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【発明の名称】 発光装置及び表示装置
【発明者】 【氏名】藤原 喜將

【要約】 【課題】本発明は、光源とする発光ダイオードから色々な光を拡散させることにより、高い視認性が得られる発光装置を提供することを目的とする。

【解決手段】発光装置1は、主に、透明で棒状の拡散部材11と、その側壁に巻回された螺旋状拡散部材13と、光源21を内側に備えたキャップ部材31とから構成される。発光ダイオードで構成される光源21は、主光源23と副光源25とからなり、主光源23からの光は拡散部材11に伝搬し、副光源25からの光は螺旋状拡散部材13に伝搬する。光の経路であるキャップ部材31の内側には、絶縁性オイル41が封入されている。また、拡散部材11と螺旋状拡散部材13の光源21とは反対の端面には夫々第1反射板51、第2反射板53があり、キャップ部材には、第1反射板と対向するように、第3反射板55が設けられている。拡散部材11の側壁には、放射状に複数の側壁反射板57が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発光ダイオードを光源とし、該光源からの光を拡散するための透明な棒状の拡散部材を備えた発光装置であって、該光源からの光を拡散するために、該拡散部材の一端から該拡散部材の側壁に沿って螺旋状に巻回された螺旋状拡散部材と、該拡散部材及び該螺旋状拡散部材の一端に嵌合され、内側に前記光源が固定されたキャップ部材と、を備えたことを特徴とする発光装置。
【請求項2】 前記光源は、前記拡散部材に伝搬する光を発光する主光源と、前記螺旋状拡散部材に伝搬する光を発光する副光源とからなることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】 前記キャップ部材に固定された前記光源から前記拡散部材及び前記螺旋状拡散部材の一端に入射する光の経路には、該光源からの光の透過率を高めるための液体が封入されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】 前記拡散部材には、該拡散部材の内部からその先端方向へ伝搬する光を該拡散部材の内部へ反射するための第1反射板が、該拡散部材の前記光源とは反対側の端面に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発光装置。
【請求項5】 前記螺旋状拡散部材には、該螺旋状拡散部材の内部からその先端方向へ伝搬する光を該螺旋状拡散部材の内部へ反射するための第2反射板が、該螺旋状拡散部材の前記光源とは反対側の端面に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発光装置。
【請求項6】 発光ダイオードを光源とし、該光源からの光を拡散するための透明な棒状の拡散部材を備えた発光装置であって、該拡散部材に、該拡散部材の長手方向に貫穿され、拡散部材とは光の伝搬特性の異なる拡散物質が内側に充填された貫通孔を形成するとともに、該拡散部材の一端に嵌合され、内側に前記光源が固定されたキャップ部材を備えたことを特徴とする発光装置。
【請求項7】 前記光源は、前記拡散部材に伝搬する光を発光する主光源と、前記貫通孔に伝搬する光を発光する副光源とからなることを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】 前記キャップ部材に固定された前記光源から前記拡散部材及び前記貫通孔の一端に入射する光の経路の少なくとも一つの経路には、該光源からの光の透過率を高めるための液体が封入されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の発光装置。
【請求項9】 前記拡散部材には、該拡散部材の内部からその先端方向へ伝搬する光を該拡散部材の内部へ反射するための第1反射板が、該拡散部材の前記光源とは反対側の端面に設けられていることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の発光装置。
【請求項10】 前記貫通孔の内部からその先端方向へ伝搬する光を該貫通孔の内部へ反射するための第2反射板が、該貫通孔の前記光源とは反対側の端部に設けられていることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれかに記載の発光装置。
【請求項11】 前記第1反射板から反射され光源方向に入射する光を再び前記拡散部材の内部に反射させるための第3反射板が、光源側の端部に設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項9に記載の発光装置。
【請求項12】 前記拡散部材には、該拡散部材の内部からその側壁方向へ伝搬する光を該拡散部材の内部へ反射するための側壁反射板が、該拡散部材の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発光装置。
【請求項13】 前記側壁反射板は、前記拡散部材の側壁に、該拡散部材の長手方向の中心軸から放射状に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の発光装置。
【請求項14】 文字、図形若しくは記号又はこれらの組み合わせからなる表示図柄が立体表示可能な表示装置であって、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発光装置を複数個備え、複数個の該発光装置を組み合わせて前記表示図柄が形成されていることを特徴とする表示装置。
