| 【発明の名称】 |
洗濯機の蓋ロック装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 克典
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造で、しかも蓋の左右両側を確実にロックでき、安全性を向上できる洗濯機の蓋ロック装置を得る。
【解決手段】外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転自在に配設し、外箱の上部を洗濯兼脱水槽への衣類投入口8を持つトップカバー4で覆い、衣類投入口8を開閉する蓋5を設け、脱水運転中は蓋5をロックする洗濯機において、前記蓋5を開閉不能にロックする蓋ロック機構11を前記トップカバー4の蓋側面側の一方に設け、該蓋ロック機構11を設けた側から対向側のトップカバー4に連通するシャフト14を前記蓋5にスライド自在に設け、該シャフト14は、バネ18により蓋ロック機構11側に付勢されるとともに蓋ロック機構11の出没動作に連動してスライドし、蓋ロック機構11を設けた側の対向側の位置でトップカバー4に形成した係止孔に嵌入して蓋5の対向側をロックするように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転自在に配設し、外箱の上部を洗濯兼脱水槽への衣類投入口を持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉する蓋を設け、脱水運転中は蓋をロックする洗濯機において、前記蓋を開閉不能にロックするロック機構を前記トップカバーの蓋側面側の一方に設け、該ロック機構を設けた側から対向側のトップカバーに連通するシャフトを前記蓋にスライド自在に設け、該シャフトは、バネによりロック機構側に付勢されるとともにロック機構の出没動作に連動してスライドし、ロック機構を設けた側の対向側に位置させてトップカバーに形成した係止孔に嵌入して蓋の対向側をロックするように構成したことを特徴とする洗濯機の蓋ロック装置。 【請求項2】 前記トップカバーに形成した係止孔にシヤフトが嵌入し蓋がロックされたことを検出するロック検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の洗濯機の蓋ロック装置。 【請求項3】 前記シャフトは途中に複数の折り曲げ部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯機の蓋ロック装置。 【請求項4】 前記シャフトは前記蓋に設けた開閉操作用のハンドルの内部を貫通することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯機の蓋ロック装置。 【請求項5】 前記シャフトの上方の蓋の一部に表示窓を設け、シャフトの移動により表示が切り替わることを特徴とする請求項1から請求項3記載のいずれかに記載の洗濯機の蓋ロック装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機の蓋ロック装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】全自動一槽式の洗濯機は、例えば図3に示すように、外箱1内に外槽を搖動自在に吊支し、該外槽内に、底部に回転翼2を備えた洗濯兼脱水槽3を回転自在に配設し、外箱1の上部開口の周囲部分をトップカバー4で覆い、洗濯兼脱水槽3の上方の開口を蓋5で開閉自在に閉塞している。図中6は給水弁、7はトップカバー4の前部に配設され運転内容などを設定する設定ボタンなどを配設した操作パネルを示す。 【0003】前記蓋5は、洗濯機と衣類乾燥機が一体に使用され、しかもその際、洗濯機の上方に衣類乾燥機が設置されることが多いことから、蓋5は高さを低くすることが要求され、蓋後5aと蓋前5bとの前後に2分割し、中央部のヒンジ部により中折れする構造となっており、蓋前5bに開閉操作を行うための把手31を取り付けてある。 【0004】かかる構造の洗濯機において、給水、洗い、すすぎ、脱水の全行程は自動的に進行するが、脱水行程では、洗濯物の水分を遠心力で飛ばすために、洗濯兼脱水槽3が高速回転する。このため、脱水運転中は、蓋5を閉じ、しかも蓋5が容易に開かないようにする必要がある。 【0005】そのための構造として、図4に示すように蓋5の開閉を検出する蓋スイッチ22と蓋ロック装置30を例えば蓋前5bの操作パネル7の側の中央位置に設け、蓋スイッチ22からの蓋閉信号が周知のマイクロコンピュータによる運転制御部に出力され蓋5が閉じたことが確認されてから、脱水運転を開始し、また、脱水運転中は蓋ロック装置30により蓋5が開かないようにしている。 