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【発明の名称】 建物の外殻構造
【発明者】 【氏名】粟津 恭輔

【要約】 【課題】建物の外殻を簡単な構成にさせると共に、建物本体への上記外殻の取り付け作業が容易にできるようにする。

【解決手段】建物本体3の屋外OUT側の外面に沿って互いに並設される膜体9および剛性パネル10と、上記膜体9の端縁部9aを上記建物本体3側に着脱自在に固定させる固定具11と、上記膜体9の端縁部9aに上記外面に沿った方向で対向する上記剛性パネル10の端縁部10aを上記建物本体3側に着脱自在に支持させる支持具12とを備える。上記固定具11と支持具12とを互いに結合させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物本体の屋外側の外面に沿って互いに並設される膜体および剛性パネルと、上記膜体の端縁部を上記建物本体側に着脱自在に固定させる固定具と、上記膜体の端縁部に上記外面に沿った方向で対向する上記剛性パネルの端縁部を上記建物本体側に着脱自在に支持させる支持具とを備えた建物の外殻において、上記固定具と支持具とを互いに結合させた建物の外殻構造。
【請求項2】 上記支持具が、上記固定具と互いに結合されると共に建物本体側に固定されて上記剛性パネルの端縁部の屋内側に配設される固定側部材と、この固定側部材に屋外側から着脱自在に固着されて上記剛性パネルの端縁部の屋外側に配設される外側部材とを備え、上記固定側部材と外側部材との間に上記剛性パネルの端縁部が挟まれて上記建物本体側に支持されるようにした上記請求項1に記載の建物の外殻構造。
【請求項3】 上記剛性パネルの端縁部と直交するこの剛性パネルの他の端縁部を上記建物本体側に支持させる他の支持具を上記支持具に固着させた請求項1、もしくは2に記載の建物の外殻構造。
【請求項4】 上記建物本体側に対し上記支持具を締結具によって固定し、上記支持具に上記固定具を他の締結具によって結合した請求項1から3のうちいずれか1つに記載の建物の外殻構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建物本体の屋外側の外面に沿って並設される日除けや防水等用の膜体と剛性パネルとを備えた建物の外殻構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記建物の外殻には、近時、次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、上記建物の外殻が、建物本体の屋外側の外面に沿って互いに並設される膜体および剛性パネルと、上記膜体の端縁部を上記建物本体側に着脱自在に固定させる固定具と、上記膜体の端縁部に上記外面に沿った方向で対向する上記剛性パネルの端縁部を上記建物本体側に着脱自在に支持させる支持具と、上記固定具と支持具との間の隙間を閉じるよう建物本体側に取り付けられるアルミ製の板金製部材とを備えている。
【0004】従来より、上記膜体と剛性パネルとは、それぞれの製造方法が互いに全く異なっており、また、近時に至るまで、上記膜体と剛性パネルとはそれぞれ利用される分野も互いに異なっていた。このため、上記膜体およびその固定具と、剛性パネルおよびその支持具とは、それぞれの業種毎で別個に製造されている。
【0005】よって、上記建物の建設時に、その建物本体に上記膜体と剛性パネルとを取り付ける作業をする場合には、膜体の製造に係る作業者により、上記膜体を固定具によって建物本体に固定させる作業が行われる一方、この作業とは干渉し合わないよう、剛性パネルの製造に係る他の作業者により、上記剛性パネルを支持具によって上記建物本体に支持させる作業が行われ、つまり、上記各作業は互いに干渉し合わないよう個別に行われていた。
【0006】このため、上記各作業がそれぞれなされた後には、上記固定具と支持具との間には隙間が生じることとなっており、そこで、前記したように上記隙間を閉じる板金製部材が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の技術における建物の外殻は、膜体およびその固定具と、剛性パネルおよびその支持具という主体の外に、更に上記板金製部材が設けられていて部品点数が多いことから、上記建物の外殻の構成が複雑になっている。また、建物本体側への上記板金製部材の取り付け作業が必要になる分、建物本体への上記外殻の取り付け作業が煩雑になっている。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、建物の外殻を簡単な構成にさせると共に、建物本体への上記外殻の取り付け作業が容易にできるようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の建物の外殻構造は、次の如くである。
