| 【発明の名称】 |
自動車用の照明または表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ファビアン シャンジュール
【氏名】フィリップ コヌザ
【氏名】ギスレーン ルフェーヴル
【氏名】ディディエール マルタン
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| 【要約】 |
【課題】光源を点灯した時に、光学部材、特にリフレクタと、反射コーティングされている場合にはマスクとが、ビームの品質や光度に影響を与えないような外観を有するように、例えば所定の色に色付けされている自動車用の照明または表示装置を提供する。
【解決手段】自動車の照明または表示装置は、前方開口部12を有するケーシング10と、リフレクタと協動して、ビームを発生する少なくとも1つの光源16と、前方開口部12を遮蔽する保護レンズ20とを備えている。本発明によれば、照明装置の少なくとも1つの光学的中立域には、リフレクタ14で少なくとも1回反射した後でのみ、照明装置の外部から見えるようになる少なくとも1つの装飾部24が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前方開口部(12)と、リフレクタ(14)(14’)と協動して、ビームを形成する少なくとも1つの光源(16)(16’)と、前方開口部(12)を遮蔽する保護レンズ(20)とをケーシング(10)内に設けた自動車用の照明または表示装置において、照明または表示装置の少なくとも1つの光学的中立域に、少なくとも1つの装飾部(24)(24’)を設け、リフレクタ(14)(14’)を少なくとも1回反射した後でのみ、前記装飾部(24)(24’)が、外部から見えるようにしたことを特徴とする装置。 【請求項2】 装飾部(24)を、保護レンズ(20)の光学的中立域に設けた請求項1に記載の装置。 【請求項3】 装飾部(24)を、接着剤または接着性モチーフにより、保護レンズ(20)に接着した請求項2に記載の装置。 【請求項4】 装飾部(24)を、保護レンズ(20)上に付着された少なくとも1つの付着層とした請求項2に記載の装置。 【請求項5】 前記付着層の材料を、塗料、インク、スクリーン印刷用インク、または金属とした請求項4に記載の装置。 【請求項6】 装飾部(24)を、保護レンズ(20)の前面と後面との間に挿入されたインサートとした請求項2に記載の装置。 【請求項7】 装飾部(24)を、異なるモチーフまたは異なる色の前面(26)及び後面(28)を有するものとした請求項2に記載の装置。 【請求項8】 リフレクタ(14)と保護レンズ(20)との間に、さらにマスク(18)を有する照明または表示装置において、装飾部(24’)を、マスク(18)の光学的中立域に設けた請求項1に記載の装置。 【請求項9】 装飾部(24’)を、接着剤または接着性モチーフにより、マスク(18)に接着してなる請求項8に記載の装置。 【請求項10】 装飾部(24’)を、マスク(18)の付着層により形成するか、または色付けされたマスク(18)からなるものとした請求項8に記載の装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の照明装置、すなわち、ヘッドライトのような照明装置や、運転者の意図を他者に知らせるための表示または警告装置に関する。用語「自動車」は、4輪自動車、2輪自動車、軽自動車及び重量自動車を含むが、それらのみに限定されるものではない。 【0002】本明細書において、簡略化のために、上述した装置を、照明装置または表示装置とする。それらは、通常、前面が開口するケーシング内に、リフレクタと協動してビームを発生するようになっている少なくとも1つの光源と、ケーシングの前面開口部を遮蔽する保護レンズとを備えている。 【従来の技術】照明装置用として、平らな保護レンズ、すなわち、ビームを偏向しないレンズを用いることができる。平らな保護レンズを介して、照明装置の多くの部材を見ることができる。 【0003】また、外観形状も重要となってきており、自動車の装置、すなわち、ヘッドライトや表示ライトのような照明装置の設計における主要な要因となっている。設計者は、照明装置を、美観よく自動車に取り付けるための新規の方法を常に求めている。そのため、リフレクタと保護レンズのような異なる部材間の不連続性や、ケーシングのような光学的機能を有していない部材を遮蔽するために、マスクが装飾部材として用いられている。例えば、マスクを色付けしたり、反射コーティングしたり、特殊な形状としたり、浮き彫りや、モチーフを付与したりして、マスクの美観を高めるようにしている。 【0004】一方、ビームを発生する照明または表示装置の種々の部材、すなわち、光学部材には、形状や外観の自由度がない。