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【発明の名称】 照射角変更可能な照明装置
【発明者】 【氏名】西澤 彰夫

【要約】 【課題】発光ユニットの位置がどのような位置にあっても、撮影レンズの画角変更に影響を与えることが無く、簡単な構成で小型の照射角変更可能な照明装置を提供する。

【解決手段】使用位置と非使用位置との間を回転移動する発光ユニット10と、発光ユニット10の回転中心にある回転軸20と同軸で回転可能であって、回転軸20に沿った方向に摺動可能なカム板19を設ける。スーミングに応じて、駆動力伝達板21が回転軸20に沿った方向に移動し、その駆動力をカム板19の回転中心付近にあるフランジ部19に伝えて、カム板19が回転軸20に沿った方向に摺動することにより、フォロアピン17aを介してXe管保持部材17を前後方向に移動させて、照射角を変更する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 照明光の照射角を変更する照射角変更部を有し、使用位置と非使用位置との間を回転移動可能に設けられた発光ユニットと、前記照射角変更部に係合し、前記発光ユニットの回転移動の回転中心にほぼ一致する軸部材の外周に配置され、該軸部材に沿った方向に移動することにより前記照射角の変更を行うとともに、前記発光ユニットの回転移動時には、前記発光ユニットに略追従して移動可能に設けられた連動部材と、を備える照射角変更可能な照明装置。
【請求項2】 請求項1に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記発光ユニットの回転中心付近に前記連動部材との係合部を有し、前記回転中心に沿った方向に前記連動部材を移動可能な駆動力伝達部材を備えること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記連動部材は、前記回転中心に対する前記発光ユニットの軸受けの間に設けられていること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置。
【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記連動部材は、前記照射角変更部と係合して照射角を変更するカム部を有すること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置。
【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記駆動力伝達部材は、駆動力を伝達されるラック部を有すること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置。
【請求項6】 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記駆動力伝達部材は、送りねじによって駆動力を受ける雌ねじ部を有すること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画、動画等の画像を記録するカメラにおける照明装置に関し、特に発光ユニットが回転移動して使用位置と非使用位置との間を移動可能であるとともに、撮影レンズの画角変更に基づいて照射角が変更可能なストロボ等の照射角変更可能な照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、デザイン的に特徴を出したり、赤目現象を軽減するために撮影レンズの光軸から発光部を離すことを目的として、非使用時には、カメラ内に収容され、使用時には、カメラ外部へ突出する内蔵ストロボがこれまで数多く提案されるとともに、実現されている。一方、撮影レンズに高倍率のズームレンズが採用され、小型化が行われることによって、撮影レンズの開放F値が大きくなるにつれ、ストロボ光の到達距離が短くなるという問題があった。この問題を解決する手法の一つとして、撮影レンズの画角変更に連動してストロボ光の照射角を変更して不要な範囲へ向かう光を集光し、必要な範囲における光量を増加させてガイドナンバーを変更する、いわゆるズームストロボも実現されている。
【0003】近年では、上記のようなカメラ内に収容可能な内蔵ストロボに、ズームストロボの機能を追加し、両方の長所を有するストロボも実現されている。発光ユニットは、使用者が直接触れることができる部分であるので、例えば本来使用位置にある発光ユニットを手で押さえて非使用位置にすることもできるし、その逆に、本来非使用位置にある発光ユニットを手で引き上げて使用位置にすることもできる。上記のように発光ユニットを手で押さえた場合であっても、撮影レンズの画角変更は、自由に行えることが望ましく、また、その後に発光ユニットに触れていた手を離せば、通常と同様に撮影することができることが望ましい。
