| 【発明の名称】 |
寝具の温調装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】今泉泰徳
【氏名】板倉浩二
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| 【要約】 |
【課題】温調装置において、万一シャッタを閉じた状態で運転を開始させたときでも、送風ユニット内の送風手段や加熱手段などのオーバーヒートを防ぐ。
【解決手段】内部に通風空間を設けた布団2,3の前記通風空間に対して任意温度の風を吹き込む温調装置1であって、ケース5の排気口17にその開度を調節するためのシャッタ17が設けられていて、このシャッタ17について排気口13を全閉状態にせずに所要量だけ開いた状態とするように構成している。これにより、万一、シャッタ17を開け忘れて運転を開始させたとしても必ず排気口13から外気を導入できるようになり、送風ユニット6のファンモータ22やヒータ23などがオーバーヒートすることを確実に回避できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内部に通風空間を設けた布団の前記通風空間に対して任意温度の風を吹き込む温調装置であって、ケースの内部に、外気を導入して温度を調節して送出するための送風ユニットを収納した構成であり、前記ケースの所要領域に前記送風ユニットに連通される吸気口と排気口がそれぞれ設けられ、前記排気口にその開度を調節するためのシャッタが設けられており、前記シャッタが、排気口を全閉にせずに所要量だけ開いた状態とするものである、ことを特徴とする温調装置。 【請求項2】請求項1の温調装置において、前記送風ユニットが、前記吸気口および排気口に対して連通される通気カバーと、通気カバーの導入口に設けられて外気を通気カバーへ吸入させるファンと、通気カバーの下流に配設されて通気カバーを通過する風を所要温度に加熱するヒータとを有し、前記ファンを駆動することにより、吸気口から外気を吸入してヒータを通過させて排気口から排出させる、ことを特徴とする温調装置。 【請求項3】請求項1または2の温調装置において、前記シャッタが、前記ケースの内面に対してスライド自在に取り付けられる矩形状の板からなり、そのスライド方向後端にスライド操作用のつまみが設けられており、前記ケースにおける排気口の近傍に、前記シャッタのつまみが突入されて前記シャッタの開閉ストロークを規制するガイド孔が設けられており、前記ガイド孔が、前記シャッタを閉じる側へ移動させたときに排気口を全閉状態にせずに例えば所要量開いた状態で停止させるものである、ことを特徴とする温調装置。 【請求項4】請求項1から3のいずれかの温調装置において、前記排気口と布団の通風空間とを連通連結する蛇腹ホースを備え、この蛇腹ホースが前記排気口に対して取り外し可能に取り付けられる、ことを特徴とする温調装置。 【請求項5】内部に通風空間を設けた布団の前記通風空間に対して任意温度の風を吹き込む温調装置であって、ケースの内部に、外気を導入して温度を調節して送出するための送風ユニットを収納した構成であり、前記ケースの所要領域に前記送風ユニットに連通される吸気口と排気口がそれぞれ設けられており、当該装置全体を高い位置に持ち上げ支持する支持台を備え、前記ケースの底面に対して脚部が設けられ、この脚部に対して前記支持台の一部が係止される構成とされている、ことを特徴とする温調装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、布団内部に任意温度の風を吹き込む温調装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、内部に通風空間を設けた布団を用いて、その通風空間に対して任意温度の風を吹き込むことにより、快適な就寝を可能とした温調装置が考えられている。 【0003】この温調装置は、ケース外面に設けられる排気口に対してその開度を調節するためのシャッタが設けられている。なお、このシャッタは、非使用時に塵埃の侵入を防止するために、全閉可能になっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、万一、シャッタで排気口を全閉状態にしたまま、運転を開始させてしまうと、吸気口から外気を導入できなくなるので、ケースに収納される送風ユニット内のヒーターやファンモータが温度上昇してオーバーヒートするおそれがあるなど、ここに改良の余地がある。 