トップ :: E 固定構造物 :: E04 建築物

【発明の名称】 住 宅
【発明者】 【氏名】仙石 智広

【要約】 【課題】2以上の階を持つ住宅において、設置費用が大きなバルコニーを併設する必要がなく、低コストで、テラス戸を2階以上の階の外壁に設置することができ、また、敷地境界線までの余地幅が小さい2階以上の階の外壁にもテラス戸を設置可能な住宅を提供する【解決手段】 2以上の階を持つ住宅1において、2階以上の階の外壁2に、テラス戸3と、このテラス戸3の屋外側に、奥行5Dが455mm以下のバルコニー5と、を設ける。

【解決手段】2以上の階を持つ住宅1において、2階以上の階の外壁2に、テラス戸3と、このテラス戸3の屋外側に、奥行5Dが455mm以下のバルコニー5と、を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】2以上の階を持つ住宅において、2階以上の階の外壁には、テラス戸と、このテラス戸の屋外側に、奥行が455mm以下のバルコニーと、が設けられていることを特徴とする住宅。
【請求項2】2以上の階を持つ住宅において、各階の外壁は、略同一の平面形状に形成され、各階の外壁には、各階相互間で略同一の平面位置に、略同一形状のテラス戸または窓が設けられ、2階以上の各階の外壁には、前記テラス戸の屋外側に、奥行が455mm以下のバルコニーが設けられていることを特徴とする住宅。
【請求項3】請求項2記載の住宅において、各階の外壁に設けられた前記テラス戸および窓の上枠が、略同一の高さに揃えられていることを特徴とする住宅。
【請求項4】請求項2または3記載の住宅において、2階以上の各階の外壁に設けられた前記バルコニーの手摺と、前記窓の下枠とが、略同一の高さに揃えられていることを特徴とする住宅。
【請求項5】請求項2〜4のいずれかに記載の住宅において、上下方向に並列するテラス戸相互間または窓相互間の外壁に使用される外壁材が、他の部分の外壁に使用される外壁材と、模様または色調が異なることを特徴とする住宅。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2以上の階を持つ住宅において、2階以上の階の外壁にテラス戸が設けられた住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】一戸建てやアパートなどの2以上の階を持つ住宅において、2階以上の階にバルコニーを設ける場合、このバルコニーへの出入りのため、バルコニーに面する外壁にテラス戸が設けられる。このようなテラス戸を設けると、窓よりも大きな開口部が形成されるので、バルコニーの出入口の機能だけではなく、十分な採光や換気性能を得ることができる。そこで、バルコニーに併設される出入口としてではなく、主に採光や換気性能を確保する目的で、2階以上の階の外壁にテラス戸を設けたい場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2階以上の階の外壁にテラス戸を設ける場合、1階の外壁にテラス戸を設ける場合と異なり、テラス戸の前面に防護柵を併設する必要がある。バルコニーの設置費用は、テラス戸のサッシの設置費用に比較して格段に大きいので、積極的にバルコニーを設置しようとするのでなく単に防護柵の機能を持たせるためにバルコニーを設置することには、コスト的に問題がある。また、テラス戸を設けようとする2階以上の外壁から敷地境界線までの余地幅が小さい場合にも、このテラス戸の前面に、奥行きが大きなバルコニーを設置することには難がある。
【0004】本発明の課題は、2以上の階を持つ住宅において、設置費用が大きなバルコニーを併設する必要がなく、低コストで、テラス戸を2階以上の階の外壁に設置することができ、また、敷地境界線までの余地幅が小さい2階以上の階の外壁にもテラス戸を設置可能な住宅を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、2以上の階を持つ住宅1において、2階以上の階の外壁2には、テラス戸3と、このテラス戸3の屋外側に、奥行5Dが455mm以下のバルコニー5と、が設けられていることを特徴とする。
