| 【発明の名称】 |
ガス灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】鴇田 滋樹
【氏名】岩元 孝史
【氏名】酒井 正一
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| 【要約】 |
【課題】周囲の木の葉や構築物などで太陽光線が遮られたとしても、良好に発電を行うことができるガス灯を提供する。
【解決手段】ガス灯は、ガスを燃焼させるガス燃焼室をもつハウジング72と、ガス燃焼室74内で燃焼ガスを燃焼させて燃焼炎を生成する燃焼部81と、燃焼炎で発生した熱に基づいて熱発電を行う熱発電素子装置1とを具備している。熱発電素子装置1で熱発電された電気が充電されるバッテリー等の充電手段が設けられていることが好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ガスを燃焼させるガス燃焼室をもつハウジングと、前記ガス燃焼室内で燃焼ガスを燃焼させて燃焼炎を生成する燃焼部と、燃焼炎で発生した熱に基づいて熱発電を行う熱発電素子装置とを具備していることを特徴とするガス灯。 【請求項2】請求項1において、前記熱発電素子装置で熱発電された電気が充電される充電手段を具備していることを特徴とするガス灯。 【請求項3】請求項2において、前記充電手段は、燃焼炎を点火させる点火機能を有するガス灯制御装置に組み込まれていることを特徴とするガス灯。 【請求項4】請求項1〜請求項3の少なくともいずれか一項において、前記熱発電素子装置は、燃焼炎で発生した熱に基づいて加熱される吸熱部と、前記吸熱部よりも温度が低くなるように冷却される放熱部とを備えていることを特徴とするガス灯。 【請求項5】請求項4において、前記ハウジングは、前記ガス燃焼室で生成された燃焼炎の排気を行う排気通路と、前記ガス燃焼室に外気を供給する吸気通路とを備えており、前記熱発電素子装置の吸熱部は前記排気通路から排気される燃焼炎に基づいて加熱されるように前記排気通路に設けられており、前記熱発電素子装置の放熱部は、前記吸気通路内に供給された外気で冷却されるように前記吸気通路に設けられていることを特徴とするガス灯。 【請求項6】請求項4または請求項5において、前記熱発電素子装置の吸熱部は1個あるいは複数個の第1伝熱突出部を有しており、前記熱発電素子装置の放熱部は1個あるいは複数個の第2伝熱突出部を有していることを特徴とするガス灯。 【請求項7】請求項6において、前記吸熱部の前記第1伝熱突出部は前記排気通路に沿って複数個形成されていることを特徴とするガス灯。 【請求項8】請求項6において、前記放熱部の前記第2伝熱突出部は前記吸気通路に沿って複数個形成されていることを特徴とするガス灯。 【請求項9】請求項4〜請求項8の少なくともいずれか一項において、前記熱発電素子装置の放熱部の表出面積は、前記吸熱部の表出面積よりも大きく設定されていることを特徴とするガス灯。 【請求項10】請求項5〜請求項9の少なくともいずれか一項において、前記ハウジングは、前記排気通路と前記吸気通路とを仕切る壁部を備えており、前記壁部に熱発電素子装置が配置されていることを特徴とするガス灯。 【請求項11】請求項10において、前記排気通路と前記吸気通路とを仕切る壁部には断熱層が設けられていることを特徴とするガス灯。 【請求項12】請求項5〜請求項11の少なくともいずれか一項において、前記吸気通路に流入した外気を集中的に熱発電素子装置の放熱部に案内する案内部が設けられていることを特徴とするガス灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はガス燃料で点灯するガス灯に関する。 【0002】 【従来の技術】ガス灯は、ガスを燃焼させるガス燃焼室をもつハウジングと、ガス燃焼室に配置されガスを燃焼させて燃焼炎を生成する燃焼部とを備えている。近年、ガス灯では、周囲が暗くなると、弁を開弁させて燃焼ガスを燃焼部に供給すると共に、交流電源またはガス灯に搭載されたバッテリーからの給電により、点火部を作動させて燃焼ガスを自動点火させ、燃焼炎を生成するものが提供されている。 【0003】また、近年、充電可能なバッテリと太陽電池とを搭載したガス灯も開発されている。このものによれば、昼間に太陽光線を太陽電池が受光すれば、太陽電池が発電し、発電した電気をバッテリーを予め充電しておく。そして、ガス灯の周囲が暗くなると、弁を開弁させてガス灯の燃焼部に燃焼ガスを送給すると共に、充電したバッテリーからの給電によりガス灯の点火部を作動させて燃焼ガスを自動点火し、ガス灯のガス燃焼室内で燃焼炎を生成する。