| 【発明の名称】 |
車両用ヘッドランプ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 英治
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| 【要約】 |
【課題】シェードの上下振動によるがたつきを確実に防止することができる車両用ヘッドランプ装置を提供する。
【解決手段】プランジャ9の先端部とシェード10の下端部13との間を中間アーム14にて回動自在に連結したため、プランジャ9の先端部とシェード10の下端部13との間に、上下方向での位置ずれが本来的に生じなくなり、シェード10の上下方向での振動によるがたつきを無くすことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前端開口に集光レンズが取付けられたハウジングの内部に、ハウジングと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けると共に、該リフレクタの第1焦点に相当する位置に光源を設け、リフレクタからの反射光を第2焦点を経てから集光レンズにより屈折させて前方へ照射する車両用ヘッドランプ装置であって、前記リフレクタの第2焦点の下側位置に、上端部と下端部の間に設定された回動軸を中心に前後回動自在に支持されたシェードを設けると共に、該シェードの下端部付近に光軸方向にストロークするプランジャを備えたソレノイドを設け、該プランジャの先端部とシェードの下端部との間を中間アームにて回動自在に連結し、シェードの上端部を前後に回動させて高さ位置を変化させることにより、リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームとロービームとを切り換えることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。 【請求項2】 前端開口に集光レンズが取付けられたハウジングの内部に、ハウジングと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けると共に、該リフレクタの第1焦点に相当する位置に光源を設け、リフレクタからの反射光を第2焦点を経てから集光レンズにより屈折させて前方へ照射する車両用ヘッドランプ装置であって、前記リフレクタの第2焦点の下側位置には、板状のシェードを設けてなり、該シェードの上端部には、光軸に対して直交する回動軸を中心に下端部が回動自在に支持された支持アームの上端部が回動自在に軸支され、該シェードの下端部付近には、光軸方向にストロークするプランジャを備えたソレノイドを設け、該プランジャの先端部とシェードの下端部とを回動自在に連結し、シェードの上端部を前後に回動させて高さ位置を変化させることにより、リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームとロービームとを切り換えることを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の車両用ヘッドランプ装置であって、ソレノイドをハウジングの外部に設けたことを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両用ヘッドランプ装置、特に照射範囲を切り換えるプロジェクター型の車両用ヘッドランプ装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車のヘッドランプは、通常走行時において、高い位置の光を遠方まで照射するハイビーム(走行ビーム)と、対向車とのすれ違い時等において対向車に眩惑を与えない低い位置の光を近くに照射するロービーム(すれ違いビーム)とを切り換えられるようになっている(類似技術として、特開平10−236222号公報参照)。 【0003】この種のヘッドランプは、前端開口に集光レンズが取付けられたハウジングの内部に、ハウジングと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設け、そのフレクタの第1焦点に相当する位置にバルブを設けている。バルブからの光は、リフレクタで反射された後、いったん第2焦点で集光されてから、集光レンズで屈折されて、前方へ照射される。 【0004】そして、ハウジングの内部には、上下中間位置に設定された回動軸を中心にして、前後回動自在に支持されたシェードが、設けられている。このシェードの下端部は、ソレノイドのプランジャに接続され、該プランジャを光軸方向でストロークさせることにより、シェードの上端部が前後に回動する。