| 【発明の名称】 |
排気ガス浄化装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 孝裕
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| 【要約】 |
【課題】フィルターに蓄積されたパティキュレートを燃焼除去する再生処理において、上記フィルターの保温効率に優れるため、上記フィルターの再生率に優れる排気ガス浄化装置を提供すること。
【解決手段】内燃機関から排出された排気ガスを導入する導入管と、上記排気ガスを排出する排出管とが接続されたケーシング内に、排気ガス浄化用のフィルターが設置された排気ガス浄化装置であって、上記フィルターの排気ガス流出側に通気性のある熱遮蔽部材が設置されていることを特徴とする排気ガス浄化装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内燃機関から排出された排気ガスを導入する導入管と、前記排気ガスを排出する排出管とが接続されたケーシング内に、排気ガス浄化用のフィルターが設置された排気ガス浄化装置であって、前記フィルターの排気ガス流出側に通気性のある熱遮蔽部材が設置されていることを特徴とする排気ガス浄化装置。 【請求項2】 熱遮蔽部材は、20〜60%の開口率を有する請求項1記載の排気ガス浄化装置。 【請求項3】 熱遮蔽部材は、金属又はセラミックからなる請求項1又は2記載の排気ガス浄化装置。 【請求項4】 熱遮蔽部材は、400〜700℃における輻射率が0.5以上である請求項1〜3のいずれか1記載の排気ガス浄化装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排気ガス中のパティキュレート等を除去する排気ガス浄化装置に関する。 【0002】 【従来の技術】バス、トラック等の車両や建設機械等の内燃機関から排出される排気ガス中に含有されるパティキュレートが環境や人体に害を及ぼすことが最近問題となっている。この排気ガスを多孔質セラミックを通過させることにより、排気ガス中のパティキュレートを捕集して排気ガスを浄化するセラミックフィルタが種々提案されている。 【0003】このようなセラミックフィルタは、通常、図3に示したハニカムフィルタ40のように、多孔質セラミック部材30が接着剤層42を介して複数個結束されてセラミックブロック41を構成をしており、その外周部にシール材43が形成されている。また、この多孔質セラミック部材30は、図4に示したように、長手方向に多数の貫通孔31が並設され、貫通孔31同士を隔てる隔壁33がフィルターとして機能するようになっている。 【0004】即ち、多孔質セラミック部材30に形成された貫通孔31は、図4(b)に示したように、排気ガスの入り口側又は出口側の端部のいずれかが充填材32により目封じされ、一の貫通孔31に流入した排気ガスは、必ず貫通孔31を隔てる隔壁33を通過した後、他の貫通孔31から流出されるようになっている。このような多孔質セラミック部材30の中で、例えば、多孔質炭化珪素部材は、極めて耐熱性に優れ、再生処理等も容易であるため、種々の大型車両等に使用されている。 【0005】排気ガス浄化装置では、このような構成のハニカムフィルタ40が内燃機関の排気通路に設置され、内燃機関より排出された排気ガス中のパティキュレートは、このハニカムフィルタ40を通過する際に隔壁33により捕捉され、排気ガスが浄化される。 【0006】図5は、従来の排気ガス浄化装置を模式的に示した断面図である。図5に示した通り、この排気ガス浄化装置50では、内燃機関からの排気ガスが導入される導入管54がケーシング51の一端部に接続されるとともに、他端部には、ハニカムフィルタ40を通過した排気ガスを外部に排出する排出管55が設けられている。また、ケーシング51の内部には、ハニカムフィルタ40が保持シール体53を介して設置されている。 【0007】さらに、ハニカムフィルタ40に対して排気ガス導入側となる部分には、ハニカムフィルタ40に蓄積したパティキュレートを燃焼させるための電気ヒータ56が設置されるとともに、温度センサ57がハニカムフィルタ40に接するように設置されていており、燃焼を行う際に、空気等を送り込むための配管(図示せず)が接続されている。 【0008】排気ガスは、導入管54からケーシング51の内部に流入し、ハニカムフィルタ40を通過して、パティキュレートが隔壁33に捕捉され、排出管55から排出される。そして、パティキュレートの蓄積量が多くなり、ハニカムフィルタ40の圧損等が大きくなると、パティキュレートを燃焼除去する再生処理が行われる。 【0009】このような従来の排気ガス浄化装置50を用いたハニカムフィルタ40の再生処理は、通常、上記配管から空気をケーシング51内に送り込みながら、上記電気ヒータに通電することでハニカムフィルタ40の温度をパティキュレートの燃焼温度にまで昇温し、そして、ハニカムフィルタ40に蓄積されたパティキュレートを燃焼除去することにより行っていた。 