これによりガス灯が点灯される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した太陽電池で発電した電気をバッテリーに充電する機能を備えたガス灯では、ガス灯の周囲の木の葉等が成長したり、ガス灯の周囲にビル等の構築物が新しく構築されたりすると、太陽電池が受光する太陽光線が木の葉や構築物等で遮られることがある。この場合には太陽電池が受光する太陽光線の量が減少する。よって太陽電池による発電機能が低下し、バッテリーに良好に充電されない不具合がある。 【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたものであり、周囲の木の葉や構築物などで太陽光線が遮られたとしても、良好に発電を行うことができるガス灯を提供することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るガス灯は、ガスを燃焼させるガス燃焼室をもつハウジングと、ガス燃焼室内で燃焼ガスを燃焼させて燃焼炎を生成する燃焼部と、燃焼炎で発生した熱に基づいて熱発電を行う熱発電素子装置とを具備していることを特徴とするものである。 【0007】ガス燃焼室内で燃焼炎が生成すると、燃焼炎で発生した熱に基づいて熱発電素子装置は熱発電を行う。熱発電された電気は、ガス灯制御装置などの他の装置に給電されたり、あるいは、バッテリーを充電させるために使用できる。代表的なバッテリーとしては、燃焼ガスを自動点火させて燃焼炎を生成する点火用のバッテリーがある。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明は以下の形態のうちの少なくとも一つを採用することができる。但し本発明は以下の形態に限定されるものではない。 【0009】(形態1)ガス灯においては、熱発電素子装置で熱発電された電気が充電される充電手段が設けられていることが好ましい。これにより熱発電された電気を有効に利用できる。充電手段としては、充電可能なバッテリーが好ましい。バッテリーの数は単数でも複数でも良い。バッテリーは充電可能なものてあれば良く、リチウム電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミニウム電池など公知のバッテリーを採用できる。 【0010】(形態2)熱発電素子装置で熱発電された電気が充電される充電手段は、燃焼炎を点火させる点火機能を有するガス灯制御装置に組み込まれていることが好ましい。 【0011】(形態3)熱発電素子装置で熱発電された電気が給電される装置が設けられていることが好ましい。これにより熱発電された電気を有効に利用できる。装置としては、例えば、ガス灯の点灯及び消灯を制御するガス灯制御装置、ガス灯の作動状態などを表示するように液晶やLED等を用いた表示装置等があげられる。但し、これに限定されるものではない。 【0012】(形態4)熱発電素子装置は、燃焼炎で発生した熱に基づいて加熱される吸熱部と、吸熱部よりも温度が低くなるように冷却される放熱部とを備えていることが好ましい。熱発電素子装置の吸熱部と放熱部との温度差に基づいて、熱発電素子装置において熱発電が行われる。放熱部は、空気に接触して空気に放熱する空冷タイプでも、水と接触して水に放熱する水冷タイプでも良い。 【0013】(形態5)放熱部の表出面積は、吸熱部の表出面積よりも大きく設定されていることが好ましい。これにより熱発電素子装置の放熱部における放熱が良好に行われる。よって、熱発電素子装置における放熱部と吸熱部との間の必要温度差が確保され易くなり、熱発電素子装置による熱発電量の増加に有利となる。 【0014】(形態6)ハウジングは、燃焼炎の排気を行う排気通路と、ガス燃焼室に外気を供給する吸気通路とを備えていることが好ましい。また、熱発電素子装置の吸熱部は、排気通路から排気される燃焼炎の排気熱で加熱されるように排気通路に設けられていることが好ましい。これにより排気通路から排気される排気熱で、熱発電素子装置の吸熱部は効果的に加熱される。熱発電素子装置の放熱部は、吸気通路内に供給された外気で冷却されるように吸気通路に設けられていることが好ましい。これにより吸気通路内に供給された外気で、熱発電素子装置の放熱部は効果的に冷却される。 【0015】(形態7)熱発電素子装置の吸熱部は、吸熱量の増加を図るため、1個あるいは複数個の第1伝熱突出部を有しており、熱発電素子装置の放熱部は、放熱量の増加を図るため、1個あるいは複数個の第2伝熱突出部を有していることが好ましい。 【0016】(形態8)吸熱部の第1伝熱突出部は、ハウジングの排気通路のガス流れに沿って1個あるいは複数個形成されていることが好ましい。吸熱部の第1伝熱突出部は、排気通路のガス流れに沿って延設された板状体で形成できる。