| 【発明の名称】 |
自発光鋲用光案内部の形成方法及びそれに用いる型枠 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 喬
【氏名】波岡 宏典
【氏名】坂根 鐵志
【氏名】角田 敦史
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、上面が設置面と略面一か更には設置面から低いレベル位置に容易に設置出来、遠方から視認出来る程度に発光部から出る光が設置面(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来、更には設置高さ位置の誤差を許容し、沈下した既設の自発光鋲においても適用出来る自発光鋲用光案内部の形成方法及びこれを形成するための型枠を提供することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】自発光鋲Aの透光板8の上面8bが設置面3aと略面一かそれよりも低いレベル位置に設置され、自発光鋲Aの鋲本体ケース1の外周部に設けられた硬化前の硬化材2の上表面側から型枠21を押し付けて設置面3aよりも低いレベル位置に光案内部2aの光案内面2bを形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自発光鋲の外周部に形成され、該自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部の形成方法であって、自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から、設置面よりも低いレベル位置に光案内部の光案内面を形成し得る型枠を押圧して設置し、前記硬化材が硬化した後、前記型枠を除去して前記自発光鋲の外周部に該自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部を形成したことを特徴とする自発光鋲用光案内部の形成方法。 【請求項2】 自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から押圧され、該自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部を形成するための型枠であって、設置面よりも低いレベル位置に光案内部の光案内面を形成する凸部を有することを特徴とする型枠。 【請求項3】 前記光案内部の光案内面を形成する凸部の光の進行方向における長さが50mm以上に設定されたことを特徴とする請求項2に記載の型枠。 【請求項4】 前記光案内部の光案内面を形成する凸部の一部に滑り止めのための突起を形成する凹部を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の型枠。 【請求項5】 前記型枠に把手を設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の型枠。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、道路のセンターライン等に設置されるライン鋲や、交差点に設置される交差点鋲、或いは横断歩道の停止線や安全地帯等の路面に設置される道路鋲、或いは駅のプラットフォームの白線や黄色い線等の待合線の床面に設置される白線鋲、或いは飛行場の滑走路の路面に離着陸用に設置される滑走誘導鋲やヘリコプタの着陸台用誘導鋲、或いはビルや地下街の床面に設けられる避難誘導鋲等に適用可能な自発光鋲の外周部に取り付けて有利な光案内部の形成方法及びこれを形成するための型枠に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、道路のセンターラインや横断歩道の停止線、或いは交差点の中央等に、太陽電池、蓄電器及び発光体を一体的に装備した自発光式の道路鋲が設けられ、夜間の交通安全等に寄与している。 【0003】道路鋲の地表面から突出する高さは道路の通行の安全等を考慮して低い方が望ましい。特に降雪地帯において除雪車により除雪作業が実施される場合には道路鋲の上面は地表面と略面一か出来れば地表面から低いレベル位置に設置されるのが望ましい。 【0004】一方、道路鋲では走行中の自動車の制動距離に応じた遠方(例えば、40km/hで走行する場合には40m先の位置)から普通乗用車では1.2m程度の視線高さ、大型車では2.2m程度の視線高さで運転手が視認出来る程度に発光部から出る光が路面(水平面)に対して比較的浅い角度で出射される必要がある。 【0005】道路鋲が地表面と略面一か地表面から低い位置にある方式、例えば、積雪地対応の道路鋲は光の打ち上げ角度が高いため遠方(約50m以上先)への視認性を確実に持ったシステムは存在しなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、センターライン等に設けられる従来の道路鋲において、道路鋲の上面と路面とを面一に設置する場合、センターラインの膜厚が路面よりも2mm〜3mm高くなり、僅かな設置高さ位置の誤差で出射した光が路面により遮られるため高度な施工精度が要求され、設置に時間がかかり、施工コストが増大するという問題があった。また、除雪地域等では、上面が路面と略面一のフラット型は設置しても見えにくく、施工誤差、施工後の路面の不陸や沈下等で見えにくい。 【0007】また、一旦沈下した自発光鋲は掘り起こして再度設置しなければ再利用が出来ず、メンテナンスに手間がかかるという問題があった。 