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【発明の名称】 チェーンゲート
【発明者】 【氏名】水谷 征夫

【氏名】淡路 靖之

【氏名】根鴻 岳史

【要約】 【課題】チェーンの巻取り、送出しを行うための開口部の開口幅を狭めることなく、滑車部に指が差し込まれる危険性を無くして安全性を確保する。

【解決手段】チェーン3の一端部を一方の支柱に設けた駆動機構の滑車部11に巻き掛け、チェーン3の他端部3bを上記一方の支柱1と対向する他方の支柱に固定し、滑車部11を回転させて一方の支柱1に設けた開口部5よりチェーン3の巻取り、送出しを行うようにしたチェーンゲート4である。一方の支柱1の開口部5の周辺に、滑車部11へのチェーン3の巻き取り部から離れる方向に突出する指詰め防止用カバー13を装着する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 チェーンの一端部を一方の支柱に設けた駆動機構の滑車部に巻き掛け、チェーンの他端部を上記一方の支柱と対向する他方の支柱に固定し、滑車部を回転させて一方の支柱に設けた開口部よりチェーンの巻取り、送出しを行うようにしたチェーンゲートであって、上記一方の支柱の開口部の周辺に、滑車部へのチェーンの巻き取り部から離れる方向に突出する指詰め防止用カバーを装着したことを特徴とするチェーンゲート。
【請求項2】 指詰め防止用カバーの下部に、チェーンの縦横のコマの形状に合わせた形状のチェーンガイド部を設けたことを特徴とする請求項1記載のチェーンゲート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンゲートに関し、詳しくは駆動機構の滑車部への指の巻き込みを防止するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図17(a)、(b)に示すように、チェーン3の一端部を一方の支柱1に設けた駆動機構の滑車部11に巻き掛け、チェーン3の他端部を他方の支柱(図示せず)に固定し、駆動機構により滑車部11を回転させてチェーン3の巻取り、送出しを行うようにしたチェーンゲート4が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、チェーン3の巻取り時に、図19に示すように、支柱1の開口部から指が差し込まれたときは、滑車部11とチェーン3との隙間に指が挟まれる可能性があり、特に子供が指を差し込んだりしていると怪我に至ってしまう可能性があった。なお、指が差し込まれないように開口部を小さくすると、チェーン3の動作範囲が狭まり、チェーン3の巻取り、送出しを行うための開口幅を確保できなくなるという問題がある。
【0004】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、チェーンの送出し、巻取りのための開口部の大きさを狭めることなく、滑車部に指が差し込まれる危険性を無くして安全性を確保できるチェーンゲートを提供するにあり、他の目的とするところは、チェーンの導入性を良くすることができると共に、チェーンと支柱との干渉音の低減を図ることができる静かなチェーンゲートを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明にあっては、チェーン3の一端部3aを一方の支柱1に設けた駆動機構8の滑車部11に巻き掛け、チェーン3の他端部3bを上記一方の支柱1と対向する他方の支柱2に固定し、滑車部11を回転させて一方の支柱1に設けた開口部5よりチェーン3の巻取り、送出しを行うようにしたチェーンゲート4であって、上記一方の支柱1の開口部5の周辺に、滑車部11へのチェーン3の巻き取り部から離れる方向に突出する指詰め防止用カバー13を装着することを特徴としており、このように構成することで、開口部5から指が差し込まれても指詰め防止用カバー13によって滑車部11へのチェーン3の巻き取り部まで指が届かないようにすることができ、安全性を確保できる。また、指詰め防止用カバー13を開口部5の周辺に設けることで、チェーン3の巻取り、送出しを行うための開口部5の開口幅を狭める必要がなくなる。
【0006】また上記指詰め防止用カバー13の下部に、チェーン3の縦横のコマ3c,3dの形状に合わせた形状のチェーンガイド部14を設けるのが好ましく、この場合、チェーンガイド部14に沿わせて縦横のコマ3c,3dをガイドでき、滑車部11にうまく導入させて、噛み込み動作不良の発生を防止できると共に、コマ3c,3dがチェーンガイド部14を乗り越えるときの動作音を低減できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0008】本実施形態のチェーンゲート4は、図5に示すように、チェーン3の一端部3aを一方の支柱1に設けた駆動機構8に巻き掛けられている。チェーン3の他端部3bは上記一方の支柱1と対向する他方の支柱2に固定されており、滑車部11を回転させて一方の支柱1に設けた開口部5よりチェーン3の巻取り、送出しを行う構造となっている。
