| 【発明の名称】 |
自動車用前照灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤浪 裕樹
【氏名】西谷 典弘
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】左右一対のリフレクター21,22がランプボディ10内に配置され、リフレクター21に挿着された放電バルブ25に安定した放電を継続させるためのバラスト40がランプボディ10内下部に配置された自動車用前照灯において、左右一対のリフレクター21,22を上下方向にオフセットするとともに、上方にオフセットする第1リフレクター21が隣接第2リフレクター22よりも後方となるように前後方向にもオフセットし、上方かつ後方にオフセットした第1リフレクター21の下方から第2リフレクター22の背後にかけた拡大空間S1,S2にまたがってバラスト40を配置することで、バラスト単独の重心G2位置とバラスト40を除いた前照灯の重心G1位置が接近する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対のリフレクターがランプボディ内に配置され、前記リフレクターの少なくとも一方に放電バルブが挿着されるとともに、前記放電バルブに安定した放電を継続させるためのバラスト回路ユニットが前記ランプボディ内下部に配置された自動車用前照灯において、前記左右一対のリフレクターは、第1のリフレクターの下面が隣接する第2のリフレクターの下面よりも上方にくるように、上下方向にオフセット配置されるとともに、前記第1のリフレクターが第2のリフレクターの後方となるように、前後方向にもオフセット配置されて、前記ランプボディ内における前記第1のリフレクターの下方から前記第2のリフレクターの背後にかけた拡大空間に前記バラスト回路ユニットが配置されたことを特徴とする自動車用前照灯。 【請求項2】 前記第1,第2のリフレクターは、リフレクターユニットとして一体化されるとともに、ランプボディとリフレクターユニット間に介装されたエイミング機構によって傾動可能に支持され、前記バラスト回路ユニットは、ランプボディに取着されたバラストカバーとランプボディ下面壁によって画成されたバラスト収容室内に収容され、前記バラストカバーには、前記エイミング機構のエイミング支点が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用前照灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、放電バルブを挿着したリフレクターがエイミング機構によってランプボディに対し傾動調整可能に支持されたリフレクター可動型の自動車用前照灯に係わり、特に放電バルブに安定した放電を継続させるためのバラスト回路ユニットがランプボディ内に収容されている自動車用前照灯に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の従来の前照灯は、図9に示すように、左右一対のリフレクター3,4を一体化したリフレクターユニット2がランプボディ1内に収容され、リフレクターの一方3には放電バルブ5が、他方4には白熱バルブ6がそれぞれ挿着され、リフレクターユニット2とランプボディ背面壁1a間には、1個のエイミング支点aと2本のエイミングスクリューb,cから構成されたエイミング機構Eが介装されて、リフレクターユニット2がランプボディ1に対し傾動調整可能に設けられている。符号Lx1,Ly1は、リフレクターユニット2の水平傾動軸,垂直傾動軸を示す。 【0003】エイミング支点aは、左右方向エイミングスクリューcの僅かな回動でリフレクターユニット2を大きく傾動できる(大きな光軸調整量が確保できる)ように、左右のリフレクター3,4間に配置されている。 【0004】符号7は、放電バルブに安定した放電を継続させるためのバラスト回路ユニットで、ランプボディ下面壁1bの内側に配置されており、バラスト回路ユニット7から導出する出力コード7aは、放電バルブ5の後端部に接続されている。 【0005】 【発明の解決しようとする課題】しかし、前記した従来構造では、重量のあるバラスト回路ユニット7が放電バルブ5の真下に設けられているため、走行振動に共振するおそれがある。即ち、バラスト回路ユニット7を除いた前照灯の重心G1位置とバラスト回路ユニット7単体の重心G2位置とが大きく離間しているため、前照灯全体が車両の走行振動に共振し、異音、偏摩擦、光軸ずれ等の発生原因となるという問題があった。 