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【発明の名称】 支柱用照明装置
【発明者】 【氏名】小寺 博治

【要約】 【課題】競技場等に設置された支柱を有効利用して付加的な価値を生じさせ、且つ競技や練習の結果等を他人に知らせることで競技者等の意欲をかき立てる支柱用照明装置を提供する。

【解決手段】支柱の側面に互いに異なる色の光線を照射することが可能な複数の光源16と、ボールが目標位置に到達したことを検出するボール到達検出手段11と、ボールが検出された際に光源16の発光色を変化させる発光色制御部19とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 競技場に設置された支柱の側面に光線を照射する光源と、競技の状態を監視する監視手段と、該監視手段によって監視された競技の状態に応じて前記光源の発光状態を変化させる発光制御手段とを備えることを特徴とする支柱用照明装置。
【請求項2】 円柱形状の支柱に取付けられる支柱用照明装置であって、前記光源は、前記支柱の周面形状に応じた弓状の線光源からなり、前記光源の下方を覆った状態で前記支柱の周面に沿って前記光源を取付けるための取付部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の支柱用照明装置。
【請求項3】 前記光源が、前記支柱の高さ方向に対して所定の間隔で複数取付けられることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の支柱用照明装置。
【請求項4】 互いに異なる色の光線を照射することが可能な複数の光源が並設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の支柱用照明装置。
【請求項5】 前記光源はネオン管からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の支柱用照明装置。
【請求項6】 前記発光制御手段は、前記監視手段によって監視された競技の状態に応じて前記光源の発光色を変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の支柱用照明装置。
【請求項7】 複数本の支柱に取付けられる支柱用照明装置であって、前記発光制御手段は、前記光源の発光色を変化させる際、それぞれの支柱に取付けられた光源を、前記支柱の配列順に従って順次変化させることを特徴とする請求項6に記載の支柱用照明装置。
【請求項8】 前記監視手段は、競技者によって放たれたボールが目標位置に到達したことを検出するボール到達検出手段を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の支柱用照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支柱用照明装置に関するものであり、特に、ゴルフ練習場等において設置された支柱をライトアップすることが可能な支柱用照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ゴルフの屋内練習場(以下、「インドア」と称す)には、複数の打席が設けられており、練習者は各打席に入って、ゴルフクラブでボールを打つことにより、スイングや打ち方を練習することができるようになっている。
【0003】また、インドアには、打たれたボールがフィールド内から飛び出さないように防球ネットが張られている。この防球ネットは、フィールドの周囲に所定の間隔で立設された複数本の支柱によって張設されている。
【0004】この際使用される支柱としては、円筒部材によって形成された円柱形状のものや、三本の柱体を連結部材によってピン接合した三角断面のトラス構造のものが一般的である。ところで、支柱の高さは、十分な飛球空間(高さ)を確保するために、かなり高くなっており、例えば30mを越えるものもある。このため、支柱には十分な強度が要求され、多くの費用と工期とをかけ施工される。
【0005】また、上記の説明では、防球ネットを張設するための支柱について説明したが、例えば屋外競技場における照明器具、すなわちフィールド内を照らすために設けられた照明器具を取付けるための支柱においても同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような大型の支柱を、多くの製造費と工数とをかけて施工しても、これらの支柱は防球ネットを張設したり、あるいは照明器具を支持するための機能しか果していなかった。このため、これらの支柱を利用して付加的な効果を生じさせることが強く望まれている。
