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【発明の名称】 自動車用照明または表示装置
【発明者】 【氏名】レジ デュプルシー

【氏名】ジャン・ポール ドルーエ

【氏名】ファビアン シャンジュール

【要約】 【課題】サイズが小さく、特に厚さが薄く、かつ制限された空間での組み立てが簡単であり、作動に信頼性があり、光学的照明性能が現行の規則を満たし、高価でない照明装置または表示装置を提供する。

【解決手段】本発明は、少なくとも1つの光源(20)(20’)、(20”)と、反射器(22)と、光拡散プレート(24)とを備える自動車用照明または表示装置に関する。本発明によれば、前記反射器(22)および光拡散プレート(24)は、これらの間にゼロでない小さい角度(α)(β)を形成し、これらの間に、ほぼ三角柱状の空間を構成する、ほぼ平らな要素から成る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1つの光源(20)(20’)、(20”)と、反射器(22)と、光拡散プレート(24)とを備えた自動車用照明または表示装置において、前記反射器(22)および光拡散プレート(24)が、これらの間にゼロでない小さい角度(α)(β)をなし、かつこれらの間に、ほぼ三角柱状の空間を構成する、平滑で、連続的で、ほぼ平らな要素から成ることを特徴とする、照明または表示装置。
【請求項2】 前記反射器(22)および光拡散プレート(24)とによって境界が定められた三角柱状空間の大きい底部(B)の近くに、前記光源(20)(20’)、(20”)が配置されていることを特徴とする、請求項1記載の照明または表示装置。
【請求項3】 三角柱状空間の大きい底部(B)から最も遠い前記反射器(22)の端部(28)と、前記光拡散プレート(24)の端部(28)とが隣接していることを特徴とする、請求項2記載の照明または表示装置。
【請求項4】 三角柱状空間の大きい底部(B)から最も遠い前記反射器(22)の端部(28)と、前記光拡散プレート(24)の端部(28)とが、三角柱状容積の大きい底部(B)の長さよりも短い距離(E)だけ離間していることを特徴とする、請求項2記載の照明または表示装置。
【請求項5】 前記光拡散プレート(24)が、第1屈折率を有する第1透明材料から製造されており、この材料内に、第1屈折率と異なる第2屈折率を有する第2の透明材料から製造された介在物が埋め込まれていることを特徴とする、請求項1記載の照明または表示装置。
【請求項6】 前記反射器(22)が、透明プレート状に製造されていることを特徴とする、請求項1記載の照明または表示装置。
【請求項7】 光を偏向する装置(70)が、前記光源(20)(20’)、(20”)から最も離間している反射器(22)の面に形成されていることを特徴とする、請求項6記載の照明または表示装置。
【請求項8】 前記反射器(22)を形成する透明プレートを、第2光源(52)から出力された光が横断していることを特徴とする、請求項6または7記載の照明または表示装置。
【請求項9】 ランプ(50)を構成するように、前記第2光源(52)がミラー(60)と相互作用していることを特徴とする、請求項8記載の照明または表示装置。
【請求項10】 前記光源(20)(20’)、(20”)と、反射器(22)と、光拡散プレート(24)とが、ハウジング(14)内に配置されている、請求項1記載の照明または表示装置において、前記反射器(22)が、前記ハウジング(14)の一部をなしていることを特徴とする、照明または表示装置。
【請求項11】 前記反射器(22)が、第1屈折率を有する第1透明材料から製造されたプレート状のものであり、この第1材料内に、第1屈折率と異なる第2屈折率を有する第2の透明材料から製造された介在物が埋め込まれていることを特徴とする、請求項1記載の照明または表示装置。
【請求項12】 光源(20)(20’)、(20”)に向く面と反対の、反射器(22)を形成するプレートの面に、光反射性材料がコーティングされていることを特徴とする、請求項8記載の照明または表示装置。
【請求項13】 前記光源(20)が、複数の発光ダイオード(20)であることを特徴とする、請求項1記載の照明または表示装置。
