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【発明の名称】 納骨保管装置
【発明者】 【氏名】服部 大空

【氏名】今井 昌夫

【氏名】波戸内 悟吉

【氏名】山崎 義和

【要約】 【課題】各種の状況に適した環境で礼拝を行えるようにすることが可能となる納骨保管装置を提供する。

【解決手段】遺骨が収納される収納具Sを各別に収納保管自在な複数の収納部1を備えた保管部本体Kと、収納具Sが搬出される礼拝部3と、各収納部1と礼拝部3との間で収納具Sを搬送する搬送手段とが備えられ、礼拝対象となる収納具を搬送手段によって礼拝部3に搬送して礼拝するように構成されている納骨保管装置において、収納具Sが、遺骨を収納する遺骨収納部18と、浄水が散水され、その浄水を落下排出する散水部19とを備えて構成され、礼拝部3には、散水部19から落下排出される浄水を回収する回収部25が設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遺骨が収納される収納具(S)を各別に収納保管自在な複数の収納部(1)を備えた保管部本体(K)と、前記収納具(S)が搬出される礼拝部(3)と、前記各収納部(1)と前記礼拝部(3)との間で前記収納具(S)を搬送する搬送手段(H)とが備えられ、礼拝対象となる収納具(S)を前記搬送手段(H)によって前記礼拝部(3)に搬送して礼拝するように構成されている納骨保管装置であって、前記収納具(S)が、前記遺骨を収納する遺骨収納部(18)と、浄水が散水され、その浄水を落下排出する散水部(19)とを備えて構成されている納骨保管装置。
【請求項2】 前記礼拝部(3)には、前記散水部(19)から落下排出される浄水を回収する回収部(25)が設けられている請求項1記載の納骨保管装置。
【請求項3】 前記散水部(19)は、調湿性石材にて構成されている請求項1又は2記載の納骨保管装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遺骨が収納される収納具を各別に収納保管自在な複数の収納部を備えた保管部本体と、前記収納具が搬出される礼拝部と、前記各収納部と前記礼拝部との間で前記収納具を搬送する搬送手段とが備えられ、礼拝対象となる収納具を前記搬送手段によって前記礼拝部に搬送して礼拝するように構成された納骨保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の納骨保管装置は、設置スペースを有効利用して、多数の遺骨を効率よく収納させることができるようにして、大都市部等において問題となっている墓地の入手難を極力解消できるようにしたものでありながら、礼拝対象となる遺骨だけを礼拝部に搬送させて礼拝を行えるようにして、例えば、納骨箱を、単に縦横に区分けされた扉付きのロッカーに収納させる構成等に比較して、先祖の霊とのふれあいを求める厳かな雰囲気を確保できて、礼拝者に精神的な満足感を与えることができるようにしたものである。
【0003】ところで、この種の納骨保管装置において、従来では、遺骨を該装置に収納させる納骨の際には、礼拝部を用いて納骨が行われるようになっていた。つまり、納骨を行う箇所と、その後、盆や彼岸において適宜に行われる礼拝(墓参)の際に、礼拝が行われる箇所とが同じ場所となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遺骨を納骨する際には、故人の親族や近しい人等多くの参列者がいるのが一般的であり、又、儀式としての性格が強く、これに対して、その後の定期的にあるいは不定期に適宜行われる礼拝(墓参)の際には、少人数であって且つ個人的なものとして礼拝が行われるものである。
【0005】しかし、上述したように納骨される箇所と、墓参用の礼拝が行われる箇所が共用される構成においては、例えば、墓参用の礼拝に訪れた際に、別の遺骨の納骨の儀式が行われている場合には、その納骨が終了するまで長い時間待機する必要がある等、運用面で効率が低下してしまうといった不利な面があった。
【0006】しかも、納骨が行われる礼拝部には宗教的な装飾を施した儀式用の祭壇が用いられることになるので、前記礼拝部は、常にこのような儀式用の祭壇にて装飾された状態で構成されることになるが、墓参用の礼拝に訪れた場合には、このような儀式用の祭壇は必要でない場合が多く、又、参拝者が待機するために必要なスペースも夫々異なったものになり、状況に適した最適な、装飾やその他の設備を提供することができないといった不利な面もあった。
【0007】本発明はこのような点に着目してなされたものであり、その目的は、合理的な構成によって、保管装置の運用効率を向上させることが可能になると共に、各種の状況に適した環境で礼拝を行えるようにすることが可能となる納骨保管装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構成によれば、納骨が行われた前記収納具を前記収納部に保管収納するための納骨用の搬入部が設けられ、前記搬送手段は、この搬入部と前記収納部との間で前記収納具を搬送するように構成されている。
