| 【発明の名称】 |
二分流排気式の蒸気タービン |
| 【発明者】 |
【氏名】大倉 清
【氏名】石坂 浩一
【氏名】中澤 民暁
【氏名】原田 茂
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| 【要約】 |
【課題】騒音の発生を低減した二分流排気式の蒸気タービンを提供することを目的とする。
【解決手段】中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、蒸気供給管10からの噴流で生じる高流速のポテンシャルコア1内に蒸気入口管30の管壁が入るのを防ぐため、蒸気入口管30の狭まり角度αを8°以下とすることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、蒸気供給管からの噴流で生じる高流速のポテンシャルコア内に蒸気入口管の管壁が入るのを防ぐため、蒸気入口管の狭まり角度を8°以下とすることを特徴とする二分流排気式の蒸気タービン。 【請求項2】 中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、蒸気供給管及びタービン入口室と蒸気入口管との接続部で生じる剥離流を低減するため、前記蒸気供給管及びタービン入口室に対する前記蒸気入口管の接続部での曲率が連続となるよう滑らかな形状とすると共に、前記蒸気入口管の曲率半径を下記範囲に設定することを特徴とする二分流排気式の蒸気タービン。 5R>r>0.15Rr:蒸気入口管の曲率半径R:蒸気供給管の半径(=D/2) 【請求項3】 中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、内車室の円周上に複数個配置される支持棒の中、蒸気供給管からの噴流で生じるポテンシャルコア内に設置される支持棒の断面形状を長円形断面又は流線型とすることを特徴とする二分流排気式の蒸気タービン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、二分流排気式の蒸気タービンに関する。 【0002】 【従来の技術】二分流排気式の蒸気タービンの概念図を図6に示す。同図に示す二分流排気式の蒸気タービンは、タービンの主蒸気入口部が板金製であり、中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出することができるよう、外車室20、内車室40、ロータ70等が左右対称に配置されている。即ち、図6に示すように、タービン外車室20内に配置された内車室40にはロータ70が回転自在に支持されると共に外車室20の中央部には蒸気供給管(クロスオーバ管)10が連結され、この蒸気供給管10と内車室40との間には蒸気入口管30が位置している。 【0003】内車室40の中央部には、蒸気入口管30に接続する円環状の蒸気入口室(タービン入口室)60が設けられると共に1段静翼及び複数段の静翼41が径を拡大するように左右対称に配置され、また、前記ロータ70にはこれら静翼41の間隙に位置するよう1段動翼及び複数段の動翼71が配置されている。内車室40の入口及びタービン入口室60には内車室40の形状保持のため支持棒50が円周上に配置されている。 【0004】従って、図7に示すように、蒸気供給管10からタービン外車室20に流入した蒸気は、蒸気入口管30により円環状の蒸気入口室60に供給され、左右に別れ、複数段の動翼71、静翼41を経た後、外車室20内部に排気される。ここで、蒸気入口管30は、タービン入口室60の円周上に出来るだけ均等に蒸気を供給するために、図8に示すように、円形の外車室入口から内車室入口まで断面形状を徐々に扁平形状に変化させるような形状となっている。 【0005】つまり、蒸気入口管30の外車室入口形状は円形であり、その内車入口形状は長円形をなし、断面は円形から長円形まで直線的に変化する形状となっている。また、図7に示すように、蒸気供給管10の径D、内車室40入口幅B、及び蒸気入口管30の長さHで決まる蒸気入口管30の狭まり角度αは数十度(例えば、20ー 〜30ー )と大きな角度となっている。そのため、蒸気入口管30に流入した蒸気は軸方向には管壁によって流れが狭められるが、軸直角方向には殆ど広がらないため、有効流路面積が小さくなり、内車室40入口部の流速は非常に大きくなる。 【0006】しかも、蒸気入口管30は蒸気供給管10、及びタービン入口室60との接続部で滑らかに(勾配が連続になるように)接続されていないため、各々の接続部下流で剥離流が生じ、また、蒸気流が内車室40の入口及びタービン入口室60に配置されている支持棒50に当たる。そのため、流体乱れ、及びこれによって発生する流体騒音が大きくなる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように従来の二分流排気式の蒸気タービンでは、(1)流れ面での形状最適化がなされていない(流路面積が狭く局所的に高流速となっている)、(2)縮小、拡大部が滑らかでない、(3)流路内に支持棒50(ステーバー)等の補強部材が有る、等の構造のため、蒸気流れの損失が大きく効率の低下、高レベルの騒音発生を招いている。本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、騒音の発生を低減した二分流排気式の蒸気タービンを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本発明の請求項1に係る二分流排気式の蒸気タービンは、中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、蒸気供給管からの噴流で生じる高流速のポテンシャルコア内に蒸気入口管の管壁が入るのを防ぐため、蒸気入口管の狭まり角度αを8°以下とすることを特徴とする。 