【0008】本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、上面が設置面と略面一か更には設置面から低いレベル位置に容易に設置出来、遠方から視認出来る程度に発光部から出る光が設置面(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来、更には設置高さ位置の誤差を許容し、沈下した既設の自発光鋲においても適用出来る自発光鋲用光案内部の形成方法及びこれを形成するための型枠を提供せんとするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための本発明に係る自発光鋲用光案内部の形成方法は、自発光鋲の外周部に形成され、該自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部の形成方法であって、自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から、設置面よりも低いレベル位置に光案内部の光案内面を形成し得る型枠を押圧して設置し、前記硬化材が硬化した後、前記型枠を除去して前記自発光鋲の外周部に該自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部を形成したことを特徴とする。 【0010】上記方法によれば、自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から型枠を押圧し、硬化材を硬化させることで、自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部を容易に形成することが出来る。 【0011】そして、設置面に露出した光案内部により自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内することで、自発光鋲の上面が設置面と略面一か若しくは設置面よりも低いレベル位置に設置され、光案内部の光案内面が設置面よりも低いレベル位置に設置しても遠方から視認出来る程度に発光部から出る光が設置面(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来る。 【0012】自発光鋲の上面と設置面とを略面一、或いは自発光鋲の上面を設置面よりも低いレベル位置に設置した場合であって、例えば、センターラインの膜厚が路面よりも2mm〜3mm高くなった場合でも、僅かな設置高さ位置の誤差で出射した光が路面により遮られることがなく、これにより高度な施工精度を不要とし、設置時間を短縮し、施工コストを低減することが出来る。 【0013】これにより、路面からの出っ張りを無くして道路の通行の安全を図り、除雪作業に支障がない。また、降雪地帯において除雪車により除雪作業が実施される場合でも支障がない。また、設置高さ位置の誤差を許容することが出来るので高度な施工精度が要求されず、設置時間の短縮を図ることが出来、施工コストを低減することが出来る。 【0014】また、施工後の路面の沈下等で既設の自発光鋲が見えにくくなった場合であっても後から光案内部を形成することで、一旦沈下した自発光鋲から出射した光が路面により遮られることがなく、再利用が容易に出来る。従って、沈下した自発光鋲を掘り起こして再度設置する必要もなく、メンテナンスが容易に出来る。 【0015】また、光案内部の光案内面が設置面よりも低いレベル位置に設置されるため好ましい。特に除雪地域に設置される場合には光案内部の光案内面を設置面よりも3mm以上、且つ7mm以下の範囲で低いレベル位置に設置すれば好ましい。 【0016】また、本発明に係る型枠は、自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から押圧され、該自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部を形成するための型枠であって、設置面よりも低いレベル位置に光案内部の光案内面を形成する凸部を有することを特徴とする。 【0017】上記構成によれば、型枠の凸部を自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から押圧することで設置面よりも低いレベル位置に光案内部の光案内面を容易に且つ均一に形成することが出来る。 【0018】また、前記光案内部の光案内面を形成する凸部の光の進行方向における長さを50mm以上に設定すれば、好ましい。 【0019】また、前記光案内部の光案内面を形成する凸部の一部に滑り止めのための突起を形成する凹部を有する場合には、型枠の凸部を自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から押圧することで光案内部の光案内面を形成する凸部の一部に設けた凹部により滑り止めのための突起を容易に且つ均一に形成することが出来る。 【0020】また、前記型枠に把手を設けた場合には、型枠の操作性が良い。 【0021】 【発明の実施の形態】図により本発明に係る自発光鋲用光案内部の形成方法及びこれを形成するための型枠の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る自発光鋲用光案内部を形成するための型枠の上面斜視図、図2は本発明に係る自発光鋲用光案内部を形成するための型枠の成形面の構成を示す図、図3は硬化前の硬化材の上表面側から型枠を押圧して光案内部を形成する様子を示す横断面説明図、図4は硬化前の硬化材の上表面側から型枠を押圧して光案内部を形成する様子を示す横断面説明図である。尚、図3は図2のA−A方向の断面図であり、図4は図2のB−B方向の断面図である。 【0022】また、図5は自発光鋲の外周部に形成された光案内部の構成を示す斜視説明図、図6は自発光鋲の外周部に形成された光案内部の構成を示す断面説明図、図7は視認高さを説明する図、図8及び図9は光案内部の光案内面の光の進行方向における長さに対する視認距離及び視認高さを示す図、図10(a)はT字路の交差点鋲の外周部に光案内部を形成した様子を示す平面説明図、図10(b)は四叉路の交差点鋲の外周部に光案内部を形成した様子を示す平面説明図である。 