【0009】従って、遺骨を該保管装置に納骨のために始めて収納する際には、遺骨が収納された収納具を、前記搬入部の設定箇所に載置させた後、搬送手段によって、搬入部から所定の収納部に向けて収納具を搬送することによって、保管収納が行われることになる。又、その後、遺骨の墓参のために礼拝する場合には、前記収納部から礼拝部に向けて遺骨が収納されている収納具を搬送させて、その礼拝部にて礼拝が行われることになる。
【0010】従って、納骨は前記搬入部からのみ行われ、墓参のための礼拝は、前記礼拝部においてのみ行われることになる。
【0011】その結果、例えば、墓参のための礼拝に訪れた参拝者が、別の遺骨の納骨のために、長時間待機しなければならない等、運用面での不都合が無く、保管装置の運用効率を向上させることが可能になると共に、搬入部には、納骨のための儀式用の装飾を施したり、待機用の広めのスペースを確保し、且つ、礼拝部には、礼拝用の装飾で対応したり、狭い待機用スペースで済ませる等、各種の状況に適した環境で礼拝を行えるようにすることが可能となった。
【0012】請求項2に記載の特徴構成によれば、前記礼拝部と、前記搬入部とが、互いに離れる状態で設けられているから、納骨のための礼拝を行っている礼拝者と、墓参のための礼拝を行っている礼拝者とが、互いに近づいて、気まずい思いをする等の煩わしさの無い状態で、互いに各別に礼拝を行うことができる。
【0013】請求項3に記載の特徴構成によれば、前記保管部本体は、前記収納部が縦横方向に沿って並設される一対の保管部分を、それらの間に前記搬送手段の配設空間を形成するように間隔を隔てて並設して構成されている。
【0014】従って、設置スペースを多くさせることなく、収納部の数を極力多くさせて収納効率を向上させることができるものでありながら、搬送手段が各保管部分の間に位置するので、特別な移動経路等を設けることなく、各保管部分における収納部の夫々に対して搬送作動を行うことが可能で、搬送構造が複雑化することがない。
【0015】請求項4に記載の特徴構成によれば、上下複数段の礼拝者の歩行用床が配設され、各歩行用床の夫々に対応する箇所に、前記礼拝部及び前記搬入部の夫々が設けられているから、納骨のための礼拝を行っている礼拝者と、墓参のための礼拝を行っている礼拝者とが、互いに顔を合わせることなく、夫々に落ち着いた雰囲気で礼拝を行うことができる。
【0016】請求項5に記載の特徴構成によれば、制御手段が、収納具の夫々を特定する識別情報と、複数の収納部の位置情報とを対応付けて管理すると共に、納骨開始が指令されるに伴って、指定手段にて指定された収納具を、収納部から搬入部に搬送し、且つ、納骨終了が指令されるに伴って、指定された収納具を、搬入部から収納部に搬送するように、搬送手段の動作を制御することになる。
【0017】従って、参列者あるいは装置の管理者は、納骨開始を指令し、納骨が終了すると、納骨終了を指令するだけの操作で対応でき、指定された収納具が礼拝部に自動的に搬送されると共に、納骨後は元の収納部に自動的に搬送されることになる。
【0018】その結果、例えば、指定すべき収納具の識別情報や、それが収納される収納部の位置情報等を、選択して指定操作する等の煩わしい操作が不要で、操作性に優れたものとなる。
【0019】請求項6に記載の特徴構成によれば、制御手段が、前記収納具の夫々を特定する識別情報と、複数の収納部の位置情報とを対応付けて管理すると共に、この制御手段は、礼拝開始が指令されるに伴って、指定手段にて指定された収納具を、収納部から礼拝部に搬送し、且つ、礼拝終了が指令されるに伴って、指定された収納具を礼拝部から収納部に搬送するように、搬送手段の動作を制御することになる。
【0020】従って、礼拝者は、礼拝の開始に伴って開始を指令し、礼拝が終了すると、終了を指令するだけの操作で対応でき、指定された収納具が礼拝部に自動的に搬送されると共に、礼拝後は元の収納部に自動的に搬送されることになる。
【0021】その結果、例えば、指定すべき収納具の識別情報や、それが収納される収納部の位置情報等を、選択して指定操作する等の煩わしい操作が不要で、操作性に優れたものとなる。
【0022】請求項7に記載の特徴構成によれば、制御手段は、礼拝部及び搬入部に対する収納具の搬出入動作を、収納部に対する搬出入動作よりも低速で行うように、搬送手段の動作を制御するように構成されている。つまり、礼拝部や搬入部に対する収納具の搬出入動作は、礼拝者が目で見ることができるのに対して、収納部に対する収納具の搬出入動作は装置内部にて行われ礼拝者は見ることはないので、見えない箇所における搬出入動作を極力速く行うと共に、礼拝者に見える箇所では低速で搬出入動作を行うのである。
【0023】その結果、全体としての搬送効率を向上させるようにしながら、近しい人の遺骨が収納されている収納具をゆっくりと搬送させることで、礼拝者に、遺骨が大切に扱われているという安心感を与えることができる。
【0024】請求項8に記載の特徴構成によれば、礼拝部及び搬入部が、その背面部に収納具の挿脱開口を部分的に形成する状態で、その周囲が化粧壁にて覆われて構成され、収納具に、それが礼拝部の設定箇所に置かれた状態において、挿脱開口を閉じる背板が設けられているから、収納具が挿脱されるための最小限の開口のみが形成され、しかも、収納具が礼拝部に設置されている状態では、この開口が背板にて閉じられるので、礼拝する者が、装置の内部を見ることがなく、雰囲気が乱されることなく、落ち着いた気持ちで礼拝できるものとなる。
