| 【発明の名称】 |
排水管補修装置及び排水管補修方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金尾 茂樹
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| 【要約】 |
【課題】補修作業の迅速化及びコストの低減化を図ることができると共に、信頼性の高い補修を行うことができ、しかもケーブルの通線作業を補修作業中又は補修作業後において直ちに行うことができる排水管補修装置及び排水管補修方法を提供する点にある。
【解決手段】下水や雨水等を案内する管体1の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、配設経路途中に管体同士を接続するための接続部2を設けてなる排水管構造において、可撓性を有する補助管6を巻き付けた回転体7を設け、回転体7から繰り出されて管体1内に位置させた補助管6を管体1に固定する固定手段を設け、管体1内に位置した補助管6にケーブルを通線することができる構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、排水案内用の可撓性を有する補助管を設け、この補助管を巻き付け収納すると共に回転により繰り出すことができる回転体を設け、前記回転体から繰り出されて前記管体内に位置させた前記補助管を該管体に固定する固定手段を設け、前記補助管にケーブル通線用の通線管を保持させる保持手段を備えさせた又はケーブルを通線することができる空間を備えさせたことを特徴とする排水管補修装置。 【請求項2】 前記補助管が凹凸を有する外壁とフラット面を構成する内壁とからなり、前記ケーブルを通線することができる単又は複数の空間を前記補助管の外壁と内壁との間に管軸芯方向において一直線上に形成してなる請求項1記載の排水管補修装置。 【請求項3】 前記補助管の外面又は内面の特定箇所に前記ケーブル通線用の通線管を入り込ませて保持させることができる凹部を管軸芯方向全域に渡って形成して、前記保持手段を構成してなる請求項1記載の排水管補修装置。 【請求項4】 前記補助管の外面又は内面の特定箇所に凹部を管軸芯方向全域に渡って形成し、その凹部の開口を閉じるカバー部材を設けて、前記ケーブルを通線することができる空間を形成してなる請求項1記載の排水管補修装置。 【請求項5】 前記ケーブルが光ファイバーでなる請求項1〜4のいずれかに記載の排水管補修装置。 【請求項6】 前記固定手段が、前記管体の内面と前記補助管の外面との隙間に充填材を注入することにより該管体に該補助管を固定する構成でなる請求項1記載の排水管補修装置。 【請求項7】 下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、排水案内用の可撓性を有し、かつ、ケーブル通線用の通線管を保持させた又はケーブルを通線することができる空間を備えさせた補助管を回転体に繰り出し自在に巻き付け、前記補助管が巻き付けられた回転体を回転させることにより、繰り出される補助管を前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入した後、前記管体に対して前記補助管を固定することを特徴とする排水管補修方法。 【請求項8】 下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、排水案内用の可撓性を有する補助管が巻き付けられた回転体を回転させることにより繰り出される該補助管にケーブル通線用の通線管を保持させながら、前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入した後、前記管体に対して前記補助管を固定することを特徴とする排水管補修方法。 【請求項9】 前記補助管が凹凸を有する外壁とフラット面を構成する内壁とからなり、前記ケーブルを通線することができる単又は複数の空間を前記補助管の外壁と内壁との間に管軸芯方向において一直線上に形成してなる請求項7記載の排水管補修方法。 【請求項10】 前記補助管の外面又は内面の特定箇所に前記ケーブル通線用の通線管を入り込ませて保持させることができる凹部を管軸芯方向全域に渡って形成してなる請求項7又は8記載の排水管補修方法。 【請求項11】 前記補助管の外面又は内面の特定箇所に凹部を管軸芯方向全域に渡って形成し、その凹部の開口を閉じるカバー部材を設けて、前記ケーブルを通線することができる空間を形成してなる請求項7記載の排水管補修方法。 【請求項12】 前記ケーブルが光ファイバーでなる請求項7〜11のいずれかに記載の排水管補修方法。 