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【発明の名称】 埋込型標識灯および埋込型標識灯装置
【発明者】 【氏名】新野 真吾

【氏名】井手 勝幸

【氏名】石田 康史

【要約】 【課題】強い衝撃が加わってもリフレクタおよび発光体を一体化した標識灯用ランプが光学ユニットから脱落しにくいよう埋込型標識灯を提供する。

【解決手段】光導出溝1d、内部空間1cおよび光路規制用のプリズム1hを備えた灯体1と、リフレクタ2a1および発光体2a2を一体化した標識灯用ランプ2a、標識灯用ランプ2aのリフレクタ2a1の前面が背面から当接する位置規制枠2b、リフレクタ2a1の背面を位置規制枠2bへ押圧する押圧片2cおよびリフレクタ2a1の不所望な脱落を阻止するように位置規制枠2bに着脱自在に装着した弾性脱落阻止体2dを備え灯体1の内部空間1cに配設された光学ユニット2とを具備している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】上面に配設されて斜め上方に向かう光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、ならびに光導出溝および内部空間の間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体と;リフレクタおよびその内部に固定された発光体を有する標識灯用ランプ、標識灯用ランプのリフレクタの前面が背面から当接する位置規制枠、リフレクタの背面を位置規制枠へ押圧する押圧片およびリフレクタの不所望な脱落を阻止するように位置規制枠に着脱自在に装着した弾性脱落阻止体を備え、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光学ユニットと;を具備していることを特徴とする埋込型標識灯。
【請求項2】上面に配設されて斜め上方に向かう光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、ならびに光導出溝および内部空間の間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えるとともに、下面には周縁部に当接面が、中央部に当接面より下方へ突出する円盤状部分が、それぞれ形成され、さらに円盤状部分の当接面との接合部位に環状溝が形成された灯体と、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光学ユニットと、を備えた埋込型標識灯と;埋込型標識灯の下面の周縁部を支持する周段部、埋込型標識灯の円盤状部分を収納するように周段部の奥に形成された凹部、ならびに周段部および凹部の境界部位に形成された環状テーパ面を備え、路面に埋設される基台と;埋込型標識灯の灯体の円盤状部分に形成された環状溝に装着され、基台の環状テーパ面に圧接するОリングと;埋込型標識灯を基台に着脱自在に固定する固定手段と;を具備していることを特徴とする埋込型標識灯装置。
【請求項3】埋込型標識灯は、灯体の円柱状部分の外面において円柱状部分の軸方向に延在する空気流れ溝を備えていることを特徴とする請求項2記載の埋込型標識灯装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空港において航空機のパイロットに対するマーカーライトなどとして用いることができる埋込型標識灯および埋込型標識灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、小形化した標識灯用ランプ、このランプを用いて小形化した埋込型標識灯および埋込型標識灯装置を発明し、これらは特願平8−262709号および特願平10−5148号として特許出願されている。これらの発明において、標識灯用ランプは、予めガラス基体を有するリフレクタの内部にハロゲン電球などの電球をそのフィラメントの中心が単一の回転放物面からなる反射面のほぼ焦点に位置するように口金セメントによって固定して一体化したものである。なお、リフレクタは、その頂部に筒部を一体に形成しており、この筒部内に電球の封止部を挿入して、それらの間の間隙に口金セメントを流し込んで固着している。さらに、標識灯用ランプは、そのリフレクタの開口端側の上部にカット部が形成された形状に成形されている。それによって、埋込型標識灯の灯体内において、リフレクタがプリズムより上方へ突出しないように配設されることにより、リフレクタの反射光をなるべく多くプリズムに入射させるように構成されている。
