トップ :: E 固定構造物 :: E04 建築物

【発明の名称】 住宅建物
【発明者】 【氏名】永田 秀昭

【氏名】川元 將揮

【氏名】樋口 雅信

【要約】 【課題】太陽光発電装置を設けることができ、しかも、邸宅感を得ることができる住宅建物を提供する。

【解決手段】切妻屋根2を有する住宅建物1であって、この切妻屋根2の一方の下り棟21部分に、葺き上げ部23が設けられるとともに、この葺き上げ部23に対応する建物本体10のファサード面11に入隅凹設部11bが形成される一方、この切妻屋根2の他方の下り棟22部分に、太陽光発電用のパネル5が設けられてなるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 切妻屋根を有する住宅建物であって、この切妻屋根の一方の下り棟部分に、葺き上げ部が設けられるとともに、この葺き上げ部に対応する建物本体の棟側面に入隅凹設部が形成される一方、この切妻屋根の他方の下り棟部分に、太陽光発電用のパネルが設けられてなることを特徴とする住宅建物。
【請求項2】 切妻屋根を有する住宅建物であって、この切妻屋根の下り棟部分に、葺き下ろし部が設けられるとともに、この葺き下ろし部に対応する建物本体の棟側面に出隅凸設部が形成される一方、この切妻屋根上に、太陽光発電用のパネルが設けられてなることを特徴とする住宅建物。
【請求項3】 出隅凸設部または入隅凹設部が形成された棟側面に、ボックスバルコニー、ロジア、パーゴラのうちの少なくとも何れか一つが設けられてなる請求項1または2記載の住宅建物。
【請求項4】 総二階建ての建物本体に切妻屋根が設けられ、この切妻屋根上に太陽光発電用のパネルが設けられてなる住宅建物であって、建物本体の周縁に、ボックスバルコニー、ロジア、パーゴラ、ルーフゲートの少なくとも何れか一つが設けられてなることを特徴とする住宅建物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電装置を備えた住宅建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅建物においては、太陽光発電のための太陽電池パネルを屋根に設けたりすることが行われている。
【0003】この太陽電池パネルは、充分な発電量を得るために、ある程度の大きさのものを屋根に敷設する必要性がある。
【0004】したがって、このような太陽電池パネルを敷設する場合、充分な屋根面積を確保できるように、総二階建ての切妻屋根を有する住宅建物などに取り付けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のように、総二階建ての切妻屋根の住宅建物の場合、アパートなどの共同住宅のような外観になってしまい邸宅感に欠けるといった不都合を生じることとなる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、太陽光発電装置を設けることができ、しかも、邸宅感を得ることができる住宅建物を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の住宅建物は、切妻屋根を有する住宅建物であって、この切妻屋根の一方の下り棟部分に、葺き上げ部が設けられるとともに、この葺き上げ部に対応する建物本体の棟側面に入隅凹設部が形成される一方、この切妻屋根の他方の下り棟部分に、太陽光発電用のパネルが設けられてなるものである。
【0008】また、上記課題を解決するための本発明の住宅建物は、切妻屋根を有する住宅建物であって、この切妻屋根の下り棟部分に、葺き下ろし部が設けられるとともに、この葺き下ろし部に対応する建物本体の棟側面に出隅凸設部が形成される一方、この切妻屋根上に、太陽光発電用のパネルが設けられてなるものである。
【0009】また、上記住宅建物において、出隅凸設部または入隅凹設部が形成された棟側面に、ボックスバルコニー、ロジア、パーゴラのうちの少なくとも何れか一つが設けられてなるものである。
【0010】さらに、上記課題を解決するための本発明の住宅建物は、総二階建ての建物本体に切妻屋根が設けられ、この切妻屋根上に太陽光発電用のパネルが設けられてなる住宅建物であって、建物本体の周縁に、ボックスバルコニー、ロジア、パーゴラ、ルーフゲートの少なくとも何れか一つが設けられてなるものである。
【0011】この構成によると、住宅建物は、表情が豊かになり、邸宅感が生まれてくることとなる。また、切妻屋根上に、太陽光発電用のパネルを設けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】図1は住宅建物1の全体構成の概略を示している。
【0014】すなわち、この住宅建物1は、切妻屋根2の一方の下り棟21に葺き下ろし部20が設けられ、この葺き下ろし部20に対応する建物本体10のファサード面11に出隅凸設部11aが形成され、この出隅凸設部11aに隣接してロジア3およびボックスバルコニー4が設けられ、切妻屋根2の下り棟21上に、太陽光発電用の太陽電池パネル5が設けられている。
