トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F01 機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関




【発明の名称】 音響ガスレンズ装置および屈折波マフラー装置
【発明者】 【氏名】ジュディ・モーラン

【氏名】ロドニー・リー・アッシャー

【要約】 【課題】排気ダクト内に、同心配置され、開いた端部を有し、該排気ダクト内に軸方向に支持される複数の直円柱が位置決めされる。

【解決手段】各円筒は入口端と出口端とを含み入口端は順番に下流方向に向かう順序で最も外側の円筒から最も内側の円筒へと位置決めされ、円筒は長さが順番に最も外側の円筒の長さが最短で最も外側の円筒の長さが最長であるように漸次変化し、各円筒の入口端は円形前縁に鋸歯構造を与える。細長い滑らかなロッドが排気ダクトの長手軸上に位置決され、その下流端は最も内側の円筒の口部に位置決めされるフレア部を与える。径方向に向けられる複数の流れ方向付け羽根がそれらの外側縁に沿って排気ダクトの内面と係合し内側縁に沿って各円筒およびロッドと係合してそれらを適所に排気ダクト内にて固定する。これらの羽根は最も外側の円筒の上流および最も内側の円筒の下流に延びる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 同心状に配置され、開いた端部を有し、軸方向に排気ダクト内に支持される複数の直円柱を含み、各円柱は入口端および出口端を含み、円柱の入口端は順番に下流方向に向かう順で最も外側の円筒から最も内側の円筒へと位置決めされ、円筒は長さが順番に漸次変化し;最も外側の円筒は長さが最も短く、最も内側の円筒は長さが最も長く;各円筒の入口端は円形前縁に鋸歯構造を与える、音響ガスレンズ装置。
【請求項2】 排気ダクトの長手軸上に位置決めされる細長い滑らかなロッドをさらに有し、ロッドの下流端は最も内側の円筒の口部のところで位置決めされるフレア部を与える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】 径方向に向けられる複数の流れ方向付け羽根をさらに含み、各羽根はその外側縁部に沿って排気ダクトの内側面と係合されかつ羽根の内側縁部に沿って各円筒およびロッドに係合されて、円筒およびロッドを適所にて排気ダクト内に固定する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】 流れ方向付け羽根は最も外側の円筒の上流に延び、さらには最も内側の円筒の下流に延びる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】 排気ガスを、その取入れ端から、大気に対して開いている排気端へ運ぶ排気ダクトと;大きくなる径を取入れ端と排気ダクトの終端部を伴う交差部との間に有して形成される、排気ダクトの内壁面とを含み、終端部は減少する径を交差部と排気ダクトの排気端との間に与え;さらに、同心状に配置され、開いた端部を有し、軸方向に排気ダクト内に支持される複数の直円柱を含み、各円柱は入口端および出口端を含み、円柱の入口端は順番に下流方向に向かう順で最も外側の円筒から最も内側の円筒へと位置決めされ、円筒は長さが順番に漸次変化し;最も外側の円筒は長さが最も短く、最も内側の円筒は長さが最も長く;各円筒の入口端は円形前縁に鋸歯構造を与える、屈折波マフラー装置。
【請求項6】 排気ダクトの長手軸上に位置決めされる細長い滑らかなロッドをさらに有し、ロッドの下流端は最も内側の円筒の口部のところで位置決めされるフレア部を与える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】 径方向に向けられる複数の流れ方向付け羽根をさらに含み、各羽根はその外側縁部に沿って排気ダクトの内側面と係合されかつ羽根の内側縁部に沿って各円筒およびロッドに係合されて、円筒およびロッドを適所にて排気ダクト内に固定する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】 流れ方向付け羽根は最も外側の円筒の上流に延び、さらには最も内側の円筒の下流に延びる、請求項7に記載の装置。