【請求項13】 前記管体の内面と前記補助管の外面との隙間に充填材を注入することにより該管体に該補助管を固定してなる請求項7又は8記載の排水管補修方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、前記管体を補修するための排水管補修装置及び排水管補修方法に関する。 【0002】 【従来の技術】上記管体は、土中内に埋設されて排水用として使用されるものであるため、ある程度の強度を必要とするとともに、水を案内する構成であることから、錆等の問題がなく、しかも比較的安価なものとして、従来、コンクリート製のものを排水用の管体として用いていたため、以下に示す不都合が発生していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】つまり、上記のように管体がコンクリート製であると、内面が管体内を流れる水との接触により削れてきたり、外面が土中に存在する水等が接触することにより、老化現象を起こしたり、地震等により発生する振動を受けて、管体の一部が割れたりヒビが入ったりして、管体の水密性が低下する結果、管体による案内機能が低下又は皆無になる不都合が発生していた。そこで、前記管体を補修するためには、例えば帯状部材を螺旋状に送り出しながら、隣り合う帯状部材の幅方向両端同士を自走式製管機により嵌合させながら管体内に更正管を形成していく。そして、前記管体内に更正管を形成した後、管体の内面と更正管の外面との間の隙間にモルタル等を充填して更正管を固定するようにしている。又、前記帯状部材に代えて、接続部の上端の開口部から挿入可能な短管を順次接続しながら更正管を形成し、前記のように管体の内面と更正管の外面との間の隙間にモルタル等を充填して更正管を固定することも行われている。前記2つの補修方法によれば、いずれも更正管を形成するための嵌合作業又は接続作業を必要とし、それら作業は手間のかかる煩わしいものであるだけでなく、嵌合部又は接続部を有することから、その部分でシール不良を発生する可能性があり、信頼性を高めることができないものであった。又、前者の場合には、自走式製管機及びこれを駆動するための油圧ユニット等を必要とし、コストの高騰を招く不都合があった。因みに、管体の内面にモルタル等を直接塗布して補修することが考えられるが、モルタルを塗布したとしても、一時的な解決策であり、根本的な解決にはなっておらず、改善策が望まれている。又、近年において、管体の補修作業中又は補修作業終了後において、例えば通信線としての光ファイバー等のケーブルを管体内に配設することが要望されているが、ケーブルを通線することができる構成を備えていないため、特別な取付治具等を用いてケーブルを通線するためのケーブル通線用の通線管を取り付けなければならず、その通線管の取付作業に多くの時間を要するだけでなく、通線管が外れることがないように配慮する必要があり、多くの手間を要する煩わしいものであった。 【0004】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、補修作業の迅速化及びコストの低減化を図ることができると共に、信頼性の高い補修を行うことができ、しかもケーブルの通線作業を補修作業中又は補修作業後において直ちに行うことができる排水管補修装置及び排水管補修方法を提供する点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解決のために、下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、排水案内用の可撓性を有する補助管を設け、この補助管を巻き付け収納すると共に回転により繰り出すことができる回転体を設け、前記回転体から繰り出されて前記管体内に位置させた前記補助管を該管体に固定する固定手段を設け、前記補助管にケーブル通線用の通線管を保持させる保持手段を備えさせた又はケーブルを通線することができる空間を備えさせてなる排水管補修装置を用いる、又、下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、排水案内用の可撓性を有し、かつ、ケーブル通線用の通線管を保持させた又はケーブルを通線することができる空間を備えさせた補助管を回転体に繰り出し自在に巻き付け、前記補助管が巻き付けられた回転体を回転させることにより、繰り出される補助管を前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入した後、前記管体に対して前記補助管を固定して、管体の補修を行う、又、下水や雨水等を案内する管体の複数を配設経路に沿って地中に埋設し、前記配設経路途中に前記管体同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の接続部を設けてなる排水管構造において、排水案内用の可撓性を有する補助管が巻き付けられた回転体を回転させることにより繰り出される該補助管にケーブル通線用の通線管を保持させながら、前記接続部の上方の開口部を通して前記接続部間を接続する管体の内部全域に渡って挿入した後、前記管体に対して前記補助管を固定して、管体の補修を行うことによって、従来の問題点を解消することができる。