【請求項15】 文字、図形若しくは記号又はこれらの組み合わせからなる表示図柄が立体表示可能な表示装置であって、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発光装置を備え、該発光装置の前記拡散部材は前記表示図柄に対応した形状に形成されていることを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオードを光源として備えた発光装置、及び、該発光装置を備えた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発光ダイオードは、電光掲示板やその他の表示灯、警告灯などのうち、高い輝度の必要のない発光装置の光源として使用されることが多く、高い輝度の必要な発光装置の光源には、未だに白熱灯や蛍光灯、ハロゲンランプなどが使われているのが通常である。
【0003】発光ダイオードが高い輝度を必要とする発光装置の光源として使用されないのは、白熱灯や蛍光灯、ハロゲンランプなどと比較してそれ単体では、十分な輝度が得られないからである。つまり、発光ダイオードを使用して高輝度の照明装置などを作るには、大量の発光ダイオードを取り付けて、その数で輝度を補うしかないのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発光ダイオードは、従来の白熱灯等に比べ、電力消費量や、耐久性の面で優れており、高い輝度で発光することが可能となって、照明灯や表示灯、警告灯、その他の発光装置に代替することができるようになれば、電力消費量を抑えることができるし、また、球切れなどによる光源の取り替えを頻繁にする必要がなくなるので、社会的にみて非常に有益である。
【0005】このような理由から、以前より高輝度の発光ダイオードの開発への社会的要請は強く、各研究機関でこのような発光ダイオードの輝度の改善に関する研究や開発が行われており、その成果が得られつつある。しかし、未だ、発光ダイオードを利用した発光装置は、発光ダイオードをただ単に配置しただけのものが多く、十分に有用な発光装置が開発されているとは言い難い。つまり、このような発光装置は、点光源である発光ダイオードを並べただけであるので、必要な位置に光を拡散することができず、光源近くでは輝度が高すぎるし、離れた位置では輝度が十分得られないのである。したがって、改良により発光ダイオードそのものの輝度が十分に高くなっても、必要のない位置に光を照射しているので省電力であるがゆえの有益性を活かしきれないし、既述の点光源の発光装置にあっては、警告灯や表示灯などに使用すると、十分な視認性が得られないものとなってしまう。
【0006】また、最近では、発光ダイオードを透明な棒状のアクリル樹脂などを介して光を効率よく拡散させて、広範囲に照明可能な発光装置が開発されているが、この場合においても、十分に輝度や視認性に関する改善がなされたとはいいがたい。そして、特に視認性を向上させるには、発光装置の輝度を上げることによる方法と、もう一つ、対象者の注意を惹くような光の演出をすることによる方法とがあるにもかかわらず、発光ダイオードを光源とした発光装置には、このような方法により視認性を高めたものは十分に開発されていない。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、発光ダイオードを光源とする発光装置において、輝度を高めつつ、色々な色の光を発光することにより高い視認性が得られる発光装置、及び、該発光装置を備えた表示装置、を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、発光ダイオードを光源とし、該光源からの光を拡散するための透明な棒状の拡散部材を備えた発光装置であって、該光源からの光を拡散するために、該拡散部材の一端から該拡散部材の側壁に沿って螺旋状に巻回された螺旋状拡散部材と、該拡散部材及び該螺旋状拡散部材の一端に嵌合され、内側に前記光源が固定されたキャップ部材と、を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発光装置において、前記光源は、前記拡散部材に伝搬する光を発光する主光源と、前記螺旋状拡散部材に伝搬する光を発光する副光源とからなることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発光装置において、前記キャップ部材に固定された前記光源から前記拡散部材及び前記螺旋状拡散部材の一端に入射する光の経路には、該光源からの光の透過率を高めるための液体が封入されていることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発光装置において、前記拡散部材には、該拡散部材の内部からその先端方向へ伝搬する光を該拡散部材の内部へ反射するための第1反射板が、該拡散部材の前記光源とは反対側の端面に設けられていることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発光装置において、前記螺旋状拡散部材には、該螺旋状拡散部材の内部からその先端方向へ伝搬する光を該螺旋状拡散部材の内部へ反射するための第2反射板が、該螺旋状拡散部材の前記光源とは反対側の端面に設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、発光ダイオードを光源とし、該光源からの光を拡散するための透明な棒状の拡散部材を備えた発光装置であって、該拡散部材に、該拡散部材の長手方向に貫穿され、拡散部材とは光の伝搬特性の異なる拡散物質が内側に充填された貫通孔を形成するとともに、該拡散部材の一端に嵌合され、内側に前記光源が固定されたキャップ部材を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発光装置において、前記光源は、前記拡散部材に伝搬する光を発光する主光源と、前記貫通孔に伝搬する光を発光する副光源とからなることを特徴とする。