| 【発明の名称】 |
東屋の取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】渋谷 誠一
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| 【要約】 |
【課題】取付けが簡単で、取付け強度にすぐれ、しかも、外観の見栄えの良好な東屋の取付構造を提供すること。
【解決手段】柱と床梁と天井梁とが剛接合されてなる建物の陸屋根に設置される東屋の取付構造であって、4本の支柱11と、それぞれの2本の支柱11上端を連結する2本の主梁12と、この相対向する主梁12,12間を連結する複数の補助梁13とからなるユニット本体1と、このユニット本体1の上面を覆う屋根材14とから構成された東屋Cの4本の支柱11下端が、建物の桁側の相対向する天井大梁21,21間に取り付けられた補強梁29aと、妻側の天井大梁21との間に掛け渡された横材29bに固着された取付板29cの上面に固着されている東屋Cの取付構造。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】柱と床梁と天井梁とが剛接合されてなる建物の陸屋根に設置される東屋の取付構造であって、前記東屋は、4本の支柱と、それぞれの2本の支柱上端を連結する2本の主梁と、この相対向する主梁間を連結する複数の補助梁とからなる骨組状のユニット本体と、このユニット本体の上面を覆う屋根材とから構成され、前記東屋の4本の支柱下端が、前記建物の桁側の相対向する天井梁間に取り付けられた補強梁と、妻側の天井梁との間に掛け渡された横材に固着された取付部材の上端に固着されていることを特徴とする東屋の取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の陸屋根に設置される東屋の取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、たとえば特公平7−65331号公報において、山部と谷部が交互に形成され、山部の両肩部分に側方に突出する段部を形成した折板屋根において、一対の山部間へ跨がるようにして設置される土台の下部に、冠状の一対の嵌合部が一体に設けられ、これらの嵌合部がそれぞれ対応する山部へ嵌合されて、前記段部へ係合させて取り付けられるとともに、上記土台上面の固定部にバルコニーの外部フロアーフレームが固定されているバルコニーなどの外部フロアー支持装置が記載されている。 【0003】また、軽量気泡コンクリート板(ALC板)やセメント板などにより形成される陸屋根にたとえば太陽電池パネルを設置する場合、この太陽電池パネルが載置固定されるための架台を取り付けるための脚部を、陸屋根のコンクリート板に打ち込んだアンカーボルトで固定する架台の取付構造が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の取付構造をユニット建物に適用しようとする場合、ユニット建物を構成している建物ユニットの相対する天井大梁間に掛け渡された小梁や根太に固定しようとした場合、ユニット建物の陸屋根に東屋を強固に設置することができないという問題があった。なお、小梁や天井根太の断面を大きくすることで上記問題は解決できるが、経済的ではなかった。 【0005】また、コンクリート板により形成される陸屋根へ東屋を設置する場合、雨仕舞いのために防水シートが用いられるが、アンカーボルトを打ち込むために、防水シートに貫通孔が開くことになる。そのため、コーキング剤などによりアンカーボルトと防水シートとの間のシーリングが必要となり、確実に防水するためには多くの工数を必要とする。 【0006】さらに、陸屋根に強固に固定するには、コンクリート板やセメント板の強度を非常に大きくする必要があり経済的ではない。特に、軽量気泡コンクリート板を使用した場合、所定の強度以上に大きくすることは困難であった。 【0007】本発明の目的は、取付けが簡単で取付け強度にすぐれ、積雪地で採用することができ、かつ、外観の見栄えの良好な東屋の取付構造を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、柱と床梁と天井梁とが剛接合されてなる建物の陸屋根に設置される東屋の取付構造であって、前記東屋は、4本の支柱と、それぞれの2本の支柱上端を連結する2本の主梁と、この相対向する主梁間を連結する複数の補助梁とからなる骨組状のユニット本体と、このユニット本体の上面を覆う屋根材とから構成され、前記東屋の4本の支柱下端が、前記建物の桁側の相対向する天井梁間に取り付けられた補強梁と、妻側の天井梁との間に掛け渡された横材に固着された取付部材の上端に固着されているものである。 