【0025】請求項9に記載の特徴構成によれば、礼拝部及び搬入部は、それらの前面部に、礼拝者が礼拝部及び搬入部の内部を見ることを許容する可視状態と、礼拝者が内部を見ることを抑制する不可視状態とに切換可能な視覚抑制手段が設けられている。従って、収納具が礼拝部あるいは搬入部に搬送されるときにおいて、この視覚抑制手段を不可視状態に切り換えておくと、礼拝者が搬送途中において挿脱開口を通して装置内部が見えて、厳かなな雰囲気を乱すことを防止できる。そして、礼拝部や搬入部に収納具が設置された状態では視覚抑制手段を可視状態に切り換えると、礼拝者は遺骨が収納された収納具を見ることができて、礼拝を行えるのである。
【0026】請求項10に記載の特徴構成によれば、視覚抑制手段が、開閉自在な扉にて構成されているから、扉が閉まることで内部が見えない不可視状態となり、扉が開放されることで可視状態となり礼拝部や搬入部に設置された収納具を見ることができる。
【0027】請求項11に記載の特徴構成によれば、ガラスを透視抑制状態に切り換えることで内部が見えない不可視状態となり、透視状態に切り換えることで可視状態となり礼拝部や搬入部に設置された収納具を見ることができる。このように視覚抑制手段がガラスで構成されるから、開閉する扉のように、大きく変位する部材がなく、誤って礼拝者に接触する等の不利がない。
【0028】請求項12に記載の特徴構成によれば、収納具が礼拝のために礼拝部あるいは搬入部に置かれているときのみ、視覚抑制手段を可視状態にするように、その視覚抑制手段を可視状態と不可視状態とに自動的に切換る視覚抑制用の制御手段が設けられているから、手動で切り換える構成に較べて、常に適切なタイミングで可視状態と不可視状態とを選択的に自動切り換えできて、操作の煩わしさが無いと共に、誤操作に起因して、収納具の搬送中に可視状態となって装置の内部が見えて、厳かな雰囲気を乱される等の不利がない。
【0029】請求項13に記載の特徴構成によれば、収納具が、遺骨を収納する遺骨収納部と、浄水が散水され、その浄水を落下排出する散水部とを備えて構成され、礼拝部には、散水部から落下排出される浄水を回収する回収部が設けられているから、墓参のための礼拝を行う場合に、従来より慣習的に行われている清めの浄水を散水するという行為が可能となって、故人を思う気持ちをより大切にすることができる。
【0030】請求項14に記載の特徴構成によれば、散水部は、調湿性石材にて構成されているから、散水された浄水が滞留することを抑制できて、水が長期間の保管の間に腐敗し、黴や害虫が発生する等のおそれを極力回避させて、長期間にわたって良好な状態で遺骨を保管することができるものとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係る納骨保管装置について説明する。図1、図2に示すように、この納骨保管装置は、遺骨が収納される収納具Sを、各別に収納保管自在な複数の収納部1が、上下方向並びに横方向の夫々に並列配置された保管部分としての収納棚2が、前後方向に設定間隔をあけて一対設けられ、各収納部1の夫々に各別に異なる収納具Sが収納保管される構成となっている。従って、一対の前記各収納棚2にて保管部本体Kが構成されている。そして、一方の収納棚2における横幅方向の中央位置における下方側箇所に、平面視において、収納部1と重複する状態で、礼拝部3が設けられ、収納棚2に収納保管されている複数の収納具Sのうち、指定された収納具Sがこの礼拝部3まで搬送され、この礼拝部3にて礼拝者が遺骨の参拝を行えるように構成されている。
【0032】又、前記礼拝部3が設けられる収納棚2における上方側箇所に、礼拝部3と同様に平面視において収納部1と重複する状態で納骨用の搬入部55が設けられ、この搬入部55から納骨される遺骨が収納される収納具Sが搬入され、その収納具Sがこの搬入部55から所定の収納部1まで搬送されて収納保管されるように構成されている。尚、この納骨保管装置における礼拝部3及び搬入部55を除く外面部分は、金属製の板体4にて囲われる構成となっており、外方側から収納具Sが目視できない構成となっており、遺骨の尊厳が保たれるようになっている。
【0033】この納骨保管装置は、図3に示すように、搬入部55は、歩行用床としての建物の上の階(例えば2階)の床部分44において対応する箇所に位置すると共に、礼拝部3は、他の歩行用床としての建物の下の階(例えば、1階)の床部分44において対応する箇所に位置するように設置されており、上の階においては納骨のみが行われる構成とし、下の階では納骨後において適宜、行われる墓参による礼拝等が行われる構成としている。納骨の際には、参列者も多く儀式としての性格も強いことから、前記搬入部55が設けられる前部外面部分には、例えば、大型の祭壇や宗旨宗派等に対応して、適宜、装飾が施されることになり、参列者の待機用スペースを広く確保することになる。又、前記礼拝部には、比較的簡素な祭壇や装飾で済ませることで対応できると共に、広い待機用スペースも不要である。
【0034】又、前記礼拝部3が設けられる外面部分4aにおける横一側箇所には、礼拝者あるいは管理主体者により後述するような人為操作を行うための礼拝用操作部5が設けられ、前記搬入部55が設けられる外面部分4aにおける横一側箇所には、管理主体者等により後述するような人為操作を行うための納骨用操作部56が設けられている。
