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駐輪装置 - 特開2002−4619 | j-tokkyo
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【発明の名称】 駐輪装置
【発明者】 【氏名】並木 則夫

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自転車の載置台を、その長手方向の複数箇所で別個の支持脚にて支持させ、この支持脚の下端部を床面等に、前記載置台が傾動可能と成るように取り付けて、前記支持脚を傾動させることによって前記載置台を、地面近傍の下降位置と、その逆方向の上方位置とに選択的に移動させることが出来るように構成したことを特徴とする駐輪装置。
【請求項2】 支持脚の上端部が載置台に略固定され、支持脚の各々の下端部が床面等に設けた略同一の軸に取り付けられて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項3】 支持脚の上端部が載置台に回動自在に取り付けられており、支持脚の各々の下端部が床面等に、載置台に沿って、設けた別個の軸に取り付けられて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項4】 支持脚の下端部と床面等との間に、載置台が上方位置に在る時に支持脚を固定するための固定手段が設けられて成る、請求項2に記載の駐輪装置。
【請求項5】 支持脚の上端部と載置台との間に、または支持脚と床面等との間に、載置台が上方位置に在る時に支持脚を固定するための固定手段が設けられて成る、請求項3に記載の駐輪装置。
【請求項6】 載置台を上方位置の方向へ付勢するための付勢手段を、支持脚と床面等との間に介在させて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項7】 支持脚が載置台の真下に設けられて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項8】 支持脚が載置台の真下から外れた位置に設けられて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項9】 載置台上の自転車の移動を阻止する阻止手段が載置台に設けられて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項10】 阻止手段が電気的に操作可能に構成されて成る、請求項9に記載の駐輪装置。
【請求項11】 電動アシスト自転車用の充電設備が添設されて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項12】 充電用の電源ケーブルが電動アシスト自転車に対して電気的に離脱不能にし得るように構成されて成る、請求項11に記載の駐輪装置。
【請求項13】 貸し出し用の操作盤を備えて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項14】 操作盤と登録カードとの間が無線でデータ授受可能と成るように、操作盤が送受信部を備えて成る、請求項13に記載の駐輪装置。
【請求項15】 支持脚に作用し、載置台を、下降位置とその逆方向の上方位置とに選択的に移動させるための駆動装置を備えて成る、請求項1に記載の駐輪装置。
【請求項16】 駆動装置が電気的に動作不能と成り得るように構成されて成る、請求項15に記載の駐輪装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば駅やスーパーマーケットやマンション等に設置する自転車の駐輪装置、特に自転車を高い位置に収納配置する場合に安定して上げ下げ出来るようにした駐輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このタイプの駐輪装置としては、当出願人の出願に係る実開平6−76559号の駐輪装置及び実開平6−75976号の駐輪装置があった。このものは上段側の自転車の載置台を保持する支持脚の下端部を床面等に傾動可能に取り付けると共に、その支持脚の上端部に前記載置台を一体的に固着し、前記支持脚を傾動させることによって前記載置台を地面近傍の下降位置とその逆方向の上方位置とに選択的に移動させるように構成したことを特徴とするものであり、その構成は極めてシンプルなものであった。