【0004】特開平8−334812号公報には、発光ユニットが回転移動して使用位置と非使用位置との間を移動可能な内蔵ストロボにおいて、撮影レンズの画角変更に基づいて照射角が変更可能なストロボが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平8−334812号公報に開示されたストロボでは、発光ユニットの軸受けの外側に駆動部があるため、軸の長手方向に大きなスペースが必要であり、ストロボの配置に制限が多くなり、カメラを小型にすることができなかった。また、軸受けの中を連動機構が通っているため、軸受け部が太くなりがちで、部品点数も多くなりやすいという問題があった。
【0006】本発明の課題は、発光ユニットの位置がどのような位置にあっても、撮影レンズの画角変更に影響を与えることが無く、簡単な構成で小型の照射角変更可能な照明装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、照明光の照射角を変更する照射角変更部(17)を有し、使用位置と非使用位置との間を回転移動可能に設けられた発光ユニット(10)と、前記照射角変更部に係合し、前記発光ユニットの回転移動の回転中心にほぼ一致する軸部材の外周に配置され、該軸部材に沿った方向に移動することにより前記照射角の変更を行うとともに、前記発光ユニットの回転移動時には、前記発光ユニットに略追従して移動可能に設けられた連動部材(19)と、を備える照射角変更可能な照明装置である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記発光ユニット(10)の回転中心付近に前記連動部材(19)との係合部(21a)を有し、前記回転中心に沿った方向に前記連動部材を移動可能な駆動力伝達部材(21)を備えること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置である。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記連動部材(19)は、前記回転中心に対する前記発光ユニットの軸受け(15c,15d)の間に設けられていること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置である。
【0010】請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記連動部材(19)は、前記照射角変更部(17)と係合して照射角を変更するカム部(19a)を有すること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置である。
【0011】請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記駆動力伝達部材(21)は、駆動力を伝達されるラック部(21b)を有すること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置である。
【0012】請求項6の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照射角変更可能な照明装置において、前記駆動力伝達部材(61)は、送りねじ(62)によって駆動力を受ける雌ねじ部(61c)を有すること、を特徴とする照射角変更可能な照明装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1は、本発明によるカメラの照明装置の収納状態における断面図である。カメラの照明装置は、発光ユニット10として、Xe管11,反射傘12,パネル13,リード線14,ストロボカバー15,ストロボケース16,Xe管保持部材17,押さえ部材18,カム板19を有し、更に、回転軸20,駆動力伝達板21,土台22,押さえ板23,ビス24等を有している。
【0014】Xe管11は、キセノンガスを封入した放電管であり、放電時の発光を利用した光源であり、Xe管保持部材17に保持されている。
【0015】反射傘12は、Xe管11が発光した光を集光し、所定の範囲に照射する反射板であり、ストロボカバー15及びストロボケース16に固定されている。
【0016】パネル13は、ストロボ光を透過する窓であり、Xe管11,反射傘12を保護する役割を果たす。また、パネル13には、ストロボ光の照射範囲を制御したり、適度に拡散させるためにフレネルレンズ等を設けてもよい。
【0017】リード線14は、Xe管11の両電極に接続され、図示しないメインコンデンサに充電されたエネルギを供給するための導線2本と、Xe管11を励起させて発光させるトリガを伝える導線があり、発光ユニット10の図示しない位置からカメラ本体内へ接続されている。
