| 【発明の名称】 |
簡易水洗便器の構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】仲本 政一郎
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| 【要約】 |
【課題】操作部と便器本体内の開閉蓋を連結するワイヤが破断しない簡易水洗便器を提供するものである。
【解決手段】洗浄水タンク12の上部に設けられ、同一の回転軸16に嵌着された操作レバー14と扇形板15とが一体に回動する操作部13と、便器本体11の排出口111を開閉する開閉蓋112とが、ワイヤ17で連結されてなる簡易水洗便器10の構造であって、該扇形板15は、扇形の板片の一端に回転軸16を嵌着する軸孔151が設けられ、湾曲した外周縁153にはワイヤ17をガイドするガイド溝152が設けられ、該ガイド溝152の前記回転軸16からの半径が異径になされ、前記開閉蓋112の開き開始時より終了時が径小になされていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄水タンクの上部に設けられ、同一の回転軸に嵌着された操作レバーと扇形板とが一体に回動する操作部と、便器本体の排出口を開閉する開閉蓋とが、ワイヤで連結されてなる簡易水洗便器の構造であって、該扇形板は、扇形の板片の一端に回転軸を嵌着する軸孔が設けられ、湾曲した外周縁にはワイヤをガイドするガイド溝が設けられ、該ガイド溝の前記回転軸からの半径が異径になされ、前記開閉蓋の開き開始時より終了時が径小になされていることを特徴とする簡易水洗便器の構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、簡易水洗便器の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、簡易水洗便器の洗浄操作は、洗浄水タンクに設けられた操作レバーを備えた操作部と、便器内の排出口を開閉する開閉蓋とが、ワイヤで連結され、操作部の操作レバーを操作して洗浄されるようになされている。 【0003】洗浄水タンク内の洗浄水を便器内に供給遮断する弁は、操作部に連動して、操作部の操作レバーを操作して弁を開閉して洗浄されるようになされている。 【0004】図6は、従来の簡易水洗便器の操作部の動作を示す説明図、図7は、従来の簡易水洗便器のワイヤとワイヤ連結腕を示す側面図である。 【0005】図6、図7に示す様に、従来の簡易水洗便器の操作部40は、操作レバーとワイヤ連結腕43とは、回転軸41を共用している。 【0006】ワイヤ連結腕43は、回転軸41に直角に伸びた先端部42に回転する副軸42が設けられている。先端部42には、便器本体の開閉蓋を開閉するワイヤ50の端部51が係止され、ワイヤ50は操作レバーに連結されている。 【0007】操作レバーを回転させると、ワイヤ連結腕43の先端部42に連結されたワイヤ50は、先端部42の回動につられて引っ張り上げられることになる。 【0008】便器本体の開閉蓋の開きに伴う、操作レバーの回転軸41の回転モーメント(操作レバーを引き上げる力)Fは、F=(バネの力)×(回転軸41からワイヤ50までの距離L) となっている。 【0009】開閉蓋のバネのバネ力は、開閉蓋が開くに従って強くなるので、回転モーメントFも大きくなる。回転軸41からワイヤ50までの距離Lが小さくなれば、回転モーメントF値も小さくできることになる。 【0010】開始時にA1点であったワイヤ連結腕43は、中間位A2点、終点時A3と操作レバーの操作に伴ってワイヤ50の軸芯方向に対して角度の振れが生ずる。振れの支点は先端部42であり、この先端部42でワイヤ50の屈曲が発生する。 【0011】この屈曲は、ワイヤ50の軸芯方向と先端部42との位置ずれは、同時に被覆管52内面とワイヤ50の摺動によりワイヤ50の破断等の不具合発生の要因となっていた。 【0012】この不具合を解消するため、ワイヤ50と先端部42の振れなくすためにワイヤ連結腕43を扇形とし、ワイヤ50とワイヤ溝との接触位置を一定とするようになされている。 