【0035】前後の各収納棚2は、図2に示すように、前後両側部に夫々複数の支柱6が設けられ、これらの支柱6にわたって複数の横桟7が連結固定され、前後の横桟7にわたって設定間隔毎に略L字型に形成された係止部材8が架設連結され、左右の係止部材8によって収納具Sを載置支持することができるようにして前記各収納部1が構成されている。
【0036】そして、前記各収納部1に収納されている収納具Sを、前記礼拝部3に搬送すると共に、礼拝部3から元の収納部1まで収納具Sを搬送する搬送手段としての搬送装置Hが設けられている。この搬送装置Hは、前後の各収納棚2の間に形成された配設空間に設けられ、次のように構成されている。収納棚2の横方向の幅とほぼ同じ長さの昇降台9が設けられ、この昇降台9は昇降操作機構によって水平姿勢を維持しながら上下方向に移動操作可能に構成されている。又、この昇降台9には、昇降台9上に位置する収納具Sを、各収納部1や礼拝部3に向けて移載させると共に、各収納部1や礼拝部3に位置する収納具Sを昇降台9上に移載させる移載装置10が、横移動操作機構によって昇降台9の長手方向に横移動自在に載置支持されている。そして、昇降台9の昇降作動、及び、移載装置10の横移動作動によって、移載装置10がいずれか指定された収納部1あるいは礼拝部3に対応する位置まで移動された状態で、移載装置10によって、収納部1あるいは礼拝部3に位置する収納具Sを昇降台9上に移載させた後に、再度、昇降台9の昇降作動、及び、移載装置10の横移動作動により、移載装置10を指定された収納部1あるいは礼拝部3に移動させて、移載装置10によって収納具Sを移載させることで、搬送が行われるように構成されている。
【0037】つまり、図4に示すように、昇降台9の4隅を夫々操作ワイヤ11にて吊り下げ支持すると共に、各操作ワイヤ11の他端側にバランスウエイト12が連結され、各操作ワイヤ11は収納棚2の上部に前後軸芯周りで回転自在に支持された案内ドラム13にて垂下姿勢で支持される構成となっている。そして、バランスウエイト12配設側の案内ドラム13を昇降用電動モータM1にて回動駆動させることで、昇降台9をほぼ水平姿勢を維持させたままで昇降作動させることができるように構成されている。そして、昇降台9の昇降位置が指定された収納部1や礼拝部3に対応する位置まで移動したことは透過側光電センサ等の位置検出手段Kにて検出される構成となっている。このようにして昇降操作機構が構成されている。尚、バランスウエイト12配設側の案内ドラム13の近くには、補助ドラム13aが設置され、バランスウエイト12配設箇所と反対側に連結される操作ワイヤ11は、一旦、この補助ドラム13aに巻回させた後に他端側の案内ドラム13に巻回させる構成として、駆動側ドラムに対する巻回角度が充分大になるようにしてスリップ等が発生するおそれを少なくさせている。
【0038】又、昇降台9の一端側に設けられた横移動用電動モータM2にて、昇降台9の長手方向に沿って横移動操作できるように構成されると共に、移載装置10が対応する位置まで移動したことが透過側光電センサ等の位置検出手段Kにて検出される構成となっている。前記移載装置10は、収納具Sに対して引っ掛け係止した係止部14をスライド移動させることによって収納部1あるいは礼拝部3に対して、スライドさせながら移載させる周知構造の係止移動操作式移載装置10にて構成されている。尚、係止具14は前後両側に夫々設けられ、互いに、相手側が係止移動させるときは反対側のものが下方に引退して移載の邪魔にならないようになっている。
【0039】前記礼拝部3は、図5に示すように、平面視において、収納部1と重複する状態、即ち、収納棚2における一部の収納部1の形成空間を利用する形態で、保管部本体Kの一部に区画形成される状態で構成され、礼拝部3が構成される空間の内面は、収納棚2の内部が目視できないように化粧壁としての壁体15で仕切られる構成となっており、内奥側の面には、収納具Sが出入りするための挿脱開口としての小さな開口部16が形成されることになる。尚、この礼拝部3には、宗旨宗派等に対応して、適宜、装飾が施されることになる。例えば、花を飾ったり、電気式のローソクや照明装置等が適宜装着されることになる。
【0040】そして、この礼拝部3の前面部には、礼拝者が礼拝部3の内部を見ることを許容する可視状態と、礼拝者が礼拝部3の内部を見ることを抑制する不可視状態とに切換可能な視覚抑制手段Yとしての調光ガラスGが設けられている。この調光ガラスGは、図6に示すように、一対の透明の板ガラス41の間に液晶部42が挟まれた構成となっており、液晶部42の両面側には夫々透明導電膜43が設けられて構成されている。そして、この液晶部42の両側に位置する各透明導電膜43の間に所定の電圧が印加されると、液晶部42における液晶分子が一定方向に整列して光を通す状態となり、透明状態となり、礼拝者が礼拝部3の内部を見ることができる可視状態に切り換わる(図7(イ)参照)。又、電圧の印加が停止されると、液晶分子の整列状態が解除されて、光が通過することができず、図7(ロ)に示すように不透明状態となり、礼拝者が礼拝部3の内部を見ることができない不可視状態に切り換わることになる。
【0041】前記調光ガラスGの可視状態と不可視状態との切り換え動作は、後述するように、収納具Sの搬送動作に合わせて自動的に切り換え制御される構成となっており、又、この調光ガラスGの下方側には、後述するような浄水を散水するために設定高さだけ開放されている。
