| 【発明の名称】 |
清掃機 |
| 【発明者】 |
【氏名】横井 賢一
【氏名】筧 久明
|
| 【要約】 |
【課題】排気管路専用の設置スペースを不要にし、排気管路を簡単な構造で大型に形成して、高い消音効果を得る。
【解決手段】車輪を支持する車体フレーム15を、前後に長い左右一対の管状の側枠16と、側枠16の中間部を連結する管状の中間枠17とから構成する。中間枠17上に塵埃吸引用のブロア11を設置し、その吹出口を中間枠17の内部に挿入する。中間枠17と側枠16との連結部に連通孔30を形成し、側枠16の後端部に排気口32を設ける。排気口32より手前の側枠16の内部に絞り板33を固着し、排気口32と対応する位置の側枠16の内面に吸音材34を貼り付ける。そして、中間枠17と側枠16の後半部とによりブロア11の排気管路35を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪を支持する車体フレームに塵埃吸引用のブロアを設置し、車体フレームの内部にブロアの排気管路を設けてなる清掃機。 【請求項2】 排気管路の途中に消音器を設けた請求項1記載の清掃機。 【請求項3】 排気管路の途中に直角曲り部を設けた請求項1記載の清掃機。 【請求項4】 排気管路の途中に絞り部を設け、絞り部の下流側に拡大室を設けた請求項1記載の清掃機。 【請求項5】 排気管路の内面に吸音材を設けた請求項1、3又は4記載の清掃機。 【請求項6】 車輪を支持する車体フレームを少なくとも、前後に長い左右一対の管状の側枠と、側枠の中間部を連結する管状の中間枠とから構成し、中間枠の近くに塵埃吸引用のブロアを設置し、ブロアの吹出口を中間枠の内部に連通させ、中間枠と側枠との連結部に連通孔を形成し、側枠の後端に排気口を設け、側枠及び中間枠によりブロアの排気管路を形成してなる清掃機。 【請求項7】 連通孔を側枠及び中間枠の断面積より小さく形成し、連通孔の下流側に拡大室を設けた請求項6記載の清掃機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、塵埃吸引用のブロアを装備した清掃機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の清掃機として、従来、図6に示すような路面清掃車が知られている。この清掃車は、車体51の上部にブロア52を設置し、路面上の塵埃を掃上ブラシ53でホッパ54内に掃き上げ、ホッパ54内の空気をブロア52によりフィルタ55を通して吸引し、ブロア52の排気を消音器56を介して排気管57から車体51の上方へ排出するように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の路面清掃車によると、ブロア52の吹出口に消音器56及び排気管57が接続されているので、排気管路専用の設置ペースを車体51の限られた空間に確保する必要があった。このため、排気管路の構成が複雑化し、消音器56の大きさが制限され、消音効果も限定されるという問題点があった。 【0004】そこで、本発明の課題は、排気管路専用の設置スペースを不要にし、排気管路を簡単な構造で大型に形成できて、高い消音効果を発揮できる清掃機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明の清掃機は、車輪を支持する車体フレームに塵埃吸引用のブロアを設置し、車体フレームの内部にブロアの排気管路を設けてなることを特徴とする。 【0006】上記構成によれば、排気管路を長大に形成して、ブロアの排気音を効率よく減衰させることができるが、さらに、消音効果を高めるためには、排気管路の途中に消音器を設けるとよい。消音器として機能する具体的手段としては、排気管路の途中に直角曲り部を設ける構成、排気管路の途中に絞り部を設けて絞り部の下流側に拡大室(膨張部)を設ける構成、或いは、排気管路の内面に吸音材を設ける構成を好ましく採用できる。その他、消音器として共鳴器を用いることも可能である。 【0007】また、本発明の清掃機は、排気管路を車体フレーム自体で形成できるように、車輪を支持する車体フレームを少なくとも、前後に長い左右一対の管状の側枠と、側枠の中間部を連結する管状の中間枠とから構成し、中間枠の近くに塵埃吸引用のブロアを設置し、ブロアの吹出口を中間枠の内部に連通させ、中間枠と側枠との連結部に連通孔を形成し、側枠の後端に排気口を設け、側枠及び中間枠によりブロアの排気管路を形成してなることを特徴とする。 【0008】ここで、消音効果を高めるためには、連通孔を側枠及び中間枠の断面積より小さく形成し、連通孔の下流側に拡大室(膨張部)を設け、連通孔を絞り部として機能させるのが好ましい。これとは別の絞り部を排気口の近傍において側枠の内部に設け、絞り部の下流側に拡大室を設けてもよい。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を路面清掃車に具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は路面清掃車の全体構成を示すものである。車体1の前部には前車輪2とエンジン3と運転席4とサイドブラシ5とが配設され、車体1の後部には後車輪6とホッパ7と掃上ブラシ8とが配設され、車体1の中央部に給油タンク9と油圧ポンプ10とブロア11とが配設されている。