第1伝熱突出部の材質は熱伝導性が良好な金属、例えばアルミ合金、ステンレス鋼、合金鋼、炭素鋼、チタン合金、銅合金等の1種または2種以上で形成できるが、これに限定されるものではない。 【0017】(形態9)放熱部の第2伝熱突出部は、ハウジングの吸気通路に沿って複数個形成されていることが好ましい。第2伝熱突出部は、吸気通路に沿って延設された板状体で形成できる。第2伝熱突出部の材質は熱伝導性が良好なアルミ合金、ステンレス鋼、合金鋼、炭素鋼、チタン合金、銅合金等の1種または2種以上で形成できる。 【0018】(形態10)ハウジングは、排気通路と吸気通路とを仕切る壁部を備えており、壁部に熱発電素子装置が配置されていることが好ましい。燃焼炎により生成された熱気流は、排気通路に流れる。燃焼炎で生成された熱気流よりも温度が低い外気は、ハウジング内の吸気通路に流れる。このため、排気通路と吸気通路とを仕切る壁部に熱発電素子装置を配置すれば、熱発電素子装置の吸熱作用と放熱作用とを良好に行うのに貢献でき、熱発電量の増加に有利となる。 【0019】(形態11)排気通路と吸気通路とを仕切る壁部が設けられている場合には、壁部に断熱層が設けられていることが好ましい。断熱層は、多孔質材やファイバなどの断熱材を壁部に敷設して形成できる。このように断熱層を設ければ、排気通路と吸気通路との間の温度差を大きくするのに貢献できる。この結果、熱発電素子装置の熱発電量を増加するのに有利となる。ファイバとしてセラミックスファイバ、ガラスファイバがあげられる。 【0020】(形態12)排気通路と吸気通路とを仕切る壁部には、これを貫通する取付窓が形成されていることが好ましい。この取付窓に熱発電素子装置を取り付けることにすれば、熱発電素子装置の吸熱部を排気通路に配置できると共に、放熱部を吸気通路に配置できる。 【0021】(形態13)吸気通路に流入した外気を熱発電素子装置の放熱部に案内する案内部が設けられていることが好ましい。これにより熱発電素子装置の放熱部は外気により効率よく冷却される。よって熱発電素子装置の熱発電量が確保される。 【0022】(形態14)排気通路を形成する筒体が設けられており、筒体の周方向に沿って熱発電素子装置が複数個配置されている形態を採用することができる。 【0023】 【実施例】以下、第1実施例に係るガス灯について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。 【0024】まず、説明の便宜上、熱発電素子装置1から説明する。図1は熱発電素子装置1を示す。図1に示すように、熱発電素子装置1は、吸熱面11及び放熱面12を互いに背向するように備えた盤状をなす熱発電素子10と、熱発電素子10の吸熱面11に固定された吸熱部3と、熱発電素子装置1の放熱面12に固定された放熱部6とを備えている。熱発電素子10は、互いに対向する板体に複数個(例えば10〜500個)の熱発電チップを搭載して構成されている。図1に示すように、吸熱部3は吸熱して高温化されるものであり、熱発電素子装置1の吸熱面11にあてがわれた第1固定板部31と、複数個並設された板状をなす第1伝熱突出部33とを有している。第1伝熱突出部33は矢印X1方向に沿って延設されており、第1固定板部31の面方向に対して交差する方向である矢印P1方向に突出している。隣設する第1伝熱突出部33間の空間は、吸熱用の第1通路35とされている。 【0025】図1に示すように、熱発電素子装置1の放熱部6は放熱により冷却されるものであり、熱発電素子10の放熱面12にあてがわれた第2固定板部61と、複数個並設された板状をなす第2伝熱突出部63とを有している。第2伝熱突出部63は矢印X1方向に沿って延設されており、第2固定板部61の面方向に対して交差する方向である矢印P2方向に突出している。第2伝熱突出部63は、第1伝熱突出部33とは逆の方向に突出している。隣設する第2伝熱突出部63間の空間は、放熱用の第2通路65とされている。 【0026】本実施例においては、放熱部6の表出面積は、吸熱部3の表出面積よりも大きく設定されている。具体的には、図1に示すように、第1伝熱突出部33の並設サイズをM1とし、第2伝熱突出部63の並設サイズをM2としたとき、M1よりもM2は大きく設定されている。これにより熱発電素子装置1の放熱部6の放熱量が良好に確保されている。この結果、熱発電素子装置1の吸熱面11と放熱面12との間の必要温度差が良好に確保される。故に、熱発電素子10による熱発電量が良好に確保される。第1伝熱突出部33の材質、第2伝熱突出部63の材質は、熱伝導性が良好な金属、例えばアルミ合金、ステンレス鋼、合金鋼、炭素鋼、チタン合金、銅合金等の1種または2種以上で形成されている。 