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【発明の名称】 エレクトロルミネッセンス装飾石
【発明者】 【氏名】皆川 光雄

【氏名】皆川 治

【氏名】原田 実

【要約】 【課題】

【解決手段】シート状基盤の表示面に、表示部材としてエレクトロルミネッセンスランプを、薄型電池、発振回路及び扁平トランス等のランプ駆動部材により光を点灯又は点滅する薄型表示体にして、この薄型表示体の保護及び防水の目的で合成樹脂エマルジョン防水透明塗料と合成樹脂エマルジョン防水透明塗料と同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料を使用して、この薄型表示体を塗布又は浸漬し、塗料による完全なコーティングをしたエレクトロルミネッセンスシートを基材に貼着し、その上面に石目調の合成樹脂シートを積層したり又はエレクトロルミネッセンスシートを基材に貼着し、その上面に石目調の塗材を塗布し、エレクトロルミネッセンスランプを点灯又は点滅させる。
【特許請求の範囲】
【請求項 1】 シート状基盤の表示面に、表示部材としてエレクトロルミネッセンスランプを、薄型電池、発振回路及び扁平トランス等のランプ駆動部材により光を点灯又は点滅する薄型表示体にして、該薄型表示体を合成樹脂エマルジョン防水透明塗料で塗布又は浸漬してコーティングし、更にこの上を合成樹脂エマルジョン防水透明塗料と同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料でコーティングしたエレクトロルミネッセンスシートを基材に貼着し、その上面に石目調の合成樹脂シートを積層し、エレクトロルミネッセンスシートのエレクトロルミネッセンスランプを点灯又は点滅させることにより優れた装飾効果を得ることを特徴とするエレクトロルミネッセンス装飾石。
【請求項 2】 エレクトロルミネッセンスシートを基材に貼着し、その上面に石目調塗材を塗布し、エレクトロルミネッセンスシートのエレクトロルミネッセンスランプを点灯又は点滅させることにより優れた装飾効果を得ることを特徴とする請求項1記載のエレクトロルミネッセンス装飾石。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレクトロルミネッセンスシートを用いた装飾石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンスランプとは、印刷で構成した薄いエレクトロルミネッセンスシートに電圧をかけることによって光る面状発光体である。そのシートの構造は台紙の上面が裏電極、誘電体層(絶縁体)、発光層(蛍光体)、透明電極、透明保護膜等からなり、これらを保護するためポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムによってシールしている。光は透明保護膜側から点灯又は点滅する。
【0003】従来のエレクトロルミネッセンスランプを更に具体的に記述すると、台紙(紙、透明フイルム等)の上にエレクトロルミネッセンス(裏電極、誘電体層、発光層、透明電極)を印刷等によって配設し、その上面に所望の文字、図形、模様等の装飾形状を切り抜いた切り抜き穴等を有するデザイン紙を積層し、更にデザイン紙の上面及び下面をポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムによってシールする。デザイン紙は装飾形状部分は光を透過して、それ以外は光を遮断する部材を使用する。或いは台紙にポリエチレンテレフタレート等の透光性のフイルムを使用して、この面に直接表示したい部分に、エレクトロルミネッセンス(裏電極、誘電体層、発光層、透明電極)を印刷したり、直接表示したい部分以外を印刷等で光を遮断して所望の文字、図形、模様等の装飾形状を表示し、この上面及び下面をポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムによってシールする。
【0004】このポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムによるシールは、エレクトロルミネッセンスの保護材としての効果はあるが、接合部の防水性能を完全にすることは出来なかった。ポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムでシールしたエレクトロルミネッセンスシートは、ポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムでシールする際にプレス圧を均一にすることが困難のため、完全なウオータータイトに出来ず内部に水分が入りショートしてしまうため、エレクトロルミネッセンスシートを屋外や水中で長時間使用することは出来なかったのである。