請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載の発光装置において、前記キャップ部材に固定された前記光源から前記拡散部材及び前記貫通孔の一端に入射する光の経路の少なくとも一つの経路には、該光源からの光の透過率を高めるための液体が封入されていることを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の発光装置において、前記拡散部材には、該拡散部材の内部からその先端方向へ伝搬する光を該拡散部材の内部へ反射するための第1反射板が、該拡散部材の前記光源とは反対側の端面に設けられていることを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項6〜請求項9のいずれかに記載の発光装置において、前記貫通孔の内部からその先端方向へ伝搬する光を該貫通孔の内部へ反射するための第2反射板が、該貫通孔の前記光源とは反対側の端部に設けられていることを特徴とする。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項4又は請求項9に記載の発光装置において、前記第1反射板から反射され光源方向に入射する光を再び前記拡散部材の内部に反射させるための第3反射板が、光源側の端部に設けられていることを特徴とする。
【0017】請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発光装置において、前記拡散部材には、該拡散部材の内部からその側壁方向へ伝搬する光を該拡散部材の内部へ反射するための側壁反射板が、該拡散部材の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発光装置において、前記側壁反射板は、前記拡散部材の側壁に、該拡散部材の長手方向の中心軸から放射状に配置されていることを特徴とする。請求項14に記載の発明は、文字、図形若しくは記号又はこれらの組み合わせからなる表示図柄が立体表示可能な表示装置であって、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発光装置を複数個備え、複数個の該発光装置を組み合わせて前記表示図柄が形成されていることを特徴とする。
【0019】請求項15に記載の発明は、文字、図形若しくは記号又はこれらの組み合わせからなる表示図柄が立体表示可能な表示装置であって、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発光装置を備え、該発光装置の前記拡散部材は前記表示図柄に対応した形状に形成されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発光装置は、光源からの光を外部に拡散するための透明な棒状の拡散部材と、この拡散部材の側壁に螺旋状に巻回された螺旋状拡散部材と、内側に発光ダイオードからなる光源が固定されたキャップ部材とを備えた発光装置である。
【0021】このようにすると、光源から拡散部材と螺旋状拡散部材に伝搬する光のうち、螺旋状拡散部材の側壁から外部に拡散する光は、螺旋状拡散部材の一端から伝搬して外部に拡散する光と、拡散部材の一端から伝搬して、その側壁から拡散した後に螺旋状拡散部材の内部を伝搬し螺旋状拡散部材の側壁から拡散する光と、から構成されることになる。すなわち、螺旋状拡散部材から拡散する光は、拡散部材から拡散される光とは、異なる強度で、対象者の目に届くために、対象者は、視界に入ったその光に注意を惹くこととなる。したがって、螺旋状拡散部材を備えることにより、発光装置としての視認性を高めることができるのである。
【0022】請求項2に記載の発光装置は、発光装置の光源を、拡散部材に伝搬する光を発光する主光源と、螺旋状拡散部材に伝搬する光を発光する副光源とにより構成したものである。このようにすると、主光源を構成する発光ダイオードと副光源を構成する発光ダイオードを異なる種類のもので構成することができるので、拡散部材から拡散する光と比較して、その色や強度の異なる光を螺旋状拡散部材から拡散させることができる。この結果、拡散部材から拡散する光と螺旋状拡散部材から拡散する光は、互いの光を引き立てることができて、このような光が対象者も視界に入った際に、対象者は、その光に対して注意を惹くことになる。よって、発光装置の視認性が向上することとなる。
【0023】請求項3に記載の発光装置は、光源から拡散部材及び螺旋状拡散部材に入射する光の経路に、液体を封入したものである。ここで使用される液体は、透明状で、屈折率が拡散部材の屈折率に近いものを選択し、光源からの光の透過率を高めることができるものとする。このような液体を封入すると、発光装置は、屈折率の違いにより反射されていた光の大部分を拡散部材及び螺旋状拡散部材に伝搬させることができて、液体を封入しない時に比べ拡散部材及び螺旋状拡散部材に入射する光の強度を高めることができる。したがって、拡散部材及び螺旋状拡散部材の側壁から拡散する光の強度も増し、発光装置は高い輝度で発光することができるのである。この結果、遠くの対象者の視界まで光は伝搬されるから、発光装置の視認性は向上する。
【0024】請求項4に記載の発光装置は、光源とは反対側の拡散部材の端面に、第1反射板を設けたものである。この発光装置は、光源を拡散部材の一端に備えているから、光源から発光した光の大部分は拡散部材の先端方向へ伝搬する。しかし、発光装置としては、先端方向から光を拡散させるよりも、その側壁から光を拡散させ、対象から発光装置を視認できるようにした方が良い場合が多い。そのため、このように第1反射板を拡散部材に設けて、本来、拡散部材の先端方向の端面から出射されていた光を、第1反射板で内部に戻し、拡散部材の側壁から拡散できるようにすれば、その側壁から拡散される光の強度は増し、発光装置の輝度を高めることができるのである。この結果、発光装置の視認性を向上させることができる。