【0042】図8に示すように、前記搬入部55も、前記礼拝部3とほぼ同様に、平面視において、収納部1と重複する状態、即ち、収納棚2における一部の収納部1の形成空間を利用する形態で、保管部本体Kの一部に区画形成される状態で構成され、搬入部55が構成される空間の内面は、収納棚2の内部が目視できないように化粧壁としての壁体15で仕切られ、内奥側の面には、収納具Sが出入りするための挿脱開口としての小さな開口部16が形成されることになる。そして、この搬入部55には、宗旨宗派等に対応して、儀式用の大型の祭壇や、その他の装飾が適宜施されることになる。
【0043】そして、この搬入部55の前面部には、図9に示すように、礼拝者が礼拝部3の内部を見ることを許容する可視状態と、礼拝者が礼拝部3の内部を見ることを抑制する不可視状態とに切換可能な視覚抑制手段Yの別の例としての扉50が設けられている。この扉50は、所謂、観音開き構造であって、一般的には、遺骨管理者(寺院等)によって、手動で開閉操作されるようになっており、又、扉50が開かれているか、又は閉じられているかを検出する扉スイッチ57が設けられている。この扉50の開き操作は、遺骨が収納されるべき収納具Sが搬入部55における所定位置にまで搬送された状態で後述するように装置側から指令されるようになっており、納骨が終了して扉50を閉めると、収納具Sが所定の収納部1に自動収納される構成となっている。このようにすることで、参列者が、開口部分から収納具Sの搬送中に内部を見ることを抑制できることなる。
【0044】次に、前記収納具Sの構成について説明する。この収納具Sは、図10に示すように、収納部1及び礼拝部3に安定的に載置支持するための矩形状の台座17が設けられ、この台座17上に、遺骨が収容される御堂状の外観を有する遺骨収納部18が建立される状態に形成されると共に、墓参時に一般的に行われる清めのための浄水が掛けられた際に、浄水が散水され、その浄水を落下排出する散水部19を備えて構成されている。
【0045】遺骨収納部18は、図11に示すように、遺骨が収納される遺骨壺20が内部に位置固定状態で収められ、その外方を覆う状態で、その外観が御堂状に形成されて御堂型墓所として構成されている。このようにして、故人の遺骨が遺骨壺20のそのままの状態で安置される場合に比較して、遺骨が御堂の内部に大切に保管され、尊厳を持って守られている状態として、礼拝者に安心感を与えることができるようになっている。前記遺骨収納部18は、底部が開口状態で且つ内部が空洞状態に形成されて、前記台座17の上に装着されるように構成され、台座17の上に載置された遺骨を上方から覆うように構成され、且つ、遺骨収納部18は、四隅の柱部分の下端部が台座17に対して嵌め込まれて固定される構成となっている。
【0046】尚、遺骨は、ガラス繊維等の耐火性能の高い生地にて構成された収骨袋22に収めた状態で納骨壺20内に収められると共に、この収骨袋22の内部には、収骨者(故人)の氏名等の情報を記載した小プレート23を挿入して、若し、地震等の不測の事態において仮に落下事故等が発生した場合であっても、落下により遺骨が飛散したり、火災により損傷する等のおそれを少なくして、持ち主を正確に判別できるようになっている。遺骨壺は図示しないベルト等の固定手段によって外れないように固定される。
【0047】しかも、このように御堂型墓所として構成することで、亡くなってから例えば49日後に納骨するということが一般的慣習であるが、その間は、遺骨は故人の自宅にて安置されていることが多いが、この御堂型墓所を用いることによって、遺族が自宅でお参りしていた思いをそのままに寺院等に収めることができ、故人を思う気持ちを大切にすることができる。
【0048】又、前記散水部19は、特殊セラミック、例えば、硬質ゼオライトを主原料として、表面に金属イオンによる特殊加工処理を施した調湿性石材から成る多数の小石24を敷いており、防虫、防菌、防黴等の性能に優れた構成となっており、長期間の保管においても、墓所が黴や害虫にて汚れることを極力回避できる構成となっている。
【0049】又、散水部19が形成される台座部分は網目構造であって、水がこの網目部分を通して下方に落下する構造となっており、礼拝部3には、図5に示すように、このように落下する水を回収する回収部25が設けられている。この回収部25にて回収された水は、専用の排水筒を通して排水させる構成としてもよく、又は設定時間毎に溜まった水を手動で回収する構成としてもよい。
【0050】前記台座17における内奥側の位置する端部には、礼拝部3に形成された開口部16とほぼ同じ大きさの背板としての衝立26が設けられ、収納具Sが礼拝部3における適正位置に搬送された状態では、この衝立26により、開口部16がほぼ閉塞される構成となり、礼拝者が開口部16から装置内方側が目視できない構成となっている。
【0051】又、前記台座17における内奥側の横側面部分には、この収納具Sには、どの遺骨が収納されているかについての識別情報を示す指示部としてのバーコード27が付設されており、前記移載装置10には、収納部1から移載装置10上に収納具Sが移載されたときに、このバーコード27の情報を読み取る検出手段としてのバーコードリーダ33が設けられている。尚、礼拝部3においては、この収納具Sが移載される箇所は少し下方に段差がある状態で設けられ、このバーコード27は、外方側から見ることができないようになっている。