【0007】一方、従来のインドアにおいては、面白みに関して物足りない面があった。つまり、打ったボールが狙った位置に飛び、狙った位置に落ちても、練習者自身が納得するだけであった。つまり、人間は自分の成績や行動を他人に認めてもらったり、賞賛してもらうことに喜びを感じるが、従来のインドアでは、ボールの飛び方等について評価されることが殆どなかった。
【0008】そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、競技場等に設置された支柱を有効利用して付加的な価値を生じさせるとともに、競技や練習の結果等を他人に知らせることで競技者等の意欲をかき立てることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる支柱用照明装置は、競技場に設置された支柱の側面に光線を照射する光源と、競技の状態を監視する監視手段と、該監視手段によって監視された競技の状態に応じて前記光源の発光状態を変化させる発光制御手段とを備えるものである。ここで、「競技場」にはゴルフ練習場等の球技場が含まれ、「競技の状態」には球技で使用されるボールの状態が含まれる。
【0010】したがって、請求項1の発明の支柱用照明装置によれば、光源から放出された光線が、支柱の側面に照射される。これにより、支柱の側面がライトアップされる。また、監視手段によって競技の状態(例えば競技の結果)が監視され、発光制御手段は、監視手段によって監視された競技の状態に応じて光源の発光状態を変化させる。これにより、競技の状態が変化したこと、例えば良い成績を得たこと等が光の変化によって認識される。
【0011】請求項2の発明にかかる支柱用照明装置は、請求項1に記載の支柱用照明装置において、円柱形状の支柱に取付けられる支柱用照明装置であって、前記光源は、前記支柱の周面形状に応じた弓状の線光源からなり、前記光源の下方を覆った状態で前記支柱の周面に沿って前記光源を取付けるための取付部材をさらに備えるものである。ここで、「弓状」には円環状のものも含まれる。
【0012】したがって、請求項2の発明の支柱用照明装置によれば、請求項1の発明の支柱用照明装置の作用に加え、線光源が支柱の周面(側面)に沿って取付けられるため、光源から支柱の周面までの距離が周面の円弧方向において略均一となる。このため、周面の円弧方向における照度が略均一となる。また、光源から下方へ向かう光線は取付部材によって遮られる。このため、取付部材を人の目の高さより高い位置に取付けるようにすれば、光源から放出する光線が人の目に直接照射されることはない。
【0013】請求項3の発明にかかる支柱用照明装置は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の支柱用照明装置において、前記光源が、前記支柱の高さ方向に対して所定の間隔で複数取付けられるものである。
【0014】したがって、請求項3の発明の支柱用照明装置によれば、請求項1または請求項2のいずれかの発明の支柱用照明装置の作用に加え、複数の光源が所定の間隔で配設されるため、すべての光源を点灯させることにより、支柱の高さ方向における照度の差が小さくなり、支柱が全体的に均一な明るさとなる。
【0015】請求項4の発明にかかる支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の支柱用照明装置において、互いに異なる色の光線を照射することが可能な複数の光源が並設されているものである。なお、この場合、光線が照射される支柱の側面は白色であることが望ましい。
【0016】したがって、請求項4の発明の支柱用照明装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の作用に加え、複数の光源の中から所望の光源を点灯させると、支柱に所望の色の光線が照射される。この際、支柱の側面が白色であれば、支柱は光線の色と同じ色に光って見える。また、点灯させる光源を変化させることにより、支柱の色が変化して見える。
【0017】請求項5の発明にかかる支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の支柱用照明装置において、前記光源はネオン管からなるものである。
【0018】したがって、請求項5の発明の支柱用照明装置によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の作用に加え、ネオン管を点灯させると、ネオン管から放出される光線が支柱に照射される。なお、ネオン管は、棒状のガラス管内にネオンガスやアルゴンガスを充填したものであり、高電圧を印加することにより点灯する。通常、ネオンガスが充填されたネオン管は赤色光で発光し、アルゴンガスが充填されたネオン管は青色光(紫外線を含む)で発光する。
【0019】請求項6の発明にかかる支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の支柱用照明装置において、前記発光制御手段は、前記監視手段によって監視された競技の状態に応じて前記光源の発光色を変化させるものである。
