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【発明の名称】 内燃機関の開弁制御装置
【発明者】 【氏名】大井 康広

【氏名】平工 恵三

【氏名】一瀬 宏樹

【氏名】加本 明

【氏名】渡辺 剛

【氏名】小澤 正弘

【要約】 【課題】吸気弁または排気弁の開弁状態を変更することができる内燃機関の開弁制御装置において全ての機関運転領域において内燃機関の出力特性を安定させる。

【解決手段】所定の条件が満たされるまでは機関運転状態とは無関係な所定の開弁状態にて開弁されるように開弁状態変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定し、所定の条件が満たされた後は開弁状態変更機構の動作状態の固定を解除し、その後は機関運転状態ごとに定められる開弁状態にて開弁されるように開弁状態変更機構を作動させる。開弁状態変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定している間に所定の条件が満たされたとしても機関運転状態ごとに定められる開弁状態が上記所定の開弁状態から許容範囲以上にずれているときには開弁状態変更機構の動作状態の固定を解除せずに継続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内燃機関の吸気弁または排気弁の開弁状態を変更することができる開弁状態変更機構を具備し、所定の条件が満たされるまでは内燃機関の運転状態とは無関係な一定の開弁状態にて吸気弁または排気弁が開弁されるように該開弁状態変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定し、所定の条件が満たされた後においては上記開弁状態変更機構の動作状態の固定を解除し、該開弁状態変更機構の動作状態の固定解除後においては内燃機関の運転状態ごとに定められる開弁状態にて吸気弁または排気弁が開弁されるように開弁状態変更機構を作動させる内燃機関の開弁制御装置において、開弁状態変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定している間に上記所定の条件が満たされたとしても上記内燃機関の運転状態ごとに定められる開弁状態が上記所定の開弁状態から許容範囲以上にずれているときには開弁状態変更機構の動作状態の固定を解除せずに継続することを特徴とする開弁制御装置。
【請求項2】 上記開弁状態変更機構が吸気弁または排気弁の開閉弁タイミングを変更することができる開閉弁タイミング変更機構であることを特徴とする請求項1に記載の開弁制御装置。
【請求項3】 内燃機関の吸気弁または排気弁の開閉弁タイミングを変更することができる開閉弁タイミング変更機構を具備し、内燃機関の運転が始動せしめられてから所定の条件が満たされるまでは最も早いタイミングと最も遅いタイミングとの間の内燃機関の運転状態とは無関係な一定のタイミングにて吸気弁または排気弁が開閉弁されるように該開閉弁タイミング変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定し、所定の条件が満たされた後においては上記開閉弁タイミング変更機構の動作状態の固定を解除し、該開閉弁タイミングの動作状態の固定解除後において内燃機関の運転がアイドリング運転状態にあるときには最も遅いタイミングにて吸気弁または排気弁が開閉弁されるように開閉弁タイミング変更機構を作動させ、内燃機関の運転がアイドリング運転状態ではないときには内燃機関の運転状態ごとに定められるタイミングにて吸気弁または排気弁が開閉弁されるように開閉弁タイミング変更機構を作動させる内燃機関の開弁制御装置において、開閉弁タイミング変更機構の動作状態を上記特定の動作状態に固定している間に上記所定の条件が満たされたとしても内燃機関の運転がアイドリング運転状態にあるときには開閉弁タイミング変更機構の動作状態の固定を解除せずに継続することを特徴とする開弁制御装置。
【請求項4】 上記開閉弁タイミング変更機構が油圧油により作動せしめられ、上記所定の条件が上記油圧油の温度が予め定められた温度よりも高いことであることを特徴とする請求項2または3に記載の開弁制御装置。
【請求項5】 内燃機関の運転が停止されるときに上記開閉弁タイミング変更機構の動作状態が上記特定の動作状態に固定されることを特徴とする請求項2または3に記載の開弁制御装置。
【請求項6】 内燃機関の運転の停止が要求されたときに内燃機関の運転が予め定められた期間に亘って継続され、該予め定められた期間内に上記開閉弁タイミング変更機構の動作状態が上記特定の動作状態に固定され、その後、内燃機関の運転が停止されることを特徴とする請求項5に記載の開弁制御装置。