【請求項14】 前記光源が、複数の白熱電球(20’)であることを特徴とする、請求項1記載の照明または表示装置。
【請求項15】 前記光源が、単一の白熱電球(20”)であることを特徴とする、請求項1記載の照明または表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の表示装置に関し、特にサイドリターン部、またはウィングリターン部を形成する部分を含むタイプの表示装置に関する。
【0002】本明細書で使用する「サイドリターン部」または「ウィングリターン部」なる用語は、自動車の正面または背面を除く部分に設けられるようになっている、すなわち、ウィングが正面または背面に接続されている部分の領域において、自動車の側面に設けられるようになっている表示ランプの一部を意味する。
【0003】
【従来の技術】交通規則は、自動車の前方または後方に光を発生する主表示ランプと同時に作動するようになっている表示ランプから成る「側方点滅」装置について規定しており、この点滅ランプは、自動車の側面で、光を左または右に同時に投射させるようになっている。ガラス窓またはベゼルによって閉じられたハウジング内に光源および反射ミラーが設けられているかかる側方点滅ランプは、最小寸法が定まっており、この最小寸法のために、自動車の側面に設置しにくくなっていた。
【0004】従来、単一の光源だけを使用して、自動車の軸線とほぼ平行な方向と、自動車の軸線とほぼ直交する方向の双方に、表示ランプが光を投射するように、種々の手段を設けることによって、このような問題を解決しようとする試みがなされてきた。
【0005】例えば、米国特許第3,969,621号は、放物反射器の焦点に設けられた光源と、全反射光学部品とを有し、照明装置から発生される光ビームの半分を、自動車の側方に向け、他の半分を、自動車の軸線に沿って投射させるように、全反射光学部品を光ビームの少なくとも半分の光路上に配置してなる照明装置について述べている。
【0006】フランス国特許公開第2378234号は、反射器と、光源と、反射器によって反射される光ビームの少なくとも一部を遮光するように、反射器の軸線に対して側方向に配置された透明カタディオプトリック要素とを備え、このカタディオプトリック要素は、その内面に針を有し、各針は、少なくとも有効照明ウィンドー内に少なくとも1つのファセットを呈し、このファセットは、ランプが第1の光束に隣接する第2の照明光束を発光するような傾きを有する偏向プリズムを、カタディオプトリック要素の平らな外側表面と共に構成するようになっている、自動車用コーナーランプについて述べている。
【0007】フランス国特許公開第2695362号により、側方の視認性を備えた表示ランプも公知となっている。この表示ランプは、光源と、この光源から生じる光を着色するための手段と、ランプが点灯されず、外部から観察された時に、着色手段を見えにくくするように分散された透明領域と不透明領域とを含むマスクとを備え、このランプは、更にマスクから出る光ビームの全体方向に対してほぼ平行に延びる、少なくとも1つの無着色透明バーをマスクの側方領域に含み、この透明バーは、光源からその方向に発せられる光線に対する光ガイドを形成すると共に、この全体方向に対してほぼ横方向の全体に、この光線を、全反射によって再発光するように傾斜がつけられた自由端面を有する。
【0008】これら明細書の内容に従って製造された表示ランプの寸法は比較的大きく、その寸法は、自動車の軸線に沿って発光される光の一部を側方に偏向させるのに使用される手段によって決定される。また、保護ガラス窓の形状自体は、この偏向手段によって決定される。
【0009】このようなランプの大きな寸法と、ガラス窓の形状とにより、自動車メーカーの条件を満たすことができないことが多い。その理由は、照明、すなわち表示装置を設置するのに利用できる空間が、最近の自動車の正面および背部の双方において、次第に制限されているからである。更に、空気力学的な制約、およびスタイリストのアイデアから得られる形状は、技術的な観点のみから得られる形状とは全く異なることが多い。