これに関連して、現行規則では、照明装置により照射されるビームの幾何学的広がり、光的特性、ビーム強度、及び色彩に関する規定に合致することが要求されている。従って、照明装置が発生するビームに大きな影響を与えないように、光学部材を、目立たないようにかなり薄く色付けすることのみが可能となっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光源を点灯した時に、光学部材、特にリフレクタと、反射コーティングされている場合にはマスクとが、ビームの品質や光度に影響を与えないような外観を有するように、例えば所定の色に色付けされている自動車用の照明または表示装置を提供することにある。 【0006】本発明の他の目的は、容易に、かつ、高い信頼性をもって、外観を改変できるようにすることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、前方開口部と、リフレクタと協動して、ビームを形成する少なくとも1つの光源と、前方開口部を遮蔽する保護レンズとがケーシング内に設けられた自動車用の照明または表示装置であって、照明または表示装置の少なくとも1つの光学的中立域に、少なくとも1つの装飾部が設けられ、リフレクタを少なくとも1回反射した後でのみ、前記装飾部が外部から見えるようにしてあることを特徴としている。 【0008】本発明の好ましい選択的な、単独の、または技術的に容易な組み合わせ可能な特徴は、次の通りである。 −装飾部を、保護レンズの光学的中立域に設けられている。 −装飾部を、接着剤または接着性モチーフにより、保護レンズに接着する。 −装飾部を、保護レンズ上に付着された少なくとも1つの層からなるものとする。 −前記付着層の材料を、塗料、インク、スクリーン印刷用インク、または金属とする。 −装飾部を、保護レンズの前面と後面との間に挿入されたインサートからなるものとする。 −装飾部は、異なるモチーフまたは異なる色の前面及び後面を有している。 −装置が、リフレクタと保護レンズとの間にマスクを備えている場合、装飾部を、マスクの光学的中立域に設ける。 −装飾部を、接着剤または接着性モチーフをマスクに接着することにより、形成する。 −装飾部を、マスクに付着させた材料の層からなるものとする。 −装飾部を、マスク自体の材料の色と同じ色とする。 【0009】本発明の特徴及び利点は、図面を用いて説明する、非限定的で例示的な次に示す実施例から明らかになると思う。 【0010】 【発明の実施の形態】実施例において、照明装置の出力側、すなわち、ビームが照射される側を「前方」とし、照明装置の光源側を「後方」とする。 【0011】図1に示す従来の照明装置は、自動車のヘッドライトであり、前方開口部(12)が車両の前方を向くようにして、車両に取り付けられたケーシング(10)を備えている。ケーシング(10)には、光源(16)(16’)と協動して、車両前方の道路を照射するビームを発生する少なくとも1つのリフレクタ(14)(図1では2つのリフレクタ(14)(14’))が設けられている。例えば、一方のリフレクタはすれ違いビームを、他方のリフレクタは走行ビームを発生できるようになっている。保護レンズ(20)が、ケーシング(10)に固定されており、ヘッドライトの内側を隔離して、光学部材を保護している。 【0012】また、このヘッドライトは、リフレクタ(14)と保護レンズ(20)との不連続性をなくすためのマスク(18)を備えている。マスク(18)は、例えば黒色に色付けされているか、浮き彫りのモチーフが付されているか、またはそれらなしで、反射させるようになっている。ヘッドライトには、側方ライトや点滅方向指示装置(22)のような他の装置が設けられることもある。 【0013】光源(16)(16’)、リフレクタ(14)(14’)及び保護レンズ(20)のような光学部材は、ビームを発生照射するように作用し、照明装置が照明用である場合には、光学部材は無着色とされ、警告や表示用の場合には、規則により定められた色に着色される。 【0014】このような照明装置は、光源を点灯した時、規則に合致するように、ビームの光度特性や色彩特性に干渉しないようにして、外部から完全に見えるように、色付けされることもある。 【0015】図2は、車両の外方を向く前方開口部(12)を有し、車両に取り付けられたケーシング(10)を備える本発明による照明装置の断面図である。この照明装置は、光源(16)と協動してビームを発生するリフレクタ(14)と、ケーシング(10)に固定され、ヘッドライトの内側を隔離し、光学部材を保護している保護レンズ(20)と、リフレクタ(14)と保護レンズ(20)との間を遮蔽するマスク(18)とを備えている。 【0016】リフレクタ(14)により反射されたビームは、保護レンズ(20)の中央領域(F)を通過する。