【発明の詳細な説明】【0001】この出願は、米国特許法施行規則第1.60条に基づく、連続番号09/449,767および11/26/99の公式出願日を有しその一部においてここに記載されるものと実質的に同じ内容を開示する先に提出された実用特許出願の一部継続出願である。
【0002】
【発明の背景】
【発明の分野】この発明は一般に排気マフラーに関するものであり、より特定的には、バッフルを伴って、該マフラー内に生ずる背圧を大きく増大させることなく音出力を低減するマフラーに関する。
【0003】
【関連技術の説明】内部燃焼エンジンからの排気ガス流は、該エンジンの排気弁が開閉するに伴って低圧ゾーンが間に散在する高圧ゾーンの連なりからなる。このゾーンの連なりは排気パイプを介して移動し大気中に出る。この排気パイプのサイズは重要であり、なぜならば、それは、十分に小さくあることにより高圧ゾーンがあまりに急速に膨張することを抑えて熱および運動エネルギを保持しなければならず、および十分に大きくあることにより過剰な背圧を引き起こすようなガス流を制限しないようにあらねばならないからである。排気パイプが適切に設計されると、排気ガス内の低圧ゾーンにより引く作用が燃焼室に対して与えられ、使われたガスを燃焼室から追い出すのを容易にする。マフラーは、音の減衰を、排気ガス内に残る潜在エネルギを徐々に放散することにより行なうが、これは上記の引く作用を背圧の形成により低減する傾向もある。排気ガスは、燃焼室から追い出されるのに伴い、そのガス内の高い分子運動状態のため、ある範囲の、長手方向に伝搬される音の周波数(波)を有する。これら音の周波数のうちのいくつかは排気ガスの追い出しを支援するかまたは助け得、一方、その他の周波数はそのようなことは行なわない。すべての音を従来のマフラーにおいてあるように減衰すると、該支援の可能性がある音の周波数が失われるため、パワーが低減される。逆の波、つまり上流方向に排気パイプ内を伝わる波を中和することはパワー損失の低減にとって重要である。かくして、反逆転排気システム設計が当該技術分野においては存在し、実質的な量の、反響する、および逆の波の伝搬を相殺するこれらの試みがなされる。排気システムを整調することは、排気管のサイズ決めを行ない、構成要素の長さを決定し、恐らくは複数の管を組合せることによりガスのパルスを音波と同期させて、所与のエンジンに対し、選択されたRPM範囲内で最も小さいパワー損失を達成するという複雑なプロセスであると考えられる。この発明は、新規な方策を用いて音の減衰を逆の波の相殺により行なって最少のパワー損失および最大のエンジンパワーを達成する。それは、ノイズの減衰を行なうのに、音波を集束し、望まれない周波数の無効にするその一方で、相反する波を排気ガスのパルスに関連して増幅させて、排気ガス出口流を強化し燃焼室における排煙効果を最大にしてパワーを増大させる。
【0004】以下の技術はこの分野における現状を定義する:WirtのU.S.Re.31,275には、音響学的にライナーを設けられ、変動する断面形状を有するが通常の場合には一定の断面積を有する、広帯域音減衰を行なうダクトであって、そのダクトライナーは、全体にわたって、該ライナーの有効深さにおける変動によって与えられる本質的に一定の音響学的存在およびスケーリングされた音響リアクタンスを維持するよう構成される。設計の妥協によりある変形がダクトの断面積においてライナー属性の付随の変化とともに可能となる。すべての場合において、ダクトの設計は、その主軸に沿ったすべてのセクションが最適に整調されることにより最も効率良く当該周波数スペクトルのうちある部分を吸収するように行なわれる。この装置は、特に、ジェット機エンジンの音抑制に好適である。
【0005】EmmonsのU.S.1,400,350にはマフラーが記載されており、それは、本体部と、前記本体部に接続される入口および排気パイプと、該マフラーの入口端に近接して位置決めされるプレートとを含み、それは、該入口パイプ方向に向かってかつそれと整列して延びる中央に設けられた円錐形の突起を設けられ、ガスを径方向において外に向かって偏向するようにされ、前記プレートは径方向に設けられた湾曲したスロットを伴って形成され、さらに、前記プレートに対し各前記スロットに近接して取付けられるかまたは渦巻運動を前記スロットを通過する流体に対して与える羽根を含む。