【0006】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ランプボディ内に収容するバラスト回路ユニットの重心が灯具の重心近傍となるように配置することで、走行振動に共振することのない自動車用前照灯を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成するために、請求項1に係わる自動車用前照灯においては、左右一対のリフレクターがランプボディ内に配置され、前記リフレクターの少なくとも一方に放電バルブが挿着されるとともに、前記放電バルブに安定した放電を継続させるためのバラスト回路ユニットが前記ランプボディ内下部に配置された自動車用前照灯において、前記左右一対のリフレクターを、第1のリフレクターの下面が隣接する第2のリフレクターの下面よりも上方にくるように、上下方向にオフセット配置するとともに、前記第1のリフレクターが第2のリフレクターの後方となるように、前後方向にもオフセット配置して、前記ランプボディ内における前記第1のリフレクターの下方から前記第2のリフレクターの背後にかけた拡大空間に前記バラスト回路ユニットを配置するようにした。 【0008】(作用) 上方にオフセットされた第1のリフレクターの下方には、バラスト回路ユニットを収容できるだけの第1の拡大空間が設けられる。しかし、第1のリフレクターの真下にバラスト回路ユニットを配置したとしても、バラスト回路ユニットの重心位置がバラスト回路ユニットを除いた前照灯の重心位置に一致しない。 【0009】そこで、第1のリフレクターを第2のリフレクターの後方にオフセット(第2のリフレクターを第1のリフレクターの前方にオフセット)させて、第1のリフレクター下方の第1の拡大空間の側方(第2のリフレクター側)を解放し、この解放された領域を含む拡大空間にバラスト回路ユニットを配置するようにした。 【0010】即ち、第2のリフレクターが第1のリフレクターの前方に配置されるため、第2のリフレクターの背後には、第1の拡大空間と左右に連絡第2の拡大空間が形成される。さらに換言すれば、第1のリフレクター下方の第1の拡大空間が、第2のリフレクター後方の第2の拡大空間分だけ側方に拡大されたものとなる。 【0011】そして、連続するこの第1の拡大空間と第2の拡大空間にまたがるように、バラスト回路ユニットを配置すれば、バラスト回路ユニット単独の重心位置とバラスト回路ユニットを除いた前照灯の重心位置とが近傍位置となる。 【0012】請求項2においては、請求項1に記載の自動車用前照灯において、前記第1,第2のリフレクターをリフレクターユニットとして一体化するとともに、ランプボディとリフレクターユニット間に介装したエイミング機構によって傾動可能に支持し、前記バラスト回路ユニットを、ランプボディに取着したバラストカバーとランプボディ下面壁によって画成したバラスト収容室内に収容し、前記バラストカバーに、前記エイミング機構のエイミング支点を設けるように構成した。 (作用)左右一対のリフレクター(第1,第2のリフレクター)がリフレクターユニットとして一体化されているため、左右一対のリフレクターをそれぞれ別々に傾動調整する構造に比べて、エイミング機構の構成が簡潔となる。 【0013】さらに、エイミング機構の構成が簡潔となるため、それだけバラスト収容室を形成するバラストカバーのエイミング機構との干渉を回避しやすい。 【0014】また、バラスト回路ユニットは、バラスト収容室内に収容されるため、がたつくことがない。 【0015】また、左右一対のリフレクターがリフレクターユニットとして一体化されているため、エイミング支点周辺部に作用するリフレクターユニット側の負荷がそれだけ大きいが、ランプボディ背面壁の前方に位置するバラストカバーとリフレクターユニットとの間にエイミング支点が設けられているため、エイミング支点を介装する部材間の距離、即ちエイミング支点配設間距離がランプボディ背面壁とリフレクターユニット間にエイミング支点を設ける場合に比べて短く、これにより、玉継手等のエイミング支点構成部材を支持するためにリフレクターユニット側に形成する、脚の長さが短くなって、エイミング支点周辺部である脚の剛性強度がそれだけ向上する。 