実施例では、光源(16)から離れているリフレクタ(14)、保護レンズ(20)及びその他の部材は、「光学的中立位置」、すなわち、照明装置から発生されるビームには、直接作用しないような位置に設けられている。また、中央領域(F)の縁にある、保護レンズ(20)の周縁領域は、ビームの発生には殆んど作用しない光学的中立域となっている。 【0017】図2に示すように、保護レンズ(20)の光学的中立域には、装飾要素が形成された装飾部(24)が設けられている。 【0018】次に、装飾部(24)の種々の形態を、図4A〜図4Eを参照して説明する。 【0019】図4Aでは、装飾部(24)は、接着剤または接着性モチーフにより、保護レンズ(20)の後面に接着されている。 【0020】図4Bでは、装飾部(24)は、保護レンズ(20)の後面に付着された付着層からなっている。付着層の材料は、例えば、塗料、インク、スクリーン印刷用インク、または金属である。 【0021】図4Cでは、装飾部(24)は、保護レンズ(20)の前面と後面との間に埋設されたインサートからなっている。 【0022】図4Dでは、装飾部(24)は、保護レンズ(20)の前面に付着された付着層からなっている。付着層の材料は、図4Bの場合と同様に、例えば、塗料、インク、スクリーン印刷用インク、または金属である。 【0023】図4Eでは、装飾部(24)は、接着剤または接着性モチーフにより、保護レンズ(20)の後面に接着されている。 【0024】上述した全ての場合において、保護レンズ(20)は、透明な部材であり、図3に示すように、装飾部(24)は保護レンズ(20)の外側から見えるようになっている。 【0025】図3に示す本発明の照明装置は、保護レンズ(20)の上部に装飾部(24)を設けてある点で、図1のものとは異なっている。 【0026】詳しく言うと、装飾部(24)は、外部から見える前面(26)と、照明装置の内部を向いて、外部からは見えない後面(28)とを有している。すなわち、前面(26)と後面(28)とは互いに異なるものであり、全く別々に機能するようになっている。 【0027】前面(26)及び後面(28)は、例えば、異なったモチーフや色となっている。図4B及び図4Dの例では、前面(26)及び後面(28)を、2つの異なる材料、すなわち、例えばインク、スクリーン印刷用インク、または金属を、連続して付着して形成してある。これらの材料の組合わせは、任意であることは言うまでもない。 【0028】外部から方向(E)に直接見える前面(26)は、照明装置または車両自体の外観となるものであり、また、照明装置の種類や、車両または照明装置の製造者を示す印が付される場合もある。例えば、前面(26)を金属製として、反射面としてもよい。 【0029】これに対し、後面(28)は、外部からは見えず、前面(26)とは全く異なるように機能する。すなわち、光源(16)を消灯すると、後面(28)は、照明装置から保護レンズ(20)を通過して外部へ広がる周辺光により照射される。それにより、後面(28)は、照明装置内で、ビームを全方向(I)へ拡散する。 【0030】図2に示すように、ビームの大部分は、リフレクタ(14)と、反射コーティングされている場合には、マスク(18)とに到達し、少なくとも1回反射される。1回または複数回の反射後、ビームは、保護レンズ(20)を再び通過して、照明装置の外部へ拡散される。外部からは、装飾部(24)の後面(28)が反射されたリフレクタ(14)とマスク(18)とのイメージが見える。 【0031】例えば、後面(28)が一様に青色の場合には、リフレクタ(14)及びマスク(18)の全体または一部が青色であるかのように見える。後面(28)の色は、車両のボディーフレームの色と同じであるのが好ましく、それにより、照明装置が周辺のボディーフレームと同色であるかのように、車両前部が見える。 【0032】一方、光源(16)を点灯して、ビームが発生すると、光源(16)は、リフレクタ(14)と協動し、通常のように、車両前部の道路を照射するビームを形成する。装飾部(24)は、保護レンズ(20)の光学的中立域に位置し、ビームの形成には全くまたは殆んど関連がないので、照射ビームに対して、全くまたは殆んど影響を及ぼすことがない。従って、照明装置は、規則に定められた光度、配光及び分光に完全に合致するビームを照射することができる。 【0033】また、光源(16)を点灯して、ビームが発生すると、光源(16)は、装飾部(24)の後面(28)を強く照射する。上述した場合と同様に、後面(28)は、照明装置の内部へ向かって、全方向(I)へビームを拡散する。ビームは、リフレクタ(14)及びマスク(18)へ到達し、少なくとも1回反射され、保護レンズ(20)を通過して、照明装置の外部へ拡散される。 【0034】装飾部(24)は、保護レンズ(20)の光学的中立域に位置し、後面(28)により拡散されたビームは、光源(16)、リフレクタ(14)及び保護レンズ(20)により発生された、図2に示すようなビーム(30)(30')(30'')の外側へ照射される。 