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【発明の名称】 プール用のスロープ
【発明者】 【氏名】山口 宗津夫

【氏名】沖本 耕成

【氏名】栗栖 貞敏

【氏名】三谷 直史

【要約】 【課題】

【解決手段】プール1の入口1aにスロープ3を枢動可能に軸着して傾動可能とし、スロープ下端に設けたコロ4をプール床に係合させる。スロープ3には手摺り5と遮断板6を設け、遮断板6はスロープ3とプール床2との隙間を遮断してスロープ下に人が入り込めないようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】プールに昇降可能に配置されるプール床と、プール床の昇降手段とを有するプールにおいて、上下いづれか一方の端部がプール縁或いはプール床に水平軸線の周りに枢動可能に軸支され、他方の端部がプールへの入口又はプール床に掛けられるスロープを設けたことを特徴とするプール用のスロープ。
【請求項2】スロープの側縁より吊下し、プール床側端面に接触ないし接近するか、或いはプール床に形成されるスリットに嵌合する遮断手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のプール用スロープ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、プールのスロープ、とくにプールに昇降可能に設置され、プールの水深を変えることができるプール床を備えたプールに設けられるスロープに関する。
【0002】
【従来技術】プール床を昇降させてプールの水深を変えられるようにしたプールは既知であり、また老人や子供、或いは身障者がプールの中に歩いて入ることができるようにするため、プール縁よりプール底に至るスロープを設けたものも知られるが、プール床が昇降可能で、水深を変えられるようにしたプールにスロープを設けたものは知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的は、プール床が昇降可能で、水深を変えることができるようにしたプールにおいて、プール床の昇降に追随して勾配が変えられるようにしたスロープを提供しようとするものであり、第2の目的は、スロープの勾配を変えてもスロープとプール床との間の隙間を遮断し、遊泳者がスロープ下に入り込むことによる危険、例えばスロープとプール床との間に手足が挟まれることによる危険を防止することができるスロープを提供しようとするものである。
【0004】
【課題の解決手段】請求項1記載の発明は、第1の目的を達成するプール用のスロープに関するもので、プールに昇降可能に配置されるプール床と、プール床の昇降手段とを有するプールにおいて、上下いづれか一方の端部がプール縁或いはプール床に水平軸線の周りに枢動可能に軸支され、他方の端部がプールへの入口又はプール床に掛けられるスロープを設けたことを特徴とする。
【0005】本発明によると、プール床が昇降すると、上下いづれか一方の端部がプール縁或いはプール床に軸支されるスロープが他方の端部をプールへの入口或いはプール床にスライドさせながらプール床の昇降に追随して勾配を変化させる。
【0006】なお、本発明で用いるプール床の昇降手段としては、既知の種々の手段、例えばプール床を吊り上げるチェーン、ワイヤー、ロープ等、無端状の索条と、該索条を循環駆動させる減速機付きモータと、上記索条を駆動するプーリないしスプロケットを含む駆動装置とよりなるもの、プールに縦設され、減速機付きモータにより回転駆動されるネジ棒と、プール床に固着され、ネジ棒に螺着されるナットよりなるもの、プール床を昇降させるシリンダー機構、パントグラフ機構等を例示することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、第2の目的を達成するプール用のスロープに関するもので、請求項1記載の発明において、スロープの側縁より吊下し、プール床側端面に接触ないし接近するか、或いはプール床に形成されるスリットに嵌合する遮断手段を設けたことを特徴とする。
【0008】本発明の遮断手段は、プール床が最深位置にあるとき、プール床とスロープとの間に人が入り込めないように遮断できる機能を有していればよい。プール床が最深位置にあるとき、スロープとの間を遮断できれば、プール床が上昇したときでもスロープとの間を遮断することができる。したがって遮断手段の基本形態としては、プール床が最深位置にあるとき、プール床とスロープとの間の隙間を遮断する略三角形の形態を有すればよい。こうした略三角形の形態が遮断手段の形状を小さくし、プール床を最深位置に沈めてもプール底と干渉するのを防ぐことができる。また遮断手段の構成としては、例えばステンレス製の金属板やプラスチック板、或いは防水加工された木板等であってもよいし、ネットや格子状のものであってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すプール1は、昇降可能で、図示省略した昇降手段により昇降するプール床2を有し、プール床2の昇降によりプール1の水深が変えられるようになっている。
【0010】プール縁のコーナより張り出されたプール1の入口1aには、スロープ3の上端が水平軸線の周りに傾動可能に軸支され、スロープ3の他端に図2に示すようにコロ4が軸着されてプール床2の踊り場2aに係合し、プール床2が昇降すると、コロ4が踊り場2aを転動しながらスロープ3が俯仰するようになっている。
【0011】スロープ3にはまた、その内側縁に図2に示されるように手摺り5が上向きに突設されると共に、遮断手段としての遮断板6が下向きに突設され、プール床面に接近してプール床2とスロープ3との間の隙間を遮断している。
【0012】この遮断板6はプール床2が最深位置にあるとき遮断板下端面が水平でプール床2の床面と一致するように略三角形状をなし、図3に示すようにプール床2が上昇してスロープ3が起こされると、遮断板下端面がプール床2より斜め下向きに突出するようになっている。
【0013】上述の遮断板6は、プール床2が図2に示す最深位置にあるときが最下位置で、プール床2の床面と一致し、それより降下することはないため、プール底7と干渉することがない。
【0014】図中、8はスロープ先端に図示省略したヒンジにより図2の状態より下向きにのみ旋回可能に軸支されるスカートである。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、プール床を昇降して水深を変えると、プール床の昇降に追随してスロープの勾配が変わるようになり、昇降可能なプール床を備えたプールにおいて、プール床がどのような位置にあってもスロープを支障なく利用することができる。
【0016】請求項2記載の発明によると、プール床がどのような位置にあってもスロープとの間の隙間が遮断され、スロープ下に遊泳者が入り込むことによる危険を生ずることがない。
【出願人】 【識別番号】591223149
【氏名又は名称】日新工機株式会社
【出願日】 平成12年6月19日(2000.6.19)
【代理人】 【識別番号】100079636
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 晃一
【公開番号】 特開2002−4613(P2002−4613A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−182385(P2000−182385)