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【発明の名称】 エコロジーアクセスポイント
【発明者】 【氏名】若松 裕之

【要約】 【課題】地域の人口密度に比例して、最低限の敷地面積や共通の設備を備えて全国各地に存在するガソリンスタンドを、再利用することができるエコロジーアクセスポイントを提供すること。

【解決手段】自然エネルギーを利用し、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるエコロジーアクセスポイントであって、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備えたエコロジーアクセスポイント。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自然エネルギーを利用し、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるエコロジーアクセスポイントであって、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備えたことを特徴とするエコロジーアクセスポイント。
【請求項2】 前記自然エネルギー変換施設で変換した電力を、前記サーバー施設と前記ガソリンスタンド施設に用いることを特徴とする請求項1に記載のエコロジーアクセスポイント。
【請求項3】 前記自然エネルギー変換施設で変換した電力を、プラズマ広告の電力として用いることを特徴とする請求項1に記載のエコロジーアクセスポイント。
【請求項4】 前記サーバー施設や前記ガソリンスタンド施設の建造物の屋根に、太陽光を利用するソーラー機能と、建造物内に太陽光を導く採光機能と、電波を受信するアンテナ機能と、雨水を集める集水機能とを持たせたことを特徴とする請求項1に記載のエコロジーアクセスポイント。
【請求項5】 前記ガソリンスタンド施設で用いるガソリン貯留庫と地面との間に、貯水槽を配置したことを特徴とする請求項1に記載のエコロジーアクセスポイント。
【請求項6】 前記ガソリンスタンド施設に代えて、コンビニエンスストアー施設、ブックセンター施設、銀行施設、飲食店施設、物流配送施設、駐車場施設としたことを特徴とする請求項1に記載のエコロジーアクセスポイント。
【請求項7】 情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド等の物品又はサービス提供施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備え、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるエコロジーアクセスポイントの施工方法であって、前記サーバー施設を、サーバー室としてあらかじめ構築してユニット化し、前記サーバー室を、トレーラーを用いて前記ガソリンスタンド施設を備えた敷地内に搬送することを特徴とするエコロジーアクセスポイントの施工方法。
【請求項8】 情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド等の物品又はサービス提供施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備え、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるエコロジーアクセスポイントの運用システムであって、前記プロバイダの利用料金を固定料金とし、前記エコロジーアクセスポイントを利用する契約者数を計測し、前記計測した契約者数分の利用料金の少なくとも一部を当該エコロジーアクセスポイントの運用に用いることを特徴とするエコロジーアクセスポイントの運用システム。
【請求項9】 複数のアクセスポイントを有するインターネットプロバイダのアクセスポイントの運用システムであって、前記プロバイダの利用料金を固定料金とし、それぞれの前記アクセスポイント毎に契約者数を計測し、前記計測した契約者数分の利用料金の少なくとも一部をそれぞれの前記アクセスポイントの運用に用いることを特徴とするアクセスポイントの運用システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるアクセスポイントに関し、特に自然エネルギーを利用したエコロジーアクセスポイントに関する。
【0002】
【従来の技術】現在インターネットの利用者の急増にともなって、アクセスポイントの全国展開が急速に行われている。現在のアクセスポイントは、24時間サーバーを稼働させており、それを直接監視、もしくはセンターからモニターで監視するため、多くのコストを要している。一方、例えばガソリンスタンド等の不況業種にあっては、その運営継続が危ぶまれているケースも少なくない。ガソリンスタンド等は、多少の構造上の違いがあるにしても、最低限の敷地面積や共通の設備を備えているだけでなく、全国各地に存在し、特にその地域の人口密度に比例して存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、その地域の人口密度に比例し、最低限の敷地面積や共通の設備を備えて全国各地に存在するガソリンスタンドを、アクセスポイントとして再利用できれば、既存設備などを有効に活用できることになる。また、近年では環境問題やエネルギー問題も重要な課題となっており、自然界から得たエネルギーと水を有効に利用して、情報技術機能を稼働させることが望まれている。
