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【発明の名称】 ユニットルームにおける設備の後付け施工方法
【発明者】 【氏名】伊藤 武洋

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユニットルームの壁パネルに開口した取付孔の裏側に補強材を配設し、該補強材に対し室内側から設備を連結する後付け施工方法であって、前記補強材を、吊り紐によりユニットルームの天井裏から壁パネルの裏側に吊り下げ、前記取付孔の位置まで降ろしてゆくことを特徴とするユニットルームにおける設備の後付け施工方法。
【請求項2】 前記補強材に、前記取付孔に引っ掛かる係止片を付設したことを特徴とする請求項1に記載のユニットルームにおける設備の後付け施工方法。
【請求項3】 前記係止片は、前記取付孔の内周に嵌まり込むように、取付孔の開口径とほぼ等しい距離で設けられた複数本で構成されていることを特徴とする請求項2に記載のユニットルームにおける設備の後付け施工方法。
【請求項4】 前記補強材が円盤形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のユニットルームにおける設備の後付け施工方法。
【請求項5】 前記補強材には、前記吊り紐を通す紐孔が形成され、紐孔を通った吊り紐が室内側へ出ていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載のユニットルームにおける設備の後付け施工方法。
【請求項6】 前記吊り紐の前記紐孔を通った室内側には、室内側から引っ掛けられる大径部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のユニットルームにおける設備の後付け施工方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ユニットルームにおける設備の後付け施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、ユニットバスとかユニットトイレ等のユニットルームにおいて、室内側から手摺りとかカウンターを後付け施工する場合、図6に斜視図で示すような、雌ネジ孔51aを有する補強バー51と、補強プレート52を紐53で繋いだものが用いられており、図7に示すように、ユニットルームの壁パネル54に開口させた取付孔54a内に、室内側より前記補強バー51を差し込んで、補強バー51を壁パネル54の裏側に配設し、図8に示すように、室内側へ紐53を引っ張って補強バー51を回転させて位置合わせを行い、紐53を引っ張ったままの状態で、室内側から雌ネジ孔51aに対しボルトを螺合させて、室内側から手摺り等の設備を補強バー51に連結して取り付けており、従来においては、補強バー51を室内側から壁パネル54の裏側へ挿入する方法であるため、取付孔54aの孔径よりも幅の広い補強バー51は用いることができず、補強バー51を大面積とすることは不可能で、強度的に限界があった。また、補強バー51の仮置きができないために、紐53を常に引っ張った状態で室内側から設備を取り付ける必要があり、作業がし辛いという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、強度的に優れた大面積の補強材を用いて、室内側から設備を後付けできる後付け施工方法を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、ユニットルームの壁パネルに開口した取付孔の裏側に補強材を配設し、該補強材に対し室内側から設備を連結する後付け施工方法であって、前記補強材を、吊り紐によりユニットルームの天井裏から壁パネルの裏側に吊り下げ、前記取付孔の位置まで降ろしてゆくことである。また、第2の要旨は、前記補強材に、前記取付孔に引っ掛かる係止片を付設したことである。また、第3の要旨は、前記係止片は、前記取付孔の内周に嵌まり込むように、取付孔の開口径とほぼ等しい距離で設けられた複数本で構成されていることである。また、第4の要旨は、前記補強材が円盤形状であることである。また、第5の要旨は、前記補強材には、前記吊り紐を通す紐孔が形成され、紐孔を通った吊り紐が室内側へ出ていることである。また、第6の要旨は、前記吊り紐の前記紐孔を通った室内側には、室内側から引っ掛けられる大径部が形成されていることである。
【0004】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、補強材の斜視構成図であり、補強材1は、大面積の円盤状に鉄材等で形成され、中央部には雌ネジ孔2が形成されており、この雌ネジ孔2の左右側方に一対の係止片3a,3bが突出形成されており、また、その上方には、一対の紐孔4a,4bが貫通形成されたものとなっており、この紐孔4a,4b内には裏側から吊り紐5が通されて、吊り紐5には補強材1の表側で玉部5a,5aが形成されて、リング状の大径部5bを形成したものとなっている。また、吊り紐5には補強材1の裏側で玉部5cが形成されている。