【請求項7】 上記内燃機関の運転を継続する予め定められた期間を機関回転数が大きくなると短くなるように設定することを特徴とする請求項6に記載の開弁制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の開弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては要求機関出力を出力するために機関回転数や要求機関負荷に応じて燃焼室内に吸入される空気の量(以下、吸気量)を変える必要がある。従来では機関吸気通路にスロットル弁を配置し、当該スロットル弁の開度を調節することにより吸気量を制御していた。しかしながらスロットル弁により吸気量を制御するとスロットル弁下流の吸気通路内に負圧が生じ、このため燃焼室内においてポンピングロスが発生し、したがって機関出力効率が低下するという問題があった。そこでスロットル弁を使用せずに吸気量を変える手段として機関回転数や要求機関負荷に応じて吸気弁の開閉弁タイミングを変更するという手段が提案されている。こうした開閉弁タイミング変更手段を採用した内燃機関は特開平11ー210424号公報に開示されている。
【0003】ところで上記公報に記載の開閉弁タイミング変更手段はエンジンオイルの圧力、すなわち油圧を利用して吸気弁の開閉弁タイミングを制御する。ところが内燃機関の運転が始動せしめられた直後においてはエンジンオイルの温度が低いために開閉弁タイミング変更手段による開閉弁タイミングの制御速度は遅いので吸気弁の開閉弁タイミングが所望のタイミングに即座には変更されず、したがって吸気量は即座には所望の量とはならない。そこで上記公報に記載の内燃機関では吸気弁の開閉弁タイミングを内燃機関の運転状態に係わりなく平均して高い機関出力効率を確保することができる一定のタイミングに固定し、エンジンオイルの温度が高くなったときに吸気弁の開閉弁タイミングの固定を解除し、吸気弁の開閉弁タイミングを内燃機関の運転状態ごとに定められるタイミングとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように上記公報に記載の内燃機関ではエンジンオイルの温度が高くなったときに吸気弁の開閉弁タイミングの固定を解除し、吸気弁の開閉弁タイミングを内燃機関の運転状態ごとに定められるタイミングとするがこの開閉弁タイミングの固定解除後のタイミングが一定のタイミングから大きく異なる場合には機関出力負荷が急激に変化する可能性がある。このことは内燃機関の出力安定性の観点からは好ましくない。すなわち一般的に内燃機関には出力安定性が求められているが上記公報に記載の内燃機関ではこの出力安定性が得られない。
【0005】またこのことは例えば内燃機関の始動直後において排気弁の開閉弁タイミングを一定のタイミングに固定し、エンジンオイルの温度が高くなったときに排気弁の開閉弁タイミングの固定を解除し、吸気弁の開閉弁タイミングを内燃機関の運転状態ごとに定められるタイミングとし、斯くして機関出力効率を高く維持するようにした内燃機関にも当てはまる。
【0006】さらにこのことは一般的に所定の条件が満たされるまで吸気弁または排気弁の開弁状態を特定の開弁状態に固定し、所定の条件が満たされたときに吸気弁または排気弁の開弁状態の固定を解除し、吸気弁または排気弁の開弁状態を内燃機関の運転状態ごとに定められる開弁状態とし、斯くして機関出力効率を高く維持するようにした内燃機関にも当てはまる。
【0007】こうした事情に鑑み本発明の目的は吸気弁または排気弁の開弁状態を変更することができる内燃機関の開弁制御装置において全ての機関運転領域において内燃機関の出力特性を安定させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために1番目の発明では、内燃機関の吸気弁または排気弁の開弁状態を変更することができる開弁状態変更機構を具備し、所定の条件が満たされるまでは内燃機関の運転状態とは無関係な一定の開弁状態にて吸気弁または排気弁が開弁されるように該開弁状態変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定し、所定の条件が満たされた後においては上記開弁状態変更機構の動作状態の固定を解除し、該開弁状態変更機構の動作状態の固定解除後においては内燃機関の運転状態ごとに定められる開弁状態にて吸気弁または排気弁が開弁されるように開弁状態変更機構を作動させる内燃機関の開弁制御装置において、開弁状態変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定している間に上記所定の条件が満たされたとしても上記内燃機関の運転状態ごとに定められる開弁状態が上記所定の開弁状態から許容範囲以上にずれているときには開弁状態変更機構の動作状態の固定を解除せずに継続する。