【0009】上記目的を達成する本発明の請求項2に係る二分流排気式の蒸気タービンは、中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、蒸気供給管及びタービン入口室と蒸気入口管との接続部で生じる剥離流を低減するため、前記蒸気供給管及びタービン入口室に対する前記蒸気入口管の接続部での曲率が連続となるよう滑らかな形状とすると共に、前記蒸気入口管の曲率半径を下記範囲に設定することを特徴とする。 5R>r>0.15Rr:蒸気入口管の曲率半径R:蒸気供給管の半径(=D/2) 【0010】上記目的を達成する本発明の請求項3に係る二分流排気式の蒸気タービンは、中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、内車室の円周上に複数個配置される支持棒の中、蒸気供給管からの噴流で生じるポテンシャルコア内に設置される支持棒の断面形状を長円形断面又は流線型とすることを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】〔実施例1〕一般に円管1から自由空間中に噴出する気体噴流の形状は、図1に示すように、管内の流速が維持され一様な流速分布を有する円錐状のポテンシャルコア2と、外部静止流体との間で剪断流が生じて乱れの大きな混合層3とに分けられる。ポテンシャルコア2の長さは、経験的に円管径の略4倍といわれており、円管軸とポテンシャルコア表面とのなす角度はtanh-1[(1/2D)/(4D)]≒8°となる。 【0012】このため、図2に示すように、蒸気供給管10からの噴流で生じる高流速のポテンシャルコア2内に蒸気入口管30の管壁が入るのを防ぐため、車室入口幅Bを狭まり角度αが8度以下となるように設定する。本実施例では、蒸気供給管10からの噴流で生じる高流速のポテンシャルコア2内に蒸気入口管30の管壁が入らないため、流れ損失が低減すると共に、内車室40入口部の流速が低減し、発生騒音を大幅に低減することが出来る。 【0013】〔実施例2〕蒸気入口管30において、蒸気供給管10及びタービン入口室60との接続部で生じる剥離流を低減するため、図3に示すように、蒸気供給管10及びタービン入口室60に対する接続部での曲率が連続となるよう滑らかな形状とすると共に、各部の曲率半径を下記範囲に設定する。 【0014】5R>r>0.15Rr:蒸気入口管30の曲率半径R:蒸気供給管10の半径(=D/2) ここで、蒸気入口管30の曲率半径rの上限値(r/R=5)及び下限値(r/R=0.15)は、数値解析及び実験により経験的に求めたものである。本実施例では、蒸気入口管30を上記範囲に属するような滑らかな形状としたため、蒸気供給管10及びタービン入口室60との接続部で生じる剥離流が低減され、剥離が抑制され発生騒音が低減されるという効果を奏する。 【0015】〔実施例3〕図4に示すように、内車室40の円周上に複数個配置される支持棒50の中、蒸気供給管10からの噴流で生じるポテンシャルコア2内に設置される支持棒50の断面形状を下記の通り、長円形断面又は流線型とする。 (1)長円形断面図5(a)に示すように、支持棒50の断面形状を下式の範囲に入るような長円形とする。 b≧2.5aa:長円形断面の短辺b:長円形断面の長辺ここで、長円形断面の短辺aと長辺bの比(b/a=2.5)は、数値解析及び実験により経験的に求めたものである。 【0016】(2)流線型断面図5(b)に示すように、支持棒50の断面形状を下式の範囲に入るような流線型とする。 c≧2.5dd:流線型断面の短辺c:流線型断面の長辺ここで、流線型断面の短辺dと長辺cの比(c/d=2.5)は、数値解析及び実験により経験的に求めたものである。本実施例では、支持棒50の断面形状を長円形又は流線型としたため、高流速中に設置される支持棒50の損失が円柱断面形状等に比し、1/2以下に低減されるため発生騒音も低減する。 【0017】 【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発明の請求項1に係る二分流排気式の蒸気タービンは、中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、蒸気入口管の狭まり角度を8°以下とするため、蒸気供給管からの噴流で生じる高流速のポテンシャルコア内に蒸気入口管の管壁が入るのを防ぐことができ、発生騒音も低減する。 【0018】また、本発明の請求項2に係る二分流排気式の蒸気タービンは、中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、前記蒸気供給管及びタービン入口室に対する前記蒸気入口管の接続部での曲率が連続となるよう滑らかな形状とすると共に、前記蒸気入口管の曲率半径を、5R>r>0.15R(但し、r:蒸気入口管の曲率半径、R:蒸気供給管の半径(=D/2)に設定するため、蒸気供給管及びタービン入口室と蒸気入口管との接続部で生じる剥離流を低減することができ、発生騒音も低減する。 【0019】また、本発明の請求項3に係る二分流排気式の蒸気タービンは、中央部に供給された蒸気を軸方向両端部から排出する二分流排気式の蒸気タービンにおいて、内車室の円周上に複数個配置される支持棒の中、蒸気供給管からの噴流で生じるポテンシャルコア内に設置される支持棒の断面形状を長円形断面又は流線型とするため、高流速中に設置される支持棒の損失が円柱断面形状等に比し、1/2以下に低減され、発生騒音も低減する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月28日(2000.11.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078499 【弁理士】 【氏名又は名称】光石 俊郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−161706(P2002−161706A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−360798(P2000−360798) |
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