| 【発明の名称】 |
無電極ランプ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 昭夫
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| 【要約】 |
【課題】ランプの冷却効率を高めることにより、ランプの輝度を上げることのできる無電極ランプ装置を提供する。
【解決手段】送風機9から送出された風は、通風孔12を通り、ランプ冷却用ノズル15の先端の噴出口から無電極ランプ1に表面に吹き付けられる。無電極ランプ1の近傍でも冷却風の風速は充分に速いため、ランプの冷却効率が高まり、ランプの入力密度、すなわち輝度が向上する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マイクロ波発生源と、前記マイクロ波発生源で発生されたマイクロ波が供給されるマイクロ波空胴と、前記マイクロ波空胴内に配設された棒状無電極ランプと、前記無電極ランプで発生された光を集光する半割り筒状凹面鏡とを備えた無電極ランプ装置において、前記無電極ランプを冷却するための冷却風を噴出するノズルを有することを特徴とする無電極ランプ装置。 【請求項2】 前記ノズルは、前記凹面鏡の凹面の底部から前記無電極ランプの近傍まで延設されていることを特徴とする請求項1記載の無電極ランプ装置。 【請求項3】 前記ノズルの材質を光およびマイクロ波を透過させるものとしたことを特徴とする請求項1記載の無電極ランプ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波の電磁場により、無電極ランプを発光させる無電極ランプ装置に関し、特に、ランプの冷却効率を高めることにより、ランプの輝度を向上させた無電極ランプ装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、このような無電極ランプ装置としては、例えば特開平2-117003号公報、実開平4-131853号公報に記載されたものがあった。 【0003】図5、6は従来の無電極ランプ装置の一例を示す図である。ここで、図5(a)は長手方向に切断した横断面図、図5(b)は底面から見た一部破断平面図、図6は図5におけるマイクロ波発生源と導波管とマイクロ波空胴との結合関係を示す縦断面図である。 【0004】この無電極ランプ装置は、石英などで形成された筒状のガラス管の内部に水銀等の発光材料が封入された無電極ランプ1を備えている。無電極ランプ1は、マイクロ波空胴2内に固定されている。マイクロ波空胴2は、金属材料により下方に開口した箱型に形成された空胴壁3と、空胴壁3の開口面に配設されたメッシュ4とから構成されている。 【0005】また、マイクロ波空胴2の内部には、無電極ランプ1で発生した光を集光し、マイクロ波空胴2の開口面方向へ導くための集光ミラー8が配設されている。集光ミラー8は断面形状が半楕円の半割り筒状凹面鏡である。そして、楕円の焦点位置に無電極ランプ1が配設されるように、無電極ランプ1および集光ミラー8が位置決めされ、空胴壁3に固定されている。 【0006】マイクロ波空胴2の上端の外面には導波管6の下端が固定され、導波管6の上端には、二台のマグネトロンからなるマイクロ波発生源5が固定されている。また、導波管6の下端部からマイクロ波空胴2内にアンテナ7が延設されている。アンテナ7は、無電極ランプ1と集光ミラー8との間に集光ミラー8と平行な方向に形成され、その一端が空胴壁3に、他端がアンテナ貫通孔10、11を経て導波管6内の同軸導波管変換器(図示せず)に接続されている。なお、図5(b)では便宜上、アンテナ7とアンテナ貫通孔10、11の図示を省略した。また、図5(a)では、導波管6など左右に一対存在する構成要素は左半分のものにのみ符号を付した。 【0007】導波管6の上方には送風機9が配設されている。導波管6、マイクロ波空胴2の上端には、それぞれ通風孔12、13が形成されている。また、集光ミラー8の凹面の底部(集光ミラー8の開口端と反対側の端部)およびその付近には通風孔14が形成されている。 【0008】そして、上述した各構成要素は、空胴壁3と一体的に構成されたケース16内に設けられている。 【0009】以上のように構成された無電極ランプ装置において、マイクロ波発生源5で発生されたマイクロ波を導波管6を経てアンテナ7からマイクロ波空胴2内に導入すると、アンテナ7から放射されたマイクロ波はマイクロ波空胴2内で反射され、無電極ランプ1内に封入された水銀などを励起し、プラズマを発生させる。無電極ランプ1内でプラズマが発生すると、無電極ランプ1から紫外線を含む光が放射される。この光は集光ミラー8で集光され、マイクロ波空胴2の開口の下方の集光面(楕円のもう一つの焦点に対応)FPに集束する。送風機9から送出された風は、図6の矢印に示すように流れ、通風孔12、13、14を通って無電極ランプ1を冷却する。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の無電極ランプ装置では、ミラー面の耐熱性および光学的理由(集光ミラー8において、楕円の底面より焦点までの距離を短くすると拡大率が大きくなり不利となる)により、集光ミラー8を無電極ランプ1に接近させることはできない。そのため、集光ミラー8に形成された通風孔14より放出された冷却風の風速は無電極ランプ1の近傍では低下してしまう。この結果、ランプの冷却効率が十分でなく、ランプの入力密度、すなわち輝度を上げることができなかった。 【0011】本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ランプの冷却効率を高めることにより、ランプの輝度を上げることのできる無電極ランプ装置を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明に係る無電極ランプ装置は、マイクロ波発生源と、前記マイクロ波発生源で発生されたマイクロ波が供給されるマイクロ波空胴と、前記マイクロ波空胴内に配設された棒状無電極ランプと、前記無電極ランプで発生された光を集光する半割り筒状凹面鏡とを備えた無電極ランプ装置において、前記無電極ランプを冷却するための冷却風を噴出するノズルを有することを特徴とする。