【0003】これによって従来の2段式駐輪装置の部品点数・組立工数が多く製作が面倒であると共に、製作コストが嵩む等の不具合が解消され、構造簡単で操作性のよい駐輪装置を提供することが可能と成った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平6−76559号も実開平6−75976号も、載置台を1本の支持脚でのみ支持する構成であり、載置台にその前後方向(長手方向)や左右方向への振れが生じ易く、支持脚を軸とするひねり運動が生じ易いものであった。また実開平6−76559号及び実開平6−75976号での図示例では、1本の支持脚を弓形に形成していることで載置台の端部に上下方向への振れが生じ易く、1本の支持脚に力が集中して強度が不足したり変形等を招き易いという問題があった。これ等の問題により自転車の上げ下げ動作には常に不安定感が付きまとっており、最終的には製品として難があった。
【0005】従ってこの発明は上述したような欠点を解消し、何れの方向への振れやひねりも生じ難く、より安定した自転車の上げ下げ動作が行ない得るような駐輪装置の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題は、自転車の載置台を、その長手方向の複数箇所で別個の支持脚にて支持させ、この支持脚の下端部を床面等に、前記載置台が傾動可能と成るように取り付けて、前記支持脚を傾動させることにより前記載置台を、地面近傍の下降位置と、その逆方向の上方位置とに選択的に移動させることが出来るように構成することにより達成される。
【0007】自転車の載置台は、2ヵ所以上の支持脚にて支持されているため、載置台にはその前後方向や左右方向への振れや、支持脚を軸とするひねり運動が生じ難い。2ヵ所以上の支持脚があるお陰で、前後方向のみならず左右方向への振れも生じ難い。当然のことながらひねり運動も生じ難い。また載置台とその上の載置された自転車との合計重量は2ヵ所以上の支持脚に分散されため、強度的にも安心である。従って非常に安定した自転車の上げ下げ動作が実現される。なお支持脚は載置台を左右から支えられるように2本一対で設けても良い。
【0008】なお前記載置台を、下降位置の方向へ傾動するか上方位置の方向へ傾動するかの境界位置よりも上方位置の方向へ傾動可能に設けることにより、この駐輪装置の重心が前記境界位置よりも上方位置の方向へ移動されると、自然には下降位置の方向へは戻らないように成る。従ってこの構成も前記固定手段の一種であるということが出来る。
【0009】請求項2に記載の発明は請求項1に於いて、支持脚の上端部が載置台に略固定され、支持脚の各々の下端部が床面等に設けた略同一の軸に取り付けられて成るものとした。なお全く同一の軸を用いる場合と、所要個数の軸を並設する場合とがある。全く同一の軸の場合には、支持脚の下端部を受ける軸はより強力なものであることが望ましいが、これは任意設計事項である。また載置台に対する支持脚の上端部の固定は、熔接などによってしっかりと固定しても良く、或いは強力なコイルバネ等を介在させて幾分緩衝作用があるように固定しても良い。
【0010】例えば支持脚が2本である場合には、支持脚と載置台とは逆3角形の各々の辺を構成する形と成る。確かに支持脚の各々の下端部は略同一軸上に在るが支持脚そのものは2本であるため、前後方向のみならず左右方向への振れも生じ難い。当然のことながらひねり運動も生じ難い。また載置台とその上の載置された自転車との合計重量が2本の支持脚に分散されることに違いはない。従って支持脚の本数が更に増えることで、より一層強度が増すことに成る。
【0011】請求項3に記載の発明は請求項1に於いて、支持脚の上端部が載置台に回動自在に取り付けられており、支持脚の各々の下端部が床面等に、載置台に沿って、設けた別個の軸に取り付けられて成るものとした。
【0012】支持脚の各々の下端部が別個の軸に取り付けられているため、請求項2に記載の構成に比してより踏ん張りが利くものと成っている。
