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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】厚美 憲作

【要約】 【課題】器具本体が薄形で意匠性がよく、懐の狭い箇所にも設置でき、かつ書架棚鉛直面7、書架棚前水平面9、および天井面8の必要照射範囲に光を効果的に照射でき、またその光に含まれる熱や紫外線が少なく、照射物に対する影響が少なくでき、光源が外的衝撃で容易に破損することがなく、さらに光源等によるグレアが少ない書架棚等の照明器具を提供する。

【解決手段】書架棚5の天部より前方に突出して配置される透明基板からなりその下面を出射面2aとしかつ先端傾斜部4を上方に向けて傾斜した導光板2と、この導光板2の後端面から光を入射する蛍光灯等1とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透明基板からなりその下面を出射面としかつ先端面を上方に向けて傾斜した導光板と、この導光板の後端面から光を入射する光源とを備えた照明器具。
【請求項2】 棚の天部より前方に突出して配置される透明基板からなりその下面を出射面としかつ先端面を上方に向けて傾斜した導光板と、この導光板の後端面から光を入射する光源とを備えた照明器具。
【請求項3】 前記導光板の上面に反射手段を有する請求項1または請求項2記載の照明器具。
【請求項4】 前記導光板は前記棚の前記天部の上面から上方側に位置する請求項2記載の照明器具。
【請求項5】 前記導光板および前記光源を保持するための器具本体を前記棚に設け、前記光源を交換するための開閉カバーを前記器具本体の上面に設けた請求項2記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、書架棚用照明器具等の照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の照明器具には、図5に示すようなものがあった。図5(a)は書架棚12の天面に反射笠11と光源手段として蛍光灯等10を設け、書架棚12の鉛直面P、書架棚12の前水平面Q、および天井面を照射するものである。
【0003】図5(b)は書架棚12の天面にアーム13を設け、そのアーム13の先端に光源手段としての蛍光灯等10を設け、書架棚12の鉛直面、書架棚12の前水平面および天井面を照明するものである。
【0004】また図5(c)は書架棚12間に渡らせる形でアーム14を設け、そのアーム14の中間部に光源としての蛍光灯等10を設けて、書架棚12の鉛直面、書架棚12の前水平面、および天井面を照明するものである。
【0005】図5(d)は書架棚12の天面に反射部15と光源手段としての蛍光灯等10を設け、反射部15からの反射光により書架棚12の鉛直面、書架棚12の前水平面および天井面を照射するものである。
【0006】図5(e)は書架棚12の天面に光源手段としての蛍光灯等10を設け、天井16からの反射光により書架棚12の鉛直面、書架棚12の前水平面および天井面を照射するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような照明手段では様々な課題がある。まず従来例の図5(a)では、蛍光灯等10や反射笠11が所定の大きさを有してしまうことと、有効に光を照射するために蛍光灯等10と反射笠11の間にある程度の空間を設ける必要があるために、照明器具自体が大きくなってしまい、書架棚12と天井面との間にスペースがないような所には設置がしにくく、また意匠的にも優れない等の問題があった。
【0008】また、蛍光灯等10が露出している場合には、光源の直視によるグレアが大きく、照明効果を損なう可能性があるのと、書架棚12からの本の出し入れをする作業時等に誤って本が蛍光灯等に接触し、光源を破損してしまう恐れがあった。
【0009】さらに蛍光灯等10からは熱や紫外線の影響があり、書架棚12に収納する本等のそれによる劣化が懸念される問題があった。
【0010】次に、従来例の図5(b)、(c)においては、蛍光灯等10やアーム13、14で所定の大きさを有してしまうことと、有効に光を照射するために蛍光灯等10と書架棚12との距離をある程度設ける必要があることから、また有効に光を照射させるために、蛍光灯等10と書架棚12との距離をある程度設ける必要があることから、アーム13、14が大きくなり、書架棚12のと天井面との間にスペースがないような所には設置がしにくく、また意匠的にも優れない等の問題があった。また配光性能として、図5(c)の場合は書架棚12近くに人が立った場合に、その人が影になり、書架棚12の鉛直面、および書架棚12の前水平面に十分な光が照射されない等の問題があった。