【0020】したがって、請求項6の発明の支柱用照明装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の作用に加え、発光制御手段は、監視手段によって監視された競技の状態に応じて光源の発光色を変化させる。これにより、競技の状態が変化したことが色の変化によって認識される。
【0021】請求項7の発明にかかる支柱用照明装置は、請求項6に記載の支柱用照明装置において、前記発光制御手段は、前記光源の発光色を変化させる際、それぞれの支柱に取付けられた光源を、前記支柱の配列順に従って順次変化させるものである。
【0022】したがって、請求項7の発明の支柱用照明装置によれば、請求項6の発明の支柱用照明装置の作用に加え、支柱の配列順に従って光源の発光色が順番に変化する。つまり、発光色が支柱から隣の支柱へと順に流れるように変化する。
【0023】請求項8の発明にかかる支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の支柱用照明装置において、前記監視手段は、競技者によって放たれたボールが目標位置に到達したことを検出するボール到達検出手段を含むものである。
【0024】したがって、請求項8の発明の支柱用照明装置によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の作用に加え、ゴルフの練習場等において、競技者が放ったボールが目標位置に到達すると、これをボール到達検出手段が検出する。そして、発光制御手段は、この検出に基づき光源の発光状態を変化させる。これにより、ボールを目標位置に到達させたことが認識される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態の支柱用照明装置、及びこの支柱用照明装置を有するインドア(ゴルフの屋外練習場)について、図1乃至図5に基づき説明する。図1はインドアの外観を示す斜視図であり、図2はインドアの各装置の構成を示す説明図であり、図3は支柱用照明装置の構成を示す斜視図及び一部断面図であり、図4は支柱用照明装置の機能的構成を示すブロック図であり、図5は支柱用照明装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【0026】図1及び図2に示すように、インドア1には、フィールドFの周囲に複数本の支柱2が設けられ、これらの支柱2によって防球ネット3が吊られた状態で張設されている。防球ネット3は飛球空間の側方、前方(打席D側から見て奥方)、及び上方を覆っており、各打席Dにおいて打たれたボールが、フィールドFから飛び出すことを防いでいる。また、各支柱2には複数の照明手段4が装着されている。
【0027】また、各打席Dには、練習者MにボールGを供給するボール供給手段5と、このボール供給手段5を管理する管理手段6と、画像を表示する表示手段7と、各打席Dに供給されるボールGの識別記号を読取る記号読取手段8と、練習者Mのスイング等を撮像する撮像手段9とが配設されている。
【0028】さらに、打席Dから所定距離(例えば30m)離れた位置には、打球を受けるための籠10と、この籠10にボールGが入ったことを検出するボール到達検出手段11と、籠10に入ったボールGを撮像するボール撮像手段12と、籠10に入り排出路13に送られたボールGの識別記号を読取る記号読取手段14とが設けられている。なお、図2においてコントローラCは、照明手段4の光源を制御するとともに、ボールGを放った練習者Mの打席Dを特定するための手段である。ここで、複数の照明手段4と、ボール到達検出手段11と、後述する照明制御手段18とを組み合わせたものが本発明の支柱用照明装置に相当する。
【0029】以下、上記構成について具体的に説明する。各支柱2は、上方側ほど直径が小さくなるように配設された鉄製の三本の円筒部材から構成されており、上端には防球ネット3を吊持するための取付金具(図示しない)が設けられている。なお、各支柱2の周面には白色の塗料が塗布されている。
【0030】照明手段4は、図3に示すように、支柱2の周面に光線を照射する光源16と、この光源16を支柱2の周囲に取付けるための取付部材17とから構成されている。なお、図3(a)は支柱2の一部を示す斜視図であり、図3(b)は支柱2の一部を示す縦断面図である。
【0031】光源16は、同心円上に配設された二本のネオン管(第一ネオン管16a及び第二ネオン管16b)からなる。どちらのネオン管16a,16bも支柱2の周面形状に応じた弓状(略円環状)の外観を呈しているが、第一ネオン管16aの方が第二ネオン管16bより半径が小さくなっており、内側に配設されている。各ネオン管16a,16bはガラス管及びその両端の電極から構成されており、ガラス管の内部にガスが充填されている。具体的には、第一ネオン管16aにはアルゴンガスが充填され、第二ネオン管16bにはネオンガスが充填されている。このため電極に高電圧を印加すると、第一ネオン管16aから青色光(紫外線を含む)の光線が放射され、第二ネオン管16bから赤色光の光線が放射される。