【0010】その結果、例えば照明装置または表示装置のガラス窓は、光学的な機能を果たさず、形状またはラインの連続性の観点から、単に美的な役割しか果たさない領域まで延びていることがある。この場合、保護ガラス窓と自動車の車体要素との間の領域に、適当なコーティングが設けられたスタイリングマスクを配置するか、またはマスクがない場合には、所望の外観となるように、保護ガラス窓の後方に見えることができるように、照明装置または表示装置のハウジングの形状を定めている。
【0011】フランス国特許第2732932号には、保護ガラス窓が光学的な機能を有しないサイドリターン部を形成する部品を含む照明装置または表示装置の一例が示されている。このフランス国特許は、車体にこのタイプの表示装置を取り付けた時に、車体の表面の高さと表示装置のサイドリターン部の表面とを、できるだけ同一面に近くなるようにするための解決案を述べている。
【0012】米国特許第4,680,680号により、着色フィルタと、45度に配置されたフレンネルプリズムにより、異なる機能を、ガラス窓の領域で満たしうるようにした表示装置も公知となっている。
【0013】さらに、例えば欧州特許公開第0830984号、米国特許第4,929,866号または欧州特許公開第0908666号により、光出射ガラス窓に対して、所定の角度だけ傾斜したプレートが、ガラス窓のエッジの近くに位置する発光ダイオードによって発光された光線を反射するように、ガラス窓に対して、45度傾斜したストリエーションを有する表示装置も公知となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に関連してなされたものであり、その目的は、空間が限定されており、それにも拘わらず、照明、表示または側方点滅機能を利用できるようにしたい自動車の空間内に容易に設置できるように、サイズが小さく、特に厚さが薄く、かつ制限された空間での組み立てが簡単であり、作動に信頼性があり、光学的照明性能が現行の規則を満たし、しかも高価でない照明装置または表示装置を提供することにある。
【0015】従って、本発明の目的は、少なくとも1つの光源と、反射器と、光拡散プレートとを含む、照明または表示装置を提供することにある。
【0016】本発明によれば、反射器および光拡散プレートは、これらの間にゼロでない小さい角度をなし、これらの間に、ほぼ三角柱状の空間を構成する、平滑で、連続的で、かつほぼ平らな要素を有する。
【0017】本発明の他の有利で非限定的な特徴事項は、次のとおりである。
【0018】前記反射器および光拡散プレートとによって境界が定められた三角柱状空間の大きい底部の近くに、前記光源が配置されている。
【0019】三角柱状空間の大きい底部から最も遠い前記反射器の端部と、前記光拡散プレートの端部とは、隣接している。
【0020】三角柱状空間の大きい底部から最も遠い前記反射器の端部と、前記光拡散プレートの端部とは、三角柱状容積の大きい底部の長さよりも短い距離だけ離間している。
【0021】前記光拡散プレートは、第1屈折率を有する第1透明材料で製造されており、この材料内に、第1屈折率と異なる第2屈折率を有する第2の透明材料で製造された介在物が埋め込まれている。
【0022】前記反射器は、透明プレート状に製造されている。
【0023】光を偏向する装置は、前記光源から最も離間している反射器の面に形成されている。
【0024】前記反射器を形成する透明プレートを、第1光源から出力された光が横断する。
【0025】ランプを構成するように、前記第2光源はミラーと相互作用する。
【0026】反射器と、光拡散プレートとは、ハウジング内に配置されており、反射器は、前記ハウジングの一部をなしている。
【0027】前記反射器は、第1屈折率を有する第1透明材料で製造されたプレート状に製造されており、この第1材料内に、第1屈折率と異なる第2屈折率を有する第2の透明材料で製造された介在物が埋め込まれている。
【0028】光源に向いている面と反対の、反射器を形成するプレートの面に、光反射性材料がコーティングされている。
【0029】前記光源は、複数の発光ダイオードである。
【0030】前記光源は、複数の白熱電球である。
【0031】前記光源は、白熱電球である。
【0032】以下添付図面を参照し、非限定的な実施例として示された説明を読めば、本発明の上記以外の目的、特徴および利点が明らかとなると思う。
