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【発明の名称】 チェーンゲート
【発明者】 【氏名】水谷 征夫

【氏名】淡路 靖之

【氏名】根鴻 岳史

【要約】 【課題】非常時にチェーンを切り離して車の入出庫ができるようにして、簡易な構造で、防犯性にも優れたチェーンゲートを提供する。

【解決手段】チェーン3の一端部3aを一方の支柱1に設けた駆動機構7に接続し、チェーン3の他端部3bを他方の支柱2に固定し、駆動機構7によりチェーン3の巻取り、送出しを行うと共に、チェーン3の他端部3b側を他方の支柱2に沿って昇降自在に配置された錘9に巻き掛けて、チェーン3に錘9の荷重を加えるようにしたチェーンゲート4である。錘9をその移動上限位置P1よりも低い位置P2で停止又は停止の解除を行うロック手段15を設けると共に、チェーン3の一部に切り離し部17を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 チェーンの一端部を一方の支柱に設けた駆動機構に接続し、チェーンの他端部を上記一方の支柱と対向する他方の支柱に固定し、駆動機構によりチェーンの巻取り、送出しを行うと共に、チェーンの他端部側を他方の支柱に沿って昇降自在に配置された錘に巻き掛けて、チェーンに錘の荷重を加えるようにしたチェーンゲートを形成し、上記錘をその移動上限位置よりも低い位置で停止又は停止の解除を行うロック手段を設けると共に、チェーンの一部に切り離し部を設けたことを特徴とするチェーンゲート。
【請求項2】 チェーンの一端部を一方の支柱に設けた駆動機構に接続し、チェーンの他端部を上記一方の支柱と対向する他方の支柱に固定し、駆動機構によりチェーンの巻取り、送出しを行うと共に、チェーンの他端部側を他方の支柱に沿って昇降自在に配置された錘に巻き掛けて、チェーンに錘の荷重を加えるようにしたチェーンゲートを形成し、上記駆動機構は、チェーンを巻き掛ける滑車部と、チェーンの張力が一定以上となったときに回転軸を中心に回動して駆動機構のスイッチをOFFにする回動部とを備え、回動部の回転軸を上記滑車部における他方の支柱と対向する側の垂直方向の接線よりも内側にずらして配設したことを特徴とするチェーンゲート。
【請求項3】 回動部の回転軸を、回動部の重心の鉛直下に配置すると共に、回動部の回転軸よりも他方の支柱と対向する側の底面部分に切り欠きを設けたことを特徴とする請求項2記載のチェーンゲート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンゲートに関し、詳しくは非常時に車の入出庫を可能とする技術、及び、非常時に駆動機構を停止して安全を確保する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチェーンゲート4は、図15(a)に示すように、チェーン3の一端部を一方の支柱1のモーター8に接続し、チェーン3の他端部を他方の支柱2に固定し、モーター8によりチェーン3の巻取り、送出しを行うと共に、チェーン3の他端部側を他方の支柱2に沿って昇降自在に配置された錘9に巻き掛けて、チェーン3に錘9の荷重を加えるようにしたものが知られている。チェーン3の一部には、チェーン3が弛んだ状態で切り離し可能となる切り離し部17が設けられている。切り離し部17の例として、図15(b)に示す開閉フック17bを備えた簡易な切り離し用チェーン17aがある。
【0003】また、図16〜図21に示すように、チェーン3を張るとモーター8にほぼ水平に近いチェーン3の張力が発生し、この発生した張力を感知してモーター8を停止するようにしたチェーンゲート4が知られている。このモーター8は、図17、図18に示すように、チェーン3を巻き掛ける滑車部11と、チェーン3の張力が一定以上となったときに回転軸Aを中心に回動して、リミットスイッチ等からなるスイッチSWをOFFにする回動部18とを備えている。つまり、チェーン3の張力が一定以上となると、図21に示すように、回動部18には、回転軸A’を中心にモーメント[L×F1(或いはF2〜F4)]が発生し、このモーメントにより回動部18が復帰バネ70に抗して矢印イで示す方向に回動してスイッチSWがOFFになり、モーター8が自動的に停止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のチェーン3が弛んだ状態で切り離し可能となる切り離し部17を備えたチェーンゲート4にあっては、図15(a)の実線で示すように、チェーン3を張った状態では、手動によるチェーン3の脱着ができなくなる。