【0010】しかしながら、このような従来の排気ガス浄化装置を用いてフィルターの再生処理を行うと、フィルターを加熱するために加えた熱が、フィルターの排気ガス流出側端面から外部に放射されてしまうため、熱損失が大きく、フィルターの保温効率に劣るものであった。そのため、フィルターに温度分布が発生してしまい、特に、フィルターの周辺部分近傍の温度をパティキュレートの燃焼温度にまで加熱することができず、フィルターの再生率はあまり高いものではなかった。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、フィルターに蓄積されたパティキュレートを燃焼除去する再生処理において、上記フィルターの保温効率に優れるため、上記フィルターの再生率に優れる排気ガス浄化装置を提供することを目的とするものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の排気ガス浄化装置は、内燃機関から排出された排気ガスを導入する導入管と、上記排気ガスを排出する排出管とが接続されたケーシング内に、排気ガス浄化用のフィルターが設置された排気ガス浄化装置であって、上記フィルターの排気ガス流出側に通気性のある熱遮蔽部材が設置されていることを特徴とするものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の排気ガス浄化装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。 【0014】図1は、本発明の排気ガス浄化装置の一例を模式的に示した断面図である。図1に示したように、本発明の排気ガス浄化装置10は、内燃機関から排出された排気ガスを導入する導入管14と、上記排気ガスを排出する排出管15とが接続されたケーシング11内に、排気ガス浄化用のフィルター12が、保持シール体13を介して設置され、フィルター12の排気ガス流出側には、熱遮蔽部材20が設置されている。 【0015】また、フィルター12に対して排気ガス導入側となる部分には、フィルター12に蓄積したパティキュレートを燃焼させるための電気ヒータ16が設置されるとともに、温度センサ17がフィルター12に接するように設置されている。図示はしないが、燃焼を行う際に、空気等を送り込むための配管が導入管14に接続されていてもよい。 【0016】本発明の排気ガス浄化装置10では、上述した従来の排気ガス浄化装置50の場合と同様に、導入管14からケーシング11の内部に流入した排気ガスが、フィルター12を通過し、パティキュレートがフィルター12に捕捉され、排出管15から排出される。そして、パティキュレートの蓄積量が多くなり、フィルター12の圧損等が大きくなると、パティキュレートを燃焼除去する再生処理が行われる。 【0017】熱遮蔽部材20は、フィルター12の再生処理の際の加熱に伴って加熱されることで、フィルター12へ熱を輻射する役割を果たすとともに、フィルター12から放射された赤外線等の電磁波をフィルター12側へ反射する役割を果しており、本発明の排気ガス浄化装置は、このような熱遮蔽部材20の熱の輻射と赤外線等の電磁波の反射とから、フィルター12の保温効率の向上を図っている。また、熱遮蔽部材20は通気性を有するものである。ケーシング11内に流入した排気ガスを外部へ排出する必要があるからである。 【0018】熱遮蔽部材20は、20〜60%の開口率を有することが望ましい。開口率が20%未満であると、排気ガスの流出をスムーズに行うことができず、内燃機関の燃料の燃焼効率等の低下を招く。一方、開口率が60%を超えると、熱の輻射率及び赤外線等の電磁波の反射率が低下し、フィルター12の保温効率を向上させることができなくなるとともに、その強度が低下し変形しやすくなる。 【0019】また、熱遮蔽部材20に形成される開口の直径は、2〜10mmφであることが望ましい。上記開口の直径が2mmφ未満であると、排気ガスの流通をスムーズに行うことができなくなる場合があるとともに、上記開口率を確保するために非常に多数の開口を設ける必要があり、製造コストが高くなる。一方、上記開口の直径が10mmφを超えると、熱遮蔽部材20の強度を確保することが困難になるとともに、熱の輻射及び赤外線等の電磁波の反射量が低下してしまうことがある。 【0020】また、熱遮蔽部材20は、金属又はセラミックからなるものが望ましい。熱遮蔽部材20は、フィルター12の再生処理時の温度によって変形、破損、分解等することがないように、ある程度の耐熱性を有するとともに、排出される排気ガスによって変形等することがないようにある程度の強度を有している必要があるからである。