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【発明の名称】 障害物表示灯
【発明者】 【氏名】船山 邦夫

【氏名】伊藤 糾次

【要約】 【課題】水平面内360度の範囲に亘って、略均一な配光特性を有する偏平な平行光ビームを放射することができ、閃光放電管よりの光の放射光に対する利用率が高くなると共に、放射光の垂直配光性の予測が容易となるものを得る。

【解決手段】直線状焦点及び矩形正射影を有する半部分型放物面反射鏡f、その反射鏡fの両側に配された、その母線に垂直で、各反射面が互いに対向する一対の平面反射鏡e、e、反射鏡fの直線状焦点に軸心が一致する如く配された円筒状閃光放電管a並びにその放電管aに対し同軸に配され、反射鏡fの直線状焦点及びその互いに平行な2辺を含む2つの平面にそれぞれ含まれる互いに平行な2辺を有する矩形の開口部bを備えた同軸円筒型反射鏡cからなる同一の4個の表示灯モジュールM1〜M4が、その各反射鏡fによって反射された光が、平面上の順次90度ずつ異なる方向に進むように、合体されてなる障害物表示灯。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直線状焦点及び矩形正射影を有する半部分型放物面反射鏡、該半部分型放物面反射鏡の両側に配された、該半部分型放物面反射鏡の母線に垂直で、各反射面が互いに対向する一対の平面反射鏡、上記半部分型放物面反射鏡の直線状焦点に軸心が一致する如く配された円筒状閃光放電管並びに該円筒状閃光放電管に対し同軸に配され、上記半部分型放物面反射鏡の直線状焦点及びその互いに平行な2辺を含む2つの平面にそれぞれ含まれる互いに平行な2辺を有する矩形の開口部を備えた同軸円筒型反射鏡からなる同一の4個の表示灯モジュールが、該4個の表示灯モジュールの各上記半部分型放物面反射鏡によって反射された光が、平面上の順次90度ずつ異なる方向に進むように、合体されてなることを特徴とする障害物表示灯。
【請求項2】 請求項1に記載の障害物表示灯において、上記半部分型放物面反射鏡の焦点距離を、その深さに近い値に設定したことを特徴とする障害物表示灯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機に障害物の存在を報知する障害物表示灯に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水平面内360度の範囲に亘って、略均一な配光特性を有する偏平な平行光ビームを放射することができ、閃光放電管よりの光の放射光に対する利用率が高くなると共に、放射光の垂直配光性の予測が容易となる障害物表示灯を提案しようとするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、直線状焦点及び矩形正射影を有する半部分型放物面反射鏡、その半部分型放物面反射鏡の両側に配された、その半部分型放物面反射鏡の母線に垂直で、各反射面が互いに対向する一対の平面反射鏡、半部分型放物面反射鏡の直線状焦点に軸心が一致する如く配された円筒状閃光放電管並びにその円筒状閃光放電管に対し同軸に配され、半部分型放物面反射鏡の直線状焦点及びその互いに平行な2辺を含む2つの平面にそれぞれ含まれる互いに平行な2辺を有する矩形の開口部を備えた同軸円筒型反射鏡からなる同一の4個の表示灯モジュールが、その4個の表示灯モジュールの各半部分型放物面反射鏡によって反射された光が、平面上の順次90度ずつ異なる方向に進むように、合体されてなる障害物表示灯である。
【0004】第2の本発明は、第1の本発明において、半部分型放物面反射鏡の焦点距離を、その深さに近い値に設定してなる障害物表示灯である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態の障害物表示灯の例を説明する。図1のIは、この障害物表示灯の例の、絶縁性保持板を除去した平面図、IIは、障害物表示灯を構成する表示灯モジュールの断面図、図2は、その表示灯モジュールの要部を示す斜視図である。