このため停電とかモーター8の故障などの非常時にあっては、車の入出庫ができなくなるという問題があった。なお、チェーン3を張った状態で手動によるチェーン3の脱着を可能とするために、例えば、モーター8停止時のチェーン3の張力を弱くして、チェーン3を常に弛ませておくことが考えられるが、この場合、図15(b)のような簡易な切り離し用チェーン17aでは、誰かが常に手でチェーン3の脱着ができるようになり、防犯上の意味がなくなる。
【0005】さらに、例えば図19に示すように、モーター8が設けられている側の支柱1近くに障害物90があってチェーン3が巻き上げられない場合には、ほぼ鉛直に近い略下向きの張力が発生することとなる。このとき、図21のF4に示すようになり、このとき回動部18に発生するモーメントは、図17の場合と比較して、[L1(<L)×F4]と小さくなる。つまりモーター8の回動部18の回転軸A’が、滑車部11の接線C上に位置するため、略鉛直に近い下向きの張力がかかった場合は、短い距離L1(<L)でしかモーメントが発生せず、図17の場合と同じように回動部18によりスイッチSWを押圧動作させるためには、「略下向きの張力>略水平な張力」とする必要がある。このため、スイッチSWを作動させるのに必要な張力がチェーン3の動作範囲W内で略等しくならず、このため略下向きの張力の場合にはスイッチSWを確実にOFFすることが困難となり、安全装置として十分ではなかった。
【0006】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、停電や駆動機構故障などの非常時に簡易な構造でチェーンを切り離して車の入出庫ができ、防犯性にも優れたチェーンゲートを提供するにあり、他の目的とするところは、障害物などでチェーンに予期しない張力がかかった時でも、駆動機構を確実に停止させて安全性を確保できるチェーンゲートを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明にあっては、チェーン3の一端部3aを一方の支柱1に設けた駆動機構7に接続し、チェーン3の他端部3bを上記一方の支柱1と対向する他方の支柱2に固定し、駆動機構7によりチェーン3の巻取り、送出しを行うと共に、チェーン3の他端部3b側を他方の支柱2に沿って昇降自在に配置された錘9に巻き掛けて、チェーン3に錘9の荷重を加えるようにしたチェーンゲート4を形成し、上記錘9をその移動上限位置P1よりも低い位置P2で停止又は停止の解除を行うロック手段15を設けると共に、チェーン3の一部に切り離し部17を設けたことを特徴としており、このように構成することで、チェーン3を張った状態で停電とか駆動機構7の故障が発生したような非常時にあっては、ロック手段15による錘9のロックを解除することで、錘9が上昇可能となり、チェーン3を弛ませて切り離し部17を切り離すことで、車の入出庫が可能となる。
【0008】また本発明にあっては、チェーン3の一端部3aを一方の支柱1に設けた駆動機構7に接続し、チェーン3の他端部3bを上記一方の支柱1と対向する他方の支柱2に固定し、駆動機構7によりチェーン3の巻取り、送出しを行うと共に、チェーン3の他端部3b側を他方の支柱2に沿って昇降自在に配置された錘9に巻き掛けて、チェーン3に錘9の荷重を加えるようにしたチェーンゲート4を形成し、上記駆動機構7は、チェーン3を巻き掛ける滑車部11と、チェーン3の張力が一定以上となったときに回転軸Aを中心に回動して駆動機構7のスイッチSWをOFFにする回動部18とを備え、回動部18の回転軸Aを上記滑車部11における他方の支柱2と対向する側の垂直方向の接線Cよりも内側Dにずらして配置することを特徴としており、このように構成することで、チェーン3の動作範囲W内で、回転軸Aから滑車部11の接線Cに至るモーメント距離を略等しくすることができ、これによりチェーン3の張力がチェーン3の角度に左右されず、略一定となるので、チェーン3の動作範囲W内のどの角度でも、回動部18によるスイッチSWの押圧力に大きな差がなくなり、スイッチSWを切る信頼性を高めることができる。