【0033】図1は、断面図をもって、上記フランス国特許第2732932号に記載されているような自動車用表示装置のサイドリターン部を示している。全体が符号10で示されているこのサイドリターン部は、ガラス窓12と、台座、すなわちハウジング部品14とを有する。この表示装置は、ガラス窓12の表面と車体16の表面とが互いに延長部内にできるだけ位置するように、自動車の車体16に固定されている。
【0034】上記フランス国特許第2732932号には、表示装置のサイドリターン部を固定するための手段18が記載されているが、この手段は、本発明の一部を構成するものではない。
【0035】従って、ガラス窓12とハウジング14との間に位置する領域内に、側方点滅ランプを配置することによって、ガラス窓12と、ハウジング14と、車体16と、固定手段18との干渉を防止する上で、設置面で多くの問題が生じ得る。
【0036】本発明によれば、これらの問題は、長さおよび高さと比較して、厚さが小となっている新規な設計の表示装置によって解決される。
【0037】かかる装置は、図2の断面図に示されている。この図では、主軸X’−Xに対して、ほぼ対称的に光ビームを発光する光源20が示されている。軸線X’−Xに対して、例えば10°よりも小さい角度αを形成するように、光源20によって発光される光ビームの、軸線X’−Xの一方の側に位置する第1の半分内に、例えば長方形の第1のスムーズな連続したスクリーン22が配置されている。このスクリーン22は、反射器の反射表面を構成している。
【0038】本明細書では、「反射器」または「反射表面」なる用語は、少なくとも拡散反射を生じさせる任意の表面を意味する。
【0039】光源20によって発生され、第2スクリーン22によって反射された光線は、第2の平らなスクリーン24によって受光される。この第2の平らなスクリーン24自体も、平滑で連続的であり、軸線X’−Xに対して、好ましくはαと対称的となるように、例えば10°よりも小さい角度βを形成するよう、光源20によって発生される光ビームの他の半分内に配置されている。
【0040】このスクリーン24は、第1のスクリーン22と同じ形状であり、本例では、長方形となっており、透過タイプのものであり、スクリーン24によって得られる透過は、拡散しない。
【0041】第1の屈折率と異なる第2の屈折率を有する第2の透明材料で製造された介在物が埋め込まれた、第1の屈折率を有する第1の透明材料により、スクリーン24を製造することが可能である。また、第1のスクリーン22をこれと同じ材料で製造し、光源に向いた面と反対の面を、金属コーティングして、反射性とし、このスクリーン22が、拡散と共に反射を行うようにすることも可能である。
【0042】本発明の一実施例によれば、両者の間に、三角柱状空間またはクサビ形状を形成するように、光源20から最も遠い端部が、ライン26に沿って隣接しており、このクサビ形状の頂点の角度が、(α+β)に等しく、光源が、交差エッジ26と共に、こうして形成された三角柱状空間の底部Bの近くに配置されている。
【0043】この場合、この光源の発光立体角内で光源20から発光されるすべての光線は、第1スクリーン22に入射し、可能な場合には、拡散と共にこのスクリーンによって第2スクリーン24へ反射されるか、または直接第2スクリーン24に入射する。
【0044】更に、光線が、直接光源20から生じたものであるか、または先に第1スクリーン22によって反射されたものであるかどうかを問わず、第2スクリーン24に入射する光線は、一部が、拡散しつつ第2スクリーン24を透過し、一部が、第2スクリーン24によって第1スクリーン22へ反射され、次に第1スクリーン22は、入射した光線全体を、可能な場合には、拡散をしながら、第2スクリーン24へ向ける。第2スクリーン24において、光線は再び一部を透過し、一部を反射する。
【0045】このように、光源20から発光される光束全体は、第1スクリーン22と第2スクリーン24との間で、多数回反射をした後に、第2スクリーン24を透過する。これらの反射光線は、その都度、第2スクリーン24で拡散され、第1スクリーン22でも反射されることがある。
【0046】その結果、若干の角度βをもって、軸線X’−Xの方向にほぼ平行に延びる第2スクリーン24は、光源20が発光する光束全体を、その平面に直角な平均方向、すなわち、軸線X’−Xからほぼ80°の方向を中心とする実質的にすべての方向に拡散する。