【0009】上記一方の支柱1の開口部5の周辺には、図1、図2、図6〜図8に示す指詰め防止用カバー13が装着されている。この指詰め防止用カバー13の両側は、駆動機構8により回転する滑車部11の手前に向かって盛りあがった形状の突起部13aによりそれぞれ形成されている。その突起部13aの突出幅は、指が滑車部11に届かない程度とされている。指詰め防止用カバー13の上部は、中空の庇部13bとなっており、指詰め防止機能に加えて、雨水浸入防止機能も併せ持っている。
【0010】また本例では、指詰め防止用カバー13の下部には、図9〜図16に示すように、チェーン3を構成する縦横のコマ3c,3dに合わせた形状のチェーンガイド部14が設けられている。ここでは、指詰め防止用カバー13とチェーンガイド部14とを別体で構成し、指詰め防止用カバー13の材質をAES或いはAASとし、チェーンガイド部14の材質をPOM(ジュラコン)としているが、指詰め防止用カバー13とチェーンガイド部14とを一体形成してもよいものである。
【0011】チェーンガイド部14には、図16のようにアール形状をした摺動面の中央に縦溝12aが形成されている。そして、チェーン3の縦のコマ3c(図9)の下半部が縦溝12a内を走行移動できるようにし、且つ、横のコマ3d(図9)が摺動面12b上を滑りながら移動できるようにしてある。
【0012】しかして、支柱1の開口部5に指詰め防止用カバー13を取り付けたことによって、開口部5から指を差し込んでも、滑車部11まで届かなくすることができ、安全性に万全を期すことができるようになる。また指詰め防止用カバー13を開口部5の周辺に配置してあるので、チェーン3の動作範囲W(図2)内でチェーン3の巻取り、送出しを行うための開口部5の開口幅を狭める必要がなく、チェーン3の送出し、巻取りを支障なく行えるようになる。
【0013】また、チェーンガイド部14は、チェーン3の縦横のコマ3c,3dに沿った形状となっているため、チェーン3が滑車部11に巻き取られる際に、滑車部11の手前側でチェーン3の縦横のコマ3c,3dが捩れたり、暴れたりすることがなくなるために、チェーン3の縦横のコマ3c,3dを滑車部11の凹溝にうまく導入させることができる。従って、従来では図17(c)のようにチェーン3が滑車部11の凹溝にうまく入り込まずに、噛み込み動作不良が発生する可能性があったが、本例では噛み込み動作不良の発生を確実に防止できるようになり、チェーン3の巻取り、送出し動作をスムーズに行えるようになる。
【0014】さらに、従来では図18に示すように、チェーン3をチェーンガイド上面に沿って走行させているため、チェーン3を構成する縦横のコマがチェーンガイドを乗り越えるときの動作音が大きくなるという問題があったが、本例では、チェーン3の縦横のコマ3c,3dをガイドするための凹溝状のチェーンガイド部14を設けることで、従来のようなチェーンが乗り越えるときの動作音が大きくなるという問題もなくなる。この結果、本発明のチェーンガイド部14によって、噛み込み動作不良という問題と、チェーン3と支柱1との干渉による騒音の発生という問題とを一挙に解決できるようになる。
【0015】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっては、チェーンの一端部を一方の支柱に設けた駆動機構の滑車部に巻き掛け、チェーンの他端部を上記一方の支柱と対向する他方の支柱に固定し、滑車部を回転させて一方の支柱に設けた開口部よりチェーンの巻取り、送出しを行うようにしたチェーンゲートであって、上記一方の支柱の開口部の周辺に、滑車部へのチェーンの巻き取り部から離れる方向に突出する指詰め防止用カバーを装着したので、開口部から指が差し込まれても指詰め防止用カバーによって滑車部まで届かなくすることができ、安全性を確保できる。しかも、指詰め防止用カバーを開口部の周辺に設けることで、チェーンの巻取り、送出しを行うための開口部の開口幅を狭める必要がないものである。
【0016】また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、指詰め防止用カバーの下部に、チェーンの縦横のコマの形状に合わせた形状のチェーンガイド部を設けたので、チェーンガイド部に沿わせて縦横のコマをガイドでき、チェーンが手前側で捩れたり、暴れたりすることがなくなり、チェーンの縦横のコマを滑車部にうまく導入させることができ、噛み込み動作不良の発生を防止できると共に、チェーンの縦横のコマがチェーンガイド部に沿って摺動することで、従来のようなコマが乗り越えるときの動作音が大きくなるという問題がなく、チェーンと支柱との干渉による騒音の発生防止を図ることができるのである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【識別番号】000240237
【氏名又は名称】平尾電装株式会社
【出願日】 平成12年6月20日(2000.6.20)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2002−4625(P2002−4625A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−184391(P2000−184391)