【0013】請求項4に記載の発明は請求項2に於て、支持脚の下端部と床面等との間に、載置台が上方位置に在る時に支持脚を固定するための固定手段が設けられて成るものとした。
【0014】この場合、駐輪装置の重心が前記境界位置よりも上方位置の方向へ移動出来るように設けなくとも、この固定手段によって載置台が下降位置の方向へ傾動することを阻止することが出来る。しかしながら駐輪装置の重心が前記境界位置よりも上方位置の方向へ移動出来るように設けた場合の方が、一旦載置台を上方位置で安定させてから固定手段によって支持脚を固定することが出来るので、操作性が良い。
【0015】請求項5に記載の発明は請求項3に於て、支持脚の上端部と載置台との間に、または支持脚と床面等との間に、載置台が上方位置に在る時に支持脚を固定するための固定手段が設けられて成るものとした。
【0016】固定手段は、支持脚の上端部と載置台との間を、または支持脚と床面等との間を、回動動作が起こらないように固定してしまうためのものである。この部位で回動動作が起こらなければ載置台を動かすことは出来ない。これは上述した請求項4に記載の発明でも同じ理屈である。
【0017】請求項6に記載の発明は請求項1に於いて、載置台を上方位置の方向へ付勢するための付勢手段を、支持脚と床面等との間に介在させて成るものとした。この付勢手段としては例えば圧縮ガスとオイルとを併用した公知の流体ダンパ(ガススプリング)が利用可能であるが、これに限らず、ガスまたはオイルのいずれか一方を用いた流体ダンパ、もしくは圧縮コイルばねを内蔵した流体バンパ、その他各種のダンパ、コイルバネ等々を使用することが出来る。なお付勢手段は支持脚に付いてその両側に一対で設けても良く、また2以上の支持脚に付いて設けても良い。
【0018】すると載置台が下降位置の方向へ傾動する際に、傾動速度が緩和されて緩やかに下降することに成る。前記ガススプリングの場合では、ダンパ内のピストンが圧縮ガスを押し縮める方向に移動し、且つダンパ内のオイルがピストンに設けたオリフィスを少量ずつ通過することにより上記の傾動下降速度が緩和され、載置台がゆっくりと下降移動する。従って、誰でも安心して出庫操作を行なうことが出来る。
【0019】請求項7に記載の発明は請求項1に於いて、支持脚が載置台の真下に設けられて成るものとした。
【0020】この発明の駐輪装置の下段(床面上)にも自転車を駐車させたいとする要求がある。このような場合に、隣り合う駐輪装置の間々に駐車させることが出来るから、支持脚が載置台の真下に設けられていても構わないことに成る。
【0021】しかしながら、載置台の真下に自転車を駐車させて、上下段の自転車の位置をあわせたいとする場合には、次に述べる請求項8に記載の発明のように構成すれば良い。
【0022】即ち、請求項8に記載の発明は請求項1に於いて、支持脚が載置台の真下から外れた位置に設けられて成るものである。
【0023】次に、請求項9に記載の発明は請求項1に於いて、載置台上の自転車の移動を阻止する阻止手段が載置台に設けられて成るものとした。阻止手段としては前輪ストッパ、後輪ストッパなど、車輪を載置台に仮固定または完全固定可能なものを設けるようにする。或いは自転車のフレームそのものを載置台に仮固定または完全固定し得るようにする。
【0024】この構成により、自転車の入出庫時に載置台を傾動させても、自転車が載置台から外れるような不都合を生じなくなる。なおこの阻止手段を施錠可能な構成にすれば、自転車の盗難や寸借などを防止することが出来る。
【0025】請求項10に記載の発明は請求項9に於いて、阻止手段の有効または無効操作に付いて、阻止手段が電気的に操作可能に構成されて成るものとした。
【0026】従ってレンタル装置と阻止手段とを連係させることが出来、例えばレンタル料を支払った場合に阻止手段が開放されたり、会員カードによる本人確認が為された場合に阻止手段が開放されるように構成することが出来る。或いは管理室等からの阻止手段の遠隔操作を行ない得るようにすることも可能である。
【0027】請求項11に記載の発明は請求項1に於いて、駐車許可する自転車が電動アシスト自転車である場合に、電動アシスト自転車用の充電設備が添設されて成るものとした。例えば、充電用の電源ケーブルを添設するなどである。電動アシスト自転車はモータ駆動であり、バッテリーを必要とするタイプのものである。
