| 【発明の名称】 |
採光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】島村 宏
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| 【要約】 |
【課題】夜間等でも使用することが可能な採光装置を提供する。
【解決手段】採光装置1は、支持フレーム2に回転・首振り自在に支持された反射体9を有し、反射体9は、方位モータ6及び仰角モータ11により駆動される。また、採光装置1は、反射体9に対して採光用の光を照射するランプ12と、モータ6,11を制御する制御ユニット7とを有している。制御ユニット7は、時刻情報および装置本体Aの設置場所の緯度・経度データに基づいて太陽の方位・仰角を算出する。太陽の仰角が所定値より大きいと判断されると、反射体9を太陽の方位・仰角の方向に向けるような制御信号を送出する。一方、太陽の仰角が所定値以下と判断されると、ランプ12の方位・仰角データを読み込み、反射体9をランプ12の方位・仰角の方向に向けるような制御信号を送出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光を取り入れて所定の場所を照明するための採光装置であって、光を受光して前記所定の場所に向けて反射させる反射体と、前記反射体に対して採光用の光を照射するランプ手段とを備えることを特徴とする採光装置。 【請求項2】 前記反射体を回転および首振り自在に支持する支持部材と、前記反射体を回転駆動および首振り駆動させる駆動手段と、太陽光の採光と前記ランプ手段からの光の採光とに応じて前記反射体の向きを変えるように前記駆動手段を制御する制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項1記載の採光装置。 【請求項3】 前記制御手段は、基準時刻を送出する時計手段と、前記反射体に対する前記ランプ手段の方位および仰角を予め記憶しておく記憶手段と、前記時計手段の基準時刻に基づいて前記反射体に対する太陽の方位および仰角を算出する演算手段と、前記演算手段で算出した太陽の仰角が所定値よりも大きいかどうかを判断し、前記太陽の仰角が所定値よりも大きいと判断されると、前記太陽の方位および仰角の方向に前記反射体を向けるよう前記駆動手段を制御し、前記太陽の仰角が所定値より小さいと判断されると、前記ランプ手段の方位および仰角の方向に前記反射体を向けるよう前記駆動手段を制御する手段とを有することを特徴とする請求項2記載の採光装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋上等に設置され、建物内部等に光を取り入れて照明するための採光装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来における採光装置としては、例えば特開平9−82119号公報に記載されているように、太陽の方向に反射鏡を向き合わせ、反射鏡により太陽光を反射させて建物内に取り入れるものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の採光装置は、太陽光を採光するものであるため、晴れた日の昼間のみ使用可能であり、夜間や曇り・雨などの日には使用できず、不便な面があった。 【0004】本発明の目的は、夜間等でも使用することが可能な採光装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、光を取り入れて所定の場所を照明するための採光装置であって、光を受光して所定の場所に向けて反射させる反射体と、反射体に対して採光用の光を照射するランプ手段とを備えることを特徴とするものである。 【0006】このように採光用の光を照射するランプ手段を設け、このランプ手段からの光を反射体で反射させて所定の場所に取り入れることにより、太陽光の採光による照明とほぼ同程度の照明が可能となる。これにより、晴れの日の昼間だけでなく、夜間や曇り・雨などの日においても、採光装置を使用できる。従って、昼夜や天候にかかわらず、建物内の所定場所をほぼ一定の明るさ以上で照明することが可能となる。 【0007】好ましくは、反射体を回転および首振り自在に支持する支持部材と、反射体を回転駆動および首振り駆動させる駆動手段と、太陽光の採光とランプ手段からの光の採光とに応じて反射体の向きを変えるように駆動手段を制御する制御手段とを更に備える。これにより、例えば晴れの日の昼間には、反射体が太陽光を受光するように駆動手段を駆動し、夜間や曇り・雨の日などには、反射体がランプ手段から照射された光を受光するように駆動手段を駆動することによって、ランプ手段より光を照射させ続けなくて済む。従って、ランプ手段の無駄な電力消費を抑止でき、ランプ手段の寿命を延ばすことができる。 【0008】この場合、制御手段は、基準時刻を送出する時計手段と、反射体に対するランプ手段の方位および仰角を予め記憶しておく記憶手段と、時計手段の基準時刻に基づいて反射体に対する太陽の方位および仰角を算出する演算手段と、演算手段で算出した太陽の仰角が所定値よりも大きいかどうかを判断し、太陽の仰角が所定値よりも大きいと判断されると、太陽の方位および仰角の方向に反射体を向けるよう駆動手段を制御し、太陽の仰角が所定値より小さいと判断されると、ランプ手段の方位および仰角の方向に反射体を向けるよう駆動手段を制御する手段とを有することが好ましい。