【0005】このような事情に鑑み、本発明は、温調装置において、万一シャッタを閉じた状態で運転を開始させたときでも、送風ユニットの送風手段や加熱手段などのオーバーヒートを防ぐことを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の温調装置は、請求項1に示すように、内部に通風空間を設けた布団の前記通風空間に対して任意温度の風を吹き込むもので、ケースの内部に、外気を導入して温度を調節して送出するための送風ユニットを収納した構成であり、前記ケースの所要領域に前記送風ユニットに連通される吸気口と排気口がそれぞれ設けられ、前記排気口にその開度を調節するためのシャッタが設けられており、前記シャッタが、排気口を全閉にせずに所要量だけ開いた状態とするものである、ことを特徴としている。 【0007】本発明の温調装置は、請求項2に示すように、上記請求項1の構成において、前記送風ユニットが、前記吸気口および排気口に対して連通される通気カバーと、通気カバーの導入口に設けられて外気を通気カバーへ吸入させるファンと、通気カバーの下流に配設されて通気カバーを通過する風を所要温度に加熱するヒータとを有し、前記ファンを駆動することにより、吸気口から外気を吸入してヒータを通過させて排気口から排出させる、ことを特徴としている。 【0008】本発明の温調装置は、請求項3に示すように、上記請求項1または2の構成において、前記シャッタが、前記ケースの内面に対してスライド自在に取り付けられる矩形状の板からなり、そのスライド方向後端にスライド操作用のつまみが設けられており、前記ケースにおける排気口の近傍に、前記シャッタのつまみが突入されて前記シャッタの開閉ストロークを規制するガイド孔が設けられており、前記ガイド孔が、前記シャッタを閉じる側へ移動させたときに排気口を全閉状態にせずに例えば所要量開いた状態で停止させるものである、ことを特徴としている。 【0009】本発明の温調装置は、請求項4に示すように、上記請求項1から3のいずれかの構成において、前記排気口と布団の通風空間とを連通連結する蛇腹ホースを備え、この蛇腹ホースが前記排気口に対して取り外し可能に取り付けられる、ことを特徴としている。 【0010】本発明の温調装置は、請求項5に示すように、内部に通風空間を設けた布団の前記通風空間に対して任意温度の風を吹き込む温調装置であって、ケースの内部に、外気を導入して温度を調節して送出するための送風ユニットを収納した構成であり、前記ケースの所要領域に前記送風ユニットに連通される吸気口と排気口がそれぞれ設けられており、当該装置全体を高い位置に持ち上げ支持する支持台を備え、前記ケースの底面に対して脚部が設けられ、この脚部に対して前記支持台の一部が係止される構成とされている、ことを特徴としている。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。 【0012】図1から図9に本発明の一実施形態を示している。図1は、温調装置の正面図、図2は、温調装置の上面図、図3は、温調装置の側面図、図4は、温調装置のケースを分解した状態を断面にして示す側面図、図5は、温調装置の内部を透視した上面図、図6は、温調装置の内部を透視した正面図、図7は、温調装置の背面図、図8は、図4の吸気口周辺を拡大して示す上面図、図9は、温調装置の使用状態を示す斜視図である。 【0013】まず、図9に示すように、温調装置1は、内部に通風空間が設けられた掛布団2や敷き布団3に対して蛇腹ホース4,4を介して連通連結されて、掛布団2と敷き布団3の内部に対して任意温度の風を吹き込むものである。 【0014】この温調装置1は、図5に示すように、ケース5の内部に、外気を導入して温度を調節して送出するための送風ユニット6を収納した構成になっている。 【0015】ケース5は、図4に示すように、板状のフレーム7の外周に設けられる周溝7a,7bに対して前カバー8と後カバー9をはめ込んで組み付けた構造になっている。 【0016】上記フレーム7の各周溝7a,7bと前カバー8および後カバー9との結合部には、弾性シールとしてのパッキン10が介在されることにより隙間を無くすようにしている。 【0017】また、前カバー8の長手方向の片半分領域には、吸気口11が、また、後カバー9の中央領域には、上下2つの排気口12,13がそれぞれ設けられている。