【0028】本駐輪装置に駐車中の電動アシスト自転車のバッテリーに電源ケーブルを接続するようにする。これによりバッテリーへの充電が開始される。従って、本駐輪装置に駐車させている間に充電が行なわれるようにすることが出来る。なお電源ケーブルを用いない、電磁誘導タイプのワイヤレス充電装置を添設するようにしても良い。
【0029】請求項12に記載の発明は請求項11に於いて、充電用の電源ケーブルが電動アシスト自転車に対して電気的に離脱不能に構成されて成るものとした。
【0030】従って、電源ケーブルが電動アシスト自転車に接続されている限りは自転車を出庫させることは出来ず、上述した阻止手段と見ることが出来、電気的に操作することによって出庫可能と成る。
【0031】請求項13に記載の発明は請求項1に於て、貸し出し用の操作盤を備えて成るものとした。
【0032】操作盤を操作することによって、載置台を下降位置まで移動させることが出来るようにするのである。従ってこの操作盤を介して、例えばレンタル料を支払った場合や会員カードによる本人確認が為されたような場合は、自転車を貸し出すようにすることが出来る。
【0033】請求項14に記載の発明は請求項13に於いて、操作盤と登録カードとの間が無線でデータ授受可能と成るように操作盤が送受信部を備えて成るものとした。当然のことながら登録カードにも、例えばブルートゥース(商標)などのチップが組み込まれているものとする。
【0034】従って、従来のような登録カードをカードスロットに挿入する手間が省ける。操作盤の近傍に登録カードを持ってくればよいだけであり、登録カードとは送受信部がデータの授受を行なう。これによって本人確認や更に課金処理を行なうのである。
【0035】請求項15に記載の発明は請求項1に於いて、支持脚に作用し載置台を下降位置とその逆方向の上方位置とに選択的に移動させるための駆動装置を備えて成るものとした。駆動装置には、重錘の重量を利用した引き上げ装置、ガソリンエンジン、電動モータなどを上げることが出来る。
【0036】従って、駆動装置により人力をアシストしたり、人力を要せずに載置台を上方位置まで移動させることが出来る。載置台上に自転車を載置した状態で駆動装置を駆動させ、載置台の上げ下げを行なったりする。
【0037】請求項16に記載の発明は請求項15に於いて、駆動装置が電気的に動作不能と成り得るように構成されて成るものとした。
【0038】従ってレンタル装置と駆動装置とを連係させることが出来、例えばレンタル料を支払った場合に駆動装置が動作したり、会員カードによる本人確認が為された場合に駆動装置が動作し得るように構成することが出来る。或いは管理室等からこの駆動装置の遠隔操作を行ない得るようにすることも可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下この発明の幾つかの実施形態に付き図面を参照しながら説明するが、この発明はこれ等の実施形態にのみ限定されるものではない。
【0040】第1実施形態図1乃至図3を用いてこの実施形態の駐輪装置を説明する。V字形状の支持脚2,20の上端部を載置台1の下面部に、各々取付台12,13を介して固定する。載置台1は自転車を載置するためのものであり、前部(図の右方部)に前輪支持枠10を立設する。また後部(図の左方部)に持ち手付きの後輪支持枠11を立設する。V字形状の支持脚2,20の下端部は各々の接合部であり、床面に設けた軸受け3に傾動可能に取り付ける。この軸受け3の前方には上方ストッパ30を、また後方には下降ストッパ31を取り付ける。これ等はV字形状の支持脚2,20の傾倒角度を規制するためのものである。なお、図3で明かと成るように、前輪支持枠10は前輪をその左右及び前方から囲うように支持するものである。同様に後輪支持枠11は後輪をその左右及び後方から囲うように支持するものである。また載置台1は断面コ字形状のチャンネル材を使用した。