【0004】そこで本発明は、自然エネルギーを有効利用して自立運営可能な、データ通信の基地としての機能を持つエコロジーアクセスポイントを提供することを目的とする。また本発明は、地域の人口密度に比例して、最低限の敷地面積や共通の設備を備えて全国各地に存在するガソリンスタンドを、再利用することができるエコロジーアクセスポイントを提供することを目的とする。また本発明は、サーバー施設やガソリンスタンド施設で使用する電力の少なくとも一部を自然エネルギーでまかなうことができるエコロジーアクセスポイントを提供することを目的とする。また本発明は、既存のガソリンスタンド施設を有効に利用することができるとともに、施工にあたって最も時間を要するサーバー施設を短期間で施工できるエコロジーアクセスポイントの施工方法を提供することを目的とする。また本発明は、各地域毎に設立するアクセスポイントエリア毎に、利用者に応じて利用料金を運用することで、それぞれのエリアに適合する施設の構築と維持を行うことができるアクセスポイントの運用システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明のエコロジーアクセスポイントは、自然エネルギーを利用し、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるエコロジーアクセスポイントであって、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備えたことを特徴とする。請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のエコロジーアクセスポイントにおいて、前記自然エネルギー変換施設で変換した電力を、前記サーバー施設と前記ガソリンスタンド施設に用いることを特徴とする請求項1に記載のエコロジーアクセスポイント。請求項3記載の本発明は、請求項1に記載のエコロジーアクセスポイントにおいて、前記自然エネルギー変換施設で変換した電力を、プラズマ広告の電力として用いることを特徴とする。請求項4記載の本発明は、請求項1に記載のエコロジーアクセスポイントにおいて、前記サーバー施設や前記ガソリンスタンド施設の建造物の屋根に、太陽光を利用するソーラー機能と、建造物内に太陽光を導く採光機能と、電波を受信するアンテナ機能と、雨水を集める集水機能とを持たせたことを特徴とする。請求項5記載の本発明は、請求項1に記載のエコロジーアクセスポイントにおいて、前記ガソリンスタンド施設で用いるガソリン貯留庫と地面との間に、貯水槽を配置したことを特徴とする。請求項6記載の本発明は、請求項1に記載のエコロジーアクセスポイントにおいて、前記ガソリンスタンド施設に代えて、コンビニエンスストアー施設、ブックセンター施設、銀行施設、飲食店施設、物流配送施設、駐車場施設としたことを特徴とする。請求項7記載の本発明のエコロジーアクセスポイントの施工方法は、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド等の物品又はサービス提供施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備え、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるエコロジーアクセスポイントの施工方法であって、前記サーバー施設を、サーバー室としてあらかじめ構築してユニット化し、前記サーバー室を、トレーラーを用いて前記ガソリンスタンド施設を備えた敷地内に搬送することを特徴とする。請求項8記載の本発明のエコロジーアクセスポイントの運用システムは、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド等の物品又はサービス提供施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備え、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点であるエコロジーアクセスポイントの運用システムであって、前記プロバイダの利用料金を固定料金とし、前記エコロジーアクセスポイントを利用する契約者数を計測し、前記計測した契約者数分の利用料金の少なくとも一部を当該エコロジーアクセスポイントの運用に用いることを特徴とする。請求項9記載の本発明のアクセスポイントの運用システムは、複数のアクセスポイントを有するインターネットプロバイダのアクセスポイントの運用システムであって、前記プロバイダの利用料金を固定料金とし、それぞれの前記アクセスポイント毎に契約者数を計測し、前記計測した契約者数分の利用料金の少なくとも一部をそれぞれの前記アクセスポイントの運用に用いることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントは、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備えたものである。本実施の形態によれば、その地域の人口密度に比例して、最低限の敷地面積や共通の設備を備えて全国各地に存在するガソリンスタンドを、アクセスポイントとして再利用することができる。また、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド施設は、通常所定の敷地面積を有するために、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設を設置する上でも有効である。
