| 【発明の名称】 |
ユニット式建物およびユニット式建物用コーナ補強材 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 裕
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| 【要約】 |
【課題】建物ユニットのコーナ部分同士を連結しつつ、これらコーナ部分を補強でき、かつ簡易な構造を有するコーナ補強材を備えたユニット式建物およびユニット式建物用コーナ補強材を提供すること。
【解決手段】四隅の柱41の上下端を天井梁および床梁で連結して箱状に形成したフレームを有する建物ユニット20A、20Bのコーナ部分を寄せ合わせて形成したユニット式建物であって、前記建物ユニット20A、20Bのコーナ部分にはコーナ補強材30A、30Bが設置され、このコーナ補強材30A、30Bは、前記コーナ部分の上面または下面に接合され、かつ水平方向に隣接する前記コーナ部分を連結する水平部60,61と、この水平部60,61に設けられて前記コーナ部分の側面に沿った垂直部70,71とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連結して箱状に形成したフレームを有する建物ユニットを複数有し、これらの建物ユニットのコーナ部分を寄せ合わせて形成したユニット式建物であって、前記建物ユニットのコーナ部分にはコーナ補強材が設置され、このコーナ補強材は、前記コーナ部分の上面または下面に接合され、かつ水平方向に隣接する前記コーナ部分を連結する水平部と、この水平部に設けられて前記コーナ部分の側面に沿った垂直部とを備えていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物において、前記コーナ部分の上面および下面は、前記柱の上端面および下端面であることを特徴とするユニット式建物。 【請求項3】 請求項2に記載のユニット式建物において、前記水平部は、上下方向に隣接する前記柱の上端面および下端面の間に介在されていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のユニット式建物において、前記垂直部は、水平方向に隣接する前記柱間に配置される部分を備えていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のユニット式建物において、前記垂直部は、互いに交差する方向の複数の垂直片を備えていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項6】 請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、前記水平部の上側または下側に、平面略十字形に配置されていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項7】 請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、水平部の上側または下側に、平面略T字形に配置されていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項8】 請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、前記水平部の上下側に、平面略十字形に配置されていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項9】 請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、前記水平部の上下側に、平面略T字形に配置されていることを特徴とするユニット式建物。 【請求項10】 四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連結して箱状に形成したフレームを有する建物ユニットを複数連結して構成したユニット式建物に用いられるコーナ補強材であって、前記建物ユニットのコーナ部分の上面または下面に接合され、かつ水平方向に隣接する前記コーナ部分を連結する水平部と、この水平部に設けられて前記コーナ部分の側面に沿った垂直部とを備えていることを特徴とするユニット式建物用コーナ補強材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、箱状の建物ユニットを複数連結して形成したユニット式建物およびユニット式建物用コーナ補強材に関する。 【0002】 【背景技術】従来より、工場で製造した箱状の建物ユニットを、建築現場で複数連結させて建築されるユニット式建物が利用されている。このユニット式建物を形成する建物ユニットとしては、四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連結した箱状のフレームを有するものが一般的である。