【0005】又、エレクトロルミネッセンスシートにかける電流は低いが、電圧は高いためエレクトロルミネッセンスシートは防水性のみでなく、耐久性、耐電圧性が要求される。従来のエレクトロルミネッセンスシートは、全てポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムによるシールを行っているもののみで、これに代えることの出来るものは皆無であった。塗料を直接塗布すると、エレクトロルミネッセンスの電極、蛍光体等の配線を侵してしまうため、塗料によるコーティングは不可能とされていた。この為エレクトロルミネッセンスを用いた光る装飾石は作製不可能とされ、全く存在しなかったのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に鑑み成されたものにして、ポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムに代えて、防水性、耐久性、耐電圧性があり、且つエレクトロルミネッセンスに直接塗布することの出来る透明な防水塗料によって完全に被覆したエレクトロルミネッセンスシートを使用し、これを基材に貼着してその上面に石目調の合成樹脂シートを積層又は石目調の塗材を塗布し、エレクトロルミネッセンスを用いて優れた装飾石を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】シート状基盤の表示面に、表示部材としてエレクトロルミネッセンスランプを、薄型電池、発振回路及び扁平トランス等のランプ駆動部材により光を点灯又は点滅する薄型表示体にして、この薄型表示体の保護及び防水の目的で合成樹脂エマルジョン防水透明塗料と合成樹脂エマルジョン防水透明塗料と同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料を使用して、この薄型表示体を塗布又は浸漬し、塗料による完全なコーティングでシールしてエレクトロルミネッセンスシートを作製する。
【0008】防水性、耐久性、耐電圧性のある防水透明塗料でも、エレクトロルミネッセンスに直接塗布することの出来るものでなければならない。かかる条件を完全に満たすことのできるものは、溶剤系ではエレクトロルミネッセンスの電極、蛍光体等を侵してしまい不可能であった。この為、水系である合成樹脂エマルジョンのうち、特に本条件を満足させることの出来る合成樹脂エマルジョン防水透明塗料を選択し本発明を成すことが出来たのである。
【0009】しかし水系である合成樹脂エマルジョン防水透明塗料のコーティングのみでは、エレクトロルミネッセンスシートにかける電圧が高い為、長時間の荷電に対して合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜に水分による微細なピンホールが発生することがある。このため合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に更に合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料をコーティングする。
【0010】合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料を使用するのは、合成樹脂エマルジョン防水透明塗料と、その上にコーティグする溶剤系防水透明塗料との結合を充分ならしめる為で、異種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料では、下地との完全な密着及び結合力が発揮出来ないのである。溶剤系防水透明塗料は合成樹脂エマルジョン防水透明塗料に比較して耐電圧性が高く、これを合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上にコーティングすることによって、長時間の荷電に対して発生する可能性のある微細なピンホールを完全に防止することが出来るのである。
【0011】形成したエレクトロルミネッセンスシートを基材に貼着し、その上面に石目調の合成樹脂シートを積層したり又はエレクトロルミネッセンスシートを基材に貼着し、その上面に石目調の塗材を塗布し、エレクトロルミネッセンスランプを点灯又は点滅させて、優れた装飾石としての効果を得ることが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】エレクトロルミネッセンスランプは、印刷で構成した薄いエレクトロルミネッセンスシートに電圧をかけることによって光る面状発光体である。本発明になるエレクトロルミネッセンスシートの構造は台紙の上面に裏電極、誘電体層(絶縁体)、発光層(蛍光体)、透明電極、透明保護膜等を配設し、これに合成樹脂エマルジョン防水透明塗料を塗布又浸漬し、更に合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に、合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料をコーティングすることにより、エレクトロルミネッセンスシートを完全にシールする。