また、これらの金属又はセラミックからなる熱遮蔽部材20のフィルター12側表面は鏡面であってもよく、粗面状であってもよい。上記表面が鏡面である場合、赤外線等の電磁波を良好に反射させることができ、また、上記表面が粗面状である場合、熱遮蔽部材20の伝熱面積を増加することができ、輻射率を向上させることができる。 【0021】上記金属としては特に限定されず、例えば、SUS、鉄等を挙げることができる。これらの金属のなかではSUSが望ましい。より高い耐熱性と強度とを有するからである。 【0022】上記セラミックとしては特に限定されず、例えば、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化硼素、窒化チタン、炭化チタン等の非酸化物系セラミック、アルミナ、コージェライト、ムライト、シリカ、ジルコニア、チタニア等の酸化物系セラミックを挙げることができる。これらのセラミックのなかでは、炭化珪素が望ましい。耐熱性及び強度の両方に優れるからである。 【0023】また、熱遮蔽部材20は、400〜700℃における輻射率が0.5以上であることが望ましい。輻射率が0.5未満であると、熱遮蔽部材20から放射される熱量が少なく、フィルター12の再生処理の際、フィルター12の保温効率を向上させることが困難となる。 【0024】このような熱遮蔽部材20の形状としては特に限定されず、通常、フィルター12の断面形状と同形状に形成され、また、熱遮蔽部材20は、ケーシング11内に設置した際、ケーシング11の内壁と熱遮蔽部材20の外周部との間に隙間がない大きさに調整されることが望ましい。ケーシング11の内壁と熱遮蔽部材20の外周部との間から外部に赤外線等の電磁波が漏れ出すことを防止するためである。 【0025】また、熱遮蔽部材20の厚さは、1.0〜5mmであることが望ましい。厚さが1.0mm未満であると、強度が不充分であるため変形してしまうことがある。一方、厚さが5mmを超えると、充分な強度を有するため、これ以上厚くすると熱を吸収してしまい輻射効果がなくなる。さらには、経済的に不利となり、また、排気ガス浄化装置10の重量が重くなる。 【0026】熱遮蔽部材20は、その主面がフィルター12の端面と平行になるようにケーシング11内に設置されることが望ましい。輻射熱及び反射した赤外線等の電磁波を効率よくフィルター12に伝搬させるためである。 【0027】また、熱遮蔽部材20のケーシング11内での設置位置は、フィルター12の排気ガス流出側端面から1〜100mmの位置であることが望ましい。上記設置位置が1mm未満であると、熱遮蔽部材20がフィルター12に接近しすぎるため設置の際にフィルターに破損が生じるおそれがあり、また、排気ガス浄化装置10の使用中に生じる振動等により、フィルター12と熱遮蔽部材20とが接触し、フィルター12に欠けやクラックが発生する場合がある。また、フィルター12の貫通孔31を塞いでしまい、フィルター12の圧損を高くする可能性がある。一方、上記設置位置が100mmを超えると、フィルター12との距離が長すぎるため、熱遮蔽部材20からの輻射熱及び反射した赤外線等の電磁波をフィルター12に充分に伝搬させることができず、フィルター12の保温効率を向上させることができない場合がある。上記設置位置は5〜10mmであることがより望ましい。 【0028】フィルター12は、多数の貫通孔が長手方向に並設され、上記貫通孔を隔てる隔壁がフィルターとして機能するように構成された多孔質セラミック焼結体からなる排気ガス浄化用のハニカムフィルタであることが好ましい。充分な耐熱性を有するとともに、耐久性及びパティキュレートの捕集効率に優れ、また、その再生処理において、再生時間を比較的短くすることができ、その再生率も高いからである。なお、上記多孔質セラミック焼結体の具体的構造については、上述した従来技術の多孔質セラミック部材30と略同様であるので、ここでは、その説明を省略する。また、その他のフィルターの例としては、例えば、柱状の多孔質セラミックフィルタ等を挙げることができる。 【0029】また、上記多孔質セラミック部材は、平均粒径が2〜150μmのセラミック結晶からなるものであることが望ましく、10〜70μmがより望ましい。上記平均粒径が2μm未満であると、多孔質セラミック部材の内部に存在する気孔の気孔径が小さくなりすぎ、直ぐに目詰まりを起こすため、フィルターとして機能することが困難となる。一方、上記平均粒径が150μmを超えると、その内部に存在する気孔の気孔径が大きくなりすぎ、多孔質セラミック部材の強度が低下してしまうおそれがある。また、所定の割合の開放気孔を有し、平均粒径が150μmを超えるようなセラミック結晶を有する多孔質セラミック部材を製造すること自体が余り容易でない。また、このような多孔質セラミック部材の平均気孔径は1〜40μmであることが望ましい。 