| 【発明の名称】 |
伸縮継手装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】持木 祐一
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| 【要約】 |
【課題】相互に隣接する各建物間の空隙の一部を通路として確保し、その通路内への雨水の侵入を確実に塞ぎ、各建物の相対的変位を許容する。
【解決手段】各建物7a,7b間の空隙6を介して対向する対向壁面8a,8b間に第1伸縮カバー手段2を設け、他方の建物7bに、一方の建物7aの外壁面11aの前方に延びる取付構造体4を固定し、この取付構造体4の遊端部と一方の建物7aの外壁面11aとの間に第2伸縮カバー手段3を設け、この第2伸縮カバー手段3の下端部を台座カバー手段5によって塞ぎ、各建物7a,7b間の相対的変位を許容することができるようにして、第1伸縮カバー手段2の下方に通路空間58を形成するとともに、台座カバー手段5の下方に通路空間58に出入りするための出入口空間57を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の建物7aと他方の建物7bとが空隙6をあけて隣接し、各建物7a,7bの前記空隙6に臨んで対向する各対向壁面8a,8bには、各建物7a,7bの相対的変位を許容可能な状態で、前記空隙6を塞ぐ第1伸縮カバー手段2が略水平に設けられ、他方の建物7bには、この他方の建物7bに基端部が固定され、かつ遊端部が一方の建物7aの前記空隙6が開放する外壁面11aの側方まで突出して取付構造体4が設けられ、この取付構造体4の遊端部と前記一方の建物7aの外壁面11aとの間には、取付構造体4の前記遊端部と一方の建物7aの外壁面11aとの相対的変位を許容可能な状態で、取付構造体4の遊端部と一方の建物7aの外壁面11aとの間の空隙6aを塞ぐ第2伸縮カバー手段3が略鉛直に設けられ、第2伸縮カバー手段3の下端部は、第1伸縮カバー手段2に水平方向に連なり、かつ一方の建物7aに固定される台座カバー手段5によって塞がれることを特徴とする伸縮継手装置。 【請求項2】 第1伸縮カバー手段2は、一方の建物7aに基端部が固定され、遊端部に上方に突出する止水部材12が設けられる固定パネル13と、他方の建物7bに基端部が固定されるパネル本体14に、伸縮パネル部分15がばね16によって前記基端部から離反する方向にばね付勢された状態で伸縮可能に設けられる伸縮パネル17とを有し、前記固定パネル13の止水部材12が、伸縮パネル17の下面55に摺動可能な状態で、下方から弾発的に当接することを特徴とする請求項1記載の伸縮継手装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、相互に間隔をあけて隣接する2つの建物間の空隙を利用して通路を形成し、この通路内への風雨の侵入を防止するとともに、急激な地震などによる各建物間の相対的変位を許容することができる伸縮継手装置に関する。 【0002】 【従来の技術】相互に隣接する2つの建物間には、目地空間として空隙が存在し、この空隙内へ外部から雨水などが侵入することを防止するために、各建物の各対向壁面間には伸縮継手装置が設けられる。この伸縮継手装置は、各建物の屋根と屋根、外壁と外壁、屋根と外壁などの取付部位に応じて構造形態が異なり、急激な地震などによる各建物の相対的変位、すなわち水平面上において各建物が相互に近接および離反する前後方向、前記水平面上における前後方向に対して垂直な左右方向、および前記水平面に対して垂直な上下方向の3次元的変位を、許容可能な状態で、前記空隙を塞ぐことができるように構成される。 【0003】このような伸縮継手装置が設けられる各建物のうちの一方において、その地上第1階層の一部または全部が、たとえば駐車場、駐輪場および玄関ロビーなどの屋外に開放された構造であるとき、前記空隙の下方の空間を通路として利用する場合がある。このような場合、前記下方の空間を通路とするためには、下方の空間と上方の空隙との間に水平方向の伸縮継手装置を設けて、前記下方の空間への雨水の侵入を防止しなければならない。 