【0027】図2は別の熱発電素子装置1を示す。図2に示すように、この熱発電素子装置1では、熱発電素子10は複数個積層されており、電気的に直列または並列に接続されている。直列に接続した場合には出力電圧の増加に有利であり、並列に接続した場合には出力電流の増加に有利である。 【0028】次にガス灯7について説明する。図3はガス灯7の全体を示す。図4はガス灯7の要部を示す。図3に示すように、実施例に係るガス灯7は公園や道路などの屋外に設置される屋外設置用であり、地盤などに設置されるベース70と、ベース70に立設された支柱71と、支柱71の上端部に保持されたハウジング72とをもつ。支柱71は高さが高いものであり、例えば1m以上あるいは2m以上である。なお支柱71の高さはこれに限定されるものではない。図4に示すように、ハウジング72は外気に対面するものであり、ガスを燃焼させるガス燃焼室74を内部に形成する第1フレーム75と、第1フレーム75のガス燃焼室74の上部に配置され排気通路76及び吸気通路77を形成する第2フレーム78とを備えている。ハウジング72の内部に形成されたガス燃焼室74には、図略のガス供給源に繋がるガス主通路80と、燃焼部である複数個のバーナ81と、バーナ81の先端部に設けられたマントル82と、ガス主通路80と各バーナ81とを繋ぐ複数個のガス分岐路83と、バーナ81から吐出される燃焼ガスを点火する点火機能を有する点火部85と、マントル82付近の温度を検出する温度検出センサ88とが設けられている。点火部85は正極及び負極のうちの一方となる電極86と、正極及び負極のうちの他方となる電極87とを備えており、給電に伴い両者の間で火花を生成して燃焼ガスを自動着火する。温度検出センサ88はマントル82付近の温度を検出し、これにより燃焼炎が生成しているか、つまりガス灯7が点灯しているか、消灯しているかを検出する。 【0029】ハウジング72の第2フレーム78は、第1フレーム75の上部に配置された筒形状の主フレーム89と、主フレーム89の上部に縦型に配置された筒形状の副フレーム90と、副フレーム90及び主フレーム89の内部に配置された内筒体91と、内筒体91の上部に配置された天井部92とを備えている。内筒体91は円錐形状をなしており、上方に向かうにつれて内径Dが小さくなる空洞室をもつ。故に、内筒体91を形成する壁部91cは、上方に向かうにつれて径内方向に傾斜している。内筒体91の空洞室は、ガス燃焼室74及び外気に連通するように縦方向にのびる排気通路76とされている。即ち、排気通路76の下部はガス燃焼室74に連通している。排気通路76の上部には、内筒体91の軸芯の回りに位置するように排気口76aが設けられている。排気口76aを介して排気通路76の上部は外気に連通している。 【0030】図4に示すように、第2フレーム78には、ガス燃焼室74及び外気に連通する吸気通路77が形成されている。即ち、吸気通路77の下部は通気孔93を介してガス燃焼室74に連通している。吸気通路77の上部には、内筒体91の軸芯の回りに形成された吸気口77aが形成されている。吸気口77aを介して吸気通路77は外気に連通している。 【0031】図4に示すように、排気通路76は吸気通路77の内側に配置されている。換言すると、吸気通路77は排気通路76の外側に配置されており、排気通路76を1周するように外側から包囲している。この結果、吸気通路77は大気に近い側とされ、排気通路76は大気から遠ざかっている。故に、吸気通路77をより低温域に維持するのに有利となり、排気通路76をより高温域に保持するのに有利となる。 【0032】図4に示すように、内筒体9を形成している壁部91cは、排気通路76と前記吸気通路77とを仕切っている。排気通路76と吸気通路77とを仕切る内筒体91を形成する壁部91cには、断熱性を有するセラミックスファイバーで形成された断熱層94が設けられている。断熱層94の断熱機能により、排気通路76と吸気通路77との間の伝熱が抑制されている。従って断熱層94により排気通路76を高温に維持し、吸気通路77を低温に維持するのに有利である。 【0033】本実施例においては、図4に示すように、ハウジング72の第2フレーム78の内筒体91を形成している壁部91cには、これを貫通する取付窓91rが形成されている。そして取付窓91rに熱発電素子装置1が図略の取付具により固定されている。従って内筒体91は、熱発電素子装置1をハウジング72内に保持する熱発電素子保持部材として機能できる。このように熱発電素子装置1が壁部91cに固定されている状態では、図4に示すように、熱発電素子装置1の吸熱部3の第1伝熱突出部33は排気通路76内に露出しており、排気通路76を流れる気流の方向に沿って延設されている。