【0006】LathersのU.S.2,473,103には、入口開口部と出口開口部とを両端に有しその入口開口部を介して排気ガスを内部燃焼エンジンなどから受取るようにされる管状のケーシングを含むマフラーであって、前記ケーシングは内部壁が徐々に該ケーシングの入口端から前記ケーシングの出口端方向に逸れることにより実質的に円錐状の第1のセクションを形成する第1のセクションを含み;前記第1のセクション内の実質的に円錐状の構造が有する無孔の細長い部材は、頂点が前記ケーシングの入口開口部に近接して設けられ、基部が前記第1のセクションの大きい端部を超えて延在し;前記第1のセクション内の実質的に円錐状の構造が有する無孔の細長い部材は、頂点が前記ケーシングの入口開口部に近接して設けられ、基部が前記第1のセクションの大きい端部を超えて延在し、さらに;第1のセクションから排気ガスを受取るようにされ、球根状または樽状の構造である第2のセクションを含み、前記セクションは前記円錐状部材の基部を取り囲み、前記円錐状セクションの最大径より大きい最大径と前記第1のセクションの最大径に実質的に対応する最小径とを有し、前記円錐状部材の外側表面は前記第1および第2のセクションの内側面から間隔をおくことにより、それらの間に、排気ガスが前記セクションを通過する中、それらガスに対し、常に増大する面積の流路を与え、さらに;前記間隔をおかれた表面間に位置決めされ排気ガスが前記流路を通過する中それらガスに螺旋状の運動を与える螺旋状の羽根と;バッフルを中に有する第3のセクションとを含み、前記バッフルは2つの実質的に平らな、孔を穿たれたプレートを含み、それらプレートは平行に間隔をおかれた関係で設けられかつ長手方向において実質的に前記セクションの全長にわたって延在し、さらに、少なくとも2つの他の実質的に平らな、孔を穿たれたプレートを含み、それらプレートは、平行な、間隔をおかれた関係で設けられ、第1の言及されたプレートと同じ広がりを有し、前記第1の言及されたプレートおよび前記第2の言及されたプレートは交差状またはハニカム構成において前記第3のセクション内に設けられ、さらに;バッフルが中に固定された第4のセクションを含み、前記バッファは長手方向において前記第3のセクションの実質的に全長に渡って延在し、2つの、孔を穿たれた部分がV構造においてそのVの頂点が第4のセクションの入口に向けられる状態で設けられ、前記V構造における孔の総面積は前記第3のセクションにおけるバッフルにおける孔の総面積よりも大きいマフラーが記載されている。
【0007】BackmanのU.S.2,708,006には、内部燃焼エンジンの排気の消音のためのマフラーであって、相互に連通し軸方向に整列する直列の関係で配置される入口、中間およびで出口セクションを含み、各前記セクションは排気ガスを前記マフラー内に閉じ込めるための中空の円筒状のケーシング部を含み、前記入口セクションは、上流方向に配され、内部燃焼エンジンの排気ダクトへの接続のための部分を含み、さらに;前記入口セクションの前記ケーシング部内に配され、径方向において内方向に延びる複数のウェブを含む挿入要素を含み、各ウェブは、その径方向において外方向に配される端部のところに、軸方向において上流方向に向けられた延長部を設けられ、前記ウェブは前記中間セクション方向に流れる排気ガスの有効な一様な分布を生じさせ、さらに;同軸に入れ子にされ、横方向に間隔をおかれる関係で前記中間セクションの前記ケーシング部内に配される複数の管状部材を含み、前記中間セクションケーシング部と最も内側の前記管状部材との間にある各前記管状部材は孔を穿たれたシート金属から形成され、さらに;間隔をおいて、実質的に一様に周縁に設けられ、孔を穿たれたシート金属からなり、前記中間セクションケーシング部と前記管状部材のうち隣接するものとを相互接続し、前記管状部材と前記ケーシング部とを前記間隔をおいた同軸関係に維持するための、複数の、間隔をとる部材を含み、前記間隔をとる部材は軸方向に前記管状部材と同じ広がりを有し、前記管状部材および前記ケーシング部で、前記中間セクションを通って延びる複数の長手方向延在ガス通路を規定し、さらに;わずかに螺旋状に配され、前記出口セクション内に含まれ、そのケーシング部で、前記中間セクションの前記ガス通路および大気と連通する複数のガス通路を規定する複数のパーティション部材を含むマフラーが記載されている。
【0008】TrefteらのU.S.3,999,624には、空気圧マフラーであって、その円錐状のシェルによって形成されるキャビティ内に、排気ポートと直通する比例膨張室と、一体的に関係付けられ、容積が低減して、導入された排気の量を緩衝して、それを受動の調節された音響圧力波に変換し、それが次いで周囲の大気内に排気される静止室とを含む、空気圧マフラーが記載されている。