【0004】また前記下方の空間が通路として利用できるためには、その通路の出入口として開口部を確保しなければならないため、開口部よりも上方に各建物の外壁間を塞ぐ鉛直方向の伸縮継手装置を設けて、前記通路よりも上方の空隙を塞いだ状態としなければならない。しかも前記水平方向の伸縮継手装置と鉛直方向の伸縮継手装置とは、相互に隣接する各端部間を水密に止水して、各端部から開口部への水の落下を防止しなければならない。このような水平方向および鉛直方向の各伸縮継手装置の出合い部を、各建物間の相対的変位を許容して、通路出入り口の開口部への水の落下を防ぐことができる伸縮継手装置は、存在しない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、相互に隣接する各建物間の空隙の一部を通路として確保し、各建物の相対的変位を許容して、水平方向および鉛直方向の各伸縮継手装置の出合い部を確実に塞ぐことができる伸縮継手装置を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、一方の建物7aと他方の建物7bとが空隙6をあけて隣接し、各建物7a,7bの前記空隙6に臨んで対向する各対向壁面8a,8bには、各建物7a,7bの相対的変位を許容可能な状態で、前記空隙6を塞ぐ第1伸縮カバー手段2が略水平に設けられ、他方の建物7bには、この他方の建物7bに基端部が固定され、かつ遊端部が一方の建物7aの前記空隙6が開放する外壁面11aの側方まで突出して取付構造体4が設けられ、この取付構造体4の遊端部と前記一方の建物7aの外壁面11aとの間には、取付構造体4の前記遊端部と一方の建物7aの外壁面11aとの相対的変位を許容可能な状態で、取付構造体4の遊端部と一方の建物7aの外壁面11aとの間の空隙6aを塞ぐ第2伸縮カバー手段3が略鉛直に設けられ、第2伸縮カバー手段3の下端部は、第1伸縮カバー手段2に水平方向に連なり、かつ一方の建物7aに固定される台座カバー手段5によって塞がれることを特徴とする伸縮継手装置である。 【0007】本発明に従えば、各建物7a,7bの各対向壁面8a,8bに略水平に延びる第1伸縮カバー手段2が設けられ、他方の建物7bには取付構造体4が設けられる。さらに取付構造体4の遊端部と一方の建物7aの外壁面11aとの間には、第2伸縮カバー手段3が設けられ、この第2伸縮カバー手段3の基端部は台座カバー手段5によって塞がれる。第1および第2伸縮カバー手段2,3の各一端部は一方の建物7aに連なり、各他端部は他方の建物7bに連なり、こうして各建物7a,7b間の急激な地震などによる相対的変位を許容し得る状態で、第1伸縮カバー手段2よりも上方で、かつ第2伸縮カバー手段3よりも内方の空隙6aを外部空間に対して遮断し、その空隙6a内への雨水の侵入を阻止することができる。 【0008】また第2伸縮カバー手段3の下端部は、前記台座カバー手段5によって塞がれているので、第2伸縮カバー手段3に沿って流れ落ちる水を台座カバー手段5によって受止め、この台座カバー手段5の下方に存在する空間への水の落下を防ぐことができ、第1伸縮カバー手段の下方に通路58を確保し、その通路58の出入口として、前記台座カバー手段5の下方の空間57を利用することが可能となる。こうして各建物7a,7bの相対的変位を許容し、本来、目地空間として利用されなかった空隙6の一部を、通路およびその出入り口として確保することができる。 【0009】請求項2記載の本発明は、第1伸縮カバー手段2は、一方の建物7aに基端部が固定され、遊端部に上方に突出する止水部材12が設けられる固定パネル13と、他方の建物7bに基端部が固定されるパネル本体14に、伸縮パネル部分15がばね16によって前記基端部から離反する方向にばね付勢された状態で伸縮可能に設けられる伸縮パネル17とを有し、前記固定パネル13の止水部材12が、伸縮パネル17の下面に摺動可能な状態で、下方から弾発的に当接することを特徴とする。 