【0010】請求項1の発明は、全図に例示するように、建物本体3の屋外OUT側の外面に沿って互いに並設される膜体9および剛性パネル10と、上記膜体9の端縁部9aを上記建物本体3側に着脱自在に固定させる固定具11と、上記膜体9の端縁部9aに上記外面に沿った方向で対向する上記剛性パネル10の端縁部10aを上記建物本体3側に着脱自在に支持させる支持具12とを備えた建物の外殻において、【0011】上記固定具11と支持具12とを互いに結合させたものである。
【0012】請求項2の発明は、図1〜3,6に例示するように、請求項1の発明に加えて、上記支持具12が、上記固定具11と互いに結合されると共に建物本体3側に固定されて上記剛性パネル10の端縁部10aの屋内IN側に配設される固定側部材25と、この固定側部材25に屋外OUT側から着脱自在に固着されて上記剛性パネル10の端縁部10aの屋外OUT側に配設される外側部材27とを備え、上記固定側部材25と外側部材27との間に上記剛性パネル10の端縁部10aが挟まれて上記建物本体3側に支持されるようにしたものである。
【0013】請求項3の発明は、図3に例示するように、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記剛性パネル10の端縁部10aと直交するこの剛性パネル10の他の端縁部10bを上記建物本体3側に支持させる他の支持具37を上記支持具12に固着させたものである。
【0014】請求項4の発明は、図6に例示するように、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記建物本体3側に対し上記支持具12を締結具21によって固定し、上記支持具12に上記固定具11を他の締結具44によって結合したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0016】(第1の実施の形態)
【0017】図1,2は、第1の実施の形態を示している。
【0018】図において、符号1は建物で、この建物1は、地面等の基台2上に設置される建物本体3と、この建物本体3の屋外OUT側の外面に沿って設けられ日除けや防水等に用いられる外殻4とを備えている。
【0019】上記建物本体3は、上記基台2上に設置される円形パイプ製の枠組構造物6と、この枠組構造物6の屋外OUT側の外面部に支持されるブラケット7とを備えている。
【0020】上記外殻4は、上記建物本体3の外面に沿って延びる膜体9および剛性パネル10と、上記膜体9の端縁部9aを上記ブラケット7側に着脱自在に固定させる固定具11と、上記膜体9の端縁部9aに上記外面に沿った方向で対向する上記剛性パネル10の端縁部10aを上記ブラケット7側に着脱自在に支持させる支持具12とを備えている。上記固定具11と支持具12とは、その各構成部品のうち、少なくともそれぞれ一部の構成部品同士が互いに一体的に結合され、もしくは、互いに別体として締結等により互いに結合される。
【0021】上記膜体9はそのほぼ全体を構成する可撓性の樹脂製シート14と、このシート14の外端縁に沿って延び、この外端縁に固着される断面円形状の可撓性のロープ15とを備え、このロープ15の外径寸法は上記シート14の厚さよりもかなり大きくされている。
【0022】上記剛性パネル10は上記外面に沿った方向で複数枚が並設されており、それぞれ互いに同形同大の矩形とされている。上記各剛性パネル10は、互いに重ねられて互いに結合させられた複数枚(2枚)の透明なガラスパネル17,17と、これらの間に挟みつけられた薄板状の太陽電池18とを備え、電線である導電体19の一端部が上記太陽電池18に接続され、他端部が上記剛性パネル10の端縁部10aの端面から外側方に向って延出している。
【0023】上記固定具11は、その構成部品として、上記ブラケット7側に締結具21により着脱自在に締結されるアルミ等金属製の固定具本体22と、上記ブラケット7と固定具本体22との間に挟み付けられるゴム製板状の一対の弾性体23,23とを備えている。これら弾性体23,23の間に膜体9の端縁部9aが挟み付けられて、この端縁部9aが上記ブラケット7側に着脱自在に固定される。この場合、上記膜体9の端縁部9aが上記固定具11の両弾性体23,23の間から抜け落ちることは、上記ロープ15によって防止される。
【0024】上記支持具12は、その構成部品として、上記固定具11の固定具本体22に一体的に結合されて上記ブラケット7側に固定され上記剛性パネル10の端縁部10aの屋内IN側に配設されるアルミ等金属製の固定側部材25と、この固定側部材25に上記固定具本体22を介し固着具26により着脱自在に固着されて上記剛性パネル10の端縁部10aの屋外OUT側に配設されるアルミ等金属製の外側部材27と、上記固定側部材25と外側部材27の互いの対向面にそれぞれ接するように設けられる弾性のシール材28,28とを備えている。これらシール材28,28を介し、上記固定側部材25と外側部材27との間に上記剛性パネル10の端縁部10aが挟み付けられて、この剛性パネル10が上記建物本体3側に支持されている。また、29はコーキング材である。
