トップ :: E 固定構造物 :: E04 建築物




【発明の名称】 建築・構築材料及びその断熱・耐火被覆方法
【発明者】 【氏名】竹内 章賀

【要約】 【課題】廃棄物を利用することにより、好ましい建築・構築材料或いはその耐火用又断熱用の被覆を得る。

【解決手段】古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成したことを特徴とする建築・構築材料。古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて粉末状となし、液体セラミックの水溶液と共に建築・構築材料に吹き付けることを特徴とする建築・構築材料の断熱・耐火被覆方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成したことを特徴とする建築・構築材料。
【請求項2】 古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成してなる建築・構築材料を使用後に粉砕し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成したことを特徴とする建築・構築材料。
【請求項3】 古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて粉末状となし、液体セラミックの水溶液と共に建築・構築材料に吹き付けることを特徴とする建築・構築材料の断熱・耐火被覆方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築・構築材料及びその断熱・耐火被覆方法に関するものである。特許請求の範囲を含む本明細書における「建築・構築材料」は、建築材料又は構築材料をいうものとし、耐火ボード、不燃ボード、断熱ボード、建築用タイル、耐火レンガ、歩車道ブロック等を含むものとする。また、特許請求の範囲を含む本明細書における「断熱・耐火被覆方法」とは、断熱用又は耐火用に吹付、塗着等により被覆する方法をいうものとする。
【0002】
【従来の技術】建築・構築材料としては種々の材料により形成されたものが従来より使用されている。また、建築・構築材料の断熱・耐火被覆方法としては例えば建築・構築材料に対して断熱用に発泡ポリウレタンを吹き付ける方法或いは耐火用にロックウールを吹き付ける方法等が知られている。
【0003】図7は従来のロックウール、発泡ポリウレタン等の断熱ボード1の配設状態を示すものである。同図において、符号3に示すものは壁材、符号5は空気層、符号6は防風防湿シート、符号7は石膏ボードである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の技術においては、(イ)コスト高である、(ロ)人体への悪影響がある、(ハ)防菌、防カビ、防蟻等の効果を有しない、等の問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の技術における上述の如き問題を解決すると共に古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物の有効利用を図ることを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は下記の建築・構築材料及びその断熱・耐火被覆方法を提供する。
【0007】(1)古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成したことを特徴とする建築・構築材料(請求項1)。
【0008】(2)前記建築・構築材料を使用後に粉砕し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成したことを特徴とする建築・構築材料(請求項2)。
【0009】(3)古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて粉末状となし、液体セラミックの水溶液と共に建築・構築材料に吹き付けることを特徴とする建築・構築材料の断熱・耐火被覆方法(請求項3)。
【0010】
【作用】[請求項1の建築・構築材料]廃棄物として古紙、木屑、穀物カス、焼却灰等を使用した場合には、耐火ボード、不燃ボード、断熱ボード等の建築・構築材料が形成される。古紙の場合には、粉砕した状態又は溶解した状態で液体セラミックの水溶液に浸漬させる。これらの建築・構築材料は好ましい耐火性、不燃性、断熱性を備えると共に安価且つ軽量であり、加工が容易である。これらの建築・構築材料は高温に加熱したときには炭化することはあっても着火はしない。また、液体セラミックを使用しているため、これらの建築・構築材料は防菌、防カビ、防蟻等の作用を有する。
【0011】廃棄物として汚泥、廃瓦、石膏等を使用した場合には、耐火レンガ、歩車道ブロック、建築用タイル等の建築・構築材料が形成される。これらの建築・構築材料は安価であり、耐高温性に優れている。これらの建築・構築材料は高温に加熱したときには炭化することはあっても着火はしない。また、液体セラミックを使用しているため、これらの建築・構築材料は防菌、防カビ、防蟻等の作用を有する。
【0012】[請求項2の建築・構築材料]請求項2の建築・構築材料は、請求項1の建築・構築材料を使用後に廃棄物として再利用することにより得られるものである。
【0013】[請求項3の建築・構築材料の断熱・耐火被覆方法]廃棄物を液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて粉末状となし、これを建築・構築材料に吹き付けることにより該建築・構築材料に断熱用又は耐火用の被覆を形成するものである。古紙の場合には、粉砕した状態又は溶解した状態で液体セラミックの水溶液に浸漬させる。得られる被膜は好ましい耐火性、断熱性を備えている。即ち、これらの被膜は高温に加熱したときには炭化することはあっても着火はしない。粉末状となしたものを液体セラミックの水溶液と共に建築・構築材料に吹き付けることにより、建築・構築材料に対する接着性が向上する。この断熱用又は耐火用の被覆は安価且つ人体に無害であり、吹き付けによる被覆の形成作業は極めて容易である。また、液体セラミックを使用しているため、この被膜は防菌、防カビ、防蟻等の作用を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。符号11に示すものは本発明による耐火ボード、不燃ボード、断熱ボード等の建築・構築材料である。この建築・構築材料11は古紙、木屑、穀物カス、焼却灰等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成してなるものである。