シェードの上端部が前後に回動することにより、その高さ位置が変化し、リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームとロービームとを切り換えることができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の技術にあっては、上下中間位置の回動軸を中心に前後回動自在なシェードの下端部に、ソレノイドのプランジャを接続しているため、光軸方向で直線的にストロークするだけのプランジャの先端部と、光軸方向で円弧軌跡を描くシェードの下端部との間に、両者間の上下方向での位置ずれを吸収するための機構を設ける必要がある。その位置ずれ吸収機構としては、プランジャの先端部に形成したピンを、シェードの下端部に形成した長孔内へ係合させて、シェードの下端部の上下移動は吸収しながらも、光軸方向だけのストロークは正確に伝達する構造になっている。従って、このような長孔を含む位置ずれ吸収機構を設けているため、車両走行時の上下振動等により、シェードがガタついて、ハイビーム又はロービームの配光がゆれてしまうおそれがある。 【0006】この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、シェードの上下振動によるがたつきを、確実に防止することができる車両用ヘッドランプ装置を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、前端開口に集光レンズが取付けられたハウジングの内部に、ハウジングと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けると共に、該リフレクタの第1焦点に相当する位置に光源を設け、リフレクタからの反射光を第2焦点を経てから集光レンズにより屈折させて前方へ照射する車両用ヘッドランプ装置であって、前記リフレクタの第2焦点の下側位置に、上端部と下端部の間に設定された回動軸を中心に前後回動自在に支持されたシェードを設けると共に、該シェードの下端部付近に光軸方向にストロークするプランジャを備えたソレノイドを設け、該プランジャの先端部とシェードの下端部との間を中間アームにて回動自在に連結し、シェードの上端部を前後に回動させて高さ位置を変化させることにより、リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームとロービームとを切り換える。 【0008】請求項1記載の発明によれば、プランジャの先端部とシェードの下端部との間を中間アームにて回動自在に連結したため、プランジャの先端部とシェードの下端部との間に、上下方向での位置ずれが本来的に生じなくなる。そのため、従来のような長孔を用いた位置ずれ機構を用いる必要がなくなり、シェードの上下方向での振動によるがたつきを無くすことができる。 【0009】請求項2記載の発明は、前端開口に集光レンズが取付けられたハウジングの内部に、ハウジングと一体又は別体で楕円面を基本にした反射面を有するリフレクタを設けると共に、該リフレクタの第1焦点に相当する位置に光源を設け、リフレクタからの反射光を第2焦点を経てから集光レンズにより屈折させて前方へ照射する車両用ヘッドランプ装置であって、前記リフレクタの第2焦点の下側位置には、板状のシェードを設けてなり、該シェードの上端部には、光軸に対して直交する回動軸を中心に下端部が回動自在に支持された支持アームの上端部が回動自在に軸支され、該シェードの下端部付近には、光軸方向にストロークするプランジャを備えたソレノイドを設け、該プランジャの先端部とシェードの下端部とを回動自在に連結し、シェードの上端部を前後に回動させて高さ位置を変化させることにより、リフレクタからの反射光の一部を遮断して、ハイビームとロービームとを切り換える。 【0010】請求項2記載の発明によれば、上端部が支持アームの上端部にて回動自在に支持されたシェードの下端部を、ソレノイドのプランジャにて光軸方向にストロークさせているため、プランジャの先端部とシェードの下端部との間に、上下方向での位置ずれが本来的に生じなくなる。そのため、従来のような長孔を用いた位置ずれ機構を用いる必要がなくなり、シェードの上下方向での振動によるがたつきを無くすことができる。 【0011】請求項3記載の発明は、ソレノイドをハウジングの外部に設けた。 【0012】請求項3記載の発明によれば、ソレノイドをハウジングの外部に設けたため、ソレノイドがハウジングから取り外し易く、ソレノイドのメンテナンスが容易になる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。 【0014】図1及び図2は、この発明の第1実施形態を示す図である。この実施形態に係るヘッドランプ1のハウジング2は、前端開口3を有する容器形状をしており、その前端開口3には、外面が非球面の集光レンズ4が取付けられている。ハウジング2の後部は、断面楕円形をしており、その内面に蒸着が施されてリフレクタ5になっている。 【0015】ハウジング2の後端には、バルブホルダ6が設けられ、そこに放電式のバルブ7が取付けられている。このバルブ7は、メタルハライドランプ等の高圧金属蒸気放電灯や高輝度放電灯(HID)等で、放電部7aはリフレクタ5の第1焦点Aに位置している。