【0005】このような補強材1を図2に示すように、ユニットルーム6の天井パネル9に開口された点検口9aから天井裏に回し、さらに、壁パネル7と建物躯体壁10間の空間S内に、吊り紐5を介して補強材1を降ろしてゆき、吊り紐5を操作して壁パネル7の裏側を徐々に下方へ降ろして、やがては壁パネル7に開口されている取付孔7aの位置まで、良好に補強材1を降ろすことができるものであり、この場合、紐孔4a,4bは中心よりも上方側に形成されているため、吊り下げ状態では、図2のように補強材1は傾斜した状態で吊り下げられて下方側へ降ろされるため、壁パネル7の裏側に設けられている補強フレーム8,8に当接しても良好に補強材1は下方側へ移動することができるものである。
【0006】補強材1が取付孔7aの位置まで降ろされた状態で、室内6a側より吊り紐5の大径部5bを引っ張って玉部5cで停止させて、図3の正面図で示すように、取付孔7a内に前記一対の係止片3a,3bを嵌め込み状にして良好に補強材1を位置決めすることができるものである。即ち、一対の係止片3a,3bの距離間隔は、取付孔7aの内径寸法とほぼ等しい寸法に予め設定されており、良好に係止片3a,3bを取付孔7aに嵌め込んで位置決めし、補強材1を仮置きできるものである。
【0007】なお、図4に示すように、室内側から取り付けられる手摺り11の寸法に対応させて、予め取付孔7a,7aは一対開口形成されており、それぞれの取付孔7a,7aの裏側に補強材1,1を配置させて仮置きした状態で、手摺り11の先端にはパッキン12を設けて、ワッシャ13を通しボルト14を手摺り11の挿入凹部11a内に通して、図5に示すように、ボルト14を補強材1の雌ネジ孔2に螺合させて、ボルト14を補強材1に仮固定させる。その後に図5に示すように、鋏16で吊り紐5の大径部5bを切断して、補強材1の表側の吊り紐5を室内側に抜き取ることができ、補強材1の裏側の吊り紐5は天井裏から抜き取ることができ、その後に本格的にボルト14を室内側から締め付けて、強固に手摺り11を壁パネル7に固定することができ、ボルト14には室内側からキャップ15を被せて化粧処理することができるものである。
【0008】本例においては、大面積の補強材1を用いるために、手摺り11に限らずカウンター等も室内側から強固に後付けすることが可能となり、位置決めが容易で仮置きができるために、従来のように紐を引っ張った状態を維持する必要がなく、作業が容易なものとなる。また、補強材1は円盤形状に形成されているため、取り付けの方向性を考慮する必要がなく、より作業が容易なものとなる。
【0009】
【発明の効果】本発明は、ユニットルームの壁パネルに開口した取付孔の裏側に補強材を配設し、補強材に対し室内側から設備を連結する後付け施工方法であって、補強材を、吊り紐によりユニットルームの天井裏から壁パネルの裏側に吊り下げ、取付孔の位置まで降ろしてゆくこととしたため、施工後のユニットルームの天井裏から壁パネルの裏側へ吊り紐により良好に補強材を吊り下げて、取付孔の位置まで降ろすことができ、大面積の補強材を使用できるため、強度が必要な手摺りとかカウンターの後付けが可能となる効果を有する。
【0010】また、補強材に、取付孔に引っ掛かる係止片を付設したことにより、係止片を介し取付孔に補強材を仮置きすることができ、しかも良好に位置決めできるため、作業が容易なものとなる。
【0011】また、係止片は、取付孔の内周に嵌まり込むように、取付孔の開口径とほぼ等しい距離で設けられた複数本で構成されていることにより、複数の係止片を取付孔の内周に嵌め込んで、良好に補強材を位置決め、かつ仮置きすることができるものとなる。
【0012】また、補強材が円盤形状であることにより、取り付けに方向性が不要であり、作業が楽に行なえるものとなる。
【0013】また、補強材には、吊り紐を通す紐孔が形成され、紐孔を通った吊り紐が室内側へ出ていることにより、補強材を良好に傾いた状態で取付孔の位置まで降ろしてゆくことができるものとなる。
【0014】また、吊り紐の紐孔を通った室内側には、室内側から引っ掛けられる大径部が形成されているため、取付孔の位置で大径部を室内側から引っ張って、良好に取付孔に補強材を位置決めすることができるものとなる。
【出願人】 【識別番号】000000479
【氏名又は名称】株式会社イナックス
【出願日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【代理人】 【識別番号】100086520
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義久
【公開番号】 特開2002−4609(P2002−4609A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−190347(P2000−190347)