【0041】次にこの実施形態の駐輪装置の使用法を説明する。図2に示すように、持ち手付きの後輪支持枠11を後方へ引いて載置台1を傾倒させる。載置台1の傾倒は支持脚20が下降ストッパ31に当接して停止する。そこで先ずチャンネル状の載置台1に自転車の前輪を填め入れ、自転車を押し上げつつ後輪を填め入れるようにする。前輪は前輪支持枠10で後輪は後輪支持枠11で支持されるが、特に後輪は後輪支持枠11の後部に当たり後退しないように成る。この状態から後輪支持枠11を持って載置台1を押し上げるようにすると、載置台1の傾倒は支持脚2が上方ストッパ30に当接して停止し、図1に示した駐車状態が得られる。これを正面から見たものが図3に表わされている。なお下段を駐車スペースとして利用するか否かは自由であるが、駐車スペースとする場合にはこの実施形態の駐輪装置の間々に自転車を駐車させるように設計すると良い。
【0042】第2実施形態上述した第1実施形態では、V字形状の支持脚2,20の上端部を載置台1の下面部に、各々取付台12,13を介して固定していた。しかしながら、支持脚2,20と載置台1との接合部には幾分の遊びがあるように、両者を略固定するようにすると、載置台1の上げ下げ時に緩衝作用を得ることが出来る。
【0043】図4はこの部位を部分断面図で示したものである。載置台1の下面部の軸受け14と軸15とで支持脚21を止めるが、両者間に強力なコイルバネ16を介在させることで幾分の遊びがある状態にしている。この設計では支持脚21に固定したコイルバネ16で軸15を強締している。
【0044】第3実施形態上述した第1実施形態では、載置台1に自転車を駐車させた状態で全体のバランスが前側(支持脚2側)に在るようにすることによって、また支持脚2を上方ストッパ30に持たせ掛けることによって、載置台1が後方に傾倒しないようにしていた。しかしながら駐車中の自転車や後輪支持枠11が不本意に後方へ引かれたような場合には、そのまま出庫動作に移ってしまう。これを不満とする場合には、第3実施形態のように構成すると良い。
【0045】即ち、上方ストッパ30に回動自在に解除レバー32を設け、この解除レバー32は、支持脚2が上方ストッパ30に当接すると支持脚2に掛止し得るように構成されており、常にはこの状態を保つように付勢されており、且つ解除レバー32を足で踏むことによって支持脚2を開放し得るように構成されている。従って、解除レバー32を足で踏んでから後輪支持枠11を後方へ引くようにすることで、自転車を出庫させることが出来るが、解除レバー32を足で踏まない状態では、自転車が不本意に出庫されることはない。
【0046】第4実施形態上述した第1実施形態では、支持脚2は1本の部材であったが、第4実施形態では2本の支持脚22,23を並設したものとしている。軸受け35は2連構成であり、左右の支持脚22,23を別々に受け持っている。しかしながら軸そのものは1本を共用する構成とした。
【0047】第1実施形態の支持脚20に付いても同様の構成を採用することが出来るが、何れにせよ左右方向への強度が増加している。なお、左右の支持脚22,23を別々の軸で支持するように設計しても良い。
【0048】第5実施形態図7乃至図9を用いてこの実施形態の駐輪装置を説明する。長尺の庇状板19の下面部に支持脚24,25の上端部を、各々軸受け17,18を以て回動自在に取り付ける。軸受け17に付いては挿通孔60を有し、庇状板19が上方位置に在る状態で、この挿通孔60に相対する支持脚24の部位に挿通孔61を有し(図8を参照)、この挿通孔60と挿通孔61とを串刺しにするためのピン6が後々挿通されることに成る。一方、支持脚24,25の下端部を各々床面に設けた軸受け33,34に傾動可能に取り付ける。また床面と支持脚24との間に、支持脚24を後方から付勢するためのガススプリング5を介在させた。
【0049】さて前記庇状板19は、図9から明かと成るように、図の右方を支持脚24,25によって支持され、図の左方に載置台1を備えている。従って、載置台1の下方にはスペースが形成されるため、ここを下段の駐車スペースとして利用することが出来る。載置台1は断面コ字形状のチャンネル材から成り、前部(図の右方部)に前輪支持枠10を立設し、また後部(図の左方部)に持ち手付きの後輪支持枠11を立設した。また前輪支持枠10には、前輪を両側から挟み付けるようにして前輪をグリップするための前輪ストッパ4を取り付けた(既に各種構造のものが存在するため、それ等から採用すれば良い)。
