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【発明の名称】 装飾灯の構造
【発明者】 【氏名】呉 政 雄

【要約】 【課題】複数のランプ体、導線及び制御器等を接続した一連の照明装置を、固定手段を有する基板上に取付け、所定の図形や文字を表現して、装飾の効果を高めるようにした装飾灯の構造の提供する。

【解決手段】多重構造や平面状に構成された透明あるいは半透明のプラスチック製の基板1を有し、該基板1上にランプ体3を固定する固定手段を設けたもので、この固定手段による固定は、基板1から矩形や円形状に切取られた部分と、前記ランプ体3を支持するソケット32の両脇に形成された凹溝333とを嵌合したり、又は該基板1に開設された通孔11を取り囲むように基板1の一部を切り起こし、通孔11に前記凹溝333を嵌合し、ランプ体3を基板1に平行又は垂直に固定したり、あるいは前記基板1より切り起こした舌片4を該基板1との間に間隙47を作るように曲げ、この間隙47に前記ランプ体3を収容し固定するようにしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 図形や文字を表現する装飾灯の構造において、複数のソケットにそれぞれ取付けられたランプ体、導線、プラグ及び制御器を接続してなる装飾灯と、前記ソケットと導線を固定する固定手段が設けられた平板状の基板とからなり、前記ソケットと導線を固定手段で基板に固定することにより、前記ランプ体が予定された図形や文字を表現するようにしたことを特徴とする装飾灯の構造。
【請求項2】 前記ランプ体は、基板と平行あるいは垂直に配置したことを特徴とする請求項1に記載の装飾灯の構造。
【請求項3】 前記固定手段は、前記ソケットを環状体により構成するとともに当該ソケットに、相対する両側に軸線に沿って伸延する平行な2つのフランジを設け、これら両フランジ相互間に幅が前記基板の厚さよりやや大きくされた凹溝を形成し、前記基板に、対辺間の距離が前記ソケットの外径よりやや大きい通孔を設けることにより構成し、該通孔の周縁部と前記凹溝とを嵌合することにより前記ソケットを通孔内に固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の装飾灯の構造。
【請求項4】 前記ソケットは、腰位置に前記導線を固定するフックを有することを特徴とする請求項3に記載の装飾灯の構造。
【請求項5】 前記固定手段は、前記ソケットを環状体により構成するとともに当該ソケットの腰位置に、軸線に直交するように上下2つのフランジを設け、これら両フランジ相互間に幅が前記基板の厚さよりやや大きい凹溝を形成し、前記基板に、直径が前記ソケットの外径よりやや大きく、前記相対するフランジの幅よりやや小さい円形の通孔を設けることにより構成し、前記通孔の周縁を前記凹溝に嵌合させることにより前記ランプ体及び前記ソケットを前記基板に垂直に固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の装飾灯の構造。
【請求項6】 前記固定手段は、前記通孔を含むように前記基板の一部を切り起すとともに該基板を約90°まで折返すことにより支持板を形成し、前記通孔の周縁に前記ソケットの両フランジ間の凹溝を嵌合し、前記ランプ体及び前記ソケットを前記基板と平行に固定するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の装飾灯の構造。
【請求項7】 前記固定手段は、前記基板より先端部の幅が根元部の幅より広い舌片を切起し、前記先端部に近い相対する両辺にフランジを形成するとともに前記両辺のほぼ中央部にノッチを設け、前記舌片の根元部を軸として折返した前記舌片の両フランジを前記両ノッチに挿入することにより前記舌片と基板との間に間隙を形成し、該間隙内に前記ランプ体、前記ソケット及び前記導線を収容し固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の装飾灯の構造。
【請求項8】 前記基板は、透明あるいは半透明のプラスチック板よりなり、図形、文字あるいは彩色を施すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の装飾灯の構造。
【請求項9】 図形や文字を表現する装飾灯の構造において、複数のソケットにそれぞれ取付けられたランプ体、導線、プラグ及び制御器を接続してなる装飾灯と、前記ソケットと導線を固定する固定手段が設けられた平板状の基板とからなり、前記ソケットと導線を固定手段で基板に固定することにより図形や文字を形成するようにしたことを特徴とする装飾灯の構造。
