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【発明の名称】 予め製造される浴室
【発明者】 【氏名】コンラッド チン チェウン ウォン

【要約】 【課題】複層階のビルディングに据え付けることのできる組み込み式の浴室ユニットの建造および据え付け方法を提供する。

【解決手段】この浴室ユニットは据え付け現場から遠隔の地にて予め製造しておくことができ、必要とされたときに現場へ輸送できる。浴室壁は電灯ボックス、窓および排水のための開口と共に型成形される。フックも壁に型成形され、浴室ユニットを所望位置へ持ち上げることができるようにする。浴室ユニットは接地目的で敷設された基礎の上に着座される。浴室ユニットの頂部スラブは、その後に枠材として使用されることができ、次の階の床を形成するために原位置に頂部スラブが型成形される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複層階のビルディングに据え付けることのできる組み込み式浴室ユニットの建造方法であって、浴室ユニットは据え付け現場から遠隔の地にて予め製造しておくことができ、また浴室ユニットは1つのスラブ・ユニット、4つの壁ユニット、および1つのルーフ・ユニットを含み、それらの全てのユニットは補強材および適当強度のコンクリートを使用して構成されており、前記浴室ユニットはビルディングの設計に従って壁ユニットに配管を、また開口および空間を配置されており、スラブ・ユニットは底面に凹部を配置されている浴室ユニットの建造方法。
【請求項2】 浴室ユニットの基礎は所望寸法のスラブ補強材の上から適当強度のコンクリートを注入して型成形(cast)される請求項1に記載された浴室ユニットの建造方法。
【請求項3】 ユニットの壁は適当形状の補強材をスラブ・ユニットに固定して形成され、フックおよび配管が壁の補強材内に配置され、壁の補強材には適当な開口および空間が配置され、補強材は適当な枠材で囲まれ、また適当強度のコンクリートが枠材内に注入される請求項1に記載された浴室ユニットの建造方法。
【請求項4】 予め製造された浴室ユニットのルーフ空間に枠材を固定し、枠材の上からコンクリートを注入してルーフ・スラブが型成形される請求項1に記載された浴室ユニットの建造方法。
【請求項5】 予め製造された浴室ユニットを複層階のビルディングに据え付ける方法であって、浴室ユニットを取り付ける床面上の各所に配置した適当な高さのパッド上に浴室ユニットが着座され、床面にはセメント砂スラリーの層が付与されている予め製造された浴室ユニットの据え付け方法。
【請求項6】 適当な圧縮可能材料の層が適当手段によって外部構造壁の内面、およびその構造壁の開口に取り付けられる請求項5に記載された予め製造された浴室ユニットの据え付け方法。
【請求項7】 構造壁と浴室ユニットとの間の結合部が他の適当な非収縮性材料の非収縮グラウトによってシールされる請求項5に記載された予め製造された浴室ユニットの据え付け方法。
【請求項8】 上方のユニットの床を形成し、また原位置に型成形される頂部スラブのための枠材を形成するために浴室ユニットの頂部スラブが使用される請求項5に記載された予め製造された浴室ユニットの据え付け方法。
【請求項9】 構造壁の内面に凹部が配置される請求項5に記載された予め製造された浴室ユニットの据え付け方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は予め製造される浴室ユニットの建造、および複層階のビルディングに対するその据え付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複層階のビルディングの構造では、浴室は現場で建造されねばならないため、浴室の据え付けには通常かなりの時間が掛かる。浴室における作業は、浴室を形成するパネル/壁の組み立てを必要とし、すなわち建造が進行する間に浴室のための枠材を組み立てなければならない。この工程は多大の労力および時間を必要とし、費用の増大をもたらす。
【0003】予め製造される浴室の構造はこの分野で周知であり、韓国特許第10−244019号を参照されたい。この従来技術は、モジュール形式のパネルによる浴室パネル枠材の建造を開示している。この工程自体が多大の時間および労力を必要とし、複層階のビルディングに採用する場合には生産費の節約ができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在の浴室ユニットの建造方法における欠点の1つは、各浴室が現場で個別に建造され、一貫した品質保持が困難なことである。