【0025】請求項5に記載の発光装置は、光源とは反対側の螺旋状拡散部材の端面に、第2反射板を備えたものである。このようにすると、螺旋状拡散部材の該端面から外部に拡散される光がなくなる代わりに、螺旋状拡散部材の側壁から拡散される光の強度が増して、発光装置の輝度が高まり、この結果として、発光装置の視認性を高めることができるのである。
【0026】請求項6に記載の発光装置は、透明で棒状の拡散部材と内側に光源を備えたキャップ部材により構成され、拡散部材とは光の伝搬特性の異なる拡散物質が内側に充填された貫通孔が拡散部材の長手方向に貫穿して形成されている発光装置である。このようすると、光源から拡散部材に伝搬する光と光源から貫通孔に伝搬する光とでは光の伝搬の態様が異なるから、貫通孔が形成されていない拡散部材に比べて、拡散部材の側壁から出射される光の拡散の態様も異なることになる。したがって、光が対象者の視界に入った際に、その光に対して対象者は注意を惹くことになり、この結果、発光装置の視認性が向上する。
【0027】請求項7に記載の発光装置は、発光装置の光源を、拡散部材に伝搬する光を発光する主光源と、貫通孔に伝搬する光を発光する副光源とにより構成したものである。このようにすると、主光源を構成する発光ダイオードと副光源を構成する発光ダイオードを異なる種類のもので構成することができるので、貫通孔から拡散される光を、拡散部材の側壁から拡散される主光源からの光とは色や強度が異なる光とすることができて、それを拡散部材の側壁から外部へ拡散させることができる。この結果、これらの光は、互いの光を引き立てることができて、このような光が対象者の視界に入った際に、対象者は、その光に対して注意を惹くことになって、発光装置の視認性は向上することとなる。
【0028】請求項8に記載の発光装置は、光源から拡散部材及び貫通孔の一端に入射する光の経路のうち、少なくとも一つの経路に、液体を封入したものである。尚、ここで使用される液体は、光源からの光の透過率を高めることができるものとする。このような液体を封入すると、発光装置は、屈折率の違いにより反射されていた光の大部分を拡散部材及び貫通孔に伝搬させることができて、液体を封入しない時に比べ拡散部材及び貫通孔に入射する光の強度が増す。したがって、拡散部材の側壁から拡散する光の強度も増し、発光装置は高い輝度で発光することができるのである。この結果、遠くの対象者の視界まで光は伝搬されるから、発光装置の視認性は向上する。
【0029】請求項9に記載の発光装置は、光源とは反対側の拡散部材の端面に、第1反射板を設けたものである。このようにすると、拡散部材の該端面から拡散される光がなくなる代わりに、拡散部材の側壁から拡散される光の強度が増して、発光装置の輝度が高まり、この結果として、発光装置の視認性を高めることができるのである。
【0030】請求項10に記載の発光装置は、光源とは反対側の貫通孔の端部に、第2反射板を設けたものである。このようにすると、貫通孔の該端部から拡散される光がなくなる代わりに、貫通孔の側壁から拡散される光の強度が増して、発光装置の輝度が高まり、この結果として、発光装置の視認性を高めることができる。
【0031】請求項11に記載の発光装置は、第1反射板とは反対側となる発光装置の光源側の端部に、第3反射板を設けたものである。このようにすると、拡散部材の端面に設けられている第1反射板から反射された光のうち、光源方向に伝搬する光を再び拡散部材の内部に反射することができて、発光装置の輝度を、より一層高くすることができる。
【0032】請求項12に記載の発光装置は、拡散部材に、その長手方向に沿って側壁反射板を備えたものである。側壁反射板のない発光装置では、光は、拡散部材から均一に拡散されるが、必ずしも発光装置は、周囲全体に光を拡散させる必要はなく、その用途によっては、特定方向に光を拡散させた方がよい場合もある。そのため、側壁反射板を備えて、本来、拡散する必要のない方向に出射される光を、側壁反射板で拡散部材の内部に戻すようにすると、側壁反射板に遮られていない方向の出射光の強度が増し、発光装置の輝度を高めることができる。
【0033】請求項13に記載の発光装置は、側壁反射板を、拡散部材の側壁に放射状に配置したものである。発光装置を警告灯などの主に視認性を必要とする装置に使用する場合、視認させる必要のある対象者が、周囲にいる可能性が高く、その対象者から視認させるように光を周囲に拡散させる必要がある。しかし、このような場合には、あらゆる方向に均一に光が拡散されていなければならないということはなく、対象者の視野の範囲内に光が拡散されるようにすればよい。そのため、放射状に配置された側壁反射板を用いて、対象者が視認できる程度に、光の出射方向を分散し、代わりに光の輝度を高めてやれば、遠くの対象者まで発光装置からの光を視認させることができて、かつ周囲の対象者に光を視認させることができるのである。
【0034】また、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発光装置を用いて表示装置を構成することもできる。請求項14に記載の表示装置は、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発光装置を複数個組み合わせることにより表示図柄を形成したものであり、発光装置から拡散される光によって表示図柄が表示されるものである。
【0035】本発明の発光装置は、螺旋状拡散部材を用いたり、貫通孔を用いたりして、視認性を向上させたものであるから、このように本発明の発光装置を用いて表示図柄を形成すると、該表示図柄を形成している発光装置からの光が、直接対象者の目に届き、表示図柄の視認性が向上する。