吸気口11にはフィルタ14およびフィルタカバー15が、また、排気口12,13にはシャッタ16,17がそれぞれ設けられている。排気口12,13には上記蛇腹ホース4,4が取り外し可能に取り付けられる。 【0018】上記フィルタ14は、例えば80%以上の集塵効率の高いものを用いることにより、掛布団2や敷き布団3の内部に対して塵埃が入ることを防止する。ちなみに、掛布団2や敷き布団3は、気密性を高めるために、生地としてメッシュの細かいものを使用するが、このメッシュ粗さよりも大きい塵埃を捕獲できるようにフィルタ14の性能を設定するのが好ましい。このようにしていれば、温調装置1内に対して大半の塵埃を除去した外気を吸入させることができるから、温調装置1の内部とか、掛布団2や敷き布団3の内部に対して塵埃が蓄積することを防止できる。 【0019】前カバー8全体、つまりフィルタカバー15も含んだ全面は、図2および図3に示すように、左右方向と上下方向とで凸曲面に形成されている。フィルタカバー15は、前カバー15の一方側面にまで回り込む形状とされており、この回り込んだ領域15aに開口部が設けられている。この構成により、仮に、温調装置1が倒れたときでもフィルタカバー15の全域が床面で塞がれることがなくて済み、必ず、フィルタカバー15から外気を導入できるようになるので、ファンモータ22やヒータ23のオーバーヒート現象を防止するうえで有利となる。 【0020】送風ユニット6は、フレーム7に取り付けられる通気カバー20に対して、ファン21、ファンモータ22、ヒーター23を組み付けた構造になっている。 【0021】通気カバー20は、ケース5のフレーム7と前カバー8とで囲む空間を介して吸気口11に対して連通されているとともに、後カバー9の排気口12,13に対して連通されている。この通気カバー20の導入口にファン21が、その下流にヒータ23がそれぞれ配設されており、ファン21をファンモータ22で駆動することにより、吸気口11から外気を吸入してヒータ23を通過させて排気口12,13から排出させるようになっている。 【0022】この実施形態では、掛敷き両布団2,3に対して温度調節した空気を導入させることができるように、ケース5の後カバー9に2つの排気口12,13を設けた構成にするとともに、これら2つの排気口12,13の開度を各シャッタ16,17で個別に調節できるようにしている。 【0023】しかも、運転中に両方のシャッタ16,17が全閉状態になると、外気を導入できなくなってしまい、ファンモータ22やヒータ23がオーバーヒートするおそれがあるので、この不具合に対するフェイルセーフの目的で、排気口12,13に設けてあるシャッタ16,17のいずれか一方を物理的に全閉状態にできないように構成している。 【0024】具体的に、まず、シャッタ16,17は、矩形状の合成樹脂板からなり、後カバー9の内面に設けられる図示しないガイドレールにスライド自在に取り付けられている。 【0025】また、図7に示すように、後カバー9における排気口12,13の近傍には、シャッタ16,17の開閉ストロークを規制するための矩形状のガイド孔30,31が設けられている。 【0026】このガイド孔30,31には、シャッタ16,17のつまみ16a,17aが遊びを持つ状態で嵌入される。上側のガイド孔30の開口寸法は、上側のシャッタ16を閉じる側へ移動させたときに排気口12を全閉状態にする位置で停止させるような開閉ストロークを確保する寸法に設定されているが、下側のガイド孔31の開口寸法は、下側のシャッタ17が排気口13を全閉状態にせずに例えば約1/3程度開いた状態で停止させるような開閉ストロークを確保する寸法に設定されている。 【0027】このように、上下2つのシャッタ16,17のうち、下側のシャッタ17について下側の排気口13を全閉状態にせずに所要量だけ開いた状態とするように構成していれば、万一、両方のシャッタ16,17を開け忘れて運転を開始させたとしても必ず下側の排気口13が開いている吸気口11から外気を導入できるようになり、送風ユニット6内のファンモータ22やヒータ23などがオーバーヒートしてしまう現象を確実に防止することができる。 