【0052】前記礼拝用操作部5は、図12に示すように、礼拝者が予め識別情報が登録されたICカードCを挿入するためのカード挿入部28と、礼拝が終了した後に操作される人為操作式の終了指令操作部としての終了スイッチ29、搬送動作中に何らかに異常が発生しているとき等に適宜操作される非常停止スイッチ30等が設けられている。カード挿入部28の内部には挿入されたICカードCに記録されている識別情報を判別するカードリーダ31が設けられている。前記ICカードCには、この納骨保管装置に新たに遺骨が保管された際に、管理主体者(寺院等)によって、その遺骨がどの収納部1に保管されているかについての管理情報、故人の名前等の識別情報が予め登録保存されている。
【0053】又、前記納骨用操作部56は、図13に示すように、礼拝用操作部と同様な、カード挿入部58、終了スイッチ59、非常停止スイッチ60及びカードリーダ61等が設けられると共に、扉50の開き操作を指令するための表示ランプ62が設けられている。この納骨用操作部56において用いられるICカードCには、対象となる遺骨をどの収納部1に保管するかについての管理情報が予め登録されることになる。
【0054】図14に示すように、前記各操作部5,56における情報、並びに、扉スイッチ57、バーコードリーダ33の検出情報に基づいて、前記搬送装置Hの動作を制御するマイクロコンピュータを備えた制御装置32が設けられ、この制御装置32は、収納具の夫々を特定する識別情報と、複数の収納部の位置情報とを対応付けて管理するように構成されている。この制御装置32には、納骨対象となる収納具を指定する納骨指定手段100と、礼拝対象となる収納具を指定する礼拝指定手段101と、搬送されている収納具Sが、指定された収納具Sであるか否かを識別する収納具識別手段102、収納具Sが礼拝のために前記礼拝部3に置かれているときのみ、前記調光ガラスGを可視状態にするように、その調光ガラスGを可視状態と不可視状態とに自動的に切り換える視覚抑制用の制御手段としての視覚制御手段103の夫々が備えられ、納骨指定手段100により収納具Sが指定されると納骨用搬送の開始を指令し、且つ、礼拝指定手段101により収納具Sが指定されると礼拝用搬送の開始を指令するように構成されている。
【0055】次に制御装置32における礼拝用搬送作動の制御動作について説明する。先ず、礼拝者は、ICカードCをカード挿入部28から挿入することになる。ICカードCが挿入され、カードリーダ31にて識別情報が読み取られると図示しないブザーが鳴動して、読み取られたことを報知する。そうすると、ICカードCが抜き取られる。図15に示すように、制御装置32は、カードリーダ31からの情報に基づいてICカードCが挿入されたことを判別すると、カードリーダ31に挿入されたICカードCに記録されている識別情報を読み込み、その識別情報に対応する収納具Sを指定する(ステップ1,2)。そして、収納具Sが指定されると、搬送開始を指令する(ステップ3)。
【0056】搬送開始が指令されると、指定された礼拝対象である収納具Sを収納されている収納部1から搬送させる(ステップ4)。このとき、移載装置10上に収納具Sが移載された状態でそれに付設されているバーコードの識別情報がバーコードリーダ33により検出されて、その検出された識別情報が、ICカードCより読み込まれた識別情報と合致するか否かが判断され、(ステップ5,6)。合致していれば、当該収納具Sを礼拝部3に搬送させる(ステップ7)。これらの識別情報が合致していなければ、指定された収納具Sと異なる収納具Sが搬送されていると判断して、その搬送中に収納具Sは元の収納部1に戻され、再度、カードリーダ31にて読みこまれた識別情報より、対応する収納具Sを指定することになる(ステップ8)。尚、図示はしないが、このような再チェックが設定回数行われても合致しない場合には、再度、ICカードCを挿入する必要があることを使用者に知らせるようになっている。
【0057】前記搬送作動において、移載装置による動作は、各収納部1からの昇降台9上への移載動作、並びに、昇降台9上から各収納部1への移載動作は、素早く行われる構成として、能率よく搬送作動を行えるようになっている。それに対して、礼拝部3に対する移載動作は、収納部に対する移載速度よりも低速でゆっくりと行われるように、動作速度が設定されている。
【0058】このようにして、礼拝者の近しい故人の遺骨が安置されている収納具Sを大切に扱っていることを表して、礼拝者に不快感を与えないで、ゆったりとした気持ちで礼拝が行えるように考慮されている。
【0059】そして、指定された収納具Sが礼拝部3に搬送されたことが、礼拝部3に設けられら検出スイッチ(図示せず)によって検出されると、調光ガラスGに対して電圧を印加させて、可視状態に切り換える(ステップ9,10)。このようにして、礼拝者が収納具Sを見ることができる。
【0060】遺骨への礼拝(墓参)が終了して終了スイッチ29が操作されたことを判別するか、又は、ICカードCが挿入されたときから設定時間以上経過したことが判別されると、終了を指令することになる(ステップ11,12,13)。終了が指令されると、調光ガラスGに対して電圧の印加を停止させて、礼拝部3の内部が見えない状態に切り換えて、礼拝が終了した収納具Sを元の収納部1まで搬送させて(ステップ14,15)、搬送動作を終了する。