【0023】図1〜図4において、21は図5及び図6に示す自発光鋲Aの外周部に設けられた樹脂、モルタル、アスファルト等の硬化前の硬化材2の上表面側から押圧され、該自発光鋲Aから出射された光aを所定の距離だけ案内する光案内部2aを形成するための型枠である。 【0024】型枠21は鋳鉄、鋳鋼等の鋳造品、或いは鋼材や真鍮材、ステンレス材、アルミニウム材等の各種の金属材料をプレス成型したものや切削加工、或いは複数の部材を組み付ける等により容易に製造される。また、合成樹脂を成型したものであっても良い。 【0025】型枠21の中央部には、設置面3aよりも低いレベル位置に光案内部2aの光案内面2bを形成するための凸部21aが形成されている。本実施形態では、型枠21の凸部21aにおいて、光案内部2aの光案内面2bを形成する部位の光aの進行方向(図4の左右方向)における長さLは105mmに設定されており、この長さLは50mm以上に設定すれば好ましい。 【0026】また、凸部21aの一部には自動車の車輪等の滑り止めのための突起2c1,2c2を成型するための凹部21b1,21b2が形成されており、該凹部21b1,21b2は自発光鋲Aに近い側の凹部21b1が低い高さを有する円錐台形状で構成され、自発光鋲Aから遠い側の凹部21b2が高い高さを有する円錐台形状で構成されている。 【0027】本実施形態では、凹部21b1の深さが4mm、凹部21b2の深さが6mmに設定されている。 【0028】また、凸部21aの外周部には三段の段部21eが形成されており、本実施形態では幅3mmで一段毎2mmずつ深くなるように設定されている。段部21eの外周には突出部21dが形成されており、該突出部21dは設置面3aと略面一となる外周平坦面21fから0.5mm突出し、且つ長さ15mmを有して5mm間隔で配置されている。 【0029】型枠21の上面側には、作業用の把手21cが取り付けられており、作業者が把手21cを把持して自発光鋲Aの外周部に設けられた硬化前の硬化材2の上表面側から押し付けて設置し、該硬化材2が硬化した後に把手21cを把持して型枠21を除去する。 【0030】図3及び図4に示すように、硬化材2を充填するために自発光鋲Aの外周の地盤3に切削される穴は、型枠21の外周平坦面21fの外端部よりも幾分小さく切削されており、穴の外側の設置面3a上に型枠21の外周平坦面21fが当接載置されて型枠21の高さ方向の位置決めが行われる。 【0031】硬化材2はセメント、モルタル、樹脂等が適用可能であるが、特に好ましくはメタクリル酸エステル類のアクリル樹脂である。例えば、電気化学工業株式会社製のPCロックコネクト2SA(商品名)が最適である。硅砂を混練しても良いし、設置するセンターラインの色に合わせて顔料を混入して所望の色に設定することも出来る。 【0032】一方、型枠21の成形面側には離型材等を設けると好ましい。 【0033】凹部21b1,21b2及び段部21eにより成形された突起2c1,2c2及び段部2gは滑り止めの機能を有し、突出部21dにより交互に成形された凹凸部からなる突出部2dも滑り止め機能を有する。また、突出部2dの上面は設置面3aと略面一に設定されている。 【0034】一方、図5及び図6に示すように、自発光鋲Aは、鋲本体ケース1の外周部に硬化材2が硬化して形成された光案内部2aが接合されて設置される。本実施形態の光案内部2aは鋲本体ケース1の上部外周部に設けられた沈下を防止するための鍔部1aの外周面に接合されて設置面3aに露出し、自発光鋲Aから出射された光aの遮断を防止して所定の距離だけ案内する。 【0035】硬化材2が硬化して形成された光案内部2aは平坦面からなる光案内面2bと、該光案内面2bの接合部2e以外の外周部で該光案内面2bから突出した突出部2dが設けられており、該突出部2dから光案内面2bに至る勾配は段部2gにより形成されている。 【0036】尚、硬化材2に顔料を添加して着色する以外にも自発光鋲Aが設置されるセンターライン等の色に合わせた黄色や白色のプラスチックや金属板を硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bに接着しておいても良い。 【0037】これにより交通安全上のラインの役割を兼ねることが出来る。また、自発光鋲Aが沈下した場合には光案内面2bに固定した黄色や白色のプラスチックや金属板を取り外せば、自発光鋲Aが沈下したままでも光aの光路を確保することが出来る。 【0038】鋲本体ケース1の最大外周径及び硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの幅Wは、センターライン等の幅(例えば150mm)と等しいか、それよりも小さくなるように設定されており、これにより、鋲本体ケース1及び硬化材2が硬化して形成された光案内部2aはセンターライン等の幅内に納められる。本実施形態では鋲本体ケース1及び硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの幅Wを150mmに設定している。 【0039】尚、カーブした道路のセンターラインに設ける場合には、鋲本体ケース1及び硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの幅Wを所定の寸法だけ小さく設定してセンターライン等の幅内に納めるように構成することも出来る。 【0040】硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bの光の進行方向における長さLは、50mm以上に設定されれば好ましい。