【0032】取付部材17は、支柱2の周面に沿って配設された円環状の底板17a、及び底板17aの外周縁から上方に向かって延設された壁板17bから構成され、底板17aの内周縁が支柱2の周面に溶接等の接合手段によって固定されている。底板17aは不透明な材質から形成されており、二本のネオン管16a,16bの下方を覆っている。また、壁板17bの高さはネオン管16a,16bの直径よりも僅かに高い。つまり、この取付部材17を人(例えば練習者M)の目の位置より高い位置に取付けることにより、ネオン管16a,16bから放射される光線が底板17a及び壁板17bによって遮られ、練習者M等の目に直接照射されることはない。
【0033】また、光源16は、支柱2の周面に沿って取付けられていることから、支柱2の周面の照度は円弧方向において略均一となる。また、支柱2の高さ方向において、複数の照明手段4が所定の間隔で配設されているため、支柱2の高さ方向における照度の差が小さくなり、支柱2が全体的に均一な明るさとなる。
【0034】光源16の点灯及び消灯は、図4に示す照明制御手段18によって制御される。特に、照明制御手段18は、発光色制御部19を有しており、ボール到達検出手段11の出力に基づき、光源16から照射される光線の色を変化させることができる。具体的には、ボール到達検出手段11によってボールGが検出されると、第一ネオン管16aのみを点灯させた状態すなわち青色光の光線が放射された状態から、第二ネオン管16bのみ点灯させる状態すなわち赤色光の光線が放射される状態に切り換える。さらに、発光色制御部19は、各光源16の発光色を変化させる際、それぞれの支柱2に取付けられた光源16を、支柱2の配列順に従って順次変化させる。ここで、発光色制御部19が本発明の発光制御手段に相当する。
【0035】一方、図2に示すように、打席Dに設けられたボール供給手段5は、ボールGのティーアップを行う自動ティーアップ機構5aと、搬送手段によって搬送されるボールGを自動ティーアップ機構5aへ送る供給通路5bとから構成されており、ボールGを一球ずつ自動的にティーアップすることにより、練習者Mの手間を少なくしている。
【0036】管理手段6は、自動ティーアップ機構5aの始動及び動作終了を管理するものである。この管理手段6には、プリペイドカード等の記憶媒体(図示しない)を挿脱するための挿入口20が設けられている。記憶媒体は、練習者Mが打席Dに入って打つことが可能な球数、すなわちボール供給手段5の自動ティーアップ機構5aによってティーアップされる球数を記憶するためのものである。
【0037】また、管理手段6には、図4に示すように特典付与出力手段21が備えられている。特典付与出力手段21は、籠10にボールGが入ったことを、ボール到達検出手段11が検出した場合、特定手段22によって特定された打席Dの練習者Mに特典を与えるものである。なお、特典としては、例えば予め練習可能球数が書込まれたプリペイドカード等を練習者に進呈するようにしてもよく、練習可能球数と関係のない賞品を進呈するようにしてもよい。
【0038】表示手段7は、液晶ディスプレイ等を有し、変動画像及び停止画像を表示することが可能なものである。この表示手段7には、記憶媒体に記憶された練習可能球数や、撮像手段9で撮像した練習者Mのスイング等が表示される。
【0039】記号読取手段8は、ボールGに表示された識別記号から識別情報を認識するものであり、例えば、光学文字読取器(OCR)等から構成されている。また、撮像手段9は、フォトダイオード等の光電変換素子を二次元に多数配列し、各光電変換素子で得られる信号電荷をスイッチング素子で順次走査し、撮像データを生成するものである。
【0040】籠10の周面に取付けられたボール到達検出手段11は、近接スイッチ等から構成されている。つまり、近接スイッチの出力の変化を検出することによりボールGが籠10の中に入ったことを認識するものである。ボール到達検出手段11の出力は、照明制御手段18及び特定手段22に送られる。ここで、ボール到達検出手段11が本発明の監視手段に相当する。
【0041】また、籠10の周面にはボール撮像手段12も取付けられている。このボール撮像手段12は、フォトダイオード等の光電変換素子等を有するものである。
【0042】排出路13に設けられている記号読取手段14は、ボールGに表示されている識別記号から識別情報を認識するものであり、各打席Dに設けられた記号読取手段8と同一の構成である。なお、本実施形態において使用されるボールGには、識別記号として1から9までのいずれかの数字が表示されており、またボールGの表面には赤色、青色または緑色のいずれか一色の蛍光塗料が塗布されている。