【0006】この例の障害物表示灯は、4個の同一の表示灯モジュールM1〜M4から構成されている。そこで、代表例としての表示灯モジュールM1の構成を説明する。kは直方体状のケースで、A〜Hはその各頂点を示す。fは、直線状焦点X−Y及び矩形正射影を有する半部分型放物面反射鏡(2次反射鏡)で、ケースk内に配されている。半部分型放物面反射鏡fの4つの頂点は、ケースkの頂点A、B、E、Fに一致している。その半部分型放物面反射鏡fの両側には、その半部分型放物面反射鏡fの母線に垂直な一対の平面反射鏡e、eが、その各反射面が互いに対向し、その半部分型放物面反射鏡fの放物線状の2辺に接する如く、ケースk内に配されている。一対の平面反射鏡e、eの一方の4つの頂点は、ケースkの頂点B、C、E、Gに一致し、他方の4つの頂点は、ケースkの頂点A、D、F、Hに一致している。但し、一対の平面反射鏡e、eの、半部分型放物面反射鏡fより下方の部分は、欠落していても良い。尚、ケースkの6面のうち、半部分型放物面反射鏡fより反射した光Lが放射する面A、B、C、D及び半部分型放物面反射鏡fの直線状焦点X−Yが位置する面C、D、F、Eは欠落している。
【0007】uは発光ユニットを示し、これは円筒状閃光放電管(ここでは直管型キセノン放電管)a及びこの放電管aに同軸に配された同軸円筒型反射鏡(1次反射鏡)cから構成される。そして、このキセノン放電管aは、半部分型放物面反射鏡fの直線状焦点X−Yに軸心が一致する如く配されている。同軸円筒型反射鏡cは、半部分型放物面反射鏡fの直線状焦点X−Y及びその互いに平行な2辺を含む2つの平面にそれぞれ含まれる互いに平行な2辺を有する矩形の開口部bを備え、その開口部bから、放電管aよりの直接光及び反射鏡cよりの反射光が、反射鏡f、e、eに入射するようになされている。そして、半部分型方物面反射鏡(2次反射鏡)9f及び一対の平面反射鏡e、eによって反射された偏平な扇状の平行光ビーム(光)Lが、ケースkから前方に出射される。
【0008】そして、4個の表示灯モジュールM1〜M4が、そのモジュールM1〜M4の各半部分型放物面反射鏡fによって反射された光(偏平な平行光ビーム)が、平面上の順次90度ずつ異なる方向に進むように、共通の円形の下部基板gに取り付けられて、合体されている。又、モジュールM1〜M4の上方には、共通の円形の絶縁性保持板mが、下部基板gと平行になるように配され、その保持板mの下面側に、モジュールM1〜M4の各発光ユニットuを構成するキセノン放電管aがソケットsを介して取り付けられると共に、同軸円筒型反射鏡cが取付けられる。絶縁性保持板mは、下部基板g上に植立された4本のロッドpによって、支持されている。更に、図示を省略するも、モジュールM1〜M4の各発光ユニットuのキセノン放電管aを駆動装置が配されている。
【0009】図3に、試作した表示灯モジュールからの放射光の水平配光強度分布の測定結果を示し、横軸は水平角(度)、縦軸は実効光度を示す。試作した表示灯モジュールの寸法を以下に述べる。
同軸円筒型反射鏡cの直径:36mm、その開口部bの開口角:85度キセノン放電管aの管径(直径):8mm、管長:120mm、入力:40w/sec半部分型放物面反射鏡fの幅w:100mm、深さd:100mm、高さh:160mm、焦点距離:75mm【0010】この図3の水平配光強度分布は、±45度の範囲に亘って、ピーク値の略50%以上の十分高い実効光度が得られるので、4個の表示灯モジュールM1〜M4の共同によって、360度の範囲に亘って、略均一な配光特性を有する偏平な平行光ビームを放射することができる。
【0011】次に、この障害物表示灯の例の効果を述べる。この障害物表示灯を、各表示灯モジュールM1〜M4の平面反射鏡cが鉛直方向を向くように設置することにより、水平面内360度の範囲に亘って、略均一な配光特性を有する偏平な平行光ビームを放射することができる。