【0025】上記固着具26は、上記固定側部材25に上記固定具本体22を介し上記外側部材27の一部分27aを係脱自在に係止させる係止具31と、上記固定側部材25に上記固定具本体22を介し上記外側部材27の他部分27bを着脱自在に締結させる締結具32とを備えている。
【0026】上記固定具本体22および固定側部材25と、上記一部分27aおよび他部分27bを含む上記外側部材27とで囲まれた部分は、上記導電体19を収納させて、上記建物1の所定位置まで導く密閉状の収納空間34とされている。
【0027】上記構成によれば、建物1の外殻4が、建物本体3の屋外OUT側の外面に沿って互いに並設される膜体9および剛性パネル10と、上記膜体9の端縁部9aを上記建物本体3側に着脱自在に固定させる固定具11と、上記膜体9の端縁部9aに上記外面に沿った方向で対向する上記剛性パネル10の端縁部10aを上記建物本体3側に着脱自在に支持させる支持具12とを備えている。この外殻4において、上記固定具11と支持具12の各構成部品のうち、少なくともそれぞれ一部の部品同士を互いに一体的に結合させ、かつ、上記固定具11と支持具12の外側部材27とを固着具26による固着で互いに結合させている。
【0028】このため、上記固定具11と支持具12との間には従来のような隙間が生じないことから、この隙間を閉じるための板金製部材は不要である。
【0029】よって、上記した従来の板金製部材が不要となる分、上記建物1の外殻4の構成部品の数が少なくなって、この外殻4が簡単な構成となり、また、建物本体3側への上記板金製部材の取り付け作業が不要である分、建物本体3側への上記外殻4の取り付け作業はより容易にできる。
【0030】また、前記したように、支持具12は、上記固定具11と互いに結合されると共に建物本体3側に固定されて上記剛性パネル10の端縁部10aの屋内IN側に配設される固定側部材25と、この固定側部材25に屋外OUT側から着脱自在に固着されて上記剛性パネル10の端縁部10aの屋外OUT側に配設される外側部材27とを備えている。また、上記固定側部材25と外側部材27との間に上記剛性パネル10の端縁部10aが挟まれて上記建物本体3側に支持されている。
【0031】ここで、上記建物本体3側に対し固定具11により上記膜体9の端縁部9aを固定させる固定作業をする場合、上記膜体9は一般に面積が広いものであって、この膜体9は、これが受ける風圧やこれの自重によって大きく撓みがちとなる。このため、上記固定作業は容易にはできないことから、この固定作業をする場合には、より広い作業空間が確保できるようにすることが望ましい。
【0032】そこで、上記建物本体3に膜体9と剛性パネル10を取り付ける作業をするときには、まず、上記建物本体3側に固定具11によって膜体9の端縁部9aを固定させる固定作業をする。すると、その後に上記剛性パネル10を支持させるべき空間が上記膜体9の端縁部9aの固定作業のために利用でき、その分、上記膜体9の端縁部9aの固定作業が容易にできる。
【0033】次に、上記支持具12の固定側部材25に、上記剛性パネル10の端縁部10aの屋内IN側の面を対向させる。次に、この剛性パネル10の端縁部10aの屋外OUT側の面に、上記支持具12の外側部材27を対向させて、この外側部材27を上記固定側部材25に固着具26により固着させ、上記固定側部材25と外側部材27との間にシール材28を介し上記剛性パネル10の端縁部10aを挟み付ける。すると、上記剛性パネル10の端縁部10aが上記支持具12によって建物本体3側に支持される。
【0034】そして、上記の場合、固定側部材25への外側部材27の固着作業は屋外OUT側からできて、この固着作業は、上記建物本体3に邪魔されないでできることから、その分、上記建物本体3側に支持具12によって剛性パネル10を取り付ける作業は容易にできる。
【0035】即ち、建物本体3側への上記外殻4の取り付け作業が容易にできる。
【0036】なお、以上は図示の例によるが、建物1は天蓋のようなものであってもよい。また、建物1は、鉛直方向に延びる壁だけのものであってもよく、この場合、この壁で仕切られた一方の空間を屋外OUT側、他方の空間を屋内IN側と考えればよい。また、上記剛性パネル10はガラスや樹脂製の透明、不透明板であってもよい。また、上記太陽電池18や導電体19はなくてもよい。
【0037】以下の各図は、第2〜5の実施の形態を示している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形態と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施の形態における各部分の構成を、本発明の課題、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