【0003】そうして、上記のように構成した標識灯用ランプを用いることにより、埋込型標識灯の光学的調整が容易であるとともに、リフレクタの上部にカット部を形成しているので、埋込型標識灯内における高さ寸法を著しく小さくすることに成功した。このため、埋込型標識灯の埋込深さを相当に小さくすることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リフレクタは、それがガラスや金属の基体を用いているために、ある程度大きな質量になる。したがって、灯体の内部に標識灯用ランプを固定的に配置するにしても、埋込型標識灯の上を大形、かつ、大重量の航空機が走行することによって大きな衝撃が加わるために、標識灯用ランプが所定の装着位置から脱落する虞がある。また、完全に脱落しないまでも、所定の位置からずれてしまうこともあり得る。このような脱落が発生すると、消灯や配光ずれを生じてしまうので、安全上問題である。
【0005】一方、埋込型標識灯および埋込型標識灯装置の小形軽量化が可能になると、そのメンテナンス性およびコストの点で優れることから、埋込深さを浅くすることと同時に、埋込型標識灯装置をより一層小径化することにも注力されている。そのため、埋込型標識灯を基台に取り付ける取付孔と灯体の下部から突出する円盤状部分の外周面との間の直径方向の距離がますます小さくなってきている中で、埋込型標識灯と基台との間の液密シールをより確実に行なうための手段が必要になっている。
【0006】また、埋込型標識灯装置の小形化のために、埋込型標識灯の灯体の下部から突出する円盤状部分の外周面と、円盤状部分を受け入れる基台の凹部の開口径との間の隙間が狭くなると、灯体の着脱に伴う基台の凹部の内外間を空気が流出入しにくくなるために、灯体の着脱作業が困難になる。
【0007】本発明は、強い衝撃が加わってもリフレクタおよび発光体を一体化した標識灯用ランプが光学ユニットから脱落しにくいよう埋込型標識灯を提供することを目的とする。
【0008】本発明は、埋込型標識灯と基台との間の液密シールを良好にするとともに、小径化に好適な埋込型標識灯装置を提供することを他の目的とする。
【0009】本発明は、加えて基台に対する埋込型標識灯の着脱が容易な埋込型標識灯装置を提供することをさらに他の目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の埋込型標識灯は、上面に配設されて斜め上方に向かう光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、ならびに光導出溝および内部空間の間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えた灯体と;リフレクタおよびその内部に固定された発光体を有する標識灯用ランプ、標識灯用ランプのリフレクタの前面が背面から当接する位置規制枠、リフレクタの背面を位置規制枠へ押圧する押圧片およびリフレクタの不所望な脱落を阻止するように位置規制枠に着脱自在に装着した弾性脱落阻止体を備え、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光学ユニットと;を具備していることを特徴としている。
【0011】本発明および以下の各発明において用語の定義および技術的意味は次による。
【0012】本発明の埋込型標識灯は、空港用としては滑走路中心線灯、滑走路接地帯灯、誘導路中心線灯、停止線灯など、道路用としては交叉点標識用など所望の用途に適応することができる。
【0013】<灯体について>灯体は、光導出溝、内部空間およびプリズムを備えている。
【0014】光導出溝は、灯体の路面上に露出している上面部に配設されている。この種の埋込型標識灯は光を路面に対して小さな仰角で照射する必要があり、そのために光導出溝を形成している。
【0015】内部空間は、一般に路面内に埋設される位置にある。そして、後述する光学ユニットを始め、受電部分などを収容する。