【0050】ガススプリング5は、圧縮ガスとオイルとを併用した流体ダンパであり、図7の状態から図8の状態へ移行させる際の下降回動速度を和らげて、緩やかに下降させるためのものである。載置台1が下降する際に、ダンパ内のピストン(図示せず)が圧縮ガスを押し縮める方向に移動し、且つダンパ内のオイルが上記ピストンに設けたオリフィス(図示せず)を少量ずつ通過することによって、上記の下降回動速度が緩和され、載置台1がゆっくりと下降移動する。また逆に、図8の状態から図7の状態へ移行させる際には、ダンパ内の圧縮ガスが押し縮められた状態から徐々に膨張することによって、載置台1を引き上げる方向の力が作用して、載置台1を手で持ち上げる際の労力を軽減することが出来る。
【0051】第6実施形態次に、上述した第5実施形態の前輪ストッパ4に付いて、図10及び図11を用い他形態の構成を説明する。庇状板19に前輪支持枠10を立設し、この内側に次に述べる前輪ストッパを設ける。前輪支持枠10の左右の下側に前輪支持枠10に沿わせるようにして突当板43,43を立設する。またこの突当板43,43の内側にガイドレール41,41を水平に前後方向に取り付け、このガイドレール41,41にスライダー42,42を摺動自在に填め合わせ、スライダー42,42間に、平面視でU字形状を呈する押圧板40を、ガイドレール41,41間に進入してくる前輪に当接し得るようにブリッジさせて取り付ける。一方前記スライダー42,42には、前輪の掛止部材である鈎部44,44を回動軸45,45にて回動自在に取り付け、前輪によって押圧板40を押圧して前方へ移動させた時に、前記鈎部44,44の一部が前記突当板43,43の後縁部に接触することによって、左右の鈎部44,44が各々内方に回動し、その状態で前記突当板43,43に阻まれて逆方向へは回動出来なく成り、前輪が捕捉されるように構成した。
【0052】従って、前輪支持枠10の所に前輪が進入して来るまでは、両側の鈎部44,44は開放された状態にあるが、前輪TがU字形状の押圧板40に当接してこれを前方へ押し始めると、いずれ鈎部44,44が突当板43,43の後縁部分に突き当たり(図10)、内方へ回動し、そのまま前方へスライドして、前輪Tが挟み込まれる(図11)。この逆に、自転車が出庫方向へ引かれると、前輪Tが鈎部44,44を引いて、スライダー42,42諸共、後方へスライドし、鈎部44,44が突当板43,43の後縁部分を抜けると開放され、図示しないバネの戻り作用によって両側に開くように回動し、前輪Tを開放する。
【0053】第7実施形態次に、上述した第6実施形態の前輪ストッパに遠隔で施錠・開錠を行なうための施錠システムに付いて、図12を用いて説明する。図示しないソレノイドにより、前輪Tの捕捉状態に施錠を行なうことが出来るようにした。この構成に付いては公知の技術であるので説明を省略する。さて、図12は複数台の駐輪装置が並設されて1つの島を構成した状態を模式的に表わしており、この島を制御装置7が管理する。前記ソレノイドからの配線73は束ねられてI/O(入出力インターフェース)70を介して制御装置7へと接続されている。この制御装置7は操作装置71と表示装置72とを具えており、駐車場の管理室に設置されているものである。
【0054】表示装置72には、島に於ける自転車の駐車状況が表示されている。この表示装置72を見ながら操作装置71を操作して、島に於ける各々駐輪装置の施錠・開錠を行なう。即ち施錠により自転車を出庫不能にし、これにより自転車の盗難防止としている。また出庫時の開錠や、操作の適否をチェックすることが出来るように成っている。
【0055】第8実施形態この実施形態の駐輪装置は電動アシスト自転車の駐車を受け入れることが出来るものであり、上述した第5実施形態の駐輪装置に、更に電動アシスト自転車のバッテリへの充電用のソケット8と電源ケーブル80とを設けて成る。なお充電用のソケット8は、載置台1の右側部に設けた(図13)。
【0056】従って、この駐輪装置に電動アシスト自転車を駐車させた後は、電源ケーブル80を電動アシスト自転車のバッテリに接続して、駐車中に充電しておくことが出来るように成る。
【0057】第9実施形態この実施形態に適合する電動アシスト自転車は、図14で示すようにバッテリを納めたカバー90をサドルポスト9に取り付けている。このカバー90には、錠91と充電用の電源ケーブルを接続するためのソケット92とを備えている。図示しないプラグは電源ケーブルに接続されておりこのプラグにはソケット92に対し抜き差しが出来ないようにするためのロック機構が設けられている(図示せず)。
