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【発明の名称】 ランプレンズ取付用シリコーン接着剤
【発明者】 【氏名】クリフォード・ローレンス・シュピーロ

【要約】 【課題】リフレクタランプのリフレクタにレンズを接着するためのエポキシ接着剤又は縮合硬化型シリコーン接着剤に代わる接着剤の提供。

【解決手段】付加硬化型シリコーン接着剤(20)を用いてレンズ(10)をリフレクタ(12)に固定したリフレクタランプ(8)を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リフレクタ及び該リフレクタに固定されたレンズを備えてなるランプであって、レンズが付加硬化型シリコーン接着剤でリフレクタに固定されているランプ。
【請求項2】 前記接着剤が室温硬化型接着剤である、請求項1記載のランプ。
【請求項3】 前記接着剤が硬化時に実質的に全く副生物を生じない、請求項1記載のランプ。
【請求項4】 前記接着剤が一液型付加硬化型シリコーン接着剤である、請求項1記載のランプ。
【請求項5】 前記接着剤が二液型付加硬化型シリコーン接着剤である、請求項1記載のランプ。
【請求項6】 前記接着剤が、約150℃以上の温度のオーブン内でランプを加熱することで約20分未満で実質的に硬化し得る、請求項1記載のランプ。
【請求項7】 前記接着剤が、約150℃以上の温度のオーブン内でランプを加熱することで約10分未満で実質的に硬化し得る、請求項1記載のランプ。
【請求項8】 前記接着剤が、約150℃以上の温度のオーブン内でランプを加熱することで約5分未満で実質的に硬化し得る、請求項1記載のランプ。
【請求項9】 前記接着剤が硬化時に約100〜1000%の破断点伸びを有する、請求項1記載のランプ。
【請求項10】 前記接着剤が硬化時に約300〜400%の破断点伸びを有する、請求項1記載のランプ。
【請求項11】 前記接着剤がレンズと直接接している、請求項1記載のランプ。
【請求項12】 前記接着剤がリフレクタと直接接している、請求項1記載のランプ。
【請求項13】 前記接着剤が組立時にレンズをリフレクタに有効に固定するのに十分なグリーン強度を有する、請求項1記載のランプ。
【請求項14】 前記接着剤の硬化前に約0.2重量%未満の揮発分しか有さない、請求項1記載のランプ。
【請求項15】 前記接着剤の硬化前に約0.1重量%未満の揮発分しか有さない、請求項1記載のランプ。
【請求項16】 前記硬化接着剤が実質的に無色透明である、請求項1記載のランプ。
【請求項17】 前記接着剤がランプの実用寿命を通して実質的に無色透明に留まる、請求項1記載のランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はランプ、特にレンズ付きリフレクタランプに関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲンランプや放電ランプ等多くのリフレクタランプ構造ではレンズがリフレクタに接着されている。レンズを所定位置に固定するのに通例エポキシ接着剤が使われている。しかし、エポキシ接着剤には多くの制約がある。エポキシ接着剤は高温での寿命が限られている。エポキシ接着剤は比較的高価で、変色し、オゾン分解及び放射線分解を受ける。レンズの取付けにエポキシ接着剤を用いるリフレクタランプでは、エポキシの強度及び接着力が時間経過とともに徐々に低下するためランプからレンズが脱落した例が相当数報告されている。さらに、エポキシ接着剤は硬化時に脆くなり、脆化は時間経過とともにまた使用時に高温にさらされることで悪化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エポキシ接着剤の代替物として縮合硬化型シリコーン接着剤が使用されているが、こうした接着剤は概して低いグリーン強度と低い硬化強度を有する。さらに、縮合硬化型シリコーン接着剤は長い硬化時間を必要とし、硬化時に腐食性の副生物を生じることもある。縮合硬化型シリコーン接着剤は気体状副生物も生成するのが普通であり、そのため気泡が接着層に閉じこめられ、接着強度を損なうおそれがある。エポキシ接着剤や縮合硬化型シリコーン接着剤のような制約のない接着剤をリフレクタランプに使用できれば有益である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のランプはリフレクタ及びレンズを備えてなる。レンズは付加硬化型シリコーン接着剤でリフレクタに固定される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下の説明で、例えば5〜25のように好ましい範囲を示すときは、好ましくは5以上であり、かつそれとは別個独立に、好ましくは25以下であることを意味する。