【0006】この蓋ロック装置30は、機械的構造で、例えば係止爪30aと係止凹部30bおよび係止爪30aを動作させる駆動部30cとの組合せにより構成し、蓋5の側に一体に形成した係止凹部30bに、操作パネル7の側に形成した駆動部30cにより突出する係止爪30aが係止する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように蓋ロック装置30を蓋前5bの操作パネル7の側の中央位置に設ける構造では、該蓋ロック装置30が洗濯兼脱水槽3への衣類投入口8の方向に突出するため、衣類投入口8が狭められ、その結果、衣類の出し入れなどの操作性が悪くなるおそれがある。 【0008】かかる不都合を解消するには、蓋ロック装置30を蓋5の左右いずれかの側に配設すればよいが、このようにするとロックされた蓋5を脱水運転中に無理に開けようとしたとき、蓋のロックされていない方の側が比較的簡単に持ち上がり、ここから洗濯兼脱水槽3内に手を差し込んで回転している洗濯兼脱水槽3や洗濯物に接触して怪我をするおそれがある。 【0009】なお、蓋5の左右両側に蓋ロック装置30を配設することも考えられるが、構造が複雑になるだけでなく、コストアップにもなり、また、蓋ロック装置に電磁コイルなどを使用した場合は、電気的故障などにより一方の側の蓋ロック装置が故障すると蓋全体を開閉できなくなることにもなる。 【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、簡単な構造で、しかも確実に蓋の両側をロックでき、安全性を向上できる洗濯機の蓋ロック装置を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するため、第1に、外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転自在に配設し、外箱の上部を洗濯兼脱水槽への衣類投入口を持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉する蓋を設け、脱水運転中は蓋をロックする洗濯機において、前記蓋を開閉不能にロックするロック機構を前記トップカバーの蓋側面側の一方に設け、該ロック機構を設けた側から対向側のトップカバーに連通するシャフトを前記蓋にスライド自在に設け、該シャフトは、バネによりロック機構側に付勢されるとともにロック機構の出没動作に連動してスライドし、ロック機構を設けた側の対向側に位置させてトップカバーに形成した係止孔に嵌入して蓋の対向側をロックするように構成した。 【0012】これにより、シャフトは蓋開状態ではバネによりロック機構の側に付勢されているから、対向側の係止孔には先端が挿入されておらず、対向側の蓋もロックされていない。蓋閉時にはロック機構が動作するとこれに連動してシャフトがロック機構の対向側に押し出され、スライドして対向側の係止孔に先端が嵌入し、蓋の対向側もロックされる。よって、一個の蓋ロック装置と安価で簡単な構造のシャフトとで蓋の両側を確実にロックでき、安全性が向上する。 【0013】第2に、前記トップカバーに形成した係止孔にシャフトが嵌入し蓋がロックされたことを検出するロック検出手段を設けたことにより、一個のロック検出手段で対向側のロックも確認できる。 【0014】第3に、前記シャフトは途中に複数の折り曲げ部を形成したから、蓋に透明な窓を形成してあっても、この窓の位置を避けてシャフトを配置できるから、シャフトが使用者の目に触れることがなく、洗濯機の全体のデザインを損ねることがない。 【0015】第4に、前記シャフトは前記蓋に設けた開閉操作用のハンドルの内部を貫通することにより、請求項3と同様にシャフトが使用者の目に触れることがなく、洗濯機の全体のデザインを損ねることがない。 【0016】第5に、前記シャフトの上方の蓋の一部に表示窓を設け、シャフトの移動により表示が切り替わることにより、現在蓋がロックされているかまたは、解除されているかを簡単に確認でき、ロックされている状態のときに誤って蓋を開けることを防止できロック機構に過大な負荷がかかりシャフトが曲がったりして故障することを防止できる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の洗濯機の蓋ロック装置の第1実施形態を示す平面図、図2は第2実施形態を示す縦断正面図で、本発明の蓋ロック装置が配設される洗濯機の全体構成は図3に示した従来例と同様であるからここでの詳細な説明は省略する。 