【0036】また、本発明の表示装置では、拡散部材を用いて発光ダイオードからの光を周囲に拡散させているから、従来のように発光ダイオードを沢山並べて表示図柄を形成する必要がなく、表示装置の省電力化を図ることができるのである。また更に、発光ダイオードを用いた本発明の発光装置は、消費電力が少なく、また、従来の白熱灯などに比べ長期間使用することができるから、球切れ等による発光装置の交換等の表示装置の管理にかかる労力を大幅に軽減することができる。
【0037】請求項15に記載の表示装置は、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発光装置の拡散部材を表示図柄に対応した形状に形成することにより、表示図柄を表示可能としたものである。このようにすると、高い視認性を有する発光装置により表示図柄を形成することができるから、表示図柄の視認性も向上する、また、本発明の発光装置は従来の白熱灯などと比較して長期間の使用に耐えるものであるから、球切れ等による発光装置の交換等の表示装置の管理の労力等を軽減することができる。
【0038】
【実施例】以上に説明した本発明の発光装置の構成、作用を一層明らかにするために、以下に本発明の実施例について、図面とともに説明する。第1実施例の発光装置1は、主に、光を外部に拡散させるための棒状の拡散部材11と、その側壁に螺旋状に巻回された螺旋状拡散部材13と、光源21を内側に備えたキャップ部材31により構成されている。図1は、この第1実施例の発光装置1の構成を表す概略図であり、その斜視図を示す。また、図2は、この第1実施例の発光装置1の構成を表す説明図であり、図2(a)は発光装置1の長手方向に平行な面である発光装置1の断面図、図2(b)は発光装置1の長手方向に垂直な面である拡散部材11の断面図、図2(c)は発光装置1の一端に嵌合されたキャップ部材31の底面図である。
【0039】拡散部材11は、光源21からの光が拡散部材11の内部で減衰しないように、透明なアクリル樹脂で形成され、さらに、円柱状に形成されている。一方、螺旋状拡散部材13は、拡散部材11と同様の理由からアクリル樹脂製であり、さらに、拡散部材11の側壁に巻回するように円柱状の棒状部材を用いて螺旋状に形成されている。そして、この螺旋状拡散部材13の両端は、拡散部材11の長手方向の両端に位置するように配置され、拡散部材11の側壁に螺旋状に巻回されている。
【0040】次に、キャップ部材31は、アルミ製で、略円筒状で一方の開口端を閉塞した形状となっており、その閉塞された端面である底面とは反対側の開口端で拡散部材11に嵌合されている。そして、キャップ部材31の側壁には、螺旋状拡散部材13を嵌合するための嵌合孔33が形成され、螺旋状拡散部材13は嵌合孔33に嵌合されている。さらに、合成樹脂などを用いて、螺旋状拡散部材13が嵌合した嵌合孔33の隙間を塞ぎ、螺旋状拡散部材13をキャップ部材31に固定している。
【0041】ここで、図1に示す第1実施例の発光装置1は、キャップ部材31に対して拡散部材11の長手方向の長さはさほど変わらないが、図は概略図であって、実際には、キャップ部材31に対して拡散部材11を長手方向に十分に長く形成してもよいし、短く形成してもよい。
【0042】キャップ部材31の内側には、拡散部材11をキャップ部材31に嵌合する際に拡散部材11をキャップ部材31の奥まで差し込まないように、図2(a)に示されているような突起35が設けられている。そして、キャップ部材31の突起35より底面側の内側には光源21が固定され、光源21を拡散部材11で傷つけないようになっている。
【0043】ここで、このキャップ部材31の内側に固定された光源21は、拡散部材11に伝搬する光を発光する主光源23と螺旋状拡散部材13に伝搬する光を発光する副光源25とから構成されており、さらに、主光源23は、緑色光を発光する発光ダイオードと、青色光を発光する発光ダイオードとから構成され、副光源25は、赤色光を発光する発光ダイオードから構成されている。
【0044】そして、副光源25となる発光ダイオードは、螺旋状拡散部材13の一端に嵌合することのできるようにキャップ状に形成され底面に発光ダイオードのリードを取り出すための孔が形成された固定部材37の内側に固定され、固定部材37の一端は、螺旋状拡散部材13に嵌合され固定されている。
【0045】さらに、主光源23と副光源25を構成するこれらの発光ダイオードのリードをキャップ部材31の底面から取り出すために、キャップ部材31の底面にはリード孔39が2つ形成されており、このリード孔39から発光ダイオードのリードを外部に取り出した後に合成樹脂などでリード孔39を塞いで発光ダイオードを固定できるようになっている。
【0046】尚、図2(a)に示すように、主光源23となる発光ダイオードは、発光装置1の長手方向に平行な方向に並べて固定されているが、このように発光ダイオードを配置するのは、拡散部材の径が大きくならないようにして、発光装置自体をコンパクトにするためである。使用される発光ダイオードは、発光体を透明な樹脂で覆ったものであるので、その方向に並べて配置しても、それぞれの発光ダイオードからの光は、他の発光ダイオードによって光の進行が妨げられないようになっている。ただし、第1実施例の発光装置に使用される副光源25となる発光ダイオードはそのような発光ダイオードでなくてもよく、主光源からの光を副光源25の発光ダイオードの一面で遮断し、副光源25の発光ダイオードからの光のみを螺旋状拡散部材に伝搬させるようにしてもよい。
【0047】その他、光源21が固定されたキャップ部材31の内側には、光源21から拡散部材11及び螺旋状拡散部材13への光の透過率を高めるための液体として、絶縁性オイル41が充填されている。このように光源21から拡散部材11に入射する光の経路であるキャップ部材31の内側に絶縁性オイル41を封入すると光源21からの光の透過率が高まるのは、空気の屈折率に比べ、絶縁性オイル41の屈折率の方がアクリル樹脂の屈折率に近いからである。