つまり、排水案内用の可撓性を有する補助管を回転体により繰り出して管体の内部に配置させることができ、従来のような嵌合や接続が不要になる。そして、管体に対して補助管を固定して補修作業を完了するのである。しかも、前記補助管に必要なケーブル、例えば光ファイバーや電源用又は信号用の導電線等を通線することができるケーブル通線用の通線管を保持する保持手段を備えさせる又はケーブルを通線することができる空間を備えさせておけば、補助管を管体に装着している最中又は装着終了後に通線管内又は空間内にケーブルを通線することができる。又、補助管に通線管を保持させる時期としては、予め工場等で補助管に通線管を巻き付けた状態で回転体に巻き付けておくか、補助管を回転体から繰り出しながら、通線管を繰り出される補助管に保持させるようにしてもよい。 【0006】前記補助管が凹凸を有する外壁とフラット面を構成する内壁とからなり、前記ケーブルを通線することができる単又は複数の空間を前記補助管の外壁と内壁との間に管軸芯方向において一直線上に形成することによって、ケーブルを補助管にて保護することができながらも、最短距離で通線することができる。 【0007】前記補助管の外面又は内面の特定箇所に前記ケーブル通線用の通線管を入り込ませて保持させることができる凹部を管軸芯方向全域に渡って形成することによって、補助管の外面又は内面の特定箇所に形成された凹部に通線管を入り込ませるだけで補助管に通線管を保持させることができる。しかも、凹部に通線管を入り込ませることによって、補助管の保形強度を高めることができる。 【0008】前記補助管の外面又は内面の特定箇所に凹部を管軸芯方向全域に渡って形成し、その凹部の開口を閉じるカバー部材を設けて、前記ケーブルを通線することができる空間を形成している。上記のように凹部とカバー部材とから形成される空間内にケーブルを通線することができる。 【0009】前記ケーブルを光ファイバーから構成している。 【0010】前記固定手段が、前記管体の内面と前記補助管の外面との隙間に充填材を注入することにより該管体に該補助管を固定する構成でなっている。上記のように充填材にて隙間を埋めることによって、例え補助管が割れたり、補助管にヒビが入ったとしても、補助管内を流れる排水が管体の内面にまで漏れ出すことを充填材が阻止するとともに、その充填剤により管体の補強又は管体内面の補修を行うことができ、管体自体が割れたり、管体自体にヒビが入ることを少なく又は皆無に近い状態にして長期間に渡って排水の案内機能を良好に維持させることが可能になる。 【0011】 【発明の実施の形態】図1に、下水や雨水等を案内するための排水管構造を示し、この排水管構造は、配設経路に沿って埋設されたコンクリート製の管体1の複数と、これら管体1,1同士を接続するためのコンクリート製のハンドホールやマンホール等の接続部2の複数とから構成している。図1では、前記管体1を約30mの長さのある一本のものから構成することによって、複数の短い管を連結したものから構成した場合に連結作業の不要化と連結部でのシール不良がない等の利点がある。又、前記接続部2は、強度面やコスト面等からコンクリート製が好ましいが、他の材料で構成してもよい。尚、図1では、接続部2の上方の開口部を塞ぐための蓋(図示せず)を取り外した状態を示している。 【0012】前記のように構成された管体1を補修する補修方法について説明すれば、まず管体1内の調査をカメラ等により行い、亀裂が発生している等、補修が必要な管体1を探しだす。次に、前記探し出した管体1内を、図2に示すように洗浄車3の高圧ジェット4により洗浄するのである。図2に示す5は、前記高圧ジェット4からの洗浄水が他の管体1に入り込むことがないように止水するための止水栓である。この後、図3に示すように、配設経路で隣り合う2つの接続部2,2のうちの一方の接続部2の上端開口部2K付近に、排水案内用の可撓性を有する約30mの長さの合成樹脂製の補助管6が巻き付けられた回転体(ドラム)7を配置し、前記補助管6の先端に取り付けた帽子型のキャップ8の先端に他方の接続部2付近に配置したウインチ9により引っ張り操作されるワイヤー10の先端を固定した後、挿入手段としてのウインチ9を巻き取り作動させることにより、補助管6を接続部2の上方の開口部2Kを通して管体1内に挿入することができるようにしている。 