【0038】(第2の実施の形態)
【0039】図3は、第2の実施の形態を示している。
【0040】これによれば、上記固定具11の固定具本体22と、支持具12の固定側部材25とは互いに別体とされている。これら固定具本体22と固定側部材25は両弾性体23,23と共に互いに重ね合わされて、締結具21により上記ブラケット7側に共締めされている。もって、上記固定具11の弾性体23と、上記支持具12の固定側部材25とが互いに直接に接合させられ、この状態で結合させられている。上記外殻4は、上記剛性パネル10の端縁部10aと直交するこの剛性パネル10の他の端縁部10bを上記建物本体3側に支持させる他の支持具37を備え、この他の支持具37は上記支持具12に固着され、これら支持具12と他の支持具37は上記剛性パネル10用のサッシを形成している。
【0041】上記構成によれば、剛性パネル10は上記支持具12と他の支持具37によって建物本体3側に支持されるため、上記支持具12だけによるよりも、上記剛性パネル10の支持は強固になされる。
【0042】また、上記他の支持具37は支持具12に固着されるため、上記他の支持具37を建物本体3側に別途に固着させることは必要ではなく、よって、その分、上記剛性パネル10の強固な支持は簡単な構成で達成される。
【0043】(第3の実施の形態)
【0044】図4は、第3の実施の形態を示している。
【0045】これによれば、上記固定具11の固定具本体22、支持具12の固定側部材25、および外側部材27は互いに一体的に結合されている。
【0046】このため、上記外殻4の部品点数が少なくなって、この外殻4が簡単な構成になり、また、その分、上記建物本体3への上記外殻4の取り付け作業が容易にできる。
【0047】また、上記したように、固定具11の固定具本体22と、支持具12の外側部材27とは互いに一体的に結合されて結合体とされている。この結合体の屋外OUT側の面を開閉自在に覆うと共に、係止手段39により上記結合体に係脱自在に係止されるカバー体40が設けられ、このカバー体40の内部が収納空間34とされている。
【0048】(第4の実施の形態)
【0049】図5は、第4の実施の形態を示している。
【0050】この実施の形態は、上記第3の実施の形態とほぼ同じであるが、上記固定具11は、固定具本体22に形成され上記膜体9の端縁部9aに沿って延びる断面蟻溝状の溝42を有し、この溝42にその長手方向に向ってのみ上記膜体9のロープ15が挿抜自在に挿入されている。もって、上記膜体9の端縁部9aは上記固定具11により建物本体3に着脱自在に固定されている。
【0051】ここで、上記膜体9は剛性パネル10に比べて寿命の短いものであり、他の新しいものに交換することが上記剛性パネル10よりも多く求められる。
【0052】そこで、上記のように構成したのであり、これによれば、建物本体3側に対し上記固定具11によって膜体9の端縁部9aを着脱させる作業は、上記建物本体3側に対し支持具12と締結具21とによって剛性パネル10を支持させた状態のままですることができ、つまり、この剛性パネル10の取り外し作業はしないで済む。
【0053】よって、古くなったり損傷した膜体9を上記固定具11によって他の新しいものに交換する作業は、上記剛性パネル10にかかわらずに、容易にすることができる。
【0054】(第5の実施の形態)
【0055】図6は、第5の実施の形態を示している。
【0056】これによれば、上記建物本体3側に対し上記支持具12の固定側部材25が締結具21によって固定されている。また、上記建物本体3側に支持具12の固定側部材25が接合させられ、この固定側部材25に固定具11の弾性体23が直接に接合させられ、上記建物本体3側と支持具12の固定側部材25とに、上記固定具11の固定具本体22と弾性体23が他の締結具44によって着脱自在に結合させられている。
【0057】ここで、上記膜体9は剛性パネル10に比べて寿命の短いものであり、他の新しいものに交換することが上記剛性パネル10よりも多く求められる。
【0058】そこで、上記のように構成したのであり、これによれば、建物本体3側に対し上記固定具11によって膜体9の端縁部9aを着脱させる作業は、上記建物本体3側に対し支持具12と締結具21とによって剛性パネル10を支持させた状態のままで、単に、上記他の締結具44を捻回操作することによりでき、つまり、上記剛性パネル10の取り外し作業はしないで済む。
【0059】よって、古くなったり損傷した膜体9を上記固定具11によって他の新しいものに交換する作業は、上記剛性パネル10にかかわらずに、容易にすることができる。