フレームには、天井梁に支持される天井面材、床梁に支持される床面材および部屋を仕切る間仕切壁等の内装材や、軽量気泡コンクリート等で形成された外壁等の外装材が工場で組付けられている。このようなユニット式建物によれば、工場において箱状のフレームに内装材や外壁材の取り付け作業まで行って建物ユニットを製造した後、その建物ユニットを現場に運搬して連結作業を行うだけで建物が完成するから、建築現場での作業が大幅に削減され、建築工事を短期間で完了できるというメリットが得られる。 【0003】ところで、建物ユニット同士の連結には、平板状の連結部材(以降、シアプレートと呼ぶ)が通常用いられる。シアプレートは、上下方向や水平方向に隣接する建物ユニットのコーナ部分同士の間に介在されこれら建物ユニットを相互に連結している(特開平7−180228号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、シアプレートは平板状であるから、地震等に起因する過大な水平力に対する剛性を確保するために、シアプレートに十分な厚みをもたせる必要があるが、このようにすると、上下に隣接する建物ユニット間に生じるデッドスペースが大きくなる上、2階以上の建物ユニットの高さ位置が変化するという不具合が考えられる。一方、シアプレートの厚みを変えることなく、建物ユニット間を補強する方法として、隣接する建物ユニットの隣接する梁同士を相互に連結して補強する方法があるが、このような方法では、構造や施工が複雑化するという課題が残る。 【0005】本発明の目的は、建物ユニットのコーナ部分同士を連結しつつ、これらコーナ部分を補強でき、かつ簡易な構造を有するコーナ補強材を備えたユニット式建物およびユニット式建物用コーナ補強材を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のユニット式建物およびユニット式建物用コーナ補強材は、次の構成を採用する。本発明を図面を参照して説明すると、請求項1に記載のユニット式建物は、四隅の柱41の上下端を天井梁42および床梁43で連結して箱状に形成したフレーム40を有する建物ユニット20A、20Bを複数有し、これらの建物ユニットのコーナ部分を寄せ合わせて形成したユニット式建物であって、前記建物ユニットのコーナ部分にはコーナ補強材30A〜30Dが設置され、このコーナ補強材は、前記コーナ部分の上面または下面に接合され、かつ水平方向に隣接する前記コーナ部分を連結する水平部60,61と、この水平部に設けられて前記コーナ部分の側面に沿った垂直部70,71とを備えていることを特徴とする。 【0007】この発明によれば、コーナ補強材を、水平方向に隣接するコーナ部分を連結する水平部と、この水平部に設けられてコーナ部分の側面に沿った垂直部とで構成したので、つまり、水平部と垂直部とが立体構造になるから、簡易な構造でありながらコーナ補強材の剛性を高めることができ、その結果、水平方向に隣接する建物ユニットのコーナ部分同士を連結しつつ、これらコーナ部分を補強できる。また、地震等により過大な水平力がコーナ部分に作用しても、コーナ部分が垂直部に当接して、その変形が垂直部により抑制されるから、コーナ部分を補強できる。 【0008】請求項2に記載のユニット式建物は、請求項1に記載のユニット式建物において、前記コーナ部分の上面および下面は、前記柱の上端面45および下端面46であることを特徴とする。この発明によれば、地震等の水平応力は建物ユニットのフレーム40に発生するため、このフレームを形成する柱をコーナ部分として補強したので、建物ユニットを確実に補強できる。 【0009】請求項3に記載のユニット式建物は、請求項2に記載のユニット式建物において、前記水平部は、上下方向に隣接する前記柱の上端面および下端面の間に介在されていることを特徴とする。この発明によれば、水平部を上下方向に隣接する建物ユニットの柱の間に介在させたので、柱が上下方向に連結され、かつこれらの柱の側面が垂直部で補強されるから、柱を上下方向に一体化でき、ユニット式建物の剛性が確保できる。 【0010】請求項4に記載のユニット式建物は、請求項1から3のいずれかに記載のユニット式建物において、前記垂直部は、水平方向に隣接する前記柱間に配置される部分を備えていることを特徴とする。この発明によれば、地震等により大きな水平力が作用した場合に、垂直部を水平方向に隣接する柱間に配置したので、これらの柱間のスペーサとしての機能を発揮し、間隔を一定に保持するから、柱の変形を防ぎ、剛性を確保できる。 【0011】請求項5に記載のユニット式建物は、請求項1から4のいずれかに記載のユニット式建物において、前記垂直部は、互いに交差する方向の複数の垂直片70A、70B、71A、71Bを備えていることを特徴とする。この発明によれば、互いに交差する方向の複数の垂直片を含んで垂直部を構成することによって、異なる方向の水平力に対しての剛性を確保できる。 