【0010】本発明に従えば、前記第1伸縮カバー手段2は上記のように構成されるので、パネル本体14からばね16によってばね付勢された伸縮パネル部分15を有する伸縮パネル17によって、各建物7a,7bが相互に近接する方向に変位したとき、伸縮パネル部分15が一方の建物7aまたはそれに関連して設けられる部材に当接して押圧されても、伸縮パネル部分15は前記ばね16のばね力に抗して基端部側に変位し、伸縮パネル17が一方の建物7aまたはその関連部位によって大きな力で圧縮されて破損することが防がれる。 【0011】また伸縮パネル部分15が前記ばね16のばね力によってパネル本体14から突出した状態では、一方の建物7aに設けられる固定パネル13の止水部材12が下方から弾発的に当接するので、第1伸縮カバー手段2の下方の前記通路58として利用される空隙を、第1伸縮カバー手段2の上方に存在する空隙に対して水密に遮断することができ、これによって各建物7a,7b間の大きな相対的変位を許容して、前記通路58内への雨水の侵入を確実に防止することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の伸縮継手装置1の一部を斜め下方から見た断面図であり、図2は図1の上方から見た伸縮継手装置1の一部の水平断面図である。本実施の形態の伸縮継手装置1は、第1伸縮カバー手段2、第2伸縮カバー手段3、取付構造体4および台座カバー手段5を含む。 【0013】第1伸縮カバー手段2は、図2の紙面に平行な水平面上で間隔L1を有する空隙6をあけて隣接する2つの建物7a,7bの前記空隙6に臨む各対向壁面8a,8bに設けられ、各建物7a,7bの相互に近接しかつ離反する方向、すなわち各建物7a,7bを正面(図2の下方)から見て左右方向Xおよびこの左右方向Xに垂直な前後方向Yの相対的変位を許容して、前記空隙6を塞ぐように構成される。 【0014】前記取付構造体4は、その基端部9が他方の建物7bに固定され、遊端部10が一方の建物7aの外壁面11aの側方、すなわち図2の下方まで延びて設けられる。第2伸縮カバー手段3は、前記取付構造体4の遊端部10と一方の建物7aの外壁面11aとの間に設けられ、取付構造体4の遊端部10と一方の建物7aの外壁面11aとが相互に近接しかつ離反する方向である前後方向Yの変位を許容して、取付構造体4の遊端部10と一方の建物7aの外壁面11aとの間の間隔L2を有する空隙6aを塞ぐことができるように構成される。 【0015】前記台座カバー手段5は、前記第1伸縮カバー手段2に水平方向に連なり、かつ一方の建物7aに固定される。 【0016】各建物7a,7bの各対向壁面8a,8bは、図2の紙面に垂直な上下方向Zおよび前後方向Yを含む鉛直面に対してほぼ平行である。また各建物7a,7bの各外壁面11a,11bは左右方向Xおよび上下方向Zを含む図2の紙面に垂直な鉛直面な対してほぼ平行であり、他方の建物7bの外壁面11bは、一方の建物7aの外壁面11aに対して、図2の下方にわずかに突出している。前記第1伸縮カバー手段2は、前記前後方向Yに沿って略水平に延び、前記第2伸縮カバー手段3は、前記上下方向Zに沿って略鉛直に延びる。 【0017】図3は、図1の切断面線III−IIIから見た第1伸縮カバー手段2の具体的構成を示す拡大断面図である。前記第1伸縮カバー手段2は、一方の建物7aの対向壁面8aに基端部が固定され、遊端部には上方に突出する止水部材であるパッキン12が設けられる固定パネル13と、他方の建物7bの対向壁面8bに基端部が固定されるパネル本体14に、伸縮パネル部分15がばねである圧縮コイルばね16によって、前記基端部から離反する方向A1にばね付勢された状態で伸縮可能に設けられる伸縮パネル17とを有する。 【0018】伸縮パネル17は、前記固定パネル13に対して上方に配置され、前記伸縮パネル部分15が外部から押圧力を受けないでパネル本体14に対して最も突出した状態(図3の状態)で、固定パネル13の遊端部と上下方向に部分的に重なるようにして配置され、相互に平行で略水平方向に延びる。 【0019】前記固定パネル13は、カバー体21、補助カバー体22、前記パッキン12、および取付フレーム23を含む。カバー体21および補助カバー体22は、図3の紙面に垂直な方向に長手の長尺材であり、カバー体21の基端部と対向壁面8aとの間は、シール部材24によって塞がれ、遊端部側のカバー体21と補助カバー体22との間はシール材25によって塞がれる。 