【0009】2番目の発明では1番目の発明において、上記開弁状態変更機構が吸気弁または排気弁の開閉弁タイミングを変更することができる開閉弁タイミング変更機構である。上記課題を解決するために3番目の発明では、内燃機関の吸気弁または排気弁の開閉弁タイミングを変更することができる開閉弁タイミング変更機構を具備し、内燃機関の運転が始動せしめられてから所定の条件が満たされるまでは最も早いタイミングと最も遅いタイミングとの間の内燃機関の運転状態とは無関係な一定のタイミングにて吸気弁または排気弁が開閉弁されるように該開閉弁タイミング変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定し、所定の条件が満たされた後においては上記開閉弁タイミング変更機構の動作状態の固定を解除し、該開閉弁タイミングの動作状態の固定解除後において内燃機関の運転がアイドリング運転状態にあるときには最も遅いタイミングにて吸気弁または排気弁が開閉弁されるように開閉弁タイミング変更機構を作動させ、内燃機関の運転がアイドリング運転状態ではないときには内燃機関の運転状態ごとに定められるタイミングにて吸気弁または排気弁が開閉弁されるように開閉弁タイミング変更機構を作動させる内燃機関の開閉弁タイミング制御装置において、開閉弁タイミング変更機構の動作状態を上記特定の動作状態に固定している間に上記所定の条件が満たされたとしても内燃機関の運転がアイドリング運転状態にあるときには開閉弁タイミング変更機構の動作状態の固定を解除せずに継続する。
【0010】4番目の発明では2番目の発明または3番目の発明において、上記開閉弁タイミング変更機構が油圧油により作動せしめられ、上記所定の条件が上記油圧油の温度が予め定められた温度よりも高いことである。5番目の発明では2番目または3番目の発明において、内燃機関の運転が停止されるときに上記開閉弁タイミング変更機構の動作が上記特定動作状態に固定される。
【0011】6番目の発明では5番目の発明において、内燃機関の運転の停止が要求されたときに内燃機関の運転が予め定められた期間に亘って継続され、該予め定められた期間内に上記開閉弁タイミング変更機構の動作が上記特定動作状態に固定され、その後、内燃機関の運転が停止される。7番目の発明では6番目の発明において、上記内燃機関の運転を継続する予め定められた期間を機関回転数が大きくなると短くなるように設定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は本発明の開閉弁タイミング制御装置を備えたいわゆる4サイクルガソリンエンジンを示す。図1において1は機関本体、2は吸気ポート、3は吸気弁、4は排気ポート、5は排気弁、6は燃焼室、7は点火栓である。燃焼室6内にはピストン8が配置される。吸気弁3は吸気弁開閉弁特性変更機構により開閉駆動せしめられる。吸気弁開閉弁特性変更機構については後に詳細に説明する。
【0013】吸気ポート2は吸気マニホルド9に接続される。吸気マニホルド9はサージタンク10を介して吸気通路11に接続される。吸気通路11には吸気量を検出するための質量流量検出器12が配置される。質量流量検出器12の上流側の吸気通路11にはエアクリーナ13が接続される。一方、質量流量検出器12の下流側の吸気通路11にはスロットル弁15が配置される。スロットル弁15はピストン8のポンピングロスを最小限に抑えるために大部分の機関運転領域において全開とされている。吸気絞り弁15の下流側であって吸気ポート2近傍の吸気マニホルド9には燃料噴射弁16が取り付けられる。燃料噴射弁16は燃料供給通路17を介して燃料タンク18に接続される。燃料供給通路17には吐出量可変の燃料ポンプ19が配置される。排気ポート4は排気マニホルド20に接続される。排気マニホルド20は排気通路21に接続される。
【0014】機関本体1には点火デストリビュータ25が取り付けられる。点火デストリビュータ25には二つのクランク角センサ26および27が取り付けられる。これらクランク角センサ26および27から出力されるパルス信号に基づいて機関回転数が算出される。内燃機関は電子制御装置50を具備する。電子制御装置50はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス51により互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55、および出力ポート56を具備する。質量流量検出器12は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に接続される。クランク角センサ26および27は入力ポート55に直接接続される。点火栓7、燃料噴射弁16、および燃料ポンプ19は対応する駆動回路58を介して出力ポート56に接続される。アクセルペダル14には負荷センサ28が接続される。負荷センサ28は内燃機関に対する要求機関負荷を検出する。負荷センサ28は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に接続される。
【0015】次に図2〜図4を参照して本実施例の吸気弁開閉弁特性変更機構を簡単に説明する。図2は吸気弁開閉弁特性変更機構の全体図である。吸気弁開閉弁特性変更機構は主に吸気弁3の閉弁タイミングを変更するための機構(以下、閉弁タイミング変更機構)と、吸気弁3の開弁量を変更するための機構(以下、開弁量変更機構)とを具備する。閉弁タイミング変更機構を図3に詳細に示し、開弁量変更機構を図4に詳細に示した。なお閉弁タイミング変更機構の代わりに吸気弁3の開弁タイミングを変更するための開弁タイミング変更機構を採用してもよい。
