| 【発明の名称】 |
道路用防眩性防音パネル、および高速道路と一般道路併走部の道路構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】野村 眞義
【氏名】戸澤 正孝
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| 【要約】 |
【課題】例えば高速道路と一般道路併走部の道路境界に設置された防音パネルの、一般道路側を走行する車両の運転者に対する眩しさの問題を解消する。
【解決手段】多数の吸音用開口を正面部(正面板4)に設けた金属板製外郭2の内部に吸音材を収納した道路用防眩性防音パネル1において、前記金属板製外郭2の背面部(背面板5)を、防眩処理した金属板で構成する。金属板製外郭2の背面部は防眩処理され光の反射が少ないので、高速道路と一般道路併走部における一般道路側を走行する車両の運転者にとって、太陽光等が金属板製外郭の背面部に反射して眩しいという問題は生じない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多数の吸音用開口を正面部に設けた金属板製外郭の内部に吸音材を収納した道路用防眩性防音パネルにおいて、前記金属板製外郭の背面部を、防眩処理した金属板で構成したことを特徴とする道路用防眩性防音パネル。 【請求項2】 上記防眩処理した金属板が、防眩処理した亜鉛めっき鋼板であることを特徴とする請求項1記載の道路用防眩性防音パネル。 【請求項3】 上記防眩処理した金属板の光沢度(G値)が180以下であることを特徴とする請求項1または2記載の道路用防眩性防音パネル。 【請求項4】 上記金属板製外郭の正面部をアルミニウム板で構成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の道路用防眩性防音パネル。 【請求項5】 高速道路と一般道路とが併走されている道路構造において、この両者の道路境界に、請求項1〜4記載の道路用防眩性防音パネルを、その背面部を一般道路側に向けて、多数の間隔をおいて立設した支柱間に嵌装して設置したことを特徴とする高速道路と一般道路併走部の道路構造。 【請求項6】 高速道路と一般道路とがほぼ同一高さレベルで併走していることを特徴とする請求項5記載の高速道路と一般道路併走部の道路構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、道路の側部に設置されて、防音機能とともに、太陽光等の反射による眩しさを防ぐ防眩機能を有する道路用防眩性防音パネル、およびこの道路用防眩性防音パネルを用いた高速道路と一般道路併走部の道路構造に関する。 【0002】 【従来の技術】高速道路で騒音防止を図る必要がある箇所には、道路の側部に防音パネルが設置される。この防音パネルとして、従来、正面部に多数の吸音用開口を設けた金属性外郭の内部にグラスウール等の吸音材を収納した構造のものがある。 【0003】ところで、高速道路に設置した防護柵等の設備が太陽光の反射で眩しいようであれば、防眩対策が必要である。しかし、防音パネルの場合、正面側は多孔板等のように多数の吸音用開口があいたものを用いるので反射は少なく、したがって、通行車両の運転者にとって眩しいという問題はなく、防音パネルに防眩対策を施す必要性は少ない。このため、従来の防音パネルでは、防眩対策ということは考慮されていなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、防音パネルの金属板製外郭の背面部は、当然、多孔板等ではなく単なる板であり、したがって、背面部に特に亜鉛メッキ鋼鈑等を用いている場合、太陽光等が反射して眩しい。 【0005】したがって、高速道路と一般道路が併走している箇所で両者の道路境界に上記の防音パネルが設置されている場合、高速道路を走行する車両の運転者にとって問題がなくても、一般道路側を走行する車両の運転者にとっては、防音パネルの背面の金属板の太陽光等の反射が眩しく、走行に障害となる。なお、設置から2〜3ヶ月経った後は、通常は、亜鉛メッキ鋼鈑の表面に塵埃が付着する等して反射光の眩しさはなくなるが、それまでの間は反射光が眩しい。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、主として、高速道路と一般道路併走部の両者の道路境界に防音パネルを設置する場合に、一般道路側を走行する車両の運転者にとって、太陽光の反射が眩しく走行に障害となる問題の生じない道路用防眩性防音パネル、およびこれを用いた道路構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明は、多数の吸音用開口を正面部に設けた金属板製外郭の内部に吸音材を収納した道路用防眩性防音パネルにおいて、前記金属板製外郭の背面部を、防眩処理した金属板で構成したことを特徴とする。 【0007】請求項2は、請求項1の道路用防眩性防音パネルにおける、防眩処理した金属板が、防眩処理した亜鉛めっき鋼板であることを特徴とする。 【0008】請求項3は、請求項1または2の道路用防眩性防音パネルにおける、防眩処理した金属板の光沢度(G値)が180以下であることを特徴とする。 【0009】請求項4は、請求項1、2または3の道路用防眩性防音パネルにおける、金属板製外郭の正面部をアルミニウム板で構成したことを特徴とする。 【0010】請求項5の発明は、高速道路と一般道路とが併走されている道路構造において、この両者の道路境界に、請求項1〜4記載の道路用防眩性防音パネルを、その背面部を一般道路側に向けて、多数の間隔をおいて立設した支柱間に嵌装して設置したことを特徴とする。 【0011】請求項6は、請求項5の道路構造において、高速道路と一般道路とがほぼ同一高さレベルで併走していることを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態の道路用防眩性防音パネル(以下、単に防眩性防音パネルという)1の正面図、図2は同背面図、図3は図1のA−A拡大断面図である。この防眩性防音パネル1は、例えば高速道路の側部に所定間隔で立設した支柱(図示略)間に通常は複数段状に嵌装して設置されるもので、多数の吸音用開口を正面部に設けた金属板製外郭2の内部に吸音材3を収納した構造である。