【0020】カバー体21および補助カバー体22は、取付片26にビス27によって固定され、取付片26は前記取付フレーム23に溶接して固定される。取付フレーム23は、図3の紙面に垂直な左右方向に水平に延びる長尺の第1フレーム部材19に、複数の第2フレーム部材28が、連結片29によって、前記第2フレーム部材28の各遊端部に溶接によって固定される。各第2フレイム部材28の基端部には、アンカープレート30が溶接して垂直に固定され、各アンカープレート30は、第2フレーム部材28の両側で、アンカーボルト31によって、一方の建物7aの対向壁面8aに固定される。 【0021】各第2フレーム連結部材28の基端部にはまた、連結片32が溶接によって固定され、この連結片32には、前記カバー体21の基端部が、ビス33によって固定される。第1および第2フレーム部材27,28は、たとえば鋼鉄製の角パイプから成る。 【0022】補助カバー体22の上端部には、前記パッキン12がビス34によって固定される。このパッキン12は、可撓性および弾発性を有する材料、たとえばシリコンスポンジから成り、補助カバー体22の上端部に図3の紙面に垂直な水平方向に一直線状に設けられている。 【0023】図4は、図2の切断面線IV−IVから見た拡大断面図である。図3をも参照して、前記伸縮パネル17は、パネル本体14と、伸縮パネル部分15と、圧縮コイルばね16とを有する。パネル本体14は、上カバー体41と、上カバー体41が固定されるL字状の複数のブラケット42と、上カバー体41に基端部がビス43によって固定される下カバー体44と、下カバー体44の基端部と他方の建物7bの対向壁面8bとの間を塞ぐシール材45と、前記圧縮コイルばね16と、圧縮コイルばね16の両端部を支持する各一対のばね受け片46,47と、各ばね受け片46,47および圧縮コイルばね16を挿通する連結ボルト48と、この連結ボルト48の他方の建物7b側に配置されるばね受け片47を貫通した先端部に螺着されるナット49と、各ブラケット42の基端部を他方の建物7bの対向壁面8bに固定する複数のアンカーボルト50とを有する。 【0024】遊端部側のばね受け片46は、ビス51,52によって伸縮パネル部分15に固定される。また他方の建物7b側に配置されるばね受け片47は、ビス53,54によって上カバー体41および下カバー体44にそれぞれ固定される。圧縮コイルばね16が外力によって圧縮されていない状態では、図3に示されるように、伸縮パネル部分15は、パネル本体14の遊端部から図3に示されるように突出しており、この伸縮パネル部分15の下面55は、パネル本体14の下カバー体44の下面56とほぼ同一平面を成し、これらの下面55,56によって伸縮パネル17の下面を構成する。 【0025】このような伸縮パネル17の下面55,56には、固定パネル13の前記パッキン12が図3の紙面に垂直な長手方向全長にわたって弾発的に当接し、固定パッキン13と伸縮パッキン17との間を水密に塞ぐことができる。伸縮パネル17は、他方の建物7bの外壁面11bまで設けられ、固定パネル13は一方の建物7aの外壁面11bよりもわずかに内方、すなわち図4の右方に退避した位置まで設けられる。 【0026】この固定パネル13に連なって、前記台座カバー手段5が設けられ、この台座カバー手段5上には、取付構造体4と第2伸縮カバー手段3とが設けられ、このような台座カバー手段5は、軒天としての機能とを有する。 【0027】このような台座カバー手段5の下方には、出入口空間57を形成することができ、また前記第1伸縮カバー手段2の下方には人が通行することができる通路空間58を形成することができ、これらの出入口空間57と通路空間58とによって外部から雨水などの侵入が塞がれた通路を確保することができる。 【0028】図5は第2伸縮カバー手段3、取付構造体4および台座カバー手段5の具体的構成を説明するための図2の切断面線V−Vから見た拡大断面図であり、図6は図2の切断面線VI−VIから見た拡大断面図である。