【0011】さらに蛍光灯等10からは熱や紫外線の影響があり、書架棚12に収納する本等のそれによる劣化が懸念される問題があった。
【0012】次に従来例の図5(d)では蛍光灯等10や反射部15で所定の大きさを有してしまうことと、有効に光を照射させるために、蛍光灯等10や反射部15との距離をある程度設ける必要があることから、反射部15が大きくなり、書架棚12と天井面との間にスペースがないような所には設置がしにくく、また意匠的にも優れない等の問題があった。
【0013】最後に従来例の図5(e)においては、有効に光を照射するために、蛍光灯等10と天井16との距離をある程度設ける必要があることから、書架棚12と天井面との間にスペースがないような所には設置がしにくい等の問題があった。
【0014】したがって、この発明の目的は、上述した不具合、問題点を解決すべくなされたものであり、器具本体が薄形で意匠性がよく、懐の狭い箇所にも設置でき、かつ書架棚に適用した場合、書架棚鉛直面、書架棚前水平面、および天井面の必要照射範囲に光を効果的に照射でき、またその光に含まれる熱や紫外線が少なく、照射物に対する影響が少なくでき、光源が外的衝撃で容易に破損することがなく、さらに光源等によるグレアが少ない照明器具を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明器具は、透明基板からなりその下面を出射面としかつ先端面を上方に向けて傾斜した導光板と、この導光板の後端面から光を入射する光源とを備えたものである。
【0016】請求項1記載の照明器具によれば、導光板により薄形で意匠性よくでき、懐の狭い個所にも設置でき、熱や紫外線が少なく照射物に対する影響を少なくでき光源が外的衝撃で容易に破損することがなくグレアが少ない。また傾斜する先端面が透明であれば天井面を照明することが可能である。
【0017】請求項2記載の照明器具は、棚の天部より前方に突出して配置される透明基板からなりその下面を出射面としかつ先端面を上方に向けて傾斜した導光板と、この導光板の後端面から光を入射する光源とを備えたものである。
【0018】請求項2記載の照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、導光板の下面より書架棚前水平面を照明でき、先端面の傾斜により書架棚の鉛直面を照明することができる。
【0019】請求項3記載の照明器具は、請求項1または請求項2において、前記導光板の上面に反射手段を有するものである。
【0020】請求項3記載の照明器具によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、効率よく下面より光を出射することができる。
【0021】請求項4記載の照明器具は、請求項2において、前記導光板が前記棚の前記天部の上面から上方側に位置するものである。
【0022】請求項4記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、本の出し入れの邪魔にならない。
【0023】請求項5記載の照明器具は、請求項2において、前記導光板および前記光源を保持するための器具本体を前記棚に設け、前記光源を交換するための開閉カバーを前記器具本体の上面に設けたものである。
【0024】請求項5記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、光源の交換が安全で比較的容易にできる。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図1から図4により説明する。すなわち、図1は本発明の一実施の形態の書架棚用照明器具の概略を、図2は本発明の一実施の形態の器具側面断面、平面および底面を説明する図である。
【0026】本発明の器具は光源として、蛍光灯等1を用いる。これはできる限り後述する導光板2に光を効率的に入射させるために、出来る限り光束(光の量)をもち、かつ管径の細いものを用いることが望ましいことから、直管形のHf蛍光ランプ20等が適している。
【0027】次に光透過性を有する透明基板の一方の面を透明な面とし、その透明な面と対向する他方の面に反射手段3を備えた導光板2を光放射手段として用いている。例えば透明なアクリル板18の上面に白反射シート19を貼付し下面を出射面2aとした導光板2を用いることが考えられる。また、導光板2の一端面に上方に向けて傾斜した傾斜部4を設けたものを用いる。