【0005】現在の方法の他の欠点は、浴室を建造するために現場で行わなければならない作業がかなりあり、防水およびタイル張り作業を開始できるまでに長い時間がかかるので、浴室の組み立てが完了するまで排水試験ができないことである。さらに、浴室ユニットの壁はビルディングの付帯配管用の凹部を形成するために現場で切断することが必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は伝統的な建造方法および従来技術における欠点を解消した、予め製造される浴室ユニットの建造、および複層階のビルディングへの据え付け方法に関する。
【0007】本発明は、完全な組み込み式の浴室ユニット構造を必要とし、このユニットは軽量コンクリートおよび補強材で構成される。隠して配置する配管は、網目状の補強材と共に壁内に埋設される。その後、窓、通気、排水およびドアーのための開口が形成される。事前に型成形された浴室は、防水および内部の取り付け作業によって完了される。その後、必要とされたときに完成ユニットを輸送することができる。
【0008】本発明の利点は、浴室の据え付けにかなりの時間が節約できること、および浴室の建造および据え付けに必要とされる作業人数が減少されることである。
【0009】本発明のさらに他の利点は、浴室が工場で予め型成形されるので、非常に厳重な品質管理を実施でき、これが完成製品の基準を高めることである。予め製造された浴室ユニットは、現場へ運ばれる前に試験を実施でき、これは欠陥を修理する補修作業を最小限に抑制する。
【0010】ビルディングの付帯配管は工場で型成形により埋設されるので、ビルディングの付帯配管を敷設するための凹部を形成するためにパネル壁を切断することはもはや全く必要でない。
【0011】これは建造時間を短縮し、全体的な節約となる。予め製造される浴室は完全な組み込み式(自立式)のユニットとして建造されるので、伝統的な建造方法と比較して一層良好な防水性を生む。
【0012】予め製造された浴室ユニットを現場で据え付ける方法は、そのために設置した基礎上に予め製造してある構造全体を着座させることを必要とする。予め製造されている浴室ユニットを所定位置に着座したならば、その後、次の階層を建造するために事前に型成形してあるスラブをその浴室ユニットの頂部に載置した後、建造が進められる。こうして、建造が進行中に浴室は完成できる。
【0013】この建造および据え付け方法を詳細に説明する。
【0014】(建造方法)予め製造される浴室ユニットの製造は、以下の一連の段階で達成される。すなわち、1. 床の建造を可能にするためにスラブ補強材が固定される。床スラブを製造するために所望強度のコンクリートが注入される。
2. その後、浴室自体の4つの壁を建造するために壁補強材がスラブに固定される。配管および配線を備え付けれるように、ビルディングの付帯配管が壁およびスラブ内に備えられ。壁補強材には光ボックスも備えられて固定される。ユニット全体を持ち上げられるように、また所望位置へ運べるように、鋼製フックも補強材に固定される。
3. その後、鋼製のモールド型が壁補強材のまわりに固定される。その後、適当強度のコンクリートがモールド型に注入され、浴室の壁を建造する。
4. 予め製造される浴室の床および壁が型成形されたならば、その後鋼製のモールド型は取り外され、枠材がユニットの開放されたルーフ空間に固定されてルーフ・スラブの型成形を可能にする。
5. 材木、鋼またはアルミニウムなどの軽量の枠材が使用される場合には、予め製造される浴室のルーフ・スラブおよび壁も1回の注入で型成形できる。
6. 予め製造される浴室ユニットの内部の防水、タイル張り、および仕上げ作業が遂行される。
【0015】この全工程が現場以外で遂行され、その後、予め製造された完成品の浴室ユニットが必要とされるときの現場への輸送に備えられる。
【0016】基礎スラブの底面には凹部が配置され、据え付け準備が整った床上に着座できるようにされる。
【0017】(据え付け)現場では、予め製造された浴室が着座する外部の構造壁に隣接した面積部分は、マークを付され、清掃される。外部の構造壁は浴室ユニットを受け入れるために、また浴室ユニット壁と構造壁とが密接に嵌合することを保証するために凹部を形成されている。
【0018】高さを調整された受台または支持パッドが浴室ユニットの着座する床スラブ上の各所に配置される。その後、浴室ユニットの着座する床面積部分にセメント砂スラリーの1つの層が付与される。