【0009】本発明における東屋を構成しているユニット本体は、4本の支柱と、それぞれの2本の支柱上端を連結する2本の主梁と、この相対向する主梁間を連結する複数の補助梁とからなる鉄骨骨組状のものである。これらの支柱、主梁および補助梁の柱材や梁材は、曲げ強度や座屈強度の大きいものが好ましく、たとえばI形鋼,H形鋼、溝形鋼あるいは鋼製の角パイプなどが好適である。 【0010】また、東屋を構成している屋根材としては、通常利用されるスレート系の屋根材、溶融亜鉛めっき鋼板、透明またはガラス網入り波板材、太陽電池パネルなどを用いることができる。 【0011】本発明における陸屋根は、天井大梁に支持されたセメント板の上面に一体化された防水シートが設けられたものが好ましい。セメント板としては、軽量気泡コンクリートや押出しセメント板などを用いることができる。特に、軽量気泡コンクリートを用いると施工性がよく、陸屋根の重量を軽量化することができるので好ましい。 【0012】 【作用】請求項1記載の本発明では、骨組状のユニット本体と、このユニット本体の上面を覆う屋根材とから構成される東屋の4本の支柱下端が、建物の桁側の相対向する天井梁間に取り付けられた補強梁と妻側の天井梁との間に掛け渡された横材に固着された取付部材の上端に固着されているので、ユニット状の東屋を建物の陸屋根に強固に取付けて設置することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の東屋の取付構造の第1実施例を示す概略正面図、図2は図1におけるユニット状の東屋を示す斜視図、図3は図2の東屋を構成しているユニット本体を示す斜視図、図4は図1の要部を示す拡大断面図、図5は図4に対応した分解斜視説明図である。 【0014】図1に示すように、ユニット建物Aは複数の建物ユニットBが上下および左右方向に隣接配置されて構成されている。建物ユニットBは、四隅の鋼柱の上下端間がそれぞれみぞ形鋼からなる天井大梁および床大梁で剛に結ばれて組み立てられた箱形の鉄骨骨組を有するものである。 【0015】そして、ユニット建物Aを構成している上階の建物ユニットBの陸屋根本体に東屋Cが設置固定されている。この東屋Cはユニット状のものであり、図2に示すように、鉄骨骨組み状のユニット本体1と、このユニット本体1の上面を覆う屋根材14とで構成されている。ユニット本体1は、図3に示すように、4本の支柱11と、この相対向する2本の支柱上端を連結する2本の主梁12と、この相対向する主梁12,12間を連結する7本の補助梁13とが溶接されて構成されている。支柱11、主梁12および補助梁13はともに角鋼管製のものである。屋根材14は所定寸法のパネル状とされた太陽電池パネルが複数組み合わされて形成されている。 【0016】ユニット建物Aの上端部の外周縁には化粧庇D,Dが設けられている。この化粧庇Dは、図4に示すように、建物ユニットBの天井大梁21の外側にボルト・ナット31で一端が固着された庇取付金具3の先端に取り付けられて形成されている。 【0017】陸屋根2は、相対する天井大梁21,21間に平行に掛け渡された複数の屋根小梁22の上に軽量気泡コンクリート板23が載置して固定され、その上面に防水シート23aが一体に積層されて形成されている。屋根小梁22はその両端部に設けられた取付金具22a,22aがそれぞれスペーサー部材27,27を介して天井大梁21の上側フランジ211にボルト・ナットで固着されている。また、軽量気泡コンクリート板23の両側縁の外側には補強金物28が設けられており、この補強金物28はボルト・ナットでスペーサー27に固着されている。なお、防水シート23aは、補強金物28の上面まで延設されている。また、両スペーサー部材27,27の高さを異ならせることにより、陸屋根2には約2/100の水勾配が設けられている。 【0018】天井大梁21,21の下側フランジの上には、複数の天井根太24が平行にビスで固着され、この天井根太24の下側には石膏ボード25が釘で固着されることにより天井2Aが形成されている。図4に示すように、側端の天井根太24と天井大梁21との間には受け木桟26が設けられ、石膏ボード25の端部を補強している。 【0019】外壁4は、天井大梁21と床大梁(図示せず)との間にその上下が固着された間柱42の外側に外壁パネル41が固着され、この外壁パネル41の内側に木桟からなる枠組みに石膏ボードを固着した内壁パネル43を立設することにより形成されている。また、化粧庇Dの下端からは軒天井32が外壁4側に向けて延設されている。 