| 【発明の名称】 |
LED信号灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 博之
【氏名】梅本 雅樹
【氏名】秋元 政洋
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| 【要約】 |
【課題】大電力化され一個あたりの発熱量が増加したLEDランプを光源として採用したLED信号灯具において、基板の小型化により集中する発熱を熱伝導にバラツキのない状態で放熱可能とする。
【解決手段】LEDランプを保持する基板3を点灯時の発熱を伝導するのに充分な板厚を有する金属板で自立構造として形成し、LEDランプ2が取付けられた状態とした基板3を絶縁性熱伝導シート5を介して放熱フィン4上に載置し、基板3と絶縁性熱伝導シート5とを、反射鏡を兼ねる構成とした樹脂製のプレッシャープレート6で放熱フィンに圧接挟持して取付けた構成としたLED信号灯1とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のLEDランプを光源として採用するLED信号灯具において、前記LEDランプを保持する基板を少なくとも前記LEDランプの点灯時の発熱を伝導するのに充分な板厚を有する金属板で自立構造として形成し、前記LEDランプが取付けられた状態とした前記基板を絶縁性熱伝導シートを介して放熱フィン上に載置し、前記基板と前記絶縁性熱伝導シートとを、反射鏡を兼ねる構成とした樹脂製のプレッシャープレートで前記放熱フィンに圧接挟持して取付けた構成としたことを特徴とするLED信号灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道信号、道路交通信号など交通機関において使用される信号灯具に関するものであり、詳細には、光源としてLEDランプを採用する信号灯具の構成に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来のLEDランプを光源として採用するLED信号灯具90の構成の例を示すものが図3であり、例えばプリント配線基板で給電パターンが形成された基板92上に、必要数のLEDランプ91を搭載し、この基板92をレンズ93とハウジング94とで構成される灯体内に収納するものであった。 【0003】このときに、従来のLEDランプ91においては1個あたりの消費電力(例えば0.1W)も少なく、これに伴い光量も少ないものであったので、LED信号灯具90として必要とされる光量を確保するためには、LEDランプ91の多数(例えば200個)が要求され、これにより前記基板92は前記レンズ93とほぼ同面積を持つものとされていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年にいたり、前記LEDランプ91の1個あたりの大電力化(例えば0.5W)が可能となり、これに伴い1つの灯具あたりのLEDランプ91の使用数の低減(例えば20個)が可能となり、例えば組立て工数の低減によるコストダウンなどの効果が期待できる状況となっている。 【0005】この場合、上記大電力化したLEDランプ91を採用すると、当然に、前記基板92の面積も狭くすることが可能となるが、その一方で、狭い面積に発熱が集中するものとなり、従来の構成では放熱不能となって、大電力化されたLEDランプ91が採用できず、従って、工数低減によるコストダウンなども実施できないという問題点を生じていた。 【0006】また、如何に1個あたりのLEDランプ91が小電力とはいえ、使用する数が膨大であるので総合の発熱量は多く、従って灯具90内の温度上昇は高いものとなる。この点を解決しようと、ハウジング94の背面に放熱フィン95を取付けたものも存在するが、この場合、樹脂製の基板92の介在などによりLEDランプ91に発生する熱を直接に放散するものとは成らずそれ程の効果は期待できず、例えばLEDランプ91の寿命の短命化などを生じる懸念も生じるものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、複数のLEDランプを光源として採用するLED信号灯具において、前記LEDランプを保持する基板を少なくとも前記LEDランプの点灯時の発熱を伝導するのに充分な板厚を有する金属板で自立構造として形成し、前記LEDランプが取付けられた状態とした前記基板を絶縁性熱伝導シートを介して放熱フィン上に載置し、前記基板と前記絶縁性熱伝導シートとを、反射鏡を兼ねる構成とした樹脂製のプレッシャープレートで前記放熱フィンに圧接挟持して取付けた構成としたことを特徴とするLED信号灯を提供することで課題を解決するものである。 【0008】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1および図2に符号1で示すものは本発明に係るLED信号灯具であり、このLED信号灯具1は複数のLEDランプ2を光源として採用するものである点は従来例のものと同様である。 【0009】ここで、本発明のLED信号灯具1は従来例のものに比べて高消費電力としたLEDランプ2を採用するものであり、これにより前記LEDランプ2の使用数は、例えば100個から20個と激減し、これに伴い、組立て工数の低減などによる生産性の向上が可能なものとしている。 【0010】この場合、従来例でも説明したように、LEDランプ2の使用数の減少に伴い、基板3の小型化を来たし、当然にLEDランプ2を点灯したときの発熱が小面積に集中し、LEDランプ2に対して冷却の必要性を生じるものとなるが、本発明では、以下に説明する構成とすることでLEDランプ2に対して必要充分な冷却を行うことを可能とするものである。 