【0007】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントにおいて、自然エネルギー変換施設で変換した電力を、サーバー施設とガソリンスタンド施設に用いるものである。本実施の形態によれば、サーバー施設やガソリンスタンド施設で使用する電力の少なくとも一部を自然エネルギーでまかなうことができる。
【0008】本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントにおいて、自然エネルギー変換施設で変換した電力を、プラズマ広告の電力として用いるものである。本実施の形態によれば、プラズマ広告として使用する電力の少なくとも一部を自然エネルギーでまかなうことができるとともに、自然エネルギーを利用しているということでエコアクセスポイントの広告効果を高めることができる。
【0009】本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントにおいて、サーバー施設やガソリンスタンド施設の建造物の屋根に、太陽光を利用するソーラー機能と、建造物内に太陽光を導く採光機能と、電波を受信するアンテナ機能と、雨水を集める集水機能とを持たせたものである。本実施の形態によれば、施設の建造物の屋根に、ソーラー機能と採光機能と集水機能とを備えることで自然エネルギーと水とを有効に利用できるとともに、アンテナ機能を備えることでデータ通信の基地としての機能を持たせることができる。特に、ソーラー機能を持たせるためのソーラーパネルは、集水機能を持たせるために利用できるとともに、パラボラアンテナのような反射面を持つ指向性アンテナとしても利用することができる。
【0010】本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントにおいて、ガソリンスタンド施設で用いるガソリン貯留庫と地面との間に、貯水槽を配置したものである。本実施の形態によれば、ガソリン貯留庫の上方に貯水槽を配置することで、既存スペースの有効利用を図れるとともに、貯水槽に防爆機能を持たせることができる。
【0011】本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントにおいて、ガソリンスタンド施設に代えて、コンビニエンスストアー施設、ブックセンター施設、銀行施設、飲食店施設、物流配送施設、駐車場施設としたものである。本実施の形態のように、エコロジーアクセスポイントは、ガソリンスタンド施設だけでなく、コンビニエンスストアー施設、ブックセンター施設、銀行施設、飲食店施設、物流配送施設、駐車場といった施設利用にも適している。
【0012】本発明の第7の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントの施工方法は、サーバー施設を、サーバー室としてあらかじめ構築してユニット化し、サーバー室を、トレーラーを用いてガソリンスタンド施設を備えた敷地内に搬送するものである。本実施の形態によれば、既存のガソリンスタンド施設を有効に利用することができるとともに、施工にあたって最も時間を要するサーバー施設を短期間で施工できるために、施工にともなうコスト削減ができるだけでなく、アクセスポイントの展開を容易に行うことができる。
【0013】本発明の第8の実施の形態によるエコロジーアクセスポイントの運用システムは、プロバイダの利用料金を固定料金とし、エコロジーアクセスポイントを利用する契約者数を計測し、計測した契約者数分の利用料金の少なくとも一部を当該エコロジーアクセスポイントの運用に用いるものである。本実施の形態によれば、各地域に設立するアクセスポイントエリア毎に、利用者に応じて利用料金を運用することで、それぞれのエリアに適合する施設の構築と維持を行うことができる。
【0014】本発明の第9の実施の形態によるアクセスポイントの運用システムは、プロバイダの利用料金を固定料金とし、それぞれのアクセスポイント毎に契約者数を計測し、計測した契約者数分の利用料金の少なくとも一部をそれぞれのアクセスポイントの運用に用いるものである。本実施の形態によれば、各地域に設立するアクセスポイントエリア毎に、利用者に応じて利用料金を運用することで、それぞれのエリアに適合する施設の構築と維持を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例によるエコロジーアクセスポイントの概略構成について説明する。図1は本実施例によるガソリンスタンドを利用したエコロジーアクセスポイントの施設の概略構成を示す平面図、図2は同施設の概略構成を示す斜視図である。本実施例で示すエコロジーアクセスポイントは、インターネットプロバイダが提供する電話やISDN等の情報通信の接続中継拠点としての施設である。このエコロジーアクセスポイントには、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、車への給油又は給電を行うガソリンスタンド施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備えている。