【0006】ここで、バルコニー5の奥行5Dを303mm以下とすると、さらに好ましい。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、テラス戸3の屋外側に設けられたバルコニー5の奥行5Dが455mm以下であるので、通常の奥行のバルコニーに比較してバルコニー5の自重や積載荷重が小さく、バルコニー5の構造が小規模なものとなって、その設置費用を抑えることができる。したがって、テラス戸の前面に通常の奥行のバルコニーを併設する場合に比較して低コストで、2階以上の階の外壁2にテラス戸3を設けることができる。また、テラス戸3の屋外側に設けられたバルコニー5の奥行5Dが455mm以下であって、通常のバルコニーの奥行よりも小さいので、敷地境界線までの余地幅が小さい2階以上の外壁2にもテラス戸3を設置することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、2以上の階を持つ住宅1において、各階の外壁2は、略同一の平面形状に形成され、各階の外壁2には、各階相互間で略同一の平面位置に、略同一形状のテラス戸3,4または窓6〜9が設けられ、2階以上の各階の外壁2には、前記テラス戸3の屋外側に、奥行5Dが455mm以下のバルコニー5が設けられていることを特徴とする。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、各階の外壁2は、略同一の平面形状に形成され、各階の外壁2には、各階相互間で略同一の平面位置に、略同一形状のテラス戸3,4または窓6〜9が設けられているので、各階でテラス戸3,4や窓6〜9の外部建具の種類や数量を共通化できる。したがって、住宅1全体に使用される外部建具の種類を少なくすることができ、住宅1の施工が効率化される。特に、住宅1が、各階に住戸が配置されたアパートである場合には、各階相互間で略同一の平面位置に配置された複数の住戸の平面をほぼ統一することができるので、住宅1の施工が一層効率化されるとともに、上下階に配置された複数の住戸の条件が均質化されて、住戸の管理業務などを行いやすくなる。また、テラス戸3の屋外側に設けられたバルコニー5の奥行5Dが455mm以下であるので、通常の奥行のバルコニーに比較してバルコニー5の自重や積載荷重が小さく、バルコニー5の構造が小規模なものとなって、その設置費用を抑えることができる。したがって、テラス戸の前面に通常の奥行のバルコニーを併設する場合に比較して低コストで、2階以上の階の外壁2にテラス戸3を設けることができる。また、テラス戸3の屋外側に設けられたバルコニー5の奥行5Dが455mm以下であって、通常のバルコニーの奥行よりも小さいので、敷地境界線までの余地幅が小さい2階以上の外壁2にもテラス戸3を設置することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項2記載の住宅1において、各階の外壁5に設けられた前記テラス戸3,4および窓6の上枠3a,4a,6aが、略同一の高さに揃えられていることを特徴とする。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、請求項2と同様の効果が得られるとともに、テラス戸3,4および窓6の上枠3a,4a,6aが、略同一の高さに揃えられているので、これらテラス戸3,4および窓6が一定の高さに沿って規則的に取り付けられ、取付位置が上下にずれることが無い。したがって、住宅1の外壁2の意匠性が高められる。また、テラス戸3,4および窓6を外壁2に取り付ける際、取り付けのための基準高さが同一であるので、位置決めを行いやすく、施工作業が簡略化される。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項2または3記載の住宅1において、2階以上の各階の外壁2に設けられた前記バルコニー5の手摺5aと、前記窓の下枠6bとが、略同一の高さに揃えられていることを特徴とする。
【0013】この請求項4記載の発明によれば、請求項2または3と同様の効果が得られるとともに、バルコニー5の手摺5aと、窓の下枠6bとが、略同一の高さに揃えられているので、これらバルコニー5の手摺5aと、窓の下枠6bとが一定の高さに沿って規則的に並んで、住宅1の外壁2の意匠性が一層高められる。
【0014】請求項5記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項2〜4のいずれかに記載の住宅1において、上下方向に並列するテラス戸3,4相互間または窓6相互間の外壁2に使用される外壁材10が、他の部分の外壁2に使用される外壁材11,12と、模様または色調が異なることを特徴とする。