【0030】また、フィルター12の形状は特に限定されず、円柱形状でも角柱形状でも構わないが、通常、図3に示したように円柱形状のものがよく用いられている。 【0031】フィルター12の材質は特に限定されず、種々のセラミックを挙げることができるが、これらのなかでは、耐熱性が大きく、機械的特性に優れ、かつ、熱伝導率も大きい炭化珪素が好ましい。 【0032】保持シール体13は、フィルター12の外周部に断熱等の目的で巻き付けられており、従来から用いられていたセラミックファイバー等の断熱性の高いものを用いることができる。また、その厚さは、フィルター12をケーシング11内に設置した際、フィルター12とケーシング11の内壁とが形成する空間を完全に塞ぐことができるように調整される。 【0033】ケーシング11の材質としては特に限定されず、例えば、ステンレス等を挙げることができる。また、その形状も特に限定されず、筒状であってもよく、筒をその軸方向に2分割した2分割シェル状であってもよい。ケーシング11の大きさは特に限定されず、保持シール体13を介してフィルター12を設置することができるように適宜調整される。 【0034】以上説明した通り、本発明の排気ガス浄化装置は上記のように構成されており、フィルターに再生処理を施した際、該フィルターは、電気ヒータ等により直接加熱されるとともに、熱遮蔽部材からの輻射熱、及び、熱遮蔽部材により反射された赤外線等の電磁波によっても加熱されることとなる。従って、本発明の排気ガス浄化装置は、フィルターの保温効率を向上させることができ、上記フィルターに発生する温度分布を小さく抑えることができ、フィルターの再生率を優れたものとすることができる。 【0035】また、本発明の排気ガス浄化装置においては、フィルターの圧力損失を測定するための背圧センサ等を備えるとともに、背圧が所定の値より上昇した際に、再生処理を行う必要があることを表示する装置等を備えていてもよい。 【0036】また、車両に本発明の排気ガス浄化装置を配設する場合、本発明の排気ガス浄化装置が2台以上並設されたものであってもよい。この場合には、排気ガスの配管に2つの排気ガス浄化装置を接続し、切替え弁等を用いて、どちらか一方を使用し、その間に他の一方を再生する。 【0037】さらに、本発明の排気ガス浄化装置中にNOxやCO等の有害ガスを除去するための触媒層を付設し、有害ガスの除去とパティキュレートの除去の両方を行うことができるようにしてもよい。また、本発明では、再生時に、排気ガスを助燃用気体とすることができる。また、別に、ポンプを用いて再生処理を行う場合には、上記ポンプを用いて空気をフィルター内に送り込むことにより、再生処理を行うことができる。 【0038】また、本発明の排気ガス浄化装置は、電気ヒータを用いてフィルターを加熱する方式に代えて、例えば、フィルターに酸化触媒を担持させ、この酸化触媒を担持したフィルターに炭化水素を流入させることで、上記フィルターを発熱させる方式であってもよく、また、フィルターの上流部に酸化触媒を配置し、該酸化触媒の排気ガス流入側に炭化水素を供給することで、上記酸化触媒を発熱させ、上記フィルターを加熱する方式であってもよい。酸化触媒と炭化水素との反応は、発熱反応であるので、この反応時に発生する多量の熱を利用することにより、排気ガスの浄化と並行して、フィルターの再生を行うことができるのである。しかしながら、このような場合であっても、上記本発明の排気ガス浄化装置において説明した通り、フィルターの排気ガス流出側に通気性のある熱遮蔽部材を設置することにより、フィルターの保温効率を向上させることができる。その結果、フィルターに温度分布が発生することを防止することができ、フィルターの再生率を優れたものとすることができる。 【0039】本発明の排気ガス浄化装置を組み立てる際には、例えば、図3に示した構造のハニカムフィルタ40を用意し、このハニカムフィルタ40に保持シール体13を巻き付けた後、所定箇所に熱遮蔽部材20を設置したケーシング11内に設置し、このハニカムフィルタ40及び熱遮蔽部材20を有するケーシング11を導入管14と排出管15との間に配設するか、または、ケーシング11に排出管15を取り付けた後、導入管14に連結すればよい。 【0040】 【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。 【0041】実施例1炭化珪素粉末に有機バインダー、水等を加えて混練した後、押し出し成形を行い、ハニカム形状の生成形体を作製し、続いて、乾燥、脱脂、焼成を行うことにより、図4に示したような平均気孔径が5〜20μmで、セル数が31個/cm2で、隔壁の厚さが0.3mmの炭化珪素焼結体からなる多孔質セラミック部材30を作製した。 