サーバー施設は、情報通信の接続中継を行うための機器を備えたサーバー室11と、通信データの記録のためのデータ記録計や応接室、クローク室等を備えた事務室12とからなる。ガソリンスタンド施設は、車両への給電を行う充電器を備えた充電エリア21と、車両整備を行うための駐車エリア22と、車両を洗車するための洗車エリア23と、整備員やサービス員が待機する詰め所24とからなる。その他、多目的屋内施設として、レセプションルーム31、ホール32、洗面室33を備えている。屋外施設としては、水生動植物が住むビオパーク41、ビオパーク周辺に配設されたロッジ風の木道42、循環型エコトイレ43がそれぞれ同一エリアに施工されている。その他の屋外の施設として、レセプションルーム周辺に、池44やパントリー45が配設されている。自然エネルギー変換施設としては、太陽光を利用するソーラー機能51、建造物内に太陽光を導く採光機能52、電波を受信するアンテナ機能53、及び雨水を集める集水機能54を持たせた多機能屋根50と、風力エネルギーを利用するための帆船型風車61、ツイスト型風車62、及び風車63と、浄水機能を有するアクアキッズ71、蒸留水タンク72、及びビオソイルフィルター槽73と、貯水機能を有する雨水貯留槽81及び貯留槽82と、バクテリアを利用した分解機能を有する生ごみ処理機91と、補充的に電力を得るためのガスタービン92と、このガスタービン92の動力源としてのガスを保管するボンベ室93と、充電機能を有するバッテリー室94とを備えている。施設への入口95と出口96には、それぞれ電動シャッター95A、96Aを備えている。
【0016】以下に主な施設について説明する。サーバー室11は、ユニット化され、トレーラーで牽引可能なトレーラーハウスとなっており、電力等のエネルギーを出し入れする接続ルートや電波、光ファイバーを接続可能な接続ルートを備え、交換器等の情報通信を行うための機器のすべてが入っている。このように、ユニット化していることで、施工が決まってから短期間で本システムを操業することが可能となる。例えば、実際の施工では、雨水貯留槽81等を全て施工するためには3ヶ月程度は必要だが、仮に建造物がなくても、地面が整地されれば、ユニット化してあらかじめ構築しているサーバー室を運び込むことで、1週間程度で操業を開始することができる。また、このようにユニット化することで、場所が悪いと判断すれば別の地域への移動も容易に行うことができる。特に海外での砂漠地域や未開拓地域では効果が高い。ビオパーク41は、例えばメダカや蛍を飼育可能な水質状態となるように、自然光(太陽光熱)だけで水を浄化するアクアキッズ71を循環させ、このアクアキッズ71で常に浄水に近い中性状態に戻す。なお、ビオパーク41の池の水に塩素を加えることでプールとしても利用でき、自然を利用した安全な遊び場として利用することもできる。また、ビオパーク41の池の水は、常備されているので、近隣の災害時には防災として役立てることができる。循環型エコトイレ43では、汚物と紙は分解し、水は浄化したものを再利用する。循環型エコトイレ43で発生する汚物は、ビオソイルフィルター槽73を循環させ、このビオソイルフィルター槽73のフィルター機能で常に浄水に近い中性状態に戻す。ここでビオソイルフィルターとは、汚物を分解する土のフィルター(多重多段土壌)である。多機能屋根50に有するアンテナ機能53は、ソーラー板の中に、通信衛星からの電波、電磁波を送受信可能なアンテナ53Aを複数組み込んでいる。また、通信衛星からの電波や電磁波をエネルギーに変換する機能を備えていることが好ましい。多機能屋根50自体が大きなアンテナであり、無線のアンテナ機能を個別に各インターネットプロバイダ等の通信業者に通信拠点としてレンタルすることもできる。多機能屋根50は、雨水を貯められるように、3つの傾斜面で構成されている。主傾斜面は、東南側より北西側を若干高くなるように傾斜させ、一方の副傾斜面は主傾斜面と傾斜方向が同じで傾斜角度を大きく配置し、他の副傾斜面は南側より北側が高くなるように、また一方の副傾斜面と同一傾斜角度で配置している。また、多機能屋根50には、部分的に屋内に太陽光が入るように採光機能52となる透明窓を複数設けている。この多機能屋根50は、サーバー施設や多目的屋内施設の上部を覆うほか、充電エリア21(又は給油エリア)や駐車エリア22の上方に張り出して設ける。アクアキッズ71や蒸留水タンク72は、自然光(太陽光熱)だけで水を浄化するもので、動力が不要で運転コストを必要としない。雨水貯留槽81は、特に多機能屋根50で集水した雨水を貯めるもので、洗面室33、循環型エコトイレ43、洗車エリア23での洗車等に利用する。生ごみ処理機91は、風車63から得られる動力で粉砕又は攪拌を行い、バクテリアの活性化を図る。この生ごみ処理機91では、近隣から出る生ごみを、微生物(バイオ)を使用して撹拌することにより分解して土に反し、肥料として近隣に返却する。この肥料は、ガーデニングにも利用することができる。