【0035】ビームの外側に位置し、照明装置の光源を点灯した時に、照明装置を見た外部の人は、大部分のビームが装飾部(24)の後面(28)により反射されたビームを見ることとなる。このように、上述した例とは逆に、ビームは白色光のみであるが、照明装置が青色のビームを発生しているかのように見え、また、そのビームは、規則により定められた光度及び色彩と完全に合致している。 【0036】さらに、照明装置が、図3に示すようなヘッドライトを複数備えている場合には、各ヘッドライトに対して、装飾部(24)の後面(28)を異なるモチーフまたは色とすることができる。図3において、リフレクタ(14)(14’)を、明らかに異なる色とすることができるので、全体的に新規な外観の照明装置となっている。 【0037】図5は、本発明の他の実施例を示す照明装置の断面図である。装飾部(24’)は、マスク(18)上にある、照明装置の光学的中立域に設けられている。上述した実施例のように、装飾部(24’)を、接着剤や接着性モチーフにより接着したり、塗料、インク、スクリーン印刷用インクまたは金属の層によりマスク上に形成したりしてもよい。その場合には、装飾部(24’)の色は、マスク(18)自体の材料の色となる。 【0038】光源(16)を消すと、装飾部(24’)は、照明装置の外側へ広がり、保護レンズ(20)を通過する周辺光により照射されて、照明装置の内部において、全方向にビームを拡散する。拡散されたビームは、リフレクタ(14)及びマスク(18)に到達して、少なくとも1回反射され、保護レンズ(20)を再び通過し、照明装置の外部へ拡散する。 【0039】外部の人には、装飾部(24’)が反射されたリフレクタ(14)及びマスク(18)のイメージが見える。例えば、装飾部(24’)が一様に青色であると、リフレクタ(14)及びマスク(18)の全部または一部が青色であるかのように、それらのイメージが見える。 【0040】光源(16)がビームを発生している時には、装飾部(24’)は、光学的中立域に位置しているので、照明装置が発生するビームには影響を与えず、ビームは、規則に完全に合致するものとなる。 【0041】上述したように、光源(16)を点灯すると、装飾部(24’)が強く照射される。装飾部(24’)により拡散されたビームは、リフレクタ(14)及びマスク(18)へ到達して、少なくとも1回反射され、保護レンズ(20)を通過して、照明装置の外部へ拡散される。そのため、外部の人には、大部分が装飾部(24’)により反射されたビームが見える。 【0042】このように、上述した例とは逆に、ビームは白色光のみであるが、照明装置が青色のビームを発生しているように見え、また、そのビームは、規則により定められた光度及び色彩と完全に合致したものとなる。 【0043】本発明による照明装置の長所の1つは、図1に示す従来の照明装置と形状が殆んど同じであるということである。同一または異なる装飾部(24)(24’)を、図2〜図5の照明装置と組み合わせて、照明装置の外観を所望のものとすることができる。 【0044】このように、本発明は、光源を点灯した時、照明装置により照射されたビームの品質、光度及び色彩に影響することなく、所定の外観、例えば、車両のボディーフレームの色と同様の色を有する自動車用の照明または表示(警告)装置を提供するものである。 【0045】照明装置に関する所望の外観に基づいて、保護レンズや所定の装飾部を有するマスクに光学的中立域を設けるだけで、外観を簡単に変更することができる。このような、外観の変更は、きわめて簡単であり、容易に実施することができる。 【0046】本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、当業者が考えうる種々の変形を含むものである。 【0047】本発明の上述した実施例は、専ら照射のための照明装置に関するものとしたが、本発明は、例えば、表示や警告用の装置に適用することもできる。また、本発明を、単なる飾りであるか、ビーム自体の形成に関連するリブのようなモチーフが設けられた保護レンズが平坦である照明または表示装置にも適用することもできる。さらに、本発明を、リフレクタが放物面状であったり、いわゆる複合表面であったり、楕円形である照明装置にも適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−133920(P2002−133920A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−291236(P2001−291236) |
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