【0013】この場合は、便器本体の開閉蓋の開閉が大きくなるに従って、開閉蓋のバネの引き延ばしが大きくなり、操作レバーを操作するのに大きな力を必要とするようになる。 【0014】操作レバーをいっぱいに引くと開閉蓋のバネはいっぱいに引き延ばされ、操作レバーから急に手を離すと、バネの力で激しい速度で収縮し、ワイヤ及び操作レバーも瞬間的に引き戻される。 【0015】しかし、元に引き戻された瞬間、反動として逆方向の動きに変わる。引き戻されたワイヤ50は、瞬間的にワイヤ連結腕43側に跳ね返され、ワイヤ連結腕43の先端部42に力が到達するようになされている。 【0016】反動しているワイヤには、ワイヤ連結腕43の先端部42を介して操作レバーを動かそうとする力が働いている。 【0017】従来の水洗便器の排水レバー装置として特開平5―79082号公報に記載がある。上記公報では、水洗便器の排水レバー装置において、先端部が排水弁に連結する作動レバーと、洗浄水用のタンク外壁面に配設した排水操作ハンドルよりタンク内部へと延設する作動レバーガイドとを位置調節自在に連結固定して、施工性、汎用性に優れた排水レバー装置になされている。 【0018】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、操作レバーに連動したワイヤ連結腕の回転運動とワイヤ端部の軸心方向の振れが大きくなると、振れの支点であるワイヤの端部を中心としてワイヤが屈曲し、ワイヤが破断するといった問題があった。 【0019】操作レバーをいっぱいに引く操作の際に、操作レバーから急に手を離すと、バネの力で激しい速度で収縮し、ワイヤ及び操作レバー部が瞬間的に引き戻される。 【0020】引き戻されたワイヤは、ワイヤ全体が瞬間的に操作レバー側に跳ね返され、操作レバー側の副軸のワイヤ連結腕の先端部に力が到達する。被覆管52の端部とワイヤ連結腕43の先端部42間の距離が短いと、ワイヤに撓みの遊びが無く、ワイヤの端部で屈曲が起こり、ワイヤの破断の原因となっていた。 【0021】本発明は、上記のこのような問題点に着眼してなされたものであり、その目的は、操作部と便器本体内の開閉蓋を連結するワイヤが破断しない簡易水洗便器を提供するものである。 【0022】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の簡易水洗便器の構造は、洗浄水タンクの上部に設けられ、同一の回転軸に嵌着された操作レバーと扇形板とが一体に回動する操作部と、便器本体の排出口を開閉する開閉蓋とが、ワイヤで連結されてなる簡易水洗便器の構造であって、該扇形板は、扇形の板片の一端に回転軸を嵌着する軸孔が設けられ、湾曲した外周縁にはワイヤをガイドするガイド溝が設けられ、該ガイド溝の前記回転軸からの半径が異径になされ、前記開閉蓋の開き開始時より終了時が径小になされているものである。 【0023】 【作用】請求項1記載の本発明の簡易水洗便器の構造は、該扇形板は、扇形の板片の一端に回転軸を嵌着する軸孔が設けられ、湾曲した外周縁にはワイヤをガイドするガイド溝が設けられ、該ガイド溝の前記回転軸からの半径が異径になされ、前記ワイヤの開閉蓋の開き開始時より終了時が径小になされているので、ワイヤ巻き取り時にワイヤの軸心とガイド溝の接線方向のずれが最小になされて巻き取られ、ワイヤが屈曲することがなく、ワイヤの破断を防止することができる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の簡易水洗便器の詳細を示す断面図、図2は、本発明の簡易水洗便器の操作部を示す側面図、図3は、本発明の簡易水洗便器の操作ガイドの回転を示す説明図、図4は、本発明の簡易水洗便器の操作ガイドの部分を示す斜視図、図5は、本発明の簡易水洗便器の開閉蓋の動作を説明する側面図である。 【0025】図1に示す様に、本発明の簡易水洗便器10の構造は、洗浄水タンク12の上部に設けられ、同一の回転軸16に嵌着された操作レバー14と扇形板15とが一体に回動する操作部13と、便器本体11の排出口111を開閉する開閉蓋112とが、ワイヤ17で連結されている。 