【0013】本発明のエレクトロルミネッセンスシートについて更に具体的に記述すると、台紙(紙、透明フイルム等)の上にエレクトロルミネッセンス(裏電極、誘電体層、発光層、透明電極)を印刷等によって配設し、その上面に所望の文字、図形、模様等の装飾形状を切り抜いた切り抜き穴等を有するデザイン紙を積層する。デザイン紙は装飾形状部分は光を透過して、それ以外は光を遮断する部材を使用する。最後にデザイン紙の上面及び台紙の下面に合成樹脂エマルジョン防水透明塗材を塗布又浸漬し、更に合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に、合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料をコーティングすることにより、エレクトロルミネッセンスシートを完全にシールする。
【0014】台紙にポリエチレンテレフタレート等の透光性のフイルムを使用し、この面の直接表示したい部分にエレクトロルミネッセンス(裏電極、誘電体層、発光層、透明電極)を印刷したり、直接表示したい部分以外を印刷等で光を遮断して所望の文字、図形、模様等の装飾形状を表示させ、このフイルムの上面及び下面に合成樹脂エマルジョン防水塗材を塗布又浸漬し、更に合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に、合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料をコーティングすることにより、エレクトロルミネッセンスシートを完全にシールする。
【0015】本発明に使用する合成樹脂エマルジョンからなる防水透明塗料としては、アクリル系樹脂エマルジョン、酢酸系樹脂エマルジョン、塩化ビニル系樹脂エマルジョン、塩化ビニリデン系樹脂エマルジョン、スチレン・ブタジエン系樹脂エマルジョン、エポキシ系樹脂エマルジョンおよびアクリル酸エステル、スチレン、エチレン、ビニルエステル、酢酸ビニル、合成ゴム等との共重合したものなどである。
【0016】例えばこれらの共重合したものとしてアクリル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン/ブチルアクリレート共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。合成樹脂エマルジョン組成物の使用量は、5〜30重量%の範囲とする。5重量%以下では塗膜の物性が上がらず、30重量%以上では塗膜の安定性が低下するからである。
【0017】又必要に応じて合成樹脂エマルジョンからなる防水透明塗料の性状を向上させるため、分散剤として各種の界面活性剤、エマルジョンを安定化させる乳化剤、エマルジョンの泡立て防止剤、増粘剤、たるみ防止剤、沈降防止剤、凍結防止剤、更に性能を向上させる目的で撓み性を与える可塑剤、熱、光による劣化防止を図る安定剤、黴の発生を防止する黴止め剤、膜材の難燃化、不燃化の効果の得られる組成物等を添加しても良い。
【0018】合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に、コーティングする合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料は、アクリル系樹脂、酢酸系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン・ブタジエン系樹脂、エポキシ系樹脂およびアクリル酸エステル、スチレン、エチレン、ビニルエステル、酢酸ビニル、合成ゴム等との共重合したものなどである。
【0019】例えばこれらの共重合したものとしてアクリル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン/ブチルアクリレート共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
【0020】本発明に用いる石目調の合成樹脂シートは、透明の合成樹脂シートの表面に天然石砕石粒子を配合した合成樹脂エマルジョン石目調塗材を塗布したものである。石目調塗材の合成樹脂エマルジョンは、エレクトロルミネッセンスシートをシールしている合成樹脂エマルジョンからなる防水透明塗料に使用する、アクリル系樹脂エマルジョン、酢酸系樹脂エマルジョン、塩化ビニル系樹脂エマルジョン、塩化ビニリデン系樹脂エマルジョン、スチレン・ブタジエン系樹脂エマルジョン、エポキシ系樹脂エマルジョンおよびアクリル酸エステル、スチレン、エチレン、ビニルエステル、酢酸ビニル、合成ゴム等との共重合したものなどが好適である。