【請求項10】 前記基板は、周辺に形成された1つ以上のノッチを互いに基部まで密着嵌合することにより相互に垂直に結合して立体構造としたことを特徴とする請求項9記載の装飾灯の構造。
【請求項11】 前記固定手段は、前記ソケットを環状体により構成するとともに当該ソケットに、相対する両側に軸線に沿って伸延する平行な2つのフランジを設け、これら両フランジ相互間に幅が前記基板の厚さよりやや大きくされた凹溝を形成し、前記基板に、対辺間の距離が前記ソケットの外径よりやや大きい通孔を設けることにより構成し、該通孔の周縁部と前記凹溝とを嵌合することにより前記ソケットを通孔内に固定するようにしたことを特徴とする請求項9に記載の装飾灯の構造。
【請求項12】 前記ソケットは、腰位置に前記導線を固定するフックを有することを特徴とする請求項11記載の装飾灯の構造。
【請求項13】 前記固定手段は、前記ソケットを環状体により構成するとともに当該ソケットの腰位置に、軸線に直交するように上下2つのフランジを設け、これら両フランジ相互間に幅が前記基板の厚さよりやや大きい凹溝を形成し、前記基板に、直径が前記ソケットの外径よりやや大きく、前記相対するフランジの幅よりやや小さい円形の通孔を設けることにより構成し、前記通孔の周縁を前記凹溝に嵌合させることにより前記ランプ体及び前記ソケットを前記基板に垂直に固定するようにしたことを特徴とする請求項9記載の装飾灯の構造。
【請求項14】 前記固定手段は、前記通孔を含むように前記基板の一部を切り起すとともに該基板を約90°まで折返すことにより支持板を形成し、前記通孔の周縁に前記ソケットの両フランジ間の凹溝を嵌合し、前記ランプ体及び前記ソケットを前記基板と平行に固定するようにしたことを特徴とする請求項13記載の装飾灯の構造。
【請求項15】 前記固定手段は、前記基板より先端部の幅が根元部の幅より広い舌片を切起し、前記先端部に近い相対する両辺にフランジを形成するとともに前記両辺のほぼ中央部にノッチを設け、前記舌片の根元部を軸として折返した前記舌片の両フランジを前記両ノッチに挿入することにより前記舌片と基板との間に間隙を形成し、該間隙内に前記ランプ体、前記ソケット及び前記導線を収容し固定するようにしたことを特徴とする請求項9記載の装飾灯の構造。
【請求項16】 前記基板は、透明あるいは半透明のプラスチック板よりなり、図形、文字あるいは彩色を施すようにしたことを特徴とする請求項9記載の装飾灯の構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾灯に関し、特に、装飾の効果を高めるため、複数のソケットや導線を立体や平面で構成された基板上に固定して、基板に適合する色々な図形や文字を表現する装飾灯の構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】祭りや行列によく見られる展示物には、例えば、虎、馬、豹等の動物を象ったものがあるが、これら展示物の内、夜間の展示効果を高めるようにしたものの代表例に、いわゆる提灯がある。この提灯は、中国民俗における上元節の花灯(装飾提灯)に見られるように、内部にランプを灯して花灯の外観美や造型美を強調している。
【0003】この展示物は、ランプを連続的接続し、構成美を線状に表現した花灯(「装飾灯」と称す)であるが、この装飾灯におけるランプの支持法は、極く簡略であり、ただランプを支持物に縛り付けただけである。
【0004】このため、ランプの安定性は悪く、脱落する虞れがあり、固定的展示には適するが、効果的でなく、しかも取付作業に時間を要し、面倒である。
【0005】本発明は、このような従末技術の課題に鑑みなされたもので、複数のランプ体、導線及び制御器等を接続した一連の照明装置を、固定手段を有する基板上に取付け、所定の図形や文字を表現して、装飾の効果を高めるようにした装飾灯の構造の提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、多重構造や平面状に構成された透明あるいは半透明のプラスチック製の基板を有し、該基板上にランプ体を固定する固定手段を設けたもので、この固定手段による固定は、基板1から矩形や円形状に切取られた部分と、前記ランプ体3を支持するソケット32の両脇に形成された凹溝333とを嵌合したり、又は該基板に開設された通孔を取り囲むように基板の一部を切り起し、通孔に前記凹溝を嵌合し、ランプ体を基板に平行又は垂直に固定したり、あるいは前記基板より切り起した舌片を該基板との間に間隙を作るように曲げ、この間隙に前記ランプ体を収容し固定するようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面により説明する。