【0013】前記補助管6は、図5に示すように、前記管体1の内径Sよりも小さい外径Rを有し、その外径Rが286mmで、かつ、内径rが250mmになっているが、この寸法に限定されるものではない。又、前記挿入手段としてウインチ9を用いたが、空気圧等の流体圧を利用して補助管6を挿入してもよく、挿入手段としての具体構成はこれら以外のものでもよい。又、前記回転体7は、図16(a)にも示すように、水平軸芯周りで回転自在な回転軸7Aと、この回転軸7Aに巻き付けられる補助管6の左右方向の巻き付け幅を規制するための左右一対の円盤状の規制板7B,7Bとを主要構成部材としている。図3に示す11,12,13は、前記回転体7から繰り出される補助管6を移動案内するために管体1の入口(挿入)側に設けた案内手段としてのガイドローラであり、前記地上に配置したガイドローラ11,12の上方にアーチ状のガイド部11A,12Aを延出してあり、繰り出される補助管6の左右方向及び上方向への移動を規制するようにしている。又、図3に示す14,15は、前記ワイヤー10を移動案内するために管体1の出口側に設けた案内手段としてのガイドローラであり、前記同様に地上に配置したガイドローラ15の上方にアーチ状のガイド部15Aを延出してあり、ウインチ9により巻き取られるワイヤー10の左右方向及び上方向への移動を規制するようにしている。前記ガイドローラ11,12,13に代えて、図16(a),(b)に示すように接続部2の上方の開口部に装着される円形開口部25Aを備えた案内部材25であってもよい。ここでは、補修が必要な管体1に補助管6を挿入して補修するようにしているが、補修が不要な管体1にも適宜補助管6を挿入して管体1の強度アップ等の目的を図るようにしてもよい。 【0014】前記補助管6は、図6(a),(b)及び図7に示すように、外面に凸部6Aと凹部6Bとが管軸芯方向で交互に位置し、かつ、それらが環状に形成され、しかも径方向1箇所に該多数の凸部6A同士間を管軸方向で一直線状に貫通して光ファイバー(図示せず)を挿入することができる空間16を形成するために該各凸部6A,6A間を連結するための連結突起6Cが形成された外壁17と、この外壁17の内面をフラットにするための内壁18とから構成している。従って、管体1への補助管6の挿入が終了した時点又は管体1への補助管6の固定が終了した補修作業終了後において前記空間16内に光ファイバーを通線することができる。前記連結突起6Cを形成することによって、補助管6自体の保形強度を高めることができるだけでなく、光ファイバーが径方向に移動することを規制することができるようにしているが、ストレートな筒状の外壁とこれよりも小さな外径を有するストレートな筒状の内壁とから補助管6を構成し、外壁と内壁との間に形成される空間に光ファイバーを挿入してもよい。又、前記補助管6として、高密度ポリエチレン製のものを用いることによって、耐薬品性がコンクリート製の前記管体1に比べて優れ、粗度係数nが前記管体1の場合には0.013であるのに対して高密度ポリエチレン製の補助管6の場合には0.010と低い値になっている。従って、管体1内に補助管6を設けることにより排水径が小さくなってしまっても、排水能力が管体1で流す場合とほとんど変わらない利点があるが、他の合成樹脂や合成ゴム等、可撓性を有するものであれば、どのような材料で構成してもよい。 【0015】前記補助管6の一箇所に光ファイバーを通線できる空間16を形成したが、図8に示すように、補助管6の周方向4箇所に光ファイバーを通線することができる空間16を備えさせてもよく、前記空間16の形成個数は何個でもよい。前記光ファイバーだけでなく、電線等を備えさせて実施することもできる。尚、図8に示す他の構成は、図7と同一であるため、同一の符号を付すと共に説明を省略する。 【0016】前記補助管6を二重管構造とし、その補助管6を形成する過程において前記空間16を備えさせることによって、製造面において有利になるが、図9に示すように、外壁17の外面に管軸芯方向に沿って環状の凸部6Aと環状の凹部6Bとを交互に備え、かつ、該全部の凸部6Aそれぞれの周方向特定一箇所(図では上方一箇所であるがどこでもよい)に凹部6Dを形成すると共に、これら凹部6Dの上方及び管軸芯方向で隣り合う凸部6A,6A同士間の上方を閉じる上板部19Aと該凸部6A,6A同士間の左右側方を閉じると共に該凹部6Dを形成する凸部6Aの左右の縦壁部6a,6bに接当して固定される左右の縦板部19B,19Cとからなる合成樹脂製のカバー部材19を前記凹部6Dに装着することによって、管軸芯方向において一直線状の光ファイバー通線用の空間16を形成することができるようにしている。