この結果、吸熱部3の第1伝熱突出部33は、排気通路76を流れる気流によって高温領域に良好に加熱される。また図4に示すように、熱発電素子装置1の放熱部6の第2伝熱突出部63は吸気通路77内に露出しており、吸気通路77を流れる気流の方向に沿って延設されている。この結果、放熱部6の第2伝熱突出部63は、吸気通路77を流れる外気の気流によって良好に冷却される。なお、図1、図2に示す矢印R1は、排気通路76を流れる気流の流れを示し、矢印R2は、吸気通路77を流れる気流の流れを示す。換言すれば、熱発電素子装置1付近を流れる気流は、図1に示す矢印X1方向に沿って、つまり、第1伝熱突出部33の延設方向、第2伝熱突出部63の延設方向に沿って流れる。 【0034】本実施例によれば、時刻が夜間等になり、ガス灯7の周囲が暗くなると、周囲の暗さを検出した検出手段の信号がガス灯制御装置に入力される。すると、ガス灯制御装置は図略の電磁弁を開弁してバーナ81から燃焼ガスを吐出させると共に、点火部85を作動させて燃焼ガスを着火する。これによりガス燃焼室74において燃焼炎が生成され、ガス灯7が自動的に点火する。 【0035】本実施例によれば、ガス灯7が点灯しているときには、燃焼炎がガス燃焼室74で生成されている。ガス燃焼室74で生成した加熱気流は、排気ガスと共に排気通路76を矢印E1方向に上昇し、排気口76aから外気に排出される。このとき内筒体91は煙突として機能できる。 【0036】また、温度が低い新鮮な外気は吸気口77aから吸気通路77に流入し、吸気通路77内を矢印E2方向に流れ、通気孔93を経てガス燃焼室74に供給される。これによりガス燃焼室74に酸素が補給され、ガス燃焼を継続できる。 【0037】本実施例によれば、図4から理解できるように、排気通路76を流れる高温の加熱気流は、熱発電素子装置1の吸熱部3に接触するため、熱発電素子装置1の吸熱部3は高温に加熱される。一方、吸気通路77を流れる温度が低い新鮮な外気は、熱発電素子装置1の放熱部6に接触するため、放熱部6は冷却される。これにより熱発電素子装置1の熱発電素子10の必要温度差が確保され、熱発電が良好に行われる。熱発電された電気は、ガス灯制御装置、あるいは、液晶表示装置などの他の装置に給電されたり、あるいは、燃焼ガスを点火させて燃焼炎を生成する点火用のバッテリーを充電させるために使用される。 【0038】また時刻が明け方などになり、ガス灯7の周囲が明るくなると、周囲の明るさを検出した検出手段の信号がガス灯制御装置に入力される。すると、ガス灯制御装置は図略の電磁弁を閉弁してバーナ81からの燃焼ガスの吐出を停止させる。これによりガス燃焼室74において燃焼炎が消え、ガス灯7が自動的に消灯する。 【0039】以上の説明から理解できるように本実施例においては、ガス燃焼室74内において燃焼炎が生成していれば、燃焼炎の熱を利用して熱発電素子装置1は発電を行うことができる。従って太陽光線を受光した太陽電池で発電し、その電気をバッテリーに充電する従来技術に比較して、ガス灯7の周囲の木の葉が成長したり、構築物などが新たに構築されたりして太陽光線が遮られ、太陽光線がハウジング72に照射されなくなったとしても、太陽光線の遮りの影響を回避でき、良好に発電を行うことができる。 【0040】本実施例においては、図4に示すように、熱発電素子装置1の吸熱部3はガス燃焼室74の上方、つまりバーナ81の上方に配置されているため、熱対流現象により自然上昇する加熱気流を利用して吸熱部3を効率よく加熱することができ、熱発電量の増加に貢献できる。 【0041】本実施例においては、図4に示すように、ハウジング72は、上方に向かうにつれて径内方向に傾斜する壁部91cを有しており、この壁部91cに熱発電素子装置1が配置されている。このように傾斜する壁部91cに熱発電素子装置1が配置されているため、ガス燃焼室74で生成した燃焼炎による加熱気流が排気通路76内に上昇してきたとき、壁部91cが鉛直方向に沿っている場合に比較して、その加熱気流が熱発電素子装置1の吸熱部3に効果的に接触することができる。よって、熱発電素子装置1の吸熱部3を高温に加熱するのに有利となり、熱発電量の増加に貢献できる。 【0042】加えて本実施例においては、図4に示すように、吸気通路77は排気通路76の外側に配置されており、排気通路76を外側から包囲しており、この結果、吸気通路77は大気に近い側とされ、排気通路76は大気から遠ざかっている。故に、吸気通路77をより低温域に、排気通路76をより高温域に保持するのに有利となる。従って熱発電素子装置1の吸熱部3を高温に維持するのに有利となり、放熱部6を低温に維持するのに有利となる。