【0008】《第1実施形態》図1は本発明の第1実施形態を示す平面図、図2は同実施形態の単層基板の側面図、図3は同実施形態の多層基板の側面図である。
【0009】図1に示すように、本発明による装飾灯は、1つの基板1を有し、この基板1上に連続して配置されたランプ体3と導線40を固定する複数の固定手段21,22,23……等が設けられ、ランプ体3は基板1と平行又は垂直に取付けられている。ここに、ランプ体3は、バルブ31とグローブ30とからなり、該バルブ31の下部がソケット32に取付けられるような構成となっている。
【0010】図2,3の示すように、ランプ体3は、2層あるいは3層に設けられた基板1と平行取付けても、多重層の基板1の間に垂直に取付けてもよい。
【0011】前記固定手段21等の詳細な構成を、図4,5,6,7について説明する。
【0012】図4は基板上にランプ体等を取付けた平面図、図5は前記ランプ体等の側面図、図6は図5の平面図、図7は図4の基板上に舌片を取付けた局部平面図である。
【0013】ランプ体3の上部は、バルブ31とグローブ30があり、下部は環状体であるソケット32に取付けられている。この環状ソケット32の側面には、軸線に平行して伸延された2つのフランジ331,332が形成され、この両フランジ331,332間には幅が基板1の厚さよりやや大きい縦方向の凹溝333が形成されている。
【0014】基板1上の複数の固定手段21,22,23……は、基板1上に形成された長い矩形状の通孔を有し、該通孔の中間部位に固定用フランジ211,221,231……が形成されている。相対向する通孔周縁212,222,232…間の距離は、ソケット32の外径よりやや大とされている。
【0015】したがって、ソケット32の軸線が基板1に直交するように、ソケット32を基板1の通孔に差込み、ソケット32の凹溝333をフランジ211,221,231…に嵌合すれば、ランプ体3及びソケット32を通孔内に、基板1と垂直に固定できる。また、ランプ体3及びソケット32を基板1に平行にし、ソケット32の凹溝333をフランジ211,221,231…に嵌合すれば、ランプ体3及びソケット32を通孔内に基板1と平行に固定できる。
【0016】図7に示すように、相互に隣接しているランプ体3間に存在する導線40の固定は、1枚の長い舌片4で押圧することにより行うが、この舌片4については、後に詳述する。なお、この導線40の終端には、プラグ4A(図1参照)及び制御器(図示せず)が接続され、これにより所定の電源が供給されるようになっている。
【0017】《第2実施形態》図8は本発明の第2実施形態のソケットを示す側面図、図9は図8の平面図である。
【0018】この第2実施形態は、図8,9に示すように、ソケット32の固定を一層強化するため、ソケット32の腰位置にフック34を設け、このフック34内に導線40を挿通し固定している。このようにすれば、ソケット32は、基板1のみでなく導線40にも固定されるので、より強固な固定ができる。
【0019】《第3実施形態》図10は本発明の第3実施形態の固定手段を示す平面図、図11は図10の側面図である。
【0020】第3実施形態に係る固定手段は、相互に隣接しているランプ体3間の導線40を固定するに当り1枚の長い舌片4で押圧することにより行う。
【0021】この舌片4は、図10に示すように、根元部42が基板1と接続されるように基板1から切り起こされ、先端部41の幅は、根元部42の幅より大きく、また、先端部41の両側にはフランジ43,44が形成されている。
【0022】前記基板1は、前記舌片4を切り起こした部分のほぼ中央部両側にノッチ45,46が形成され、このノッチ45,46に前記フランジ43,44が挿入されるようになっている。フランジ43,44間の幅は、ノッチ45,46間の幅より広いので、根元部42を軸として舌片4を折曲げて、フランジ43,44をノッチ45,46に挿入すると、舌片4は隆起するようにカーブし、舌片4と基板1の間に間隙47が生じることになり、この間隙47内にバルブ31、ソケット32及び導線40を収容し、固定できる。
【0023】《第4実施形態》図12は本発明の第4実施形態の立体分解図、図13は図12の平面図、図14は図13を前端から見た一部断面側面図である。
【0024】本発明の第4実施形態は、ランプ体3を基板1上に固定する固定手段として、前記舌片4を使用せず、基板1に開設された各種形状の通孔11を使用するものである。