前記カバー部材19は、例えば補助管6の製造時に補助管6に装着(図に示す嵌合の他、熱融着や接着剤により完全に固定してもよい)させるようにしてもよいし、施工現場において補助管6を繰り出しながらカバー部材19を嵌合させるようにしてもよい。図に示す18は、内面がフラットな内壁である。前記凸部6Aと凹部6Bを形成することによって、補助管6の保形性能を飛躍的に高めることができるが、ストレートな管であってもよい。又、前記カバー部材19に代えて、図10に示すように、ケーブル通線用の合成樹脂製の円筒状(通線を行う場合には円筒状のものが最適であるが、角筒状等でもよい)の通線管20を前記凹部6Dに入り込ませて保持させるようにしてもよい。この場合、凸部6Aの左右の縦壁部6a,6b間の間隔の大きさよりも通線管20の外形寸法を少し大きく設定することによって、凹部6D内に通線管20を上方から押し込むことにより縦壁部6a,6b間を押し拡げて該凹部6D内に通線管20を入り込ませることができる。そして、凹部6D内に通線管20を入り込ませると、縦板部6a,6bが元に戻ろうとする復元力により通線管20を左右から押すことになり、通線管20を凹部6D内に保持させることができるのである。前記のように補助管6の外面側に通線管18を備えさせる場合には、後述の充填材21を注入して固定されることから、充填材21を注入して固化するまでの間に通線管20の位置が変化しないように通線管20を位置保持できる程度に補助管6に固定できればよい。又、前記補助管6に通線管20を保持させる時期としては、充填材21を注入する前であればいつでもよいが、補助管6を管体1内に挿入する前に保持させておく方が保持作業が容易に行える利点がある。そして、前記補助管6に通線管20を工場等で予め保持させた状態で回転体7に巻き付けておくか、又は、施工現場で回転体7から繰り出される補助管6に通線管20を同様に繰り出しながら保持(一体化)させながら、管体1内に挿入するようにしてもよい。前記繰り出しながら補助管6に通線管20を保持させる場合は、前記凹部6Cを補助管6の外面側に備えさせている方が作業性において有利である。又、前記補助管6と通線管20とを別々の回転体に巻き付けて別々に繰り出す構成にした場合の方が、補助管6と通線管20とが保持(一体化)されて同一の回転体7に巻き付けられたものに比べて、回転体への補助管6及び通線管20の巻き付け量を多くすることができ、配設経路が長い排水管構造において施工面において有利になるだけでなく、補助管6に対する通線管20の長さを自由に変更することができる。又、通線しない施工区間等がある場合に、補助管6のみを繰り出すことができ、通線するための補助管と通線しない補助管とを兼用することができる利点がある。 【0017】図9では、補助管6の外面側に空間16を形成し、図10では、補助管6の外面側に通線管20を保持させるようにしたが、補助管6の内面側に空間16を形成したり、通線管20を保持させるようにしてもよい。例えば、図11(a)に通線管20を補助管6の内壁18を外方側に突出させて凹部6Dを形成し、その凹部6D内に通線管18を入り込ませて保持させた状態を示している。尚、前記通線管20を排水の届きにくい最上方位置に配置する関係上、通線管20が地震時の振動や自重等で凹部6Dから外れて下方に落下することがないように図11(b)に示すように凹部6Dの通線管20挿入口にその挿入口を小さくするための左右の口縁部18A,18Bを前記内壁18に一体形成して実施してもよい。図11(a),(b)に示す6Cは、前記同様に管軸芯方向で隣り合う凸部6A,6Aを連結すると共に光ファイバー(ケーブル)を挿入することができる前記凹部6Cを形成するための連結突起である。図11(a),(b)では、凹部6Dに通線管20を保持させる場合を示しているが、前記カバー部材19を凹部6Dに装着(嵌合)して前記空間16を形成してもよい。前記のように補助管6の内面側に空間16を形成したり、通線管20を保持させる構成の場合には、その形成時期や保持させる時期が補助管6の外面側に固定する場合と異なり、充填材21の充填後であってもよい。又、補修作業終了後においてカバー部材19や通線管20を容易に交換することができる利点がある。 【0018】図9〜図11(a),(b)では、補助管6を二重構造とすることによって、強度面及び耐久面において有利にすることができるが、図12(a),(b)及び図13に示すように、製造面及びコスト面において有利な一重(単一)構造の補助管6であってもよい。