このため、熱発電素子10の熱発電量の増加に貢献できる。 【0043】(第2実施例)図5,図6は第2実施例の要部を示す。第2実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。第2実施例に係るガス灯7は、ガス灯を自動的に点火する機能を有するガス制御装置に内蔵されているバッテリーを、熱発電した電気により充電する機能を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心として説明する。図1〜図4は第2実施例においても共通する。 【0044】第2実施例においては、図5及び図6はガス制御装置100の要部を示す。図5に示すように、ガス制御装置100は、充電可能なメインバッテリー101(目標電圧:V1)と、リレー105と、充電可能なサブバッテリー106(目標電圧:V2)と、充電可能な補助バッテリー107(目標電圧:V3)と、第1ダイオード108、第2ダイオード109とを備えている。リレー105は励磁コイル102、第1リレー接点103、第2リレー接点104を備えている。メインバッテリー101の目標電圧V1は例えば6Vに設定され、サブバッテリー106の目標電圧V2は目標電圧V1とほぼ同じ電圧であり、例えば6Vに設定され、補助バッテリー107の目標電圧V3は目標電圧V1,V2よりも低い電圧であり、例えば1.2Vに設定されている。熱発電素子10の出力電圧は0.5〜2V程度に設定されている。なお本実施例は上記した電圧値に限られるものではないことは勿論である。 【0045】図5に示すように、メインバッテリー101、第1リレー接点103、第1ダイオード108、補助バッテリー107、サブバッテリー106は直列に接続されており、第1回路を構成している。サブバッテリー106とガス灯制御回路115とは直列に接続されている。ガス灯制御回路115は、点火部85を作動させて燃焼炎を自動点火させ得る。第1回路に対して第2回路は並列に接続されている。この第2回路は、熱発電素子10と第2リレー接点104と第2ダイオード109とを備えている。 【0046】リレー105の第1リレー接点103、第2リレー接点104は熱発電素子10の起電力に連動して作動されるようになっている。即ち、ガス灯7が点灯しているときには、図5に示すように、熱発電素子10の起電力が所定の電圧を超えるため、リレー105の第1リレー接点103はオフとなり、第2リレー接点104はオンとなるように設定されている。ガス灯7が消灯しているときには、図6に示すように、熱発電素子10の起電力は所定値よりも低いため、リレー105の第1リレー接点103はオンとなり、第2リレー接点104はオフとなるように設定されている。 【0047】ガス灯7が点灯しているときには、熱発電素子10は発電していると共に、図5に示すように、熱発電素子10に連動する第1リレー接点103はオフとなり、第2リレー接点104はオンとなる。このためメインバッテリー101からの電流と熱発電素子10で熱発電された電流との合計電流は、矢印W1,W2,W3,W4方向に流れ、つまり第2ダイオード109、補助バッテリー107、サブバッテリー106を流れる。これにより補助バッテリー107、サブバッテリー106の電圧が低いときには、補助バッテリー107、サブバッテリー106が充電される。ガス灯7の点灯時間は一般的には夜間であり、比較的長時間であるため、補助バッテリー107、サブバッテリー106はフル充電される。従って、補助バッテリー107、サブバッテリー106はそれぞれ充電手段として機能できる。なおガス灯制御回路115にも給電されるため、ガス灯制御回路115は作動可能状態である。 【0048】換言すると、メインバッテリー101の出力電圧と熱発電素子10の出力電圧とにより、ガス灯制御回路115を作動させつつ、余剰電力で補助バッテリー107、サブバッテリー106を充電する。 【0049】これに対して、ガス灯7が消灯しているときには、熱発電素子10は発電しておらず、且つ、図6に示すように、熱発電素子10に連動する第2リレー接点104はオフとなり、第1リレー接点103はオンとなる。このため、フル充電されたサブバッテリー106及び補助バッテリー107から矢印W5,W6,W7,W8方向に電流が流れ、つまり第1ダイオード108、第1リレー接点103を流れ、メインバッテリー101を充電する。ガス灯7が消灯しているときには、熱発電素子10は熱発電しない。しかしガス灯7が消灯しているときであっても、ガス灯制御回路115はサブバッテリー106により給電されているため、作動可能状態とされている。従ってガス灯7の点灯が必要となるほどガス灯7の周囲が暗くなると、これを検出した検出手段からの信号に基づいてガス灯制御回路115が点火部85を作動させて点火操作を行うため、ガス灯7が点灯する。 