本実施形態では光案内面2bの長さLが105mmに設定されている。 【0041】鋲本体ケース1の内部には、図6に示すように、太陽電池パネル4、蓄電器となる電気二重層コンデンサ5及び充放電を制御する制御回路となる電気回路基板6とを有する電源部及び該電源部から供給された電力により発光する発光体となる発光ダイオード7が一体的に収容されている。 【0042】鋲本体ケース1は、鍔部1aの外形が略四角形状で、これに接続された外形が円形で上方が開口した収容部1bを有するアルミニウム製の鋲本体ケース1と、該鋲本体ケース1の上部に載置されて収容部1bを閉鎖する外形が円形のポリカーボネイト製の透光板8とを有しており、該透光板8と鋲本体ケース1との間にOリング9を介在させて透光板8と鋲本体ケース1とがボルトにより固定されている。 【0043】鋲本体ケース1の収容部1bには太陽電池パネル4、電気回路基板6及び発光ダイオード7を支持する支持部材10が設けられており、該支持部材10の上部に載置された太陽電池パネル4の上部には透明のシリコーン11が充填されて固着されている。シリコーン11の上部には透光板8が略密着して支持されている。 【0044】太陽電池パネル4の下部には電気回路基板6が支持されており、透光板8に一体的に形成されたプリズムレンズ8aに対応する位置には発光ダイオード7が支持されている。また、電気回路基板6の下部には電気二重層コンデンサ5が収容されており、太陽電池パネル4、電気二重層コンデンサ5及び発光ダイオード7の各電極は夫々リード線により電気回路基板6に電気的に接続されている。 【0045】鋲本体ケース1は地表面や設置面3aをボウリングにより開削した孔に挿入し易いように該鋲本体ケース1の外形は底部に向かって細身になっており、該鋲本体ケース1の底端部に引抜き防止の係止突起部1cが形成されているため地盤3をボウリングにより開削した孔と鋲本体ケース1との間に充填されたモルタルや樹脂等が硬化した後は該係止突起部1cにより鋲本体ケース1の引抜きが容易に出来ないようになっている。 【0046】透光板8の上面8b及び硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの突出部2dの上面2d1は、図6に示すように、地表面或いは設置面3aと略面一になるように設置され、これにより、硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bは地表面或いは設置面3aよりも低いレベル位置に設置される。また、硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bは透光板8の発光面8dと略面一かそれよりも低い位置に設定される。 【0047】発光ダイオード7から出射された上方向の光aは、透光板8に設けられた鏡面8cに反射した後、プリズムレンズ8aにより屈折されて発光面8dから発光し、硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bにより光路が確保されて地表面或いは設置面3a(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来るようになっている。尚、本実施形態では発光面8dから硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bまでに至る水平方向の離間距離は25mm程度に設定されている。 【0048】これにより、プリズムレンズ8aの発光面8dと、該発光面8dから出射した光aが最初に地表面或いは設置面3a上を通過する位置までの離間距離S1,S2を大きく確保することが出来、これによって、遠方から視認出来る程度に発光面8dから出る光aが地表面或いは設置面3a(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来るため、自発光鋲Aの透光板8の上面8bが地表面或いは設置面3aと略面一か更には地表面或いは設置面3aから低いレベル位置に容易に設置出来、更には設置高さ位置の誤差を許容することが出来る。 【0049】次に図7〜図9を用いて硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bの光aの進行方向(水平方向)における長さLを適宜設定した場合の光aの視認距離及び視認高さについて詳細に説明する。 【0050】図7に示すように、自発光鋲Aの透光板8の発光面8dから発光する光aは、走行中の自動車の制動距離に応じた遠方(例えば、40km/hで走行する場合には40m先の位置)から普通乗用車では1.2m程度の視線高さ、大型車では2.2m程度の視線高さで運転手が視認出来る程度に地表面或いは設置面3a(水平面)に対して比較的浅い角度θで出射されるように設定される。 【0051】図8は透光板8の上面8bが設置面3aと略面一に設定され、発光面8dが設置面3aよりも1.5mm低いレベル位置に設置された際の光aの視認距離及び視認高さを示し、図9は自発光鋲Aが3mm沈下して透光板8の上面8bが設置面3aよりも3mm低いレベル位置に設定され、発光面8dが設置面3aよりも4.5mm低いレベル位置に設置された際の光aの視認距離及び視認高さを示す。 【0052】図8及び図9に示すように、光案内面2bの長さLが大きくなると、発光面8dから出射した光aが最初に地表面或いは設置面3a上を通過する位置までの離間距離S1,S2を大きく確保することが出来、これによって、遠方から視認出来る程度に発光面8dから出る光aが地表面或いは設置面3a(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来るため、発光面8dから出射される光aが視認出来る高さが低くなり、遠方からでも見え易くなる。 