【0016】 【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 【0017】図1〜図8は本発明の一実施例である自動車用前照灯を示すもので、本発明をリフレクター可動型の前照灯に適用した実施例で、図1は同前照灯の正面図、図2は同前照灯の水平断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)、図3は同前照灯の縦断面図(図1に示す線III −III に沿う断面図)、図4は同前照灯の縦断面図(図1に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5は同前照灯のエイミング支点配設位置における拡大水平断面図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)、図6はランプボディおよびバラストカバーの分解斜視図、図7はエイミング支点である玉継手を構成する玉受け部の拡大斜視図、図8は上方にオフセットされたリフレクターの下方に形成された拡大空間を示す図である。 【0018】これらの図において、符号10は、車体の前方から側方にかけての領域に対応する前面が開口する容器状の合成樹脂製ランプボディで、ランプボディ10の略矩形状の前面開口部に湾曲する前面レンズ12が組付けられて、ランプボディ10と前面レンズ12とによって灯室空間が形成されている。そしてこの灯室空間内には、すれ違いビームおよび走行ビーム形成用の第1のリフレクター21と走行ビーム形成用の第2のリフレクター22を左右に所定距離間して一体化したリフレクターユニット20が収容されている。 【0019】リフレクター21,22の後頂部には、バルブ挿着孔23,24が形成され、バルブ挿着孔23,24には、光源である放電バルブ25,ハロゲンバルブ26が挿着されている。放電バルブ25の後端部には、リフレクターユニット20の下方に配置されたバラスト回路ユニット40から延びる出力コード42(図2,3参照)がコネクタ43を介して接続されている。バラスト回路ユニット40は、放電バルブ25に安定した放電を継続させるためのもので、図3,4に示すように、ランプボディ下面壁10aの内側に沿って形成されたバラスト収容室B内に収容固定されている。 【0020】符号25aは、放電バルブ25の前方に設けられて、バルブ25の発光部からリフレクター21の所定の有効反射面以外の領域に向かう光を遮光して、所定の配光の形成に寄与するとともに、直射光が前面レンズ12から出射されることを防ぐシェードである。 【0021】また、リフレクター21,22は、図1,8に示すように、リフレクター21の下面がリフレクター22の下面よりもHだけ上方位置となるように、上下方向にオフセット配置されて、リフレクター21の下方には、バラスト回路ユニット40を収容するに十分な大きさの第1の拡大空間S1が設けられている。さらに、図2に示すように、リフレクター21,22は、リフレクター21がリフレクター22よりも後方となるように(リフレクター22がリフレクター21よりも前方となるように)前後方向にもオフセット配置されて、リフレクター21に隣接するリフレクター22の後方に、前記した第1の拡大空間S1の側方に連続する第2の拡大空間S2が設けられている。即ち、第1の拡大空間S1がリフレクター22側に第2の拡大空間S2分だけ拡大されている。 【0022】そして、バラスト回路ユニット40は、図2仮想線で示すように、第1の拡大空間S1と第2の拡大空間S2にまたがって配置されて、バラスト回路ユニット40の重心G2位置とバラスト回路ユニット40を除いた前照灯の重心G1位置とが接近した配置となっている(図1,2参照)。 【0023】リフレクターユニット20は、1個の玉継手32と2本のエイミングスクリュー34,36(上下エイミングスクリュー34,左右エイミングスクリュー36)とからなるエイミング機構30によって、ランプボディ10に対し上下左右方向に傾動できるように支持されており、エイミングスクリュー34,36を回動操作することで、リフレクターユニット20が水平軸Lx,垂直軸Ly回りにそれぞれ傾動できる構造となっている。 【0024】即ち、玉継手32は、図4に示すように、リフレクターユニット20のリフレクター21,22間領域下部に延出形成された脚27の先端に固設された玉部33aが、ランプボディ下面壁10aの内側に形成されたバラスト収容室B上に設けられた玉受部33bに支承された構造で、リフレクターユニット20(リフレクター21,22)のエイミング支点を構成している。 【0025】またエイミングスクリュー34,36は、図4,5に示すように、ランプボディ10の背面壁10bそれぞれに設けられたスクリュー挿通孔に回転可能に支承されるとともに、ランプボディ背面壁10bを前後に貫通して前方に延出しており、スクリュー34,36の前端部には、リフレクターユニット20に延出形成されたブラケット28,29に嵌着するナット35,37が螺合した構造となっている。 