【0019】その後、適当な圧縮可能材料の薄いストリップが構造壁、およびその構造壁に形成された窓や排水口のための開口に取り付けられる。その後、予め製造された浴室ユニットが下ろされて、高さ調整された支持パッド上に着座されることができる。予め製造された浴室ユニット自体の据え付けは、水密シールを形成するように外部壁と浴室ユニットの間の結合部の縁に非収縮性のグラウトを充填されて完成することができる。
【0020】その後、事前に型成形されたスラブが浴室ユニットの頂部上に配置されて、次の階層が形成されるようにする。その後、次の上階層の床を完成するために、頂部スラブは原位置に型成形される。その後、据え付けサイクルは次床のための事前型成形した外側の前面部分(facade)の組み立てに続く。
【0021】この建造および据え付け方法は、図面を参照してさらに詳細に説明される。
【0022】図1〜図4は予め製造される浴室の建造手順を示している。
【0023】
【発明の実施の形態】事前に型成形される浴室を作るために、鋼製の補強材はスラブの基礎を形成するために網目1に形成される。その後、コンクリートが網目の上から注がれてスラブ2を形成する。次に、浴室ユニットの4つの壁を作るため面に壁補強材3がスラブ2に固定される。電灯備品のケーブル取りを容易にするための内部配管10、および浴室ユニットを持ち上げることを容易にするための鋼製のフック7が壁補強材3内に備えられる。浴室ユニットが組み立てられたときに切断作業を全く必要とせず、それにより据え付け工程の迅速化図るために、電灯制御ボックス22のための空間が配管10と一緒に壁に型成形される。窓5および排水口6のための開口も壁補強材に備えられる。
【0024】その後、鋼製のモールド型4が壁補強材3のまわりに固定され、その内部にコンクリートが注入されて壁の型成形が行われる。
【0025】スラブおよび壁がコンクリート内に埋設されて成形されたならば、次に浴室ユニットの開放されたルーフ空間が枠材8が浴室ユニットの頂部開口に取り付けられて完成される。ルーフ・スラブ9はその後に型成形される。
【0026】この代わりに、材木のような軽量の枠材が使用される場合には、予め製造される浴室のルーフ・スラブ9および壁は1回の注入によって型成形することができる。その後、防水、内部のタイル張り、およびその他の仕上げ作業が上昇されて浴室ユニットを完成させる。
【0027】図5〜図9は予め製造される浴室ユニットの現場での据え付け手順を示している。
【0028】浴室ユニットが着座する(15)場所は高さの調整が行われ、その後高さ調整された支持パッド11が各所に備えられ、またセメント砂スラリーの層が備えられる。外部の構造壁12は窓および排水口14のための開口を有しており、それらの開口は浴室ユニットの開口5,6と対応される。外部の構造壁12もまた凹部13を配置されて浴室ユニットの緊密な嵌合を保証する。
【0029】その後、圧縮性材料の薄いストリップが外部の構造壁の内面、および各種開口16の内面に取り付けられる。
【0030】その後、持ち上げのための鋼製フック7を使用して予め製造されたユニットが所定位置に下ろされ、そのユニットは高さ調整された支持パッド11上に着座される。浴室ユニットの基部スラブの底面には凹部18が配置され、床17と浴室ユニットとの間に緊密な嵌合を保証する。
【0031】浴室ユニットが所望箇所に着座されたならば、浴室ユニットと外部壁19との間の結合部は非収縮性のグラウトをその結合部の縁に充填されて水密仕上げとなされることができる。内部の仕上げ修正が上昇できるように、浴室ユニットのドアー20を通ってそのユニット内へ入ることができる。
【0032】事前に型成形されるスラブ21がその後に浴室ユニットの頂部に載置されて、上階の床を形成する。その後、頂部スラブが原位置に型成形されて床を完成し、その後に上階の事前に型成形される外面部分の据え付け作業が開始される。
【出願人】 【識別番号】501199357
【氏名又は名称】マディソン コンサルティング サービシズ リミテッド
【出願日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【代理人】 【識別番号】100066692
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
【公開番号】 特開2002−4610(P2002−4610A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2001−148589(P2001−148589)