【0025】この固定手段は、図12,13,14に示すように、ソケット32には、当該ソケット32の腰位置に基板1と平行に、つまりソケット32の軸線に直交するように上下2つのフランジ51及び52を突設し、これら両フランジ51,52相互間に、幅が基板1の厚さよりやや大きい凹溝53を形成している。一方、基板1には、その直径がソケット32の外径よりやや大きく、両フランジ51,52間の距離よりやや小さい円形の通孔11を形成している。
【0026】このようにすれば、通孔11の周縁が凹溝53に嵌合し、基板1を上下から両フランジ51,52が挟持することになり、バルブ31とソケット32を基板1に対し垂直に固定することができる。
【0027】《第5実施形態》図15は本発明の第5実施形態の立体組立図、図16は図15の正面図、図17は図16の平面図、図18は図16の断面図である。
【0028】この第5実施形態に係る固定手段は、図15図に示すように、前記通孔11を含むように基板1を角形に切り起こし、接続部12よりほぼ90度程度まで折返すことにより支持板13を形成したものである。
【0029】このように構成した固定手段は、支持板13内に存在する通孔11の周縁に前述したソケット32の凹溝53を嵌合することにより、ランプ体3及びソケット32を基板1と平行に固定するようにしたものである。
【0030】さらに、この実施形態に前記舌片4による固定手段を組みこむこともできる。図16,17,18に示すように、前記基板1に形成した支持板13の下部に、図10,11に示す長い舌片4を設け、支持板13の通孔11にランプ体3、ソケット32及び導線40を取付け、舌片4の間隙内に導線40を収容し、固定してもよい。
【0031】《第6実施形態》前記実施形態は、基板1にランプ体3等を取付けているので、いわば平面的な装飾効果を発揮するものであるが、本発明は、これのみでなく、複数の基板1を組み合わせて所定の立体形状に仕上げ、立体的な装飾灯とし、より装飾や宣伝効果を高めたものである。
【0032】図19図は本発明の第6実施形態の概略立体分解図、図20は同第6実施形態の立体組立図である。
【0033】第6実施形態は、図19,20に示すように、個々の基板61,62,63,64,65,66,67が、例えば、トナカイあるいは鹿の体の一部となるように成形する。この場合、各基板には、少なくとも1つの深いノッチ611,621,631,641,651,661,671を形成しておく。
【0034】そして、各基板を組み合わせトナカイあるいは鹿を形作るとき、各基板のノッチ611,621,631,641,651,661,671を相互に深く基部に至るまで嵌合し、各基板が互いにクロスするように組み立てる。
【0035】この結果、立体造型物ができるので、この造型物の周縁に沿って一連のランプ体3及びソケット32を取付ける。
【0036】このようにして組みたてられた立体は、プラグ4Aを電源に接続すれば、ランプ体3が光り、造型物の輪郭が浮き上がり、夜間に一層の装飾あるいは宣伝効果を高めることができる。
【0037】本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神と範囲から逸脱することなく変更可能である。例えば、本発明による装飾構造は、照明装置や導線の便利な固定手段を提供するのみならず、前記基板の形状あるいは該基板の組み合わせにより、さらに変化自在の装飾効果の高い造型構造物を提供することもできる。また、前記基板1は、透明又は半透明のプラスチック板を使用し、その上に図形や文字あるいは色々な彩色を施すこともでき、これにより夜間のみでなく昼間でも装飾効果を高めることもできる。
【0038】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、平板状の基板にランプ体が取付けられたソケットを導線とともに固定手段で固定するようにしたので、装飾灯の支持が容易となり、ランプ体の取付け安定性もよく、脱落する虞れもなく、取付作業に時間を要することもない。しかも、ランプ体を所定の図形や文字等を表現するように基板の固定手段に固定すると平面的な装飾効果を、また、基板を結合して立体構造とすれば、立体的な装飾効果を発揮することになる。特に、ランプ体に点灯すれば、夜間などには高い装飾効果を発揮することになる。
【出願人】 【識別番号】500281442
【氏名又は名称】呉 政 雄
【出願日】 平成12年6月15日(2000.6.15)
【代理人】 【識別番号】100072349
【弁理士】
【氏名又は名称】八田 幹雄 (外4名)
【公開番号】 特開2002−25301(P2002−25301A)
【公開日】 平成14年1月25日(2002.1.25)
【出願番号】 特願2000−180167(P2000−180167)