図2をも参照して、前記第2伸縮カバー手段3は、一方の建物7aの外壁面11aに固定され、図2の紙面に垂直な略鉛直方向に延びる一方の縁材61と、取付構造体4の遊端部の内面に固定され、前記一方の縁材61に前後方向に対向して平行に延びる他方の縁材62と、一方の縁材61にヒンジ63によって鉛直軸線まわりに角変位自在に連結される一方のカバープレート64と、他方の縁材62にヒンジ65によって鉛直軸線まわりに角変位自在に連結される他方のカバープレート66と、他方のカバープレート66の遊端部と一方のカバープレート64の遊端部とを角変位自在に連結する連結部材67と、一方の縁材61に基端部が固定され、遊端部によって一方のカバープレート64を内側(図2の右側)から弾発的に押圧する一方の板ばね68と、他方の縁材62に基端部が固定され、遊端部によって他方のカバープレート66を内側(図2の右側)から弾発的に押圧する他方の板ばね69と、各縁材61,62よりも内方、すなわち他方の建物7b寄りで幅方向両端部が一方の建物7aの外壁面11aおよび取付構造体4の内面18に取付金具70,71によって固定され、各カバープレート64,66の背後側(図2の右側)でほぼ平行に延びる止水板72とを含む。 【0029】前記取付構造体4は、基端部が他方の建物7bの対向壁面8bに固定され、略水平方向にL字状に屈曲して一方の建物7aの外壁面11aの前方、すなわち図2の下方まで延びる水平材73と、水平材73に立設される複数の鉛直材74と、これらの水平材73および鉛直材74を外囲する化粧カバー75とを含む。水平材73および鉛直材74はたとえば溝形鋼から成る。このような取付構造体4には、前述したように他方のカバープレート66がヒンジ65および他方の縁材62を介して連結されるとともに、止水板72の幅方向他端部が取付金具71を介して連結される。また一方のカバープレート64はヒンジ63および一方の縁材61を介して他方の建物7aの外壁面11aに連結されるとともに、止水板72の幅方向一端部が取付金具70を介して前記外壁面11aに連結される。このような第2伸縮カバー手段3の下端部は、他方の建物7aに取付けられた台座カバー手段5によって塞がれる。 【0030】前記カバープレート64,66は、背面が複数の形鋼によって補強されたアルミパネル材から成り、図5および図6の上下方向である略鉛直方向に沿って延び、その上端部が図示しないカバー体によって塞がれ、雨水の侵入が防止されている。各カバープレート64,66は、図2に示されるように他方の建物7aから離反する方向に開放する略V字状に設置されており、各建物7a,7b間の左右方向Xおよび前後方向Yの変位を相互の角変位によって許容し、各対向壁面8a,8b間の空隙6に連なる化粧カバー75内の空隙6a内に外部から雨水が侵入することを防止することができる。各カバープレート64,66の内面に生じた結露および僅かに侵入した雨水は、止水板72によって遮断され、この止水板72の表面を伝って流れ落ちる水は台座カバー手段5内に落下して回収される。 【0031】台座カバー手段5は、複数の各パイプ材を溶接などによって連結して格子状に形成される台座フレーム78と、この台座フレーム78を覆い、上方に開放した中空箱状の台座カバー79と、台座カバー79の上面外周部に固定される台座パッキン80とを有する。 【0032】台座カバー79の下面82は、固定パネル13の下面83とほぼ同一平面を成し、外観上固定パネル13に連続して設けられ、一方の建物7aの変位に追従して固定パネル13とともに変位する。止水板72の下端部84は、台座カバー79内に部分的に嵌まり込み、表面を伝って流れ落ちる水を確実に台座カバー79内に導く。台座カバー79の周縁部には、相互に間隔をあけて複数の水抜き孔85が形成され、台座カバー79内の水を外部へ排出することができる。 【0033】こうして各建物間の急激な地震などによる相対的変位を許容し得る状態で、台座カバー手段の下方に存在する空間への水の落下を防ぐことができ、第1伸縮カバー手段の下方に通路を確保し、その通路の出入口として、前記台座カバー手段の下方の空間を利用することが可能となり、各建物の相対的変位を許容し、雨水の侵入が防止された通路を実現して、本来目地空間として利用されなかった空隙の一部を通路として確保し、各建物間の空隙の有効利用を図ることができる。 