【0061】尚、引き続いて別の収納具Sを参りたいときは、前記設定時間が経過するまでに、別のICカードにて別の収納具を指定することになる(ステップ16)。そして、ICカードが挿入され、終了スイッチ29が操作されると、調光ガラスGに対して電圧の印加を停止させて、礼拝部3の内部が見えない状態に切り換えて、礼拝が終了した収納具Sを元の収納部1まで搬送させて(ステップ17,18,19)、ステップ4に移行して、新たに指定された収納具Sをそれが収納保管される収納部から礼拝部3に向けて搬送させることになる。
【0062】上述したように、遺骨への礼拝が終了した後に、終了スイッチ29の操作を忘れた場合であっても、設定時間以上経過すると自動的に礼拝対象としての収納具Sが元の収納部1に戻されて、安置されることになり、礼拝部3にそのまま残るといったことがなく、次の礼拝者が無関係な別の遺骨を誤って礼拝するといった不利も生じないのである。
【0063】次に、納骨用搬送作動の制御動作について説明する。図16に示すように、礼拝の場合と同様にカード挿入口にICカードが挿入されて、納骨用管理情報が読み取られると、収納部と対応付けて管理される保管されるべき収納具が指定される(ステップ20,21)。そして、収納具Sが指定されると、搬送開始を指令する(ステップ22)。
【0064】搬送開始が指令されると、指定された収納具Sを収納されている収納部1から搬入部55まで搬送させる(ステップ23)。収納具Sが搬入部55における所定設置位置まで搬送されると、表示ランプ62を点灯させて、扉50を開けるように指令表示する(ステップ24,25)。その後、手動で扉50が開かれ、扉スイッチ57にてそのことが検出されると、開扉指令表示を停止する(ステップ26,27)。
【0065】そして、遺骨が収納具S内に収納されて納骨が終了すると、終了スイッチ59が操作されるか、又は、手動で扉50が閉じられたことが扉スイッチ57にて検出されると、納骨の終了が指令され(ステップ28,29,30)、搬入部55に位置する収納具を元の収納部に向けて搬送して、搬送作動を終了する(ステップ31)。
【0066】〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前記礼拝部3と搬入部55とが、夫々、1個づつ設けられる構成としたが、このような構成に限らず、図17に示すように、同一面に横方向に互いに離間する状態で複数設けられる構成としてもよい。但し、夫々の礼拝部3同士、及び、搬入部55同士は仕切り部にて仕切られる構成とする。
【0067】又、上記実施形態では、一方の収納棚2にのみ礼拝部3及び搬入部55が設けられる構成としたが、図18に示すように、一対の収納棚2の夫々に礼拝部3及び搬入部55が設けられる構成としてもよい。
【0068】更に、上記実施形態では、前記礼拝部3と搬入部55とが、建物における異なる階に夫々設けられる構成としたが、このような構成に代えて、図19に示すように、下側の歩行用床としての建物の床面44に対して、上側の歩行用床として、階段を備えた歩行用の支持部にて床面44が構成され、夫々に対応する箇所に、前記礼拝部3及び前記搬入部55の夫々が設けられる構成としてもよい。尚、前記礼拝部3を下側に配置し、前記搬入部55を上側に配置させる構成としてもよい。
【0069】又、前記礼拝部3には、その外方側に装飾用の台を別途設ける構成としてもよい。
【0070】(2)上記実施形態では、前記礼拝部3と搬入部55とが、上下に離間する状態で設けられる構成としたが、図20に示すように、横方向に離間する状態で設けられる構成としてもよい。
【0071】(3)上記実施形態では、1つの収納具Sには1つの台座17に1つの遺骨収納部のみが設けられるようにしたが、図21、図22に示すように、1つの台座上に複数の遺骨収納部18を同時に収納させる構成としてもよい。例えば、夫婦の遺骨を同時に収納させたり、家族の遺骨を同時に収納させる場合等に適用できる。
【0072】図21に示すように、衝立26を隔てて前後に一対の遺骨を収納するときは、図23に示すように、前後の収納棚2に夫々礼拝部3又は搬入部55を設ける構成として、内奥壁15を衝立26に対応する位置に設けるようにして、両側から礼拝できる構成としてもよい。
【0073】図22に示すように、衝立26を隔てて前後左右に4個の遺骨を収納するときは、同図に示すように、礼拝部3の中間部を仕切り具40にて左右に仕切る構成として、各別に礼拝できる構成としてもよい。
【0074】又、このように衝立を設ける構成に代えて、前記開口部16を開閉自在なシャッターや扉等を設けて、礼拝者が装置の内部を見ることがないように構成してもよい。
【0075】(4)上記実施形態では、収納具として、御堂状の外観を有する下方開放形の遺骨収納部18を台座17に直接、差し込み固定する構成としたが、このような構成に代えて、台座に貼付け固定した底板に、下方開放形の遺骨収納部を差し込み固定する構成としてもよい。又、このような御堂状の外観を有する遺骨収納部を備える構成に代えて、遺骨箱や遺骨壺を直接、搬出入させる構成としてもよい。
【0076】(5)上記実施形態では、調光ガラスGの下方側が開放され、浄水を散水することが可能になる構成としたが、このような構成に代えて、調光ガラスGを礼拝部の前面部における全領域を覆う状態で設けられる構成としてもよい。