【0050】以上の説明から理解できるように本実施例においては、第1実施例の場合と同様に、ガス燃焼室74内において燃焼炎が生成していれば、燃焼炎の熱を利用して熱発電素子装置1は発電を行うことができる。従ってガス灯7の周囲の木の葉や構築物などで太陽光線が遮られたとしても、良好に発電を行うことができる。 【0051】更に熱発電素子装置1で発電した電気をサブバッテリー106及び補助バッテリー107に自動的に充電することができる。従ってガス灯7の長期間設置しているときであっても、サブバッテリー106により燃焼炎の自動点火を継続して行うことができる。 【0052】本実施例においては、図5及び図6に示すようにサブバッテリー106に補助バッテリー107が直列に設けられているため、メインバッテリー101を充電する際の充電圧は、基本的には、サブバッテリー106の出力電圧と補助バッテリー107の出力電圧との和となり、電圧を高くすることができる。このためメインバッテリー101を充電する際の充電圧をメインバッテリー101の現在電圧よりも高くでき、メインバッテリー101に対する充電能力を確保できる。 【0053】(第3実施例)図7は第3実施例の要部を示す。第3実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心として説明する。図1〜図4は第2実施例においても共通する。本実施例においては、ハウジング72の吸気通路77に流入した新鮮な外気を熱発電素子装置1の放熱部6に案内する案内部96が設けられている。図7に示すように、案内部96は内筒体91の外周面にほぼ水平状態に一体的保持された受け部材97と、受け部材97に連設された案内筒部98とを備えている。 【0054】受け部材97の周囲には鍔状のシール部97kが設けられている。シール部97kは、図4に示す第2フレーム78の内壁面に密接してシール機能を果たすものである。案内筒部98は、これの上面に形成された流入口98aと、下面に形成された流出口98bと、熱発電素子装置1の放熱部6を収容する収容室98cとを有する。本実施例においては、図4に示すハウジング72の吸気通路77に流入したほとんどの外気は、受け部材97で受けられ、矢印S方向で示すように案内筒部98の収容室98cに集中的に流入するように設定されている。 【0055】図示はしないものの、熱発電素子装置1の放熱部6は収容室98cに収容される。このとき図4に示す熱発電素子装置1の吸熱部3は排気通路76に配置され、燃焼炎で生成された加熱気流と接触して高温に加熱される。本実施例においては、ハウジング72の吸気通路77に流入した新鮮な外気は、前述したように、受け部材97で受けられ、矢印S方向で示すように案内筒部98の収容室98cに流入し、収容室98cに収容されている放熱部6を冷却する。 【0056】以上説明したように本実施例においては、ハウジング72の吸気通路77に流入したほとんどの外気は、矢印Sで示すように案内筒部98の収容室98cに集中的に流入するように設定されているため、熱発電素子装置1の放熱部6を効率よく冷却するのに貢献できる。 【0057】(第4実施例)図8は第4実施例を示す。第4実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心として説明する。本実施例においては、熱発電素子装置1の放熱部6には微小な凹みまたは膨出部からなる伝熱促進部6xが複数個形成されている。熱発電素子装置1の吸熱部3には微小な凹みまたは膨出部からなる伝熱促進部3xが複数個形成されている。これにより吸熱部3による吸熱性、放熱部6による放熱性を高めることができる。 【0058】(第5実施例)図9は第5実施例を示す。第5実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心として説明する。本実施例においては、図9に示すように、熱発電素子装置1の吸熱部3の第1伝熱突出部33には子突起36が枝状に形成されている。また熱発電素子装置1の放熱部6の第2伝熱突出部63には子突起66が枝状に形成されている。これにより吸熱部3による吸熱性、放熱部6による放熱性を高めることができる。なお吸熱部3は平坦な外面3pを有すると共に、放熱部6は平坦な外面6pをもつ。 【0059】(第6実施例)図10は第6実施例を示す。第6実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心として説明する。本実施例においては、図10に示すように、熱発電素子装置1の放熱部6の第2伝熱突出部63には複数個の子突起66が枝状に形成されている。