【0026】図2、図3に示す様に、洗浄水タンク12に壁面を挟んで同一に回転軸16に洗浄水タンク12の外面に操作レバーが内面に扇形板15が設けられている。 【0027】扇形板15は、扇形の板片の一端に回転軸16を嵌着する軸孔151が設けられている。扇形板15の湾曲した外周縁153にはワイヤ17をガイドするガイド溝152が設けられている。 【0028】前記ガイド溝152は、回転軸16からの半径即ち、軸孔151からの半径が異径になされている。ガイド溝152は、扇形板15の外周縁に凹溝状に設けられている。 【0029】前記ワイヤ17の開閉蓋の開き開始時より終了時が径小になされているものである。 【0030】洗浄タンク12の操作部13の操作レバー14を回転させると、洗浄タンク12の操作レバー14が、同じ回転軸16に装着された扇形板15と一緒に回転する。 【0031】図4に示す様に、扇形板上端部には、ワイヤ17の端に取付けられた円筒状のワイヤ端子172が挿入嵌合されたワイヤ係止部154が穿孔して設けられている。 【0032】ガイド溝152の壁面を貫通して形成されたワイヤ係止部154に円筒状のワイヤ端子172を挿入して、ワイヤ17をガイド溝152に収めて巻きとる様になされている。 【0033】図5に示す様に、ワイヤ17は、被覆管171に挿入されて管内摺動するようになされている。ワイヤ17は、開閉蓋112のバネ113を引き延ばしながら開閉蓋112を開くようになされている。 【0034】扇形板15は、中心の軸芯からガイド溝152までの距離が徐々に短くなるように径小になされているので、開閉蓋112の開き時にバネ113の引っ張り力を緩和するように働いている。 【0035】本実施例では、開閉蓋112の開閉による操作レバー14の操作角度は、約90度であるが、スタート時の回転軸16軸芯からガイド溝152までの距離が25ミリで、開閉蓋112の全開時には18ミリになされている。 【0036】被覆管171、及び扇形板15の材質には、ポリアセタール樹脂が用いられている。若しくは、ナイロン、ポリエチレンでもよい。ワイヤ17が被覆管171の内面と接触しながら摺動するので、ワイヤ17との摩擦係数の小さいポリアセタール樹脂が好適である。 【0037】扇形板15が、回動する際には扇形板15の端部に設けられたワイヤ係止部154がワイヤ17巻き付けの支点となり、これと被覆管171の支点間距離が短いと、前述の通りワイヤ端子部の破断の原因となっている。 【0038】そのため、ワイヤ係止部154の位置は、ワイヤ17の端部でたわめる様に被覆管171の端より距離をおいた遠くの扇形板15の端に設けられている。 【0039】本実施例では、ワイヤ端子171に円筒状の亜鉛、鉛合金の溶融成形品を使い、扇形板15に設けられた係止孔154に嵌合し、自在に回転するように設計されている。又、扇形板15の係止孔154には、嵌合時にワイヤ17を通すための切り込みが片面に設けてある。 【0040】 【発明の効果】請求項1記載の本発明の簡易水洗便器の構造は、該扇形板は、扇形の板片の一端に回転軸を嵌着する軸孔が設けられ、湾曲した外周縁にはワイヤをガイドするガイド溝が設けられ、該ガイド溝の前記回転軸からの半径が異径になされ、前記ワイヤの開閉蓋の開き開始時より終了時が径小になされているので、ワイヤ巻き取り時にワイヤの軸心とガイド溝の接線方向のずれが最小になされて巻き取られ、ワイヤが屈曲することがなく、ワイヤの破断を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月25日(2000.9.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−97705(P2002−97705A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月5日(2002.4.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−290521(P2000−290521) |
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