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【発明の名称】 車輌用ヘッドランプ
【発明者】 【氏名】越智 一暁

【要約】 【課題】トンネル内や夜間の住宅密集地で照明を使用する際に、トンネルの壁や住宅の壁等に輪状に生じる光の陰を抑制することができ、かつ、外観上の見栄えを向上させることができる車輌用ヘッドランプを提供する。

【解決手段】車輌用ヘッドランプにおいて、ガーニッシュ6がリフレクタ4およびエクステンション5を支持する支持部61に、全周にわたってシボ加工を施す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面が開口しているボデイと、前記ボデイに支持される光源用ランプと、前記光源用ランプの光源からの出射光を反射させるリフレクタと、前記ボデイの開口と前記リフレクタの開口縁との間に設けられたエクステンションと、前記リフレクタおよびエクステンションを傾動可能に支持する支持部を有するガーニッシュと、を少なくとも備え、前記支持部にシボ加工を施したことを特徴とする車輌用ヘッドランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輌用ヘッドランプに関し、特に、トンネル内や夜間の住宅密集地で照明を使用する際に、トンネルの壁や住宅の壁等に輪状に生じる光の陰を抑制することができ、かつ、外観上の見栄えを向上させることができる車輌用ヘッドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】車輌用ヘッドランプとして、前面が開口したボデイと、そのボデイの開口部を覆うレンズとで画成された灯室内に光源を支持したリフレクタを傾動可能に配置したものがある。従来、このような車輌用ヘッドランプにおいては、ボデイとリフレクタとの間の隙間を隠すため、あるいは、ボデイの開口とリフレクタの開口縁との間の不連続性を目立たなくするため、ボデイの開口とリフレクタの開口縁の間にガーニッシュによって支持されるエクステンションが配置されている。
【0003】しかし、このようなエクステンションを設けた場合、光源からの光がエクステンションの下内面で上方へ向かって反射され、グレア光、即ち、対向車の運転者に対する幻惑光となってしまう。
【0004】このため、例えば、エクステンションの下内面にリフレクタの光軸と平行に延びる凹凸条のステップを多数形成し、このステップによって光源からの光を左上方及び右上方へ向けて反射させて自車前方の中央部とそのすぐ脇の限定された範囲にはグレア光が出射されないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の車輌用ヘッドランプによると、以下のような問題があった。
(1)リフレクタの光軸と平行に延びる凹凸条のステップを形成しても、リフレクタの光軸と平行に出射する光がガーニッシュに反射し、それが、例えば、トンネル内で照明を使用する時、あるいは住宅密集地等で夜間に照明を使用するときなど、トンネルの壁や住宅の壁等に輪状に光の陰を生じさせるという問題があった。
(2)また、単に、エクステンションの下内面に凹凸条のステップを多数形成しただけでは、外観的にも見栄えが悪いという問題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、トンネル内や夜間の住宅密集地で照明を使用する際にも、トンネルの壁や住宅の壁等に輪状に生じる光の陰を抑制することができ、かつ、外観上の見栄えを向上させることができる車輌用ヘッドランプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を達成するために、前面が開口しているボデイと、このボデイに支持される光源用ランプと、この光源用ランプの光源からの出射光を反射させるリフレクタと、前記ボデイの開口と前記リフレクタの開口縁との間に設けられたエクステンションと、前記リフレクタおよびエクステンションを傾動可能に支持する支持部を有するガーニッシュと、を少なくとも備え、前記支持部にシボ加工を施したことを特徴とする車輌用ヘッドランプを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態に係る車輌用ヘッドランプの構造を示す図である。また、図2はこの実施の形態に係る車輌用ヘッドランプの斜視図である。この車輌用ヘッドランプ1は、前面が開口しているボデイ2と、このボデイ2に支持される光源用ランプ3と、光源用ランプ3の光源30からの出射光を反射させるリフレクタ4と、ボデイ2の開口とリフレクタ4の開口縁との間の不連続性を目立たなくするためのエクステンション5と、リフレクタ4とエクステンション5を傾動可能に支持するガーニッシュ6と、ボディ2の前面開口を覆うレンズ7と、から構成されている。
【0010】リフレクタ4は、図2に示すように、傾動可能な放物面状の反射面41を有しており、この反射面41の略焦点位置に光源用ランプ3の光源30が配置されるようになっている。
【0011】エクステンション5はプラスチック等の樹脂で形成されており、その下内面51にはリフレクタ5の光軸に平行に延びる凸条のステップ50が多数形成されている。なお、エクステンション5は、全周設定されており、図1においては上内面に設けられるエクステンション5の図示を省略している。
【0012】ガーニッシュ6は、リフレクタ4とエクステンション5を傾動可能に支持する支持部61を有しており、この支持部61にはシボ加工が施されている。
【0013】図3はこのガーニッシュ6の支持部61の拡大図であり、図4は、その支持部61に施されたシボ加工の状態を示す図である。これらの図に示すように、ガーニッシュ6がリフレクタ4およびエクステンション5を支持する支持部61には全周にわたってシボ加工が施されており、リフレクタ4の光軸と平行に出射する光をガーニッシュ6で拡散させるようにしている。
【0014】以上の構成において、光源ランプ3の光源30から光が出射されると、この光はリフレクタ4で反射されてエクステンション5の下内面51に向かい、ステップ50によって反射され、グレア光となることはない。また、エクステンションガーニッシュ6に反射光が向かった場合でも、ガーニッシュ6の支持部61に施されたシボ加工により拡散させられる。このため、トンネル内あるいは夜間の住宅密集地に照明を使用する際に生じる輪状の光の陰を抑制することができる。
【0015】なお、シボ加工にすることにより、表面をアルミ風に現出するので、その外観上、意匠的にも高級感を持たせることができ、また、通常、一体メッキで形成するガーニッシュをいかにも別物のように見せることができる。このため、品質感を向上させることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の車輌用ヘッドランプによれば、前面が開口しているボデイと、ボデイに支持される光源用ランプと、この光源用ランプの光源からの出射光を反射させるリフレクタと、上記ボデイの開口とリフレクタの開口縁との間に設けられたエクステンションと、このリフレクタおよびエクステンションを傾動可能に支持する支持部を有するガーニッシュと、を少なくとも備え、上記支持部にシボ加工を施すように構成したので、トンネル内や夜間の住宅密集地で照明を使用する際に、トンネルの壁や住宅の壁等に輪状に生じる光の陰を抑制することができ、かつ、外観上の見栄えを向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000157083
【氏名又は名称】関東自動車工業株式会社
【出願日】 平成13年1月31日(2001.1.31)
【代理人】 【識別番号】100082876
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 一幸 (外1名)
【公開番号】 特開2002−231016(P2002−231016A)
【公開日】 平成14年8月16日(2002.8.16)
【出願番号】 特願2001−24881(P2001−24881)