【0048】つまり、光は空気の層からアクリル樹脂製の拡散部材11に入射すると、アクリル樹脂の空気に対する比屈折率が非常に大きいために、そのほとんどが反射するのに対して、光源から拡散部材11までの光の経路に絶縁性オイル41が封入されていると、アクリル樹脂の絶縁性オイル41に対する比屈折率が空気に対する比屈折率よりも小さいために光の透過率が高まり、拡散部材11の内部に入射する光の強度が増すのである。したがって、キャップ部材31に絶縁性オイル41を封入すると、拡散部材11から外部へ拡散される光の強度が増し、発光装置1の輝度が向上する。
【0049】この絶縁性オイル41をキャップ部材31の内側に封入するために、第1実施例の発光装置1のキャップ部材31の底面には、図2(c)のキャップ部材31の底面図で示すような絶縁性オイル41を注入するための螺子孔43が形成されている。したがって、拡散部材11の一端にキャップ部材31を嵌合させた後に、この螺子孔43から絶縁性オイル41を注入し螺子45を螺合すれば、絶縁性オイル41を密封することができる。尚、螺子孔43を2つ形成したのは、絶縁性オイル41を注入する際に、キャップ部材31の内部の空気を抜けやすくするためである。
【0050】このように第1実施例の発光装置1は、絶縁性オイル41をキャップ部材31の内側に封入して発光装置1の輝度を向上させ、視認性を高めたものであるけれども、その他、この発光装置1に光を反射するための部材を設けて発光装置1の視認性が高められている。
【0051】つまり、拡散部材11の光源21とは反対側の端である先端方向の端面には、第1反射板51が設けられており、主光源23から拡散部材11の長手方向に伝搬し、拡散部材11の先端方向の端面から外部に拡散しようとする光を、拡散部材11の内部に戻し拡散部材11の側壁から外部に拡散させることができるようになっている。
【0052】したがって、第1反射板51がない場合と比較して、第1実施例の発光装置1の輝度は高くなり、同時に視認性も高まることになる。さらに、同様の理由から、螺旋状拡散部材13の先端方向の端面には、第2反射板53が設けられており、副光源25から螺旋状拡散部材13の先端方向に伝搬する光を第2反射板53で内部に反射させ、螺旋状拡散部材13の側壁から外部に拡散する光の強度を高めている。
【0053】また、第1反射板51、第2反射板53からそれぞれの内部に反射される光のうち、キャップ部材31の光源側に戻ってくる光を再び拡散部材11の内部に戻すために、キャップ部材31の底面には、第3反射板55が設けられており、これによって、発光装置1の輝度を一層高めることができるようになっている。尚、既述のようにキャップ部材31には螺子孔43が形成され、そこから絶縁性オイル41を注入するようになっているため、第3反射板55にもキャップ部材31の螺子孔43に対応するように孔を形成して、絶縁性オイル41をキャップ部材31の内部に注入できるようにしている。
【0054】また更に、第1実施例の発光装置1には、図2(b)の発光装置の長手方向に垂直な面である拡散部材の断面図に示されているように、側壁反射板57が、拡散部材11の長手方向に沿って、その中心軸から放射状となる拡散部材11の側壁に複数個配置されている。このようにするのは、周囲からの視認性を確保しつつ、発光装置1の輝度を高めて、より遠くの対象からの発光装置1の視認性を高めるためである。
【0055】つまり、側壁反射板57が位置する方向に伝搬する光は、その側壁反射板57で拡散部材11の内部に戻され、120度ずつ等間隔で配置された側壁反射板57の間から外部へ拡散することになるから、側壁反射板57のない発光装置1と比較して発光装置1の輝度が高まる一方、発光装置1の周囲からの視認性は確保されることになるのである。
【0056】以上に説明した第1実施例の発光装置1は、用途の幅が広く、例えば交通整理などの際に使用される警告灯や誘導灯として使用すると、周囲の対象からも、遠くの対象からも視認性が良いので各状況においてその効果を発揮することのできる有利な発光装置1となるし、拡散部材11と螺旋状拡散部材13との組み合わせによる発光装置1のデザイン性からコンサート等のペンライトにも使用することができて非常に便利である。
【0057】次に、第2実施例の発光装置61に関して、図3、図4を用いて説明する。第2実施例の発光装置61は、主に、内側に貫通孔63を有する棒状の拡散部材11と、内側に光源21を備えたキャップ部材31とから構成される発光装置61である。図3は、この第2実施例の発光装置61の構成を表す概略図であり、その斜視図を示す。また、図4は、この第2実施例の発光装置61の構成を表す説明図であり、図4(a)は発光装置61の長手方向に平行な面である発光装置61の断面図、図4(b)は発光装置61の長手方向に垂直な面である拡散部材11の断面図、図4(c)は発光装置61の一端に嵌合されたキャップ部材31の底面図である。
【0058】拡散部材11は、第1実施例の拡散部材11と同様に、透明なアクリル製で、円柱状に形成されており、内部には、拡散部材11の長手方向に沿って、その先端から反対側の端に貫穿する貫通孔63が形成されている。そして、貫通孔63の内側には、光の伝搬特性の異なる拡散物質65である空気が充填されている。
【0059】次に、キャップ部材31は、アルミ製で、略円筒状で一方の開口端を閉塞した形状となっており、その閉塞された端面である底面とは反対側の開口端で拡散部材11に嵌合されている。また、第1実施例と同様にキャップ部材31の内側には図4(a)で示すような突起35が設けられており、キャップ部材31の突起35より底面側の内側には光源21が固定され、光源21を拡散部材で傷つけないようになっている。