【0016】閉弁タイミング変更機構は図3に示したようにロータ43とハウジング44とを有する。ロータ43は一定範囲内において回動可能にハウジング44内に収容される。またロータ43はカムシャフト34に回転不能に取り付けられる。さらにロータ43はその外周壁面から径方向外方へと延びる四つの羽根45を有する。一方、ハウジング44はその内周壁面から径方向内方へと延びる四つの隔壁46を有する。ロータ43がハウジング44内に収容されたときにこれら羽根45と隔壁46との間に八つの隔室46a、46bが形成される。これら隔室には切換弁48を介してオイルポンプ49が接続される。オイルポンプ49は機関運転により作動せしめられる。オイルタンク41内のエンジンオイルが隔室46aに供給され、油圧が印加されると閉弁タイミングが早くせしめられる。一方、エンジンオイルが隔室46bに供給され、油圧が印加されると閉弁タイミングが遅くせしめられる。このようにエンジンオイルが供給される隔室を変えることにより吸気弁3の閉弁タイミングを変更することができる。なおハウジング44は歯車であり、図2に示したように内燃機関の出力により回転せしめられる歯車60に係合する。また隔室に供給される油圧が零となるとロータ43は閉弁タイミングが最も遅くなる位置に向かって移動するようになっている。
【0017】なおオイルタンク41にはエンジンオイルの温度を検出するための油温センサ67が取り付けられる。油温センサ67は対応するA/D変換器57を介して入力ポート55に接続される。一方、開弁量変更機構は図2に示したように三つのカム32a、32b、32cと、これらカムに対応する三つのリフトアーム33a、33b、33cとを有する。リフトアーム33a,33b,33cはシャフト35に揺動可能に取り付けられる。したがってこれらリフトアーム33a,33b,33cはそれぞれ対応するカム32a,32b,32cによりシャフト35周りで揺動せしめられる。各カムが吸気弁3をリフトする量、すなわち開弁量はそれぞれ異なる。図4に示したように中央のリフトアーム33aの端部に一つの貫通孔36が形成される。残りの二つのリフトアーム33b、33cの端部にはそれぞれ油圧室37b、37cが形成される。各油圧室37b、37c内にはそれぞれ対応してピン38b、38cが摺動可能に収容される。ピン38b,38cはコイルバネ39b,39cにより油圧室37b,37c内に引き込まれるように付勢されている。また油圧室37b、37cは切換弁40を介してオイルポンプ49に接続される。
【0018】オイルタンク41内のエンジンオイルがいずれの油圧室37b、37cにも供給されないときにはピン38b,38cは油圧室37b,37c内に引き込まれたままであるのでカム33aにより吸気弁3が開弁駆動せしめられる。またエンジンオイルが油圧室37bに供給されたときにはピン38bがコイルバネ39bの付勢力に抗して油圧室37bから突出せしめられて貫通孔36内に嵌り込むのでカム33bにより吸気弁3が開弁駆動せしめられる。さらにエンジンオイルが油圧室37cに供給されたときにはピン38cがコイルバネ39cの付勢力に抗して油圧室37cから突出せしめられて貫通孔36内に嵌り込むのでカム33cにより吸気弁3が開弁駆動せしめられる。このようにエンジンオイルが供給される油圧室を変えることにより吸気弁3の開弁量を変更し、燃焼室6内に供給せしめられる吸気量を制御することができる。
【0019】次に本実施例におけるカムの選択と吸気弁の閉弁タイミングの設定とについて説明する。本実施例では機関回転数Neと機関要求負荷Lとに応じて要求吸気量TGaと要求燃料噴射量TQが算出される。本実施例ではこれら要求吸気量TGaおよび要求燃料噴射量TQとを図5に示したように機関回転数Neと機関要求負荷Lとの関数としてマップの形で予め記憶しておき、当該マップを用いて要求吸気量TGaおよび要求燃料噴射量Qを算出する。
【0020】次いで要求吸気量TGaに応じて開弁量変更機構の三つのカム33a,33b,33cのいずれのカムにより吸気弁3を開弁させるかを決定する。すなわち吸気弁3を開弁させるためにいずれのカムを実質的に機能させるかを決定する。本実施例では要求吸気量TGaが多いときには吸気弁3を最も大きく開弁することができるカム(以下、大カム)32cが選択され、要求吸気量TGaが中程度の量であるときには吸気弁3を中程度の大きさで開弁することができるカム(以下、中カム)32bが選択され、要求吸気量TGaが少ないときには吸気弁3を最も小さく開弁することができるカム(以下、小カム)32aが選択される。
【0021】ところでこのように要求吸気量TGaに応じて決定されたカムを機能させるように変更しても実際の吸気量(以下、実吸気量)は段階的にしか変化しないので実吸気量を正確に要求吸気量TGaとすることができないことがある。そこで本実施例では吸気弁3の閉弁タイミングを変更すれば実吸気量が変化することを利用して実吸気量が正確に要求吸気量となるようにする。すなわち機能させるカムを変更した後に要求吸気量TGaと実吸気量との間のずれ量に応じて閉弁タイミング変更機構により吸気弁3の閉弁タイミングを変更するようにする。本実施例の閉弁タイミング変更機構は吸気弁3の閉弁タイミングを連続的に変更することができるので実吸気量を正確に要求吸気量TGaとすることができる。
