者を接合する第1のジョイント部7と、細長い照明器具9aを収納するセード9と、第2のアーム部材5とセード9とが相互に回動するように両者を接合する第2のジョイント部11とを有している。
【0014】スタンド取付部1は、螺子等の適宜な手段によって机等の被取付部に固定される構造を有しており、合成樹脂製のカバー1aの内部に各種の電気機器が配置された構造を有している。スタンド取付部1からは電線コード1bが導出されており、照明器具9aを点灯するスイッチ1cが前方上部に配置されている。スタンド取付部1内の上方には、第1のアーム部材3の周囲を部分的に囲む筒状のガイド部材13が配置されている。このガイド部材13の上下方向中央には、空隙部13aが形成されている。また、スタンド取付部1のカバー1aの裏側壁部1aには、該裏側壁部1aを貫通する貫通孔部1d,1dが上下方向に2つ形成されている。貫通孔部1dは、スタンド取付部1の外部側に位置する大径部1dと、内部側に位置する小径部1dとを有しており、第1のアーム部材3に向って開口している。カバー1aの上部には、第1のアーム部材3が貫通する開口部1eが形成されている。
【0015】第1のアーム部材3は、本体部15と、本体部15の下端部に設けられたキャップ17とを有している。本体部15は、アルミの押出形材により略四角柱の輪郭を有する細長い形状を有しており、スタンド取付部1に対して上下方向に移動できるように一部がガイド部材13内に配置されている。本体部15の内部には、中心線方向に延びる空隙部15aが形成されている。第1のアーム部材3の内壁部には、空隙部15a内において相互に向い合って突出して第1のアーム部材3の長手方向に延びる2本の螺子止め用リブ15bが形成されている。なお、図2は断面図であるため、該図2においては、2本の螺子止め用リブ15bの一方が描かれていることになる。螺子止め用リブ15bは、断面がC字形の形状を有して上下端部の内周に螺子が形成されたボルト嵌入部を有している。本体部15の上端部は、第1のジョイント部7の一部分を貫通してボルト嵌入部の上端部に螺合する螺子19によって第1のジョイント部7に固定されており、本体部15の下端部は、キャップ17を貫通してボルト嵌入部の下端部に螺合する螺子21によってキャップ17を固定している。第1のジョイント部7の下端部7aは、スタンド取付部1の開口部1eを上回る大きさを有しており、下端部7aがスタンド取付部1の開口部1eの周囲に当接することにより第1のアーム部材3の下方向への移動が阻止される。また、キャップ17は、スイッチ1cが位置する前方向に突出する突出部17aを有しており、突出部17aがガイド部材13の下端部13bに当接することにより第1のアーム部材3の上方向への移動が阻止される。
【0016】また、本体部15の下端部には、水平方向に延びるアーム側孔部15cが形成されている。アーム側孔部15cは、上下方向の所定位置において貫通孔部1d,1dと整合するように裏側壁部1a側に開口する螺子孔により形成されている。本例では、第1のジョイント部7の下端部7aがスタンド取付部1の開口部1eの周囲に当接する位置で、アーム側孔部15cと下方の貫通孔部1dとが整合し、キャップ17の突出部17aがガイド部材13の下端部13bに当接する位置でアーム側孔部15cと上方の貫通孔部1dとが整合するように、各孔部の位置が設定されている。そして、第1のアーム部材3は、貫通孔部1dを貫通してアーム側孔部15cに螺合する係止部材(ボルト)23によりスタンド取付部1に固定されることになる。アーム側孔部15cに螺合された状態でボルト23の頭部は貫通孔部1dの大径部1d内に配置される。本例では、ガイド部材13と貫通孔部1dとアーム側孔部15cとボルト23とにより第1のアーム部材3をスタンド取付部1に対して係止する係止機構が構成されている。そのため、図2に示す位置から第1のアーム部材3をスタンド取付部1に対して上方向に移動させるには、まず、下方の貫通孔部1dからボルト23を取り外し、第1のアーム部材3を図2の細線に示す位置に引き上げる。そして、キャップ17の突出部17aをガイド部材13の下端部13bに当接して、アーム側孔部15cと上方の貫通孔部1dとを整合させる。次にボルト23を貫通孔部1dに貫通してアーム側孔部15cに螺合すればよい。また、第1のアーム部材3をスタンド取付部1に対して下方向に移動させるには、これと逆の動作を行えばよい。本例の電気スタンドでは、ボルト23を貫通孔部1dを貫通させてアーム側孔部15cに螺合して第1のアーム部材3をスタンド取付部1に対して係止するため、従来のコレットチャックを用いる係止機構に比べて、第1のアーム部材3をスタンド取付部1に対して長期に亘り安定して確実に係止することができる。
【0017】なお、本例では、アーム側孔部15cを螺子孔により形成したが、アーム側孔部は、単なる凹状の孔により形成してもよい。その場合、係止部材をアーム側孔部に単に挿入して嵌合させるだけで係止が行える。
【0018】図3は、本例の電気スタンドを学習机上に配置した例を示している。本図に示すように、学習机の天板71上には、天板71に脱着可能な棚73が配置され、更に、天板71上には、セード9が棚73の上方に配置されるように電気スタンド2が配置されている。このような学習机では、上方に位置する貫通孔部1dをセード9が棚73の上方に配置できる位置に形成すればよい。そして、棚73が天板71に取り付けられている場合には、アーム側孔部15cと上方の貫通孔部1dとを整合させてボルト23をアーム側孔部15cに螺合する。また、図4に示すように、棚73を天板71から取り外す場合には、アーム側孔部15cと下方の貫通孔部1dとを整合させてボルト23をアーム側孔部15cに螺合すればよい。