【0021】基材にエレクトロルミネッセンスシートを貼着し、その上面に塗布する石目調塗材は、石目調の合成樹脂シート作製において用いるる天然石砕石粒子を配合した合成樹脂エマルジョン石目調塗材を使用することが出来る。石目調シートに塗布する石目調塗材又エレクトロルミネッセンスシートに直接塗布する場合の石目調塗材の塗布方法は、ローラー塗り、刷毛塗り、ガンを用いる吹き付け等によって行う。塗布厚は表面が完全に石目調を呈すると共にエレクトロルミネッセンスランプの光が透過出来る程度に調整する。
【0022】形成したエレクトロルミネッセンスシートを貼着する基材は、いかなるるものでもよく特に限定するものではない。例えば無機質系材料からなるパネル、金属系材料からなるパネル、木質系材料からなるパネル、合成樹脂系材料からなるパネル等が使用可能である。
【0023】上述のごとき基材の面にエレクトロルミネッセンスシートを貼着し、その上面に石目調の合成樹脂シートを積層したり、又は石目調塗材を塗布して、エレクトロルミネッセンスシートのエレクトロルミネッセンスランプを点灯又は点滅させることにより優れた装飾効果を得ることが出来るのである。
【0024】このエレクトロルミネッセンス装飾石は、発光し建物の内外装、看板、各種装飾品等に使用し装飾的効果を高めることが出来るばりでなく、歩道等に使用して文字を電気位置変化によりドライブさせて情報を発生させることも出来るのである。
【0025】
【実施例】以下本発明のエレクトロルミネッセンス装飾石の実施例を説明する。
【0026】実施例1 紙の台紙の上にエレクトロルミネッセンス(裏電極、誘電体層、発光層、透明電極)を印刷によって文字を配設した。使用したエレクトロルミネッセンスは、デュボン株式会社製「Luxprint」で、この上面に文字の装飾形状を切り抜いた切り抜き穴を有するデザイン紙を積層した。デザイン紙は装飾形状部分は光を透過して、それ以外は光を遮断する部材を使用した。最後にデザイン紙の上面及び台紙の下面に合成樹脂エマルジョン防水透明塗料(株式会社リボール製「リボールマイテイ」)を塗布し、更に合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に、合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料をコーティングしてエレクトロルミネッセンスシートを作製した。
【0027】木質繊維板の基材面に、実施例1で作製したエレクトロルミネッセンスシート貼着し、このエレクトロルミネッセンスシートの面に石目調合成樹脂シートを積層して、エレクトロルミネッセンスランプを点灯及び点滅させることにより優れた装飾石としての効果を得ることが出来た。
【0028】実施例2 台紙にポリエチレンテレフタレートの透光性のフイルムを使用し、この面にエレクトロルミネッセンス(裏電極、誘電体層、発光層、透明電極)を印刷した。使用したエレクトロルミネッセンスは、デュポン株式会社製「Luxprint」で、文字以外を印刷で光を遮断して文字を表示させ、このフイルムの上面及び下面に合成樹脂エマルジョン防水塗料(株式会社リボール製「リボールマイテイ」)を塗布し、更に合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に、合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料をコーティングしてエレクトロルミネッセンスシートを作製した。
【0029】コンクリートの基材面に、実施例2で作製したエレクトロルミネッセンスシート貼着し、このエレクトロルミネッセンスシートの面に石目調塗材をローラー塗りで塗布して、エレクトロルミネッセンスランプを点灯及び点滅させることにより優れた装飾石としての効果を得ることが出来た。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るエレクトロルミネッセンス装飾石は、ポリエステル等のプラスチックラミネートフイルムに代えて、防水性、耐久性、耐電圧性があり、且つエレクトロルミネッセンスに直接塗布することの出来る合成樹脂エマルジョン防水透明塗料を塗布又浸漬し、更に合成樹脂エマルジョン防水透明塗料の塗膜の上に、合成樹脂エマルジョンと同種合成樹脂の溶剤系防水透明塗料をコーティングすることにより、透明な防水塗料で完全に被覆したエレクトロルミネッセンスシートを基材に貼着し、その上面に石目調合成樹脂シートを積層したり、又石目調塗材を直接塗布し、エレクトロルミネッセンスランプを点灯又は点滅させて、優れた装飾石としての効果を得ることが出来たのである。
【出願人】 【識別番号】392031158
【氏名又は名称】株式会社リボール
【識別番号】500565814
【氏名又は名称】日本イルミネーションシステム株式会社
【出願日】 平成12年11月7日(2000.11.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−150815(P2002−150815A)
【公開日】 平成14年5月24日(2002.5.24)
【出願番号】 特願2000−376652(P2000−376652)