【0034】また伸縮パネル部分15によって、各建物が相互に近接する方向に変位したとき、伸縮パネル部分15が一方の建物7aまたはそれに関連して設けられる部材に当接して押圧されても、伸縮パネル部分15は前記ばね16のばね力に抗して基端部側に変位し、伸縮パネル部分15が一方の建物7aまたはその関連部位によって大きな力で押圧されて破損することが防がれる。また伸縮パネル部分15が前記ばね16のばね力によってパネル本体14から突出した状態では、固定パネル13のパッキン12が下方から弾発的に当接するので、第1伸縮カバー手段2の下方の前記通路として利用される空隙の一部である通路空間58を、第1伸縮カバー手段2の上方に存在する空隙に対して水密に遮断することができ、これによって各建物7a,7b間の大きな相対的変位を許容して、前記通路空間58内への雨水の侵入を確実に防止することができる。 【0035】 【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、各建物7a,7b間の空隙6の一部を第1伸縮カバー手段2によって塞ぎ、また他方の建物7bに取付構造体4を設けて一方の建物7aの外壁面11aの側方に第2伸縮カバー手段3を設け、この第2伸縮カバー手段3の下端部を台座カバー手段5によって塞ぐようにしたので、前記第1伸縮カバー手段2によって形成された通路58の出入口57を確保し、この通路58へ第2伸縮カバー手段3からの水が落下することを防ぎ、前記空隙6の一部を通路として利用することが可能となる。 【0036】また、第1および第2伸縮カバー手段2,3は、台座カバー手段5によって連続した止水ラインを形成することができるので、第1伸縮カバー手段2よりも上方の空隙への雨水の侵入を確実に防止し、各建物7a,7b間の急激な地震などによる変位を許容することができる。 【0037】請求項2記載の本発明によれば、パネル本体14からばね16によってばね付勢された伸縮パネル部分15を有する伸縮パネル17によって、各建物7a,7bが相互に近接する方向に変位したとき、伸縮パネル部分15が一方の建物7aまたはそれに関連して設けられる部材に当接して押圧されても、伸縮パネル部分15は前記ばね16のばね力に抗して基端部側に変位し、伸縮パネル17が一方の建物7aまたはその関連部位によって大きな力で押圧されて破損することが防がれる。 【0038】また伸縮パネル部分15が前記ばね16のばね力によってパネル本体14から突出した状態では、一方の建物7aに設けられる固定パネル13の止水部材12が下方から弾発的に当接するので、第1伸縮カバー手段2の下方の前記通路と利用される空隙58を、第1伸縮カバー手段2の上方に存在する空隙に対して水密に遮断することができ、これによって各建物間7a,7bの大きな相対的変位を許容して、前記通路58内への雨水の侵入を確実に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004732 【氏名又は名称】株式会社日本アルミ
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| 【出願日】 |
平成12年9月25日(2000.9.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075557 【弁理士】 【氏名又は名称】西教 圭一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−97726(P2002−97726A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月5日(2002.4.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−290828(P2000−290828) |
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