【0026】そして玉継手32とエイミングスクリュー34,36とは、図1に示されるように、正面視して直交するように配置されており、エイミングスクリュー34,36を回動操作すると、ナット35,37がエイミングスクリュー34,36に沿って進退し、リフレクターユニット20(リフレクター21,22)が水平軸Lx(玉継手32とナット37を通る軸),垂直軸Ly(玉継手32とナット35を通る軸)周りにそれぞれ傾動して、リフレクター21,22の光軸L1 ,L2 を上下左右方向に傾動調整できる。 【0027】図4における符号38は、オートレベリング用のアクチュエータで、アクチュエータケース38a内には、上下エイミングスクリュー34を回転駆動させる駆動モータ39が設けられている。このオートレベリング用のアクチュエータ38は、例えば、自動車の車体の前後軸の傾斜を検出する傾斜センサの出力(傾斜角)に応じて、路面に対する前照灯の光軸の傾斜が常に一定となるようにモータ39の駆動を制御することで、上下エイミングスクリュー34を回動制御して、リフレクターユニット20(リフレクター21,22)を水平軸Lx周りに傾動調整する。 【0028】このように、本実施例では、ランプボディ背面壁10bの前方に設けられたバラスト収容室Bの上面壁とリフレクターユニット20との間にエイミング支点である玉継手32が設けられているため、玉継手32を介装する部材間の距離、即ち、エイミング支点配設間距離が、ランプボディ背面壁10bとリフレクターユニット20間にエイミング支点を設ける場合に比べて、短くなる。このため、玉継手32の玉部33aを設けるためにリフレクターユニット20側に形成した脚27は、ランプボディ背面壁10bとリフレクターユニット20間にエイミング支点を設ける場合に比べて短くなって、エイミング支点周辺部である脚27の剛性強度がそれだけ向上したものとなっている。 【0029】符号50は、ランプボディ下面壁10aの内側に取着一体化された合成樹脂製のバラストカバーで、ランプボディ下面壁10aと協働してバラスト収容室Bを形成している。バラスト収容室Bを画成するバラストカバー50は、図6に示すように、左右一対の側面壁51,51を有する縦断面L字型で、バラスト回路ユニット40全体を覆うことができる枠形状に形成されている。 【0030】バラストカバー50の内側には、縦方向に延びるリブ50a(図3参照)が左右方向所定間隔に設けられており、また、バラスト収容室Bの後方に開口する開口部70には、図3,4,6に示すように、蓋71が収着されるが、この蓋71にも縦リブ71aが一体に形成されている、そして、バラストカバー50がランプボディ下面壁10aの内側に取着一体化されてバラスト収容室Bが形成された形態において、バラスト回路ユニット40は、バラストカバー50のリブ50aと蓋71の縦リブ71aとランプボディ下面壁10a間に挟持されて、バラスト収容室B内にがたつかないように保持される。 【0031】バラストカバー50の前縁下端部には、図4に示すように、後方に延びる舌片状延出部52が延出形成され、バラストカバー上面壁53の後端側には、前後貫通孔55を設けたねじ止め用ブラケット54が上方に延出形成されている。 【0032】一方、ランプボディ下面壁10aは、リフレクターユニット20の下方にバラスト回路ユニット40収容用の十分なスペースを確保できるように、一部の領域が下方に膨出する形状に形成されている。即ち、ランプボディ下面壁10aには、図3,4に示すように、その前縁領域10a1がランプボディ前面開口部から奥に向かって下向きに傾斜して水平領域10a2に連なることで、リフレクターユニット20の幅にほぼ対応する大きさの膨出部11(図1参照)が形成されている。 【0033】また、膨出部11の内側においてほぼ垂直に起立し左右に対向する内側壁11a,11b(図6参照)は、バラストカバー50の左右の側面壁51,51に対応する位置に形成されて、バラストカバー50を左右方向に位置決めする。 【0034】また、膨出部11内側の内側壁11a,11bで挟まれた領域に臨むランプボディ背面壁10bには、前記したように、バラスト収容室Bに連通する開口部70が形成され、この開口部70を介してバラスト回路ユニット40を出し入れできる。この開口部70の周縁には、バラストカバー50側のねじ止め用ブラケット54が当接できるボス72が設けられ、それぞれのボス72には、ねじ孔73が設けられている。