【0009】ここで、上記回動部18の回転軸Aを、回動部18の重心Gの鉛直下に配置すると共に、回動部18の回転軸Aよりも他方の支柱2と対向する側の底面部分に切り欠き20を設けるのが好ましく、この場合、回動部18に対してチェーン3の張力が発生していないときは、回動部18が安定化し、張力が発生したときは切り欠き20によって回動部18がスムーズに回転できてスイッチSWを確実に作動させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】図1〜図6は本実施形態のチェーンゲート4を示している。このチェーンゲート4は、間隔をあけて立設された一対の支柱1,2間にチェーン3を掛け渡して構成されている。チェーン3の全長は約6m程度であり、その一部にチェーン3が弛んだ状態で切り離し可能となる切り離し部17が設けられている。切り離し部17の例として、図1(b)に示す開閉フック17bを備えた簡易な切り離し用チェーン17aがある。尚、チェーン3の長さ及び切り離し部17の構造については特に限定されない。
【0012】チェーン3の一端部3aは、図7に示すように、一方の支柱1内に設けた駆動機構7の滑車部11に巻き掛けられている。この滑車部11は、駆動機構7であるモーター8のギヤで構成されている。モーター8には、チェーン3の張力が一定以上となったときに回転軸Aを中心に回動してモーター8のスイッチSW(例えばリミットスイッチ)をOFFにする回動部18が一体に設けられている。この回動部18は、回転軸Aを中心に回動自在に設置され、滑車部11にかかるチェーン3の張力が一定以上となったときには、回転軸Aを中心としてチェーン3の送出し方向に回動して、スイッチSWをOFFにしてモーター8を停止させるものである。
【0013】チェーン3の他端部3bは、図1に示すように、他方の中空状の支柱2内に固定されており、上記滑車部11の回転により、一方の支柱1の側面に設けた開口部5からチェーン3の巻取り、送出しが行われるようになっている。この支柱2内には、支柱2に沿って昇降自在に錘9が配置されており、錘9の背面にはチェーンガイド部12が設けられ、これにチェーン3の他端部3b側が巻き掛けられており、チェーン3に対して錘9の荷重が加えられている。
【0014】上記支柱2には、錘9のロック手段15が設けられている。ロック手段15は、錘9をその移動上限位置P1よりも低い位置P2で停止又は停止の解除を行うためのものであり、本例では、図1に示す支柱2に抜き差し可能に挿入されて錘9の上昇を止めるためのロックピン16で構成されている。ロックピン16は、差し込んだ状態で支柱2内での錘9の上昇を規制する働きをし、抜き取った状態では錘9の上昇を許容してチェーン3を弛ませる働きをする。ここで、支柱2の内部上端に取り付けたストッパー部60の下面が、錘9の移動上限位置P1とされ、このストッパー部60に、チェーン3の他端部3bを固定するためのチェーンフック40が取り付けられている。支柱2の側面には、ストッパー部60の下面から所定距離X(例えば100mm程度)をあけた下方位置に、側方に開口したピン孔41が設けられている。このピン孔41は、図2に示すように、例えば左右2箇所設けられ、一対のロックピン16が挿入可能とされる。各ロックピン16は、頭部にドライバー溝16a、軸部にネジ部16bがそれぞれ形成されており、ドライバー61によってピン孔41に取り外し可能にねじ込まれてている。ロックピン16の材質は鉄、或いはステンレス等、特に限定されない。なお、ロックピン16の他例として、図2の仮想線に示すように、ピン91付きプレート90をネジ92で支柱2に螺着するようにしてもよいものであり、この場合の取り付け状態を図3〜図5に示す。図中の65はカバープレートである。
【0015】上記ロックピン16は、通常は、上記ピン孔41から支柱2内に差し込まれており、モーター8によってチェーン3を巻き取るときには、図1(a)に示すように、錘9はその移動上限位置P1よりも低い位置P2でロックピン16に当たって停止し、チェーン3が張った状態で保持されるようになっている。この通常の停止状態においては、切り離し用チェーン17aの脱着ができなくなる。一方、停電とかモーター8の故障などの非常時には、ロックピン16をドライバー61で外すと、図1(b)に示すように、錘9がその位置P2から更に上昇移動可能となり、これによりチェーン3を弛ませることができる。例えば全長約6mのチェーン3において錘9が約100mm上昇することで、チェーン3を弛ませて切り離し用チェーン17aの開閉フック17bを開いて脱着動作を手動で容易に行えるようになっている。