【0012】円筒状閃光放電管aよりの光を直接放射するのではなく、半部分型放物面反射鏡fを用いて得た偏平な平行光ビームを放射するようにしているので、円筒状閃光放電管aよりの光の放射光に対する利用率が高くなると共に、放射光の垂直配光性の予測が容易となる。
【0013】放射光に対する円筒状閃光放電管aよりの直接光の影響を除去することにより、半部分型放物面反射鏡fの焦点距離を、その深さdに近い値をとることが可能となり、同一の開口高を持つ全部分放物面反射鏡を用いた障害物表示灯に較べて、頗る鋭い垂直配光特性を有する光ビームを放射させることができる。
【0014】半部分型放物面反射鏡fを使用しているので、水平面に対し、下方向への配光規制が厳しく、上方向への配光規制は緩やかであるような場合のように、垂直方向(上下方向)の配光が非対称な場合に、頗る有効である。
【0015】図2に示す如く、表示灯モジュールの前方右45度の矢印方向に放射される光ビームは、右側の平面反射板eの縁A−Dに遮られるため、半部分型放物面反射鏡fの放物面の準線の位置に形成される疑似発光面からの放出光が左右の側面反射鏡eにより反射された合成光の右45度方向の成分に相当する。表示灯モジュールの前方左45度の矢印方向に放射される光ビームも同様の合成光となる。
【0016】そして、表示灯モジュールから水平に放射される光の45度方向成分は、反射鏡の反射率を85%とした場合、正面へ放射される光の強度の略50%と算出される。この強度分布は、半部分型放物面反射鏡fの幅wと、深さdが略等しい場合に、1対の平面反射鏡e、eとによって、実現することのでできる特性である。
【0017】一般に、放物面反射鏡fの幅wを深さdより大きくすることにより、水平光の45度成分を増加せしめすことが可能であるが、限定された灯器の空間を有効に活用して鋭い垂直配光分布特性を得るために必要な可及的に長い焦点距離を作り出すには、wの値をdの値に近づけることが有効である。
【0018】
【発明の効果】第1の本発明によれば、直線状焦点及び矩形正射影を有する半部分型放物面反射鏡、その半部分型放物面反射鏡の両側に配された、その半部分型放物面反射鏡の母線に垂直で、各反射面が互いに対向する一対の平面反射鏡、半部分型放物面反射鏡の直線状焦点に軸心が一致する如く配された円筒状閃光放電管並びにその円筒状閃光放電管に対し同軸に配され、半部分型放物面反射鏡の直線状焦点及びその互いに平行な2辺を含む2つの平面にそれぞれ含まれる互いに平行な2辺を有する矩形の開口部を備えた同軸円筒型反射鏡からなる同一の4個の表示灯モジュールが、その4個の表示灯モジュールの各半部分型放物面反射鏡によって反射された光が、平面上の順次90度ずつ異なる方向に進むように、合体されてなるので、水平面内360度の範囲に亘って、略均一な配光特性を有する偏平な平行光ビームを放射することができ、閃光放電管よりの光の放射光に対する利用率が高くなると共に、放射光の垂直配光性の予測が容易となり、且つ、垂直方向の配光が非対称な場合に頗る有効となる障害物表示灯を得ることができる。
【0019】第2の本発明によれば、第1の本発明において、半部分型放物面反射鏡の焦点距離を、その深さに近い値に設定してなるので、第1の本発明の効果に加えて、同一の開口高を持つ全部分放物面反射鏡を用いた障害物表示灯に較べて、頗る鋭い垂直配光特性を有する光ビームを放射させることのできる障害物表示灯を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】591144626
【氏名又は名称】株式会社ミニカムリサーチ
【出願日】 平成12年7月28日(2000.7.28)
【代理人】 【識別番号】100080883
【弁理士】
【氏名又は名称】松隈 秀盛
【公開番号】 特開2002−42507(P2002−42507A)
【公開日】 平成14年2月8日(2002.2.8)
【出願番号】 特願2000−229562(P2000−229562)