【0015】図1において、符号13に示すものは外壁材、符号15は空気層、符号17は防風防湿シート、符号19は空気層、符号21は石膏ボードである。
【0016】図3は本発明による耐火レンガ、歩車道ブロック等の建築・構築材料25を示す。この建築・構築材料25は、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬すると共にセメントを加えた後、乾燥させて所定の形状に形成してなるものである。
【0017】前記建築・構築材料11、25は、使用後、廃棄されることなく再利用される。即ち、前記建築・構築材料11、25を使用後に粉砕し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて所定の形状に形成することにより、再び建築・構築材料となすのである。
【0018】また、本発明においては、古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を粉砕又は溶解し、これを液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させ、ミキサーにより粉末状となし、吹き付け機を用いて液体セラミックの水溶液と共に建築・構築材料27に吹き付けることにより、建築・構築材料の耐火・断熱被覆29が形成される。図4〜図6参照。
【0019】図4においては、建築・構築材料27としての鉄骨27aに耐火被覆29が形成されている。
【0020】図5においては、建築・構築材料27としての折板27bに耐火・断熱被膜29が形成されている。
【0021】図6においては、建築・構築材料27としての別のアルミニウム又は鉄の金属板状体27cに耐火・断熱被膜29が形成されている。
【0022】上記いずれの事例においても、古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物は複数種を組み合わせて使用してもよい。即ち、例えば古紙と焼却灰とを組み合わせて使用しても差し支えない。
【0023】液体セラミックの水溶液は、例えば液体セラミック1重量部に水2〜4重量部を加えてなるものとする。
【0024】廃棄物と液体セラミックの割合は、一例として廃棄物3重量部に対し液体セラミック7重量部とする。
【0025】
【発明の効果】[請求項1の発明]古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を廃棄処分することなく有効利用を図ることができるため、廃棄処分に要する費用が不要になるだけでなく、廃棄処分による環境の汚染が防止される。更に、廃棄物から経済的な価値のある建築・構築材料を得ることができるという積極的な経済的効果を生み出すことができる。
【0026】廃棄物として古紙、木屑、穀物カス、焼却灰等を使用した場合には、耐火ボード、不燃ボード、断熱ボード等の建築・構築材料が形成される。これらの建築・構築材料は好ましい耐火性、不燃性、断熱性を備えると共に安価且つ軽量であり、加工が容易である。これらの建築・構築材料は高温に加熱したときには炭化することはあっても着火はしない。また、液体セラミックを使用しているため、これらの建築・構築材料は防菌、防カビ、防蟻等の作用を有する。
【0027】廃棄物として汚泥、廃瓦、石膏等を使用した場合には、耐火レンガ、歩車道ブロック、建築用タイル等の建築・構築材料が形成される。これらの建築・構築材料は安価であり、耐高温性に優れている。これらの建築・構築材料は高温に加熱したときには炭化することはあっても着火はしない。また、液体セラミックを使用しているため、これらの建築・構築材料は防菌、防カビ、防蟻等の作用を有する。
【0028】[請求項2の建築・構築材料]請求項2の建築・構築材料は、使用後における請求項1の建築・構築材料を廃棄処分することなく再利用することにより得られるものである。即ち、廃棄処分に要する費用が不要になるだけでなく、廃棄処分による環境の汚染が防止される。更に、廃棄物から経済的な価値のある建築・構築材料を得ることができるという積極的な経済的効果を生み出すことができる。
【0029】[請求項3の建築・構築材料の断熱・耐火被覆方法]古紙、木屑、穀物カス、焼却灰、汚泥、廃瓦、石膏等の廃棄物を廃棄処分することなく有効利用を図ることができるため、廃棄処分に要する費用が不要になるだけでなく、廃棄処分による環境の汚染が防止される。更に、廃棄物から経済的な価値のある断熱用又は耐火用の被覆を得ることができるという積極的な経済的効果を生み出すことができる。
【0030】廃棄物を液体セラミックの水溶液に浸漬した後、乾燥させて粉末状となし、これを建築・構築材料に吹き付けることにより該建築・構築材料に好ましい耐火性、断熱性を備えた断熱用又は耐火用の被覆を形成することができる。これらの被膜は高温に加熱したときには炭化することはあっても着火はしない。粉末状となしたものを液体セラミックの水溶液と共に建築・構築材料に吹き付けることにより、建築・構築材料に対する接着性が向上する。この断熱用又は耐火用の被覆は安価且つ人体に無害であり、吹き付けによる被覆の形成作業は極めて容易である。また、液体セラミックを使用しているため、この被膜は防菌、防カビ、防蟻等の作用を有する。
【出願人】 【識別番号】501013787
【氏名又は名称】都市計画工業株式会社
【出願日】 平成13年1月10日(2001.1.10)
【代理人】 【識別番号】100082913
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 光宏
【公開番号】 特開2002−206296(P2002−206296A)
【公開日】 平成14年7月26日(2002.7.26)
【出願番号】 特願2001−2136(P2001−2136)