従って、このバルブ7から発せられた光L1,L2は、リフレクタ5で反射された後、いったん第2焦点Bで集光してから、集光レンズ4により屈折されて前方へ照射される。 【0016】ハウジング2の外部の下面における第2焦点Bの下方位置には、ソレノイド8が固定されている。ソレノイド8の前面には、前後方向(光軸Sに沿った方向)にストロークするプランジャ9が設けられている。 【0017】ハウジング2の内部における第2焦点Bの下方位置には、シェード10が設けられている。このシェード10は、下方寄りの途中部位に設定された光軸Sに対して直交する回動軸11を中心にして、前後に回動自在に支持されている。シェード10の上端部12は、湾曲形状で、下端部は架設ピン13により形成されている。シェード10の架設ピン13と、ソレノイド8のプランジャ9の先端部とは、中間アーム14により回動自在に連結されている。 【0018】従って、ソレノイド8のプランジャ9を前後にストロークさせることにより、中間アーム14を介して取付けられているシェード18も前後に回動し、シェード10の上端部12の高さ位置が変化する。シェード10は、立った状態で、その上端部12が第2焦点B付近に位置し、リフレクタ5からの反射光L1、L2のうち、リフレクタ5の下側で反射されて上方へ照射される反射光L1の一部を遮断し、ロービームにすることができる。シェード10を後側へ倒せば、ハイビームに切り換えられる。この実施形態では、シェード10の上端部12を直線状に形成したが、実際は希望する配光パターンに合わせて、種々の形状のカットラインに形成される。 【0019】この実施形態によれば、プランジャ9の先端部と、シェード10の「下端部」である架設ピン13とを、中間アーム14にて回動自在に連結したため、プランジャ9の先端部とシェード10の架設ピン13との間に、上下方向での位置ずれが本来的に生じなくなる。そのため、従来のような長孔を用いた位置ずれ機構を用いる必要がなくなり、シェード10の上下方向での振動によるがたつきを無くすことができる。 【0020】また、ソレノイド8をハウジング2の外部に設けたため、ソレノイド8がハウジング2から取り外し易く、ソレノイド8のメンテナンスが容易になる。 【0021】図3及び図5は、この発明の第2実施形態を示す図である。この実施形態では、第2焦点Bの下側位置に板状のシェード15を設け、このシェード15の前側に、下端部が光軸Sに対して直交する回動軸16を中心に回動自在に支持された支持アーム17を設けた。そして、この支持アーム17とシェード15の上端部18、19同士とを回動自在に連結した。シェード15には、「下端部」としての横バー20が形成され、そこにソレノイド8のプランジャ9の先端部が、回動自在に取付けられている。尚、この横バー20と回動軸16との間には、シェード15の回動を安定させるための一対のV形リンク21が回動自在に設けられている。 【0022】従って、ソレノイド8のプランジャ9を前後にストロークさせることにより、シェード10の「下端部」としての横バー20が回動軸16に対して接近したり、離れたりするため、シェード15の上端部19は、支持アーム17とシェード15の回動を合成した軌跡で、前後に回動する。そして、回動に伴ってシェード15の上端部19の高さ位置が変化し、ハイビームとロービームとを切り換えることができる。 【0023】この実施形態の場合も、機構的に、プランジャ9の先端部とシェード15の横バー20との間に、上下方向での位置ずれが本来的に生じなくなる。そのため、従来のような長孔を用いた位置ずれ機構を用いる必要がなくなり、シェード15の上下方向での振動によるがたつきを無くすことができる。それ以外の構成及び作用効果は、先の実施形態と同様のため、重複説明を省略する。 【0024】尚、以上の実施形態では、ソレノイド8をハウジング2の外部に設けるものとして説明したが、ハウジング2内に収納できるスペースがあれば、ソレノイド8をハウジング2内に設けても良い。また、放電式のバルブ7に限定されるものではなく、白熱灯であっても良い。かかる場合、原価が低減される。 【0025】 【発明の効果】この発明によれば、プランジャの先端部とシェードの下端部との間を中間アームにて回動自在に連結したため、プランジャの先端部とシェードの下端部との間に、上下方向での位置ずれが本来的に生じなくなる。そのため、従来のような長孔を用いた位置ずれ機構を用いる必要がなくなり、シェードの上下方向での振動によるがたつきを無くすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月7日(2000.8.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56708(P2002−56708A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−239071(P2000−239071) |
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