【0043】図4に示す特定手段22は、籠10の中にボールGが入ったことをボール到達検出手段11により検出した際、ボールGが検出された時刻(到達時刻)T3と、ボール撮像手段12によって撮像されたボールGの色調とから、そのボールGを打った練習者Mの打席Dを特定するものである。具体的には、到達時刻T3と、各打席Dで打たれたボールGが籠10に入るまでに要する飛行時間T2とに基づいてボールGが放たれた放出時刻(推測時刻)T4を推測する。つまり、ボールGの到達時刻T3から飛行時間T2を引いた時刻を、ボールが放たれた推測時刻T4とする。そして、特定手段22は、算出された推測時刻T4に一致または近似している時刻T1を、各打席D毎に記憶された放出時刻の中から抽出する。また、特定手段22は、ボール撮像手段12によって撮像されたボールGの色調と同じ色調を、各打席Dの撮像手段9によって撮像されたボールGの色調の中から選び、その色調に対応する練習者Mの打席Dを特定する。つまり、いずれかの練習者Mに供給したボールGの色調と、その後籠10に入ったボールGの色調とが一致した場合、両者は同一のボールGであるとみなし、そのボールGに対応する打席Dを練習者Mの打席Dとして特定する。
【0044】さらに、特定手段22は、時刻と色調とを組合わせても一つの打席Dを特定することができない場合、ボールの表面に表示された識別記号によって判断する。つまり、読取手段14によってボールGの識別記号を読取り、この識別記号に一致する識別記号を、各打席Dの記号読取手段8によって読取られ記憶された識別記号の中から抽出し、その識別記号に対応する練習者Mの打席Dを特定する。つまり、いずれかの練習者Mに供給したボールGの識別記号と、その後籠10の中に入ったボールGの識別記号とが一致した場合、両者は同一のボールGであるとみなし、そのボールGに対応する打席Dを、ボールGを放った練習者Mの打席Dとして特定する。
【0045】次に、第一実施形態の支柱用照明装置における照明制御手段18の流れ、特に、いずれかの練習者Mの打ったボールGが籠10に入った際の処理について、図5に基づき説明する。照明制御手段18は、まず、各支柱2に取付けられた全ての照明手段4において、第一ネオン管16aのみを点灯させる(ステップS1)。これにより、全ての光源16から支柱2の周面に青色光の光線が照射され、全ての支柱2が青色に光る。そして、この際、支柱2の配列順を示す数値nを「1」として初期設定する(ステップS2)。なお、「1」とは発光色を最初に変化させる基準となる支柱2であり、例えば、打席Dに最も近い支柱2を基準としてもよく、打席Dから最も離れた支柱2を基準としてもよい。
【0046】籠10の中にボールGが入ったことが、ボール到達検出手段11によって検出されると(ステップS3においてYES)、n番目(この場合一番目)の支柱2に取付けられた照明手段4において、第一ネオン管16aを消灯するとともに第二ネオン管16bを点灯する(ステップS4)。これにより、n番目(この場合一番目)の支柱2に取付けられた光源16から支柱2の周面に赤色光の光線が照射され、その支柱2の色が赤色から青色に変化する。
【0047】そして、所定時間(例えば0.1秒の遅延時間)を経過した後(ステップS5においてYES)、配列順を示す数値nが最後の支柱2を示す番号であるか否かが判断され、最後の支柱2を示す番号ではない場合(ステップS6においてYES)、数値nに1を加え(ステップS7)、ステップS4の処理に戻る。つまり、最後の支柱2に取付けられた光源16の発光色を切換えるまで、それぞれの支柱2に取付けられた光源16の発光色を、支柱2の配列順に従って順次変化させる。これにより、フィールドFの周囲に配設された複数の支柱2の色が流れるように変化する。
【0048】その後、ステップS6において、数値nが最後の支柱2を示す番号となった場合には(NO)、n番目(この場合、最後)の支柱2に取付けられた照明手段4において、第二ネオン管16bを消灯するとともに第一ネオン管16aを点灯する(ステップS8)。これにより、n番目(この場合、最後)の支柱2に取付けられた光源16から支柱2の周面に青色光の光線が照射され、その支柱2の色が赤色から青色に変化する。すなわち支柱2の色が元の色に戻る。
【0049】そして、所定時間(例えば0.1秒の遅延時間)を経過した後(ステップS9においてYES)、配列順を示す数値nが最初の支柱2を示す番号(つまり「1」)であるか否かが判断され、最初の支柱2を示す番号ではない場合(ステップS10においてYES)、数値nから1を引き(ステップS11)、ステップS8の処理に戻る。つまり、最初の支柱2に取付けられた光源16の発光色を青色光に戻すまで、それぞれの支柱2に取付けられた光源16の発光色を、支柱2の配列順(逆順)に従って順次変化させる。この場合も、複数の支柱2の色が流れるように変化する。なお、ステップS10において、数値nが最初の支柱2を示す番号となった場合には(NO)、終了の指示(消灯の指示)があるか否かが判断され、終了の指示がない場合(ステップS12においてNO)には、ステップS3に戻り、再び籠10にボールGが入るまで待機する。また、終了の指示があった場合(ステップS12においてYES)には、全ての光源16を消灯し処理を終了する。