【0053】即ち、図8に示すように透光板8の上面8bが設置面3aと略面一に設置された場合で、普通乗用車で1.2m程度の視線高さで運転手が視認出来る条件は、自発光鋲Aから30m以内の位置からでは光案内面2bの長さLが50mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから50m〜75m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが100mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから100m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが150mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから150m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが200mm以上であれば光aを視認出来る。 【0054】また、大型車で2.2m程度の視線高さで運転手が視認出来る条件は、自発光鋲Aから50m以内の位置からでは光案内面2bの長さLが50mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから75m〜100m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが100mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから150m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが150mm以上であれば光aを視認出来る。 【0055】また、図9に示すように透光板8の上面8bが設置面3aから3mm沈下した位置に設置された場合で、普通乗用車で1.2m程度の視線高さで運転手が視認出来る条件は、自発光鋲Aから30m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが150mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから50m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが200mm以上であれば光aを視認出来る。 【0056】また、大型車で2.2m程度の視線高さで運転手が視認出来る条件は、自発光鋲Aから30m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが100mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから50m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが150mm以上であれば光aを視認出来、自発光鋲Aから75m離れた位置からでは光案内面2bの長さLが200mm以上であれば光aを視認出来る。 【0057】従って、既設の自発光鋲が長期的な交通荷重等により沈下した場合でも該自発光鋲の鋲本体ケースの外周面に硬化材2が硬化して形成された光案内部2aを設けるだけで、視認高さを低減して視認距離を伸ばすことが出来る。 【0058】硬化材2が硬化して形成された光案内部2aは用途に応じて1或いは複数の光案内部2aが鋲本体ケース1の外周部の所定角度位置に配置される。例えば、図5は道路のセンターライン内に自発光鋲Aをライン鋲として設置した様子を示す平面図であり、一つの鋲本体ケース1に2つの硬化材2が硬化して形成された光案内部2aを配置して、直線道路のセンターライン内に自発光鋲Aをライン鋲として設置した様子を示す。 【0059】図10(a),(b)は、自発光鋲Aを交差点鋲として利用した場合の配置構成を示す平面図である。交差する道路の本数に応じて硬化材2が硬化して形成された光案内部2aが配置され、図10(a)に示すT字路では1つの鋲本体ケース1の外周部に3つの硬化材2が硬化して形成された光案内部2aがT字路の各道路の方向に応じて配置されている。また、図10(b)に示す四叉路では1つの鋲本体ケース1の外周部に4つの硬化材2が硬化して形成された光案内部2aが四叉路の各道路の方向に応じて配置されている。 【0060】このように、交差する道路の数だけ硬化材2が硬化して形成された光案内部2aを配置し、1つの鋲本体ケース1の外周部に各道路の方向に応じて硬化材2が硬化して形成された光案内部2aを配置することで、共通の型枠21を用いて各種の交差点鋲に対応することが出来る。 【0061】交差点鋲として利用する場合には、各道路の方向に応じて発光ダイオード7の色を赤色と黄色で構成することで夜間点滅信号として利用することも出来る。 【0062】上記構成によれば、硬化材2が硬化して形成された光案内部2aを自発光鋲Aの鋲本体ケース1の外周部に配置することで、透光板8の上面8bが設置面3aと略面一か更には設置面3aから低いレベル位置に容易に設置出来、遠方から視認出来る程度に発光部となる発光面8dから出る光aが設置面3a(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来、更には設置高さ位置の誤差を許容することが出来る。 【0063】また、鋲本体ケース1の外周部に沈下を防止する鍔部1aを形成したことで、自発光鋲Aの鋲本体ケース1の沈下を効果的に防止することが出来る。 【0064】また、透光板8の上面8bが設置面3aと略面一か若しくは設置面3aよりも低いレベル位置に設置され、硬化材2が硬化して形成された光案内部2aの光案内面2bが設置面3aよりも低いレベル位置に設置しても遠方から視認出来る程度に発光部となる発光面8dから出る光aが設置面3a(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来る。 