【0060】そして、このキャップ部材31の内側に固定された光源21は、拡散部材11に伝搬する光を発光する主光源23と貫通孔63に伝搬する光を発光する副光源25とから構成されており、さらに、主光源23は、緑色光を発光する発光ダイオードと、青色光を発光する発光ダイオードとから構成され、副光源25は、赤色光を発光する発光ダイオードから構成されている。
【0061】これらの発光ダイオードのリードをキャップ部材31の底面から取り出すために、キャップ部材31の底面には第1実施例の発光装置1と同様にしてリード孔39が2つ形成されており、このリード孔39から発光ダイオードを外部に取り出した後に合成樹脂などで孔を塞いで発光ダイオードを固定できるようになっている。
【0062】また、光源21が固定されたキャップ部材31の内側には、主光源23から拡散部材11へ伝搬する光の透過率を高めるための液体として、絶縁性オイル41が充填されている。ここで、主光源23から拡散部材11に入射する光の経路であるキャップ部材31の内側に絶縁性オイル41を封入するのは、第1実施例の発光装置1と同様の理由からであり、絶縁性オイル41を封入すると、拡散部材11から拡散される光の強度が増し、発光装置61の輝度が向上する。
【0063】ただし、この絶縁性オイル41をキャップ部材31の内側に封入する際には、拡散部材11の貫通孔63の内側には空気のみを充填して、拡散部材11を上下左右に傾けても貫通孔63の内側に絶縁性オイル41が流れ込まないようにしつつ、主光源23から拡散部材11に伝搬する経路に絶縁性オイル41を密閉する必要がある。
【0064】そのため、キャップ部材31の底面には図4(c)で示すような絶縁性オイル41を注入するための螺子孔39が形成されると共に、副光源25である発光ダイオードには光を遮断しないようにゴム筒67が被せられ、そのゴム筒67はキャップ部材31の内側で貫通孔63に挿入されている。このようにすると、拡散物質65である空気を貫通孔63の内側に密閉できるので、螺子孔43から絶縁性オイル41が注入されても、貫通孔63に絶縁性オイル41が流れ込むことはない。
【0065】この結果、キャップ部材31の底面に形成された螺子孔43から絶縁性オイル41を注入して螺子45を螺合すれば、主光源23から拡散部材11までの光の経路のみに絶縁性オイル41を密封することができることとなる。尚、第1実施例と同様に螺子孔43を2つ形成したのは、絶縁性オイル41を注入する際にキャップ部材31の内部の空気を抜けやすくするためである。
【0066】また、第2実施例の発光装置61には、第1実施例の発光装置1と同様に、光を反射するための第1反射板51、第2反射板53、第3反射板55、側壁反射板57が設けられている。つまり、第1反射板51は、第1実施例の発光装置1と同様に拡散部材11の先端方向の端面に設けられており、第2反射板53は、貫通孔63の副光源25が設けられた端とは反対側の端部に設けられている。そのため、キャップ部材31の内側に固定された主光源23からの光は、第1反射板51で拡散部材11の内部に反射され、その側壁から外部に拡散することになり、副光源25からの光は、第2反射板53で貫通孔63の内部に反射され、貫通孔63の側壁から拡散し、拡散部材11を通過して外部に出射されることとなる。尚、第1反射板と第2反射板を形成する際には、それぞれを個々に形成する必要はなく、それらを合わせて一つの反射板として形成してもよい。
【0067】また、第3反射板55は、第1実施例の発光装置1と同様にして、キャップ部材31の底面に設けられ、第1反射板51、第2反射板53からそれぞれの内部に反射される光のうち、キャップ部材31の光源側に戻ってくる光を再び拡散部材11の内部に戻し、これによって、発光装置1の輝度を一層高めることができるようになっている。
【0068】側壁反射板57は、第1実施例の発光装置1と同様にして、拡散部材11の側壁に、拡散部材11の長手方向の中心軸から放射状に配置されている。したがって、側壁反射板57に遮られずに拡散部材11の側壁から外部に拡散する光の強度は増し、発光装置61は、周囲からの視認性が確保されつつ、遠くの対象からの視認性が良いものとなっている。
【0069】このような第2実施例の発光装置61は、第1実施例の発光装置1と同様に誘導灯や警告灯などとして使用することができるし、多色の光を発光することによるその照明効果は対象に美的感覚を起こさせるから、コンサート等のペンライトなどにも使用することができる。
【0070】また、貫通孔63に充填する拡散物質65を空気以外のものに変更すれば、その発光装置61は発光する光の照明効果は異なって現れる。例えば、貫通孔63に固体物質である透明な石英ガラスを貫通孔63に充填すれば、対象から発光装置61を見た時にその貫通孔63から拡散する光がよりはっきりと見えるし、貫通孔63にポリ塩化ビニル樹脂やポリカーボネート等の半透明の拡散物質65を充填すれば、拡散部材11から拡散する光に比べ貫通孔63から拡散する光の輝度は弱まって、対象から発光装置61を見た時にその貫通孔63から拡散する光は薄暗く見えることとなる。
【0071】尚、固体状の拡散物質65を貫通孔63に充填する場合には、絶縁性オイル41は貫通孔63の内部に浸入しないので、ゴム筒67を使用する必要はなく、その固定状の拡散物質65の一端に、副光源25となる発光ダイオードを固定すればよい。
【0072】また、このような固体状の拡散物質65を貫通孔63に充填する場合には、副光源25からその固体状の拡散物質65に伝搬する光の経路に光の透過率を高めるための液体を封入して空気の層ができないようにする必要があるが、キャップ部材31の内側には絶縁性オイル41が封入されるので、特に、絶縁性オイル41が副光源25から拡散物質65に伝搬する光の経路に浸入しないような構成としないかぎり、その経路には、キャップ部材31の内側に封入された絶縁性オイル41が浸入して、その絶縁性オイル41でその光の経路が満たされることになる。