図12(a)では、補助管6の特定箇所(図では一箇所であるが複数箇所であってもよい)でかつ管軸芯方向全域に渡って管軸中心(内方側)に向かって突出させることにより、凹部6Dを形成し、その凹部6D内に通線管20を入り込ませて保持させるようにしている。又、図12(b)では、通線管20に代えて、カバー部材19を装着して空間16を形成している。又、図13では、図12(a),(b)とは反対に補助管6の特定箇所(図では一箇所であるが複数箇所であってもよい)でかつ管軸芯方向全域に渡って管径方向外方側に向かって突出させることにより、凹部6Dを形成し、その凹部6D内に通線管20を入り込ませて保持させている。尚、図に示す6c,6dは、凹部6Dの通線管20挿入口にその挿入口を小さくするために形成した左右の口縁部であるが、無くてもよい。又、図12(a),(b)に示す他の構成は、図9や図10と同一であるため、同一の符号を付すと共に説明を省略する。又、図示していないが、補助管6の外面又は内面に被係止部を備えさせると共に、通線管20に補助管6の被係止部に係止可能な係止部を備えさせて、両者を係止することにより補助管6に通線管20を固定するようにしてもよいが、この場合は、係止が容易に係止解除されないように係止構造を工夫することが必要になる。又、作業性は悪いが、補助管6に通線管20を接着剤により固定してもよいし、又、補助管(前記凹部6Dを備えていない一般的な管でもよい)6に通線管20を締め付けバンド等により締め付けて固定してもよく、補助管6に通線管20を固定する手段は自由に変更することができる。図12(a),(b)及び図13では、凹凸のないストレートな管を示しているが、強度的に有利になるように外面に凹凸を形成したり、内部に金属等を埋設してもよい。 【0019】前記のように補助管6を管体1内にセットした後、補助管6の外面と管体1の内面との間の隙間の全域に渡って充填材21を充填することによって、管体1に対して補助管6を固定することができるようにしている(図4参照)。尚、図4では、接続部2,2を挟んで隣り合う2本の管体1,1を含めて3本の管体に対して補助管6を設置した状態を示している。前記隙間に充填材21を充填する場合には、図6(a),(b)に示すように、長手方向に複数の孔22Aが形成されたストレートな筒体としての断面形状が円形(角形等どのような形状でもよい)のチューブ(ある程度保形性を有するもの)22を補助管6の外面と管体1の内面との間の隙間に挿入し、充填材21をチューブ22の一端から供給することにより、小さな注入圧でチューブ22の孔22Aを通して隙間内に充填材21を確実に供給することができ、隙間を完全に充填材21により閉塞することができる。前記チューブ22の他端(充填材21を供給する側とは反対側)をキャップ22Bにより閉じておくことによって、チューブ22の他端まで充填材21を確実に移動させるようにしてもよい。尚、図では示していないが、充填前に前記キャップ22B側の補助管6の端面と管体1の端面とで形成される開口を蓋等により閉じておくことになる。前記チューブ22は、補助管6を管体1へ挿入するときに一緒に挿入しておけば、チューブ22を補助管6の外面と管体1の内面との間の隙間に挿入する作業工程を削除することができる利点がある。この場合、チューブ22を可撓性を有するものから構成しておくことによって、挿入時に管体1の内面との接当によりチューブ22が破損することを回避することができる。 【0020】前記管体1に対して補助管6を固定する固定手段として充填材21を用いる他、図14(a),(b)に示すように、隙間の一部のみを充填して固定するようにしてもよい。つまり、補助管6の凹部6Bの外面に水膨張ゴム23を備えさせ、図14(a)に示すように管体1内に補助管6を挿入した後、水膨張ゴム23に水をかけて膨張させることによって図14(b)に示すように管体1に補助管6を固定することができるようにしている。前記水膨張ゴム23は、一端膨張すると元に戻らない性質を有するものである。このような構成にすることによって、前記のような充填材21の充填作業が不要にすることができる。前記水膨張ゴム23は、複数個設ける他、長尺な一本のものを凹部6Bに螺旋状に設けてもよい。 【0021】前記充填剤21としては、イソシアネートを主成分とする基剤と、ポリオールを主成分とする硬化剤とを混合したもので構成してもよいし、モルタル等のコンクリート材でもよいし、又、発泡ポリスチレンやポリウレタン発泡体等のプラスチック発泡体(フォーム)や合成樹脂等でもよく、充填した後、時間経過と共に硬化するものであればどのようなものでもよい。