【0042】次に、この多孔質セラミック部材30を、セラミックファイバー等の無機繊維や炭化珪素等の無機粒子等を含む耐熱性の接着剤を用いて多数結束させ、続いて、ダイヤモンドカッターを用いて切断することにより、図3に示したような直径が165mmでその長さが150mmのセラミックブロック41を作製した。 【0043】そして、セラミックブロック41の外周部に、耐熱性の接着剤と同様の組成の保持シール体13の層を形成することでハニカムフィルタ40を作製した。なお、保持シール体13の厚さは、4mmであった。 【0044】上記方法により作製したハニカムフィルタ40を用いて、図1に示したようなその内部にハニカムフィルタ40及び熱遮蔽部材20を有する排気ガス浄化装置10を作製した。なお、図示しないが、ハニカムフィルタ40の排気ガス導入側となる部分には、ハニカムフィルタ40を加熱するための電気ヒータが設けられるとともに、温度センサがハニカムフィルタ40の端面に接するように設けられている。 【0045】ここで、熱遮蔽部材20の形態は、図2(a)に示したような、円板状の基板21aに多数の開口22aを有するSUSからなる熱遮蔽部材20aであり、開口径は8.0mmφ、開口率は41.9%、開口ピッチは12mm、厚さは2mm、直径は143.8mm、輻射率は400〜700℃において0.9であった。このような熱遮蔽部材20aを、ケーシング11内のハニカムフィルタ40の排気ガス流出側の端面から5mmの位置に設置した。 【0046】次に、この排気ガス浄化装置10の導入管14をエンジンの排気ガス排出口に接続し、上記エンジンを1500min-1、20N・mにして3時間運転するパティキュレート捕集試験を行った。 【0047】その後、上記電気ヒータを用いて、ハニカムフィルタ40を600℃に加熱することで蓄積されたパティキュレートを燃焼除去する再生処理を40分間行い、再生時のハニカムフィルタの中心付近と周辺付近の温度差を測定したところ約50℃であり、その後、ハニカムフィルタ40の再生率を測定したところ94.0%であった。 【0048】実施例2熱遮蔽部材を図2(b)に示したような円板状の基板21bに多数の開口22bを有するSUSからなる熱遮蔽部材20bとしたほかは、実施例1と同様にして排気ガス浄化装置を作製した。 【0049】ここで、熱遮蔽部材20bの開口径は2.5mmφ、開口率は35%、開口ピッチは4mm、厚さは1mm、直径は143.8mm、輻射率は400〜700℃において0.95であり、ハニカムフィルタの排気ガス流出側端面から10mmの位置に設置した。 【0050】このようにして作製した実施例2に係る排気ガス浄化装置を、実施例1と同条件でパティキュレート捕集試験、及び、その後のパティキュレート燃焼除去する再生処理を行い、ハニカムフィルタの中心付近と周辺付近の温度差を測定したところ約40℃であり、その後、その再生率を測定したところ96%であった。 【0051】比較例1熱遮蔽部材20aを使用しなかったほかは、実施例1と同様にして排気ガス浄化装置を作製した。 【0052】このようにして作製した比較例1に係る排気ガス浄化装置を、実施例1と同条件でパティキュレート捕集試験、及び、その後のパティキュレート燃焼除去する再生処理を行い、ハニカムフィルタの中心付近と周辺付近の温度差を測定したところ約100℃であり、その後、その再生率を測定したところ78.9%であった。 【0053】実施例1、2及び比較例1に示した結果から明らかなように、実施例1及び2に係るハニカムフィルタの再生処理において、ハニカムフィルタの中心付近と周辺付近の温度差、及び、ハニカムフィルタの再生率は、いずれも、比較例1に係るハニカムフィルタの中心付近と周辺付近の温度差、及び、再生率より優れたものであった。 【0054】 【発明の効果】本発明の排気ガス浄化装置は、上述の通りであり、フィルターの再生処理において、該フィルターの保温効率を向上させることができるため、上記フィルターに温度分布が発生することを防止することができ、上記フィルターの再生率を高いものとすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000158 【氏名又は名称】イビデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月29日(2000.11.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086586 【弁理士】 【氏名又は名称】安富 康男 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−161730(P2002−161730A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−363689(P2000−363689) |
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