【0016】プリズムは、光学ユニットから放射された光路を屈折させる、すなわち光路を規制するために用いられる。すなわち、灯体の内部空間においては、標識灯用ランプの光軸を路面に対して小角度で設定することが困難である。そこで、中間にプリズムを介在させて路面方向へ屈折させる。光路規制とは、光路を例えば上述のように所定の方向に規制することを意味する。
【0017】<光学ユニットについて>光学ユニットは、標識灯用ランプ、位置規制枠、押圧片および弾性脱落阻止体を備えている。
【0018】標識灯用ランプは、リフレクタおよび発光体を有し、発光体は、小形高光出力の点からハロゲン電球が好ましいが、クリプトンやキセノンガスを封入した電球においても比較的小形高光出力のものが得られるので、またそれほど小形高光出力を要求されない場合も含めて、その他の電球または発光ダイオードなどの使用を許容する。ハロゲン電球にはバルブの表面に赤外線反射膜を形成したものがあるが、発光効率が高いので、この構成は本発明に好適である。
【0019】リフレクタは、基体の内面に高反射率の反射膜を被着したものが好適であるが、基体自体が反射率の高い物質たとえば高純度アルミニウムなどからなる場合は別に反射膜を被着させる必要はない。また、基体としてはガラスや金属が適している。
【0020】位置規制枠は、光学ユニットが所定の配光特性を示すように標識灯用ランプの配設位置を規制するとともに、その取り付けをサポートする。そして、位置規制枠は、プリズムに正対する位置に灯体に取り付けるなどにより定置される。標識灯用ランプの配設位置を規制するには、リフレクタの前面を位置規制枠の背面に当接する。なお、リフレクタが左右または上下に動かないように位置規制枠に起立片を形成することができる。
【0021】押圧片は、リフレクタをその背面から押圧して、前面が位置規制枠に当接するように作用する。なお、押圧片の基端を位置規制枠に固定することで、ユニット化しやすくなる。
【0022】弾性脱落阻止体は、埋込型標識灯に大きな衝撃が加わったときでも標識灯用ランプのリフレクタが所定の位置から脱落しないように作用する手段であり、位置規制枠に着脱自在に装着される。しかし、その装着のそれ以上の態様は問わない。したがって、弾性脱落阻止体は、たとえばばね性部材からなるか、ばね性部材を有しており、その弾性を利用して少なくとも衝撃が加わったときに、リフレクタを直接または間接弾性的に押さえてその脱落を阻止する。また、弾性脱落阻止体を位置規制枠に着脱自在に装着するには、どのような手段によってもよい。たとえば、弾性脱落阻止体の弾性を利用して着脱すると構造が簡単になるので好ましいが、要すればねじなどの固着手段を用いてもよい。また、閂構造を用いることもできる。また、弾性脱落阻止体を装着するために、位置規制枠に孔、凹み、鉤状部分などを適宜形成することができる。
【0023】<本発明の作用について>本発明においては、リフレクタの前面を光学ユニットの位置規制枠に当接することにより、標識灯用ランプをプリズムに対して所定の位置に定置し、かつ、押圧片によりリフレクタの背面を押圧することにより、通常時においては標識灯用ランプを所定の位置に支持することができる。したがって、標識灯用ランプを光学ユニットに対して比較的容易に着脱することができる。
【0024】これに対して、弾性脱落阻止体は、大きな衝撃が埋込型標識灯に加わったときに、リフレクタ、したがって標識灯灯用ランプが脱落しないように弾性的に作用する。すなわち、弾性脱落阻止体は、その弾性によってリフレクタの脱落しようとする動きを抑えるので、標識灯灯用ランプの脱落を阻止することができる。
【0025】また、弾性脱落阻止体を位置規制枠に着脱自在に装着するのは、主として標識灯用ランプの光学ユニットに対して着脱の邪魔にならないようにするためである。したがって、弾性脱落阻止体の位置規制枠に対する着脱は、容易に行なえるのが望ましい。
【0026】さらに、リフレクタに発光体を固定した標識灯用ランプを用いるとともに、リフレクタの前面を位置規制枠に当接し、かつ、背面から押圧片で押圧することにより、位置が規制されるので、光学系の調整が実際上不要になる。また、位置規制枠と押圧片との間にリフレクタをスライドさせて挿入するだけで標識灯用ランプを所定の位置に定置する用に構成することもできる。
【0027】さらにまた、光学ユニットを一体化することが容易になる。この場合、予め光学ユニットを組み立て、それを灯体などに取り付けることによって埋込型標識灯の組み立てすこぶる簡単になる。