【0009】ConwayのU.S.4,167,986には、モジュール形式の流体流消音装置であって、主にエアコンダクト等において用いるためのものであり、音響エネルギ吸収材料からなる複数のエアスプリッタを含み、それらエアスプリッタはダクト内において該ダクトの中央に設置され得かつ互いと同じ広がりを有し得るようなサイズを有し、さらに、より大きなダクトに対して該消音装置のサイズを大きくするべく追加され得るさらなるエアスプリッタと、該ダクトおよびエアスプリッタを通過して該エアスプリッタを取付けるための複数のロッドとを含み、好ましい形式のエアスプリッタは環状であり互いと同軸に取付けられるようなサイズを有する装置が記載されている。
【0010】TolmonのU.S.4,244,441には、ガスタービンエンジンノイズを減衰するのに特に有用である広帯域減衰器において、軸方向に延び、開いた端部を有し、孔を穿たれ、同心状にガスタービンエンジンの排気ダクト内に設けられた複数の円筒を用いて、そこからのノイズの減衰を、大きな背圧の不利益を押し付けることなく行なう旨が記載されている。
【0011】FuchsのU.S.4,282,950には、内部燃焼エンジン、特に2ストロークまたはサイクルの内部燃焼エンジンのための消音器またはマフラーであって、その入口に本質的に円錐台のディフューザを含み、さらに、端部がより大きな径を有し、より大きな径を有するディフューザの端部に隣接する切頭円錐のシェルと、前記切頭円錐のシェルの下流のガス流のためのデフレクタとを含む消音器またはマフラーが記載されている。
【0012】RichのU.S.5,165,231には、排気パイプと該排気パイプに取付けられるシュラウドとを含む反逆戻り排気システムが記載されている。この排気パイプおよびシュラウドが協働して、交差する、概ね対向するガス状の流れを引き起こすことにより、関連の内部燃焼エンジンの方向における逆戻り流を効果的に防止する。
【0013】Kraai, Jr.,らのU.S.5,200,582には、音減衰マフラーが記載されており、より特定的には、さまざまな周波数の音波を予め選択されたカットオフ周波数上にて減衰するための音減衰マフラーが記載されている。特別に位置決めされた防音材を設けることにより、相対的に低周波数の音波を部分的に減衰する。この防音材は、音波進行の1ダイメンションが音減衰を所望する予め定められたカットオフ周波数の波長の1/10のオーダであるチャンバ内に設けられる。防音材が実質的にない隣接するチャンバは音波進行の1ダイメンションをカットオフ周波数の1/4波長のオーダで有する。
【0014】SheehanのU.S.5,214,254には、排気ガスの流れを制御し、3つの排気パルスにより生ずる共振波周波数を変化させるための三重円錐排気波および流れ整調器であって、逆円錐メガホン形状の囲いと、孔を穿たれた案内スリーブと、回転可能であり、摺動可能であり、孔を穿たれた、円錐状の端部を有する同調パイプとを含む整調器が記載されている。
【0015】BoriaのU.S.5,284,859には、複数の一般に入れ子にされた排気管を有して個々に排気ガスを別途の関連のエンジン排気ポートから受取るタイプの内部燃焼エンジンとともに用いるための排気コレクタが記載されている。このコレクタは円錐台形状であり、開いた上流端が排気管の下流端と密封を行なうように係合して排気ガスをそこから直接受取る。このコレクタはそのおおむねの円錐形状が下流方向に収束する状態で方向付けられ、長手方向軸がコレクタと同軸で方向付けられる内部の円錐形状のステム片を含む。このステム片の基部は排気管の下流端間において入れ子にされかつそれらから延び、ステム片の頂点端部はおおむねコレクタ下流端と整列する。コレクタ内部壁は径方向断面で見てコレクタの軸のおおむね全長に沿って管出口端の下流の任意の位置において滑らかな円筒形の表面を規定する。好ましくは、コレクタ部の上流端は入れ子にされた排気管の列と一致しかつそれにしっかりと接合するように形成される。マフラー/コレクタの組合せは外側マフラーケーシングを有し、コレクタ部を取り囲みそれを上流および下流端キャップで包む。さらなる実施例では、コレクタの上流の対応の排気管内において位置決めおよび配置され、しかもコレクタまたはマフラーコレクタ組合せのいずれかと組合せられる、少なくとも1つの触媒排気コンバータが可能となる。音を吸収する材料を、外側ケーシングの内側表面と入れ子にされた排気管の外側表面とコレクタとの間に規定される内部ケーシング空間に設けてもよい。