【0016】しかして、チェーン3を張った状態で、停電とかモーター8が故障したような非常時にあっては、ロックピン16を抜き取ることによって、チェーン3を弛ませてチェーン3の脱着が手動で容易にできるようになり、車の入出庫が可能となる。一方、ロックピン16を差し込んだ状態では錘9の上昇が停止されてチェーン3の張力を強めておくことができるので、簡易な切り離し用チェーン17aを用いた場合でも、容易にチェーン3の脱着ができなくすることができ、防犯上においても優れたものとなる。
【0017】次に、支柱1内に配置したモーター8の回動部18が、チェーン3の張力により回転軸Aを中心にチェーン3の送出し方向に回動してスイッチSWを押す場合の一例を説明する。従来では図19に示したように、モーター8が設けられている側の支柱1近くに障害物90があってチェーン3が巻き上げられない場合には、ほぼ鉛直に近い略下向きの張力が発生する。このとき、図21の張力F4に対して回動部18に発生するモーメントは、[L1(<L)×F4]と小さく、このため、スイッチSWを作動させるのに必要な張力がチェーン3の動作範囲W内で略等しくならず、スイッチSWを確実にOFFすることが困難であった。
【0018】そこで、本例では、図7に示すように、チェーン3の動作範囲W内のどの角度でもチェーン3の張力に対して有効にモーター8を停止させるためには、チェーン3の張力の方向(滑車部11の接線C方向)と、スイッチSWを押す力の方向と、モーター8の回動部18の回転軸Aとの関係が重要であることに鑑み、回動部18の回転軸Aを滑車部11の垂直方向の接線Cよりも内側Dに配置するようにしたものである。これにより、回転軸Aから滑車部11の接線Cに至るモーメント距離が略等しくなり、略鉛直に近い下向きの張力の場合には、長い距離L4でモーメントが発生するようになる。つまり、回転軸Aから滑車部11の接線Cに至るモーメント距離L4をL(図21)に近づけることができるので、チェーン3の張力がチェーン3の角度に大きく左右されなくなり、略一定となるので、チェーン3の動作範囲W内のどの角度でも、回動部18によるスイッチSWの押圧力に大きな差がなくなり、スイッチSWを切る信頼性を高めることができる。この結果、チェーン3の動作範囲W内で、ほぼ等しい張力でモーター8を安定的に停止させることができる。これにより、仮りにモーター8が設けられている側の支柱1近くに障害物90(図19)があってチェーン3が巻き上げられないような最悪の場合でも、安全装置として有効に働き、安全性を十分に確保できるようになる。
【0019】なお回動部18の回転軸Aの位置を、仮りに図8(b)のA”点に設定すると、モーメント距離をより等しくできるが、この場合、回動部18を回動させるための空間S(図7)を回動部18の下方全体に設けなければならず、この場合、図8(b)に示すように、回転軸A”が重心Gから大きくずれて、モーター8全体が不安定となる。つまり、復帰バネ70(図7)のバネ力を大きくすれば回動部18は安定化するが、この場合、チェーン3の張力がバネ力に負けてしまうという問題があり、一方、復帰バネ70のバネ力を小さくすると回動部18が不安定になるという問題がある。なお図8(a)中のBは滑車部11の回転中心である。
【0020】さらに、本例では、図8(a)のように回動部18の回転軸Aよりも他方の支柱2と対向する側の底面部分に切り欠き20を設けたので、回動部18の下方に空間Sを確保しながら、張力が発生していないときには回動部18を安定させることができ、また張力が発生したときは空間によって回動部18が回転できて、スイッチSWの押圧動作がスムーズに行われ、モーター8を確実に停止させることができる。