【0018】ストロボカバー15は、発光ユニット10の上側の外装部品であり、Xe管11,反射傘12,Xe管保持部材17等を内部に納めている。
【0019】ストロボケース16は、ストロボカバー15の下側の開口部分を塞ぐ蓋部品であり、直進ガイド16a,ケース爪部16bを有している。
【0020】Xe管保持部材17は、Xe管11を保持し、前後方向に移動可能な照射角変更部である。図2は、Xe管11を保持した状態におけるXe管保持部材17の斜視図である。Xe管保持部材17は、略直方体のガイド部17bを有しており、ガイド部17bがストロボケース16に設けられた直進ガイド16aに摺動可能に嵌合することにより、前後方向に移動可能となっている。また、ガイド部17bには、フォロアピン17aが設けられている。
【0021】押さえ部材18は、Xe管保持部材17をストロボケース16との間で挟み込んで保持する部材であり、ストロボケース16に固定されている。
【0022】カム板19は、回転軸20に軸支持されるとともに、カム板爪部19cがストロボケース16に設けられたケース爪部16bと係合し、発光ユニット10の回転移動時には、発光ユニット10に追従して回転移動を行う連動部材である。図3は、カム板19の平面図であり、図3(a)は、上面図,図3(b)は、側面図,図3(c)は、下面図である。カム板19は、回転軸20と平行な方向の移動も可能なように設けられており、回転中心付近に設けられたフランジ部19bを介して駆動力伝達板21により回転軸20と平行な方向に駆動される。カム板19のカム部19aには、Xe管保持部材17のフォロアピン17aが係合しており、カム板19が回転軸20と平行な方向に移動することにより、Xe管保持部材17に保持されたXe管11が反射傘12及びパネル13に対して前後移動するので、照射角を変更することができる。
【0023】回転軸20は、発光ユニット10の回転中心となる軸であり、土台22に支持され、ストロボカバー15及びカム板19が回転自在に軸支持されている(図7参照)。
【0024】駆動力伝達板21は、発光ユニット10の回転中心である回転軸20の近傍に設けられたフランジ部19bを両側から挟み込んで係合する連動爪21aを係合部として有し、回転軸20と平行な方向に移動可能であって、撮影レンズLの画角変更に応じて駆動される駆動力伝達部材である。駆動力伝達板21は、土台22のガイド部22aに摺動可能に嵌合し、押さえ板23及びビス24によって、土台22に取り付けられている。フランジ部19bと連動爪21aとの係合は、回転軸20と平行な方向のみの係合であり、駆動力伝達板21が回転軸20と平行な方向に移動すると、カム板19を駆動するが、カム板19の回転移動は、駆動力伝達板21の位置がいずれの位置にあっても影響を受けることがない。
【0025】図4は、撮影レンズLの画角変更を駆動力伝達板21に伝える部分を説明するカメラ正面図である。本実施形態では、発光ユニット10は、カメラ正面から見て右上に位置している。撮影レンズLは、ズームレンズであり、鏡筒駆動ギヤ列32を介して鏡筒モータ31から駆動力を得て、ズーミングを行う。撮影レンズLがズーミングすると、撮影レンズLに設けられている図示しない直進キーが直進運動を行い、この直進運動によってファインダカム33が回転運動を行う。本実施形態では、望遠側へのズーミング時(図中では、Tと表示、以下同じ)には、図4において右回転を行い、広角側へのズーミング時(図中では、Wと表示、以下同じ)には、図4において左回転を行う。
【0026】このとき、ファインダFは、ファインダカム33に設けられた図示しないカム機構により、撮影レンズLのズーミングと連動して画角の変更を行う。ファインダカム33には、ストロボズームギヤ列34にかみ合うギヤが設けられているので、ファインダカム33が回転すると、ストロボズームギヤ列34も回転を行う。ここで、ストロボズームギヤ列34は、スプール室44を形成する本体41に押さえ板35を用いて回転可能に設けられたギヤ列である(図5(a)参照)。
【0027】駆動力伝達板21は、ストロボズームギヤ列34のギヤ34aとかみ合っているラック部21bを有しており(図5(a)参照)、ストロボズームギヤ列34の回転によって、望遠側へのズーミング時には、図4においてT方向へ移動し、広角側へのズーミング時には、図4においてW方向へ移動を行う。よって、駆動力伝達板21は、撮影レンズLの画角変更に対応して駆動される。
【0028】土台22は、発光ユニット10が収容される部分の土台となる部品であり、本体41に固定されている(図5(a)参照)。