これにより、昼間は太陽光を採光し、夜間になると、ランプ手段から照射された光を採光するように、反射体の向きを自動的に変えることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る採光装置の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。 【0010】図1は、本実施形態の採光装置の一部の構成を示す図である。同図において、採光装置1は、円筒状の支持フレーム2を含む装置本体Aを有している。この支持フレーム2の内周面には、複数個の支持ローラ3が取り付けられ、この支持ローラ3上には回転リング4が載置されている。また、支持ローラ3の設置部位には、回転リング4の外周面と接触するガイドローラ5がそれぞれ取り付けられている。回転リング4は、これら支持ローラ3及びガイドローラ5にガイドされながら回転可能となっている。 【0011】また、回転リング4の外周部には、この回転リング4を回転駆動させる方位モータ6がギア6aを介して取り付けられている。この方位モータ6はステッピングモータであり、制御ユニット7から送出されるパルス信号に応じて回転する。 【0012】回転リング4上には1対の支持板8a,8bが固定され、これらの支持板8a,8bの間には、例えば反射ミラーからなる反射体9が設けられている。この反射体9は、1対の支持板8a,8bに軸部10a,10bを介して首振り可能に取り付けられ、光を受光して真下に向けて反射させる。なお、反射体9は、ミラーとプリズムとの組み合わせによって構成してもよい。 【0013】軸部10aには、反射体9を首振り駆動させる仰角モータ11がギア11aを介して取り付けられている。この仰角モータ11はステッピングモータであり、制御ユニット7から送出されるパルス信号に応じて回転する。 【0014】また、採光装置1は、図2に示すように、装置本体Aから離れて設置されたランプ12を有し、このランプ12は、反射体9に対して採光用の光を照射する。ランプ12として平行光に近い光を照射するものを使用すると、採光装置1の真下に導入される光(照明光)があまり広がらない。このようなランプ12としては、コスト等の面からは、例えばハロゲンランプを使用するのが好ましい。また、ランプ12の光量は、太陽光を取り入れた時と同程度の照明を可能にするような光量であればよい。なお、ランプ12のオン/オフは、制御ユニット7からの制御信号により行ってもよいし、オペレータが手動操作してもよいし、或いは予め設定された時刻に自動的に切り換わるようにしてもよい。 【0015】図3は、方位モータ6及び仰角モータ11の駆動を制御する制御ユニット7のハード構成を示す図である。制御ユニット7は、時計IC13と、メモリ14と、CPU15と、操作スイッチ部16と、表示部17と、ステッピングモータ駆動部18とを有している。 【0016】時計IC13は、基準時刻となる年・月・日・時・分・秒の各データを出力する。メモリ14はRAMまたはE2PROMからなり、このメモリ14には、装置本体Aの緯度・経度データおよび反射体9に対するランプ12の方位・仰角データが予め記憶されている。これらの時計IC13及びメモリ14は、バックアップ電池19により電力が供給されており、停電等で採光装置1の電源が切れてもデータが消えることはない。 【0017】CPU15は、時計IC13から与えられる基準時刻と、メモリ14に記憶されている装置本体Aの設置場所の緯度・経度データおよびランプ12の方位・仰角データとに基づき、所定の演算処理を行う。操作スイッチ部16はキーボードからなり、採光装置1の設置時に各種データの入力操作を行ったり、強制的に太陽光の採光からランプ光の採光に切り換えるための指示入力を行うものである。表示部17は、CPU15による演算処理結果などを表示する。ステッピングモータ駆動部18は、CPU15からの制御信号に応じたモータ駆動パルスを生成し、そのパルス信号を方位モータ6及び仰角モータ11に送出する。 【0018】図4に、CPU15による反射体9の駆動制御の制御シーケンスを示す。まず、強制的に太陽光の採光からランプ光の採光に切り換えるための切換指示信号が操作スイッチ部16から送出されたどうかを判断する(手順101)。このとき、切換指示信号が出ていないと判断されたときは、時計IC13から基準時刻を読み込み(手順102)、更にメモリ14から装置本体Aの設置場所の緯度・経度を読み込み(手順103)、これらのデータに基づいて反射体9に対する太陽の方位・仰角を算出する(手順104)。 【0019】そして、太陽の仰角が所定の角度、例えば10度より大きいかどうかを判断する(手順105)。このとき、太陽の仰角が10度より大きいと判断されると、反射体9を太陽の方位・仰角の方向に向けるような制御信号を生成し、この制御信号をステッピングモータ駆動部18に送出する(手順106)。これにより、反射体9の反射面は、図5に示すように太陽光の方向に向くようになる。 【0020】一方、手順101で切換指示信号が出たと判断された時と、手順105で太陽の仰角が10度以下と判断された時は、メモリ14から反射体9に対するランプ12の方位・仰角データを読み込む(手順107)。そして、反射体9をランプ12の方位・仰角の方向に向けるような制御信号を生成し、この制御信号をステッピングモータ駆動部18に送出する(手順108)。