【0050】このように、上記の支柱用照明装置では、支柱2の周面を光源16によって照射することから、支柱2をライトアップすることができ、防球ネット3を張設するための支柱2を装飾用として利用することができる。したがって、華やかな印象を与え、集客力の向上が期待できる。特に、光源16から放射された光線は取付部材17によって遮られるため、練習者等に対して、支柱2の周面を反射した光のみ見せることができる。このため、間接光によって柔らかな印象を与えることができる。
【0051】また、上記の支柱用照明装置では、光源16が支柱2の周面に沿って配設されているため、支柱2の円弧方向において均一に照射することができる。さらに、複数の光源16が支柱2の高さ方向に所定の間隔で取付けられているため、支柱2の上部から下部まで同じように光らせることができる。このため、支柱2自体が光源として光っているかのように見せることができる。
【0052】上記の支柱用照明装置では、光源16として、互いに異なる色の光線を放射する第一ネオン管16a及び第二ネオン管16bを有するため、光線の色を切替えることにより、支柱2の色を変化させて見せることができる。このため、装飾効果を一層向上させることができる。特に、フィールドFの周囲に配設された複数の支柱2の色が変化するため、光景を大きく変化させることができる。
【0053】さらに、上記の支柱用照明装置では、練習者Mによって打たれたボールGが籠10に入ったことが検出された場合、全ての支柱2に取付けられた光線16の発光色を順に変化させるため、籠10にボールGを入れたことを、多くの人に知らせることができる。このため、目標の位置にボールGを飛ばそうとする練習者(競技者)の意欲をかき立てるとともに、目標位置に到達させた場合に大きな喜びを感じさせることができる。特に、支柱の色が流れるように変化するため、装飾効果を極めて向上させることができるとともに、光の変化を楽しませることができる。
【0054】次に、第二実施形態の支柱用照明装置について図6に基づき説明する。なお、図6(a)は支柱25の一部拡大斜視図であり、図6(b)は支柱25に装着された照明手段28の平面図である。なお、この実施形態は第一実施形態と比べ、支柱の構造及び照明手段の構造のみが異なるため、主にこれらの相違点につい説明する。
【0055】支柱25は、三角断面の頂点を形成するように立設された三本の柱体26と、これらの柱体26どうしをピン接合で接続する棒状の接合部材27とから組立てられており、全体的に三角断面のトラス構造となっている。三本の柱体26は、上方側ほど間隔が狭くなるように僅かに傾斜した状態で立設されている。そして、支柱25の内部、すなわち三本の柱体26を繋ぐ三角断面の内側には、複数の照明手段28が所定の高さ毎に装着されている。
【0056】照明手段28は、光源29及び取付部材30から構成されている。ここで、光源29は、直線形状の第一ネオン管29aと、第一ネオン管29aより短い第二ネオン管29bとを備えている。第一ネオン管29aにはアルゴンガスが充填され、第二ネオン管29bにはネオンガスが充填されている。
【0057】取付部材30は、支柱25の三角断面より小さな面積である三角形の底板30aと、底板30aの各辺から上方に向かって延設された壁板30bとから構成されており、底板30aの各辺に対応するように、第一ネオン管29a及び第二ネオン管29bが対として配設されている。そして、取付部材30は、底板30aの各頂点と柱体26とを繋ぐ支持棒材31によって支柱25に取付けられている。
【0058】このように、第二実施形態の支柱用照明装置は、支柱25の内部に配設されているため、三本の柱体26には三角断面の内側から光線が照射され、柱体26のうち三角断面に臨む部分が明るく光って見える。また、光源29の下方は、取付部材30の底板30aによって覆われているため、取付部材30を目の高さより高い位置に設けることにより、光源29の光が目に直接照射されることがない。また、第二実施形態の支柱用照明装置では、第一実施形態の支柱用照明装置の効果に加え、取付部材30が支柱25の外側へ突出しないため、見栄えが損なわれることはない。