ボス72は、バラストカバー50側のブラケット54に当接して、バラストカバー50を前後方向に位置決めする。また、バラストカバー50側のブラケット54がボス72にねじ74で固定されることで、バラストカバー50は、上下左右方向に位置決めされる。 【0035】また、ランプボディ下面壁10aにおける内側壁11a,11bで挟まれた領域は、図6に示すように、前後に延びる幅広の凸リブ76と凹リブ77が左右方向に連続する形状に形成されて、バラスト回路ユニット40の重量負荷に対するランプボディ下面壁10aの剛性強度が確保されている。さらに、バラスト回路ユニット交換用の開口部70の周縁にも、ほぼ等間隔にリブ78が設けられて、バラスト回路ユニット40の重量負荷に対する開口部70周縁の剛性強度も確保されている。 【0036】また、膨出部11内側における内側壁11a,11bで挟まれた領域には、バラストカバー50の舌片状延出部52がスライド係合できる係合溝60が設けられている。係合溝60は、図4,6に示すように、斜め下向きに後方に傾斜し、係合溝60の前縁部には、バラストカバー50側の舌片状延出部52を掛止する一対のフック62,62が設けられている。係合溝60は、舌片状延出部52と係合して、バラストカバー50を前後方向および上下方向に位置決めする。 【0037】そして、バラストカバー50をランプボディ10に取着するには、ランプボディ10の前方からランプボディ下面壁10a(膨出部11)に沿ってバラストカバー50を挿入し、バラストカバー50の舌片状延出部52を係合溝60内にスライドさせて係合する。このとき、ねじ止め用ブラケット54がランプボディ10側のボス72に当接した形態となるので、ブラケット54をボス72にねじ締結すれば、バラストカバー50がランプボディ下面壁10aに位置決め固定一体化される。 【0038】また、ねじ止め用ブラケット54およびボス72の端面は、図4に示すように、鉛直面に対し後傾しており、ブラケット54をねじ締結する作業がし易い。 【0039】また、バラストカバー50の上面には、図7に拡大して示すように、エイミング支点である玉継手32の玉受け部33bが設けられている。即ち、バラストカバー上面壁53には、球面82と一対の挟持片84,84で構成される玉受け部33bが一体成形されている。球面82は、対向するV字型立壁状の一対の挟持片84,84で囲まれた構造で、エイミング支点である玉継手32の玉部33aは、一対の挟持片84,84の掛止先端部84a,84aによって球面82に圧接されかつ抜け止めされた状態に保持されることで、支承される。球面82は上方の円筒外周面83に連なって、玉受け部33bの上方が開口されており、玉部33aを上方から玉受け部33bに押し込んで、両者33a,33bを係合させることも、両者33a,33bが係合する形態から玉部33aを上方に引っ張って、玉受け部33bから抜き出すことも可能である。 【0040】図4,6,7における符号57は、バラストカバー50前縁部に形成された切り欠きで、玉部33aが設けられているリフレクターユニット20側の脚27に対応する位置に設けられており、エイミングにより傾動するリフレクターユニット20(脚27)との干渉を避けるためのものである。 【0041】図5,6における符号58は、バラストカバー上面壁53に形成された切り欠きで、開口部70からバラスト回路ユニット40を抜き出す際に、バラスト回路ユニット40とともに出力コード42も抜き出せるように、コネクタ43を挿通できる大きさに形成されている。 【0042】そして、リフレクターユニット20をランプボディ10に組み付けるには、まず、ランプボディ10にエイミングスクリュー34,36を組み付け、一方、リフレクターユニット20の脚27,28,29には、玉部材(玉部33a),ナット35,37を装着しておく。そして、リフレクターユニット20をランプボディ10内に入れて、玉部33aが玉受け部33bの開口部に押し込まれるようにリフレクターユニット20を動かして押圧すれば、玉部33aを玉受け部33bに簡単に係合させることができる。次いで、エイミングスクリュー34,36の先端にナット35,37を合わせ、エイミングスクリュー34,36を回動し、エイミングスクリュー34,36にナット35,37を螺合させる。これによって、リフレクターユニット20がエイミング機構30を介してランプボディ10に組み付け一体化された形態となる。 