【0022】次に実吸気量を目標吸気量とするための閉弁タイミングの決定方法について説明する。以下の説明では理解しやすいように大カム33c、中カム33b、小カム33aの開弁角度範囲が図6に示したようにそれぞれ180°、120°、90°である場合について説明する。一般的に燃焼室6内におけるピストン8の移動速度が速いときほど単位時間当たりの吸気量は多くなる。また吸気弁3の開弁量が大きいときほど単位時間当たりの吸気量は多くなる。したがって燃焼室6内におけるピストン8の移動速度が最も速いとき、すなわちクランク角度が吸気下死点前90°にあるときに吸気弁3の開弁量が最も大きくなるように吸気弁3の閉弁タイミングを設定すれば吸気量が最大となる。したがって大カム33cが機能せしめられているときには閉弁タイミングを吸気下死点に設定すれば吸気弁3は吸気下死点前90°において最も大きく開弁するので吸気量は大カム33cを機能させたときに可能な範囲で最大となる。同様に中カム33bが機能せしめられているときには閉弁タイミングを吸気下死点前30°に設定すれば吸気量は中カム33bを機能させたときに可能な範囲で最大となり、小カム33aが機能せしめられているときには閉弁タイミングを吸気下死点前45°に設定すれば吸気量は小カム33aを機能させたときに可能な範囲で最大となる。
【0023】このことを念頭において閉弁タイミングTCと吸気量Gaとの関係を示せば図7のようになる。すなわち図7の線Lは大カム33cを機能させたときにおける閉弁タイミングTCと吸気量Gaとの間の定性的な関係を示しており、ここでは閉弁タイミングTCが吸気下死点BDC(図7では0°と表示)に設定されたときに吸気量Gaが最も大きく、閉弁タイミングTCが吸気下死点BDCよりも早く設定されるほど吸気量Gaは徐々に小さくなる。また図7の線Mは中カム33bを機能させたときにおける閉弁タイミングTCと吸気量Gaとの間の定性的な関係を示し、ここでは閉弁タイミングTCが吸気下死点前30°(図7では−30°と表示)に設定されたときに吸気量Gaが最も大きく、閉弁タイミングTCが吸気下死点前30°よりも早く或いは遅く設定されるほど吸気量Gaは徐々に小さくなる。さらに図7の線Sは小カム33aを機能させたときにおける閉弁タイミングTCと吸気量Gaとの間の定性的な関係を示し、ここでは閉弁タイミングTCが吸気下死点前45°(図7では−45°と表示)に設定されたときに吸気量Gaが最も大きく、閉弁タイミングTCが吸気下死点前45°よりも早く或いは遅く設定されるほど吸気量Gaは徐々に小さくなる。
【0024】したがって本実施例では上述したように要求吸気量に応じて決定されたカムを機能させるべく開弁量変更機構を作動させ、このときの要求吸気量と実吸気量との間のずれ量と、図7に示した関係とから要求吸気量と実吸気量との間のずれ量が零となるように吸気弁3の閉弁タイミングが決定される。実際には要求吸気量と実吸気量とのずれが零となる吸気弁3の閉弁タイミングを機関回転数Nと要求機関負荷Lとの関数としてマップの形で予め記憶しておき、このマップから機関回転数Nと要求機関負荷Lとに基づいて吸気弁3の目標閉弁タイミングが決定される。
【0025】ところで内燃機関が始動されてから或る一定期間が経過するまでの間(以下、機関始動期間と称す)において内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには要求機関負荷が小さいので内燃機関の燃費を向上するという観点では吸気量を少なくすると共に燃料噴射量をも少なくすることが好ましい。そこで本実施例では内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには小カム33aにより吸気弁3が開弁されるようにされる。
【0026】ところが上述したように内燃機関の燃費を向上するという観点では機関始動期間において内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには吸気量をできるだけ少なくすることが好ましいが機関始動期間においては内燃機関の温度が低いので吸気量が少なすぎると内燃機関の運転が安定しない。そこで機関始動期間において内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには小カム33aにより吸気弁3が開弁されるようにすると共に吸気弁33aの閉弁タイミングを最も早いタイミングと最も遅いタイミングの概ね中間にある機関運転状態とは無関係な一定のタイミング(以下、中間タイミングと称す)とすることが好ましい。
【0027】ところが本実施例の閉弁タイミング変更機構の構造的な理由から内燃機関の運転が停止されたとき(以下、機関停止時と称す)には閉弁タイミング変更機構は吸気弁3を最も遅いタイミングにて開弁する状態となる。したがって上述したように内燃機関の運転が始動されたとき(以下、機関始動時と称す)に吸気弁3が中間タイミングにて閉弁されるように閉弁タイミング変更機構を作動する必要がある。ところが機関始動時においてはエンジンオイルの温度(以下、油温と称す)が低く、エンジンオイルの粘性が高いので閉弁タイミング変更機構の動作速度が遅く、したがって機関始動時に吸気弁3の閉弁タイミングを中間タイミングに即座にすることができない。