【0059】以上、本発明について好適な二つの実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0060】すなわち、上記の二つの実施形態では、光源として二種類のネオン管を設けるものを示したが、一種類のみであっても構わない。この場合、点灯状態と消灯状態とを切り替えることにより、光の変化を生じさせることができる。なお、言うまでもないが、三種類以上のネオン管を設けるようにしてもよい。この場合には支柱をさらに多くの色に変化させることができ、装飾性が一層高くなる。また、発光色として青色光と赤色光とを示したが、発光色は特に限定させるものではなく、黄色光や緑色光であってもよく、これらの発光色を組み合わせて使用してもよい。なお、黄色光や緑色光等の光を得るには、アルゴンガスを充填したガラス管の内側にアンチモンリン酸カルシウム等の粉体を塗布したネオン管を使用すればよい。つまり、ガラス管内面での乱反射を利用して波長を適宜変更させることによって所望の波長の発光色を得るものである。
【0061】また、上記の二つの実施形態では、各支柱に取り付けられた光源の発光色を、支柱の配列順に従って変化させるものを示したが、支柱の高さ方向に配設された複数の光源に対して順次変化させるようにしてもよい。つまり、この場合には支柱の上方から下方へ、または下方から上方へ光が流れるように見せることができる。
【0062】さらに、上記の二つの実施形態では、支柱用照明装置を、ゴルフの屋内練習場に設けられた防球ネット張設用の支柱に装着するものを示したが、競技場に設けられたナイター用の照明器具を支持するための支柱に装着するようにしてもよい。そして、例えば野球場に設置した場合には、ホームランを打った際に、支柱の色を変化させることができ、試合の流れを盛り上げることができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の支柱用照明装置は、支柱の側面を光源によって照射することから、支柱をライトアップすることができ、他の目的のために設けられた支柱を装飾用として用いることができる。したがって、支柱を利用して華やかな印象を与えることができる。また、競技の状態に応じて光源の発光状態が変化するため、競技の状態を多くの人に知らせることができる。このため、競技者等の意欲をかき立て、競技場における雰囲気を盛り上げることが可能である。
【0064】請求項2の発明の支柱用照明装置は、請求項1の発明の支柱用照明装置の効果に加えて、支柱の周面を円弧方向において均一に照射することができる。したがって、支柱自体が光源として光っているかのように見せることができ、装飾性を向上させることができる。また、光源から放射された光線が取付部材によって遮られるため、支柱の側面によって反射した光のみを間接的に見せることができ、柔らかな明るさを生じさせることができる。
【0065】請求項3の発明の支柱用照明装置は、請求項1または請求項2のいずれかの発明の支柱用照明装置の効果に加えて、複数の光源が支柱の高さ方向に所定の間隔で取付けられているため、支柱の長さが比較的長くても支柱の上部から下部まで均一な明るさで光らせることができる。
【0066】請求項4の発明の支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の効果に加えて、支柱を照射する光線の色を切替えることにより、支柱の色を変化させることができる。このため、装飾効果を一層向上させることができる。
【0067】請求項5の発明の支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の効果に加えて、線光源であるネオン管を利用するため、支柱の側面を均一に光らせることが可能である。
【0068】請求項6の発明の支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の効果に加えて、競技の状態に応じて支柱の発光色が変化するため、競技者等の意欲をさらにかき立て、競技場における雰囲気を盛り上げることが可能である。また、装飾効果を一層向上させることができる。
【0069】請求項7の発明の支柱用照明装置は、請求項6の発明の支柱用照明装置の効果に加えて、支柱の色が流れるように変化するため、装飾効果を極めて向上させることができる。
【0070】請求項8の発明の支柱用照明装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか一つの発明の支柱用照明装置の効果に加えて、競技者等によって放たれたボールが目標位置に到達したことを、光の変化によって多くの人に知らせることができる。このため、目標の位置にボールを飛ばそうとする意欲をかき立てるとともに、目標位置に到達させた場合に大きな喜びを感じさせることができる。
【出願人】 【識別番号】593098646
【氏名又は名称】株式会社小寺電子製作所
【出願日】 平成12年7月6日(2000.7.6)
【代理人】 【識別番号】100098224
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 勘次
【公開番号】 特開2002−25315(P2002−25315A)
【公開日】 平成14年1月25日(2002.1.25)
【出願番号】 特願2000−204494(P2000−204494)