【0028】請求項2の発明の埋込型標識灯装置は、上面に配設されて斜め上方に向かう光導出溝、光導出溝に連通する内部空間、ならびに光導出溝および内部空間の間に液密に配設された光路規制用のプリズムを備えるとともに、下面には周縁部に当接面が、中央部に当接面より下方へ突出する円盤状部分が、それぞれ形成され、さらに円盤状部分の当接面との接合部位に環状溝が形成された灯体と、プリズムに向かって投光するように灯体の内部空間に配設された光学ユニットと、を備えた埋込型標識灯と;埋込型標識灯の下面の周縁部を支持する周段部、埋込型標識灯の円柱盤部分を収納するように周段部の奥に形成された凹部、ならびに周段部および凹部の境界部位に形成された環状テーパ面を備え、路面に埋設される基台と;埋込型標識灯の灯体の円盤状部分に形成された環状溝に装着され、基台の環状テーパ面に圧接するОリングと;埋込型標識灯を基台に着脱自在に固定する固定手段と;を具備していることを特徴としている。
【0029】本発明は、路面に予め埋設されている基台に埋込型標識灯を液密にシールしながら着脱自在に組み付ける構成を規定している。基台と埋込型標識灯とは、埋込型標識灯の円盤状部分の環状溝にOリングが装着された状態で、そのOリングが基台のテーパ面と、灯体の周縁部および円盤状部分との間に挟まれる。そして、スタッドボルトおよびナットなどの固定手段により灯体を基台に締め付けると、Oリングに強い締め付け力が作用して変形して基台と灯体との間に介在するので、確実な液密シールが得られる。しかも、Oリングは、灯体の円盤状部分に形成した環状溝に収納されているので、シール作業の前後を通じて環状溝から不用意に脱落するようなことがなく、したがってシール作業が容易になる。
【0030】そうして、本発明においては、上記の構成により、確実な液密シールが得られるので、埋込型標識灯の円盤状部分の周面と固定手段との直径方向の距離が小さくても所要の液密なシールを確実に行なえるので、シール性能を犠牲にすることなく、装置の小形化を図ることができる。
【0031】請求項3の発明の埋込型標識灯は、請求項1または2記載の埋込型標識灯において、埋込型標識灯は、灯体の円盤状部分の外面において円柱状部分の軸方向に延在する空気流れ溝を備えていることを特徴としている。
【0032】空気流れ溝は、灯体の円盤状部分の環状溝に連通してもよいし、連通しなくてもよい。連通しない場合には、環状溝に接近した位置まで空気流れ溝が形成されていればよい。また、空気流れ溝は、凹部の内面の軸方向に幅の狭い溝数本を間隔を設けて配置することによって、これを形成することができる。
【0033】そうして、本発明においては、上記の構成により、灯体の円盤状部分とこれを受け入れる基台の凹部の内面との間の隙間が狭くても、空気流れ溝を通じて空気が出入するので、灯体の着脱の際に凹部の内部圧力が邪魔してその作業を阻害しなくなる。しかも、灯体が基台の所要の位置にくれば、Oリング、環状テーパ面、ならびに灯体の円盤状部分および周縁部によって確実な液密シールが形成される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0035】図1は、本発明の埋込型標識灯の第1の実施形態を示す平面図である。
【0036】図2は、図1の要部を断面して示す断面図である。
【0037】図3は、同じく光学ユニットの正面図である。
【0038】図4は、同じく標識灯用ランプの光軸に対して直角方向から見た光学ユニットの分解斜視図である。
【0039】図5は、同じく標識灯用ランプの光軸方向から見た光学ユニットの分解斜視図である。
【0040】図6は、同じく位置規制枠の下面図である。
【0041】各図において、Aは埋込型標識灯、Bは基台であり、埋込型標識灯Aとともに埋込型標識灯装置を構成する。
【0042】<埋込型標識灯Aについて>埋込型標識灯Aは、灯体1、光学ユニット2、ランプソケット3およびOリング4などからなる。
【0043】(灯体1について)灯体1は、上部灯体1aおよび下部灯体1bからなる。