【0018】本発明の蓋ロック装置が配設される洗濯機でも、蓋5は蓋後5aと蓋前5bとの前後に2分割し、中央部のヒンジ部により中折れする構造となっており、蓋前5bに開閉操作を行うための略コ字形で中空のハンドル9を取り付けてあり、また、蓋後5aと蓋前5bとにかけてほぼ中央に透明な窓10が形成してある。 【0019】本発明はかかる洗濯機において、図2にも示すように蓋5の側面側の一方の側、図示の例では蓋前5bの左側に位置させて、トップカバー4の下方に蓋ロック機構11を配設した。この蓋ロック機構11は例えば、電磁コイルとプランジャーとの組合せで構成するもので、電磁コイルに通電することでプランジャーを蓋5の方向にスライドさせ、プランジャーの先端に設けてあるロックピン11aを蓋5に対して出没させる構造となっている。 【0020】図中12は、トップカバー4の内側に形成されロックピン11aが挿入する貫通孔、13は蓋前5bに一体に形成してある縦リブに形成されロックピン11aが挿入する貫通孔を示す。 【0021】図中14はシャフトを示し、途中を折り曲げて全体形状を第1の水平部14aと、両側の第2の水平部14bとを有する略山形に形成し、左側の第2の水平部14bを前記ロックピン11aの先端に対向させ、右側の第2の水平部14bの先端を、シャフト押さえ17として機能する蓋前5bの縦リブに形成した貫通孔15に挿入して該シャフト押さえ17で支持または、別体のシャフト固定部材により蓋前5bに支持するとともに、トップカバー4の内側に形成した貫通孔16に係脱自在に臨ませた。 【0022】前記ロックピン11aの先端に対向する左側の第2の水平部14bも、シャフト押さえ17として機能する蓋前5bの縦リブに形成した貫通孔に貫通して、該シャフト押さえ17で支持または、別体のシャフト固定部材により蓋前5bに支持する。そして、貫通孔13が形成してある縦リブと、前記第2の水平部14bのシャフト押さえ17として機能する縦リブとの間にバネ18を弾装し、該バネ18の中にシャフト14を貫通させて該バネ18でシャフト14を蓋ロック機構11の側に付勢する。 【0023】図中19は、第2の水平部14bの先端に取り付けたバネ受けを示し、該バネ受け19は貫通孔13が形成してある縦リブに押圧されている。 【0024】そして、第1の水平部14aを透明な窓10を迂回するようにして蓋前5bの操作パネル7の側に配置した。この第1の水平部14aの部分も第2の水平部14bの部分と同様に蓋5に形成してある縦リブをシャフト押さえ17としてこれで支持する。 【0025】さらに、第1の水平部14aが配置されている位置で、蓋前5bに小型の表示窓20を形成し、この表示窓20に第1の水平部14aを顕示するとともに、顕示される部分の第1の水平部14aに表示片21を取り付け、該表示片21に蓋ロック状態で例えば「ロック中」の表示文字を記す。なお、ロックが解除されている状態では「解除」の表示文字を記してもよいが、表示なしとすることもできる。 【0026】次に動作について説明する。蓋5が閉じられておらず、ロックされていない状態では、蓋ロック機構11は作動しておらず、ロックピン11aは没入状態にあり、蓋5側に形成してある貫通孔13には突出していない。よって、蓋5の左側はロックされていない。また、この状態ではシャフト14はロックピン11aに押されることなく、バネ18の弾力によって蓋ロック機構11の方向に付勢されて、バネ受け19が、貫通孔13が形成されているシャフト押さえ17の方向に押圧されている。 【0027】よって、シャフト14の右側の先端は、蓋5のシャフト押さえ17に形成されている貫通孔15には挿入されているが、トップカバー4に形成されている貫通孔16には挿入されておらず、蓋5の右側もロックされていない。 【0028】そして、表示窓20には「解除」の表示文字を記した表示片21が顕示されるか、または、何も表示されず、ロックされていない状態であることを表示する。 【0029】脱水運転時などに蓋5がロッされるときは、蓋ロック機構11が作動し、ロックピン11aが図1において右方に突出すると、該ロックピン11aの先端が蓋5に形成してある貫通孔13に挿入し、これにより蓋5の左側をロックする。そして、ロックピン11aはさらにシャフト14と一体のバネ受け19をバネ18の弾力に抗して押圧する。 【0030】その結果、シャフト14の全体が図1において右方に押され、スライドし、右側の第2の水平部14bの先端がトップカバー4に形成してある貫通孔16に嵌入し、シャフト14が蓋5の右側をロックする。