【0016】LangeのU.S.6,035,964には、ガスタービンの出口と流れ発生器との間において位置決めを行なうための組合せられた装置が記載されている。この組合せられた装置は音吸収器およびディフューザとして作用し、ガスタービンマフラーとして指定される。このガスタービンマフラーは内側ゾーンを有し、これによって、流れの方向Sを比較的大きな角度で広げる。デフレクタ要素をこの内側ゾーンに配置して、隣接するデフレクタ要素間にあるディフューザチャネルを線引きする。これらディフューザチャネルは各場合において7°未満の非常に小さな鋭角で広がる。ガスの流れを減速し、および、それに加えて、圧力を増大させることに加えて、狭いディフューザチャネルは、さらに、音の吸収を、乱流の領域の低減、流れのさらなる一様化、および流れの整列によって生じさせる。ガスタービンマフラーのディフューザとしてのさらなる機能の結果、以前は必要とされ大きなの構築空間を必要とした別途のディフューザをなしで済ますことができる。
【0017】先行技術はエンジンのための音響バッフルおよびマフラーの使用を教示しているが、音を減衰しながらもエンジンパワーを増大させるような本願に記載される非常に効率のよいバッフルを教示してはいない。この発明はこれらの要求を満たし、以下の発明の概要に記載されるさらなる関連の利点を与える。
【0018】
【発明の概要】この発明は、構成および使用の面において、以下に記載される目的を生じさせるある恩恵を教示する。
【0019】同心状に配置され、開いた端部を有する複数の直円柱が軸方向に排気ダクト内に支持され、各円柱は入口端および出口端をむ。入口端は順番に下流方向に向かう順で最も外側の円筒から最も内側の円筒へと位置決めされる。円筒は長さが順番に漸次変化し、最も外側の円筒は長さが最も短く、最も内側の円筒は長さが最も長い。各円筒の入口端は円形前縁に鋸歯構造を与える。細長い滑らかなロッドが排気ダクトの長手軸上に位置決めされ、ロッドの下流端は最も内側の円筒の口部のところで位置決めされるフレア部を与える。径方向に向けられる複数の流れ方向付け羽根が、それらの外側縁部に沿って排気ダクトの内側面と係合されかつ内側縁部に沿って各円筒およびロッドに係合されて、それらを適所にて排気ダクト内に固定する。これら流れ方向付け羽根は最も外側の円筒の上流および最も内側の円筒の下流に延びる。
【0020】この発明の主な目的は、先行技術には教示されていない利点を与える装置およびそのような装置の使用方法を提供することである。
【0021】別の目的は、排気パイプまたはダクトを大きく消音することができるような発明を提供することである。
【0022】さらなる目的は、エンジンパワーを改善することができるような発明を提供することである。
【0023】さらなる目的は、小さなエンジンおよび大きなエンジンで動作することができるような発明を提供することである。
【0024】この発明の他の特徴および利点は、以下のさらなる詳細な記載を、この発明の原理を例示的に示した添付の図面に関連付けて参照することにより明らかとなるであろう。
【0025】
【実施例】添付の図面はこの発明を少なくとも1つのその好ましい実施例において示すものであり、それをさらに詳細に以下の記載において規定する。
【0026】この発明の装置は排気ダクト50を含むが、それは代替的にパイプ、円筒または管として規定されてもよいものであり、排気ガスをガス源(この発明の一部ではない)から運んでそれらガスを排気するためのものである。したがって、排気ダクト50はそのようなガス源に取入れ端55のところで接合され、大気に対しては排気端57のところで開いている。この排気ダクト50は内部壁面52を与えるが、これは、径が取入れ端55から排気端57方向に向かって広がり、排気ダクト50の終端部54を伴う交差部59に到達すると今度は内部壁面52は径が縮小し続け、ついには排気端57に達する。この形状を図1および図2に明瞭に示す。排気ダクト50のうち、取入れ端55から交差部59までの部分は膨張室53であり、交差部59から排気端57までの部分は圧縮室であるが、これは、それら2つの部分の形状と、それらが排気ダクト50内を取入れ端55から排気端57に向かって流れる排気ガスに及ぼす影響とからによる。