なお、この実施形態の防眩性防音パネル1を設置する高速道路は、図4に示すように、高速道路10と一般道路11とがほぼ同一高さレベルで併走している箇所における両者10、11の道路境界である。前記金属板製外郭2は、正面板4と背面板5と側面板6とを溶接およびリベットで接合して、概ね薄い箱型に構成されている。前記正面板4は、アルミニウム合金板であり、切り込みを入れ押し込んで形成した多数の吸音用開口4aを備えたルーバー状をしている。前記背面板5は、亜鉛メッキ鋼鈑であり、高さ中央位置に、剛性を高めるための台形状凹溝部5aを備え、この台形状凹溝部5aは吸音材3を押さえ付ける働きもしている。前記側面板6は、同じく亜鉛メッキ鋼鈑であり、上から見て溝形断面をしている。7はリベット固定部、8はスポット溶接固定部である。 【0013】本発明では、金属板製外郭2の背面部を、防眩処理した金属板で構成する。防眩処理とは、表面を乱反射面とすることである。この実施形態の背面部すなわち背面板5は、前記の通り亜鉛メッキ鋼鈑であり、したがって、防眩処理した亜鉛メッキ鋼鈑を用いる。 【0014】亜鉛メッキ鋼鈑を防眩処理する方法としては、種々の方法を採用できる。例えば、鋼鈑素材または該鋼鈑素材を冷間成形した成形品素材を溶融亜鉛浴に浸漬してメッキし、該浴から取り出した直後の冷却速度を調整することでメッキ表面を粗面とする方式、また、この方式における前記冷却速度の調整方法として、浴から取り出してガスワイピングした直後の一定温度以上の板温時の溶融状態メッキ面に気水スプレー(エアーによる水滴吹き付け)する方式、あるいは、通常の条件でメッキしたメッキ鋼鈑の表面を、粗面ロールを用いて軽圧下することで粗面とする方式、あるいは、メッキ鋼鈑の冷間成形加工時に粗面ロールを用いて軽圧下することで粗面とする方式、あるいは、メッキ鋼鈑またはメッキ鋼鈑の冷間成形品に微細固体粒子を吹き付けて粗面とするショットブラスト方式等の各種方法を採用できる。なお、前述の防眩処理は少なくとも背面板5の外面(防音パネルの背面)に施せばよいが、両面に防眩処理を施してもよい。 【0015】上記防眩処理した亜鉛メッキ鋼鈑の防眩性能としては、例えば視感反射率ρで評価すれば、20%以上が適切であり、より好ましくは30%以上である。なお、視感反射率とは、試料面に法線方向から入射した光束をφi、試料面の法線に対して45°の角度をなし法線回りの360°方向に反射した光束をφrとした時、φrとφiとの比、すなわち、視感反射率ρ=φr/φiで表されるものである。また鏡面光沢度のG値(Gs(60))で評価すると、180以下であれば効果が期待でき、さらに150以下が適切であり、より好ましくは100以下である。鏡面光沢度の値は低い値にするほど好ましいが、製造コストを考慮すると、15程度までであろう。 【0016】上記の防眩性防音パネル1によれば、背面板5が防眩処理した亜鉛メッキ鋼鈑であるから、設置直後で亜鉛メッキ鋼鈑の表面が汚れていない新しいものであっても、高速道路に併走する一般道路を走行する車両の運転者にとって、太陽光や対向車のヘッドライト光の反射光が防眩性防音パネル1の背面板5に反射して眩しいという問題は生じず、走行に障害となる問題は生じない。 【0017】なお、上記の防眩性防音パネル1は、高速道路と一般道路が併走している箇所に設置されて効果を奏するが、高速道路と一般道路がほぼ同一高さレベルで併走している箇所では、特に運転者に与える反射光の影響が大きいので、一層効果的である。 【0018】上記実施形態では金属板製外郭2の背面板5として亜鉛メッキ鋼鈑を用いているが、その他の金属板を用いることができる。その場合、使用した金属板に応じた防眩処理が考えられる。また、実施形態では、多数の吸音用開口を持つ前面部をアルミニウム合金板で構成したが、他の金属板を用いてもよいし、また、背面板と同種の金属板でもよい。また、金属板製外郭の構造自体は特に限定されず、例えば、金属板製外郭の断面形状が若干異なるものでもよい。 【0019】 【発明の効果】本発明の道路用防眩性防音パネルによれば、多数の吸音用開口を前面部に設けた金属板製外郭の背面部を防眩処理した金属板で構成しているので、この防眩性防音パネルを設置した道路の近くの道路を走行する車両の運転者にとって、太陽光等が金属板製外郭の背面部に反射して眩しいという問題は生じず、走行に障害となる問題は生じない。 【0020】亜鉛メッキ鋼鈑は光をよく反射して眩しいので、請求項2のように、金属板製外郭の背面部が亜鉛メッキ鋼鈑である場合に、これを防眩処理した亜鉛メッキ鋼鈑とすることは、特に大きな効果を奏する。 【0021】請求項3のように防眩処理した金属板の光沢度(G値)が180以下であれば、防眩効果を期待できる。 【0022】請求項5のように、上記の道路用防眩性防音パネルを、高速道路と一般道路併走部の両者の道路境界に設置した場合、その道路境界の防音パネルの背面部がよく光を反射するものであれば、一般道路側を通行する車両の運転者にとって眩しさの影響が大きいので、道路境界に設置した防音パネルに本発明を適用すると、防眩処理した効果は特に大きい。 【0023】請求項6のように、高速道路と一般道路がほぼ同一高さレベルで併走している箇所では、特に運転者に与える反射光の影響が大きいので、本発明の道路用防眩性防音パネルの効果が一層大である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006839 【氏名又は名称】日鐵建材工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月30日(2000.10.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090549 【弁理士】 【氏名又は名称】加川 征彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−138419(P2002−138419A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−330362(P2000−330362) |
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