【0047】この性質は、図2の平面、すなわちスクリーン22と24によって形成される、交差エッジ26に直角であって、光源20を含む平面として定義される光源平面の近くで有効である。
【0048】第2スクリーン24の一部を透過する光量は、このスクリーン部分と操作平面との間の距離の減少関数となる。この光源平面からの距離が長くなればなるほど、スクリーン24から発光される光量は減少する。
【0049】第2スクリーン24による光の拡散を、スクリーン24の全面にわたって均一とするには、すなわち、この光源平面に平行なすべての平面に均一とするには、光源から発光される光を分散させる要素、およびこの要素に入射する光線を、全体の発光方向に直線状にするスクリーンによって、実質的に点状の光源からかなりの長さの均一な照明領域を設ける装置を使用すればよい。かかる装置は、フランス国特許公開第2614969号に記載されている。
【0050】図3の斜視図に記載されているように、いくつかの光源を使用することも可能である。ある部品は、明瞭にするために透明として表示してある。例えばフランス国特許公開第2776595号に記載されているように、分散要素および光を全体の発光方向に直線状にするスクリーンの助けにより、各光源に対し、かなりの長さの均一照明領域を設ける装置に、これらの光源を連動させることも可能である。
【0051】いくつかの光源20は、2つのスクリーン22と24との間の接合部によって形成される交差エッジ24と平行な「発光ライン」Y’−Yに沿って、規則的に分散されていることが、図3から理解できると思う。このようにして、各光源20は、上記のような個々の光源平面において、スクリーン24によって発光される全体の光束に寄与する。
【0052】かかる光束は、第2スクリーン24に垂直な軸線、すなわち軸線X’−Xと約80°の角度をなす軸線を中心とする平均方向Z’−Zに発光される。図3には、サイドリターン部10のガラス窓12だけでなく、これに隣接する台座、すなわちハウジング部品14も示されている。従って、本発明に係わる側方点滅ランプの機能は、図1に示されるように、通常は利用できないガラス窓12と台座、すなわちハウジング部品14との間の限られた空間内に容易に設置できる。
【0053】利用できる空間、または所望の効果または外観に応じ、スクリーン22および24を、図4に示すような長方形以外の形状としてもよい。図4には、例えばヘッドライトPおよびP’(ヘッドライトP’は一部しか表示されていない)を含む照明装置が示されている。
【0054】この図において、ガラス窓12と隣接するハウジング部品14によって、本発明に係わる側方点滅機能を組み込むことが可能となることが理解できると思う。この点滅機能により、自動車の長手方向軸線とほぼ平行な平均方向Z’−Zに発光される。長手方向軸線自体は、軸線Y’−Yとほぼ平行である。
【0055】一方、光源20から離れたスクリーン22および24の端部は、ハウジング14とガラス窓12との間に収めることができるような形状となっており、他方、ある種の美的な特徴を有するような形状となっている。
【0056】同じように、スクリーン22および24は、利用できる空間、または所望の効果もしくは外観に応じ、平ら以外の形状でもよいし、若干湾曲していてもよい。
【0057】本発明に係わる装置の大きさを更に小さくするために、図8に示すように、それ自体ハウジング14の一部から成る第1反射スクリーン22を設けることができる。この場合、反射能力および拡散能力を大きくするために、第1スクリーン22の機能を満たすハウジング14の一部に対して、表面処理を行ってもよい。これまで説明した要素と同じ要素は、同じ役割を果たし、装置も、同じように機能する。従って、図8の詳細は説明しないこととする。
【0058】本発明の第2実施例によれば、光源20または発光ラインY−Y’から最も遠いスクリーン22および24の端部は、図5に示すように、隣接しておらず、間に開口部30を形成するよう、距離Eだけ離間している。先の実施例と同じように、スクリーン22と24とは、光源20の発光平均軸線X’−Xに対して若干の角度αおよびβをなし、開口部30を有する切頭された三角柱状空間を両者の間に構成している。光源20は、開口部30の長さよりも長い切頭三角柱状空間の大きい底部Bの近くに配置されている。