【0017】次に、それぞれの施設の配置について説明する。道路側に、施設への入口95と出口96とを配置する。そして、車両通行可能エリアを、入口95から出口96に至る略U字形状にレイアウトする。この車両通行可能エリアで囲まれ、道路側に面したエリアに、ビオパーク41を中心とした屋外施設を配置する。ビオパーク41の周辺には、木道42、循環型エコトイレ43、帆船型風車61、ツイスト型風車62、アクアキッズ71、ビオソイルフィルター槽73、貯留槽82を配置する。特にビオパーク41とアクアキッズ71、循環型エコトイレ43とビオソイルフィルター槽73とは近接して配置する。特に帆船型風車61は、ビオパーク41を中心としたエリアの中で、道路側に配置する。この帆船型風車61には、その架台又は風車部に広告表示部を設けている。この広告表示部は、プラズマ広告のように夜間でも認識できる発光表示とし、この発光のための電力は、帆船型風車61で得た電力を利用する。車両通行可能エリアには、車両への給電を行う充電器を備えた充電エリア21と、車両整備を行うための駐車エリア22と、車両を洗車するための洗車エリア23とを配置する。なおガソリンによる給油施設が必要な場合には、この車両通行可能エリアに配置する。またこの車両通行可能エリアの地面下には、多機能屋根50で集水した雨水を蓄えるための雨水貯留槽81を設けている。ガソリン貯留庫を地下に配設している場合には、雨水貯留槽81は、ガソリン貯留庫と地面との間に配置する。このように雨水貯留槽81をガソリン貯留庫と地面との間に配置することで防爆機能を持たせることができる。また、車両通行可能エリアの地面下に雨水貯留槽81を設けることで、防火用としての利用便宜を図ることができる。この車両通行可能エリアを挟んで、ビオパーク41を中心とした屋外施設と対向するエリアに、サーバー室11や事務室12からなるサーバー施設、その他多目的屋内施設としてのレセプションルーム31、ホール32、及び洗面室33を配置する。バッテリー室94は、サーバー室11に隣接して配置する。また、蒸留水タンク72もサーバー施設に隣接して配置する。ガスタービン92やボンベ室93はバッテリー室94に隣接して配置する。これらガスタービン92、ボンベ室93、及びバッテリー室94は、サーバー施設側の角地に配置する。このようにガスタービン92、ボンベ室93、及びバッテリー室94を近接させて角地に配置することで、防爆、防音又は耐火設備を充実させることができる。生ごみ処理機91と風車63とは隣接させ、入口95又は出口96周辺の車両通行可能エリア沿いに配置する。このように生ごみ処理機91を入口95又は出口96周辺の車両通行可能エリア沿いに配置することで、近隣住人への利用の便宜を図ることができる。
【0018】次に、本実施例によるエコロジーアクセスポイントの運用システムについて説明する。収入としては、インターネットプロバイダの利用料金、アンテナ貸しによる電波収入、アクセスポイント同士をつなぐ回線のレンタル使用料、風力発電の電力を利用した広告収入、その他ガソリンスタンド経営等のサービス提供による収入とがある。これら収入源のうち、インターネットプロバイダの利用料金については、それぞれのアクセスポイントのステーション毎に利用者又は契約者を地域割りし、このステーションがある地域の利用者又は契約者からの利用料金の一部をそれぞれのアクセスポイントでの収入源として運用する。このとき、インターネットプロバイダの利用料金は固定料金とすることが好ましい。なお、一つのステーションでの利用者数の目安は、五千人から一万人とする。ステーションがある地域の利用者又は契約者からの利用料金の一部をそれぞれのアクセスポイントでの収入源として運用するために、それぞれのアクセスポイント毎の契約者数を計測する計測手段と、この計測した契約者数分の利用料金をそれぞれのアクセスポイント毎に割り当てる演算手段を備えた運用サーバを用いる。このように、各地域に設立するアクセスポイントエリア毎に、利用者に応じて利用料金を運用することで、それぞれのエリアに適合する施設の構築と維持を行うことができる。
【0019】なお上記実施例では、ガソリンスタンドの施設をベースとして説明したが、エコロジーアクセスポイントは、ガソリンスタンド施設だけでなく、コンビニエンスストアー施設、ブックセンター施設、銀行施設、飲食店施設、物流配送施設、駐車場といった物品又はサービス提供施設の利用にも適している。また、マンション等の集合住宅建築物の一部に、情報通信の接続中継を行うサーバー施設と、太陽エネルギーや風力エネルギー等の自然エネルギーを電力に変換する自然エネルギー変換施設とを備えることで、集合住宅建築物の共益費、修繕積立金、管理費等の建築物維持コストをなくすことも可能である。
【0020】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように、本発明によれば、データ通信の基地としての機能を持つアクセスポイントを、自然エネルギーを有効利用して自立運営可能とすることができる。また、本発明によれば、地域の人口密度に比例して、最低限の敷地面積や共通の設備を備えて全国各地に存在するガソリンスタンドを、有効に施設を再利用することができる。
【出願人】 【識別番号】500278051
【氏名又は名称】若松 裕之
【出願日】 平成12年6月19日(2000.6.19)
【代理人】 【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善▲廣▼ (外2名)
【公開番号】 特開2002−4642(P2002−4642A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−182981(P2000−182981)