【0073】その他、拡散物質65として絶縁性オイル41を貫通孔63に充填してもよく、その場合には、ゴム筒67を使用する必要はない。また、拡散物質65として、固体物質と絶縁性オイルのような液体物質を組み合わせれば、固体物質と貫通孔63の側壁との間にできた隙間に液体物質を流し込んで、拡散する光の伝搬損失を抑えることもできる。
【0074】以上、第1実施例の発光装置1及び第2実施例の発光装置61について説明したが、発光装置1、61を用いて表示装置を構成することもできる。例えば、図5(a)に示すように、発光装置1を複数個用いて、それらを文字Eの各部に対応する位置に配置すれば、表示図柄73である文字Eを立体表示することが可能な表示装置71を形成することができる。
【0075】つまり、支持板75に発光装置1を固定するための固定部材77を取り付け、固定部材77に形成された図示しない溝にを発光装置1の両端を嵌合させて、発光装置1を支持板75に固定し、表示図柄73を形成すればよいのである。また、図5(b)に示すように発光装置61を変形して、支持板75に固定すれば、一つの発光装置61でも文字C等の表示図柄83を立体表示することができる表示装置81を形成することができる。尚、この場合には、固定部材77を用いて発光装置61を固定することができないから、例えば、固定部材77の代わりにベルトなどを用いて支持板75に発光装置61を固定してもよい。また、尚、表示装置71、81に使用している発光装置1、61の側壁反射板57は、放射状に配置せず、支持板75側に一枚だけ配置している。
【0076】そして、このような発光装置1、61を用いた表示装置71、81では、発光装置1、61が人目を惹く装飾的な光を発光するものであり、高い視認性を有しているから、立体的且つ彩り鮮やかに表示図柄73、83を表示することができて、広告を表示する場合にあっては、高い宣伝効果が得られるし、警告を表示する場合にあっては、遠方からより早く効果的に警告することができるのである。尚、図5は、発光装置1、61を用いた表示装置71、81の構成を表す説明図であり、図5(a)には発光装置1を複数個組み合わせることにより表示図柄73である文字Eが形成された表示装置71の斜視図、図5(b)には、発光装置61の拡散部材11を変形することにより表示図柄83である文字Cが形成された表示装置81の正面図である。
【0077】以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、本発明の発光装置1、61のキャップ部材31の内側には、拡散部材11への光の透過率を高めるための液体として絶縁性オイル41を使用したが、液体は、絶縁性オイル41に限定するものではなく、絶縁性を有し、拡散部材11へ透過する光の強度が高まればよいので、蒸留水などを用いてもよい。また、キャップ部材31の底面に螺子孔43を形成して螺子45をそれに螺合することにより絶縁性オイル41をキャップ部材31の内側に密封したが、密封することができればどのような方法でもよく、拡散部材11とキャップ部材31との間にOリングを填め込むことで絶縁性オイル41を密封してもよい。
【0078】その他、拡散部材11や螺旋状拡散部材13には、アクリル樹脂を用いたが、透明なものであれば、その他の合成樹脂でもよい。さらに、それらの形状は、必ずしも円柱状である必要はなく、角棒状など、棒状であればどのように形成してもよい。要は、発光装置1、61の用途に合わせて、形状を決定すればよいのである。
【0079】さらに、螺旋状拡散部材13は、キャップ部材31に形成された嵌合孔33から挿入しキャップ部材31に固定したが、必ずしもそのような態様を採る必要はなく、例えば、キャップ部材31の底面を有する端とは反対側の端から拡散部材11と同様して嵌合できるように、キャップ部材31の形状を変更し、その隙間を合成樹脂などで塞ぐことで、螺旋状拡散部材13をキャップ部材31に固定してもよい。
【0080】同様に、第2実施例の発光装置61に形成された貫通孔63は、必ずしも拡散部材11の中心に円状に形成する必要はなく、中心から側壁方向にずれた位置に貫通孔63を形成してもよいし、長方形状に貫通孔63を形成してもよい。また、実施例に挙げた発光装置1、61の側壁反射板57は、特に発光装置1、61の視認性をあげるために配置されたものであって、本発明の発光装置1、61として、その数や配置を限定したものではない。つまり、本発明の発光装置1、61の側壁反射板57は、用途に合わせて数を決定し配置すればよい。
【0081】さらにその他、光源21は、主光源23と副光源25に分け、それぞれを異なる色の発光ダイオードにより構成したが、発光装置1、61の光源として、ただ一つの発光ダイオードを備えたものとしてもよいし、主光源23と副光源25をそれぞれ複数個の発光ダイオードで構成してもよい。また、電流制御等で発光ダイオードを点滅したりさせれば、対象者の注意を惹くことができるので、より高い視認性を備えた発光装置1、61とすることができる。
【0082】また、表示装置71、81は用いられる発光装置を上記実施例に限定するものではなく、例えば、表示装置71の場合においては、発光装置1の代わりに発光装置61を用いることができるし、表示装置81の場合においては、発光装置61の代わりに発光装置1を用いることができる。
【出願人】 【識別番号】591225051
【氏名又は名称】マルワ工業株式会社
【出願日】 平成12年10月27日(2000.10.27)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉
【公開番号】 特開2002−133909(P2002−133909A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−328798(P2000−328798)