【0028】ところで、この実施形態の温調装置1は、ベッドなど高い位置に配設した掛布団2に対して接続するときに、長い蛇腹ホース4を用いる必要があるが、長い蛇腹ホース4を用いた場合には、掛布団2に対して到達する風の温度が変化しやすくなるので、図10および図11に示すように、支持台40を用いて高い位置に設置するのが好ましい。 【0029】つまり、温調装置1のケース5の底面において左右方向両側には1つずつ脚部35,36が設けられており、この各脚部35,36に対してケース5の前後方向に沿う貫通孔37,38がそれぞれ設けられている。 【0030】一方、支持台40は、パイプ材などにより製作されたもので、平面視ほぼロ字形の台座部41と、ケース5の脚部35,36の貫通孔37,38に対して嵌入される側面視ほぼ逆さL字形の取付部42とを備えている。 【0031】このような支持台40を用いれば、長い蛇腹ホース4を用いる必要がなくなり、適正に温調した風を掛布団2に対して供給できるようになり、無駄が無い。また、温調装置1のケース5に対して、支持台40への取り付け部分を別個に設けるのではなく、脚部35,36を利用して貫通孔37,38を設けるようにしているから、無駄がなく、しかも、意匠性にも優れた構造にできる。 【0032】なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 【0033】(1)上記実施形態では、後カバー9に上下2つの排気口12,13を設けた構成を例示しているが、1つしか備えていないものも本発明に含まれる。この場合、この1つの排気口に対してシャッタを上述したように全閉不可の構造とすればよい。 【0034】(2)上記実施形態では、シャッタ16,17の形状や開閉するための構成についても、特に限定されるものではない。 【0035】(3)上記実施形態では、下側のシャッタ17を全閉不可能とするために、ガイド孔31とシャッタ17のつまみ17aとでシャッタ17の閉側停止位置を規制するようにしているが、例えばシャッタ17そのものを短く設定したものとしてもよい。 【0036】 【発明の効果】請求項1から5に係る発明では、シャッタを閉じる側へ動かしても、排気口が全閉状態にならずに所要量だけ開いた状態になるように工夫しているから、シャッタを開け忘れて運転を開始させたとしても必ず外気を導入できるようになり、送風ユニットの送風手段や加熱手段などがオーバーヒートしてしまう現象を確実に防止できるなど、故障回避に有効となる。 【0037】特に、請求項3に係る発明では、ガイド孔とシャッタのつまみとでシャッタの移動量を規制することにより、シャッタを閉じても排気口を全閉不可能にさせているから、簡素な構成で、確実に排気口を開口させることができ、吸気口から外気を導入させることが可能になり、好ましい。 【0038】また、請求項4に係る発明では、蛇腹ホースを排気口に対して着脱自在にしているから、例えば長い間使用しなくてどこかに収納する場合に、コンパクトにできるなど、使用者にとって使い勝手がよくなり、好ましい。 【0039】また、請求項5に係る発明は、ベッドなど高い位置に配設した布団に対して温調装置を接続するときに、支持台を用いて温調装置を高い位置に持ち上げた状態で設置できるようにしているから、長い蛇腹ホースを用いずに設置することができ、長い蛇腹ホースを用いる場合のように、布団に対して到達する風の温度が変化しやすくなる現象を防止できて、好ましい。また、温調装置のケースに対して、支持台への取り付け部分を別個に設けるのではなく、ケースの脚部を利用して支持台を取り付けるようにしているから、無駄がなく、しかも、意匠性にも優れた構造にできて、好ましい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【識別番号】000180003 【氏名又は名称】三洋ホームテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111383 【弁理士】 【氏名又は名称】芝野 正雅
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| 【公開番号】 |
特開2002−292197(P2002−292197A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−100006(P2001−100006) |
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