【0028】そこで本実施例では機関停止時に閉弁タイミング変更機構のロータ43の位置を吸気弁3を中間タイミングにて閉弁させる位置に固定するようにする。すなわち内燃機関の運転の停止が要求されたときにはその要求にも係わらず予め定められた期間に亘って内燃機関の運転を継続し、この間にロータ43の位置を吸気弁3を中間タイミングにて閉弁させる位置に固定し、その後、内燃機関の運転を停止するようにする。これによれば機関始動時に閉弁タイミング変更機構は吸気弁3を中間タイミングにて閉弁するようになっているので内燃機関を安定して運転させることができる吸気量が機関始動直後から確保される。
【0029】図8に機関停止時に閉弁タイミング変更機構のロータ43の位置を吸気弁3を中間タイミングにて閉弁させる位置に固定するための回路図を示した。図8において59はイグニッションスイッチであり、61はメインリレーであり、62はサブリレーである。機関運転を停止することが要求されたときにはイグニッションスイッチ59がオフとされる。しかしながらメインリレー61およびサブリレー62は即座にはオフとはされずにイグニッションスイッチ59がオフとされたことを契機として吸気弁3の閉弁タイミングを中間タイミングとする。斯くして吸気弁3の閉弁タイミングが中間タイミングとされた後にサブリレー62がオフとされる。これによりライン63を介して燃料噴射弁16の作動が停止され、ライン64を介して点火栓7の作動が停止される。最後にメインリレー61がオフとされ、これによりライン65を介して内燃機関のその他の電子機器への電力供給が停止される。
【0030】また図9には閉弁タイミングを中間タイミングに固定するための手段を示した。図9を参照すると閉弁タイミング変更機構のロータ43とハウジング44とが示されている。図示した構成では内燃機関の運転の停止が要求され、ロータ43の位置が吸気弁3を中間タイミングにて閉弁する位置とされたときにピン66がロータ43の羽根45に形成された凹部内に挿入せしめられ、斯くして内燃機関の運転が停止されたとしてもロータ43の位置は吸気弁3を中間タイミングにて閉弁する位置に固定される。
【0031】ところで上述したように本実施例においては機関始動期間において内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには吸気弁3は中間タイミングにて閉弁されるようになっている。これは上述したように内燃機関を安定して運転させる目的以外にも内燃機関の温度を迅速に上昇させるという目的もある。したがって内燃機関の出力効率を高く維持するという観点から油温が高くなったとき(広くは所定の条件が満たされたとき)には吸気弁3の閉弁タイミングを中間タイミングに固定した状態(以下、中間ロックと称す)を解除し、上述したように機関回転数と機関負荷とに応じて定まるタイミングにて吸気弁3が閉弁されるようにすることが好ましい。
【0032】一方、油温が高くなったとしても内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには吸気量および燃料噴射量共に非常に少ないので燃料は燃焼しづらい。ここで吸気弁3の閉弁タイミングが早すぎると排気弁5が開弁しているうちに吸気弁3が開弁し、燃焼室内に排気ガスが残留することがあり、この場合、燃料はさらに燃焼しづらくなる。そこで本実施例では内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには吸気弁3の閉弁タイミングを最も遅いタイミング(以下、最遅角タイミングと称す)とし、したがって吸気弁3の開弁タイミングを最も遅いタイミングとし、斯くして燃焼室6から排気ガスが十分に排気されて排気弁5が閉弁している状態で吸気弁3が開弁するようにする。
【0033】本実施例では内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには吸気弁3の閉弁タイミングは最遅角タイミングとされるので機関始動期間において油温が高くなったときに中間ロックを解除したときに内燃機関がアイドリング運転状態にあると吸気弁3の閉弁タイミングは中間タイミングから最遅角タイミングに一気に変わることとなる。このとき吸気量が比較的大きく変化するので機関負荷も大きく変化し、したがって内燃機関の出力特性が安定しない。
【0034】そこで本実施例では内燃機関の出力特性を安定させるために機関始動期間において油温が高くなったとしても内燃機関がアイドリング運転状態にあるときには中間ロックを継続し、内燃機関がアイドリング運転状態でなくなったときに初めて中間ロックを解除するようにする。斯くして本実施例によれば内燃機関の出力特性が安定する。