【0006】本発明は、広義にはランプに関し、具体的にはリフレクタランプに関する。ここで例示する実施形態は、標準的な照明器具に適合したリフレクタランプであるが、その他の種類のランプも本発明の技術的範囲に属する。
【0007】図1を参照すると、ランプ8は通例ガラス製のレンズ10を有しており、これが接着剤20でリフレクタ12に固定されている。リフレクタは典型的にはアルミニウム被覆ガラスであるが、銀でもよい。ランプはねじ込み口金14と発光手段16を有する。このケースでは、発光手段はランプカプセル18であり、これは標準タングステン・ハロゲンランプカプセルでも、アークランプカプセルでもよい。
【0008】図2を参照すると、ランプカプセル18がリフレクタ12の中心にみえ、またフランジ部22がみえる。フランジ部22はリフレクタの外周に沿って延在し、実質的に平坦であるが、レンズの着座を補助するためフランジ部にノッチ又は溝を形成してもよい。家庭用の市販ランプでは、フランジの外径は一般に5.1cm(2インチ)〜12.1cm(4.75インチ)である。自動車、航空機、劇場、スタジオその他の用途向けのランプでは格段に大きいこともある。かかる市販ランプは当技術分野で公知である。
【0009】図3を参照すると、レンズのリップ部20がレンズ周囲に沿って延在しているのがみえる。リップ部20の寸法はリフレクタのフランジ22と合致するようにされる。レンズにも、レンズの着座を補助するため、フランジ部上のノッチ又は溝と相補的な形状のノッチ又は溝を形成してもよい。
【0010】リフレクタランプの製造時には、ランプは典型的にはレンズなしで予備組立され、次いでコンベヤで次の作業位置に運ばれ、そこで所定量の接着剤をリフレクタのフランジに塗布する。別法では、所定量の接着剤をレンズのリップに塗布してもよいし、接着剤をリフレクタ及びレンズの双方に塗布してもよい。次にレンズとリフレクタを押しつけ合う。接着剤は、組立時にレンズをリフレクタに有効に固定するのに十分なグリーン強度を有するべきであるが、接着剤が硬化する前にレンズが確実に所定位置に保持されるように、ランプに荷重を加えるか又はランプをクランプするのが望ましいこともある。接着促進剤つまりプライマーをレンズ又はリフレクタ面いずれかに塗布してもよいが、かかる塗膜を予め施さずに接着剤をレンズ又はリフレクタに直接塗布することができる。
【0011】好ましくは、付加硬化型シリコーン接着剤又はシリコーンゴム接着剤をリフレクタ又はレンズいずれかに塗布し、レンズとリフレクタを突合わせてランプを組み立てる。付加硬化型シリコーン接着剤は一般に二液型付加硬化型接着剤(塗布直前に二成分を混合する。)又は一液型付加硬化型接着剤(すべての成分が予め混合されていて、通例、塗布前の接着剤の硬化を防止するための阻害剤も配合されている。)として入手できる。阻害剤は典型的には熱不活性型である。付加硬化型シリコーン接着剤(以下、接着剤ともいう。)は好ましくは室温硬化型接着剤、つまり室温(好ましくは68〜72°F程度)で硬化し得る接着剤、例えばRTV接着剤である。接着剤は、150〜200℃のような高温で短時間のうちに硬化し得るのが好ましい。組立ランプをコンベヤにのせてオーブンに通すのが望ましいので、上記の温度範囲で約1.5〜2.5分又は2分程度の硬化時間を達成できるのが好ましい。接着剤は上記温度範囲のオーブン内で、次善には約1〜5分、さらに次善には約1〜10分、さらに次善には約20分未満、さらに次善には約60分未満で硬化する。
【0012】付加硬化型シリコーン接着剤は好ましくは硬化時に副生物を僅か又は実質的に全く生じることなく、好ましくは約0.2重量%未満、さらに好ましくは約0.1重量%未満しか揮発分を含まない。接着剤は、好ましくは白金触媒型付加硬化型シリコーン接着剤であり、これはビニル基とヒドリド結合の逆マルコフニコフ付加によって加硫する。接着剤は、塗布直前に全成分を混合する二液型組成物でもよいし、接着剤の全成分を加硫阻害剤(通例、熱不活性型阻害剤)と共に含む一液型組成物でもよい。