【0015】この請求項5記載の発明によれば、請求項2〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、上下方向に並列するテラス戸3,4相互間または窓6相互間の外壁2に使用される外壁材10が、他の部分の外壁2に使用される外壁材11,12と、模様または色調が異なるので、上下方向に並列する外部建具が視覚的に一体感を持たせてまとまりのあるものとすることができる。したがって、住宅1の外壁2の意匠性を向上することができる。特に、上下方向に並列するテラス戸3,4相互間または窓6相互間の外壁2に使用される外壁材10の模様または色調を、このテラス戸3,4または窓6のサッシの模様または色調と近いものとすることによって、上下方向に並列する外部建具とその間の外壁材10とが調和して一体感を一層高めることができ、住宅1の外壁2の意匠性を格段に向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の住宅の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態の住宅1は、各階に住戸が配置された2階建てのアパートである。図1〜図4はそれぞれ、本実施の形態の住宅1を示す縦断面図、1階平面図、2階平面図、立面図である。
【0017】本実施の形態の住宅は、図1〜図4に示すように、2以上の階を持つ住宅1において、各階の外壁2は、略同一の平面形状に形成され、各階の外壁2には、各階相互間で略同一の平面位置に、略同一形状のテラス戸3,4または窓6〜9が設けられ、2階以上の各階の外壁2には、前記テラス戸3の屋外側に、奥行5Dが約300mmの寸法に形成されたバルコニー5が設けられて、概略構成されている。
【0018】ここで、図4に示すように、各階の外壁5に設けられた前記テラス戸3,4および窓6の上枠3a,4a,6aが、略同一の高さに揃えられている。また、2階以上の各階の外壁2に設けられた前記バルコニー5の手摺5aと、前記窓の下枠6bとが、略同一の高さに揃えられている。
【0019】また、図4に示すように、上下方向に並列するテラス戸3,4相互間または窓6相互間の外壁2に使用される外壁材10には、他の部分の外壁2に使用される外壁材11,12と、模様または色調が異なるものが使用されている。
【0020】以上、本実施の形態に記載の住宅1によれば、テラス戸3の屋外側に設けられたバルコニー5の奥行5Dが約300mmの寸法であるので、通常の奥行のバルコニーに比較してバルコニー5の自重や積載荷重が小さく、バルコニー5の構造が小規模なものとなって、その設置費用を抑えることができる。したがって、テラス戸の前面に通常の奥行のバルコニーを併設する場合に比較して低コストで、2階以上の階の外壁2にテラス戸3を設けることができる。また、テラス戸3の屋外側に設けられたバルコニー5の奥行5Dが約300mmの寸法であって、通常のバルコニーの奥行よりも小さいので、敷地境界線までの余地幅が小さい2階以上の外壁2にもテラス戸3を設置することができる。
【0021】また、各階の外壁2は、略同一の平面形状に形成され、各階の外壁2には、各階相互間で略同一の平面位置に、略同一形状のテラス戸3,4または窓6〜9が設けられているので、各階でテラス戸3,4や窓6〜9の外部建具の種類や数量を共通化できる。したがって、住宅1全体に使用される外部建具の種類を少なくすることができ、住宅1の施工が効率化される。特に、各階に住戸が配置されたアパートである住宅1の各階相互間で略同一の平面位置に配置された複数の住戸の平面をほぼ統一することができるので、住宅1の施工が一層効率化されるとともに、上下階に配置された複数の住戸の条件が均質化されて、住戸の管理業務などを行いやすくなる。
【0022】また、テラス戸3,4および窓6の上枠3a,4a,6aが、略同一の高さに揃えられているので、これらテラス戸3,4および窓6が一定の高さに沿って規則的に取り付けられ、取付位置が上下にずれることが無い。したがって、住宅1の外壁2の意匠性が高められる。また、テラス戸3,4および窓6を外壁2に取り付ける際、取り付けのための基準高さが同一であるので、位置決めを行いやすく、施工作業が簡略化される。
【0023】また、バルコニー5の手摺5aと、窓の下枠6bとが、略同一の高さに揃えられているので、これらバルコニー5の手摺5aと、窓の下枠6bとが一定の高さに沿って規則的に並んで、住宅1の外壁2の意匠性が一層高められる。
【0024】また、上下方向に並列するテラス戸3,4相互間または窓6相互間の外壁2に使用される外壁材10が、他の部分の外壁2に使用される外壁材11,12と、模様または色調が異なるので、上下方向に並列する外部建具が視覚的に一体感を持たせてまとまりのあるものとすることができる。したがって、住宅1の外壁2の意匠性を向上することができる。特に、上下方向に並列するテラス戸3,4相互間または窓6相互間の外壁2に使用される外壁材10の模様または色調を、このテラス戸3,4または窓6のサッシの模様または色調と近いものとすることによって、上下方向に並列する外部建具とその間の外壁材10とが調和して一体感を一層高めることができ、住宅1の外壁2の意匠性を格段に向上することができる。
