トップ :: E 固定構造物 :: E04 建築物

【発明の名称】 菜園付き集合住宅
【発明者】 【氏名】戸田 京子

【氏名】篠崎 浩士

【要約】 【課題】マンションの居住者が、土とふれ合う本格的な園芸を敷地内で身近に楽しむことができる菜園付き集合住宅を提供する。

【解決手段】集合住宅の敷地内に菜園(5)を設けるとともに、この菜園(5)内に、通路(21)によって区画した複数の栽培スペース(22)(22)…を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 敷地内に菜園を設けるとともに、この菜園内に、通路によって区画した複数の栽培スペースを設けるようにしたことを特徴とする菜園付き集合住宅。
【請求項2】 通路は、菜園入口から延びる主道と、この主道から枝分かれした複数の副道からなり、主道は、散歩道を兼ねている請求項1記載の菜園付き集合住宅。
【請求項3】 建物と菜園とを、敷地内の屋外多目的スペースを介して連続させた請求項1又は2記載の菜園付き集合住宅。
【請求項4】 多目的スペースの高さレベルを、敷地周りの道路の高さレベルよりも低くして、多目的スペースと道路との間に高低差をもたすようにした請求項3記載の菜園付き集合住宅。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、敷地内に菜園を備えたマンションなどの集合住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マンションなどの集合住宅においては、戸建て住宅のような庭はなく、バルコニーや屋内にプランターや植木鉢を置いて、趣味の園芸を楽しんでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バルコニー等にプランター等を置いて行う園芸は、小規模なもので、土とふれ合いながらの本格的な園芸を楽しみたい人にとっては満足のいくものではなかった。
【0004】そのため、マンションの居住者が本格的な園芸を楽しむには、マンションから離れた場所にわざわざ菜園を確保しなければならなかった。
【0005】そこで、この発明は、上記に鑑み、土とふれ合う本格的な園芸を敷地内で身近に楽しむことができる菜園付き集合住宅を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明では、集合住宅の敷地内に菜園を設けるとともに、この菜園内に、通路によって区画した複数の栽培スペースを設けるようにしたことを特徴とする。
【0007】具体的には、菜園内の通路は、菜園入口から延びる主道と、この主道から枝分かれした複数の副道からなり、主道は、散歩道を兼ねている。また、建物と菜園とを、敷地内の屋外多目的スペースを介して連続させるとともに、その多目的スペースの高さレベルを、敷地周りの道路の高さレベルよりも低くして、多目的スペースと道路との間に高低差をもたすようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る菜園付きマンションを示す斜視図、図2は、同じくその要部概略平面図、図3は、各部署の配置図である。図において、(1)はマンションの住戸棟、(2)はエントランスホール、(3)は集会室、(4)は多目的スペースとしてのパティオ、(5)はマンションの敷地内に設けた菜園である。
【0009】エントランスホール(2)は、住戸棟(1)とは別個の棟に設けられており、敷地周りの道路(6)に面して正面玄関(7)が設けられ、エレベーターホール(8)を介して住戸練(1)、集会室(3)及びパティオ(4)へ通じている。また、隣接するパティオ(4)側の壁には大型の窓(9)が形成されており、パティオ(4)内の様子や菜園(5)の緑が見える。
【0010】集会室(3)は、キッチン(10)が備えられており、パーティなどのイベントに利用される。また、パティオ(4)側には、全開放型の出入口(11)設けられており、この出入口(11)からパティオ(4)へと出入りできるとともに、この出入口(11)を全開放すれば、集会室(3)とパティオ(4)が一体となった大きなスペースが形成される。尚、集会室(3)とパティオ(4)との境目には段差がなく、スムーズに出入りができる。
【0011】パティオ(4)は、エントランスホール(2)、集会室(3)及び菜園(5)に囲まれており、屋根の設けられていない屋外空間である。そして、床の高さレベルが敷地周りの道路(6)の高さレベルよりも約1m低くなっているとともに、その外周部の菜園(5)側及び道路(6)側には、道路(6)の高さレベルよりも高い植え込み(12)が設けられているため、道路(6)側からはパティオ(4)内の様子が見え難くなっている。また、道路(6)側には階段(13)が設けられており、この階段(13)を上がって、道路(6)に面した敷地内の環境空地(14)を介して、菜園(5)の入口(15)から菜園(5)内に入る。
【0012】このパティオ(4)には、その中央にベンチ(16)が設けられており、子供が遊んだり、大人が話し込んだりする人々の集いの空間となっている。さらに、パティオ(4)は、屋外にあるために、土で汚れた靴ででも入ることができ、隣接する菜園(5)で作業をする人の休憩場所としても利用される。また、パティオ(4)内には、水栓(17)が取り付けられており、菜園(5)から自宅へ引き上げる際に、この水栓(17)で手や靴の土が落とされる。
【0013】菜園(5)は、外周部を塀(18)(18)…で囲った屋外空間である。この菜園(5)内には、入口(15)から略環状に延びる散歩道を兼ねた主道(19)と、この主道(19)から枝分かれした複数の副道(20)(20)…からなる未舗装の通路(21)が設けられている。そして、この通路(21)によって、菜園(5)内に複数の栽培スペース(22)(22)…が区画形成され、各栽培スペース(22)(22)…は、互いに干渉し合うことなくはっきりとその領域が決めらている。これら栽培スペース(22)(22)…は、希望するマンション住人に貸し出されるようになっているが、これら栽培スペース(22)(22)…以外の部分は、全ての住人が利用できる庭となっている。
【0014】この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、菜園は、その全てを栽培スペースとして利用することが考えられる。
【0015】
【発明の効果】このように、この発明にかかる集合住宅は、敷地内に菜園を設けているので、集合住宅であっても、戸建ての庭のような便利さで、本格的な園芸を楽しむことができる。また、この菜園は、通路によって複数の栽培スペースに区画されているので、各栽培スペースの領域が明確となり、他人に気兼ねなく園芸を楽しむことができる。
【0016】さらに、各栽培スペースは、通路を挟んで隣接しているため、隣の栽培スペースで作業する人と話す機会を得易く、また、通路の主道は散歩道を兼ねているため、散歩する人とも挨拶を交わすこともでき、住人同士のコミュニケーションの場ともなる。
【0017】加えて、建物と菜園とを屋外の多目的スペースを介して連続させているので、園芸の合間に休憩することができるとともに、園芸を終え自宅に帰る際には、土いじりで汚れた手や靴の土を多目的スペースで落とすことができる。また、多目的スペースは、その高さレベルを、敷地周りの道路の高さレベルよりも低くして、多目的スペースと道路との間に高低差をもたせているので、道路側から多目的スペースの中が見え難く、人目を気にせずゆっくりとくつろいだり、パーティなどの催しを行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
【出願日】 平成12年6月26日(2000.6.26)
【代理人】 【識別番号】100082278
【弁理士】
【氏名又は名称】樽本 久幸
【公開番号】 特開2002−4605(P2002−4605A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−191566(P2000−191566)