【0060】なお、上記固定具11は、上記支持具12の固定側部材25のみに対し、上記他の締結具44によって着脱自在に結合させてもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0062】請求項1の発明は、建物本体の屋外側の外面に沿って互いに並設される膜体および剛性パネルと、上記膜体の端縁部を上記建物本体側に着脱自在に固定させる固定具と、上記膜体の端縁部に上記外面に沿った方向で対向する上記剛性パネルの端縁部を上記建物本体側に着脱自在に支持させる支持具とを備えた建物の外殻において、【0063】上記固定具と支持具とを互いに結合させてある。
【0064】このため、上記固定具と支持具との間には従来のような隙間が生じないことから、この隙間を閉じるための板金製部材は不要である。
【0065】よって、上記した従来の板金製部材が不要となる分、上記建物の外殻の構成部品の数が少なくなって、この外殻が簡単な構成となり、また、建物本体側への上記板金製部材の取り付け作業が不要である分、建物本体側への上記外殻の取り付け作業はより容易にできる。
【0066】請求項2の発明は、上記支持具が、上記固定具と互いに結合されると共に建物本体側に固定されて上記剛性パネルの端縁部の屋内側に配設される固定側部材と、この固定側部材に屋外側から着脱自在に固着されて上記剛性パネルの端縁部の屋外側に配設される外側部材とを備え、上記固定側部材と外側部材との間に上記剛性パネルの端縁部が挟まれて上記建物本体側に支持されるようにしてある。
【0067】ここで、上記建物本体側に対し固定具により上記膜体の端縁部を固定させる固定作業をする場合、上記膜体は一般に面積が広いものであって、この膜体は、これが受ける風圧やこれの自重によって大きく撓みがちとなる。このため、上記固定作業は容易にはできないことから、この固定作業をする場合には、より広い作業空間が確保できるようにすることが望ましい。
【0068】そこで、上記建物本体に膜体と剛性パネルを取り付ける作業をするときには、まず、上記建物本体側に固定具によって膜体の端縁部を固定させる固定作業をする。すると、その後に上記剛性パネルを支持させるべき空間が上記膜体の端縁部の固定作業のために利用でき、その分、上記膜体の端縁部の固定作業が容易にできる。
【0069】次に、上記支持具の固定側部材に、上記剛性パネルの端縁部の屋内側の面を対向させる。次に、この剛性パネルの端縁部の屋外側の面に、上記支持具の外側部材を対向させて、この外側部材を上記固定側部材に固着させ、上記固定側部材と外側部材との間に上記剛性パネルの端縁部を挟み付ける。すると、上記剛性パネルの端縁部が上記支持具によって建物本体側に支持される。
【0070】そして、上記の場合、固定側部材への外側部材の固着作業は屋外側からできて、この固着作業は、上記建物本体に邪魔されないでできることから、その分、上記建物本体側に支持具によって剛性パネルを取り付ける作業は容易にできる。
【0071】即ち、建物本体側への上記外殻の取り付け作業が容易にできる。
【0072】請求項3の発明は、上記剛性パネルの端縁部と直交するこの剛性パネルの他の端縁部を上記建物本体側に支持させる他の支持具を上記支持具に固着させてある。
【0073】このため、上記剛性パネルは上記支持具と他の支持具によって建物本体側に支持されるため、上記支持具だけによるよりも、上記剛性パネルの支持は強固になされる。
【0074】また、上記他の支持具は支持具に固着されるため、上記他の支持具を建物本体側に別途に固着させることは必要ではなく、よって、その分、上記剛性パネルの強固な支持は簡単な構成で達成される。
【0075】請求項4の発明は、上記建物本体側に対し上記支持具を締結具によって固定し、上記支持具に上記固定具を他の締結具によって結合してある。
【0076】ここで、上記膜体は剛性パネルに比べて寿命の短いものであり、他の新しいものに交換することが上記剛性パネルよりも多く求められる。
【0077】そこで、上記のように構成したのであり、これによれば、建物本体側に対し上記固定具によって膜体の端縁部を着脱させる作業は、上記建物本体側に対し支持具と締結具とによって剛性パネルを支持させた状態のままで、単に、上記他の締結具を捻回操作することによりでき、つまり、上記剛性パネルの取り外し作業はしないで済む。
【0078】よって、古くなったり損傷した膜体を上記固定具によって他の新しいものに交換する作業は、上記剛性パネルにかかわらずに、容易にすることができる。
【出願人】 【識別番号】000204192
【氏名又は名称】太陽工業株式会社
【出願日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【代理人】 【識別番号】100084272
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 忠雄
【公開番号】 特開2002−97719(P2002−97719A)
【公開日】 平成14年4月5日(2002.4.5)
【出願番号】 特願2000−289637(P2000−289637)