【0011】図2は、本発明の要部の構成を、図面が煩雑化するのを避けるためにLEDランプ2の数を減ずるなど簡略化して示すものであり、本発明においては前記LEDランプ2に電力を供給し、且つ、所定位置に保持するための基板3は、前記LEDランプ2が点灯時に生じる発熱を伝導するのに充分な板厚を有する金属板で形成されている。 【0012】このときに、前記基板3は、従来例の基板に如くに樹脂板上に銅箔が貼着されて形成されたものではなく、金属板自体をプレス加工、あるいは、エッチング加工などで所望の形状に切抜き、基板3とするものであり、この基板3にLEDランプ2の端子をカシメ止め、リベット止め、スポット溶接止めなど適宜な手段で止着することで給電と保持を行うものである。 【0013】以上の機能を果すためには基板3は、それ自体が所定の形状を保ち自立していることが望ましいが、基板3の機能としてはLEDランプ2に正電位、負電位を伝導するものである以上、少なくとも2枚から構成せざるを得ないものである。よって、正電位側の部分と負電位側との部分とを適宜な位置でブリッジ状に接続して1枚としておき、LEDランプ2の取付が終った時点で前記ブリッジ状の部分を切除しても良いものである。 【0014】以上のようにLEDランプ2が取付けられた基板3は、更に放熱フィン4に取付けられ放熱が行われるものとなるが、前記放熱フィン4はアルミニウムなど熱伝導性に優れる金属部材で形成されているので、基板3と放熱フィン4とを直接に取付けたのでは短絡を生じるものとなる。 【0015】そこで、前記基板3と放熱フィン4との間には絶縁性熱伝導シート5を挟み、上記した短絡を防止するものとされるが、このように絶縁性熱伝導シート5を挟む構成では、前記絶縁性熱伝導シート5の基板3および放熱フィン4との密着性により熱の導電効率が大きく左右されるものとなるなどして、製品にバラツキを生じる可能性が高いものとなる。尚、本発明では前記絶縁性熱伝導シート5として、ボロンナイトライドとシリコンゴムとを基材としたものを採用している。 【0016】よって、本発明では、上記を解決する手段として、プレッシャープレート6を用意するものであり、このプレッシャープレート6は絶縁性の樹脂で形成され、前記LEDランプ2に対応する部分には略すり鉢状とした開口部6aが設けられ、前記LEDランプ2に触れることなく、直接に基板3に接触可能とされている。 【0017】同時に、前記LEDランプ2の発光方向側となる表面にはアルミニウムの真空蒸着などによる反射膜6bが形成されていて、前記開口部6aの部分がLEDランプ2から側方に放射された光を照射方向側に向けて反射する反射鏡の作用を成すものとされている。 【0018】加えて、前記プレッシャープレート6には取付穴6cが設けられ、ネジ7により前記放熱フィン4に螺着が可能な構成とされている。尚、前記基板3においては、プレッシャープレート6を放熱フィン4に螺着するときのネジ7に対して接触をすることのないものとされている。また、前記プレッシャープレート6には基板3、放熱フィン4、絶縁性熱伝導シート5との位置合せを行うためのボス6dが設けられている。 【0019】このようにすることで、本発明のLED信号灯具1においては、放熱フィン4に絶縁性熱伝導シート5を介して基板3の取付を行う場合には、放熱フィン4とプレッシャープレート6とで基板3および絶縁性熱伝導シート5を挟んで行うものとなる。 【0020】このときの、基板3および絶縁性熱伝導シート5が、放熱フィン4およびプレッシャープレート6に挟まれる圧力は、ネジ7の締付け強度に依存するものとなる。従って、ネジ7の締付け強度をトルクドライバーなどで一定のトルクあるいはそれ以上として管理すれば、絶縁性熱伝導シート5が基板3と放熱フィン4とに挟まれる圧力は一定以上の値が確保され、即ち、意図する熱伝導性が確保されるものとなる。 【0021】尚、図1中に符号8で示すものは黄のLED信号灯具を構成する部分である筐体であり、符号9で示すものは同様なアウターレンズであり、符号10で示すものはインナーレンズであるが、本発明には直接に関与する部分ではないので、ここでの詳細な説明は省略する。 【0022】 【発明の効果】以上に説明したように本発明により、LEDランプを保持する基板を少なくともLEDランプの点灯時の発熱を伝導するのに充分な板厚を有する金属板で自立構造として形成し、前記LEDランプが取付けられた状態とした前記基板を絶縁性熱伝導シートを介して放熱フィン上に載置し、前記基板と前記絶縁性熱伝導シートとを、反射鏡を兼ねる構成とした樹脂製のプレッシャープレートで前記放熱フィンに圧接挟持して取付けた構成としたLED信号灯としたことで、大電力化され一個あたりの発熱量が増加したLEDランプを光源として採用するときにも、基板の小型化により集中する発熱を熱伝導にバラツキのない状態で放熱可能とし、もって、LEDランプ使用数の低減により部品数、組立工数の低減を可能とし、この種のLED信号灯具の生産性の向上とコストダウンとに極めて優れた効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002303 【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月18日(2000.9.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2002−93206(P2002−93206A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【出願番号】 |
特願2000−281501(P2000−281501) |
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