【0028】透明なアクリル板18は図1に示すように書架棚5の天部より前方に突出して配置される。この透明なアクリル板18は器具本体24で保持され、またHf蛍光ランプ20はアクリル板18の後端面側で器具本体24に保持されたランプソケット23で装着されている。Hf蛍光ランプ20の交換は器具本体24の上面から、カバー21を外して交換する。Hf蛍光ランプ20を点灯させる点灯装置6の安定器22も、器具本体24の内部に保持されている。本発明器具は書架棚に対して、図3、図4の一実施の形態の器具17の取付時の横断面および天面を示す図にみるように蛍光灯等1が書架棚5の長手方向に平行に配置するように設置する。なお、25は端子台、26は電源穴、27は木ねじ用取付穴である。
【0029】図1で蛍光灯等1から導光板2の後端面へ入射した光は、導光板2の内部で反射を繰り返して進み、反射手段3の部分で反射率が変化するため、導光板2の透明な出射面2aから光が書架棚前面の下向きに一様に放射されて、書架棚5の前水平面9を照射する。
【0030】さらに、導光板2内を反射を繰り返して進んできた光、および直進してきた光は、導光板2の一端面に設けた傾斜部4に達し、そこで光が屈折および反射をすることにより、屈折した光は上向きに放射され天井面8を照射し、反射した光はある角度で下向きに放射され、書架棚5の鉛直面7を照射することができる。
【0031】また、本発明の照明器具は、光放射手段として透明な導光板2を用いていることから、反射笠等の器具構成部材による所定の大きさを有する必要がなく、また光源と反射笠等の間の空間を設ける必要がないことから、器具本体を薄型にすることができる。すなわち、光源手段としての蛍光灯等1と光放射手段としての透明な導光板2との組合せにより、器具本体を薄型にすることができる。それにより、懐の狭くスペースが少ないような個所にも設置することができるようになった。また、書架棚への設置状態において、器具自体が薄いため、存在感がなく、優れた意匠性なものにすることができる。
【0032】また、導光板2の一端面に設けた傾斜部4により、書架棚鉛直面、および天井面の必要照射範囲に光を効果的に照射できる。さらに導光板2の一方の面に反射手段3を設けることにより、書架棚前水平面に効率的に光を照射することができる。
【0033】さらにこの照明器具から照射される光は、光源からの直接のものではなく、導光板2の内部を伝わってきたものであることから、熱、紫外線成分が削減され、成分による照射物への影響を少なくすることができる。
【0034】また照射される光は光源からの直接の光ではなく、光源を直視することがないことからグレアを少なくすることができる。
【0035】さらに、光源が器具本体24、アクリル板18で覆われ、器具設置状態で露出していないことから、例えば書架棚から本を出し入れする時に誤って本が光源に当たる等によって破損するようなことは少なくなる。
【0036】なお、この発明は書架棚に限らず、例えば什器棚に適用することができる。またこの照明器具をローパーティション組み込み型のデスクの前面パネルの上部に取付けて使用することができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の照明器具によれば、導光板により薄形で意匠性よくでき、懐の狭い個所にも設置でき、熱や紫外線が少なく照射物に対する影響を少なくでき光源が外的衝撃で容易に破損することがなくグレアが少ない。また傾斜する先端面が透明であれば天井面を照明することが可能である。
【0038】請求項2記載の照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、導光板の下面より書架棚前水平面を照明でき、先端面の傾斜により書架棚の鉛直面を照明することができる。
【0039】請求項3記載の照明器具によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、効率よく下面より光を出射することができる。
【0040】請求項4記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、本の出し入れの邪魔にならない。
【0041】請求項5記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、光源の交換が安全で比較的容易にできる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年7月31日(2000.7.31)
【代理人】 【識別番号】100076174
【弁理士】
【氏名又は名称】宮井 暎夫
【公開番号】 特開2002−42508(P2002−42508A)
【公開日】 平成14年2月8日(2002.2.8)
【出願番号】 特願2000−230520(P2000−230520)