【0020】そして、図4および図5に示すように、上階の建物ユニットBの桁側の相対向する天井梁21,21間に溝形鋼で形成された補強梁29aが取り付けられ、この補強梁29aと妻側の天井梁21との間に断面H字状の横材29bが掛け渡され、この横材29bの上面に長方形の取付板29cが溶接により固着されることで、東屋Cのユニット本体1を構成している4本の支柱下端11が固着される取付部が形成されている。この場合、取付板29cの四隅部には、横材29bの上側フランジを貫通してボルト挿通孔291が設けられている。また、横材29bは2本の溝形鋼のウェブ同士を当接接合して形成されている。 【0021】一方、各支柱下端11にはそれぞれ長方形の固定板111が溶接により固着されている。この固定板111の大きさは上記長方形の取付板29cと同一であり、固定板111の四隅部には、取付板29cのボルト挿通孔291に対応した位置にボルト挿通孔112が設けられている。 【0022】そして、各取付板29cの上面に各支柱下端11の固定板111が載置され、位置合わせを行なったのち、ボルト挿通孔112,291を通じてボルト5を挿通し、ナットを締め付けて締結することで、東屋Cのユニット本体1を構成している4本の支柱下端11が取付板29cと固着されている。 【0023】つぎに、以下に示すようにして、取付板29cと固着した各支柱11と陸屋根2との間の隙間Sを密封する。 【0024】まず、図6(a)に示すように、陸屋根2の上面から突出している支柱11の周りに一対の半割り状の鋼板製カバー材6を装着する。そして、図6(b)に示すように、この両カバー材6をビスにて支柱11に固定するとともに、両カバー材6のフランジ61をビスにて陸屋根2に固定する。つぎに、図6(c)に示すように、両カバー材6の当接部に目地テープ7を貼り、防水シート23a用の溶着剤を用いて防水シート8を溶着する。そして、図6(d)に示すように、両カバー材6のフランジ61上面に陸屋根2の防水シート23aを溶着し、両カバー材6の上端継ぎ目にシーリング剤9を塗布することで、各支柱11と陸屋根2間の隙間の密封作業が完了する。 【0025】上記実施例の場合、東屋Cが切妻タイプとされているので、ユニット建物Aとの相性がよく、東屋の取付構造の外観の見栄えが良好である。また、陸屋根がその表面が防水シートで一体に積層されて形成された軽量気泡コンクリート板であるので、積雪地で採用することが可能である。 【0026】上記実施例では、1つのユニット本体1を有する東屋Cを建物ユニットBの陸屋根に設置したが、ユニット建物Aの種類によっては、図7〜図9に示すように、複数のユニット本体1を接合した各種タイプのものを設置することも可能である。 【0027】図7に示すユニット本体1Aは、2個のユニット本体1を補助梁13の長手方向に隣接接合したものである。また、図8に示すユニット本体1Bは、4個のユニット本体1を補助梁13の長手方向に隣接接合したものである。さらに、図9に示すユニット本体1Cは、12個のユニット本体1を前後左右方向に隣接接合したものである。 【0028】 【発明の効果】請求項1記載の本発明では、建物の桁側の相対向する天井梁間に取り付けられた補強梁と妻側の天井梁との間に掛け渡された横材に固着された取付部材の上端に東屋の支柱下端が固着されているので、ユニット状の東屋を建物の陸屋根に強固に取付けて設置することができる。 【0029】また、東屋を構成している骨組状の本体がユニット状のものであるので、複数のユニット本体を前後または左右方向に接合して用いることで、東屋の幅や長さを自由に変えて各種タイプの東屋を構成することができる。さらに、東屋がユニット状のものであるので、取付け施工工数を低減化できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社 【識別番号】591020696 【氏名又は名称】株式会社北方住文化研究所
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| 【出願日】 |
平成12年9月27日(2000.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102956 【弁理士】 【氏名又は名称】九十九 高秋
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| 【公開番号】 |
特開2002−97738(P2002−97738A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月5日(2002.4.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−294353(P2000−294353) |
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