【0012】請求項6に記載のユニット式建物は、請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、前記水平部の上側または下側に、平面略十字形に配置されていることを特徴とする。この発明によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた4本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上側または下側の一方に平面略十字形に配置するから、コーナ補強材の上側または下側の建物ユニットを確実に補強できる。 【0013】請求項7に記載のユニット式建物は、請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、水平部の上側または下側に、平面略T字形に配置されていることを特徴とする。この発明によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた2本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上側または下側の一方に平面略T字形に配置するから、コーナ補強材の上側または下側の建物ユニットを確実に補強できる。 【0014】請求項8に記載のユニット式建物は、請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、前記水平部の上下側に、平面略十字形に配置されていることを特徴とする。この発明によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた4本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上下に平面略十字形に配置するから、コーナ補強材の上下の建物ユニットを確実に補強できる。 【0015】請求項9に記載のユニット式建物は、請求項5に記載のユニット式建物において、前記垂直片は、前記水平部の上下側に、平面略T字形に配置されていることを特徴とする。この発明によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた2本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上下に平面略T字形に配置するから、コーナ補強材の上下の建物ユニットを確実に補強できる。 【0016】請求項10に記載のユニット式建物用コーナ補強材は、四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連結して箱状に形成したフレームを有する建物ユニットを複数連結して構成したユニット式建物に用いられるコーナ補強材であって、前記建物ユニットのコーナ部分の上面または下面に接合され、かつ水平方向に隣接する前記コーナ部分を連結する水平部と、この水平部に設けられて前記コーナ部分の側面に沿った垂直部とを備えていることを特徴とする。この発明によれば、請求項1と同様に、建物ユニットのコーナ部分同士を連結し、かつこれらコーナ部分を補強できる。また、確実に建物ユニットのコーナ部分同士を連結できる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るユニット式建物10が示されている。このユニット式建物10は、基礎11と、この基礎11の上に形成される建物本体12と、この建物本体12の上に形成される屋根13とを備えている。このうち、建物本体12は、1階建物ユニット20Aと、この1階建物ユニット20Aの上に配置された2階建物ユニット20Bとを備えている。 【0018】建物ユニット20A、20Bは、図2に示すように、四隅の柱41の上下端を連結する天井梁42および床梁43を有する箱状のフレーム40を備えている。このうち、柱41と天井梁42とは、柱41の柱頭側に配置される柱頭接合部材45を介して連結され、柱41と床梁43とは、柱41の柱脚側に配置される柱脚接合部材46を介して連結されている。天井梁42としては、長さの異なる短辺天井梁42Aおよび長辺天井梁42Bの二種類が設けられ、床梁43としては、長さの異なる短辺床梁43Aおよび長辺床梁43Bの二種類が設けられている。また、対向する長辺天井梁42Bの間には、天井面材を支持するための天井小梁が架け渡され(図示省略)、また、対向する長辺床梁43Bの間には、床を形成するパーチクルボード等の床面材を支持するための複数の根太が架け渡されている(図示省略)。 【0019】建物ユニット20A、20Bは、図3に示すように、そのコーナ部分としての柱41が寄せ合わされて、その梁間方向に3個、桁行方向に3個の計9個配置されてユニット式建物の各階を形成している。