【0027】音響ガスレンズ8が排気ダクト50内において交差部59のところで図2に示されるように取付けられており、それは、同心状に位置決めされ、開いた端部を有し、好ましくは金属またはある種の強いプラスチックなどの剛性材料からなり、同じく同様の材料からなる円筒形の排気ダクト50内において軸方向に支持される、複数の直円柱10、20、30、40を含み、各円筒10〜40は入口端60および出口端70を図1に明示されるように含む。円筒10〜40の入口端60は順番の下流方向に向かうの順番で最も外側の円筒10から最も内側の円筒40へと位置決めされる。さらに、円筒10〜40は、長さにおいて、順番に、最も外側の円筒10の長さが最も短く、最も内側の円筒40の長さが最も長い状態で、漸次変化する。各円筒10〜40の入口端60の終端は円形の前縁に鋸歯状構造を与え、つまり、それら縁部は各々上流に向けられる一連の歯90の形に切り込まれる。
【0028】剛性材料からなり円筒に対して小さな径を有する細長い滑らかなロッド100が排気ダクト50の長手方向軸5上に位置決めされるが、それは、当然のことながら、同心円筒10〜40が周囲に取付けられる軸である。ロッド100の下流端102はフレア部104を与えるが、これは最も内側の円筒40の入口60に位置決めされる。
【0029】複数の、径方向に位置決めされる流れ方向付け羽根110は、各々、その外側縁112に沿って排気ダクト50の内側面52と係合され、内側縁114に沿って円筒10〜40の各々およびロッド100に係合されて、これら要素を適所にて排気ダクト50内にしっかりと固定する。流れ方向付け羽根110は好ましくは最も外側の円筒10の上流および最も内側の円筒40の下流の両方に延びる。
【0030】動作中、この発明が内部燃焼エンジンと連動する状態では、排気パルスが排気ダクト50の取入れ端55に入り、内壁径が増大する中、膨張し加速する。この排気パルスはここでより大きくなり、より小さな密度を有する。パルスが膨張するにつれ、音のエネルギが増幅される。音響ガスレンズ8は交差部に位置決めされるので、したがって、排気パルスおよびその音波はレンズ8および終端部54によって圧縮される。このレンズ8の構成および配置は、エッジにより形成される音波の減衰を、集束したエネルギを変動させることなく行なう、反響のないチャンバを形成する。鋸歯によって最も高い周波数の音波が散乱し、それらのエネルギを無効化し、それらによって逆の波を形成し得るかもしれない高調波が形成されるのを防ぐ。レンズ8の湾曲面はわずかにより長い音波を集めてそれらを入来音に向かって戻してこれらの周波数を無効化する。ある音の周波数はこの効果に影響されない。ガスパルスエネルギおよび最も低い周波数の音波は上記のより高い周波数の効果によって影響を受けない。ガスパルスおよび音波の両方が、レンズ8を通過する際に共通のふるまいを示す。中実の要素からの抵抗は音およびガスの波をレンズ8の中央のより近くにおいて円筒10〜40のより大きな長さに起因して遅くする。これは、ガスおよび音の波をある収束点に引込みながらも、その中央におけるガスおよび音が比較的制限を受けない状態で移動することを可能にする傾向がある。この結果、ガスおよび音の波の位相外れ成分が強制的に圧縮され、これは、音のレベルを低減しながらも音およびガスの波の逆の反射が生ずるのを防ぎ、中間および長い周波数を減衰する傾向がある。
【0031】この発明を少なくとも1つの好ましい実施例を参照しながら記載したが、当業者にはこの発明はそれに制限されるものではないことがはっきりと理解されるであろう。この発明の範囲は前掲の特許請求の範囲に関連してのみ解釈されるべきである。
【出願人】 【識別番号】501438957
【氏名又は名称】シィ・アール・パテンツ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】CR PATENTS, LLC
【出願日】 平成13年11月12日(2001.11.12)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎 (外5名)
【公開番号】 特開2002−168109(P2002−168109A)
【公開日】 平成14年6月14日(2002.6.14)
【出願番号】 特願2001−345954(P2001−345954)