そして、ブロア11の吸引口12はダクト13を介しホッパ7に接続され、ホッパ7内の空気をブロア11によりフィルタ(図6参照)を通して吸引するようになっている。 【0010】図2〜図5はブロア11の排気システムを示すものである。路面清掃車の車体フレーム15は、前後に長い左右一対の側枠16と、側枠16の中間部を連結する左右に長い中間枠17と、側枠16の前端を連結する前枠18と、側枠16の後端部を連結する一対の後枠19とから構成されている。そして、車体フレーム15の前後に前車輪2及び後車輪6が支持され、中間枠17の近くにブロア11が設置されている。 【0011】車体フレーム15の側枠16は断面が四角形の管状に形成されている。中間枠17は断面が四角形の管状に形成され、その中央部の上に塵埃吸引用のブロア11が設置されている。ブロア11の吹出口21は、中間枠17の内部に連通するように、中間枠17の上面部17aに設けた孔22に挿入されている。ブロア11のインペラ23は駆動軸24、プーリ25及びベルト26(図1参照)を介してエンジン3に連結されている。 【0012】中間枠17の左右両端には容積膨張部28が側枠16の内部に進入する形態で設けられ、容積膨張部28の前面部28aによって側枠16の内部が前後に仕切られている。容積膨張部28の後面部28bには切欠29が設けられ、切欠29により側枠16と中間枠17との連結部に連通孔30が形成されている。連通孔30は、側枠16及び中間枠17の断面積より小さな面積で形成され、ブロア11が排出した排気の通過面積を狭くする一次絞り部として機能し、その下流側に拡大室(膨張部)31を形成し、拡大室31により消音器の一部が構成されている。 【0013】一方、側枠16の後端部には、ブロア11の排気を車体内側へ排出する排気口32が設けられている。排気口32の手前近傍位置において、側枠16の内部には排気の通過面積を狭くする二次絞り部としての絞り板33が固着され、絞り板33の下流側に拡大室(膨張部)37が形成されている。また、排気口32と対応する位置において、側枠16の内面には排気音を減衰させる多孔質の吸音材34が貼り付けられ、吸音材34及び拡大室37により消音器の一部が構成されている。そして、中間枠17と一対の側枠16の後半部とにより、ブロア11の排気を車体後方へ導いて排出する平面コ字形の排気管路35が形成され、その直角曲り部40つまり中間枠17と側枠16との連結部により消音器の一部が構成されている。 【0014】従って、この実施形態の路面清掃車によれば、車体フレーム15を利用し、それ自体により大型で簡単な構造の排気管路35を容易に形成することができる。このため、排気管路35専用の設置スペースを不要にし、車体空間を排気系以外の機材に有効利用できるとともに、ブロア11の排気を長大な排気管路35に導いて、高い消音効果を発揮することができる。また、ブロア11の排気は容積膨張部28、連通孔30、拡大室31、絞り板33、拡大室37で繰り返し体積変化し、かつ直角曲り部40で減衰するため、排気音を効率よく消音でき、さらに、排気口32の吸音材34によって高周波数域の排気音を吸収することもできる。 【0015】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、車体フレームの内部に配管したパイプにより排気管路を形成したり、排気口を側枠の前端部や中間部又は中間枠に設けたり、路面清掃車以外の各種産業用清掃機に応用したりするなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して実施することも可能である。 【0016】 【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5の発明によれば、排気管路を車体フレームの内部に設けたので、排気管路専用の設置スペースを不要にし、排気管路を簡単な構造で大型に形成して、高い消音効果を発揮できる効果がある。 【0017】請求項6〜7の発明によれば、上記効果に加え、排気管路を車体フレーム自体で形成し、排気管路専用の部材を不要にして、ブロアの排気系をより簡単に構成できる効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000241588 【氏名又は名称】豊和工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年8月7日(2000.8.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078721 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 喜樹
|
| 【公開番号】 |
特開2002−54113(P2002−54113A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月20日(2002.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願2000−238732(P2000−238732) |
|