| 【発明の名称】 |
土 嚢 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 芳章
【氏名】中井 慶治
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| 【要約】 |
【課題】軽量で取り扱いが容易であり、所望の場所に静置可能で、かつコストが安い土嚢である。
【解決手段】無機繊維2を土嚢袋1に封入したことを特徴とする土嚢である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無機繊維を土嚢袋に封入したことを特徴とする土嚢。 【請求項2】 無機繊維と増量材と吸水性高分子樹脂とを土嚢袋に封入したことを特徴とする土嚢。 【請求項3】 無機繊維が、土嚢袋充填物の重量20〜80%であることを特徴とする請求項1又は2記載の土嚢。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、軽量で取り扱いが容易であり、所望の場所に静置可能で、かつコストが安い土嚢に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より土嚢としては、天然繊維製または合成繊維製の土嚢袋に土砂を詰め込んだ土嚢や吸水性高分子樹脂を詰め込んだ土嚢、さらに、特開平4−203110号に示されるような高比重物質と吸水性高分子樹脂とを水透過性袋に詰めた土嚢が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、土砂を詰めた土嚢は大きく重たいため、緊急時の運搬を円滑に行うことができないなどの理由から土砂を詰めた状態で保管せず、一般的に必要なときに現場で土嚢袋に土砂を詰めている。 【0004】従って、現場に土砂が少ない場合には、他の場所から土砂を運ばなければならない不都合があり、また、現場での土嚢作製の労力や手間がかかり、緊急時の場合間に合わないといった問題が発生することもある。 【0005】吸水性高分子樹脂を使用した土嚢は、軽量で取り扱いが容易であるが、コストが高く、保管中に空気中の湿気を吸って重量が変化する恐れも多分にある。さらに、吸水性高分子樹脂は吸水するまでの時間がかかるため、土嚢を配置しても必要な場所に静置できず流されてしまうことがあった。 【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量で取り扱いが容易であり、所望の場所に静置可能で、かつコストが安い土嚢を提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係る第1の発明は、無機繊維を土嚢袋に封入したことを特徴とする。 【0008】第2の発明は、無機繊維と増量材と吸水性高分子樹脂とを土嚢袋に封入したことを特徴とし、第3の発明は、無機繊維が、土嚢袋充填物の重量20〜80%であることを特徴としている。 【0009】 【作用】第1の発明によれば、土嚢は無機繊維で構成されているから軽量で吸水性能及び保水性能に優れる作用がある。 【0010】第2の発明によれば、無機繊維に加え、増量材及び吸水性高分子樹脂を添加したから、土嚢の初期重量が増し所望の場所に静置でき、吸水性高分子樹脂が多量に吸水してその水を保持するため、安定して静置される。第3の発明によれば、無機繊維が土嚢充填物の重量20〜80%であるから、保水性能及び軽量化が図れる作用がある。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例を示す説明用断面図である。 【0012】本発明の無機繊維としては、ロックウール、ガラス繊維などの微粒綿若しくは細粒綿の粒状物、また、フェルト、ボードなどの成形品が使用できるが、他の材料を混合した場合の分散性及び製造中、使用中などの取り扱い易さの点から粒状物が好ましい。さらに、無機繊維としては、吸水性能及び保水性能の点からロックウールが好ましい。その嵩密度としては60〜250kg/m3、好ましくは150〜200kg/m3のものを使用する。嵩密度が250kg/m3以上だと保水性の改善効果が少なくなり、60kg/m3以下だと使用時にその形状を保持しにくくなるからである。 【0013】上記無機繊維の添加量は、充填物の重量の20〜80%の範囲内であることが好ましい。20%以下だと保水性の改善や軽量化の効果が発揮されず、そのコストも高くなってしまう。80%以上では初期の重量が不足し、静置するまでに流されてしまう可能性があるからである。 【0014】また、土嚢袋内の詰め物としては、上記無機繊維に土砂などからなる増量材を20〜50%の範囲で添加することが好ましい。この増量材を添加することにより土嚢の初期重量が出てくるので、この土嚢を濁流中などに投入した場合でも吸水するまでの間に流されるようなことがなく、所望の場所に静置することができる。 【0015】さらに、必要に応じて吸水性高分子樹脂を使用することができる。この吸水性高分子樹脂としては、吸水倍率が50〜300倍程度のものが好ましく、デンプン・アクリロニトリルグラフト体などのデンプン系やセルロース・アクリロニトリルグラフト体などのセルロース系、その他のアクリル系やポリビニルアルコール系など様々なものが使用できる。吸水性高分子樹脂はコストが高く、ロックウールに比べて吸水速度は遅いが、同じ容積に対する吸水量が高く、水分保持性能も高いため好ましい。 【0016】図1は、本発明の一実施形態である請求項1の実施例を示す説明用断面図であり、所定の合成繊維製などの土嚢袋1内に無機繊維の粒状物2が封入されている例である。 【0017】本発明者らの研究によれば、望ましい実施形態としては、無機繊維としてロックウールの粒状物が50〜80%、吸水性高分子樹脂としてデンプン系の樹脂が0〜15%、増量材として土砂が20〜50%が望ましい。特に、ロックウールの粒状物が55〜70%、吸水性高分子樹脂としてデンプン系の樹脂が0.5〜3%、増量材として土砂が30〜45%の配合であると、コスト、静置性能及び作業性の点で特に好ましいことが確認できた。 【0018】 【発明の効果】本発明の土嚢によると、次のような効果がある。■ 第1の発明によると、土嚢は無機繊維で構成されているため、その吸水性能及び保水性能に優れ、軽量化できて取り扱いが容易で、コストダウンが図れる。■ 第2の発明によると、無機繊維に加え、増量材及び吸水性高分子樹脂を添加したため、土嚢の初期重量が出る。このため、濁流中などの土嚢を投入した場合でも吸水するまでの間に流されることはなくなり、所望の場所に静置できるため、作業性に優れていながら静置性能に優れる。また、吸水性高分子樹脂は、吸水性、水分保持性が特に高いため、吸水後も安定して静置される。■ 第3の発明によると、無機繊維が土嚢充填物の重量20〜80%であるため、保水性能及び軽量化が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110804 【氏名又は名称】ニチアス株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月9日(2000.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066290 【弁理士】 【氏名又は名称】岩田 享完 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−54117(P2002−54117A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月20日(2002.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願2000−241912(P2000−241912) |
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