この構成により、通風孔から冷却風を吹き出す従来装置に比較して冷却風の吹き出し口が無電極ランプに接近するため、ランプの冷却効率を高めることで、ランプの入力密度、すなわち輝度を上げることができる。逆に、輝度を上げないのであれば、少ない冷却風量で良い。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の実施の形態の無電極ランプ装置の構成を示す図である。ここで、図1は長手方向に切断した横断面図、図2は概略底面図、図3はマイクロ波発生源と導波管とマイクロ波空胴との結合関係を示す縦断面図である。図1〜図3において、図5、図6と同一の構成要素には図5、図6で使用した符号と同一の符号を付した。 【0014】本発明の実施の形態の無電極ランプ装置において、石英などで形成された筒状のガラス管の内部に水銀等の発光材料が封入された無電極ランプ1がマイクロ波空胴2内に固定されている。マイクロ波空胴2は、金属材料により下方に開口した箱型に形成された空胴壁3と、空胴壁3の開口面に配設されたメッシュ4とから構成されている。 【0015】また、マイクロ波空胴2の内部には、無電極ランプ1で発生した光を集光し、マイクロ波空胴2の開口面方向へ導くための集光ミラー8が配設されている。集光ミラー8は、断面形状が半楕円の半割り筒状凹面鏡である。そして、楕円の焦点位置に無電極ランプ1が配設されるように、無電極ランプ1および集光ミラー8が位置決めされ、空胴壁3に固定されている。 【0016】マイクロ波空胴2の上端の外面には導波管6の下端が固定され、導波管6の上端には、二台のマグネトロンからなるマイクロ波発生源5が固定されている。また、導波管6の下端部からマイクロ波空胴2内にアンテナ7が延設されている。アンテナ7は、無電極ランプ1と集光ミラー8との間に集光ミラー8と平行な方向に波形に形成され、その一端が空胴壁3に、他端がアンテナ貫通孔10、11を経て導波管6内の同軸導波管変換器(図示せず)に接続されている。なお、アンテナ7を設けないように構成することも可能である。 【0017】導波管6の上方には送風機9が配設されている。導波管6には通風孔12が形成されている。マイクロ波空胴2の空胴壁3の上端から(導波管6の下端が固定されている箇所は導波管6の下端から)集光ミラー8の凹面の底部を貫通してランプ冷却用ノズル15が配設されている。ランプ冷却用ノズル15は直線的に下方へ延設され、先端の噴出口は無電極ランプ1の外周面の近傍に達している。なお、図では便宜上、ランプ冷却用ノズル15は、集光ミラー8の長手方向(したがって無電極ランプ1の長手方向)に7個配列されているが、ランプ冷却用ノズル15のサイズは、例えば内径φ6mm、外径8mm、高さ17mmとすると15個配列することができる。ランプ冷却用ノズル15の材質は、透明石英ガラスなど、マイクロ波および光を透過させるものにすることが好適である。 【0018】そして、上述した各構成要素は、空胴壁3と一体的に構成されたケース16内に設けられている。 【0019】以上のように構成された無電極ランプ装置において、マイクロ波発生源5で発生され、マイクロ波空胴2内に導入されたマイクロ波により、無電極ランプ1内でプラズマが発生し、その時に無電極ランプ1から放射された紫外線が集光ミラー8で集光され、マイクロ波空胴2の開口の下方の集光面FPに集束する動作は従来装置と同様である。送風機9から送出された風は、図3の矢印に示すように、通風孔12を通り、ランプ冷却用ノズル15の先端の噴出口から無電極ランプ1の表面に吹き付けられる。したがって、無電極ランプ1の近傍でも冷却風の風速は充分に速いため、ランプの冷却効率が高まり、ランプの入力密度、すなわち輝度が向上する。 【0020】図4は、本実施の形態の効果を説明するための実験データを示すグラフである。この実験データは、マイクロ波発生源としてマグネトロン二台を使用し、マイクロ波の総エネルギーを6kWとした無電極ランプ装置を用い、その無電極ランプの内径を変化させた場合の照度プロファイルを測定したものである。 【0021】棒状の無電極ランプの内径を細くしていった場合(ミラーは集光型とする)、集光面でのピーク照度は、図4に示すように内径に反比例して高くなるが、ランプの管壁負荷(ランプ内壁面の単位面積当たりに吸収されるエネルギー)も高くなるため、相応の冷却が必要となる。 【0022】従来装置における冷却方法では、ランプの内径がφ8mm程度が安定して動作する(ランプの熱による変形などが発生しない)限界であったが、本発明を実施することにより、ランプの内径をφ6mm程度としても安定して動作するようになり、集光面でのピーク照度を約1.5倍に上げることが可能となった。 【0023】なお、以上説明した実施の形態は一つの例示に過ぎず、本発明がそれに限定されないことは言うまでもない。 【0024】 【発明の効果】以上で詳細に説明したように、本発明によれば、冷却風の吹き出し口が無電極ランプに接近するため、無電極ランプの近傍でも充分な速度の冷却風が得られる。したがって、ランプの冷却効率を高めることにより、ランプの入力密度、すなわち輝度を上げることができる。逆に、輝度を上げないのであれば、少ない冷却風量で済む。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000128496 【氏名又は名称】株式会社オーク製作所
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| 【出願日】 |
平成12年11月14日(2000.11.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099254 【弁理士】 【氏名又は名称】役 昌明 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−150805(P2002−150805A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月24日(2002.5.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−346651(P2000−346651) |
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