【0058】このロック機構を施錠・開錠する役目は錠91が担っている。なおこの錠91を、電源ケーブルを介して管理室などから遠隔制御出来るように設計することも可能である。
【0059】第10実施形態図15は、貸し出し用の操作盤93に付いてのものである。この操作盤93は駐輪装置に添設するものであり、人が操作し易い位置に支柱99により立設される。この操作盤93にはパスワードを入力するためのテンキー94、駐輪カードの挿入口95、及び各種スイッチ96,97,98が設けられている。
【0060】前記挿入口95の内部には図示しないカードリーダが設けられており、挿入口95に挿入した駐輪カードを読み取り、駐輪カードの適否の確認を行ない、テンキー94によりパスワードを入力し、貸出用のスイッチ98を押して、自転車の貸し出しを受ける。また返却の際には、完全返却であれば完全返却用のスイッチ96を押し、一時返却であれば一時返却用のスイッチ97を押す。これ等の操作は駐車場の管理装置(前記制御装置8の場合もある)へ伝達される。また入庫時には挿入口95への駐輪カードの挿入操作を省略させる設定とすることも可能である。
【0061】第11実施形態図16は、貸し出し用の操作盤900を表わしたものであるが、完全返却用のスイッチ96、一時返却用のスイッチ97、貸出用のスイッチ98の他に、駐輪カードに記録されている内容を非接触にて読み出し得る、カード当て部901が設けられて成る。
【0062】従って、前記カード当て部901に駐輪カードを当てて、各種スイッチ96,97,98を操作するだけで良いことに成る。
【0063】第12実施形態図17及び図18で表わしたの駐輪装置は、上述した第8実施形態の駐輪装置に更に電動モータを取り付けて、電動モータに載置台1の下降移動や上方移動を行なわせ、駐車出庫時の労力を軽減しようとするものである。即ち支持脚24の下端部を、モータ52のギヤボックス53から取り出した駆動軸54に取り付けて成る。なお、符号50はこれ等をカバーする駆動装置ケースであり、符号55は支持脚24の移動の範囲を規制するために駆動装置ケース50に設けた開口部である。また載置台1の右側後方部には、モータ52をON・OFFするためのスイッチ51を取り付けて成る。
【0064】モータ52の駆動力により、載置台1を人力なしに下降移動させることが出来る。また逆に、載置台1を手で持ち上げさせることなく、モータ52の駆動力によって上方移動させることが出来る。従って、この駐輪装置による駐車。出庫の作業はとても楽なものと成っている。
【0065】なおこの発明は、上述した実施形態にのみ限定されないから、例えば支持脚の本数を3本などと設計しても良い。また隣り合う駐輪装置に付き、支持脚の高さを変えて、隣り合って駐車される自転車のハンドルなどが互いに干渉し合わないようにしても良い。載置台の後端部は、床面等に着くようにしても或いは離れた状態で止まるようにしても良い。載置台の傾斜角度を緩くし、載置台の後端部を床面等に着けるという相反する要求に応えるために、載置台をあたかもアンテナのように伸縮自在としても良い。
【0066】
【発明の効果】以上この発明では、自転車の載置台を、その長手方向の複数箇所で別個の支持脚にて支持させ、この支持脚の下端部を床面等に、前記載置台が傾動可能と成るように取り付けて、前記支持脚を傾動させることにより前記載置台を、地面近傍の下降位置とその逆方向の上方位置とに選択的に移動させることが出来るように構成している。即ち自転車の載置台が、2ヵ所以上の支持脚にて支持されて成るものとした。
【0067】この結果何れの方向への振れやひねりも生じ難く、より安定した自転車の上げ下げ動作が行ない得るような駐輪装置とすることに成功し、所期の目的を達成することが出来た。
【出願人】 【識別番号】391009040
【氏名又は名称】横浜特殊船舶株式会社
【出願日】 平成12年6月16日(2000.6.16)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−4619(P2002−4619A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−185905(P2000−185905)