【0059】この第2実施例では、光源20からの発光立体角内で光源20によって発生される光線の一部は、第1スクリーン22によって受光され、この第1スクリーン22によって反射されるか、または第2スクリーン24によって受光され、第2スクリーン24によって拡散されながら外部へ透過されるか、または拡散されながら反射されるか、または開口部30を直接透過するかのいずれかである。
【0060】第2スクリーン24を透過する光線は、その光線が直接光源20から生じたものであるか、または先に1回以上反射されたものであるかを問わず、先の実施例と同じように、スクリーン24に直角であり、かつ自動車の長手方向軸線に対してほぼ直角な平均方向Z’−Zに放出される。
【0061】光源20から出力され、開口部30を直接通過する光線は、立体角Ω内にある。この立体角Ωは、軸線X’−Xに対して対称的であり、その値は、光源20の広がりおよびスクリーン22の端部28と、スクリーン24の端部28との間の距離Eによってしか決定されない。
【0062】第1スクリーン22または第2スクリーン24に入射する光線は、それらが光源20から直接出力されたものであるか、または先に第2スクリーン24または第1スクリーン22によって反射されたものであるかを問わず、最終的に開口部30も通過できる。これらの光線は、立体角Ω’内にある。この立体角も、軸線X’−Xに対して対称的であり、立体角Ωよりも大きい。この立体角Ω’の値は、光源20の広がりおよびスクリーン22および24が、軸線X’−Xに対してなす角度αおよびβに応じて決まる。
【0063】更に、光源20から直接出力される立体角Ω内に含まれる光線の輝度は、スクリーン22または24で少なくとも1回反射した立体角Ω’内に含まれる光線の輝度よりも大きい。
【0064】従って、第2実施例は、第2の機能を満たすことができる。そこの理由は、発光平均軸線X’−Xが自動車の長手方向軸線にほぼ平行に配置されるよう、装置を配向させれば十分であるからである。
【0065】この構造によると、第1実施例と同じように、第2スクリーン24を透過する光線により実行される側方点滅機能の他に、照明または表示機能は、立体角ΩおよびΩ’内にある光線によっても実行される。これら立体角ΩおよびΩ’は、自動車の長手方向軸線とほぼ平行にあると仮定した軸線X’−Xに対して対称的である。
【0066】所定の幅および所定の輝度の所定の光源20に対し、スクリーン22の端部28とスクリーン24の端部28との間の距離E、および、スクリーン22と24とが軸線X’−Xに対してなす角度αおよびβを適当に選択することにより、立体角Ω内に存在させたい、光源20から発生される光束と、立体角Ω’内に存在させたい光束と、第2スクリーンをZ方向に透過したい光束との比率を正確に決定することができる。
【0067】従って、種々の表示器の機能が、照度または発熱量に関する異なる規則を有している、現行の規則を満たしながら、一方で、側方点滅器の機能を補助する、実行させたい機能、例えば点滅方向表示機能またはサイドライト機能を選択し、かつ他方で、この補助的機能を満たすことが可能である。かくして、これら2つの機能は、同じ光源によって達成される。従って、これら機能は規則が求めているように、同時に作動可能または作動不能とすることができる。
【0068】言うまでもなく、第2の実施例は、図8の変形実施例として実現できる。この変形実施例では、第2スクリーン24の端部28は、第1スクリーン22の機能を満たすハウジング部分14から若干離間している。
【0069】本発明の装置において使用される光源20は、装置をかさばらせることなく、スクリーン22と24との間に容易に設置できるような寸法の発光ダイオードから構成することが望ましい。
【0070】図6および図7に示されるように、発光ラインY’−Yに沿って規則的に分散させた白熱フィラメント電球20’、または発光ラインY’−Yに沿って連続状に延びるネオン管のような蛍光管20”を使用することも可能である。これらいずれの場合においても、交差エッジ26に対し、または開口部30に対し、反対方向に、電球20’または管20”が発光する光束をを回収するよう、または光束をこの方向に向け直すように、光回収ミラー32を有利に使用することも可能である。