そして、貫通孔16からトップカバー4内に入ったシャフト14の右側の先端によりトップカバー4の右側下部に設けたマイクロスイッチやフォトインタラプタなどのロック検出手段32を作動させ該スイッチからの出力により蓋5のロックが完了したことをマイコンにより判定するとともに、シャフト14が右方にスライドした状態で、表示窓20には「ロック中」の表示文字を記した表示片21が顕示され、ロック中であることを表示して脱水運転などの洗濯兼脱水槽3の回転が開始される。 【0031】図2は第2実施形態を示し、シャフト14を透明な窓10を迂回させる手段として前記第1実施形態では窓10が形成されていない部分の蓋5の下方に配置したが、第2実施形態ではハンドル9が窓10の上方に配置していることから、シャフト14の第1の水平部14aは、中空のハンドル9の内部を貫通させる。 【0032】この場合も、第1の水平部14aはハンドル9の内部に形成してあるシャフト押さえ17として機能する縦リブに形成した貫通孔に貫通させて、該シャフト押さえ17で支持する。 【0033】動作は第1実施形態と同様であり、シャフト14の向きが水平位置から垂直位置へと90度変わっただけであり、左右のスライド動作は同じである。 【0034】 【発明の効果】以上述べたように本発明の洗濯機の蓋ロック装置は、第1に、外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転自在に配設し、外箱の上部を洗濯兼脱水槽への衣類投入口を持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉する蓋を設け、脱水運転中は蓋をロックする洗濯機において、前記蓋を開閉不能にロックするロック機構を前記トップカバーの蓋側面側の一方に設け、該ロック機構を設けた側から対向側のトップカバーに連通するシャフトを前記蓋にスライド自在に設け、該シャフトは、バネによりロック機構側に付勢されるとともにロック機構の出没動作に連動してスライドし、ロック機構を設けた側の対向側に位置させてトップカバーに形成した係止孔に嵌入して蓋の対向側をロックするように構成した。 【0035】これにより、シャフトは蓋開状態ではバネによりロック機構の側に付勢されているから、対向側の係止孔には先端が挿入されておらず、対向側の蓋もロックされていない。蓋閉時にはロック機構が動作するとこれに連動してシャフトがロック機構の対向側に押し出され、スライドして対向側の係止孔に先端が嵌入し、蓋の対向側もロックされる。よって、一個の蓋ロック装置と安価で簡単な構造のシャフトとで蓋の両側を確実にロックでき、安全性が向上する。 【0036】第2に、前記トップカバーに形成した係止孔にシャフトが嵌入し蓋がロックされたことを検出するロック検出手段を設けたことにより、一個のロック検出手段で対向側のロックも確認できる。 【0037】第3に、前記シャフトは途中に複数の折り曲げ部を形成したから、蓋に透明な窓を形成してあっても、この窓の位置を避けてシャフトを配置できるから、シャフトが使用者の目に触れることがなく、洗濯機の全体のデザインを損ねることがない。 【0038】第4に、前記シャフトは前記蓋に設けた開閉操作用のハンドルの内部を貫通することにより、請求項3と同様にシャフトが使用者の目に触れることがなく、洗濯機の全体のデザインを損ねることがない。 【0039】第5に、前記シャフトの上方の蓋の一部に表示窓を設け、シャフトの移動により表示が切り替わることにより、現在蓋がロックされているかまたは、解除されているかを簡単に確認でき、ロックされている状態のときに誤って蓋を開けることを防止できロック機構に過大な負荷がかかりシャフトが曲がったりして故障することを防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004422 【氏名又は名称】日本建鐵株式会社 【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月29日(2001.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−292187(P2002−292187A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−95442(P2001−95442) |
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