| 【発明の名称】 |
認証キーシステムおよび電子キーシステム並びに遠隔操作キーシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】白川 司郎
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| 【要約】 |
【課題】キーが盗用されるのを確実に防止でき、しかもその管理を容易にする認証キーシステムおよび電子キーシステム並びに遠隔操作キーシステムを提供する。
【解決手段】パソコン5や携帯電話6などの通信端末から無線基地局2、電話回線1、インターネット3を介して銀行・カード会社7、物販会社8などの通信装置との間で通信するに際して、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスADを、通信端末または通信装置もしくはその使用者を特定する認証キーとして設け、SAWデバイスを設けた通信端末または通信装置に対して、特定の符号を送信することで通信を可能にする。SAWデバイスを荷物や自動車、建築物の出入口用扉の錠とするシステム、装置を遠隔でオン・オフ操作する遠隔操作スイッチとするシステムも含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信端末から通信ネットワークを介して通信端末または通信装置との間で通信するに際して、前記通信端末または通信装置もしくはその使用者の認証を行う認証キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記通信端末または通信装置もしくはその使用者を特定する認証キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた通信端末または通信装置に対して、前記特定の符号を送信することで該通信端末または通信装置との通信を可能にすることを特徴とする認証キーシステム。 【請求項2】 自動車などの車両で搬送する搬送物に施錠し、または車両自体に施錠し、この施錠を解くための電子キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記搬送物または車両を施錠する電子キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた搬送物または車両に対して、前記特定の符号を送信することで該搬送物または車両の施錠を解くことを特徴とする電子キーシステム。 【請求項3】 建築物の出入口用扉に施錠し、この施錠を解くための電子キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記建築物の出入口用扉を施錠する電子キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた出入口用扉に対して、前記特定の符号を送信することで該扉の施錠を解くことを特徴とする電子キーシステム。 【請求項4】 装置のオン・オフを遠隔操作するための遠隔操作キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記装置をオン・オフ操作する遠隔操作キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた装置に対して、前記特定の符号を送信することで該装置をオン・オフすることを特徴とする遠隔操作キーシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワークで結合された端末装置を認証するためのパスワードなど、遠隔地の装置や物あるいはそれらの使用者を、それらに個別に割り当てたキーによって認証する認証キーシステムおよび搬送物や自動車の施錠を行う電子キーシステム、さらには遠隔地の装置をオン・オフ操作する遠隔操作キーシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】インターネットを利用した電子商取引や企業対企業間のビジネスにおいては、通信相手の端末装置や個人を認証するのに、IDやパスワードを認証キーとして管理することでセキュリティを確保している。また、物流システムにおいては、搬送物の特定および数量や個数を、搬送物やそのコンテナに付した管理番号、バーコードや符丁を認証キーとして利用・管理している。また、自動車の防犯システムとしては、従前の鍵に代えて、あらかじめ設定する暗証番号を認証キーとしてリモコン装置による遠隔操作でキー施錠・解錠操作するものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】IDやパスワードを認証キーとして使用する場合、それが他人に漏洩してしまう恐れがあり、この場合には他の端末装置を使った商取引に悪用されるなどの問題があった。同様に、暗証番号やバーコードなどは、他人に漏れやすく、自動車を盗まれたり、コンテナの錠を開いてその荷物が中抜きされるなどに悪用される恐れがある。また、高度管理が要求される汚染土壌や有害廃棄物(医療廃棄物、放射性廃棄物など)の輸送をそのルートも含めて人工衛星を使ったGPS(衛星測位システム)で監視する方式があるが、搬送物の認証キーとして特殊符号を使用するのみではセキュリティ上で不十分なものとなる。 【0004】セキュリティ性を高めた認証キーとして、人の指紋や網膜パターンを利用する方式があるが、これらはその認証のための照合システムが高価で複雑になるし、その管理も容易でない。本発明の目的は、キーが盗用されるのを確実に防止でき、しかもその管理を容易にする認証キーシステムおよび電子キーシステム並びに遠隔操作キーシステムを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するため、SAW(弾性表面波:SurfaceAcousticWave)デバイスを認証や施錠・解錠、遠隔操作しようとする装置に設け、このSAWデバイスを特定の符号でのみスイッチ動作させるキーとすることにより、SAWデバイスを設けた装置や使用者の認証および自動車や搬送物および建築物の出入口用扉を施錠/解錠、さらには装置を遠隔操作するもので、以下の構成を特徴とする。 【0006】(第1の発明)通信端末から通信ネットワークを介して通信端末または通信装置との間で通信するに際して、前記通信端末または通信装置もしくはその使用者の認証を行う認証キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記通信端末または通信装置もしくはその使用者を特定する認証キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた通信端末または通信装置に対して、前記特定の符号を送信することで該通信端末または通信装置との通信を可能にすることを特徴とする。 【0007】(第2の発明)自動車などの車両で搬送する搬送物に施錠し、または車両自体に施錠し、この施錠を解くための電子キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記搬送物または車両を施錠する電子キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた搬送物または車両に対して、前記特定の符号を送信することで該搬送物または車両の施錠を解くことを特徴とする。 【0008】(第3の発明)建築物の出入口用扉に施錠し、この施錠を解くための電子キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記建築物の出入口用扉を施錠する電子キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた出入口用扉に対して、前記特定の符号を送信することで該扉の施錠を解くことを特徴とする。 