互いに隣接する建物ユニット20A、20Bのコーナ部分としての柱41が4つ寄せ合わされた部分には、コーナ補強材30A、30Cが設置されており、互いに隣接する建物ユニット20A、20Bのコーナ部分としての柱41が2つ寄せ合わされた部分には、コーナ補強材30B、30Dが設置されている。ここで、1階建物ユニット20Aと2階建物ユニット20Bとの間には、コーナ補強材30A、30Bが設置され、2階建物ユニットの上面には、コーナ補強材30C、30Dが設置されている。 【0020】コーナ補強材30Aは、図4(a)に示すように、平板状の水平部60と、この水平部60の上面および下面に設けられて水平部60に直交する垂直部70とを備えている。水平部60は略正方形であって、8個の位置決め孔60Aと4個の挿通孔60Bとを備えている。垂直部70は、互いに交差する方向の平板状の垂直片70Aおよび垂直片70Bを含んで構成され、垂直片70Aおよび垂直片70Bは、平面略十字形に配置されている。 【0021】コーナ補強材30Bは、図4(b)に示すように、水平部61と、この水平部61の上面および下面に設けられて水平部61に直交する垂直部71とを備えている。水平部61は略長方形であって、4個の位置決め孔61Aと2個の挿通孔61Bとを備えている。つまり、水平部60が半分に切断された形状になっている。垂直部71は、互いに交差する方向の平板状の垂直片71Aおよび垂直片71Bを含んで構成され、垂直片71Aおよび垂直片71Bは、平面略T字形に配置されている。 【0022】コーナ補強材30Aの水平部60は、図5および図6に示すように、1階建物ユニット20Aの水平方向に隣接する4本の柱41の上端面としての柱頭接合部材45に跨って接合され、これにより、水平方向に隣接するこれら4本の柱41が連結されている。また、水平部60は、1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45と、これら柱頭接合部材45の上に配置される2階建物ユニット20Bの4本の柱41の下端面としての柱脚接合部材46との間に介在され、これにより、上下方向に隣接する柱41同士が連結されている。 【0023】具体的には、1階建物ユニット20Aの各柱頭接合部材45の上面には、2個の位置決めピン45Aと、1個の挿通孔45Bとが設けられている。また、2階建物ユニット20Bの柱脚接合部材46の下面には、図示しない2個の位置決め孔と、1個の挿通孔46Bとが設けられている。 【0024】1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45の位置決めピン45Aが、コーナ補強材30Aの水平部60の位置決め孔60Aに挿通されて、2階建物ユニット20Bの柱脚接合部材46の位置決め孔に嵌合されることにより、各階建物ユニット20A、20B同士の位置が決定される。また、1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45の挿通孔45B、水平部60の挿通孔60Bおよび2階建物ユニット20Bの柱脚接合部材46の挿通孔46Bにボルト81Aが挿通され、このボルト81Aにナット81Bが螺合されて緊締されることにより、各階建物ユニット20A、20B同士が連結される。 【0025】垂直部70は、水平方向に隣接する1階建物ユニット20Aおよび2階建物ユニット20Bの柱41間に柱41の側面に沿って配置されている。垂直部70の垂直片70A、70Bの厚みWは、隣接する1階建物ユニット20Aの短辺天井梁42Aおよび2階建物ユニット20Bの短辺床梁43A間に形成される隙間より狭くなっている。垂直部70の垂直片70A、70Bの梁背Hは、1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45および2階建物ユニット20Bの柱脚接合部材46の高さ寸法にほぼ等しくなっている。 【0026】コーナ補強材30Bの水平部61は、コーナ補強材30Aと同様に、1階建物ユニット20Aの水平方向に隣接する2本の柱41の上端面としての柱頭接合部材45に跨って接合されて、水平方向に隣接するこれら2本の柱41が連結されている。そして、水平部61は、1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45と、これら柱頭接合部材45の上に配置される2階建物ユニット20Bの2本の柱41の下端面としての柱脚接合部材46との間に介在されて、上下方向に隣接する柱41同士が連結されている。 【0027】コーナ補強材30Cは、図7(a)に示すように、水平部60と、この水平部60の下面に設けられて水平部60に直交する垂直部70とを備えている。コーナ補強材30Dは、図7(b)に示すように、水平部61と、この水平部61の下面に設けられて水平部61に直交する垂直部71とを備えている。コーナ補強材30C、30Dの水平部61は、コーナ補強材30A、30Bと同様に、2階建物ユニット20Aの水平方向に隣接する2本の柱41の上端面としての柱頭接合部材45に跨って接合されて、水平方向に隣接するこれら2本の柱41が連結される。 