【0029】図5は、広角状態における発光ユニット10の非使用時及び使用時の状態を示す図であり、図5(a)は、非使用位置(図1と同じ状態)を示し、図5(b)は、使用位置を示している。図6は、望遠状態における発光ユニット10の非使用時及び使用時の状態を示す図であり、図6(a)は、非使用位置を示し、図6(b)は、使用位置を示している。図7は、回転軸20付近の断面をカメラの背面側から見た図であり、図7(a)は、広角状態を示し、図7(b)は、望遠状態を示している。
【0030】先にも述べたように、フランジ部19bと連動爪21aとの係合は、回転軸20と平行な方向のみの係合であり、駆動力伝達板21が回転軸20と平行な方向に移動しても、発光ユニット10の回転方向の位置は、変化しない。逆に、発光ユニット10の回転位置がどのような位置にあっても、カム板19のフランジ部19bと駆動力伝達板21の連動爪21aとの間の回転軸20と平行な方向の位置関係は、変化しない。また、カム板19は、発光ユニット10の回転中心と同軸(回転軸20)に設けられ、発光ユニット10の回転移動に追従して移動するので、発光ユニット10が回転移動しても、駆動力伝達板21の駆動力を確実に伝えることができる。更に、カム板19は、発光ユニット10の軸受け15c,15dの間に設けられ、この間で摺動するので、スペースを有効に使用することができ、装置を小型にすることができる。
【0031】図8は、発光ユニット10を回転移動させる機構を説明する縦断面であり、図8(a)は、非使用位置を示し、図8(b)は、使用位置を示している。図9は、発光ユニット10を回転移動させる機構の一部の斜視図である。ここで、図7から図9を用いて、発光ユニット10を回転移動させる機構について説明する。
【0032】鏡筒連動部材51は、図示しないばねによって矢印A方向に付勢されており、先端が撮影レンズLに当接することによって矢印A方向への移動が規制されている。また、鏡筒連動部材51は、ラックを有しており、ギヤ52とかみ合っている。
【0033】ギヤ52とギヤ53は、同軸に設けられたギヤであり、ギヤ52とギヤ53との間には、ねじりばね57がチャージされた状態でかけられており、ギヤ52とギヤ53とは、それぞれ矢印C,D方向(図9)に付勢された状態で一体となっている。
【0034】ギヤ54は、ギヤ53とかみ合うギアであり、駆動レバー55が一体に設けられている。
【0035】駆動レバー55は、ギヤ54と一体に設けられたレバーであり、連動ピン15bに先端が当接している。
【0036】連動レバー15aは、ストロボカバー15に設けられた腕であり(図7参照)、先端に連動ピン15bを有している。また、ストロボカバー15には、ねじりばね56がかけられており(図7参照)、発光ユニット10全体を矢印B方向(使用位置方向)へ付勢している。
【0037】以下、発光ユニット10を回転移動させる機構の動作を説明する。まず、撮影レンズLが沈胴状態(非使用位置)にある場合、鏡筒連動部材51は、先端が撮影レンズLに当接して位置が決まり、矢印A方向の付勢力を受けていても、矢印A方向には移動することができない。したがって、鏡筒連動部材51,ギヤ52,53,54,連動レバー55は、図8(a)の位置に停止している。発光ユニット10は、矢印B方向に付勢されているが、連動ピン15bが連動レバー55に当接して、移動できないので、非使用位置となっている。尚、ねじりばね56の付勢力が連動ピン15b,連動レバー55,ギヤ54,ギヤ53と伝わり、ねじりばね57をチャージする方向(矢印Dと反対の方向)に働くが、ねじりばね56による力よりも、ねじりばね57による力の方が強いので、発光ユニット10が使用位置に移動することはない。
【0038】次に、撮影レンズLが繰り出していくと、鏡筒連動部材51が追従して矢印A方向に前進する。これにより、連動レバー55は、図8中において反時計方向に回転し、連動ピン15bも、連動レバー55に追従して移動し、発光ユニット10は、矢印B方向に回転移動する。撮影レンズLが所定量移動すると、発光ユニット10は、使用位置(図8(b)まで回転移動する。使用位置から非使用位置への移動は、撮影レンズLが逆に移動をすることにより、上記と逆の動作を行う。
【0039】図8(a)の非使用位置において、使用者が無理に発光ユニット10を引き上げた場合は、ねじりばね57がチャージされることによって、力を逃がすので、ギヤの歯等が破損したり、かみ合いの位相がずれることを防ぐことができる。
【0040】逆に、図8(b)の使用位置において、使用者が無理に発光ユニット10を押し下げた場合は、ねじりばね56がチャージされ、連動ピン15bが連動レバー55から離れるだけであり、部材の破損等を防ぐことができる。
【0041】以上説明した発光ユニット10の回転移動のいずれの動作においても、先に説明したように、カム板19のフランジ部19bと駆動力伝達板21の連動爪21aとの係合は、回転軸20と平行な方向のみの係合であるので、この間の摩擦力が加わる程度で済み、発光ユニット10の回転移動にほとんど影響を与えない。