【0019】図5は、本発明の他の実施の形態の電気スタンドの断面図である。本例の電気スタンドでは、第1のアーム部材,スタンド取付部及び係止機構を除いては、図2に示す電気スタンドと同じ構造を有しているため、図2に示す部材と同じ部材には、該部材の符号に30を加えた符号を付して説明を省略する。本例の電気スタンドでは、スタンド取付部31内にラック部材51が配置されている。ラック部材51は、図6の斜視図に示すように、板状の形状を有しており、上下端部に螺子孔51aを有している。そして、スタンド取付部31内に配置された支持板52を貫通して螺子孔51aに螺合される螺子61,61によって、ラック部材51の上下端部は支持板52にそれぞれ固定されている。支持板52は、ラック部材51に対してスイッチ31c側に位置しており、螺子止めされた上下端部を除く中央部には、大きな開口孔52aが形成されている。また、ラック部材51の両面には、上下方向に延びるラック53並びに54及び55がそれぞれ形成されている。ラック53は、スイッチ31cと対向する前面に形成されており、該前面の幅方向全体に亘って形成されている。ラック54,55は、第1のアーム部材33と対向する後面に形成されており、該後面の幅方向両縁部に別れてそれぞれ形成されている。ラック54とラック55との間には、上下方向に延びて第1のアーム部材33側に開口する細長い溝部51bが形成されている。溝部51bの底部には、凹凸部57が形成されている。凹凸部57は、後述するストッパ部材69の嵌合部材69bが上下方向の所定位置で嵌合できる形状を有している。本例では、凹凸部57は、ラック53〜55と同様に上下方向に延びるラック形状を有している。
【0020】第1のアーム部材33は、四角柱の細長い形状を有しており、図7に示すように、下端部にブラケット59を有している。ブラケット59は、本体部59aと、本体部59aから裏側壁部1a側に突出するばね取り付け部59bとを一体に有している。本体部59aは、2つの対向する対向壁部59c,59dと、該対向壁部59c,59dを連結する連結壁部59eがコの字形の断面を形成するように接合されて構成されている。ブラケット59は、連結壁部59eを貫通して第1のアーム部材33に螺子止めされる螺子63により第1のアーム部材33に固定されている。対向壁部59c,59dは、下方に向かうにしたがって、前方側に突き出る台形形状を有している。そして、ブラケット59は、第1のアーム部材33と対向壁部59c,59dとの間にラック部材51が位置するようにラック部材51を囲んで配置されている。対向壁部59c,59dの下方には、対向壁部59c,59dの向い合う方向が軸線になるように一対のピニオン65,65が所定の間隔を隔てて回動自在に取り付けられている。そして、一対のピニオン65,65は、ラック部材51を挟むように、ラック部材51の両面のラック53並びに54及び55にそれぞれ噛み合っている。これにより、ラック53に噛み合う一方のピニオン65は、支持板52の開口孔52a内に位置することになる。
【0021】ばね取り付け部59bに取り付けられえたばね部材67は、一端がスタンド取付部31内の上方の内壁面に固定され、他端がばね取り付け部59bに固定されて、第1のアーム部材33を上方向に付勢している。第1のアーム部材33を上方向に付勢する力は、第1のアーム部材3,セード9等の重力を相殺できる程度に設定されている。
【0022】また、第1のアーム部材33のラック部材51に対向する面の下方中央部には、ストッパ部材69が取り付けられている。ストッパ部材69は、図8に示すように、ケーシング69aと、ケーシング69a内に配置された嵌合部材を構成するボール69b及びばね69cとを有している。ケーシング69aは、円筒形を有しており、第1のアーム部材33の壁部に貫通して配置されている。また、ケーシング69aは、ラック部材51側に開口部69dを有している。ボール69bは、開口部69dを僅かに上回る直径を有しており、ばね69cにより開口部69dから部分的に突出してラック部材51側に弾性的に付勢されて凹凸部57の所定位置に嵌合されている。本例では、ラック部材51とブラケット59と一対のピニオン65,65とばね部材67とストッパ部材69と凹凸部57とにより第1のアーム部材33をスタンド取付部31に対して係止する係止機構が構成されている。そのため、図5に示す位置から第1のアーム部材33をスタンド取付部31に対して上方向に移動させるには、第1のアーム部材33を引き上げればよい。第1のアーム部材33を引き上げれば、一対のピニオン65,65がラック53〜55上を回転しながら移動すると共に、ストッパ部材69のボール69bが凹凸部57上を移動する。そして、第1のアーム部材33の引き上げを任意の位置で止めると、ストッパ部材69のボール69bが凹凸部57の凹部に嵌合して、第1のアーム部材33は、任意の位置で係止される。また、第1のアーム部材33をスタンド取付部31に対して下方向に移動させるには、これと逆の動作を行えばよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、第1のアーム部材をスタンド取付部に対して長期に亘り安定して確実に係止することができる。
【出願人】 【識別番号】592180085
【氏名又は名称】クレオ工業株式会社
【出願日】 平成13年4月9日(2001.4.9)
【代理人】 【識別番号】100091443
【弁理士】
【氏名又は名称】西浦 ▲嗣▼晴
【公開番号】 特開2002−313105(P2002−313105A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2001−110238(P2001−110238)