【0015】建物本体10は、切妻屋根2を有する二階建てに形成されている。
【0016】切妻屋根2は、建物本体10の妻面から棟方向に所定の距離の範囲が、建物本体10のファサード面11の前方に葺き下ろされている。これにより、建物本体10のファサード面11は、この葺き下ろし部20に対応する部分が前方に張り出すこととなり、出隅凸設部11aが形成されている。
【0017】この出隅凸設部11aに隣接した位置には、建物本体10の一階天井位置から延設された梁31とこの梁31を支持するピロティ壁32とによってロジア3が形成されている。
【0018】また、このロジア3に隣接する位置には、ボックスバルコニー4が設けられている。このボックスバルコニー4は、一階部分が建物本体10の一階と連通する居室空間を形成するようになされ、二階部分には、建物本体10の二階の屋内から出入りできるバルコニー41が形成されている。
【0019】太陽電池パネル5は、6〜10mの幅で3.5〜5.5mの奥行きに形成されている。この太陽電池パネル5は、上記切妻屋根2の下り棟21上に設けられる。この際、住宅建物1の屋根は、葺き上げなどされていない切妻屋根2であるため、上記したような大型サイズの太陽電池パネル5であっても充分に設けることができる。
【0020】したがって、この住宅建物1によると、切妻屋根2の上に太陽電池パネル5を設けることができ、太陽光発電を行うことができる。
【0021】また、この住宅建物1は、葺き下ろし部20、出隅凸設部11a、ロジア3、ボックスバルコニー4などによって建物本体10のファサード面11に変化が出るので、太陽電池パネル5を取り付けるために住宅建物1の外観が実用的なものになってしまうのを防止して、表情が豊かで邸宅感のある外装を得ることができる。
【0022】なお、本実施の形態において、太陽電池パネル5は、切妻屋根2の他方側の下り棟22に設けてもよい。
【0023】図2は、本発明に係る住宅建物1の他の実施の形態を示している。この住宅建物1において、図1に示す住宅建物1と同部材については同符号を付して説明を省略する。
【0024】この住宅建物1は、切妻屋根2の一方の下り棟21の中央部に葺き上げ部23が形成されている。これにより、建物本体10のファサード面11は、この葺き上げ部23に対応する部分が後方に引っ込むこととなり、入隅凹設部11bが形成されている。
【0025】この入隅凹設部11bには、ロジア3が形成される。また、このロジア3に隣接してボックスバルコニー4が設けられる。このボックスバルコニー4が設けられた側と反対側の建物本体10の妻面には、下屋6が設けられる。
【0026】太陽電池パネル5は、切妻屋根2の一方の下り棟21は、葺き上げられていて充分な面積が確保できないので、他方の下り棟22側に設けられる。
【0027】この住宅建物1は、葺き上げ部23があるため、太陽電池パネル5を、切妻屋根2の他方の下り棟22の側に設けなければならないが、この葺き上げ部23、入隅凹設部11b、ロジア3、ボックスバルコニー4などによって表情豊かな邸宅感のある外装が得られることとなる。
【0028】図3は、本発明に係る住宅建物1のさらに他の実施の形態を示している。この住宅建物1において、図1および図2に示す住宅建物1と同部材については同符号を付して説明を省略する。
【0029】この住宅建物1は、図2に示す住宅建物1と同様の位置にボックスバルコニー4が設けられている。また、同住宅建物1と同様に建物本体10の妻面に下屋6が設けられている。この下屋6からは、ファサード面11側のボックスバルコニー4にかけてルーフゲート7が設けられている。このルーフゲート7は、下屋6と連続するようになされた屋根部71をピロティ壁72によって支持するようにして構成されている。この住宅建物1の切妻屋根2には、葺き下ろし部20や葺き上げ部23が設けられていないが、上記したボックスバルコニー4、下屋6、ルーフゲート7などによって表情豊かな邸宅感のある外装が得られることとなる。また、この住宅建物1の場合、太陽電池パネル5は、図3に示すように、切妻屋根2のうち、ファサード面11側の下り棟21に設けてもよいし、他方側の下り棟22に設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、太陽光発電用のパネルを屋根に載置することができるとともに、表情が豊かで邸宅感のある外装を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
【出願日】 平成12年6月16日(2000.6.16)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
【公開番号】 特開2002−4599(P2002−4599A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−181167(P2000−181167)