【0044】上部灯体1aは、一対の光導出溝1d、平坦部1e、傾斜面1f、取付孔1gおよびプリズム1hを備えている。一対の光導出溝1dは、上部灯体1aの上面において、斜め上方に向かうとともに、互いに反対方向に向けて、かつ、互いにずらして形成されている。平坦部1eは、上部灯体1aの上面中心領域に形成されている。傾斜面1fは、平坦部1eの周囲から周縁に形成され、したがって上部灯体1aの状面は全体として切頭円錐形状をなしている。なお、光導出溝1dは上面の平坦部1eおよび傾斜面1fに跨って開口している。取付孔1gは、上部灯体1aおよび下部灯体1bの周辺部に両者を貫通して形成されていて、灯体1を基台Bに取り付けるためのものである。なお、上部灯体1aの上面には、取付孔の周囲に凹み部1g1が形成されている。プリズム1hは、光路規制用の手段で光導出溝1dと内部空間1cとの間に液密に配設されている。
【0045】下部灯体1bは、上部灯体1aの下面にOリング1iを介して液密に覆合する。また、灯体1の内部には内部空間1cが形成されている。また、下部灯体1bの下面には、周縁部に当接面1b1が、中央部に当接面1b1より下方へ突出する円盤状部分1b2が、それぞれ形成されている。
【0046】そうして、上部灯体1aと下部灯体1bとは、Oリング1iを介してボルト1kにより液密に固着されて、その内部に内部空間1cが形成されている。
【0047】(光学ユニット2について)光学ユニット2は、標識灯用ランプ2a、位置規制枠2b、押圧片2cおよび弾性脱落阻止体2dを一体化して構成されている。
【0048】標識灯用ランプ2aは、特に図4に詳細に示すように、リフレクタ2a1および発光体2a2からなる。リフレクタ2a1は、ガラス基体の内面に図示しない常法によりダイクロイックミラーが形成されている。なお、図2に示すように、リフレクタ2a1の頂部から口金ピン2a21が突出している。また、図5において、発光体2a2は図示を省略している。
【0049】位置規制枠2bは、当接面2b1、下受け片2b2、取り付け片2b3および側片2b4からなり、金属板を切り抜き、かつ、折り曲げて形成されている。当接面2b1には、リフレクタ2a1の前面が当接する。下受け片2b2には、リフレクタ2a1の下部が支承される。取り付け片2b3は、位置規制枠2bを下部灯体1bに固定する。側片2b4は、以上の部材を連結しているとともに、係止窓2b41を形成している。
【0050】押圧片2cは、ばね性の金属条片からなり、基端が位置規制枠2bの側片にリベット止めされ、先端部がリフレクタ2a1の背面を押圧する。
【0051】弾性脱落阻止体2dは、弓状に湾曲したばね条片からなり、両端が折り曲げられて係止部2d1を形成している。そして、両端の係止部2d1を狭めて位置規制枠2bの側片2b4の係止窓2b41に内側から係合することにより、位置規制枠2bに装着している。なお、弾性脱落阻止体2dは、図2に示すように、主としてランプソケット3を介してリフレクタ2a1を弾性的に押さえる。
【0052】以上の説明から理解できるように、標識灯用ランプ2aは、そのリフレクタ2a1の前面部を位置規制枠2bの当接面2b1と押圧片2cとの間をスライドさせて押し入れると、その下端部が下受け片2b2に支承される位置で停止して所定の位置に装着される。また、光学ユニット2は、一体化されて、ボルト2eによって下部灯体1bに固着されている。
【0053】(ランプソケット3について)ランプソケット3は、標識灯用ランプの背面側の頂部から突出した口金ピン2a21に接続して電源を供給する。なお、灯体1の下部灯体1bを貫通して給電端子が配設されているが、本発明の要部に直接関係ないので、説明を省略する。
【0054】(Oリング4について)Oリング4は、下部灯体1bの円盤状部分1b2の当接面1b1との接合部位に装着されている。
【0055】<基台Bについて>基台Bは、皿状をなしていて、周段部11、起立縁12、凹部13、環状テーパ面14、取付孔15およびスタッドボルト16を備えている。
【0056】周段部11は、基台Bの上部内周に形成され、埋込型標識灯1の当接面1b1が載置される。
【0057】起立縁12は、周段部11の外側から環状に起立して形成されている。基台Bは、起立縁12の位置まで路面に埋設される。
【0058】は、周段部11の奥に形成されている。そして、埋込型標識灯1の円盤状部分1b2を受け入れる。
【0059】環状テーパ面14は、周段部11および凹部13の境界部位すなわち周段部11の内周縁の上側の角部に形成されている。
【0060】取付孔15は、周段部11の複数位置に埋込型標識灯Aの取付孔1gと同一ピッチおよび同一内径に形成されている。
【0061】スタッドボルト16は、取付孔15に基台Bの背面から挿入されて上方へ突出している。