【0035】次に図10〜図13のフローチャートを参照して第1実施例における吸気弁の閉弁タイミング制御について説明する。図10は内燃機関の運転の停止が要求されたときに実行される機関停止時制御を実行するためのルーチンである。図10では初めにステップ100において機関運転を継続する期間(以下、閾値)PTHが算出される。ここでの閾値PTHは例えば図11に示した関係を利用して算出される。すなわち図11を参照すると機関回転数Neが大きいほど閾値PTHは短くなる。なぜならば機関回転数Neが大きいほど油圧は高く、したがって閉弁タイミングが中間タイミングとなるまでの閉弁タイミング変更機構のロータ43の駆動時間が短くてよいからである。
【0036】次いでステップ101において機関運転の停止要求が発せられてから経過した時間(以下、経過時間)Pがカウントアップされる。次いでステップ102において中間ロック制御が実行される。すなわち閉弁タイミング変更機構のピン66がロータ43の凹部内に挿入され、これにより閉弁タイミング変更機構の動作が特定動作状態に固定され、斯くして吸気弁3の閉弁タイミングが最も早いタイミングと最も遅いタイミングとの間の中間タイミングとされる。
【0037】次いでステップ103において経過時間Pが閾値PTHを超えた(P≧PTH)か否かが判別される。ステップ103においてP≧PTHであると判別されたときにはステップ104以降のステップにより機関運転が停止される。すなわちステップ104において中間ロック解除フラグFlockがリセットされる。この中間ロック解除フラグFlockは閉弁タイミング変更機構の動作が特定動作状態に固定されたときにリセットされ、閉弁タイミング変更機構の動作の固定が解除されたときにセットされるフラグである。
【0038】次いでステップ105において経過時間Pがクリアされ、次いでステップ106においてサブリレーがオフとされ、次いでステップ107において燃料噴射弁16からの燃料噴射を停止するいわゆるフューエルカットが実行され、次いでステップ108において点火栓7の作動が停止され、最後にステップ109においてメインリレーがオフとされる。なおステップ107および108はステップ106においてサブリレーをオフとしようとしてもオフにならない場合に確実に機関運転が停止されるようにするために組み込まれたステップである。
【0039】図12は吸気弁の閉弁タイミングを決定するために実行されるルーチンである。図12では初めにステップ300において中間ロック解除フラグFlockがセットされているか否かが判別される。内燃機関の運転が停止されて初めてステップ300の判別が行われるときには中間ロック解除フラグFlockはリセットされているのでこのときにはステップ303に進んで中間ロック解除制御が実行される。中間ロック解除制御は図13に示したルーチンに従って実行される。
【0040】この中間ロック解除制御により閉弁タイミング変更機構の動作の固定がいったん解除されると中間ロック解除フラグFlockがセットされるのでこの後はステップ300においてFlock=1であると判別されるのでこのときにはステップ301に進んで機関回転数Neと機関負荷Lとの関数で吸気弁3の目標閉弁タイミングTAが算出され、次いでステップ302において閉弁タイミング制御が実行される。閉弁タイミング制御では吸気弁3の閉弁タイミングがステップ301にて算出された目標閉弁タイミングTAとなるように閉弁タイミング変更機構が動作せしめられる。
【0041】図13は図12のステップ303の中間ロック解除制御を実行するためのルーチンである。図13では初めにステップ400において油温Toが所定温度Tthよりも高いか否かが判別される。ここで油温Toは油温センサ76により直接検出される。しかしながらこれ以外の方法により油温を検出するようにしてもよい。例えば内燃機関を冷却するために冷却水を利用している場合にはこの冷却水の温度から油温を推定することができる。すなわち油温センサを用いる代わりに冷却水の温度に基づいて油温を検出するようにしてもよい。
【0042】また内燃機関の運転が停止されてから経過した時間から内燃機関の運転が始動されたときにおける油温を推定し、この推定油温を初期油温として内燃機関の運転が始動されてからの油温上昇分をこの初期油温に加算することにより油温を推定するようにしてもよい。ここで内燃機関の運転が始動されてからの油温上昇分は機関始動からのトータルの吸気量または燃料噴射量から推定することができる。すなわちトータルの吸気量(または燃料噴射量)が多くなるほど内燃機関が発生したトータルの熱量が多く、油温が大きく上昇する。したがってこれら機関始動からのトータルの吸気量または燃料噴射量から油温上昇分を推定することができる。
【0043】内燃機関の運転が停止された後に内燃機関の運転が再開されると内燃機関の運転再開時から或る期間の間は油温Toは低い。したがってこの期間の間はステップ400においてTo≦Tthであると判別され、ルーチンはそのまま終了する。すなわち内燃機関の運転再開時から或る期間の間は閉弁タイミング変更機構の動作状態は中間ロックされた状態、すなわち特定の動作状態に固定されたままに維持される。
【0044】一方、内燃機関の運転が再開されてから或る期間が経過すると油温Toが高くなるのでステップ400においてTo>Tthであると判別され、ステップ401に進む。ステップ402では内燃機関がアイドリング運転状態にあるか否かが判別される。ここで内燃機関がアイドリング運転状態にあると判別されたときにはそのままルーチンが終了する。すなわちこの場合には閉弁タイミング変更機構の動作状態は中間ロックされた状態に維持される。