これにより、反射体9の反射面は、図2に示すようにランプ12から照射されるランプ光の方向に向くようになる。その後、手順101に戻る。 【0021】このような制御ユニット7において、CPU15による手順102〜104の処理は、時計手段13の基準時刻に基づいて反射体9に対する太陽の方位および仰角を算出する演算手段を構成する。CPU15による手順105〜108の処理およびステッピングモータ駆動部18は、演算手段で算出した太陽の仰角が所定値よりも大きいかどうかを判断し、太陽の仰角が所定値よりも大きいと判断されると、太陽の方位および仰角の方向に反射体9を向けるよう駆動手段6,11を制御し、太陽の仰角が所定値より小さいと判断されると、ランプ手段12の方位および仰角の方向に反射体9を向けるよう駆動手段6,11を制御する手段を構成する。 【0022】以上のように構成した採光装置1において、通常は、太陽光を採光すべく、操作スイッチ部16から切換指示信号を出さない状態にしておく。これにより、CPU15では、図4に示す手順102〜108の処理が順次実行されることになる。このとき、太陽の仰角が10度より大きいときは、図5に示すように反射体9が太陽の軌道を追従するように反射体9を逐次駆動させ、太陽光の採光を行う。一方、太陽の仰角が10度以下のときは、図2に示すように反射体9をランプ12の方位・仰角の方向に向けるように駆動させ、ランプ光の採光を行う。従って、太陽が出ている昼間だけでなく、夜間においても採光装置1を使用できる。 【0023】また、昼間であっても、曇りや雨、雪の日といった太陽光の採光が困難または不可能な場合には、オペレータは操作スイッチ部16により切換指示入力を行う。この場合には、太陽の仰角が10度より大きいにも拘わらず、図2に示すように反射体9がランプ12の方位・仰角の方向に向けるように駆動され、ランプ光の採光を行う。従って、曇りや雨、雪の日でも、採光装置1を使用できる。 【0024】このように本実施形態によれば、天気の良い昼間のみならず、夜間や雨や雪の日などにおいても、建物内の所定場所の照明に採光装置1を使用できる。このとき、ランプ光を採光した場合であっても、太陽光を採光した時とほぼ同程度の照度を得ることができるため、昼夜や天候にかかわらず、建物内の所定場所をほぼ一定の明るさ以上で照明することが可能となる。 【0025】ところで、従来では、夜間等に建物内の所定場所の照明が必要な場合には、その場所に夜間専用の照明装置を別途設置しなければならなかった。このとき、照明にある程度の明るさが必要な場合には、照明装置として高価なものを使用せざるを得なかった。これに対し本実施形態では、ランプ20からの光を反射体9で反射させることによって、太陽光を採光した時とほぼ同等の照明が可能となるので、夜間専用の照明装置を設ける必要がなく、これによりコスト削減が図れる。また、太陽光の採光とランプ光の採光との両方を実施するので、ランプ12の無駄な電力消費を抑止でき、ランプ12の寿命を長くできる。 【0026】なお、本発明に係る採光装置は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、太陽光およびランプ光を採光装置1の真下に導いて照明するようにしているが、図6(a)に示すようにランプ光を真下方向に対して所定の角度をもって導くこともできる。この場合には、メモリ14に予め記憶しておくランプ12の方位・仰角データを少しずらすことで、反射体9がランプ光を下方斜め方向に反射させるように自動的に駆動される。また、上記実施形態では、照明光が広がらないようにすべく、実質的に平行光を照射するランプ12を使用しているが、図6(b)に示すように放射光を照射するランプを用いることにより、照明範囲を広げることもできる。 【0027】また、上記実施形態では、太陽の仰角が所定の角度より大きいか否かによって、太陽光の採光とランプ光の採光との切換を行っているが、このような制御方式以外にも、例えば太陽光の採光とランプ光の採光との切換時刻を予めメモリ14に記憶しておき、その切換時刻になったら自動的に切り換えるようにしてもよい。また、反射体9を常時ランプ12の方位・仰角の方向に向けておき、ランプ光の採光のみを行うことも勿論可能である。 【0028】 【発明の効果】本発明によれば、反射体に対して採光用の光を照射するランプ手段を設けたので、晴れの日の昼間だけでなく、夜間や曇り・雨の日などにおいても、採光装置を照明に使用できる。これにより、建物内における照明が必要な場所に専用の照明装置を設ける必要がなくなり、コスト削減を図ることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001225 【氏名又は名称】日本電産コパル株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月13日(2000.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088155 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−93226(P2002−93226A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【出願番号】 |
特願2000−278314(P2000−278314) |
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