【0071】発光ダイオードまたは白熱フィラメント電球を使用する場合には、これらと装置とを組み合わせ、例えば上記フランス国特許公開第2614969号、または同第2776595号に記載されているように、全般的な発光方向に直線状にするための分散要素およびスクリーンにより、かなりの長さの均一な照明範囲を、各々に対して提供する装置と、これらとを組み合わせることが可能である。
【0072】照明または表示機能を組み込むのに、利用できる空間が十分でないような場合も起こり得る。例えば、いくつかの機能を同じアセンブリにまとめなければならないような場合がそれである。本発明は、かかる問題を解決することができる。
【0073】図9には、自動車用ランプ50が示されており、このランプ50の前方には、上記装置10が設けられている。ランプ50は、光束回収放物ミラー60の焦点の領域に白熱フィラメント52が設けられた電球51を有する。ミラー60は、ほぼ平行な光線を、本発明に係わる装置10の第1スクリーン22の背面に向ける。
【0074】この応用例では、ミラー60が発生する平行光線は、このスクリーン22を通過し、第2スクリーン24に到達し、このスクリーン24によって、上記のように拡散されながら、このスクリーン24を透過するように、第1スクリーン22は透明プレート状に製造されている。第2スクリーン24は、このスクリーンが拡散するビームが適当に照明条件を満たすような材料から構成されている。
【0075】ランプが満たす機能に応じて、ランプ50を離間する光線を着色しなければならない場合、例えば電球51のガラス窓53により、適当な方法で着色した第1スクリーン22の材料により、またはミラー60と第1スクリーン22との間に介在させた中間スクリーン54により、この着色を行うことができる。
【0076】従って、ランプ50が満たす機能は、本発明に係わる装置10が設けられていても変わらない。この装置は、これまで述べたように機能する。光源が点灯されると、スクリーン22および24の対向する面で何回も反射された後の光束が、第2スクリーン24と直角な平均方向Zのまわりにおいて、装置から発生される。
【0077】第1スクリーン22が、光源20の主発光軸線X’−Xとなす角度αは、光源20から直接出力される光線が、スクリーン22で全反射するように、このスクリーン22を構成する材料に応じて選択することが好ましい。第2スクリーン24と主軸線X’−Xとの間の角度βは、光源20から直接出力される光線がスクリーン22に入射できるように、このスクリーン24を構成する材料に応じて選択される。
【0078】更に、何回も反射された後の光線は、透明スクリーン22を通過し、次にミラー60によって受光され、スクリーン22へ戻すことができる。従って、光源20が発光する全体の光束は、第2スクリーン24を透過できる。
【0079】ランプ50の発熱が、第1スクリーン22の材料の着色に起因する場合、光源20が点灯され、電球51がオフにされた時に、装置10から発せられる光ビームの色は、第1スクリーン22の色によって影響される。ランプ50の機能と装置10の機能とを異なる色としたい場合、ランプ50から得られる光ビームの色を、ガラス窓53、中間スクリーン54または電球51に向いている第1スクリーン22の面に支持されたティントによって得れば十分である。
【0080】このように、光源20しか点灯されない場合、上記から明らかなように、第2スクリーン24を通して、Z方向に光束が発せられ、この光束の色は、光源20の色によって固定される。電球51しか点灯されない場合、ミラー60によって反射される光束は、第2スクリーン24を通ってZ方向にも放出され、この光束の色は、ガラス窓53または中間スクリーン54によって固定される。このことから、ランプ50および装置の機能は、それらの色または光の強度によって区別できることになる。
【0081】バルブ51が発光する光の強度は、光源20と52とを同時に点灯した時に、全光束がランプ50によって満たされる機能に対する規則上の照明条件を満たすように、光源20の強度よりも大きくなる。
【0082】この装置10は、自動車の後方サイドライトおよびストップライトとするランプ50の機能を満たすことができる。これら各機能の照度、および発熱量は、規則に従ったものであるからである。従って、本発明によれば、第2スクリーン24の表面の同じ部分が、異なる機能を満たす異なる光ビームを発光することが可能である。従って、ランプ50と装置10が収容されるアセンブリの寸法を小さくすることができる。