【0028】次に、ユニット式建物の組み立て手順を説明する。まず、建物ユニット20A、20Bおよびコーナ補強材30A〜30Dを工場で製作した後、建築現場に運搬する。建築現場では、まず、基礎11を施工し、この基礎11上に1階建物ユニット20Aをコーナ部分を寄せ合わせて隣接配置する。 【0029】そして、図8に示すように、互いに隣接する1階建物ユニット20Aの4本の柱41の柱頭接合部材45には、コーナ補強材30Aを設置し、互いに隣接する1階建物ユニット20Aの2本の柱41の柱頭接合部材45には、コーナ補強材30Bを設置して、水平方向に隣接する柱41の位置決めを行なう。その後、2階建物ユニット20Bを1階建物ユニット20Aの上に載置し、2階建物ユニット20B、1階建物ユニット20Aおよびコーナ補強材30A、30Bを緊締具81で連結して一体化させ、1階建物ユニット20Aを形成する。 【0030】さらに、互いに隣接する2階建物ユニット20Bの4本の柱41の柱頭接合部材45には、コーナ補強材30Cを設置し、互いに隣接する2階建物ユニット20Bの2本の柱41の柱頭接合部材45には、コーナ補強材30Dを設置して、水平方向に隣接する柱41の位置決めを行なう。その後、2階建物ユニット20Bおよびコーナ補強材30C、30Dを緊締具81で連結して一体化させ、2階建物ユニット20Bを形成する。 【0031】したがって、本実施形態によれば以下の効果がある。 (1)コーナ補強材30A〜30Dを、水平方向に隣接する柱41を連結する水平部60,61と、この水平部60,61に設けられて柱41の側面に沿った垂直部70,71とで構成したので、つまり、水平部60,61と垂直部70,71とが立体構造になるから、簡易な構造でありながらコーナ補強材30A〜30Dの剛性を高めることができ、その結果、水平方向に隣接する建物ユニット20A、20Bの柱41同士を連結しつつ、これら柱41を補強できる。また、地震等により過大な水平力が柱41に作用しても、柱41が垂直部70,71に当接して、その変形が垂直部70,71により抑制されるから、柱41を補強できる。 【0032】(2)地震等の水平応力は建物ユニット20A、20Bのフレーム40に発生するため、このフレームを形成する柱41を補強したので、建物ユニット20A、20Bを確実に補強できる。 【0033】(3)水平部60,61を上下方向に隣接する建物ユニット20A、20Bの柱41の間に介在させたので、柱41が上下方向に連結され、かつこれらの柱41の側面が垂直部70,71で補強されるから、柱41を上下方向に一体化でき、ユニット式建物10の剛性が確保できる。 【0034】(4)地震等により大きな水平力が作用した場合に、垂直部70,71を水平方向に隣接する柱41間に配置したので、これらの柱41間のスペーサとしての機能を発揮し、間隔を一定に保持するから、柱41の変形を防ぎ、剛性を確保できる。 【0035】(5)互いに交差する方向の複数の垂直片70A、70B、71A、71Bを含んで垂直部70,71を構成することによって、異なる方向の水平力に対しての剛性を確保できる。 【0036】(6)隣接する2階建物ユニット20Bの寄せ合わされた4本の柱41にコーナ補強材30Cを設置し、その垂直片70A、70Bを水平部60の下側に平面略十字形に配置するから、コーナ補強材30Cの下側の2階建物ユニット20Bを確実に補強できる。 【0037】(7)隣接する2階建物ユニット20Bの寄せ合わされた2本の柱41にコーナ補強材30Dを設置し、その垂直片71A、71Bを水平部61の下側に平面略T字形に配置するから、コーナ補強材30Dの下側の2階建物ユニット20Bを確実に補強できる。 【0038】(8)隣接する各階建物ユニット20A、20Bの寄せ合わされた4本の柱41にコーナ補強材30Aを設置し、その垂直片70A、70Bを水平部60の上下に平面略十字形に配置するから、コーナ補強材30Aの上下の建物ユニット20A、20Bを確実に補強できる。 【0039】(9)隣接する各階建物ユニット20A、20Bの寄せ合わされた2本の柱41にコーナ補強材30Bを設置し、その垂直片71A、71Bを水平部61の上下に平面略T字形に配置するから、コーナ補強材30Bの上下の建物ユニット20A、20Bを確実に補強できる。 【0040】なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、垂直部70の垂直片70A、70Bの厚みWは、隣接する1階建物ユニット20Aの短辺天井梁42Aおよび2階建物ユニット20Bの短辺床梁43A間に形成される隙間より狭くしたが、垂直片70A、70Bを筒状に形成して、隣接する1階建物ユニット20Aの短辺天井梁42Aおよび2階建物ユニット20Bの短辺床梁43Aの側面にほぼ当接させてもよい。 