【0021】図13、図14は他の実施形態を示している。本例では、一方の支柱1において、滑車部11から垂下するチェーン3の捩れ矯正用のチェーンガイド30に傾斜を持たせている。図13においては、筒状のチェーンガイド30を用いているため、ゴミや異物等によってチェーン3が詰まってしまうことがある。そこで、図14に示すように、チェーンガイド30を片面が開放された断面コ字状に形成すると共に、このチェーンガイド30を傾斜させるのが望ましい。この傾斜角度θは、例えば10°〜45°、好ましくは15°付近とするのがよい。しかして、チェーンガイド30にチェーン3を沿わせることで、チェーン3の自重(重力)によりチェーンガイド30への押し付け力が増すようになり、従って、チェーン3が巻き上げられる際に、チェーン3が暴れず、捩れを矯正でき、チェーン3を滑車部11のギヤに確実に噛み合わせることができるようになる。また、チェーンガイド30の片面が開放されているため、多少のゴミや異物等があっても、チェーン3が詰まってしまうことがなく、そのうえ、組立、施工時においてチェーンガイド30へのチェーン3の取り付けが楽になるという利点もある。
【0022】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっては、チェーンの一端部を一方の支柱に設けた駆動機構に接続し、チェーンの他端部を上記一方の支柱と対向する他方の支柱に固定し、駆動機構によりチェーンの巻取り、送出しを行うと共に、チェーンの他端部側を他方の支柱に沿って昇降自在に配置された錘に巻き掛けて、チェーンに錘の荷重を加えるようにしたチェーンゲートを形成し、上記錘をその移動上限位置よりも低い位置で停止又は停止の解除を行うロック手段を設けると共に、チェーンの一部に切り離し部を設けたので、チェーンを張った状態で停電とか駆動機構の故障が発生したような非常時にあっては、ロック手段による錘のロックを解除することで、錘が上昇可能となり、これによりチェーンの切り離し部を切り離すことで車の入出庫が可能となる。また、チェーンの張力を利用して連結状態を保持できる切り離し部をチェーンの一部に設けることで、簡易な構造で且つ防犯性にも優れたチェーンゲートを得ることができる。
【0023】また請求項2記載の発明にあっては、チェーンの一端部を一方の支柱に設けた駆動機構に接続し、チェーンの他端部を上記一方の支柱と対向する他方の支柱に固定し、駆動機構によりチェーンの巻取り、送出しを行うと共に、チェーンの他端部側を他方の支柱に沿って昇降自在に配置された錘に巻き掛けて、チェーンに錘の荷重を加えるようにしたチェーンゲートを形成し、上記駆動機構は、チェーンを巻き掛ける滑車部と、チェーンの張力が一定以上となったときに回転軸を中心に回動して駆動機構のスイッチをOFFにする回動部とを備え、回動部の回転軸を上記滑車部における他方の支柱と対向する側の垂直方向の接線よりも内側にずらして配置したので、チェーンの動作範囲内で、回転軸から滑車部の接線に至るモーメント距離を略等しくすることができ、これによりチェーンの張力がチェーンの角度に左右されず、略一定となるので、チェーンの動作範囲内のどの角度でも、回動部によるスイッチの押圧力に大きな差がなくなり、スイッチを切る信頼性を高めることができる。従って、チェーンの張力に対して有効に駆動機構を停止させることができるので、仮りに駆動機構が設けられている側の支柱近くに障害物等があってチェーンが巻き上げられないような最悪の場合でも、安全装置として有効に働き、安全を十分に確保できるものである。
【0024】また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて回動部の回転軸を、回動部の重心の鉛直下に配置すると共に、回動部の回転軸よりも他方の支柱と対向する側の底面部分に切り欠きを設けたので、回動部に対してチェーンの張力が発生していないときは、回動部が安定化して、駆動機構全体を安定させることができるようになり、一方、張力が発生したときは切り欠きによって回動部がスムーズに回転できて、スイッチの押圧動作が確実に行われ、駆動機構を確実に停止させることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【識別番号】000240237
【氏名又は名称】平尾電装株式会社
【出願日】 平成12年6月20日(2000.6.20)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2002−4624(P2002−4624A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−184390(P2000−184390)