又、合成樹脂材やゴム材等を隙間内に挿入して、管体1に補助管6を固定することができるものであればどのようなものでもよい。尚、前記プラスチック発泡体(フォーム)等を用いた場合は、特に地震により発生する振動を良好に吸収して、管体1や補助管6の割れやヒビが入ることを良好に回避することができる。 【0022】前記のように補助管6を設けることによって、接続部2のインバート2Aの排水案内面2aとの間に段差が発生して、排水を良好に行えないことになるため、図4及び図5に示すように、インバート2Aの排水案内面2aにモルタル(溶融樹脂等でもよい)24を盛ることにより補助管6との高さを同一にしてもよい。前記モルタルに代えて、専用の排水用案内部材(図示せず)を製作し、その排水用案内部材をインバート2Aの排水案内面2a上に固定するようにしてもよい。 【0023】 【発明の効果】請求項1又は請求項7又は請求項8によれば、排水案内用の可撓性を有する補助管を回転体により繰り出して管体の内部全域に渡って連続的に挿入することができ、従来のような嵌合や接続が不要になり、作業の迅速化を図ることができるだけでなく、従来のような管を形成していくための機械等が不要になり、コストの低減化を図ることができる。しかも、継ぎ目のない補助管であるから、水漏れ等のない信頼性の高い補修を行うことができる。又、補助管にケーブルを通線することができる通線管を保持する保持手段又はケーブルを通線することができる空間を備えさせておくことによって、ケーブルの通線作業を補修作業中又は補修作業後において直ちに行うことができ、通線作業も含めた全作業時間を短縮することができる。又、補助管を繰り出すときに通線管を保持させる構成とすることによって、補助管と通線管とを別々に繰り出すことができるから、配設経路が長い排水管構造において施工面において有利になるだけでなく、補助管に対する通線管の長さを自由に変更することができる利点がある。 【0024】請求項2又は請求項9によれば、補助管が凹凸を有する外壁とフラット面を構成する内壁とからなり、前記ケーブルを通線することができる単又は複数の空間を前記補助管の外壁と内壁との間に管軸芯方向において一直線上に形成することによって、ケーブルを補助管にて保護することができながらも、最短距離で通線することができるから、ケーブルの損傷等のトラブル発生が少なく、ケーブル長さも短くて済み、耐久面及びコスト面において有利になる。 【0025】請求項3又は請求項10によれば、補助管の外面又は内面の特定箇所に形成された凹部に通線管を入り込ませるだけで補助管に通線管を保持させることができるから、特別な保持具等が不要であり、その分コスト面において有利になる。しかも、凹部に通線管を入り込ませることによって、補助管の保形強度を高めることができ、耐久面において有利になる。 【0026】請求項4又は請求項11によれば、凹部とカバー部材とから形成される空間内にケーブルを通線する構成にすることによって、カバー部材の方が通線管に比べて材料の削減を図ることができ、コスト面で有利になる。 【0027】請求項6又は請求項13によれば、管体の内面と補助管の外面との隙間に充填材を注入することにより管体に補助管を固定する構成とすることによって、例え補助管が割れたり、補助管にヒビが入ったとしても、補助管内を流れる排水が管体の内面にまで漏れ出すことを充填材が阻止するとともに、その充填剤により管体の補強又は管体内面の補修を行うことができ、管体自体が割れたり、管体自体にヒビが入ることを少なく又は皆無に近い状態にして長期間に渡って排水の案内機能を良好に維持させることができ、信頼性の高い排水構造とすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592089216 【氏名又は名称】カナフレックスコーポレーション株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074561 【弁理士】 【氏名又は名称】柳野 隆生
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| 【公開番号】 |
特開2002−97711(P2002−97711A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月5日(2002.4.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−288153(P2000−288153) |
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