【0083】本発明によって得られる1つの利点は、第2拡散スクリーン24により、この後方に位置する空間が、くっきりと見られるのを防止することである。このように、発生すべき光ビームに特定の色を与えるようになっている着色要素は、外部からほとんど見ることができなくなるので、スタイリストが望むことが多い、ほぼ無着色の外観の照明および表示装置を形成できる。
【0084】例えば、1つの装置10の後方にいくつかのランプ10を設置し、各ランプがその機能を果たし、個々のランプを、外部からほとんど見ることができないようにすることができる。
【0085】図10は、上記のような第2スクリーン24による光拡散機能と、上記のように本実施例において透明である第1スクリーン22により屈折により光を偏向するための形状とを、本装置10で組み合わせた別の実施例を示す。図示されている例では、これらは、ランプ50に向いた第1スクリーン22の面に形成された環状体70となっており、この形状により、第2スクリーン24によって達成される拡散と組み合わされた光ビームの広がりを生じさせるようになっている。
【0086】このように、環状体70によって生じる偏向と、第2スクリーン24によって生じる拡散との組み合わせから、自動車用ランプ50用のビームが得られる。一部の偏向が、第2スクリーン24によって得られる場合、環状体自身がミラー60によって供給されるほぼ平行なビームを、すべて分散させなければならないような、従来の偏向のみを行うガラス窓の場合よりも、トロイダル形状体の製造公差を大きくすることができる。
【0087】本発明の1つの特徴によれば、サイドリターン部を形成する部分を含むタイプの照明または表示装置において、側方点滅装置を形成するように、サイドリターン部を形成するこの部分内に配置できるような十分薄い光源が提供される。
【0088】更に、この側方点滅装置は、特に組み立てが簡単だけでなく、サイドリターン部を形成する部分において、作動上の信頼性があり、その照明性能は、現行の規則を満たし、特に安価である。本発明の1つの特徴によれば、照明または表示装置の嵩を実質的に増すことなく、別の所定の機能を有する照明、または表示装置の前方に配置できるような十分薄い厚さの、所望の機能を有する光源を製造できる。
【0089】言うまでもなく、本発明はこれまで説明した実施例のみに限定されるものでなく、当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の変形を行うことができると思う。例えば、側方点滅機能しか使用しない場合、利用できる空間または望む美的効果に応じて、任意の方向、すなわち水平、垂直、または斜め方向に光源を配置できる。
【0090】同様に、利用できる空間または求める美的効果に応じて、第1および第2スクリーンを実質的に平らとすることができる。すなわち、若干湾曲させることもできる。
【0091】更に、側方点滅器に必要な機能に応じ、光源(単数または複数)のみならず、第1スクリーンまたは第2スクリーンを着色することができる。例えば、方向表示フラッシャーの側方点滅器を形成するのに、カラーアンバーを選択できる。
【0092】本発明の装置は、照明の設置に利用できる空間が限られている場合、または特定の照明特性を得たい場合に、自動車のインテリア照明をするのにも使用できる。
【0093】最後に、第2スクリーンを、照明または表示装置自体のガラス窓、またはこのガラス窓の一部から構成できる場合がある。
【出願人】 【識別番号】391011607
【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン
【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
【出願日】 平成13年10月23日(2001.10.23)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
【公開番号】 特開2002−184218(P2002−184218A)
【公開日】 平成14年6月28日(2002.6.28)
【出願番号】 特願2001−324604(P2001−324604)