【0041】また、垂直部70の垂直片70A、70Bの梁背Hは、1階建物ユニット20Aの柱頭接合部材45および2階建物ユニット20Bの柱脚接合部材46の高さ寸法にほぼ等しくしたが、垂直片70A、70Bの梁背Hを高くしてもよく、適宜決められてよい。このようにすれば、建物ユニット20A、20Bの柱41の水平力による変形をより抑制することができ、確実に補強できる。 【0042】 【発明の効果】本発明のユニット式建物およびユニット式建物用コーナ補強材によれば、次のような効果が得られる。請求項1に記載のユニット式建物によれば、コーナ補強材を、水平方向に隣接するコーナ部分を連結する水平部と、この水平部に設けられてコーナ部分の側面に沿った垂直部とで構成したので、つまり、水平部と垂直部とが立体構造になるから、簡易な構造でありながらコーナ補強材の剛性を高めることができ、その結果、水平方向に隣接する建物ユニットのコーナ部分同士を連結しつつ、これらコーナ部分を補強できる。また、地震等により過大な水平力がコーナ部分に作用しても、コーナ部分が垂直部に当接して、その変形が垂直部により抑制されるから、コーナ部分を補強できる。 【0043】請求項2に記載のユニット式建物によれば、地震等の水平応力は建物ユニットのフレームに発生するため、このフレームを形成する柱をコーナ部分として補強したので、建物ユニットを確実に補強できる。 【0044】請求項3に記載のユニット式建物によれば、水平部を上下方向に隣接する建物ユニットの柱の間に介在させたので、柱が上下方向に連結され、かつこれらの柱の側面が垂直部で補強されるから、柱を上下方向に一体化でき、ユニット式建物の剛性が確保できる。 【0045】請求項4に記載のユニット式建物によれば、地震等により大きな水平力が作用した場合に、垂直部を水平方向に隣接する柱間に配置したので、これらの柱間のスペーサとしての機能を発揮し、間隔を一定に保持するから、柱の変形を防ぎ、剛性を確保できる。 【0046】請求項5に記載のユニット式建物によれば、互いに交差する方向の複数の垂直片を含んで垂直部を構成することによって、異なる方向の水平力に対しての剛性を確保できる。 【0047】請求項6に記載のユニット式建物によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた4本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上側または下側の一方に平面略十字形に配置するから、コーナ補強材の上側または下側の建物ユニットを確実に補強できる。 【0048】請求項7に記載のユニット式建物によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた2本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上側または下側の一方に平面略T字形に配置するから、コーナ補強材の上側または下側の建物ユニットを確実に補強できる。 【0049】請求項8に記載のユニット式建物によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた4本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上下に平面略十字形に配置するから、コーナ補強材の上下の建物ユニットを確実に補強できる。 【0050】請求項9に記載のユニット式建物によれば、隣接する建物ユニットの寄せ合わされた2本の柱にコーナ補強材を設置し、その垂直片を水平部の上下に平面略T字形に配置するから、コーナ補強材の上下の建物ユニットを確実に補強できる。 【0051】請求項10に記載のユニット式建物用コーナ補強材によれば、請求項1と同様に、建物ユニットのコーナ部分同士を連結し、かつこれらコーナ部分を補強できる。また、確実に建物ユニットのコーナ部分同士を連結できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114086 【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月25日(2000.9.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079083 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 實三 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−97722(P2002−97722A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月5日(2002.4.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−290677(P2000−290677) |
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