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【発明の名称】 無人駐車場における出庫阻止装置
【発明者】 【氏名】万殿 貴史

【要約】 【課題】他のパーキングロットへの入出庫を行う車両が誤って当該出庫阻止装置に接触しても、当該車両や出庫阻止装置に損傷が生じないようにした出庫阻止装置を提供する。

【解決手段】出庫阻止部材16は、基部10に可動に取付けられた下部部材30と、該下部部材に弾性連結部材34を介して連結された上部部材32とを有し、弾性連結部材34は、上部部材32に車両による外力が加えられると、当該上部部材32が前記下部部材30に対して変位可能とする。基部にはほぼ水平に設定された回転軸12が設けられ、出庫阻止部材は、回転軸の基部両側から突出する各端部に固定された下部部分と、弾性連結部材によって該下部部材に連結された上部部材とからなる脚部と、該脚部の間に連結された連結部とから構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】無人駐車場のパーキングロットにおける車両載置面上に固定される基部と、該基部に取り付けられ、車両の出庫を阻止する上昇位置と、車両の出庫を許容する降下位置との間で可動とされた出庫阻止部材と、を備え、前記出庫阻止部材は、前記基部に可動に取付けられた下部部材と、該下部部材に弾性連結部材を介して連結された上部部材とを有し、前記弾性連結部材は、前記上部部材に車両接触による外力が加えられると、当該上部部材が前記下部部材に対して変位可能としていることを特徴とする、無人駐車場における出庫阻止装置。
【請求項2】前記基部にほぼ水平に設定された回転軸を有し、前記出庫阻止部材は、前記回転軸の前記基部両側から突出する各端部に固定された前記下部部分と、前記弾性連結部材によって該下部部材に連結された上部部材とからなる脚部と、該脚部の間に連結された連結部とから構成されている請求項1に記載の出庫阻止装置。
【請求項3】前記弾性連結部材は、前記下部部材の上端に固定され、前記上部部材は、前記弾性連結部材の周囲を覆うように下方に延びる筒状の部分を有しており、該弾性連結部材は、同筒状の部分内に嵌合されて当該上部部材に連結されている請求項2に記載の出庫阻止装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【技術分野】本発明は、無人駐車場装置における出庫阻止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のパーキングロットを備え、各パーキングロットには、車止め用のフラップを備えた出庫阻止装置を設けて、パーキングロットに入庫があると、該パーキングロットのフラップが上昇若しくは立ち上がり、精算がされない限り、その車の出庫を阻止するようにした無人駐車場装置が多く設備されるようになってきている。
【0003】出庫阻止装置には、パーキングロットにおける車両載置面のほぼ中央位置に設定されて、入庫した車両の底部フレームに上昇したフラップが係合して出庫を阻止する形式(係合型)のものと、パーキングロットの出口部分に設置されて車両の出庫を阻止する形式(出口設置型)のものとがある。
【0004】出口設置型の出庫阻止装置は、係合型のものに比べて、フラップを高く持ち上げることができるので、精算をせずに出庫しようとする車両を確実に阻止することができる。しかしながら、この装置はパーキングロットの出口位置に設定されるため、他のパーキングロットに入庫若しくは出庫しようとする車両が、当該出庫阻止装置のフラップに接触して、車両に損傷が生じたり、又は、出庫阻止装置自体が破損したりする虞があった。
【0005】本発明は、出口設置型の出庫阻止装置において、他のパーキングロットに入庫しようとしたり出庫しようとしたりする車両により接触されたとしても、上記の如き問題を回避することを可能とした装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、無人駐車場のパーキングロットにおける車両載置面上に固定される基部と、該基部に取り付けられ、車両の出庫を阻止する上昇位置と、車両の出庫を許容する降下位置との間で可動とされた出庫阻止部材とを備え、出庫阻止部材は、基部に可動に取付けられた下部部材と、該下部部材に弾性連結部材を介して連結された上部部材とを有し、弾性連結部材は、上部部材に車両接触による外力が加えられると、当該上部部材が前記下部部材に対して変位可能としていることを特徴とする、無人駐車場における出庫阻止装置を提供する。
【0007】具体的には、基部にほぼ水平に設定された回転軸を有し、出庫阻止部材は、回転軸の前記基部両側から突出する各端部に固定された下部部分と、弾性連結部材によって該下部部材に連結された上部部材とからなる脚部と、該脚部の間に連結された連結部とから構成される。
【0008】更に具体的には、弾性連結部材は、下部部材の上端に固定され、上部部材は、弾性連結部材の周囲を覆うように下方に延びる筒状の部分を有しており、該弾性連結部材は、同筒状の部分内に嵌合されて当該上部部材に固定されるようにすることができる。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明に係る出庫阻止装置の実施形態につき説明する。
【0010】図1は、車両の出庫を阻止するための上昇位置にある、本発明に係る出庫阻止装置1とパーキングロットに入庫した車両Cとの位置関係を示す側面図、図2は同出庫阻止装置の一部切欠側面図、図3は、出庫阻止部材が降下位置にある同装置の平面図である。
【0011】図示の通り、この装置は各パーキングロットの車両載置面Gの出口部分に設置される基部10と、該基部に設けられた水平回転軸12に固定されて、同軸とともに回動され、図2に実線で示す、出庫を阻止するための上昇位置と、一点鎖線で示す、出庫を許容する下降位置との間で可動とされている出庫阻止部材16とを備えている。基部10の内部には、図示しないモータ等の出庫阻止部材16を駆動するための装置が内装されている。
【0012】図3に示すように、出庫阻止部材16は、基部10の両側に突出した、回転軸の両端に固定された脚部20と、両脚部の先端を連結する連結部22とを有しており、全体的にはU字状とされている。図2に示すように、脚部20は、回転軸12に対して直角にして固定されている棒状の下部部材30と、全体的にパイプ状の上部部材32と、下部部材30と上部部材32とを連結しているゴムなどの弾性部材で形成された弾性連結部材34とから構成されている。弾性連結部材34は、その上下端に上部突起40及び下部突起42が形成されており、下部突起42は下部部材30の上端に設けられた凹所46に嵌合されて当該下部部材に固定されており、上部突起40は、パイプ状の上部部材32内に挿入された固定部材48下端に形成された凹所50内に嵌合されて当該上部部材に固定されている。図示の例では、上部部材32は、下部部材30の上端部分まで延びて弾性連結部材34を覆うようにされている。
【0013】図4乃至図6に示すように、この出庫阻止装置において、出庫阻止部材16が図1に示す上昇位置にあるときに、他のパーキングロットに入出庫しようとする車両により接触され外力Fが加えられると、その外力に従って、下部部材30に対して相対的に変位する。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る出庫阻止装置は、上記の如きものであり、当該出庫阻止装置が設置されたパーキングロット以外のパーキングロットに入出庫しようとする車両が誤って該出庫阻止装置の出庫阻止部材に接触しても、上部部材がその車両からの力により下部部材に対して相対的に変位可能とされているので、該車両を傷つけたり、当該出庫阻止装置自体が損傷を受けたりすることを防止することができる。
【0015】また、図示した出庫阻止装置におけるように弾性連結部材34を、他の部材(図示の例では、上部部材32)により完全にカバーすることにより、当該弾性連結部材が故意に、傷つけられたりするのを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】593060931
【氏名又は名称】株式会社 英田エンジニアリング
【出願日】 平成12年6月20日(2000.6.20)
【代理人】 【識別番号】100089705
【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
【公開番号】 特開2002−4626(P2002−4626A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−183945(P2000−183945)