【0013】接着剤は、好ましくは可撓性で、接着剤とリフレクタ及びレンズとの熱膨張率の差による凝集破壊が起こりにくくする。接着剤は好ましくは約100〜1000%、さらに好ましくは約300〜400%の破断点伸びを有する。
【0014】接着剤は、好ましくは硬化後に実質的に無色透明であり、好ましくはランプの実用寿命を通してずっと実質的に無色透明な外観を保つ。
【0015】使用に適した接着剤は、General Electric Silicones社(米国ニューヨーク州ウォーターフォード)からRTV658という商品名の低揮発分シリコーン接着シーラントとして入手し得る。その他の付加硬化型シリコーン接着剤は当技術分野で公知である。
【0016】本発明の実施形態は以下の通りである。
1.リフレクタ(12)及び該リフレクタに固定されたレンズ(10)を備えてなるランプ(8)であって、レンズ(10)が付加硬化型シリコーン接着剤(20)でリフレクタ(12)に固定されているランプ(8)。
2.前記接着剤(20)が室温硬化型接着剤である、実施形態1記載のランプ(8)。
3.前記接着剤(20)が硬化時に実質的に全く副生物を生じない、実施形態1記載のランプ(8)。
4.接着剤(20)が一液型付加硬化型シリコーン接着剤である、実施形態1記載のランプ(8)。
5.接着剤(20)が二液型付加硬化型シリコーン接着剤である、実施形態1記載のランプ(8)。
6.接着剤(20)が約150℃以上の温度のオーブン内でランプ(8)を加熱することで約20分未満で実質的に硬化し得る、実施形態1記載のランプ(8)。
7.接着剤(20)が約150℃以上の温度のオーブン内でランプ(8)を加熱することで約10分未満で実質的に硬化し得る、実施形態1記載のランプ(8)。
8.接着剤(20)が約150℃以上の温度のオーブン内でランプ(8)を加熱することで約5分未満で実質的に硬化し得る、実施形態1記載のランプ(8)。
9.接着剤(20)が硬化時に約100〜1000%の破断点伸びを有する、実施形態1記載のランプ(8)。
10.接着剤(20)が硬化時に約300〜400%の破断点伸びを有する、実施形態1記載のランプ(8)。
11.接着剤(20)がレンズ(10)と直接接している、実施形態1記載のランプ(8)。
12.接着剤(20)がリフレクタ(12)と直接接している、実施形態1記載のランプ(8)。
13.接着剤(20)が組立時にレンズ(10)をリフレクタ(12)に有効に固定するのに十分なグリーン強度を有する、実施形態1記載のランプ(8)。
14.接着剤(20)の硬化前に約0.2重量%未満の揮発分しか有さない、実施形態1記載のランプ(8)。
15.接着剤(20)の硬化前に約0.1重量%未満の揮発分しか有さない、実施形態1記載のランプ(8)。
16.硬化接着剤(20)が実質的に無色透明である、実施形態1記載のランプ(8)。
17.前記接着剤がランプの実用寿命を通して実質的に無色透明に留まる、実施形態1記載のランプ。
【0017】以上、本発明を好ましい実施形態を参照して説明してきたたが、本発明の技術的範囲から逸脱せずに様々な変更を行うことができ、構成要件を均等物で置換できることは当業者には明らかであろう。さらに、本発明の技術的範囲から逸脱せずに、特定の状況又は材料を本発明の教示内容に適合させるべく様々な改変を加えることもできる。したがって、本発明は、本発明を実施するための最適の形態態様として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、各請求項の技術的範囲に属するすべての実施形態を包含する。
【出願人】 【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【出願日】 平成14年3月27日(2002.3.27)
【代理人】 【識別番号】100093908
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 研一
【公開番号】 特開2002−313104(P2002−313104A)
【公開日】 平成14年10月25日(2002.10.25)
【出願番号】 特願2002−87291(P2002−87291)