【0077】(6)上記実施形態では、礼拝部における視覚抑制手段Yとして調光ガラスGが用いられ、納骨用搬入部55における視覚抑制手段Yとして扉が用いられる構成としたが、このような構成に代えて、礼拝部及び搬入部55の夫々において、視覚抑制手段Yとして扉が用いられる構成としてもよく、礼拝部及び搬入部55の夫々において視覚抑制手段Yとして調光ガラスGが用いられる構成としてもよい。尚、この場合、調光ガラスGは納骨の際には、一時的にスライド移動させたり、開閉操作自在な構成として、納骨作業を行えるようにするとよい。又、扉50は、手動操作するものに代えて、電動モータ等の駆動手段にて自動で開閉操作される構成として、前記視覚制御手段104による制御に基づいて自動的に開閉させるとしてもよい。又、カーテンやブラインド形式の視覚抑制手段を用いてもよい。
【0078】(7)上記実施形態では、収納具が礼拝のために前記礼拝部に置かれているときのみ、前記視覚抑制手段を可視状態にするように、その視覚抑制手段を可視状態と不可視状態とに自動的に切り換える視覚抑制用の制御手段が設けられる構成としたが、このような構成に代えて、例えば、収納具が礼拝部に置かれていることを報知する報知手段を設け、その報知に伴って、手動操作にて不可視状態から可視状態に切り換える構成としてもよい。
【0079】(8)上記実施形態では、収納具Sに散水部19が設けられ、浄水として普通の水が用いられる構成としたが、浄水として、各種の香りつきの水を用いてもよい。又、収納具Sにこのような散水部19を設けない構成としてもよい。
【0080】(9)上記実施形態では、ICカードCの挿入に伴って、礼拝者に関する識別情報が自動的に読み込まれて、搬送の開始が指令される構成として、操作の煩わしさを極力少なくさせる構成としたが、このように構成に限らず、次のように構成してもよい。例えば、ICカードCの識別情報が判別された後に、搬送開始スイッチを操作することで、搬送の開始が指令される構成としてもよく、又、ICカードCに代えて、礼拝者の識別情報をキーボードにより入力する構成としてもよい。又、ICカードCを用いる場合に、礼拝の日付を逐次記憶させる構成としてもよい。更に、ICカードCに代えて、磁気カードを用いてもよい。
【0081】(10)上記実施形態では、終了スイッチ29の操作に伴って、並びに、操作開始が指令されてから設定時間経過するに伴って、礼拝終了が指令される構成としたが、終了スイッチ29の操作のみに基づいて終了が指令される構成としてもよく、操作開始が指令されてから設定時間経過することのみに基づいて終了が指令される構成としてもよい。
【0082】又、上記実施形態では、終了スイッチ59の操作に伴って、並びに、扉50の閉操作に伴って、納骨終了が指令される構成としたが、扉50の閉操作のみに基づいて、納骨終了が指令される構成としてもよく、手動で扉50を閉じた後に終了スイッチ59の操作が行われると納骨終了が指令される構成としてもよい。
【0083】(11)上記実施形態では、搬送手段として、昇降台上を横移動する移載装置が設けられる構成としたが、このような構成に限らず、例えば、収納棚の長手方向に案内レールにより支持される自走式の搬送台車に移載装置を昇降自在に支持させたスタッカークレーンや、あるいは、上下方向並びに横方向に移動自在な搬送ロボット等の各種の搬送手段を用いることができる。
【0084】前記保管部本体を複数の収納棚が並列配備される状態で構成し、各収納棚をその並設方向に移動可能に構成して、各収納棚の間において、前記搬送手段を選択的に移動操作自在に構成する形態であってもよい。
【0085】(12)上記実施形態では、収納棚が前後一対設けられる場合を示したが、1つの収納棚だけで構成される場合であってもよく、又、収納棚として、上下方向並びに横方向に収納部が並列配置される構成に代えて、横方向にのみ複数の収納部が並列配置された構成であってもよく、更に、上下方向にのみ複数の収納部が並列配置された構成であってもよい。
【0086】(13)上記実施形態では、前記礼拝部3及び前記搬入部55が、前記保管部本体Kの一部に区画形成され、収納具を前後方向に搬出させる構成としたが、このような構成に限らず、礼拝部3又は搬入部55が保管部本体の横側端部に設けられ、収納具を横方向に搬出させる構成としてもよく、礼拝部3及び搬入部55が保管部本体の外方側に離間して設けられるものであってもよい。
【0087】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を容易にするために符号を記すが、本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【出願人】 【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
【識別番号】595158957
【氏名又は名称】アットナヴィング株式会社
【出願日】 平成7年11月10日(1995.11.10)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2002−4636(P2002−4636A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2001−128948(P2001−128948)