【0009】(第4の発明)装置のオン・オフを遠隔操作するための遠隔操作キーシステムであって、特定の符号でのみスイッチ動作するSAWデバイスを、前記装置をオン・オフ操作する遠隔操作キーとして設け、前記SAWデバイスを設けた装置に対して、前記特定の符号を送信することで該装置をオン・オフすることを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す通信システムの構成図である。通信システムは、電話回線1、無線基地局2、インターネット3などの通信ネットワークに対して、通信端末装置になる一般の屋内電話機4、パソコン5、携帯電話・PHS(登録商標)6からの回線接続により、銀行・カード会社、物販会社、データベースなどの通信装置(または通信端末)7〜9を介して通話やマルチメディア情報通信を可能にする。さらに、一般の電話機や携帯電話・PHS10との通信を可能にする。 【0011】ここで、本実施形態では、各通信端末や通信装置は、通信に際して、それらを個々に特定する認証キー手段として、SAWデバイスADを搭載する。このSAWデバイスADは、特定の周波数で特定の符号パターンのみに応動する電子的なキー動作を得る構成とすることができる。 【0012】図2は、SAWデバイスADの原理的な構造を示し、圧電基板20の表面に一対のすだれ状電極21、22を形成し、一方の電極21に高周波信号を印加することで、該電極で電気−弾性波のエネルギー変換を行うトランスジューサ動作を得、この弾性波が基板20表面を伝搬し、他方の電極22で弾性波−電気のエネルギー変換で電気信号として取り出される。このとき、SAWデバイスで抽出される周波数は、すだれ状電極21、22の電極指の交差幅Lと周期Δで決まり、特定周波数のみを通過させることできる。 【0013】さらに、すだれ状電極パターンを符号化構成することによって、解読器、つまり特定符号をもつ入力信号が印加されたときのみ応動して出力側に高い振幅のパルス出力を得るスイッチ手段として構成することができる。例えば、符号として4桁の数値「1234」を2進数にしたビット列信号を一方の電極から印加し、他方の電極は各桁毎に特定のビット列になるときに高い電圧を得る4組の電極を設ける。このようなスイッチ構成は、例えば、特開平10−303773号公報に開示される。 【0014】このようなSAWデバイスのスイッチ機能を利用し、各通信端末4〜6は搭載するSAWデバイスADを自装置の認証キーとして使用する。例えば、通信装置7は、特定の符号を通信端末5に送信し、通信端末5に設けるSAWデバイスADをスイッチ動作させ、このスイッチ動作により通信端末5の通信動作を可能にする。逆に、通信端末5は特定の符号を通信装置7に送信し、通信装置7のSAWデバイスADをスイッチ動作させることで、通信装置7を認証する。 【0015】したがって、通信端末4〜6の認証は、それらが搭載するSAWデバイスADに特有の符号にした認証キー符号を介在させてなされ、他人にキー符号が盗まれたとしてもそれを使った通信ができず、盗用を確実に防止できる。また、認証キーシステムとしては、送信側と受信側の送受信装置にSAWデバイスを付加するのみで済み、大掛かりな装置構成を不要にするし、認証キーを管理する必要がなくなる。 【0016】なお、多数の通信端末と通信する通信装置側では、互いに異なる符号を抽出する複数のSAWデバイスを組み合わせることで多数の通信端末に対する認証装置を構成できる。例えば、認証キーの符号の下位桁のみに応動するデバイスと上位桁のみに応動するデバイスとの組み合わせ構成とする。また、携帯電話などの無線通信を行う通信端末では、SAWデバイス自体を無線送信出力段に組み込み、SAWデバイスからの出力信号を増幅器で増幅し、アンテナから送信する構成とすることで、認証キーの盗用防止を確実にする。 【0017】図3は、本発明の他の実施形態を示すシステム構成図であり、SAWデバイスADを防災・警備システムにおける認証キーとする場合である。電話機やパソコンなどの通信端末から通信ネットワークを介して防災・警備システム11やその従事者12に対して通信を行う場合、防災・警備システム11の通信装置および従事者12がもつ携帯電話にSAWデバイスADを設け、このSAWデバイスADに特定符号の信号を送信することでそのスイッチ動作を得、このスイッチ動作により通信装置や携帯電話の電源を強制オンさせ、通信を可能にする。本実施形態によれば、防災・警備システムの通信装置やその従事者の携帯電話の電源がオフにされている場合にも緊急通信が可能となる。 【0018】図4は、本発明を廃棄物管理システムに適用した場合である。有害廃棄物等をコンテナ運搬トラック13で所定の搬送ルートで処分場14まで運搬して処分されるのを管理センタ15がGPS16を介して監視するシステムにおいて、トラック13のコンテナの錠としてSAWデバイスADを設ける。これにより、管理センタ15は、トラック13が処分場に所定の搬送ルートで搬送されたことをGPS16により監視することができるのに加えて、搬送途中でコンテナを開けるのをSAWデバイスADにより防止することができる。処分場14に到着したときには、管理センタ15からSAWデバイスADに対して特定符号を送信することでコンテナの開放を許可する。 【0019】なお、本発明は、現金や貴金属の運搬車などの運搬管理システムにSAWデバイスを錠として適用する電子キーシステムを構築できる。また、個人が所有する自動車の錠としてSAWデバイスを使用した電子キーシステムとすることができる。 【0020】さらには、一般人や会社が所有する家屋やビルなどの建築物の出入口用扉、基地や原子力施設などの公共の建築物の出入口用扉の錠としてSAWデバイスを使用した電子キーシステムとすることができる。 【0021】 【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、SAWデバイスを認証や施錠・解錠、遠隔操作しようとする装置に設け、このSAWデバイスを特定の符号でのみスイッチ動作させるキーとするため、装置やその使用者の認証および自動車や搬送物を施錠/解錠、さらには装置を遠隔操作するのにキーが盗用されるのを確実に防止し、しかもその管理が容易になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594031509 【氏名又は名称】日本安全保障警備株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月18日(2000.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101878 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 茂
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| 【公開番号】 |
特開2002−61436(P2002−61436A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月28日(2002.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−248599(P2000−248599) |
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