子突起66のそれぞれには複数個の孫突起67が枝状に形成されている。また同様に、図示はしないものの、熱発電素子装置1の吸熱部3の第1伝熱突出部には複数個の子突起が枝状に形成されており、子突起のそれぞれには複数個の孫突起が枝状に形成されている。これにより吸熱部3による吸熱性、放熱部6による放熱性を高めることができる。 【0060】(第7実施例)図11は第7実施例を示す。第7実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心として説明する。本実施例においては、図11に示すように、熱発電素子装置1は、内筒体91の周方向に沿って所定の間隔を隔てて複数個配置されている。本実施例では熱発電素子装置1は4個装備されているが、これに限られるものではない。なお、各熱発電素子装置1は電気的に直列に接続されていても良いし、並列に接続されていても良い。 【0061】(第8実施例)図12は第8実施例を示す。第8実施例は第1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心として説明する。本実施例においては、図12に示すように、内筒体91は角筒形状をなしており、各熱発電素子装置1は、内筒体91の各筒形状を構成する壁部91cにそれぞれ配置されている。なお、各熱発電素子装置1は電気的に直列に接続されていても良いし、並列に接続されていても良い。 【0062】(他)上記した実施例では、ガス燃焼室74の上方に熱発電素子装置1が配置されているが、これに限らず、ガス燃焼室74の内部に熱発電素子装置1が配置されていても良い。要するに、熱発電素子装置1は、燃焼炎に基づく熱で発電できる位置に設けられていれば良い。 【0063】その他、本発明は上記し且つ図面に示した各実施例のみに限定されるものではなく、例えば、屋外用のガス灯に限らず、屋内用のガス灯に適用しても良いなど、要旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて適宜変更して実施できるものである。実施の形態及び実施例に記載の語句はその一部であっても各請求項に記載できるものである。 【0064】(付記)上記した記載から次の技術的思想も把握できる。 ・各請求項において、排気通路と吸気通路とは隣設して設けられていることを特徴とするガス灯。 ・各請求項において、吸気通路は外側に配置されていると共に排気通路は内側に配置されていることを特徴とするガス灯。 ・各請求項において、熱発電素子装置は、燃焼炎を生成する燃焼部またはガス燃焼室の上方に配置されていることを特徴とするガス灯。 ・各請求項において、ハウジングは、上方に向かうにつれて傾斜する壁部を有しており、壁部に熱発電素子装置が配置されていることを特徴とするガス灯。このように傾斜する壁部に熱発電素子装置が配置されているため、燃焼炎による加熱気流が上昇したとき、壁部が鉛直方向にのびている形態に比較して、燃焼炎から上昇した加熱気流が熱発電素子装置の吸熱部に効果的に接触することができ、吸熱部を高温に加熱するのに有利となる。 ・各請求項において、放熱部を吸気通路に配置すると共に吸熱部を排気通路に配置するように、熱発電素子装置を保持する熱発電素子保持部材を、ハウジングは備えていることを特徴とするガス灯。 【0065】 【発明の効果】本発明に係るガス灯によれば、周囲の木の葉など、新しく立った建築物などで太陽光線が遮られたとしても、ガス燃焼室内において燃焼炎が生成していれば、燃焼炎の熱を利用して熱発電素子装置は発電を行うことができる。従ってガス灯の周囲の木の葉や構築物などで太陽光線が遮られたとしても、良好に発電を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220767 【氏名又は名称】東京窯業株式会社 【識別番号】000140502 【氏名又は名称】株式会社岡本
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| 【出願日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081776 【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開2002−93225(P2002−93225A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【出願番号】 |
特願2000−283709(P2000−283709) |
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