【0042】本実施形態によれば、発光ユニット10の回転移動と、照射角の変更とは、独立しているので、互いに影響を与えずに、各動作を円滑に行うことができる。また、カム板19は、発光ユニット10の軸受け15c,15dの間に設けられているので、装置を小型にすることができる。更に、カム板19(連動部材)が回転軸20(軸部材)の外周で摺動するため、発光ユニットの軸受け部を小さくすることができる。
【0043】(変形形態)以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施形態において、駆動力伝達板21の駆動をラックとギヤによって行う例を示したが、これに限らず、例えば、図10に示すように、駆動力伝達板61に、送りねじ62に螺合する雌ねじ部61cを設けて、送りねじ62をズーミングに連動するギヤ63によって駆動するようにしてもよい。
【0044】(2)本実施形態において、照射角の変更は、撮影レンズの画角の変更に連動して行う例を示したが、これに限らず、例えば、フォーカシング動作に連動させてもよい。具体的には、撮影距離に連動して、撮影距離が近いときに照射角を広くするようにするとよい。
【0045】(3)本実施形態において、カム板19は、Xe管保持部材17のフォロアピン17aと係合するカム部19と、回転軸20と摺動する部分とが一体である例を示したが、これに限らず、例えば、これらを分離して、増速又は減速を行う機構を設けてもよい。
【0046】(4)本実施形態において、発光ユニット10の回転移動は、ばね付勢力を利用して、撮影レンズLの繰り出し,繰り込み動作に連動するようにした例を示したが、これに限らず、発光ユニット10が回転移動すればよく、例えば、発光ユニット10の駆動にモータ等のアクチュエータを用いてもよいし、撮影レンズLと連動しなくてもよい。
【0047】(5)本実施形態において、発光ユニット10とカム板19とは、回転軸20に取り付けられて、同軸で回転移動をする例を示したが、これに限らず、カム板19は、発光ユニット10と同軸としなくてもよい。
【0048】(6)本実施形態において、照明装置は、ストロボである例を示したが、これに限らず、例えば、ビデオカメラのビデオライトに本発明を適用してもよい。
【0049】(7)本実施形態において、照射角の変更は、Xe管11のみを移動させることによって行う例を示したが、これに限らず、例えば、パネルのみを移動させてもよいし、反射傘のみを移動させてもよく、これらを組み合わせてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の発明によれば、照射角変更部に係合し、照射角の変更を行うとともに、発光ユニットの回転移動時には、発光ユニットに略追従して移動可能に設けられた連動部材を備えるので、発光ユニットがどのような位置に回転しても、撮影レンズの画角変更及び/又は撮影距離に応じて照射角を変更することができる。
【0051】請求項2の発明によれば、発光ユニットの回転中心付近に連動部材との係合部を有し、回転中心に沿った方向に連動部材を移動可能な駆動力伝達部材を備えるので、発光ユニットがどのような位置に回転しても、照射角の変更のための駆動力の伝達には影響を与えることが無い。
【0052】請求項3の発明によれば、連動部材は、回転中心に対する発光ユニットの軸受けの間に設けられているので、スペースを有効に利用することができ、装置を小型にすることができる。
【0053】請求項4の発明によれば、連動部材は、照射角変更部と係合して照射角を変更するカム部を有するので、照射角変更部を正確かつ確実に駆動することができる。
【0054】請求項5の発明によれば、駆動力伝達部材は、駆動力を伝達されるラック部を有するので、簡単な構成で、照射角の変更に回転駆動力を利用することができる。
【0055】請求項6の発明によれば、駆動力伝達部材は、送りねじによって駆動力を受ける雌ねじ部を有するので、簡単な構成で、照射角の変更に回転駆動力を利用することができる。
【出願人】 【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
【出願日】 平成12年9月18日(2000.9.18)
【代理人】 【識別番号】100092576
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 久男
【公開番号】 特開2002−93207(P2002−93207A)
【公開日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【出願番号】 特願2000−281607(P2000−281607)