【0045】一方、ステップ402において内燃機関がアイドリング運転状態にないと判別されたときにはステップ403に進んで閉弁タイミング変更機構の動作の中間ロック状態が解除され、次いでステップ404に進んで中間ロック解除フラグFlockがセットされ、ルーチンが終了する。次に第2実施例について説明する。第2実施例の構成および作用は以下で説明する事項を除いて第1実施例と同様である。上述したように内燃機関に対しては出力特性を安定させるという要請がある。第1実施例では中間ロックを解除しようとしたときに内燃機関がアイドリング運転状態にある場合には中間ロックを解除せずに継続するようにしている。しかしながらこのように中間ロックを解除しようとしたときに内燃機関がアイドリング運転状態にない場合においても中間ロックが解除されると吸気弁の閉弁タイミングが中間タイミングから大きく変化することもある。
【0046】そこで本実施例では機関始動期間において油温が高くなったとしても、すなわち所定の条件が満たされたとしても中間ロックを解除すると吸気弁3の閉弁タイミングが大きく変化する場合には中間ロックを継続し、逆に吸気弁3の閉弁タイミングの変化が許容範囲内にあるときには油温が高くなったときに中間ロックを解除するようにする。これによれば内燃機関の出力特性が安定する。
【0047】次に図14に示したフローチャートを参照して第2実施例に従った中間ロック解除制御について説明する。なお機関停止時制御および閉弁タイミング制御は第1実施例のものと同じであり、図14のルーチンは図12のステップ303にて実行されるルーチンである。図14では初めにステップ500において油温Toが所定温度ToTHよりも高いか否かが判別される。ステップ500においてTo>ToTHであると判別されたときにはステップ501に進んで機関運転状態に応じた吸気弁3の閉弁タイミングTtが算出され、ステップ502に進む。
【0048】ステップ502では閉弁タイミングTtと中間タイミングTcとの差が所定値Kの範囲内にあるか否かが判別される。ステップ502においてTc−K<Tt<Tc+Kであると判別されたときにはステップ503に進んで中間ロックが解除され、中間ロック解除フラグFlockがセットされ、ルーチンが終了する。一方、ステップ500においてTo≦ToTHと判別されたとき、およびステップ504においてTc−K≧Tt、或いはTt≧Tc+Kであると判別されたときにはルーチンが終了する。すなわちこのときには中間ロックが継続される。
【0049】なお第2実施例は所定の条件が満たされるまでは吸気弁の閉弁タイミングが機関運転状態に無関係な一定のタイミングに固定されるように閉弁タイミング変更機構の動作状態を特定の動作状態に固定するようにした内燃機関に関する実施例であるが、第2実施例の目的と同じ目的を達成するために所定の条件が満たされるまでは吸気弁の開弁量や開弁期間(作用角)を含む吸気弁の開弁状態が機関運転状態に無関係な一定の開弁状態(開弁量または開弁期間)に固定されるように吸気弁の開弁状態(開弁量または開弁期間)を変更することができる機構の動作状態を特定の動作状態に固定するようにした内燃機関に第2実施例の技術思想を適用することもできる。
【0050】また上述した2つの実施例は吸気弁3の閉弁タイミングを制御するための閉弁タイミング変更機構を採用した内燃機関に関する実施例であるが本発明は吸気弁の開弁タイミングを制御するための機構を備えた内燃機関、または排気弁の開弁タイミング或いは閉弁タイミングを制御するための機構を備えた内燃機関にも適用可能である。
【0051】また上述した実施例では機関始動期間において油温が予め定められた温度よりも低いときに中間ロックが行われるが機関始動期間以外においても油温が予め定められた温度よりも低くなったときに中間ロックを実行し、その後、油温が予め定められた温度よりも高くなり、中間ロックを解除しようとするときに上述した実施例に従って中間ロックの解除の是非を判断し、中間ロックを解除したり、或いは中間ロックを継続したりするようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば吸気弁または排気弁の開弁状態が一定の開弁状態から内燃機関の運転状態ごとに定められる開弁状態に変更されるときに開弁状態が大きく変化する場合には開弁状態が内燃機関の運転状態とは無関係な一定の開弁状態に維持されるので内燃機関の出力特性が安定する。
【出願人】 【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【出願日】 平成13年5月29日(2001.5.29)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外2名)
【公開番号】 特開2002−168138(P2002−168138A)
【公開日】 平成14年6月14日(2002.6.14)
【出願番号】 特願2001−161119(P2001−161119)