【0043】また、ランプボディ10に組み付けられているリフレクターユニット20を外すには、リフレクターユニット20をランプボディ10に組み付ける場合の手順と全く逆の要領で行えばよい。 【0044】符号18は、ランプボディ10の前面開口部と前面レンズ12間に配設されて、リフレクターユニット20(リフレクター21,22)とランプボディ10間の隙間を隠すように延在する矩形枠体形状のエクステンションリフレクターで、リフレクター21,22に対応する開口部18a,18bが形成されている。エクステンションリフレクター18の表面には、リフレクター21,22と同様のアルミ蒸着処理が施されており、ランプを前方から見たときに非点灯時の灯室内全体が奥行きをもった金属色に見えて、外観体裁が良好となっている。 【0045】符号91,92は、ランプボディ背面壁10bのバルブ挿着孔23,24に臨む位置に設けられたバルブ交換用の開口部で、開口部91には、バックカバー93が装着され、開口部92には、ゴム製の防塵防水カバー94が装着されている。 【0046】なお、前記した実施例では、リフレクターユニット20における一方のリフレクター21にのみ放電バルブ25が挿着されていたが、他方のリフレクター22にも放電バルブ25が挿着された構造であってもよい。 【0047】また、前記した実施例では、左右一対のリフレクター21,22を一体化したリフレクターユニット20がエイミング機構30によってランプボディ10に対し傾動可能に支持されている前照灯について説明したが、左右一対のリフレクターがそれぞれ別付に構成されるとともに、それぞれのエイミング機構によってランプボディに対しそれぞれ独立して傾動可能に支持されている構造の前照灯にも同様に適用できる。 【0048】また、前記した実施例では、ランプボディ下面壁10aのバラスト回路ユニット40を収容する領域に下方膨出部11が形成されているが、下方膨出部11を設けることなくランプボディ下面壁10aを平坦に形成してもよい。 【0049】また、前記した実施例では、玉継手32を構成する玉受け部33bがバラストカバー50に設けられているが、ランプボディ背面壁10bに形成した脚の先端に玉受け部33bを設けたり、玉部33aを支持するリフレクターユニット20側の脚27をもっと長く形成して、ランプボディ背面壁10bに玉受け部33bを直接設けるようにしてもよい。 【0050】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明に係る自動車用前照灯によれば、バラスト回路ユニットを除いた前照灯の重心位置近傍にバラスト回路ユニットが配置されるので、前照灯全体が車両の走行振動に共振して、異音、偏摩擦、光軸ずれ等が発生する等の不具合がない。 【0051】請求項2によれば、エイミング機構の構成が簡潔で、バラスト収容室をエイミング機構と干渉しないように設け易いため、バラストカバー配設位置のレイアウトの自由度が大きく、それだけエイミング機構およびバラスト収容室の設計が容易となる。 【0052】また、バラスト回路ユニットはバラスト収容室内に収容されてがたつくことがないので、異音が発生するおそれが全くない。 【0053】また、エイミング支点配設距離間が短くなって、エイミング支点周辺部の剛性強度が向上するので、長期にわたり適正なエイミングが保証される。 【0054】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001133 【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
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| 【出願日】 |
平成12年12月14日(2000.12.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087826 【弁理士】 【氏名又は名称】八木 秀人
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| 【公開番号】 |
特開2002−184211(P2002−184211A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月28日(2002.6.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−380137(P2000−380137) |
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