【0062】なお、以上の構成の他に灯体1側への給電端子および受電機構などがあるが、本発明の要部と直接関係ないので、説明を省略する。
【0063】そうして、埋込型標識灯Aを基台Bに取り付けるには、埋込型標識灯Aの取付孔1gを基台Bのスタッドボルト16に合わせて埋込型標識灯Aを基台Bの中に落とし入れると、スタッドボルト16に取付孔1gが挿入されながら下部灯体1bの当接面1b1が周段部11に当接するとともに、円盤状部分1b2が凹部13の内部に収容され、Oリング4が環状テーパ面14に当接する。また、このときスタッドボルト16の脚部の先端は、上部灯体1aの周縁に分散して形成された凹み部1g1内に突出している。次に、凹み部1g1内のスタッドボルト16に袋ナット17をねじ込むと、灯体1が基台Bに押し付けられ、Oリング4が環状テーパ面14、円盤状部分1b2および当接面1b1に圧接して変形する。この状態で、埋込型標識灯Aは、基台Bに液密にシールされて取り付けられる。
【0064】図7は、本発明の埋込型標識灯装置の第1の実施形態をその内部を省略して示す断面図である。
【0065】図8は、同じく要部を拡大して示す要部拡大断面図である。
【0066】各図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。なお、図7においては、上部灯体1aを主として輪郭を中心に示し、内部構造については省略している。
【0067】本実施実施形態は、灯体1の円盤状部分1b2の当接面1B1との接合部位に環状溝1b3を形成し、環状溝1b3内にOリング4を収納している点で異なる。
【0068】図9は、本発明の埋込型標識灯装置の第2の実施形態をその内部を省略して示す断面図である。
【0069】図10は、同じく要部を拡大して示す要部拡大断面図である。
【0070】各図において、図7および図8と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、空気流れ溝1b4を形成している点で異なる。すなわち、空気流れ溝1b4は、円盤状部分1b2の下端近傍から環状溝1b3に隣接する位置まで円盤状部分1b2の周面の一部に円盤状部分1b2の軸方向すなわち着脱方向に形成されている。
【0071】
【発明の効果】請求項1発明によれば、光導出溝、内部空間および光路規制用のプリズムを備えた灯体と、リフレクタおよび発光体を一体化した標識灯用ランプ、標識灯用ランプのリフレクタの前面が背面から当接する位置規制枠、リフレクタの背面を位置規制枠へ押圧する押圧片およびリフレクタの不所望な脱落を阻止するように位置規制枠に着脱自在に装着した弾性脱落阻止体を備え灯体の内部空間に配設された光学ユニットとを具備していることにより、強い衝撃が加わっても標識灯用ランプが脱落しにくい埋込型標識灯を提供することができる。
【0072】請求項2の発明によれば、光導出溝、内部空間およびプリズムを備えるとともに下面に周縁部に当接面、中央部に当接面より下方へ突出する円盤状部分、をそれぞれ形成し、円盤状部分の当接面との接合部位に環状溝を形成した灯体の内部空間に光学ユニットを配設した埋込型標識灯と、埋込型標識灯の下面の周縁部を支持する周段部、埋込型標識灯の円盤状部分を収納するように周段部の奥に形成された凹部、ならびに周段部および凹部の境界部位に形成された環状テーパ面を備え、路面に埋設される基台と、埋込型標識灯の灯体の円盤状部分に形成された環状溝に装着され、基台の環状テーパ面に圧接するОリングと、埋込型標識灯を基台に着脱自在に固定する固定手段とを具備していることにより、埋込型標識灯と基台との間の液密シールを良好にするとともに、小径化に好適な埋込型標識灯装置を提供することができる。
【0073】請求項の発明によれば、加えて埋込型標識灯の円盤状部分に空気流れ溝を形成したことにより、基台に対する埋込型標識灯の着脱が容易な埋込型標識灯装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
【出願日】 平成13年3月29日(2001.3.29)
【代理人】 【識別番号】100078020
【弁理士】
【氏名又は名称】小野田 芳弘
【公開番号】 特開2002−298618(P2002−298618A)
【公開日】 平成14年10月11日(2002.10.11)
【出願番号】 特願2001−94966(P2001−94966)