【0065】これにより、地表面或いは設置面3aからの出っ張りを無くして道路の通行の安全を図り、除雪作業に支障がない。また、降雪地帯において除雪車により除雪作業が実施される場合でも支障がない。また、設置高さ位置の誤差を許容することが出来るので高度な施工精度が要求されず、設置時間の短縮を図ることが出来、施工コストを低減することが出来る。 【0066】尚、前記実施形態では、発光体として発光ダイオード7を適用した一例について説明したが、ハロゲンランプや汎用電球、レーザダイオード等の種々の発光体を用いることも出来る。また、蓄電器も電気二重層コンデンサ5以外にも他の種々の蓄電器を用いても良い。 【0067】また、鋲本体ケース1の鍔部1aの外形が四角形で構成された場合の一例について説明したが、鋲本体ケース1の外形が円形や他の多角形状で構成され、それ等の形状に応じた形状の型枠21により硬化前の硬化材2の上表面側から押圧して光案内部2aを形成することでも良い。 【0068】 【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、上面が設置面と略面一か更には設置面から低いレベル位置に容易に設置出来、遠方から視認出来る程度に発光部から出る光が設置面(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来、更には設置高さ位置の誤差を許容し、沈下した既設の自発光鋲においても適用出来る自発光鋲用光案内部を容易に形成することが出来る。 【0069】即ち、本発明に係る自発光鋲用光案内部の形成方法によれば、自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から型枠を押圧し、硬化材を硬化させることで、自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内する光案内部を容易に形成することが出来る。 【0070】そして、設置面に露出した光案内部により自発光鋲から出射された光を所定の距離だけ案内することで、自発光鋲の上面が設置面と略面一か若しくは設置面よりも低いレベル位置に設置され、光案内部の光案内面が設置面よりも低いレベル位置に設置しても遠方から視認出来る程度に発光部から出る光が設置面(水平面)に対して比較的浅い角度で出射出来る。 【0071】自発光鋲の上面と設置面とを略面一、或いは自発光鋲の上面を設置面よりも低いレベル位置に設置した場合であって、例えば、センターラインの膜厚が路面よりも2mm〜3mm高くなった場合でも、僅かな設置高さ位置の誤差で出射した光が路面により遮られることがなく、これにより高度な施工精度を不要とし、設置時間を短縮し、施工コストを低減することが出来る。 【0072】これにより、路面からの出っ張りを無くして道路の通行の安全を図り、除雪作業に支障がない。また、降雪地帯において除雪車により除雪作業が実施される場合でも支障がない。また、設置高さ位置の誤差を許容することが出来るので高度な施工精度が要求されず、設置時間の短縮を図ることが出来、施工コストを低減することが出来る。 【0073】また、施工後の路面の沈下等で既設の自発光鋲が見えにくくなった場合であっても後から光案内部を形成することで、一旦沈下した自発光鋲から出射した光が路面により遮られることがなく、再利用が容易に出来る。従って、沈下した自発光鋲を掘り起こして再度設置する必要もなく、メンテナンスが容易に出来る。 【0074】また、光案内部の光案内面が設置面よりも低いレベル位置に設置されるため好ましい。特に除雪地域に設置される場合には光案内部の光案内面を設置面よりも3mm以上、且つ7mm以下の範囲で低いレベル位置に設置すれば好ましい。 【0075】また、本発明に係る型枠によれば、型枠の凸部を自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から押圧することで設置面よりも低いレベル位置に光案内部の光案内面を容易に且つ均一に形成することが出来る。 【0076】また、光案内部の光案内面を形成する凸部の光の進行方向における長さを50mm以上に設定すれば、好ましい。 【0077】また、光案内部の光案内面を形成する凸部の一部に滑り止めのための突起を形成する凹部を有する場合には、型枠の凸部を自発光鋲の外周部に設けられた硬化前の硬化材の上表面側から押圧することで光案内部の光案内面を形成する凸部の一部に設けた凹部により滑り止めのための突起を容易に且つ均一に形成することが出来る。 【0078】また、型枠に把手を設けた場合には、型枠の操作性が良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000120146 【氏名又は名称】株式会社ハネックス
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| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066784 【弁理士】 【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−54107(P2002−54107A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月20日(2002.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願2000−242549(P2000−242549) |
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