【0025】なお、本発明の住宅は上記実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。例えば、上記実施の形態では、住宅1は2階建てのアパートであるが、本発明の住宅はこれに限定されることなく、例えば3以上の階を持つ、一戸建住宅、多世帯住宅、アパートなどの住宅であってもよい。その他、具体的な細部構造などについても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、テラス戸の屋外側に設けられたバルコニーの奥行が455mm以下であるので、通常の奥行のバルコニーに比較してバルコニーの自重や積載荷重が小さく、バルコニーの構造が小規模なものとなって、その設置費用を抑えることができる。したがって、テラス戸の前面に通常の奥行のバルコニーを併設する場合に比較して低コストで、2階以上の階の外壁にテラス戸を設けることができる。また、テラス戸の屋外側に設けられたバルコニーの奥行が455mm以下であって、通常のバルコニーの奥行よりも小さいので、敷地境界線までの余地幅が小さい2階以上の外壁にもテラス戸を設置することができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、各階の外壁は、略同一の平面形状に形成され、各階の外壁には、各階相互間で略同一の平面位置に、略同一形状のテラス戸または窓が設けられているので、各階でテラス戸や窓の外部建具の種類や数量を共通化できる。したがって、住宅全体に使用される外部建具の種類を少なくすることができ、住宅の施工が効率化される。特に、住宅が、各階に住戸が配置されたアパートである場合には、各階相互間で略同一の平面位置に配置された複数の住戸の平面をほぼ統一することができるので、住宅の施工が一層効率化されるとともに、上下階に配置された複数の住戸の条件が均質化されて、住戸の管理業務などを行いやすくなる。また、テラス戸の屋外側に設けられたバルコニーの奥行が455mm以下であるので、通常の奥行のバルコニーに比較してバルコニーの自重や積載荷重が小さく、バルコニーの構造が小規模なものとなって、その設置費用を抑えることができる。したがって、テラス戸の前面に通常の奥行のバルコニーを併設する場合に比較して低コストで、2階以上の階の外壁にテラス戸を設けることができる。また、テラス戸の屋外側に設けられたバルコニーの奥行が455mm以下であって、通常のバルコニーの奥行よりも小さいので、敷地境界線までの余地幅が小さい2階以上の外壁にもテラス戸を設置することができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、請求項2と同様の効果が得られるとともに、テラス戸および窓の上枠が、略同一の高さに揃えられているので、これらテラス戸および窓が一定の高さに沿って規則的に取り付けられ、取付位置が上下にずれることが無い。したがって、住宅の外壁の意匠性が高められる。また、テラス戸および窓を外壁に取り付ける際、取り付けのための基準高さが同一であるので、位置決めを行いやすく、施工作業が簡略化される。
【0029】請求項4記載の発明によれば、請求項2または3と同様の効果が得られるとともに、バルコニーの手摺と、窓の下枠とが、略同一の高さに揃えられているので、これらバルコニーの手摺と、窓の下枠とが一定の高さに沿って規則的に並んで、住宅の外壁の意匠性が一層高められる。
【0030】請求項5記載の発明によれば、請求項2〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、上下方向に並列するテラス戸相互間または窓相互間の外壁に使用される外壁材が、他の部分の外壁に使用される外壁材と、模様または色調が異なるので、上下方向に並列する外部建具が視覚的に一体感を持たせてまとまりのあるものとすることができる。したがって、住宅の外壁の意匠性を向上することができる。特に、上下方向に並列するテラス戸相互間または窓相互間の外壁に使用される外壁材の模様または色調を、このテラス戸または窓のサッシの模様または色調と近いものとすることによって、上下方向に並列する外部建具とその間の外壁材とが調和して一体感を一層高めることができ、住宅の外壁の意匠性を格段に向上することができる。
【出願人】 【識別番号】000114086
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
【出願日】 平成12年6月16日(2000.6.16)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
【公開番号】 特開2002−4600(P2002−4600A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−181632(P2000−181632)